@inproceedings{oai:repository.ninjal.ac.jp:00003190, author = {臼田, 泰如 and Usuda, Yasuyuki}, book = {言語資源活用ワークショップ発表論文集, Proceedings of Language Resources Workshop}, month = {}, note = {会議名: 言語資源活用ワークショップ2020, 開催地: オンライン, 会期: 2020年9月8日−9日, 主催: 国立国語研究所 コーパス開発センター, 本研究では,日常生活においてしばしば見られる,誰かが「嫌な経験」について語ることにおいて,特にその語りの聴き手が笑う場合があることに着目する.「嫌な経験」について話すことはcomplaint と呼ばれるが,complaint に対しては笑ったりせずに共感的反応を示すことが協調的なふるまいになると考えられ,先行研究でもそのように指摘されている.しかし,本研究が扱うのは,complaint の語りのさなかに,あくまで協調的なふるまいとして笑いが起こっているように見える事例である.分析の結果,次のことを明らかにした.complaint の語りにおいて,語り手は聴き手が笑うのを適切になるよう発話をデザインし,それについて聴き手が笑うことがあるひとつの連鎖上の位置として,語り手の不満のエビデンスとなる事例を提示した直後がある.この位置においては事例が「笑えるもの」として提示され,それについて笑うことで,不満そのものを笑うのではなく,そのエビデンスとなる出来事をともにおかしなものとして扱うということが可能になっている.これは相互に協調的なふるまいであり,complaintの語りを共同で協調的に組み立ててる方法になっていると考えられる。, application/pdf, 国立国語研究所, National Institute for Japanese Language and Linguistics}, pages = {348--356}, publisher = {国立国語研究所}, title = {「嫌な経験」の語りにおける笑い}, volume = {5}, year = {2020}, yomi = {ウスダ, ヤスユキ} }