1 あーいん 合う あーたん、あーらん、あーてぃ 1 さんみのー あーとーみ?(計算は合っているか) 2 っやー ふぃさとぅ あーいみ?(あなたの足と合うか) 3 あんだむんとぅ ふぃじゅる みじぇー あーらん。(油で炒めたものと冷たい水は合わない) (参考)新しくは「あたいん」も使う 2 あーけーじゅー トンボ、蜻蛉 (参照)たーまー(鬼やんま) 3 あーすん ①合わす、②混ぜる あーちゃん、あーさん、あーち 4 すーじぐゎーをぅてぃ あったに っちゅぬ とぅんぢてぃちゃーに ちぶる あーち たいぬ むのー がーな なとーたん どー。(路地で急に人が跳び出してきて頭をぶつけて二人はたんこぶができていたよ) 5 じかん あーすん。(時間を合わせる) 6 ちら あーすん。(顔を合わせる) 7 っちゅとぅ あーすん。(人と対面させる) 8 うし あーすん。(牛と牛を戦わす) 9 ありとー ちらん あーさらん。(彼とは顔も合わせられない) 10 チャンネル あーすん。(チャンネルを合わせる) 11 あーし ぢん のーいん。(裏付きの着物を縫う) 12 くりっし あーしぇー。(これで和えなさい) 13 ちん あーすん。(試着する) 4 あい、あいこー 蟻 14 くゎーし ほーいねー、あいこーぬ あちまてぃちゃーに みみん くーらりーん どー。(お菓子を散らかすと、蟻が集まってきて耳もかまれるよ) 15 あいぬ むっちっんぢん ふぃなゆん どー。(蟻が持って行くだけで減るんだよ、少しだからといって油断は禁物) 5 あか (頭髪、衣服、船底の)汚れ 16 からじ/ちんぬ あかー(=ゆぐれー)うてぃとーみ?(髪/衣服の汚れは落ちているか) 17 あか くむん。(船底の汚れを汲み出す) (参照)ふぃんぐ(垢)、いりち(鱗、頭のふけ) 6 あか 赤 18 あかてぃーだ(夕日)、あかじなー(十円玉)、あかぢらー(赤ら顔)、あかんぐゎ(赤ん坊)、あかんーちゃ(赤土)、あかまーみー(あずき)、あかな(紫蘇)、あかがーら(赤瓦)、あかさび(赤錆び)、あかうし(茶色の牛)、あかぎー(赤毛)、あかばなー(ハイビスカス)、あかんみ(赤嶺) 1 あかむん 赤くなる、果実が色づく あかだん、あかまん、あかでぃ 19 マンゴーぬ/くにぶぬ あかむん。(マンゴーが/ミカンが色ずく) 20 さきっし ちらぬ あかむん。(酒で顔が赤くなる) 7 あがいん ①上がる、②上達する、悪い方に優れる③終わる あがたん、あがらん、あがてぃ 21 ① てぃーだぬ あがいん。(太陽が上がる) 22 にーぬ あがいん。(値が上がる) 23 あれー あがやー なとーん。(あの人は出世している) 24 ② うでぃぬ/じーぬ あがいん。(腕が/字が上達する) 25 うた あがらすん。(歌を上達させる) 26 ありやか なーふぃん あがいん。(あれよりさらに悪い) 27 ぬすどぅやか あがったむん。(泥棒よりもさらに悪い者) 28 あまぬ うやー っくゎやか なーふぃん あがったむん やん どー。(あの親は子よりもなおさらひどいよ、=なーふぃん ちじどぅ やん どー) 29 ③なー あみん あがとーん。(もう雨も上がっている) 30 なー っくゎ なしあがてぃー?(もう子づくりは終わったの=っくゎ ちゅくいしぇー なー うっさ なー?) 31 かちあがとーみ?(書き終わっているか) 32 いー、かちあがとーん どー。(はい、書き終わっているよ) 33 しくち あがたん。(仕事終わった) 34 ちゅーぬ まちぇー あがとーん。(今日の市場は終わっている) 35 ちゅーや なー あちねー あがとーん。(今日はもう商売は終わっている) 36 てぃんぷらーん とーふん あがとーん どー。(テンプラも豆腐も揚がっているよ) 2 あが い てぃーだ 昇る太陽 37 あがいてぃーだ くまー(昇る太陽に組する者、日和見)、=みーさ かばさー(新しいのを嗅ぐ者、日和見) 38 あがいてぃーだどぅ をぅがむる、さがいてぃーだー をぅがまんでー いらっとーしが あがいてぃーだ をぅがまー なてー ならん どー。(昇る太陽こそ拝む、落日は拝まないとはいわれているが、勢いのある人ばかりをとりいる人になってはいけないよ) 3 あが やー 偉い人 39 うみはまてぃ びんちょーしわどぅ あとぅあとー あがやー なてぃ たかでぃまーとぅやー ないん どー。(一生懸命勉強して将来偉くなって高給取りになるんだよ) 8 あかがいん 明るくなる あかがたん、あかがらん、あかがてぃ 40 ゆーん あきてぃ あかがとーくとぅ、ふぇーくなー うきれー。(夜も明けて明るくなっているので、早く起きなさい) (参考)みーやー やくとぅ、あかあかーとぅ そーん やー(新築だから、とても輝いているね);ちらん ふぃちゃいかんとーん(顔も輝いている) 4 あかがい 灯火、明るいところ 41 あかがい ちきれー。(灯りをつけなさい) (参考)くらしん(暗闇)、まっくらしん(真っ暗闇) 5 あかがらすん 明るくする あかがらちゃん、あかがらさん、あかがらち 42 あかがらしぇー。(明るくしなさい、=あかがい ちきれー) 9 あかすん 開ける、明かす あかちゃん、あかさん、あかち 43 むぬ あかしぇー(謎解き) 44 うぬ はく/ふくる/段ボール あかしぇー。(その箱/袋/段ボールを開けなさい) 45 たびぬ やどぅをぅてぃ やーじしーさーに にんだらんたくとぅ、ゆー あかしかんてぃー さん。(旅の宿で慣れなくて眠れなかったので、夜明けを待つのにうんざりした) (参考)ゆーぬ あきーしぬ したたか にーさんねー すたん(夜が明けるのが遅いような気がしていた);したたか にりとーたっさー(とても嫌になっていた);ちむ あきれー(心を開きなさい) 10 あがた あちら 46 まーんかい うちゅが? あがたんかい うちょーけー。(どこに置くの。あちらに置いておけ) 11 あがち ヤンバルクイナ 47 「やんばるくいな」んでぃち しけーんかい ゆー しらっとーる とぅいぬ をぅしが、うちなーぐちしぇー 「あがち」んでぃどぅ いちょーる。うちなーむのー むる うちなーなーんかい のーしびちー あらに?(「ヤンバルクイナ」という世界に知られた鳥がいるが、沖縄語では「アガチ」といっている。沖縄のものはすべて沖縄語名にすべきではないのか) 12 あがちゅん ①よく働く、②はかどる あがちゃん、あがかん、あがち 48 ① あれー ゆー あがちゃー やっさー やー。(あいつは働き者だね) 49 ② しくちぇー/びんちょーや ちゃーが? あがちょーみ?(仕事は/勉強はどうだ。はかどっているか) 50 しくちぇー むる あがかん さー。(仕事はまったくはかどらないよ) 51 しゅくだいん びんちょーん あがかん ねー やー。(宿題も勉強もしないとねえ) 52 ぬー しみてぃん ぬーんかいん あがかん。(何をさせてもどうにもはかどらない) 13 あかちち 夜明け、暁 53 あかちちうき(夜明け起床)、ふぇーうき(早起き) (参考)ゆーあきがた(ほのかに明るくなってくる頃) 14 あがとー あんな遠く 54 なちじんぐしこー あがとー やくとぅ ふぇーくなー っんぢらんとー ならん てー。(今帰仁城はあんな遠いので早く出発しないといけない) 55 なちじんぐしこー うがとーんかい あてーさ やー。にじかん かかとーっさ。(今帰仁城はそんな遠くにあったんだね。2時間かかっているよ) 56 あがとーから ちゃん なー?(あんなに遠くから来たの) 57 あがとーから ちゅーる ばー ゐ?(あんなに遠くから来るのか) 15 あがねーいん 節約する あがねーたん、あがねーらん、あがねーてぃ 58 あがねー じょーじ ないわどぅ やーむちゃー ないん どー。(倹約家になれば家計のやりくりもできるよ) 59 もーきーし やかー あがねーり/くめーきり よー。(儲けることよりは節約しなさいよ) 60 もーきらぢ やか あがねーり。(もうけようとするより節約しなさい) 61 もーきら、もーきら そーし やか あがねーり。(もうけようとするより節約しなさい) (参照)もーきらぢ=もーきらんでぃ すし(もうけようすること)、もーきらぢ そーん(もうけようとしている)、くめーきーん(つつましくする) 16 あがみーん 敬う あがみたん、あがみらん、あがみてぃ 62 しんしーん どぅしん ゐぬ っちゅんでぃ うむとーてぃ、っちゅあがみぬ ねーらん/たらーん。(先生も友人も同じ人と思っていて、人を敬うところがない/足りない) 17 あがらすん 揚げる あがらちゃん、あがらさん、あがらち 63 さーたーあんだぎー あがらすん。(サーターアンダギーを揚げる) 64 あがらさー(揚げ物) 18 あがらすん 完成させる あがらちゃん、あがらさん、あがらち 65 てぃがめー/ぐじょーや かちあがらちゃん どー。(手紙は書き終えたよ) 66 パン やちあがらちゃん どー。(パンを焼きあげたよ) 19 あぎ 陸 67 あぎがーみー(陸亀)、うみがーみー(海亀) 68 るーぐーぬ えーむん、あぎぬ えーむん(龍宮からの品揃え[例、いゆ、くーぶ、けー]や陸からの品揃え) 69 とーほー あぎぬ しし やさ。ちゅふぁーら かめー。(豆腐は陸の肉[蛋白質]だよ。たくさん食べなさい) 70 うみぬ ふりむんや いゆ やしが、あぎぬ ふりむんや うぃきが どー。(海の愚か者は魚だが、陸の愚か者は男だよ) 20 あきーん 開く あきたん、あきらん、あきてぃ 71 しゅむち あきーん/くーいん。(本を開く/閉じる) 21 あぎまーすん せきたてる あぎまーちゃん、あぎまーさん、あぎまーち 72 ふぇーくなー ふぇーくなーっし ちゃー あぎまーさってぃ むぬかんげーん ならん。(早く早くといつもせきたてられて考える余裕もない) 73 でぃっか でぃっか さーに あぎまーしぇー。あちゃー ないん どー。(さあさあとせきたてなさい。明日になってしまうよ) 74 あぎまーすなけー。あわてぃーる なーか よーんなー やさ。(せきたてないで。急ぐなかでも心は落ち着けてだよ) 75 なーだなー なーだなーっし あぎまーさんけー。ゆくん にっか ないさ。(まだかまだかとせきたてないでよ。よけい遅くなるよ) 22 あきま どぅし 新年 76 くじゅん みーかんげーっし くぃみそーち いっぺー にふぇーでーびる。 あきまどぅしん ゆたさるぐとぅ うにげーさびーん。(昨年もお世話になりまして、大変ありがとうございます。新年もよろしくお願い致します) 23 あこーくろー 夕暮れ、薄暮 77 あこーくろー ないねー ちむ わさわさっし いすぢ やーんかい けーいぶしく ないん。(薄暮になると心が落ち着かなくなって急いで家に帰りたくなる) (参考)ふぃー(1日の区分名称) 24 あさ 朝 78 みーぐち やくとぅ、あさがりー ちちょーさ。(最初の商いなので、朝から縁起が良いよ) 79 あさやちや あみんでぃ いらっとーしが。(朝焼けは雨だと言われているが) 6 あさ なー 朝寝坊 80 ふにぬ っうぃーぬ あさなーや すーかじんかい あたてぃ みーくふぁたん。(船の上の朝寝坊は潮風にあたって目が覚めた) 7 あさ んなーら 朝っぱら 81 そーぐゎちねー うぃなごー あさんなーらから っちゅぬ やーんかい いちゅる むのー あらん。(正月には女性は朝早くから他所の家に行くものではない) 82 あさんなーらから/あかちちなーらから/してぃみてぃなーらから ゐー はなしぬ あたん。(朝早くから/夜明けから/早朝から良い話があった) 83 あさんなーらから まやーぬ やなあび そーん。(朝っぱらから猫が嫌な鳴き声をしている) 84 っちゅぬ やーんかい あさんなーらから ちー?(他所の家に朝早くから来たの) 25 あさぐいん 勝手にかき回す あさぐたん、あさぐらん、あさぐてぃ 85 たーが うり あさぐたが?(だれがそれを勝手にかき回したか) 86 っちゅぬ むん あさぐやー(他人のものを勝手にかき回す者) 87 あれー てぃ—ぐしぇー ねーんしが、っちゅぬ むん ぬーんくぃん むんみじらさー なやーに どぅー かってぃーっし あさぐいくとぅ、ちー ちきり よー。あまんかい かじみとーけー(あの人は盗癖はないが、他人のものを何でももの珍しくして自分勝手にかき回すので気をつけなさいよ。あそこにしまっておきなさい) 88 あさぐやーや しかん さりーん/ちらーりーん/みっくゎさ さりーん。(あら探しする者は好かれない/嫌われる/憎まれる) 89 みーみーくーじー むる っちゅぬ むん あさぐら あさぐら そーる っちゅ(あれこれすべて他人のものをかき回そうとする者) 90 ちむ あさぐやー(心を探り出そうとする者) 91 あれー また わん ちむ あさぐてぃ(あれはまた私の心を探って) 92 ちむ くじやー(他人の心をいじくり回す者)、=っちゅ わじらさー(人を怒らせる者) 93 あれー ちむ くじやー どー。わた くじ むにー さってぃ よー。んーだん ふーなー そーけー。(あれは人の心をいじくり回す奴だよ。嫌な言葉を浴びせられてね。見ないふりをしておけ) 26 あし 足 94 あしどぅみ(入構禁止、*「ふぃさどぅみ」とは言わない) 95 あしふぃさ いりらさん どー。(足一歩も入れさせないぞ) 96 いちゅる とぅくる いちゅる とぅくる むる うーやー からからーっし あし まちぶい そーっさー。(行くところ行くところすべて追いかけて来てじゃましてくるよ) 97 あしげーし(その場に残っている人の精気を本人に戻すこと、*「ふぃさげーし」とは言わない、=くまんかい ぬくとーる しー ぬーしんかい むどぅすん) 98 すーこーん うわてぃ っんまから いっちゃいっんぢたい そーる うちゃくぬ あしげーし。(=まぶいげーし、まぶいわかし)さびーくとぅ、なー めーめーぬ ぬーしんかい けーしみてぃくぃみそーり よー。(焼香も終わってそこから出たり入ったりするお客の精気戻しをしますので、各人のもとに戻させてくださいね) 99 ちゅーる かーじ っちゅぬ やーんぢ あびやーあびやーっし いりわいさーに やーん むる みんぐゎち、あれー くらちくぃみそーんな。あしどぅみっし くぃみそーり よー。(来るたびに他所の家で大声を出して口論して家をかき乱して、あの人は来させなさらないで出入り禁止にしてください) 100 ちまぐーんかいどぅ ぐすみちぬ うほーく いっちょーくとぅ ちまぐーぬ まし やさ。(豚足の下関節に軟骨が多く入っているので、下関節が良い) (参考)ちまぐー(豚・牛・馬の下関節)、こーとぅ(鳥・犬・猫のつま先)、ふぃさ 8 あし てぃびち 足手疋(豚足の料理名) 101 あしてぃびち ちゅくいくとぅ っわーびさ こーてぃ くーわ。(`あしてぃびち' をつくるから豚足を買ってきなさい) 27 あし 汗 102 あし はやー(汗かき) 103 あしみじ はらち はたらちゅん。(汗水を流して働く) 104 じんでぃ いーしぇー、あしはい みじはいっし もーきーる むんどぅ やる。(お金というのは汗水を流して稼ぐものだ) 105 うやぬ あしはい みじはいっし もーきたる じん やくとぅ、あたらさっし じん ちかり よー。(親が汗水を流して稼いだお金なので、大切にお金を使いなさいよ) 28 あしがちゅん あせる あしがちゃん、あしがかん、あしがち 106 あしがちゃーとー まじゅーん たびん ならん。(せっかちとは一緒に旅もできない) 107 んな あしがちっし まっちょーくとぅとぅ、あわてぃれー。(みんなやきもきして待っているので、急ぎなさい) 108 ちゃっさ あしがち さんてーまん ないるぐとぅどぅ ないる。あわてぃーるなーかぬ よーんなー やさ。(いくらあせったとしてもなるようにしかならない。急いでいても心は落ち着けてゆっくりすべきだよ) 29 あじけー シャコガイ 109 うちなーをぅてー やなむんばれー すんでぃ あじけー ふかんかい んかーち うじょーんかい さぎらったい、いしがちぬ っうぃーにん うかっとーん。(沖縄では魔除けとしてシャコガイを外に向けて門に下げられたり、石垣の上にも置かれている) 30 あしぶん 遊ぶ あしだん、あしばん、あしでぃ 110 やー かちほーらーっし/かちほーてぃ あしでぃ あっちょーん。(家を放り捨てて遊んでばかりいる) 9 あしび 遊び 111 びんちょーん わじゃん あしびがなーどぅ ないる。(勉強も仕事も息抜きが必要だ) 112 っちょー あしびん でぃきらちどぅ むぬぐとー なてぃ いちゅる。(人は遊びもしてこそ物事は成就する) 113 しゅむち はんぶん あしび はんぶんっしどぅ むぬぐとー かないる。(勉強も遊びもしてこそ物事は適う) 114 あしびぬ ちゅらさー にんじゅぬ すなわい やくとぅ、たーんかいん やてぃん くぃー かきり よー。(歌踊りのにぎわいは人数がそろってのことなので、誰にでも声をかけけなさいよ) 31 あしぶ あせも 115 んかしぇー あしぶ っんぢーねー、ごーやーぬ ふぁーとぅか ふーちばー ゆーんかい ちきてぃ、うりさーに しーねー あしぼー かりたん。(昔はあせもが出たら、ゴーヤーの葉とかヨモギを湯につけて、それで擦るとあせもは萎んだ) 32 あじまー 交差するところ、交差すること 116 あぬ あじまーから ふぃぢゃいんかい まがてぃ、あんしから 200メートルびけー ちゃー まっしーぐー いちーねー、にぢりんかい まがてぃ ふぃぢゃいむてぃー なとーさ。やくとぅ、みー ぐるぐる さんてぃん しぐ わかいさ。(あの交差点から左に曲がってそれから200メートルぐらいまっすぐ行ったら右に曲がって左手になっているよ。だから、戸惑わずにすぐわかるよ) 117 あじまーから にぢりんかい まがいーねー ふぃぢゃいぬ しぐ いっちゃかい(ぐゎー) やさ(交差点から右に曲がったら、左手のすぐそこだよ) 118 あじまーをぅてー かかいむん ばれーぬ ないん。(交差点では霊払いができる) 10 あじまー むすび 十字結び 119 ぐしち みーちっし まぎく あじまーむすび しぇーる げーんっし まぶやーぐみ すん。ぐしちぬ ふぁー てぃーちさーに くーく むしでーる さんぐゎー ちゅくてぃ、くゎっちーぬ っうぃーんかい うちきてぃ むんぬき すん。(ススキ3本で大きく十字結びをした「げーん」で「まぶやー込め」をする。ススキの葉1つで小さく結んである「さん」を作って、御馳走の上に添えて魔除けにする) (参考)げーん(ススキを束ねて、葉の先を折り曲げて結んで作ったお祓い用のもの)、まぶやーぐみ=まぶいぐみ(落とした魂を込めること)、さん(お供えの上に添える魔除け用のもの) 33 あたい くらい、程度 120 うぬ あたえー ちゃーん ねーびらん どー。(それ位はなんでもありませんよ、=どういたしまして) 34 あたいん あたる あたたん、あたらん、あたてぃ 121 あん いー かん いーっし ちびとぅ  くちぬ あたらん。(あれを言ったりこれを言ったりしてつじつまが合わない) 122 あったー たいや ゆー あたとーさ。(あの二人は相性が良いね) 123 さんみのー あたとーみ? さんみん ばっぺーや ねーらに? さんみん あーし すみ?(計算はあっているか。計算間違いがないか。計算合わせをするか) 124 ちゅー かでーしがどぅ あたたがやー?(今日食べたのがあたったのかね) 125 たからくじん うほーく。(なー)/うほーく(ねーん)/だてーん(なー) こーいねー、たーち みーちぇー あたいが すが やー?(宝くじもたくさん買えば、2つ3つは当たるのかねえ) 126 どぅーくる あん いやーに どぅーあたい そーん どー。(自分でそう言って自省しているよ) 127 ちむ/うち/どぅーあたい そーん どー。(自分のことだと思って自省しているよ) 128 ちゅーあたえー しぇー をぅらに?(ひとに強くあたってはいないか) 129 っちょー ちゃっさ はなし しん わかいる むのー あらん。 どぅーぬ っうぃーんかい あたてぃどぅ わかいる。(人はいくら話してもわかるものではない。自分の身の上にふりかかってこそわかる) (参照)あーいん 35 あち〜 暑、熱、厚 130 あちさん(暑い、熱い、厚い)からの接頭辞化 11 あち ぐに 暑い地域 131 うちなーや あちぐに なてぃ あかー ちーるー おーるーぬ はなぬ さちかんてぃ あんし いるぬ ちゅらさる やー。(沖縄は暑い地方なので、赤色、黄色、青色の花が咲き誇って、なんと色がきれいなことよ) (参考)ふぃーぐに(寒い地域) 12 あち ぶったらー 厚着 132 あんすかなー あちぶったらー ちち、っんぢゅちぐりこーねーらに?(あんなに厚着して、動きにくくないか) 36 あちかいん ①あつかう、②こき使う あちかたん、あちからん、あちかてぃ 133 くれー ちゃーっし あちかいが?(これはどのようにして扱うのか) 134 みーぐるま なてぃ あちかいよーぬ/あちけーぬ わからん。(新車なのであつかい方がわからない) 135 どぅく まくとぅなむん なてぃ っちゅんかい あちかりーっさ。(あまりにもお人好しなので、人にこき使われるんだよ) 136 なまー っちゅんかい あちかーっとーん。(今は人にこき使われている) 137 ぬーんくぃん うーうーっし ちちゅくとぅ っちゅんかい あちかーりーっさ。(何でもはいはいと聞くので、人にこき使われるんだよ) 138 どぅく ちりてぃ あちけーぐりさん/あちけーぐりー どー。(頭が良すぎて使いにくい) 37 あちまいん 集まる あちまたん、あちまらん、あちまてぃ 139 ちゅーや すりーぬ あくとぅ すりーじゅりー めんそーりよー。(今日は集まりがあるのでご一緒にいらっしゃいね) 38 あちゃー 明日 140 あちゃーん ふぃーや あんでぃ うむてー ならん どー。(明日があると思ってはいけないよ) 39 あちゅん 明く、開く、空く あちゃん、あかん、あち 141 はしるぬ あちゅん。(戸が開く) 142 やーぬ あちゅん。(家が空く) 143 たーん をぅらん。あちやー/からやー なとーん。(誰もいない。空き家になっているよ) 144 ふたぬ ふぃぢゃい まーし しん あかん むのー、っうぃーんかい ふぃっぱいねー あちゅさ。(蓋が左回りにしても開かないものは上に引っ張ると開くよ) 40 あちらすん 食べ物を暖める あちらちゃん、あちらさん、あちらち 145 ちぬーぬ カレー あちらち かむん。(昨日のカレーを暖めて食べる) 146 なちぇー むのー あちらち うちきとーかんねー、しーてぃ かまらん ないん どー。(夏は食べ物は暖めておかないと、腐って食べられなくなるよ) 41 あちりーん 熱くなる あちりたん、あちりらん、あちりてぃ 147 ちゅーしゃじょーぬ くるまんかい むどぅいねー、くるまぬ あちりてぃ ふぁーふぁーっし まーん さーららん、ぬいん ならん。(駐車場の車に戻ると、車が熱くなってぢりぢりしてどこも触れない、乗るのもできない) 42 あちれーゆん 注文して仕立てる あちれーたん、あちれーらん、あちれーてぃ 148 あちれーむん(注文して仕立てたもの) 149 ばさーぢん あちれーり。(芭蕉布の着物を注文して仕立てなさい) 150 びんがたぢのー あちれーてぃー?(紅型の着物は注文したか) 43 あっく すん (上から目線で)叱りつける、怒鳴る 〜さん、〜さん、〜っし 151 しゃちょーんかい うすまさ あっくむっく さってぃ よー。(社長にさんざん怒鳴られてねえ) 152 じゅんさんかい/しーじゃかたんかい/しんしーんかい/いさんかい うすまさ あっくむっく さった さー。(警官に/目上の人に/先生に/医者にさんざん叱りつけられたよ) 153 いさんかい あびらってぃ あっく さったん。(医者に怒鳴られて叱りつけられた) 44 あった〜 急 154 っやーや っちゅぬ みみぬ すばんぢ あったあびーっし たまし ぬぎたっさー。(おまえは人の耳の側で急に大声を出してびっくりしたよ) 155 なま やーんかい けーいんちどぅ そーたしが、あったぶいっし かさん ねーらん、じゃーふぇー そーっさー。(今家に帰ろうとしていたが、急に雨が降って傘もない、困っているよ) 156 あいえーなー! ちゅーや あさから てぃーだ くゎらくゎら そーたくとぅ うーどぅから しんたくむんから ふかんかい ふちゃしが/ふちぇーしが、あったぶいっし なまから やーんかい むどぅりわどぅ ないる。(しまった! 今日は朝から太陽がカンカン照っていたので、布団も洗濯物も外に干したが/干してあるが、急に雨が降ってこれから家に戻らないといけない) 157 あったわれー(急な笑い)、あったなち(急に泣くこと) 13 あった ばじょー ちらっと見の良さ、見かけ 158 あれー あったばじょーどぅ やん どー。っんまー ぬてぃどぅ しらりーる、っちょー ふぃらてぃどぅ しらりーる。(あいつは見かけだけだよ、馬は乗ってこそわかるし、人はつき合ってこそわかる) 159 あったばじょーや ちゅらさー あしが。(みかけはきれいなのだが) 160 くぬ ないむのー まーさぎさー やたしが [かーぎぬぐとぅ まーさが あがやーんでぃ うむたしが]、あったばじょーどぅ やっさー。(この果物はおいしそうだったが、見かけが良いだけだよ) 161 くぬ ないむのー ばじょーや ねーらんしが、かみーねー まーさん/かだくとぅ まーさたん どー。(この果物は見かけの良さはないが、食べるとおいしい/食べたらおいしかったよ) 45 あったみ 精肉 162 ぶた あったみ(豚肉)、=っわーぬ なまじし(豚の精肉) 163 ちぬ あったみ(牛肉)、=うしぬ なまじし(牛の精肉) 164 やま あったみ(イノシシの肉) (参考)ふぃーじゃーぬ なまじし(山羊の精肉) 46 あったる 大事な、大切な 165 あいゑーなー、あったる んーす してぃてー ならん どー。(あれあれ、大切な味噌を捨ててはいけないよ) 166 あったる わらび をぅらん なしみてぃ なー。(大事な子を失くしてしまってね) 167 あったる とぅじ ふぃんがちゃる ばー なー? じゃーふぇー そーさ やー。(大事な妻を逃がしたのか。困ったことになったね) 168 あったる とぅじ をぅらん なしみてぃ なー?(大事な妻を居なくしてしまったのか) 169 うんちぇーぬ ふぁーびけー とぅやーに ぐちぇー むる してぃてぃ、なまぬ わかむんぬちゃーや あったる かみむぬん むる してぃーん どー。(空心菜の葉だけ取って茎をみんな捨てて、今時の若者たちは大切な食べ物をみんな捨ててしまうよ) 170 あったる じん ねーん なとーさ/うとぅち ねーらん どー/うとぅちぇーさ やー。(大切なお金が無くなっているよ/を落としてしまっているよ/を落としてしまったんだね) 47 あっちゅん 動きまわる、動く、歩く あっちゃん、あっかん、あっち 171 とぅちーぬ やんでぃてぃ あっかん なとーん。(時計が壊れて動かなくなっている) 172 うみ あっちゃー(漁師)、はる あっちゃー(耕作人) 173 なまー まー あっちょーが?(今は仕事は何をしているの) 174 あっちんしぇーみ?(お元気でいらっしゃいますか) 175 やー かちほーらーっし/かちほーてぃ あしでぃ あっちょーん。(家を放ったらかして遊びまわっている) 176 わー やなぐち いち あっちゅる ぐとーん。(私の悪口を言いふらしてるようだ) 177 あっからん あっちっし(嫌々ながら歩いて) 178 あっちゅみ?(元気か) 48 あっぺーる/うっぺーる/くっぺーる あの/その/この大きさ 179 っやーや くっぺーる いし ちゃーっし むっちちゃが?(あなたはこの大きさの石をどのようにして持って来たか) 180 あっぺーる いゆ くゎーち、いくたい しんかっし かだが?(あの大きさの魚を釣って、何人の仲間で食べたの) 49 あてぃ 思慮、目当て 181 あてぃ なし むん なてぃ ぬーん わからん。(幼稚な者で何もわからない) 182 わんねー どぅーちゅいむんどぅ やん どー。たーん をぅらん。いちちょーてーまん ぬーぬ あてぃん ねーらん。(私は独り者だよ。誰もいない。生きていても何の当てもない) 183 しくちぇー ぬーが しーぶさら? なーだ あてぃぬ ねーらん。(仕事はいったい何をしたいのかまだ定まっていない) 50 あてぃーん 当てる あてぃたん、あてぃらん、あてぃてぃ 184 あれー くるまんかい あてぃらったん。ちゅーあたえー しぇー をぅらに?(あの人は車にぶつけられた。強い衝突をしていないね) 185 くるまんかい くゎーさったん/とぅばさったん。(車に轢かれた/ぶっ飛ばされた) 14 あてぃげーふー/あってぃんぷー/あびれー ちごー(ぬ っちゅ) あてずっぽう 186 あれー あてぃげーふー/あってぃんぷーどぅ やん どー。あびれー ちゃーがな ないんでぃ うむとーる はじ やさ。(あの人はあてずっぽうだよ。口に出せばどうにかなると思っているはずだよ) 51 あとぅ しーちゅん 後ずさりする 〜しーちゃん、〜しーかん、〜しーち 187 みー やますくとぅ くさーんかい しーけー。(目を痛めるので後ろに寄りなさい) 15 あとぅ しーちゃー 後ずさり あとぅ しーちゃー すん〈後ずさりする〉 188 あんし ちかさをぅてぃ テレビ んーぢーねー、 みー やますくとぅ くさーんかい しーけー。(あんなに近くからテレビを観ると、目を痛めるので後ろに寄りなさい) 52 あとぅない あとぅない 後ろにひっこむこと 189 あとぅないあとぅない さー(引っ込みじあん) 190 あとぅないあとぅない びけーっし っちゅぬ くさー なとーくとぅ たーん わからんてーさ やー。(引っ込んでばかりで人の後ろにひっこんでいるから誰もわからなかったんだね) 191 あれー めーないないさー やくとぅ、わんから わんから そーん。(あれは出たがりで、人前にばかりいる) 53 あとぅまさい がふー 後の方の幸運こそ勝る (参考)「あとぅふーぬ まーふー」(後に来る方がまことの幸運) 54 あばさー、あばし おてんば、針千本 192 ありんかい ちかしーねー/ちかしぇーから、むる はっぷがすん どー。(あの人に聞かせたら、すべて暴露してしまうよ)≒ありんかえー ぬーん ちかさらん どー(あの人には何も聞かせられないよ)、したたか あーばーさーばー/ゆんたかー/はっぷがさー/いちぇーならんぬっちゅ どー(大変なおしゃべりだよ) 193 あばさーや ふぃりぐささー あしが、だしぬ あてぃ あじくーたー どー やー。(針千本は生臭さはあるが、ダシが効いておいしいよね) (参考)ふぃりむさー(芋虫)、ふぃりほーいん(やたら屁をする)、さんさなー(おてんば) 55 あびーん 大声をだす、声をかける、しゃべる、家畜が鳴く あびたん、あびらん、あびてぃ 194 うた あびーん。(歌を歌う)、うた さー(歌手) 195 ちゃー あびーるびけーや さんぐとぅ、たーんかいん わかいるぐとぅ はなさんだれー ならん どー。(怒鳴ってばかりではなくて、誰にでも解るように話さないといけないよ) 196 ちゃー うさがみそーりよーんち たんかーぬ っちゅ あびてぃっち[えーじっし] とぅらさん なー?(お茶をお召し上がりになりませんかとお向かいの人に声をかけてきてくれないか) 197 いっとぅちぇー くーよーんち あびてぃっち とぅらさん なー?(ちょっと来ないかと声をかけて来てくれないか) 198 っやーさーに いふぃぐゎー あびてぃっち とぅらしぇー。(あなたから少し言ってきてちょうだい) 199 ゆーあきどぅーしー/ゆなかさなか まーぬ いんぐゎーが やら わからんしが、ワウワウっし あびとーたん。(夜が明けるまで/真夜中どこの犬かは知らないが、遠吠えをしていた) 200 あふぃらーぬ クワックワックワーっし あびとーたん。(あひるが鳴いていた) 201 っわーぬ ブギーブギーブギーっし やなあびー そーん。(豚が嫌な鳴き声をあげている) 202 っやーや むぬ かでー にんてー しーしー しーねー、っわーぬ ぐとぅ くぇーいん どー。(お前は食べては寝たりしていると、豚のように太るよ) 203 あびーる いのー くーらん。(吠える犬は噛みつかない) (参照)動物の鳴き声については、「なちゅん」もある 16 あびー くるすん 大声を出して痛めつける 〜くるちゃん、〜くるさん、〜くるち 204 あんすかなー あびーくるしーねー ちむ ちますん どー。(そんなに大声を出して痛めつけると気持ちを萎縮させるよ) 56 あふぁげーりーん 気持ちを萎縮させる あふぁげーりたん、あふぁげーりらん、あふぁげーりてぃ 205 ありが はなしぇー どぅく ふりゆんたくぬ ちゅーさぬ あふぁげーりーん。(あの人の話はあまりにもおしゃべりが度を超して嫌になる) 57 あふぁなちゅん 寝るの卑語 あふぁなちゃん、あふぁなかん、あふぁなち 206 しーじゃがたんかい 「っんまなかい あふぁなちょーけー」んでぃ いーねー、ぐぶりー ないん どー。(先輩方に「そこに寝転がっていなさい」と言っては失礼になる) 207 をぅたとーんねー そーん どー。っやーや あまなかい いふぇー あふぁなちょーけー。(疲れているようだね。あなたはあそこに少し寝転がっていなさい) 58 あふぃー 兄さん(平民) やっちー〈兄さん(士族)〉 208 いったー あふぃーや/やっちーや ちゃー そーが?(あなたのうちのお兄さんはどうしているか) 209 いったー あふぃーや/やっちーや/しーじゃー やから やさ。(あなたの家の兄さんはりっぱだね) 59 あふぃらー アヒル 210 あぬ うぃなぐぬ あっちよー よー、ちべー あふぃらーぬ あっちゅんねー すさ。(あの女性の歩き方よ、お尻はアヒルの歩くようだ) 211 ちびまぎー あふぃらーぬ ゆたゆた あっちょーん。(尻の大きなアヒルがよたよた歩いているよ) 60 あふぇーいん (気が)抜けて水っぽくなる あふぇーたん、あふぇーらん、あふぇーてぃ 212 うぬ さけー/すーや あふぇーとーん。(この酒は水っぽくなっている) 213 あふぁむん(味がうすいもの)、あふぁさん(味がうすくなる) 214 くぬ しろー あふぁさぬ、んーすぬ たらーんねー すん どー。(この汁は味がうすくて、味噌が足りないようだよ) 61 あまいん 余る あまたん、あまらん、あまてぃ 215 ゆー あまい しみそーちゃるんでぃ いーしぇー まーちょーんでぃる くとぅ やん。(天国に召されたというのは亡くなっているということです) 216 うやふぁーふじぇー ゆー あまい しみそーちゃしが、うやふぁーふじぬ めんしぇーる ぐそーや かーまー あらん、あみだいぬ しちゃんでぃどぅ いらっとーくとぅ ちむしからーさー すな よー やー。(先祖は天国に召されたが、先祖のいらっしゃるあの世は縁台の下と言われているので、むなしい思いはしないでよ、「ぐそー」を参照) 217 ななじゅー あまてぃ くぬ あわり すん。(70歳を過ぎて、この辛さを味わう) 218 はたち あまれー どぅーっし はたらき よー。(20歳を過ぎたら自分で働きなさいよ) 219 るくじゅー かさにてぃ、ひゃく はたち。(還暦を迎えて、120歳の願をたてる) 220 くれー あまやー やしが、あとぅまさいがふーんでぃん あくとぅ、うり むっちいけー。(これは余り物なのだが、後のものに勝り果報ってこともあるので、これを持って行きなさい) 221 ぬくやー(残り物) 62 あますん 元気が有り余っている あまちゃん、あまさん、あまち 222 わらべー ゆー あますくとぅ、うとぅすえー ちゃーん ならん。(子どもは元気があり過ぎて、お年寄りはどうにもならない) 223 あますな けー。(悪ふざけするな) 224 わらびんちゃーぬ どぅくから あまちょーん。(子どもたちが度が過ぎた悪ふざけをしている) 225 わらび あましみらんけー。(子どもを悪ふざけさせないで) 226 どぅくから あまちぢゅーさぬ。(あまりにも悪ふざけが過ぎて) 227 あまさー(落ち着きのない子) 228 ちーぬみんぐゎー てぃーぬ みーゆる くれーから あまち ふしがらん。(乳飲み子は手足の発育する頃合いから手に負えなくてどうしようもない) 63 あまみ/あまん ゆー 大昔 229 天帝から遣わされた女神の「あまみく/あまみきょ」と男神の「しにりく/しにりきょ」がおいでなさった大昔の時代のこと 64 あまぐゎし ぜんざい 230 あまぐゎしんかえー だーぐぬ いっちょーん。(ぜんざいにはだんごが入っている) 65 あまじゃき 酢 231 ういぐゎーぬ えーむんかえー あまじゃけー かかさらん。(キュウリの和え物には酢は欠かせない) 232 いーらーんかい ささりーねー、しぐ あまじゃきさーに あれーながすん。(クラゲに刺されたら、すぐ酢で洗い流す) 66 あや 綾、模様 233 あれー むしるぬ あやぬ ぐとーる っちゅどぅ やくとぅ、たーがん いふぃぬ ふぃーくしん かちみらん どー。(あの人はムシロの綾のような几帳面な人だから、誰も少しの欠点もつかめないよ) 67 あやー お母さん(士族) 234 あやめー(士族のあ母さんを敬って言う時に使う) (参照)たーりー 68 あやめー くさめー まつわりついてじゃますること 235 うーやーからからーっし(人の後ろから付いて来て) 236 ちび うーやー(人の後ろからついて来る者) 237 うーてぃくぇー(人の後ろから付いてきて食事まですること) 238 っちゅぬ めーんかい しりしりーっし あっちん ならん。(人の前にすり寄って来て、動きもできない) 69 あやかーいん あやかる あやかーたん、あやかーらん、あやかーてぃ 70 あやかーらすん あやからす あやかーらちゃん、あやかーらさん、あやかーらち 239 かじまやー すーぢ あやかいん。(97歳のお祝いをあやかる) 240 とーかち すーぢ あやかたん。(88歳のお祝いをあやかった) 241 わったーにん あやからちくぃみそーり。(私たちにもあやからしてください) 71 あやまいん あやまちをする あやまたん、あやまらん、あやまてぃ 242 あやまてぃ てぃー やまちゃしが、なーだ のーてー をぅらん。(過って手をケガしたが、まだ治ってはいない) 17 あやまい (道徳的な)あやまち 243 ちゃーる あやまいぬ あてぃ っんぢゃさったが やー。(どういうあやまちがあって、表沙汰にされたのかなあ) 72 あらがーいん 口論する、議論する あらがーたん、あらがーらん、あらがーてぃ 244 あん やん、かん やんっし あらがーてぃ てぃーちん さだまらん。(ああだ、こうだと議論して一つも決まらない) 245 あらがーてぃ はなしぬ さだまらん。(言い争って話が決まらない) 73 あらげーいん 大きくなり過ぎる あらげーたん、あらげーらん、あらげーてぃ 246 むじゅくえー どぅく あらげーとーしぇー まーこーねーん どー。(農作物はあまりにも大きくなり過ぎているのはおいしくない) 247 あらげーい むのー まーこーねーん。(大きくなり過ぎるのはおいしくない) 74 あらむん 粗末な食べ物 248 あらむんじょーぐーや どぅーがんぢゅーさん。(粗食する者は健康だ) 75 あり あれ、あの人 249 ありが むぬん わーむん、わーむぬん ありが むん。(あの人の物も私の物、私の物もあの人の物) 76 あわてぃーん 急ぐ あわてぃたん、あわてぃらん、あわてぃてぃ 250 あわてぃーる なーか よーん なー。(急いでいても冷静に) 251 あわてぃーる なーか うてぃちち。(急いでいても落ち着きを保て) 18 あわてぃー はーてぃー 急いでいるさま 252 あわてぃーはーてぃー っんぢゃしが、にっか なとーさ。(急いで出たが、遅刻している) 77 あわり 苦労 253 いくさねー んな だんだんぬ あわりっし しぬぢちゃん。(戦争ではみんなさんざん苦労をしてしのいできた) 78 あん ある 254 あいにどぅ くばめーゆる。(有るときにこそ節約する) 255 あれー あいぐぇー、ねーんだれー ねーんくらし っやーや いちまでぃ すが?(有れば有るだけ食べ、無ければ無いままの暮らしをあなたはいつまでするのか) 79 あんしー かんしー すん あれこれ試行する 〜さん、〜さん、〜っし 256 あんしー かんしー さしが、ならんたっさー。(あれこれ試したが、できなかったよ) 257 あんしー かんしー やくとぅ、なー わかてぃ くぃみそーれー。(話した通りですから、解ってくださいね) 80 あんぢゅん 焼く、あたためる あんたん、あんだん、あんてぃ 258 しちぐゎちーや ぐそーぬ そーぐゎち やくとぅ、ぶちだんぬ めーをぅてぃ うちかび あんてぃ っくゎっんまがぬちゃーんかい あしぢゃ むたする とぅくるん あたんでぃ。(盆はあの世の正月なので、仏壇の前で内紙を焼いて子や孫に下駄を持たせるところもあったって) 259 ふぃーばーちさーに いちゃぐゎー あんてぃ かま。(火鉢でスルメでも焼いて食べようか) 260 あみ しちゃーに むち あんてぃ かま。(網を敷いて餅を焼いて食べようか) 261 てぃー あんぢゅん。(炭などで手を温める) 81 あんだ 油、脂 19 あんだ がーき 肉を長いこと食べていないこと 262 ちかぐろー あんだがーき そーくとぅ、あしてぃびちんでー ちゅくてぃ かまな。(近頃肉はごぶさたなので、`あしてぃびち' でも作って食べよう) 20 あんだ ぐち お世辞 263 みーぬ めーをぅてぃ ふみらってぃん うっさー ねーん。あんだぐちんかいどぅ ちかりーる。(目の前でほめられても嬉しくない。お世辞にしか聞こえない) 264 あんだぐちっし あんだもーき さん。(お世辞でボロ儲けした) 82 あんでぃーん こぼれる あんでぃたん、あんでぃらん、あんでぃてぃ 83 あんだすん こぼす あんだちゃん、あんださん、あんだち 265 とーりてぃん さけー くーてんぐゎーどぅ あんでぃーん。(倒れても酒は少しだけしかこぼれない) 266 コーヒーぬ あんでぃらあんでぃら そーん。(コーヒーがあふれそうになっている) 267 ちゃーや あんださんぐとぅ いりり。(お茶はこぼさずに入れなさい) 84 あんべー あんばい、気分 268 なまー いっぺー ゐー あんべー そーん。(今はとても心地よい気分だ) 85 あんまー お母さん(平民) 269 あやー/たーり(お母さん/お父さん(士族)) (参照)すー/あんまー 86 〜い 時、から(理由) 270 わらび そーいに(子どものときに) 271 あちさいに/あちさるうちに うさがみそーれー。(あったかいうちにお召し上がりください。=ふぃじゅらん まーどぅ うさがみそーれー。(冷めないうちに召し上がってください)) 272 っちゅびれーん さんとー ならん あい やー。(人付き合いもしないとならないからねえ) 273 ぶだいんかい っんぢーるむんぬ、ちらん ちゅくらんとー ならん あい やー。(舞台に立つのだから、顔も化粧しないといけないからねえ) 87 いーけーりーん 中味がすっかりこぼれる いーけーりたん、いーけーりらん、いーけーりてぃ 274 くーてんぬ くとぅしぇー いーけーりらん とぅっくいぐゎー ちゅくたん。(ちょっとしたことではこぼれない徳利を作った) 275 さき/みじ いーけーらすん。(酒/水をこぼす) 276 なーんかい うちぇーたる はーちぬ うふかじさーに いーけーりてぃ んーちゃん さにん ねーん なとーたん。(庭に置いてあった鉢が台風ですっかりこぼれて土も種もなくなっていた) 88 いーけーらすん 中味をすっかりこぼす いーけーらちゃん、いーけーさん、いーけーらち 277 ちーさーに くでぃ いってーる いりむのー なー いふぇー ふぃるさる とぅくまんかい うちきらんねー いーけーらすん どー。(つるべで汲んで入れてある容れ物はもう少し広いところに置かないとすっかりこぼしてしまうよ) 278 かたはらんかい なさんねー きっちゃきっし むる いーけーらすん どー。(側に寄せないとつまずいてこぼしてしまうよ) 279 ちゅーかーや うちんかい なさんねー むる いーけーらすん どー。(やかんは内側に寄せないとみんなこぼしてしまうよ) 89 いーち 息 280 どぅく いちゅなさぬ いーちん あくびん ならんさ。(とても忙しくて息もできない、=いーち ふぇーふぇー そーさ=いーち ふちょーさ) 281 ひこーきぬ っんぢたちんかい かきあーすんでぃち うみちとぅ はーえーっし ちゃくとぅ、したたか いーち ふちょーっさ/ふぇーふぇー そーっさ。(飛行機の出発に間に合わすといって思いきり走って来たので、すごく息切れしている) 282 くぇーとーる っちょー どぅーぬ っんぶさくとぅ、いふぃぐゎー あっちん いーち ふちゅん。(太っている人は体が重いので少し歩いても息切れする) 21 いーち げーい 息抜き、息つぎ 283 まるけーてぃなーや いーちげーいん さんねー どぅー むたん どー。(時々は息抜きもしないと体がもたないよ) 284 っうぃーぢょーる とぅちに ふぃぢゃいぬ てぃーぬ めーんかい まっしぐ ぬびとーる ばすねー、どぅーぬ にぢり はんぶんや うちゃがとーくとぅ いーちげーいぬ しーやしく ないん。にぢりぬ てぃーぬ ぬびとーる ばすん ゐぬ ぐとぅ ないん。(泳いでいるときに左の手が まっすぐ前に伸びている際には、体の右半分は浮き上がっているので息つぎをしやすくなっている。右の手が伸びている際も同様である) 22 いーち ながー 息が長い者 285 くーさいに、びんだれーんかい みじ いりやーに ちら ちきてぃ たーがが いーちながー やら んでぃる すーぶ すたん。(子どもの頃、洗面器に水を入れて顔を浸けて誰が息が長いかという勝負したものだ) 23 いーち までぃー すん 窒息する 286 エレベーターんかい ぬらりーる かぢり っちゅぬ いっちちーねー いーばーしーちゃーっし いーちまでぃー すんねー やたん。(エレベーターに乗れるだけ人が入って来たら窮屈で窒息しそうだった) 24 いーち みー 空気孔 287 うんたまぎるーや ちくさじんかい っわーってぃ、すいぬ りんぐむいぬ りんぬ ふぁーぬ しちゃんかい くゎっくぃてぃ、やんばるだき くちんかい くーてぃ いーちみーさーに いーち そーたんでぃ。(ウンタマギルーは巡査に追われて、首里の蓮小堀の蓮の葉の下に隠れて、山原竹を口に加えて、空気孔で息をしていたって) 90 いーちゅ 絹 288 いーちゅさーに ちゅくらっとーる ちのー でーだかー やしが、ちちょーるぐとぅん ねーん、いち なてぃん みーむんぬ ぐとぅ かわらん、でーぬ ぐとぅ あっさ やー。(絹で作られた着物は高値だが、着ている感じがしなくて、いつになっても新品のように変わらなくて、値段通りだね) 91 いーび 指 289 てぃーふぃさんかえー うふいーび、さしいーび、なかいーび、なーなしいーび/ならしいーび、いーびんぐゎーぬ あん。(手足には、親指、人差し指、中指、薬指、小指がある) 290 あんすかー ゆぐりん さん いーび やくとぅ、ぬいぐすい とぅてぃ きじんかい ならち ぬいるくとぅ、ならしいーびんでぃ いーん。(そんなに汚れもしない指なので、塗り薬を取って傷にならして塗るので、`ならし' 指と言う) 291 とぅーぬ いーべー ゐん たけー ねーらん。(十の指は同じ丈ではない、十人十色) 292 うちなーんちょー いーび ちかてぃ ふぃーふぃー ふち えーじ そーたん。(沖縄の人は指を使って指笛を吹いて合図をしていた) 293 ふぃっちー いーび ならしーねー、ぶったらー ないん どー。(いつも指を鳴らしてばかりいると、太く腫れてしまうよ) 294 いーびや まーんかい をぅーりーがんでぃ いーねー、うちんかいどぅ まがいくとぅ、ちょーでーや たげーに かなさ しーよー やー。(指はどこに折れるのかというと、内(=家)に曲がるので、兄弟姉妹はお互いに仲良くしなさいよ) 25 いーび なぎー/いーびがにー 指輪 295 にーびち しーねー、ふぃぢゃいぬ なーなしいーびんかい いーびなぎー さすん。(結婚すると、左の薬指に指輪をはめる) 26 いーび ぬち 指差し 296 っちゅんかい いーびぬち さりーる くとー しぇー ならん どー。(人から指を差されることはしてはいけないよ) 27 いーび ばん 拇印 297 はんこ わしやーに いーびばん やてぃん ないんでぃちどぅ うむたしが、とぅーらんたくとぅ やーんかい けーらんとー ならん なたん。(印鑑を忘れて拇印でも何とかなると思ったが、だめだったので家に帰らないといけなくなった) 28 いーび ばんち つま弾き 298 ギターや いーびばんち すしが、さんしのー いーびばんちぇー さん。(ギターはつま弾きをするが、三線はつま弾きはしない) 29 いーび をぅーい すん 指を数える 299 わったー やーにんじょー みーやーぬ とぅじまい いーびをぅーい そーてぃ まちかんてぃー そーん。(私の家族一同は新しい家の完成を指を数えて待ち遠しくしている) 30 いーび んぐゎー 小指 300 ちかぐろー あんすかー 「ぶーさー」 さん なとーしが、いーびんぐゎーや さしいーびねー まきーしが、うふいーびねー かちゅん。(近頃はそれほど「ぶーさー」をしなくなっているが、小指は人指し指には負けるが、親指には勝つ) (参考)ぶーさー(沖縄式のじゃんけん。親指は人差し指に勝ち、人差し指は小指に勝ち、小指は親指に勝つ) 92 いーふぇー 位牌 301 いーふぇー だちゃー/いーふぇー むちすく/ぐゎんす むちゃー(位牌を受け継ぐ者) 302 ちゃくし、じなんぬ いくさんかい さったくとぅ/とぅらったくとぅ わったー いーふぇーむちゃーや さんなん やん。(長男、次男が戦争の犠牲になったので、私のうちの位牌を継ぐ者は三男だ) 303 いーふぇーや うやふぁーふじぬ なーふだ やてぃ、なーふだぬ くさーんかえー まーちゃる とぅしちちとぅ ふぃーぬ かかっとーん。(位牌は祖先の名札であり、その裏には亡くなった年月と日が書かれている) 31 いーふぇー なー 戒名 304 いーふぇーなーや うやから ゐーたる なー とぅーするくとぅん あらー、ふとぅちから うりてぃ ちょーる なー うぬまま ちかてぃ とぅーする くとぅん あん。(戒名は親からもらった名前を使うこともあれば、仏様からいただいた名前をそのまま使うこともある) 93 いーらー くらげ、かつおのえぼし 305 うちなーぬ なちぬ うめー いーらーぬ うふさくとぅ、いーらーんかい ささったる ばす ねー、あまじゃき くんちゃきてぃ どぅく あれーながすん。(沖縄の夏の海はくらげが多いが、くらげに刺されたときには、酢をひっかけて毒を洗い流す) 94 いーん 言う いちゃん、いらん、いち 306 いーしどぅ かかいるくとぅ、まじぇー っやーがどぅ っしとぅらし よー。(言い出した人にあたるべきなので、まずはあなたがしてくださいね) 32 いー あーすん 相談する 307 をぅとぅぬ けーてぃっち いーあーちから(ちゅーごーっしから) やー。(夫が帰ってきて相談してからだね) 33 いー あーし 相談 308 をぅとぅぬ けーてぃっち いーあーしぇーしから やー。(夫が帰ってきて相談をしてからだね) (参照)ちゅーごー 34 いー くじーん 皮肉を言う 309 みみ くじたい、はな くじたい すしぇー そーじどぅやくとぅ しむしが、いーくじやーや っちゅぬ くくる やまち、しぇー ならん。(耳をほじくったり、鼻をほじくったりするのでは掃除なのでよいが、皮肉を言うのは人の心を傷つけてしまい、してはいけない) 310 あれー いっぺー いーくじやー やくとぅ、ちかんふーなーっし、どぅーちゅいむにー しみとーけー。(あの人はよく皮肉を言うので、聞かんふりして、言わせておけ) (参考)わたくじむにー(皮肉ること)、どぅーちゅいむにー(独り言) 35 いー けーしげーし すん 何度もくり返して言う 311 ゐぬ くとぅびけー いーけーしげーしっし ちちぶしこー ねーらん。(同じことばかり何度もくり返して聞きたくもない) 36 いー がーえー 言い争い 312 ちょーでーぐふゎさ っし、ちら あーする かーじ いーがーえー そーん。(兄弟姉妹の仲が悪くて、顔を合わせるごとに口論している) 37 いー っくゎ 言い過ぎ 313 いーっくゎ いーぶすこー ちちのーち くぃみそーり。(言い過ぎ、言い足りないことは聞き直してください) 38 いー しぢーん 言い過ぎる 314 あれー ちゃー むぬ いーぬ うふさぬ、いーしぢとーん。「くとぅば じんぢけー」んち あくとぅ、いーしぢらんぐとぅ ちちしみらんとーならん。(あの人はいつもことばが多くて、言い過ぎている。「くとぅば じんぢけー」(ことばはお金同様に大切に使いなさい)なので言い過ぎないように慎まないといけない) (参考)くぐにーゆん(慎む) 39 いー たてぃーん 大げさに言う 315 にーん ふぁーん ねーん むんぬ、ぬーん あらんくとぅ うっさ まぎく なち いーたてぃーん。(根も葉もないことなのに、何でもないことをそんなに大きく言いふらす) (参考)いー たてぃーん=いー ふぃるぎーん 40 いー ちーん ののしる 316 っちゅぬ めーをぅてぃ どぅしんかい いーちらってぃ わじとーん。(人前で友人にののしられて怒っている) 41 いー ちきーん 命令する 317 っちゅんかい いーちきらってぃ っんぢゅちゅしやか いーちきららんてぃん どぅーくる かんげーてぃ する むん やん。(人に命令されて動くよりも命令されなくても自分で考えてするものだ) 42 いー だてぃ 大げさ 318 いーだたー(大げさな人)、いーだたーさん(大げさである) 319 ありが はなしぇー ちゃー うふむにーびけーっし いーだたーさん どー やー。(あの人の話はいつもほらを吹くばかりで大げさだよね) 43 いー ながしながし すん 口ばかりで実行に移さない 〜さん、〜さん、〜っし 320 あちゃー けーすさんでぃ いやーに いーながしながし なとーん。(明日返すよと言って口ばかりで実行に移さないでいる) (参考)なーなー なとーん やー(延び延びになっているよ) 44 いー ならーすん 言って教える 〜ならーちゃん、〜ならーさん、〜ならーち 321 わらべー ならーし むんどぅ やる。くーさる ばすから いーならーち ふどぅっわーし よー。(子どもは教えていくものだ。小さい頃から言って教えて育てなさいよ) 45 いー ぬくすん 言い残す 322 いーぬくし しーぬくしぬ あれー、あとぅから たれーてぃ うさぎやびーさ。(言い残し、仕残しがあれば、後で補足して差し上げますから) 46 いひー あはー 談笑できるさま 323 あったーや おーいる とぅちん あがやー? いち んーちん いひーあはーっし っうぃーりきぎさ そーん やー。(あの人たちはけんかするときもあるのかね。いつ見ても談笑して楽しそうだね) 47 いー ほーいん 言い放つ 〜ほーたん、〜ほーらん、〜ほーてぃ 324 なまぬ だいじんぬちゃーや いーぶさかってぃー いーほーてぃ んなんかい ぬらーってぃ やみてぃいちゅしん あとー たたん。(今時の大臣は勝手なことを言い放って皆からたたかれて辞めていくのも後をたたない) 48 いー ぶさ かってぃー 言い放題 325 「ちなぬ あまえー ちかーりーしが、くとぅばぬ あまえー ちかーらん」でぃぬ くがにくとぅばんかいん あるぐとぅ、いーぶさかってぃー あびーねー、ちなやかん ちぢどぅ ないん どー。(「綱の余りは使えるが、ことばの余りは使えない」という格言にもあるように言いたい放題すると、綱よりも劣ってしまうよ) 49 いー ぶん 言い分 326 っやー いーぶのー うっさどぅ やる ゐ?(あなたの言い分はそれだけなのか、〜うっさ なー?/〜うっぴ なー?) 50 いー みんぐゎすん 言いまぎらわす 〜みんぐゎちゃん、〜みんぐゎさん、〜みんぐゎち 327 あん いー、かん いーっし いーみんぐゎさってぃ/きじゃーさってぃ、ちゃー なてぃいちゅる ばー がやー?(ああ言いこう言いして言い紛らわされて/かき回されてどうなって行くのかねえ) 51 いー むどぅすん 解消する 〜むどぅちゃん、〜むどぅさん、〜むどぅち 328 じぇーさのー ゆじらってぃん、ぐゎんそー むたんでぃ いちゃくとぅ、あとぅちぢ いーむどぅさったん。(財産は譲られても、仏壇は継承しないと言ったら、跡継ぎは解消された) 329 にーびち すが やーんでぃ うむいる っちゅぬ をぅたしが、かんげーよーぬ あーらんたくとぅ いーむどぅちゃん。(結婚しようかと思う人がいたが、考え方が合わなかったので破棄した) 52 いー やんぢゅん 言い損なう 〜やんたん、〜やんだん、〜やんてぃ 330 いーやんたらー、ちちのーちとぅらしぇー。(言い損なったら、聞き直してとってくれ) 53 いー よー 言い方 331 いーよーぬ あれー ちちよーん あいどぅ すくとぅ、むぬ いーよーや ちー ちきり よー。ありが わじとーしぇー、っやーが むぬいー たなりぬ ねーん てーさ。(ものの言い方があれば聞き方もあるというから、ものの言い方には気をつけなさいよ。あの人が怒っているのはあなたのものの言い様がまずかったんだね) 54 い くとぅば 言い伝え 332 うふっちゅ なてぃから っちゅ びれー するくとぅ ないねー、ありくり ちむ まゆい する くとぅん あくとぅ、んかしんちゅぬ いくとぅばぬ かなさ ちむに すみてぃ いちち いかな。(社会人になってから人付き合いすることになると、あれこれ心が迷うこともあるので、先祖の言い伝えの有り難さを心に留めて生きて行こう) 55 いちゃい はんちゃい ああ言ったり、こう言ったり 333 あん いーねー かん いーっし あれー いちゃいはんちゃいびけーっし、ぬーんでぃ いちが をぅら むさっとぅ わからん。(ああ言えばこう言ってあの人は言い返してばかりいて、何と言っているのかまったく分からない) 334 あれー いぢりぬ ねーんくとぅ、ちゃー いちゃいはんちゃいびけー そーん。(あの人は意気地がないので、いつも言い返してばかりいる) 56 いちぇー はんちぇー 口答え 335 あん いーねー、かん いーっし いちぇーはんちぇー すん。(ああ言えばこう言って口答えする) 95 いーん 入る いっちゃん、いらん、いっち 336 っんまがぬちゃー、そー いり よー やー。(孫たちよ、良い子になるんだよ) 337 みーぬ いらー、くび をぅーりり。(成熟すれば自然と我は引っ込むものだ、=実れば首を垂れる稲穂かな) 57 いっちゃい っんぢたい すん 出たり入ったりする 338 わん じのー あんし いっちゃい っんぢたいぬ うふさる。(私のお金はなんと出たり入ったり[語順が逆になる]するのが多いことか) 96 いーん 要る いっちゃん、いらん、いっち 339 っやー いらー、ゐーれー/むっち いけー。(あなたが要るなら、もらいなさい/持って行きなさい) 340 いらんだらー、っんまんかい うちきとーけー。(要らないなら、そこに置いておきなさい) (参考)ゐーてーる じん むる ちかてぃ ねーらん(もらったお金をすべて使ってしまった);っやー いりゆー やれー ゐーれー(あなたが必要だったら、もらいなさい) 97 いく〜 幾 341 いくち(いくつ)、いくたい(幾人)、いくけーん(幾度、何回)、いっか(何日) 342 ちゅーや うちなーぐゆみしぇー いっか なとーが?(今日は陰暦では何日になっているのか) 343 っやー とぅしぇー いくち なとーが?(あなたの歳はいくつになっているの) 98 いくさ 戦争 344 うぃなごー いくさぬ さちばいんでぃ いーしぇー、なま でーじな くとぅ ないっさ やーんでぃる とぅち(=ぬちがかやー ないる とぅち)、うぃなごー うぃきがやかん ふりぢからぬ っんぢーんでぃる くとぅ やん。(女は戦争の先走りというのは、今に大変なことになるというとき(=命がけになるとき)、女は男よりもバカ力が出るということだ) 58 いくさぐゎー しぇー 戦ごっこ 345 いくさ あとー うぃきがわらびんちゃーぬ あしべー いくさぐゎーしぇーぬ ふぇーとーたん。(戦後は男の子たちの遊びは戦争ごっこが流行っていた) 99 いぐますん 計画する いぐまちゃん、いぐまさん、いぐまち 346 くとぅしぇー ぬーがな いぐまちょーる くとぅぬ あみ?(今年は何か企画していることがあるか) 347 ちゃーっし ぬー すんでぃ いぐまちょーが?(どのようにして何をすると計画しているか) 348 ぬー いぐまちょーが?(何を計画しているか) 349 うまちーぬくとぅ いぐまちょーみ?(祭りのことを計画しているか) 59 いぐまし 企画、事業 350 うちなーぐち ふぃるみーる いぐましぬ いちかー かんなじ はな さちゅる とぅちぬ ちゅーん。(沖縄語を広める事業がいつかは必ず実るときが来る) 100 いさとぅー カマキリ 351 あぬ うぃなぐんかい ぬーんでぃん いーねー、みーん とぅじゃ なてぃ いさとぅーぬぐとぅっし んかてぃ ちゅーん。(あの女性に何かでも言うと、目も銛のようにしてカマキリのように向かってくる) 101 いさみーん 励ます いさみたん、いさみらん、いさみてぃ 352 うんな ばすねー ぬららんぐとぅ、いさみてぃどぅ とぅらする。(そんなときには叱らないで励ましてやるものだ) 102 いし 石 60 いし かぶい じょー 石積みの門 353 じょーぬ にぢり ふぃぢゃいんかい まぎいし ちでぃ うっちゃきてぃ ちゅくらっとーる いしかぶいじょーぬ なまん なかぐしくをぅてー んーだりーん。(門の左右に大きな石を積んで置いて造られている石積みの門が現在でも中城では見られる) 61 いし がんとー 石敢當 354 みちぬ ちちあたいる とぅくまんかい いしがんとー たてぃーやーに、やなむん ばれー すん。(道が突き当たるところに石敢當を立てて、邪気払いをする) 62 いし きじゃい 石段 355 くぬ うてぃらまでー ひゃーくはちだんぬ いしきじゃい ぬぶらんとーならん。(このお寺までは108段の石段を登らないといけない) 63 いし ぐー 細かい砂利 356 なーぢゅくいんかい いしぐー ちかいねー、あみぬ ふてぃん じゃかじゃかん さん、きーくさん みーぐりく なてぃ、んーちん ちゅらく ないん。(庭造りに砂利を使うと、雨が降ってもじめじめしない、雑草も生えにくくなって、見た目にも美しくなる) 64 いし くびり 石ころの小さな小道 357 なまー いしくびりぬ ねーん なてぃ くんちりーん ならん なとーん。(現在は石ころの小道がなくなって近道もできなくなっている) 358 むらぬ いしくびり んぞ ちりてぃ ぬぶいしが、なーふぃん いしくびり あらわ。(村の石ころ小道をあの人を連れて登るが、もっと石ころ道があれば) 65 いし じょー 石門 359 うちなーぬ ぐしくんかえー ちびらーしく いしぢみ さっとーる いしじょーぬ あん。(沖縄の城には見事に石積みされた門がある) 66 いし ぢ 礎石 360 いくさをぅてぃ ぬち うとぅちゃる っちゅぬちゃーや いちまんぬ いしぢんかい まちらっとーん。(戦争で命を落とした人々は糸満の礎石に祀られている) (参考)いくさんかいどぅ ぬち とぅらったる。(戦争で命を奪われた) 67 いし なーぐー 小石遊び 361 んかしぬ うぃなぐわらびぬ あしびんかい、たまぐゎー あたいぬ いし いちち ゆかんかい ふぃるぎやーに はじめー てぃーち っうぃーんかい あぎてぃ、あがとーる っうぇーだに てぃーちなー ふぃるてぃ、うてぃてぃちゅーる いしん すくてぃ する あしび やしが、くんどー たーちなー、また みーち、しめーねー ゆーちまでぃ すん。うりから、てぃーぬ わたんかい いちち うちきやーに っうぃーんかい なぎてぃ てぃーぬ なーんかい うきとぅたる いし またん なぎてぃ ちゃっさ すくいうーすたが、んでぃる あしび やたん。(昔の女の子の遊びに、石玉を5つ床に拡げて初めは1つ上に上げて、上がっている間に1つずつ拾って、落ちてくる石も受け止める遊びだが、今度は2つ、次に3つ、終いには4つまでする。それから、手の中に5つ置いて、上に投げて手の甲に乗せることができた石をまたも投げて、いくつ受け止めることができたか、という遊びだった) 68 いし みち 石畳道 362 んかしぬ すいぬ みちぇー いしみち やてぃ、にーや かたみてぃ くるまー とぅーらんたん。(昔の首里の道は石畳道で、荷物は担いで車は通らなかった) 103 いしぇー くわしいこと 363 ぬーんち あん なたが、いしぇーに はなち んーでー。(どうしてそうなったのか、くわしく話してみなさい) 364 いーぬ レントゲンあらたみぬ はなし いしぇーに ちちゃん。(胃にレントゲン検査の説明をくわしく聞いた) 365 いしぇーや うぬとぅち なてぃから わかいさ。(仔細はそのときになってから分かるよ) 104 いそーさ すん 嬉しがる 〜さん、〜さん、〜っし 366 みーやー ちゅくたい、にーびち さい、っくゎっんまが もーきたる ばすねー、っちょー ふしがらん あたい いそーさ すん。(新築したり、結婚したり、子や孫をもうけたときには人はこのうえなく嬉しがる) (参考)うっさくゎったー すん(嬉しがる)、っうぃーりきさ すん(喜ぶ) 105 いた ぢり 板切れ 367 んかしぬ わらびんちゃーや まーくぃーから いたぢり とぅめーてぃ ちゃーに くるまぐゎー ちゅくたい やーぐゎー ちゅくたいっし あしだん。(昔の子どもたちはあちらこちらから板切れを探して来て車を作ったり家を作ったりして遊んだ) 106 いち 1 368 いちめー(1枚)、にんめー(2枚)、さんめー(3枚)、ゆんめー(4枚)、ぐんめー(5枚)、るくめー(6枚)、ななめー(7枚)、はちめー(8枚)、きゅーめー(9枚)、じゅーめー(10枚) 369 いっす(一升)、にす(二升) 69 いち でーじ 大変困ったこと 370 てーしちな むん やーんかい わしやーに ひこーき とぅでぃあとぅから なー いちでーじ なたんでぃ どぅまんぐぃたん。(大切なものを家に忘れて飛行機が飛んだ後で大変なことになったとうろたえた) 70 いち ばん どぅい 一番鶏 371 やーむちむんぬ うぃなごー あかちちぬ いちばんどぅいぬ なちぐぃーさーに うくさってぃ、うぬ なちぐぃーぬ とぅちーがーい なとーたん。(一家を支える働き者の女性は暁の一番鶏の鳴き声に起こされて、その鳴き声が時計代わりになっていた) 71 いち ぶん 独力で 372 わったー くゎいしゃー たー てぃーん かからん、どぅー いちぶんさーにどぅ っし ちょーん どー。(私たちの会社は誰の手にもかからず、独力でやって来ている) 373 わったー ちねーや どぅー いちぶんさーにどぅ やーや むっちょーる。(私の家庭は自分たちだけの力で家事をしている) 107 いち 池 374 なーんかい っちゅぬ ちゅくてーる むのー 「いち」んでぃ いち、 あみぬ たまてぃ なんくる でぃきとーる むのー 「くむい」んでぃ いちょーん。(庭に人が造ってあるものは「いち(池)」と言って、雨がたまって自然にできているものは「くむい(沼)」と言っている) 108 いち いつ 375 いち すが?/いち ちゅーが?/いち いちゅが?(いつするか/いつ来るか/いつ行くか) 376 いちいちまでぃん かなさっし くぃみそーり よー。(いつまでもかわいがってくださいね) 377 いちまでぃん あたらさ しー よー やー。(いつまでもそれを大切にしてね) 109 いぢ 勇気、根気、怒り 378 いぢゃー/いぢ ちらー/いぢ ちりやー(勇気がある者) 379 いぢぬ あん。(勇気がある) 380 いぢ っんぢゃしぇー。(勇気を出しなさい) 381 いぢ ちーん。(勇気を出す) 382 あれー いぢ ちりとーん どー。(あの人は勇気があるよ) 383 わかさる とぅちぇー どぅーてーしん むちゅしが、はっくじゅー なてぃ からー いぢしどぅ どぅーや むっちょーる。いぢ してぃーねー、なー たびんかい どー。(若いときには体でも持つが、8、90なってからは根気で体を持っているものだ。根気を捨てたら、もうあの世への旅だよ) 384 いぢぬ っんぢらー てぃー ふぃき、てぃーぬ っんぢらー いぢ ふぃき。(腹が立ったら手を引き、手が出たら怒りを静めなさい) 110 いちか いつか 385 いちか まーがなをぅてぃ またん いちゃいぶさっさ やー。(いつかどこかで又会いたいね) 111 いちちゅん 生きる いちちゃん、いちかん、いちち 386 うやぬ いちちょーる っうぇーだー うやぬ いーしぇー ちちゅしどぅ うやぬ こー やる。(親が生きている間は親の言うことを聞くのが親孝行だ) 387 ありが しーや いちちょーる かぢり はれーうーさんさ。(あの人の負債は生きている間には払えないよ) 72 いち ぢむ 人間としての心 388 っちゅびれーや いちぢむぬ でーいち どー。(人付き合いは心が第一だよ) 389 いちぢむ むっちょーてぃ うんなくとぅん ゆー ないる、ふぃるまさっさ やー。(人の心をもっていてそんなことがよく出来るものだ、不思議だね) 73 いちからん いちち すん 苦しい生き方をする 390 とぅじぬ をぅらん なてぃから めーがめーなち いちからん いちち そーっさー。(妻がいなくなってから来る日も来る日も苦しい生き方をしているよ) 74 いち はじ 大恥 391 とぅしぢり スーパーから うほーく こーてぃ、レジをぅてぃ じん はらいんでぃ さくとぅ、じんいりー むっちぇーねーんしぬ わかてぃ、いちはじ かちゃん。(年末スーパーからたくさん買って、レジでお金を払おうとしたら、財布を持ってないことが分かってとても大恥をかいた) 392 いちはじ かちどぅ っやーや わかいさ。(大恥かいてからお前はわかるよ) (参考)はじ かちゃー(恥をかいてばかりいる者)、ばち かんじゃー(罰あたりの者) 75 いち まぶい 生き霊 393 さた しーねー、いちまぶいぬ ゆてぃ ちゅーん どー。(噂をすると生き霊が寄ってくるよ) 76 いちみとぅ とぅーみー 一生涯 394 ありが しぇーる しーや みみたき くぃーとーくとぅ、いちみとぅとぅーみーや けーしぇーうーさん どー。(あの人が抱えている負債は耳丈を越えているので、一生涯返せないよ) 77 いち むし/いち むん 動物 395 いちむしぇー っくゎ なち ふどぅっわーすしが、きーくさー ふどぅっわーすしぇー さん。(動物は子を産んで育てるが、植物は育てることはしない) 112 いちかすん 生かす いちかちゃん、いちかさん、いちかち 396 どぅしから ゐーたる みじらさる らんぬはなー いっとぅちぇー かりーがーたー なたしが、ゆー てぃー いってぃ いちかちゃん。(友人からもらった珍しい蘭の花は一時は枯れそうになったが、よく手入れして生かした) (参考)いちきーん(生かす)とも言う 113 いちまん 糸満 397 いちまん うぃなごー ゆー はたらちゃー やてぃ うぃきが まさいんでぃ いらっとーる。(糸満女性は働き者で男勝りと言われている) 114 いぢり 意気地、気力 398 いぢり むん(しっかりしている者) 399 あれー いぢりむち やくとぅ、ふぇーりっしん する はじ。(あの人は気力があるので、早く成功するだろう) 400 いぢり むたんとー、ぬーん ならん どー。(しっかりしないと何も出来ないよ) 401 いぢり むっちどぅ ぬーぐとぅん ないん。(気力をもってこそ何事も成る) 402 なまぬ わらびんちゃーや いぢりぬ たらーん。(今時の子どもたちは生きる力が足りない、=ちむよーさん) 403 いぢりぬ ねーん やー。あれー しかまくとぅーどぅ やる。(意気地がないね。あいつは見栄っ張りだ) 115 いちん 意見 404 あれー あびらしぇーからー いちんぬ ちゅーさぬ やー。(あの人はいったん言わせてしまうと意見をよく言うね) 116 いちゃーすん 引き逢わす、帳尻を合わせる いちゃーちゃん、いちゃーさん、いちゃーち 405 ありが さた さくとぅ いちゃーさってーさ やー。(あの人の噂したら引き逢わされたんだね) 406 みーとぅんだー ゐんぬ あてぃどぅ いちゃーさっとーる。(夫婦は縁があって引き逢わされている) 407 わかさる とぅちぇー てぃまーん いきらさたくとぅ、いりめーとぅ っんぢリめー いちゃーすんでぃち しーいっぺー そーたん。(若いときは手間賃も少なかったので、収入と支出を帳尻合わせするのに苦労していた) 117 いちゃいん 出逢う いちゃたん、いちゃらん、いちゃてぃ 408 たー いちぇーが ちゃが?(誰に逢いに来たのか) 409 いちゃりば ちょーでー、ぬー ふぃだてぃぬ あが?(出逢えば兄弟姉妹、何の隔てがあるものか) 410 さーてぃー? わん てぃーや いんちゃさぬ なーだ いちゃてー をぅらん。(触ったか? 私の手は短くてまだ届いていない) 78 いちぇー かんてぃー すん 逢えないままでいる、長さが足りない 〜さん、〜さん、〜っし 411 ありが やーんかい いくけーん っんぢん をぅらん、ありんかい いくけーん でんわしん ありからー かかてぃくーんくとぅ、うぬまーまー なてぃ いちぇーかんてぃー そーん。(あの人は家に何度行っても居ないので、いくら電話してもあの人からはかかって来ない、そのままになって逢えないままでいる) 412 でんきぬ コードぬ いんちゃさぬ、さしくみんかい いちぇーかんてぃー そーん。(電気コードの短くて、差し込みに届かない) 413 くぇーてぃ わた しみーる バンドぬ いちぇーかんてぃー そーん。(太ってお腹をしめるバンドが届かなくなっている) 79 いちぇー ぐりー/いちぇー ぐらー 逢いにくい人 414 あれー いちゅなさる っちゅ なてぃ いちぇーぐりー どー。(あの人は忙しい人なので逢いにくい人だよ) 80 いちぇー はんすん 逢いそびれる 〜はんちゃん、〜はんさん、〜はんち 415 あれー いちゅなさる っちゅ なてぃ、いちぇーはんちゃん。(あの人は忙しい人なので、逢いそびれた) 118 いちゃさ すん 惜しむ 〜さん、〜さん、〜っし 416 っちゅぬ くとぅんかい ちかいる じのー いちゃさ する むのー あらん。(人のことに使うお金は惜しむべきではない) 119 いちゃ がらすー イカの塩漬け 417 いちゃがらすーや いちゃぬ まーすぢきー やしが、からすぐゎーとぅ ゐぬむん とーふぬ っうぃーんかい ぬしてぃ かみーねー まーさん。(「いちゃがらすー」はイカの塩漬けだが、「からすぐゎー(小魚の塩漬け)」と同じもので、豆腐の上にのせて食べるとおいしい) 120 いちゃんだ ただ、無料 418 んーぢゅしぇー いちゃんだ やさ。ふぃないる むのーあらんくとぅ、 ちゃっさ やてぃん んーでー。(見るのはただだよ。減るものでもないので、いくらでも見なさい) 419 いちゃんだくゎっちー あとぅぬ あんまさ。(ただのごちそうは後が怖い) 81 いちゃんだ うい 捨て売り 420 どぅく ないぢゅーさぬ、いちゃんだうい やてぃん さねー ならんくとぅ、じゃーふぇー やさ。(あまりにもでき過ぎて、捨て売りでもしないとならないので、困ったことだね) 82 いちゃんだ がみ ただ食い 421 ぐすーじぬ ある とぅくま まーてぃあっち くゎっちー いちゃんだがみ そーん。(お祝いの場をまわり歩いてご馳走をただ食いしている) 83 いちゃんだ ぢけー ただで使うこと 422 どぅーぬ むのー くめーきてぃ すしが、っちゅぬ くるま かとーてぃ いちゃんだぢけーっし くるまぬ あんだん いってー をぅらんさ。(自分のものは倹約するのに、人の車を借りてもただ使いして車のガソリンも入れてない) 84 いちゃんだ むぬ ただの物 423 いちゃんだむのー にーだかさんでぃ やまとぅをぅてー いらっとーしが、うちなーをぅてー けーすしぇー じぬん むぬん あらん、にふぇーどーんでぃる ちむどぅ やる。(ただの物は高くつくと内地では言われているが、沖縄では返すのはお金でも物でもない、ありがとうという気持ちでしかない) 121 いちゅく 従兄弟 424 ありとぅ わんとー いちゅく やしが、とぅしん ゐぬむん。(あの人と私は従兄弟だが、歳も同じだ) 122 いちゅた ちょっとの間 425 いさぬ やーんかい いちゅる めーに いちゅたぬ はんし そーきわどぅ やる。(病院に行く前に応急措置をやっておかないといけない) (参考)はんし(一時的な処置) 123 いちゅび イチゴ 426 いちゅびぬ かんとーしぇー とぅらんぐとぅ くーりみじんかい ちきてぃから かみーねー まーく かまりーんでぃ いちょーしが。(イチゴのへたは取らないで氷水に浸けてから食べるとおいしく食べられると言っているが) 124 いちぇー かじ 出逢いの悪霊 427 いちぇーかじ あたてぃ、どぅーざわい はだざわい そーん。(悪霊に出逢って、体が痛くてじんましんが出ている) (参考)っわーばぐとぅ さくとぅ、っやーまでぃ さーい うきとーしぇー(余計なことをしたので、あなたに不都合を招いている) 125 いちゅん 行く っんぢゃん、いかん、っんぢ 85 いち しぢとーん 行き過ぎる 428 っやー むのー どぅくから いちしぢとーん どー。(あなたのすることはあまりにも行き過ぎているよ) 86 いち むどぅい 往復 429 しくちんかい くんだってぃ まーにん いからん、めーなち しくちとぅ やーとぅ いちむどぅいびけー そーん。(仕事に縛られてどこにも行けなくて、毎日仕事と家の往復ばかりしている) 87 いちゅんてー いかんてー すん 行くと言ってみたり行かないと言ってみたりする 430 いちゅんてー いかんてー っし、 あんいー かんいー すくとぅ、いみくじ わからん。(行くと言ってみたり行かないと言ってみたりあれこれ言うので、訳がわからない) (参考)「いちゅんでぃ いちゃい いかんでぃ いちゃい すん」も同義 88 いちぇー ちげー 行き違い 431 ありとー ぬーが やら いちぇーちげーぬ あてぃ ちゃーしん いちゃーららん。(あの人とはどうしたものか行き違いがあって、どうしても逢えない) 432 っやーとぅ わんとー かんげーぬ いちぇーちげー そーん やー。(あなたと私は考えが合わないね) 126 いっさん 走って 433 いっさん なてぃ/いっさんばーえーっし いけー(一目散に走って行きなさい) 127 いっそー 普段 434 いっそーや あねー いらんむんぬ、ぬーんち ちゅーや あん いちょーが?(普段はそんなこと言わないのに、どうして今日はそう言っているの) 89 いっそー ちやー 普段着 435 くぬ ハワイぬ ムームーや ふぃるびるーとぅっし いっぺー ちーやっさくとぅ、いっそーちやー じょーとぅー やん。(このハワイのムームーはゆったりして着やすいので、普段着に良い) (参考)やーからー ちやー(普段着) 128 いっそー なーでぃー/ちび なーでぃー 残らず 436 なー けーいる じぶん やくとぅ、でぃか いっそーなーでぃー/ちびなーでぃー しじみてぃ けーらな。(もう帰る時間だから、残らず片付けて帰ろうか) 129 いったー はらー あなたたちの側 437 わったーめーや あったに まっくーるー なやーに うふあみぬ うてぃとーたしが、いったーはらーや あめー ふとーてぃー?(私たちの前は急に真っ黒くなって大雨が降っていたが、あなたたちの側は雨は降っていたか) 438 わったーめーや あかがてー をぅしが、いったーはらーや まっくーるー なてぃ かたぶえー しぇー をぅらん がやー?(私たちの前は明るくなっているが、あななたたちの側は真っ黒くなって片降りしてはいないか) 130 いっとぅがよー おはじき 439 んかしうぃなぐわらびぬ あしびんかい いっとぅがよー ちかてぃ、はんちゃー あしび、いくち あが んでぃーる かじあてぃ あしび、てぃーぬ わたから てぃーぬ なーんかい うちけーてぃ っうぃーんかい あぎやーに すくいる あしびぬ あたん。(昔の女の子の遊びにおはじきを使って、はじく遊び、いくつあるかという数当て遊び、手のひらから手の甲へ置き換えて上にあげて鷲掴みする遊びがあった) 131 いっとぅち 片時 440 ぐまわらばーからー いっとぅちん みーはなさらん みーくーげーちょーん ならん どー。(幼児からは片時も目がはなせない、まばたきさえもできないよ) 132 いとぅいん 嫌がる いとぅたん、いとぅらん、いとぅてぃ 441 うぃきがー たー やてぃん ちゅらかーぎー まし さーに、やなかーぎー いとぅてぃ んーだんふーなー すんでぃ いーしが、んかしくとぅばんかえー 「かーげー かーどぅ やる」んでぃん あん。(男性は誰でも美人を好んで、不美人を嫌がって見ないふりするというが、昔から言い古された言葉に「容貌は皮一枚」というのもある) 133 いなか んちゅ 田舎(出身の)者 442 いなかんちょー たんかーまんかー むる どぅーぬ やーにんじゅぬ ぐとぅ ふぃれー すくとぅ、すい なーふぁとー ちがてぃ っちゅびれー しーやっさん。(田舎出身の人は隣り近所と自分の家族のように付き合うので、首里那覇とは違って付き合いやすい) 134 いなむどぅち 猪料理 443 いなむどぅちぇー やまじし ちかてぃぬ くゎっちー やたしが、なまー っわーじし ちかとーん。(「いなむどぅち」は猪を使う料理だったが、現在は豚肉を使っている) 135 いばいん 威張る 444 ぬーぬ いばいるくとぅぬ あいが すら、あぬ いばやーや ちゅーばーふーなー そーん。(いったい何の威張ることがあるのか、あの威張っている者は虚勢を張っている) 136 いば〜 狭 445 いばさん(狭い)の接頭辞化(宮良2019a:161-163頁を参照) 137 いば どぅくる 密集している所 446 なーふぁぬ まちぐゎーや いち っんぢゃんてーまん いばどぅくる やさ やー。(那覇の市場はいつ行っても混雑しているね) 447 あったーや うっさきーぬ うふやーにんじゅ なとーてぃ あんし いばどぅくるんかい しまとーん やー。(あの人たちはあんなに大家族なのにあんなに窮屈にして住んでいるね) (参考)っちゅぬ みっちゃかーん そーる とぅくる(人がいっぱいいる所) 138 いばいぬ みー 狭苦しいところ 448 いくさ ゆーや がまぬ いばいぬみーんかい ふぃーたいん っちゅぬちゃーん くゎっくぃとーたん。(戦時中は洞窟の狭苦しいところに兵隊も民間人も隠れていた) 449 MRIっし やんめーしらび すんでぃち いばいぬみーんかい いりらってぃ、どぅーぬ っんぢゅからん なてぃ っんまから っんぢらりーがすらんでぃち ちむ だくだく そーたん。(MRIで検査をするといって狭苦しいところに入れられて、身動きできなくなってそこからいったい出られるのかと胸がどきどきしていた) 139 いま 新鮮なもの、現世 450 いまいゆ(新鮮な魚)、いまむん(新鮮な動物性のもの)、いまゆー(現世) 451 いまでー ぐゎんす(3世代までの元祖) (参考)なかぬ ゆー(4世代〜20世代の世、=なかでー ぐゎんす)、さち ゆー(20世代以上も前の世、=っうぃーでー ぐゎんす) 140 いみ 夢 452 みーくーてぃからー ちゅけーんちょーん いめー みしらん どー。ぬーがな いーぶさるくとー ねーやびらん がやー?(亡くなってから一度も夢は見させてくれないよ。何か言いたいことはないのかねえ) 141 いみ あき 忌み明け 453 いみあけー さんにん かかいくとぅ、うぬ っうぇーだー うゆうぇー さい、やー ぢゅくい さい、やーうーちー さい しぇー ならんでぃ。(忌み明けは3年かかるので、その間はお祝いしたり、家を築いたり、引っ越しをしたりしてはいけないって) 142 いみーん 催促する いみたん、いみらん、いみてぃ 454 ふぇーたいぬ アミリカーたーや うちなーから ふぇーくなー っんぢてぃ いけーんでぃ いみらっとーん。(軍人のアメリカ人たちは沖縄から早く出て行けと催促されている) 455 ふぇーくなー わん とぅじっし とぅらしよーんでぃ あーいる かーじ いみらっとーん。(早く私を妻にしてと出会うごとに催促されている) 456 かとーる じん ふぇーくなー けーしぇーんち どぅしから いみらっとーん。(借りているお金を早く返してと友人から催促されている) 143 いみ すん 量が増す 〜さん、〜さん、〜っし 457 くみんかい っんむ いったい、まーみんでー まんちきーねー くみぬ いみすん。(米に芋を入れたり、豆などを混ぜると米の量が増す) 458 くぬ スプレーや ちゅばちなかい うほーく っんぢてぃちゅーくとぅ いめーさん。(このスプレーや一度に多く出て来るので無駄が出る) 459 わらびぬ うふさる とぅくろー あちびーぐゎー ちゅくてぃ かましーねー くめー いみ すん。(子どもの多いところは粥をつくって食べさせると米の量が増す) 144 いめんしぇーん いらっしゃる いめんそーちゃん、いめんそーらん、いめんそーち 145 いめんしぇーびーん いらっしゃる いめんしぇーびたん、いめんしぇーびらん、いめんしぇーびてぃ 460 うんじょー やまとぅんかい いち めんしぇーびーが?(あなた様は本土にいついらっしゃいますか) 461 をぅとー やーんかい いめんしぇーびーみ?(ご主人はいらっしゃいますか) 462 いめんしぇーびり。(いらっしゃいませ) (参考)うけーいみしぇーびーん なー?(お帰りになりますか) 146 いゆ 魚 463 いちまのー をぅとー いゆとぅやー、とぅじぇー いゆうやー そーたん。(糸満の人は夫は魚捕り、妻は魚売りをしていた) 464 うちなーぬ いゆんでぃ いーねー、ぐるくん なとーん。(沖縄の魚というとグルクンです) 465 いゆまちん やしぇーまちん ちちゃるくとー あしが、ししまちんでぃ いしぇー ちちゃる くとー ねーらん。(魚市場も野菜市場も聞いたことはあるが、肉市場というのは聞いたことはない) 147 いゆぬ みー 魚の目 466 ふぃさぬ うらんかい いゆぬみーぬ っんぢゃーに あっちぐりさっさー。(足の裏に魚の目が出来て歩きにくい) 148 いらーすん 一時立て替えて貸す いらーちゃん、いらーさん、いらーち 149 いらいん 一時立て替えて借りる いらたん、いららん、いらてぃ 467 んかしぇー たんかーまんかーとー ちゅい たしきだしきっし、んーす、まーす、そーゆー、くみ、あんだ いふぇー わきてぃとぅらする くとぅんかい 「いらーすん」でぃ いちょーたん。(昔は隣近所と助け合って、味噌、塩、醤油、米、油を少量分けて与えることに「いらーすん」と言っていた) 150 いらな 鎌 468 うちなーぐゆみぬ しちぐゎち しちにちねー、うやふぁーふじんかい うんけーねー めんそーり よーんちぬ うんちけー かきーが、ほーちん いらなん むっち うふぁかんかい そーじしーが いちゅん。(陰暦の7月7日には、ご先祖様にお盆の入りにはいらっしゃってくださいねとのご案内をしに、ほうきも鎌も持ってお墓に掃除に行く) 151 いらぶん 選ぶ いらだん、いらばん、いらでぃ 469 うちなーからー オリンピックんかい いくたい いらばっとーが?(沖縄からはオリンピックに何人選ばれているか) 90 いらび ぬくし/いらび ぬくさー 選び残し 470 なま じぶのー いらびぬくさーぬどぅ あくとぅ、あちゃー こーいしぇー まし やさ。(今時分は選び残しの物しかないので、明日買う方がいいよ) 91 いらび っんぢゃすん 選び出す 471 ないむんとぅか やしぇー こーいねー、じょーとぅーから いらびっんぢゃすん。(果物や野菜を買うときは、よい物だけを選び出す) 152 いりーん 入れる いったん、いりらん、いってぃ 472 っうぃーぬ っちゅぬちゃーが どぅーぬ いちゃるくとぅ しぇー とぅらさんくとぅ、ふだ いりーが いちゅる っちゅぬ たった いきらくなてぃ ちょーん。(代議士たちが自分の言ったことをしてくれないので、投票に行く人がだんだん少なくなってきている) 473 ちゃー いってーくとぅ、ゆく(い)みそーれー。(お茶を入れてあるので、休憩しなさい) 92 いり けーいん 入れ替える いりけーたん、いりけーらん、いりけーてぃ 474 ぐまなーびんかい いっちょーるむん まぎなーびんかい いりけーれー。(小さい鍋に入っている物を大きい鍋に入れ替えなさい) 475 はな ぴーぴー そーるむんぬ、んだ! あちこーこーとぅ いりけーら。なまー ゆー あちりとーさ。(鼻づまりしているのに、どれ! 暖かいのと入れ替えよう。今はよく暖まっているよ) 93 いり けーらすん 入れ替えさせる いりけーちゃん、いりけーさん、いりけーち 476 うほーく にらっとーくとぅ、しぇーしんっし(=いりけーらち) かみ よー。(たくさん煮てあるので、お代わりして食べてね) 153 いりち 鱗、ふけ 477 いゆぬ いりち(魚のうろこ) 478 ちぶる あらてぃ いりち うとぅしぇー。(頭を洗ってふけを落とせ) 154 いりちゅん 炒める いりちゃん、いりかん、いりち 479 やーさたら やー。しぐ なま いりちゅくとぅ いふぇー まっちょーき よー。(お腹すいたでしょう。今すぐ炒めるから待っていなさいよ) 480 そーみのー いりちー?(そうめん炒めたか) 481 そーみん いりちー/いりちゃー(そうめん炒め) 482 くーぶ いりちー/いりちゃー(昆布炒め) 483 まーみなー ちゃんぷるー(もやし炒め) 155 いりめー 収入 484 とぅしじりに ちーてー、いりめー 55まんゑん、っんぢふぁ 50まんゑんでぃる しらしぬ あたん。(年度末収支決算については、収入55万円、支出50万円という報告があった) 156 いりゆー 必要 485 っやー いりゆー やらー、むっち いけー。(あなたが必要なら、持って行きなさい) 157 いりむくー 入り婿 486 いりむくーや やまとぅぬ なれー やてぃ、うちなーをぅてー やしないんぐゎー ちーかーから/まがらから とぅいん。(入り婿は本土の慣わしで、沖縄では養子は血族から/親類から取る) 158 いりわい 口論 487 いりわい すん(口論する) 159 いる 色、血色 488 めー いちゃたる とぅちねー いるぬがー そーたしが、なまねー いるん っんぢてぃ まし なとーさ やー。(前に出逢ったときには青白かったが、今では血色も出て良くなっているね) 94 いらー 好色者 489 あれー ぬーんち(=ちゃー やくとぅ) いらーんでぃ いらっとーが?(あの人はどういうわけで好色者と言われているのか) (参考)いる じち(色好き) 95 いる かじ いろいろ 490 いったー なーや はなぬ いるかじ さちょーてぃ いっぺー あからくゎーら そーくとぅ、なーぬ きーくさん めんそーれーんち っうぃーりきさ そーんねー やん やー。(あなたの家の庭は花がいろいろ咲いていてとてもきれいなので、庭の草木もいらっしゃいといって喜んでいるようだね) 96 いる そー もーそー 驚いて顔色が青くなるさま 491 あったに じてんしゃぬ とぅんぢてぃちゃーに たまし ぬぎてぃ いるそーもーそー なとーたん。(急に自転車が跳び出してきて驚いて顔色が青くなっていた) 97 いる ぶり 好色(女性にのみ用いる) 492 うぃきがんでぃーる いちむんや うぃなぐびけー とぅめーてぃ あっちょーしが、うぃなごー いるぐとぅんかい あっちぇー ならん どーんでぃ ーる ならーしぬ あん。あん やくとぅ、いるぶりや うぃなぐびけーんかい ちかーりーるくとぅ なとーがやー?(男という生き物は女だけを探し歩いているが、女は色事には走ってはならないという慣しがある。それで、「いるぶり」は女性にだけ使われることになっているのかねえ) 493 いるぶらー=うぃきがぶらー(男好き) 160 いるみー わかすん 選り分ける いるみーわかちゃん、いるみーわかさん、いるみーわかち 494 あれー っちゅ いるみーわかち、たーとぅん たーとぅん どぅしぇー さん どー。(あの人は人を選り分けて、誰とでも友人になることはしないよ) 161 いれーいん 答える 495 ふぃじふぃんとー する ばすねー、ちかーりーるぐとぅ いれーり よー。(返事するときには、聞こえるように答えなさいよ) 496 いれーはんちゃい すん。(返答する) 162 いん 犬 497 えーそーぬ あたらん っちゅぬちゃーんかい うちなーをぅてー いんとぅ まやー んでぃいち、ちら あーしねー かんなじ いりわいぬ うくりーん。(相性が合わない人たちを沖縄では犬と猫と言って、顔を合わすと必ず口論が起こる) 498 いん ちかなてぃ てぃー くゎーりーん。(犬を飼って手を噛まれる) 163 うい ウリ 499 ういぐゎーや どぅーぬ にち とぅいん。(キュウリは体の熱をとる) 500 ういぐゎー かみーねー、どぅーぬ にち さぎーん。(キュウリを食べると、体の熱を下げる) 164 ういん 売る うたん、うらん、うてぃ 501 むぬ ういん。(物を売る) 98 うららん ぬー 見切り品 502 うららんぬー ういる じぶんに あーち、こーいが ちゅーる っちゅん をぅん。(見切り品を売る頃に合わせて、買いにくる人もいる) 165 ういん 織る うたん、うらん、うてぃ 503 んかしぬ あんまーたーや どぅーくる ぬぬ うてぃ どぅーぬ ちのー ちゅくてぃ ちちょーたんでぃ。なまー うんなくとぅ ないる っちゅぬ いきらく なてぃ まぎじん っんぢゃちどぅ うちなーぢぬん こーらりーる。(昔のお母さんたちは自分で布を織って自分の着物を作って着ていたんだって。現在はそんなことができる人が少なくなって大金を出してしか沖縄で織った着物も買えない) 166 うーいん 追う、従う うーたん、うーらん、うーてぃ 504 「くとぅば じんぢけー」やくとぅ、ちゃー やなぐちびけー しーねー、くとぅば うーてぃ うぬ とぅーい ないくとぅ、ゆー ちちしみ よー。(「ことばはお金のように大切に使うもの」だから、いつも悪い言葉を使うと、ことばを追ってその通りになるので、よく慎みなさいよ) 505 うや うーてぃ なまー いさ なとーん。(親に従って現在は医者になっている) 506 「くち うーいん」でぃる いくとぅばぬ あくとぅ、ちゃー ゐーくとぅ かたり よー。(「言葉の通りになる」という言い伝えもあるので、いつも良いことを話しなさいよ) 507 じんに っわーっとーん。(借金に追われている) 508 ちゃー ちもー っわーっとーんねー すん。(いつも心は追われているような気がする、心は落ち着かない) (参考)っわーりーん(追われる)、っわーっとーん(追われている)の音変化に注意 99 うーえー くーえー すん 追いつ追われつする 509 マラソンぬ ゴールまんぐらー ちーねー、たいぬ むんさーに うーえーくーえーっし んーちょーる っちゅぬちゃーん ちむわさわさーっし いっぺー みーむん やたん。(マラソンのゴールあたりに来たら、二人の者で追いつ追われつして観客もはらはらしてとても見応えがあった) 167 うーいん 負う うーたん、うーらん、うーてぃ 510 っちゅんかい ちみ うーらさってぃ わーまでぃん やっけーな くとぅやさ。(人に罪を負わさせられて私までも厄介なことになっているよ) 168 うーく 奥 511 わたくさー どぅーくる うーくんかい かじみやーに なまー まーが やら わからん なとーっさ。(へそくりを自分で奥に大切にしまっておいて今は何処かわからなくなっている) 512 かーま うーくんかい いっちょーしから とぅてぃくぃれー。(ずうっと奥に入れてあるのから取ってくれ) 100 うーく ばー 奥歯 513 うーくばーや あとぅあとぅ みーる はー やてぃ、みーてぃちゅーる ばすねー ふしがらん あたい やむん。(奥歯は最後に生える歯なので、生えてくるときには我慢できないほど痛む) 169 うーくい お送り 514 しちぐゎちーぬ みっちゃみーに うやふぁーふじ うーくい すん。(お盆の三日目に先祖様をお送りする) 170 うーぐとぅ ありがたいこと、うれしいこと 515 しっちょーるーから ぢー こーたくとぅ、でーん さぎてぃとぅらち うーぐとぅ やん。(知り合いから土地を買ったので、価格も下げてくれて嬉しいことだ) 171 うーさり あーさり すん ぺこぺこする 〜さん、〜さん、〜っし 516 っうぃーぬ っちゅんかえー うーさりあーさり すしが、しちゃんかえー いばいほーとーん。(上司にはぺこぺこするするが、下には威張り散らかしている) 172 うーし 臼 517 んかしぇー むちぐみ ふぃちゃい とーふまーみ ふぃちゃい する くとぅんかえー うーしぇー ゆー ちかとーたしが、なまー ちかーらん なてぃ、どぅーぬ てぃー ちかいる くとぅん たった いきらく なてぃ ぬーがな しからーしく なとーっさ。(昔は餅米を挽いたり、大豆を挽いたりすることに臼をよく使っていたが、今は使われなくなって、自分の手を使うことも少なくなって何となく寂しくなっている) 173 うーしーん 負わせる、疑う うーしたん、うーしらん、うーしてぃ 518 ぬすどぅ さんでぃち うーしらってぃ くさみちょーたん。(盗んだといって疑われて激怒していた) 519 っちょー うーしんな けー。(他人を疑うな) 520 っちゅ うーしやー(人を疑う者) 174 うーすん 負わす うーちゃん、うーさん、うーち 521 っちゅ うーしぇー さんぐとぅ ななけのー あまくま とぅめーしやんでぃーる んかしんちゅぬ ならーしぬ あん。(他人に負わせないで七回あちらこちらを探すことだよという昔の人の教えがある) 175 うーちるがいん すっかり浸透する、すっかり連なる うーちるがたん、うーちるがらん、うーちるがてぃ 522 プキットゥんかい いっとーたる ぺんぬ インクぬ うーちるがてぃ じゃーふぇー なたん。(ポケットに入れていたペンのインクが浸透して困ってしまった) 176 うーちりばんた 断崖絶壁 523 うーちりばんたとぅっし ゆー しらっとーしぇー くんぢゃんぬ かやうちばんたとぅ ふぃどぅみさちとぅ うんなぬ まんざもー やん。(断崖絶壁として知られているのに、国頭の茅打ちばんたと辺戸岬と恩納の万座毛である) 177 うーとーとぅ すん お祈りする 〜さん、〜さん、〜っし 524 めーあさ うちゃとー すんでぃち てぃー うさーち うーとーとぅすん。(毎朝お茶を供えて手を合わせてお祈りする) 178 うーばんばらー すん がらんとしている 〜さん、〜さん、〜っし 525 あったー やーや うーばんばらーっし とぅんどーやーぬ ぐとぅ やさ。(あの家はがらんとしていて倉庫のようだ) 179 うーび 帯 526 うーべー うぃきがぬ しみーたしが、はたらちゃー うぃなぐぬ うーび とぅっし みんさーうーびぬ あたん。(帯は男性が締めたが、女性労働者の帯としてミンサー帯があった) 180 うーふぁ おんぶ 527 しーじゃぬちゃーんかい うーふぁ さってぃ っくゎむやー さったくとぅ、わんにん うっとぅぬちゃー うーふぁ しーぶさたん。(兄姉におんぶされて子守りされたので、私も弟妹をおんぶしたかった) 101 うーふぁ すん おぶる 〜さん、〜さん、〜っし 528 うや うーふぁさーに くるまんかい ぬしてぃ いさぬやーまでぃ そーてぃ いちゅる しがたー ちゅらさん。あっちゅる くとぅ ないるまでー うやぬ っくゎ うーふぁ そーしが、うやぬ あっからんないねー っくゎぬ うや うーふぁ すんでぃーるくとぅ ないる ばー やさ やー。(親をおぶって車に乗せて病院で連れて行く姿は感慨深い。歩けるようになるまでは親が子をおぶるが、親が歩けなくなれば子が親をおぶることになるわけだねえ) 181 うーふー 敬語 529 あんどぅ やるんでぃーる ばすねー しーじゃんかえー 「うー」んでぃいち、ゆばりーねー 「ふー」んでぃち いれーする くとぅから、「うーふー」や うやめーくとぅば なとーん。(肯定するときには目上には「うー」と言い、呼びかけられると「ふー」と返事することから、「うーふー」は敬い表現になっている) 182 うーまくー、うーまく 腕白、しっかり者 530 わらびぬ うーまくーんでぃ いーしぇー いぢりむち やてぃ わらびらーさー あしが、ゆー むんならーし さねーならん。(子どもの腕白は元気者で子どもらしさはあるが、よくしつけないといけない) 531 あれー ちゃー むぬいー いきらさー あしが、うーまく やてぃ ぬーんくぃーん ないん。(あの人は言葉数は少ないが、しっかり者で何でもできる) (参考)ちかんぬー(人の言うことを聞かない者) 183 うかきぶしぇー お治めになること 532 いしなぐぬ いしぬ うふしー なるまでぃん うかきぶしぇーみしょーり、わー うしゅがなし。(石取り遊びの石が大岩になるまでもお治めください、我が君よ) 533 うかきじま(領地) 184 うかじゃい かび 祭壇に供える紙 534 しるー、ちーるー、あかーぬ うかじゃいかび、たんとぅ くぶ、くにぶ、そーぐゎちもち うさぎてぃ、どぅーがんじゅーさ をぅがむん。(白、黄、赤色のお供え用の紙、炭と昆布、ミカン、正月のお餅を供えて、健康を祈る) 185 うかぢ おかげ 535 やぐさみむん やくとぅ、うんじゅが とぅんじゃくっし とぅらちゃる うかぢに ぬち もーきやびたん。(独り者なので、あなたが看病してくれたおかげで、命拾いをしました) 186 うかっとぅー うっかり者 536 っちゅとぅぬ やくすくぐとぅ ちゃー わしたん、わしたんっし えーてぃからぬ でんわぬ ちゃんでぃ いちゃくとぅどぅ わかたんでぃ。あれー はてぃうかっとぅー どー。(人との約束事をいつも忘れた、忘れたとして相手からの電話が来たと言ったのでわかったって。あの人はひどいうっかり者だよ) 187 うかみがなしー 神様 537 ニライカナイぬ うかみがなしーや かーまかーま うみぬ はてぃから めんしぇーん。(ニライカナイの神様は、はるか遠い海の果てからいらっしゃる) 188 うきーん 浮かべる うかちゃん、うかさん、うかち 538 きーぬ ふぁーさーに ふに ちゅくてぃ、みじんかい うきてぃ あしだん。(木の葉で舟を作って、水に浮かべて遊んだ) 539 ながりゆる みじに さくらばな うきてぃ、いるぢゅらさ あてぃどぅ すくてぃ んちゃる。(琉歌:流れる水に桜花を浮かべ、あまりにも色美しくてすくってみた) 189 うきーん 起きる うきたん、うきらん、うきてぃ 540 うきてぃん にんてぃん っやーくとぅびけー かんげーとーん。(寝ても覚めてもあなたのことばかり考えている) 102 うきじゃま にじゃま 起きぬけ 541 あったに でんわぬ なてぃ、うきじゃまにじゃまぬ くとぅ やてぃ ぬー なとーが すら、ちゃーっし ふぃんとー しぇー しみが すら わからんたん。(突然電話が鳴って、起きぬけのことでいったいどうなっているのか、いったいどのようにして返答したらいいのか分からなかった) 103 うき にんぢ 床についたまま起きること 542 ゆながた うきにんぢ そーたくとぅ、ちゅーや どぅー あんまさっし ゐー あんべー あらん。(一晩中床についたまま起きていたので、今日は体調不良ですっきりしない) 190 うきーん 受ける、引き受ける うきたん、うきらん、うきてぃ 543 とぅじ なてぃとぅらし んでぃーる くとぅば うきてぃ、しくちん やみてぃ にーびちぬ しこーいむこーい そーん。(妻になってくれとの言葉を受けて、仕事も辞めて結婚の準備をしている) 544 ありが しくちぇー わんが うきてぃ さびーさ/すさ。(あの人の仕事は私が引き受けてしますよ/するよ) 104 うき とぅいん 取得した うきとぅたん、うきとぅらん、うきとぅてぃ 545 だいがく っんぢてぃ しんしーぬ くゎんさち うきとぅたん。(大学を出て先生の資格を取得した) 105 うき とぅみーん 受け止める うきとぅみたん、うきとぅみらん、うきとぅみてぃ 546 きーぬ さちんかい なとーる、んどーる ばんしるー とぅいるたみに、きー をぅーてぃ うてぃてぃちゅーし うきとぅみたん。(木の先になっている、熟れたグワバを採るために、木を揺すって落ちてくるのを受け止めた) 106 うき どぅい 領収書 547 むぬ こーたい、じん はらたい さるばすねー、うきどぅい ゐーてぃ かくぐそーかんねー あとぅから じゃーふぇー ないん どー。(物を買ったり、支払いした時には、領収書をもらって保管しておかないと後で困ることになるよ) (参考)かくぐすん(書類を大切に保管する)、たぶいん(食べ物やお金を貯える) 107 うきにん 保証人 548 っちゅぬ うきにん ないしやかん っんまぬ ちび くじーしぇー まし。(保証人になるよりも馬のお尻をほじくる方がいい) 108 うき ふぃんとー 受け答え 549 っちゅとぅ うきふぃんとー そーてぃどぅ そーむのー みーてぃちゅーさ。(人とことばのかけひきをしてこそ本物は見えてくる) 550 うきふぃんとー するばすねー、ゆー かんげーてぃ いれーり よー。(受け応えする際には、よく考えて答えなさいよ) 109 うき むち 受け持ち 551 くんどぅぬ うきむちぬ しんしーぬ なーや ぬーんでぃ いーが?(今度の受け持ちの先生の名前は何て言うの) 110 うきんじゅ はいんじゅ 受水走水 552 うちなーをぅてー うきんじゅはいんじゅんぢ っんにぬ はじみてぃ ちゅくらったん。(沖縄では受水走水で稲が初めて作られた) 191 うくいん 送る うくたん、うくらん、うくてぃ 553 なまぬ ゆーや てぃがみ、はがち うくいしやかー メールさーに とぅいけー ないるぐとぅ なとーん。(現代の世の中は手紙や葉書を送るよりはメールでやりとりできるようになっている) (参考)ぐじょー(手紙)とも言う 192 うぐしく 首里城 554 うぐしくんかえー うむんだしーうどぅん、くがにうどぅんでーぬ あてぃ、ふかにん いくちん ちけーみちぬ ちがとーる うじょーぬ あしが、うむむちぬ かないるぐとぅ ちゅくらっとーん。(首里城には御百浦添御殿、黄金御殿などがあって、他にもいくつも使い道が違う御門があるが、目的に適うように建造されている) 193 うくすん 起こす うくちゃん、うくさん、うくち 555 めーなち してぃみてー そーみなーぬ ちゅらさる たかぶきんかい うくさっとーん。(毎日早朝はメジロの美しい甲高いさえずりに起こされている) 194 うくすん 興す うくちゃん、うくさん、うくち 556 みーくに ういむん ちゅくてぃ むら うくすん。(新商品を作って村を興す) 195 うくりーん 初めて起こる うくりたん、うくららん、うくりてぃ 557 くぬ ゆーや ぬーぬが うくりーらー わからん。(この世の中はいったい何が起こるか判らない) 558 いち やてぃん しけーぬ まーがなをぅてぃ いくさぬ うくりとーん。(いつでも世界のどこかで戦争が起こっている) 196 うぐりーん 再発する うぐりたん、うぐららん、うぐりてぃ 559 あれー むちやんめーぬ またん うぐりとーんでぃ いーっさー。(あの人は持病がまたもぶり返したと言っているよ) 197 うくりーん 遅れる うくりたん、うくららん、うくりてぃ 560 うくりてぃ(=にっか なてぃ) ぐぶりー さびたん。(遅れてすみません) 198 うくでぃ 神人 561 なーむんちゅーむんちゅーんかえー をうないうくでぃ、うぃきーうくでぃぬ をぅてぃ うまちーぬ ぢしち すん。(どの門中にも女性の神人、男性の神人がいて祭りの儀式をする) 199 うけー(めー) お粥 562 どぅーぬ あんまさ そーる ばすねー くちにーさくとぅ、うけー やれー かみやっさん。(体調がすぐれないときには食欲もないので、お粥なら食べやすい) 200 うこー お線香 563 うちなーや うやふぁーふじ あがみーる なれーぬ あてぃ、「うこーどぅ こーこー」んでぃーる くとぅばぬ あん。(沖縄は祖先を敬う習慣があって、「お線香をあげるのが孝行」という言葉がある) 201 うこーる 香炉 564 うちなーをぅてー っくゎっんまがぬ さけーいるたみに ぶちだんぬ うこーろー まぎまぎーとぅ うちきしぇー ましんでぃ いらっとーん。(沖縄では子孫が繁栄させるために仏壇の香炉は大きくして置くと良いと言われている) 202 うぐゎん 祈願 565 なーちねーぢねー やーにんじゅぬ ふしうぐゎん する たみに すいぬ うてぃら みぐてぃ にんとぅーぬ うぐゎん すん。(各家庭で家族の無事息災を願うために首里のお寺をまわって年頭の祈願をする) 566 っちゅにんぢのー いちちょーる かぢれー うぐゎんぐとぅぬ うふく なてぃちゅーん。(人間は生きている限りは祈願することが増えてくる) (参考)うがん(拝所、うたき<御嶽>よりは小さい)、をぅがむん(拝む) 111 うぐゎん ぐとぅ 願い事 567 やーにんじゅんかい ぬーがな さーいぬ あたる ばすねー、うぐゎんぐとぅ する くとぅん あん。(家族に何か障りがあったときには、お願い事をすることもある) 112 うぐゎん じゅ 拝所 568 いしぬ すばんかい くばとぅか まーにぬ っうぃーらっとーる とぅくるんかい 「いび」んでぃ いち、「うたき」んでぃん いーしが、うぐゎんじょー むらぬっちゅぬちゃーが をぅがむる とぅくる やてぃ 「むらでー」んでぃん いーん。(石の側にとか、クバとかクロツグが植えられているところに「いび」と言って、御嶽とも言うが、拝所は村人が拝むところで「むらでー」とも言う) 113 うぐゎん ぶとぅち 結願のお礼参り 569 うちなーぐゆみぬ しわーしぬ にじゅーゆっかー みふぃーぬがなしーめーぬ うてぃぬんかい ぬぶ(い)みしぇーる ふぃー やくとぅ、うぐゎんぶとぅち なとーてぃ くんとぅしぬ っうぇーだぬ しでぃがふー すん。(旧暦の12月24日は火の神様が昇天なさる日なので、結願のお礼参りになっていて今年一年間の感謝をする) (参考)みふぃーぬがなしーめー=ふぃぬかんがなしーめー(火の神) 203 うさーいん 合わさる うさーたん、うさーらん、うさーてぃ 570 しーとぅぬちゃーぬ いきらく なてぃちゃくとぅ、たーちぬ がっこーぬ てぃーちんかい うさーたん。(生徒たちが少なくなって来たので、2つの学校が合併した) 204 うさーすん 合わす、抱かせる うさーちゃん、うさーさん、うさーち 571 っちょー じゃーふぇー ないねー、 あきさみよーっし うかみんかい 「たしきてぃくぃみそーりよー」っし てぃー うさーすん。(人は困ってしまうと、大変だといって神様に「助けてください」と手を合わす) 572 たーちとぅ みーち うさーち ちゃっさ(ない)が?(2と3を合わすといくつか) 573 かー うみーる ばすねー、ぬーさわいん ねーらんくとぅ にがてぃ、かがん たーち うさーち かーんかい いってぃ うみーんでぃ。(井戸を埋める際には、何の障りもないように、鏡を2つ合わして井戸に入れて埋めるって) 205 うさーりーん 襲われる うさーりたん、うさーりらん、うさーりてぃ 574 ゆすぐにをぅてぃ いふーな っちゅんかい うさーりらってぃ じんかに むる けーとぅらったんでぃ。(外国で悪い人に襲われて有り金をすっかり奪われたって) 206 うさがいん いただく うさがたん、うさがらん、うさがてぃ 575 あちさるうちに うさがみそーれー。(温かいうちに召し上がれ) 576 あちさるうちに うさがみしぇーびり。(温かいうちにお召し上がり下さい) 207 うさきー(なー) そんなにたくさん 577 うさきーなーぬ っちゅぬ まーから あちまてぃちゃが やー?(そんなにたくさんの人が何処から集まって来たのかねえ) 578 「うさきーぬ こーいむんっし たーがが かむら?」「いん まやーん をぅいびーしぇー。」(「そんなにたくさんの買い物をしていったい誰が食べるのか」「犬も猫もいますから」) 208 うさぢ ウサギ 579 うさぢぇー かなさっし ちかなえー すしが、かめー さん。(ウサギはペットとして飼うが、食用にはしない) 209 うさんでー 供え物をさげたもの 580 「うさんでー さびら」んでぃち ぶちだんから さぎてぃ、んなっし かむん。(「お下げします」と言って仏壇からお下げして、みんなで食べる) 210 うし 牛 114 うし おーらしぇー 闘牛 581 うちなーぬ うしおーらしぇーや うしとぅ うしどぅ あーち くんちすーぶ すしが、ゆすぐにをぅてー っちゅぬ うし まかち すーぶぬ ちちゅん。(沖縄の闘牛は牛と牛を対面させて力勝負をするが、外国では人が牛を負かして決着がつく) 115 うしぬ しし 牛肉 582 んかしぇー うしぬ ししんかい 「ちぬあったみ」んでぃ いちょーたん。(昔は牛の肉に「ちぬあったみ」と言っていた) 583 なまぬ っちょー うしぬ しし ゆー かどーん。(現代人は牛肉をよく食べている) 116 うしぬ ちー 牛乳 584 うしぬ ちー ぬみーねー、ふにぬ ちゅーく ないん。(牛乳を飲むと骨が強くなる) 211 うしーまーしー 順々にまわしすこと 585 みじ ぶすくねー うしーまーしーっし バケツさーに みじ はくぶたん。(水不足にはバケツで順々に水をまわして運んだものだ) 212 うしーみー 清明祭 586 うしーみーや うちなーぐゆみぬ さんぐゎちに うはかぬ めーに あちまてぃ、うさんみじゅーばく うさぎてぃ、やーにんじゅぬ からだがんじゅーさ にがいん。(清明祭には旧暦3月にお墓の前に集まって、重箱料理をお供えして、家族の健康を祈る) 213 うじーん 恐れをなす、怖じる うじたん、うじらん、うじてぃ 587 ぬー すんでぃ いちん はじみから うじーねー ぬーん ならん。(何をするにしても最初から恐れをなすと何もできない) 588 よぼーちゅーしゃ さんとー ならんしが、はーい ささりーし うじてぃ なーだ いかん。(予防接種をしないといけないが、針を刺されるのを恐れてまだ行かない) 117 うじーちーん すっかり怖じ気ずく うじーちたん、うじーちらん、うじーちてぃ 589 やま あっちょーる ばすに みーぬ めーんかい あったに くまぬ っんぢてぃちゃくとぅ、うじーちてぃ なー うちくゎーってぃ しぬさやーんでぃ うむたん。(山中を歩いているときに目の前に急に熊サが出て来たので、すっかり怖じ気ずいてもう喰われて死ぬんだと思った) 214 うしぇーいん ばかにする うしぇーたん、うしぇーらん、うしぇーてぃ 590 なまぬ じでーや めーやかにん なーすくぶんすくぶんさーに っちゅ うしぇーいる くとー ねーらん なとーん。(現代は以前よりも各自の職業で人をばかにすることはなくなっている) 215 うし〜 押し 118 うし くるばーしぇー すん 混雑で押し合いする 〜さん、〜さん、〜っし 591 みーむん んーぢゅんち かんげーららん あたいぬ っちゅぬ をぅてぃ、うしくるばーしぇーっし ふぃさん くんぴらってぃ くつん ぬぎてぃ ふしがらんたん。(見物するといって考えられないほどの人がいて、混雑の押し合いで足も踏まれて靴も脱げて大変だった) 119 うし くみーん 押さえつける 〜くみたん、〜くみらん、〜くみてぃ 592 っちゅぬ ちじ うしくみーしん ならん、っちゅんかい ちじ うしくみらってぃん ならん。(人の頭頂を押さえつけてもいけない、人に押さえつけられてもいけない) 120 うし けーすん 押し返す 〜けーちゃん、〜けーさん、〜けーち 593 むぬ うしちきてぃ こーれーこーれー する っちゅんかい こーらんでぃ いやーに うしけーちゃん。(物を押しつけて買いなさい買いなさいする人に買わないといって押し返した) 121 うし けーらすん 突き飛ばす 〜けーらちゃん、〜けーらさん、〜けーらち 594 あわてぃてぃ じてんしゃ はらしーねー ばっぺーてぃ っちゅ うしけーらする ばーん あくとぅ ちー ちきり よー。(急いで自転車を走らせるとあやまって人を突き倒すこともあるので気をつけなさいよ) 122 うし ちーん ちょん切る、押しきる 〜ちっちゃん、〜ちらん、〜ちっち 595 っやー からじ んーちゃく うしちっち くーわ。(あなたの頭髪を短く切ってきなさい) 596 たーが ぬーんでぃ いらわん、どぅーぬ するくとー、うしちっち いちゅる っちゅ やん。(誰が何と言おうとも、自分のすることは押し切って行く人だ) 123 うし ちきーん 押しつける 〜ちきたん、〜ちきらん、〜ちきてぃ 597 どぅーや ふぃんぎまーい さーに っちゅんかい うしちきーん。(自分は逃げ回って人に押しつける) 124 うし ぬきーん 押しのける 〜ぬきたん、〜ぬきらん、〜ぬきてぃ 598 っちゅぬ ゐーくちぇー うきてぃ、ちむ ふがんくとぅ、やなくとー うしぬきてぃ ちむぢゅーく むちゅし やん。(人の誠実なことばは受けて、納得しないこと、不快なことばは押しのけて気持ちを強くもつべきだ) 125 うし まーすん きりっと締める 〜まーちゃん、〜まーさん、〜まーち 599 さーじん、うーびん うしまーち、ぶでーんかい っんぢたん。(はちまきも、帯もきりっと締めて、舞台に上がった) 600 ちなふぃちぬ なーや ちな うしまーち ちゅくいん。(綱引きの縄は縄をしっかり締めて作る) 126 うし まぎーん 負かす 〜まぎたん、〜まぎらん、〜まぎてぃ 601 るーちゅーや やまとぅーんかい うしまぎらってぃ、1611にん あまみ とぅらったん。(琉球は大和の人々に屈服させられて、1611年に奄美を手放した) 127 うし ゆしーん 押し寄せる 〜ゆしたん、〜ゆしらん、〜ゆしてぃ 602 しがりなみぬ うしゆしてぃ やーん、くるまん、ある うっさ むる ながちゃん。(津波が押し寄せて家も車もあるものすべて流した) 128 うし っんぢゃすん 押し出す 〜っんぢゃちゃん、〜っんぢゃさん、〜っんぢゃち 603 はみがきぬ ぬくやー うしっんぢゃち ある うっさ しぶてぃ ちかたん。(歯磨きの残りを押し出して最後まで絞って使った) 129 うし とーすん 押し通す 〜とーちゃん、〜とーさん、〜とーち 604 ちゃー どぅーぬ いちんびけー うしとーしーねー、たーん ちかん ないん。(いつも自分の意見ばかり押し通すと、誰も聞かなくなる) 130 うし んちゅん 押し込む 〜んちゃん、〜んかん、〜んち 605 まーみなー ふくるんかい いーる うっさ いりーんち じんぶん っんぢゃち うほーく うしんちょーる わかうぃなぐぬ をぅたん。(もやしを袋に入るだけ入れようと知恵を出してたくさん押し込んでいる若い女性がいた) 216 うしざし かんざしの一種 606 んかしぬ うぃきいがー じーふぁーとぅ うしざしんでぃ いちょーし たーち ぐー なち さちゃん。(向かいの男性はかんざしと「うしざし」と言っているのを2つ対にして差した) 217 うしでーく 臼太鼓 607 むらまちりをぅてぃ ぬーるぬ うしでーく たたち、からだがんじゅーさ あんしから ゆがふー にがいん。(村祭りにおいて祝女が臼太鼓をたたいて、健康と世果報を祈る) 218 うじみーん 埋める うじみたん、うじみらん、うじみてぃ 608 くぬ しーぬ しちゃんかい くがにぬ まがたまぬ うじみらっとーたんでぃ。(この岩の下に黄金の勾玉が埋められていたって) 219 うしる おつゆ 609 「うんじょー うしるん うさがみしぇーみ?」「わんねー しろー しむさ」(「あなたはおつゆもいただきますか」「わたしはおつゆは要らないよ」) 610 ちゃー いちゅなさぬ、うしるぢきーさーに しまちょーん。(いつも忙しくてご飯に汁をかけて済ましている) 220 うしる くぶー 後頭頸部 611 がっぱやー(後頭部の突起が大きい者) 612 わんねー うしるくぶーんかいん みーぬ あん どー。(私は後頭頸部にも目はあるよ) 613 ちーぬ たかさる たっくぃー やてぃ うしるくぶーぬ くふぁとーん。(高血圧の家系なので後頭頸部が凝っている) (参考)くし がっぱい(後頭部) 221 うじゃさー おじさん うばまー〈おばさん〉 614 うじゃさーや いくたいや をぅしが、うばまーや ちゅいどぅ をぅくとぅ、をぅいみぬ てぃがねーさーぬ いきらさぬ、じゃーふぇー なとーん。(おじさんは何人かはいるが、おばさんは一人しかいないので、年中行事の手伝いする人が少なくて、困っている) 222 うじゅますん 目を醒させる うじゅまちゃん、うじゅまさん、うじゅまち 615 わんが まぎく はな ふぃやーに、にんとーる っちゅぬちゃー うじゅまち ねーらん。(私が大きなくしゃみをして、寝ている人たちを目を覚まさせてしまった) 616 ぬーぬ うじゅましん さんぐとぅ やー うちりよー さっとーん。(何の警告もなしに引っ越しを強制されている) 223 うじゅむん 目を醒す うじゅだん、うじゅまん、うじゅでぃ 617 めー あさ ゐぬ じぶんに うじゅまーに しぐ コーヒーから ぬむん。(毎朝同じ時刻に目をさましてまずはコーヒーを飲む) 618 かんないぬ わりない さくとぅ、にんとーる わらびん うじゅでぃねーらん。(雷が割れるように鳴るので、寝ている子も目を覚ましてしまった) 131 うじゅみ はずみ、きっかけ 619 はじめー たいっし しんじんとぅ はなし そーたしが、むんどーふぃんどー なてぃ、あとぅぬ うじゅめー てぃーねーい ふぃさねーいぬ おーえー なたん。(はじめは二人で静かに話をしていたが、口論になって、最後には手出し足蹴りのけんかになった) 224 うしんちー 着物の前の端を腰巻きの紐の内側に押し込むこと 620 うーベー ちかーんくとぅ、ちんぬ はっぱらんぐとぅ ちんぬ めーぬ はた くしまちぬ をぅーんかい うしんちゅる ちーかたんかい 「うしんちー」んでぃ いーん。(帯は使わないので、着物が前に開かないように着物の前の端を腰巻きの紐に押し込む着付けを「うしんちー」と言う) (参考)をぅー(結ぶための紐)、うぃーるー(よって作ったヒモ) 225 うすめー おじいさん(平民) 621 はーめー(平民のおばあさん) 226 うすりーん 敬う うすりたん、うすりらん、うすりてぃ 622 しんしーや しーとぅぬちゃーんかい うすりらりーわどぅ やる。(先生は生徒たちに尊敬されないといけない) 132 うすり 敬いの気持ち、畏れ 623 どぅーくる じんもーき さんまどー、じんぬ うすれー わからん。(自分でお金儲けをするまではお金のありがたさはわからない) 624 うやんかいぬ うすりん っちゅんかいぬ うすりん たらーん。(親への尊敬も他人への尊ぶ気持ちも足りない) 227 うすあかがい 薄明かり 625 してぃみてぃ るくじ やてぃん なまー うすあかがいどぅ そーる。(早朝6時でも今は薄明かりになっている) 228 うすく あこう 626 「うすく」んでぃーる きーや まぎきー なてぃ うぬ みーや かまりーんでぃ いーしが、かだるくとー ねーらん。(「あこう」という木は大木になってその実は食べられるというが、食べたことはない) 229 うすでー お祝儀 627 うすでーや ちゃぬ あたい いりれー しむがやー?(お祝儀はどれほど入れればよいのかね) (参考)こーでのー ちゃっさ しぇー しむがやー?(香典はいくらにしたらよいのかねえ) 230 うすん 押す うちゃん、うさん、うち 628 じんくゎんぬブザー うち えーじすん。(玄関のブザーを押して合図する) 629 んかしぬ でんわー いーびさーに ばんごー まーちょーたしが、なまー いーびさーに よーんぐゎー うすん。(昔の電話は指で番号を回していたが、現在は指で軽く押す) 630 んかしぇー いんかん うするびけーどぅ やたしが、ちかぐろー いんかんがーいに なーぬしぬ かちん しむるくとぅん あん。(昔は印鑑押すだけだったが、近頃は本人が署名してもよいこともある) 231 うすいん かぶせる、抱く うすたん、うすらん、うすてぃ 631 ふぇーぬ いーくとぅ なーびぬ ふた うすとーけー。(ハエがはいるので鍋のふたを被せておきなさい) 632 とぅいぐゎーや しでぃーるまでぃ くーが うすいん。(小鳥はふ化するまで卵を抱く) 232 うすばすん 伏せる うすばちゃん、うすばさん、うすばち 633 まかいどーぐ あらたるあとー、ふーちんさーに すすやーに、うすばちょーけー。(食器を洗った後は、フキンで拭いて、伏せておきなさい) 634 まかいどーぐ あらたるあとー、みじ ちーるたみに うすばすん。(食器を洗った後は、水切りのために伏せておく) 233 うた 歌 635 うちなーぐちぬ うた ちゅくてぃ わらびんちゃーかい うたーすん。(沖縄語の歌をつくって子どもたちに歌わせる) 133 うた さー 歌手 636 あれー ゐー ぬーでぃー むっちょーくとぅ、うたさー ないしぇー ましぇー あらに?(あの人はいい声をしているので、歌手になればいいんじゃないか) 134 うた さんしん 歌三線 637 ふぇーさる うた やれー うたさんしんさーに ふぃやみかさってぃ、よーんなーぬ うた やれー ちむ なだやしく なさりーん。(速い歌であれば歌三線で元気づけられて、ゆっくりとした歌であれば心が穏やかにされる) 234 うだーすん おどす、どなりつける うだーちゃん、うだーさん、うだーち 638 っちゅ うだーち じんかに とぅいる くとー たーがが ならーちゃら?(人をおどしてお金を取ることをいったい誰が教えたのか) 235 うたき 御嶽 639 うたきをぅてぃ どぅーがんぢゅーさ にがいる うぐゎんっし ちょーん。(御嶽で健康を願う祈りをして来ている) 640 うたきんかい いーるばすねー ちゃぬよーな わきぬ あてぃ ちゃーびたんでぃる えーさち すし やんでぃ。(御嶽に入るときにはどのような理由で来ましたという挨拶をすべきだって) 236 うたとぅくる お二人様 641 くまんかい めんしぇーる うたとぅくろー まーから やみしぇーがやー?(ここにいらっしゃるお二人様はどこからいらしゃったのですか) 237 うたびみしぇーん いただく うたびみそーちゃん、うたびみそーらん、うたびみそーち 642 ひゃーくまでぃ ながぬち んーちゃんでぃち くーじから ぐふーび うたびみそーちゃん。(百歳まで長生きしたということで官庁からごほうびをいただいた) 643 ぢーち やしち ちゅらさ かばさ しみらち うたびみしぇーびり。(土地、屋敷を清らかに香ばしくなさってください) 238 うち〜 すっかり、まるごと(強調) 644 をぅたとーたくとぅ、もーふ うちかんてぃ にんたん。(疲れていたので、毛布をまるごと掛けて寝た) 645 あちこーこー とーふ うちくゎやーに ぬーでぃー やちゃん。(熱々の豆腐をまるごと口に入れて喉を焼いた) 646 しまん むらん っちゅん むる うちかわてぃ いちゅしが、っちゅぬ くくるまでー かわてー ならん。(地域も村も人もみんなすっかり変わっていくが、人の心までは変わってはならない) 647 むる うちはばちゃん。(全部すっかりさばいた、たいらげた) 648 わかうぃなぐんかい うちふりとーん。(若い娘にすっかり惚れでいる) 649 しくちん うちなすん。(仕事もすっかり終える) 239 うち 内、家の中 650 「ちゃーびら さい」「あい、ちー?(あい、ちぇーさ やー) うちんかい いれー」(「ごめんくさだい」「ああ、来たのか(ああ、来たんだね)。中にお入り」) 651 どぅーぬ ちねーうちぬ くとぅ っちゅんかい いーる くとー するむのー あらん。(自分の家庭のことを他人に言うものではない) 240 うちーん 映る、移る うちたん、うちらん、うちてぃ 652 なーふぁんかえー あまくまから うちてぃちょーる っちゅぬちゃーぬ うふさん。(那覇にはあちらこちらから移住っしてきている人たちが多い) (参照)うちゅすん(映す、移す) 241 うち かび 紙銭、あの世の紙幣 653 うちかべー かみふとぅきんかい うさぎーる ぐそーぬ じん やてぃ、うり あんてぃ うてぃぬんかい とぅどぅきーん。(うちかびは神仏に供えるあの世の紙幣で、それを燃やして天上に届ける) 242 うちきーん 置く うちきたん、うちきらん、うちきてぃ 654 ちかいねー むとぅぬ とぅくまんかい うちきとーき よー。(使ったら元の場所に置いておきなさいよ) 243 うちくむん 雨が屋内に降り込む うちくだん、うちくまん、うちくでぃ 655 まどぅ みちーっし わしてぃ あみぬ ちゅらーさ うちくどーたん。(窓を閉めるのを忘れて雨がすっかり屋内に降り込んでいた) 244 うちけー さりやー 使いっ走り 656 しくちばをぅてー っうぃーぬむんぬ うちけーさりやー さっとーん。(職場では上司の使いっ走りされている) 245 うちちゅー(ぬ) めー/とーとーがなしーめー お月様 657 うちちゅーぬめーや たーが ぬー さがんでぃ いーる くとぅまでぃ ぬーんくぃーん みゅんかきみそーちょーん。(お月様は誰が何をしたかということまで何もかもご覧になっていらっしゃる) 246 うちなー ぐち 沖縄語 658 うちなーぐち わしーねー、どぅーぬ うやぬ ちらん わしーん。(沖縄語を忘れたら、自分の親の顔も忘れる) 247 うちなー ゆー 沖縄世 659 ふぇーばん なてぃから やまとぅ ゆー なたしが、いちかー かんなじ わした うちなー ゆー とぅいむどぅち みしらな。(廃藩置県になってから大和の世になったが、いつか必ず私たちの沖縄世を取り戻してみせよう) 660 うちなー ゆー とぅいむどぅするたみねー、ぬーやかん うぐゎんすゆじりぬ うちなーぬ くとぅば とぅいむどぅさんだれー ならん。(沖縄世を取り戻すためには、何よりも伝統的な沖縄のことばを取り戻さないといけない) 248 うちながにー 肩ロース 661 うちながにーや やふぁてーんっし まーさくとぅ、まるけーてぃなーや かどーん。(ロースは柔らくて美味しいので、時々は食べている) 249 うちなすん 済ます うちなちゃん、うちなさん、うちなち 662 めんきょしょー あらたみーしぇー うちなちぇーん。(免許証を更新するのはすっかり済んでいる) 663 しちぐゎちむんぬ しこーいむこーい なー うちなちゃみ?(お盆の準備はもう済ませたか) 664 なー っやーや しくちぇー うちなちー? でぃっか けーら。(もうあなたは仕事はすませたか。それでは帰ろう) (参考)うちないん(済む) 250 うちゃいん 似合う うちゃたん、うちゃらん、うちゃてぃ 665 まっかーらー セーターや っやーんかい いっぺー うちゃとーん やー。(赤いセーターはあなたに似合っているね) 666 あぬ っちょー かーぎん じんぶぬん うちゃとーん。(あの人は容姿も賢明さもよく釣り合っている) 667 たきふどぅぬ ゆー うちゃとーん。(容姿端麗である[男性にのみ用いる]) 668 くぬ ちのー っやーんかい ゆー うちゃとーん。(この服はあなたによく似合っている) 251 うちゃたい かなたい すん たがいによく似合う 〜さん、〜さん、〜っし 669 かーぎしがたん じんぶぬん ちむん うちゃたいかなたい そーん。(容姿から賢明さ、心やさしさに至るまでも釣り合っている) 670 あぬ みーとぅんだー うちゃたいかなたいっし やー。あん ぐとーるーや いきらさん どー。(あの夫婦はよくお似合いだ。ああいうのは少ないよ) 252 うちゃーすん 打ち合わす、協力する うちゃーちゃん、うちゃーさん、うちゃーち 671 ちむ うちゃーちくぃみっそーり。(御協力ください) 253 うちゃがいん 見違える うちゃがたん、うちゃがらん、うちゃがてぃ 672 だんぱち さくとぅ、まーぬ たー やがやーんでぃ うむたさ、あんし うちゃがとーしぇー。(散髪をしたので、何処の誰なのかと思ったよ、とても見違えっているよ) 254 うちゃぎーん 上に向く うちゃぎたん、うちゃぎらん、うちゃぎてぃ 673 しゃしん ぬぢゅる ばすねー うとぅげーや うちゃぎーんな よー。(写真をとる時には顎はひきなさいよ) 674 はーうちゃげーや うた じょーじ やんでぃ。(反り歯の者は歌が上手だとさ) 675 しきん うしぇーてぃ たかうちゃぎ そーしが、みー いらー、くび をぅーりりんちどぅ ある。(世間をバカにして偉ぶっているが、稲の穂は実をつける程に首を垂れるってものだ) 255 うちゃとー みんとー お茶とお水のお供え 676 わったー あんまーや めーあさ うちゃとーみんとー すし わしーんでぃる くとー ねーらんたん。(母親は毎朝お茶とお水をお供えすることを忘れることはなかった) 256 うちゃ ふかしぇー お茶会 677 やんめーん まし なたくとぅ、どぅしぬちゃー ゆばーに うちゃふかしぇーっし いひーあはーさーに わらいかんてぃ いっぺー っうぃーりきさたん。(病気も快復したので、友人を呼んでお茶会をして談笑し笑い転げてとても楽しかった) (参考)ちゃー わかしぇー(茶会) 257 うちゃく お客 678 うちゃくぬ みちゅくる めんそーちょーん どー。(お客が三人様いらっしゃっていますよ) 258 うちゅくぃー ふろしき 679 うちゅくぃーや ちゃぬよーな むぬ やてぃん ちちまりーくとぅ、ちけーかってぃぬ ゆたさん。(風呂敷はどのようなものでも包めるので、便利である) 680 うちゅくぃーや いくけーん たくばりーくとぅ、くーく なち むちやっさん。(風呂敷は何回も折り畳めるので、小さくして持ち易い) 259 うちゅすん 映す、移す うちゅちゃん、うちゅさん、うちゅち 681 くむいぬ みじんかい うちちゅーめーぬ うちとーん。(池の水にお月様が映っている) 682 はなしちぇー っちゅんかい うちゅしーねー まし なてぃちゅーんでぃる くとぅ やさ。(風邪は人に移すとよくなってくるんだってさ) 683 けーうちんかい いっちょーし なーびんかい うちゅち あられー。(皿に入れてあるのを鍋に移して洗いなさい) 260 うちゅん 打つ うちゃん、うたん、うち 684 えいさーをぅてー かに うっちゃい、てーく うっちゃいっし ふぇーし たてぃーん。(エイサーでは鉦をたたいたり、太鼓をたたいたりして囃子をとる) 261 うちゅん 浮く うちゃん、うかん、うち 685 まみじやかー うすみじぇー ゆー うちゅしぇー ぬーんでぃちが やら わかいみ?(真水よりは潮水はよく浮くのはいったいどうしてなのか分かるか) 262 うちぇー かねー すん 兼ね備える 〜さん、〜さん、〜っし 686 っやーや かーぎん じんぶぬん うちぇーかねーっし いったー うやー ゆー なちぇーさ。(あなたは器量も知恵も兼備してあなたの親はよく産んでくれたね) 263 うちぇーいみしぇーん おいで遊ばす うちぇーいみそーちゃん、うちぇーいみそーらん、うちぇーいみそーち 687 んかしぇー すいぐしくんかえー うしゅがなしーめーぬ うちぇーいみそーちゃん。(昔は首里城に国王がおいで遊ばされた) 264 うちり びー おき火、赤く熱した炭火 688 んかしぇー うちりびーさーに あいろん かきたい、ちゃー ふかちゃい、むち やちゃい そーたん。(昔はおき火でアイロンをかけたり、お茶を沸かしたり、餅を焼いたりしていた) 265 うてぃーん 落ちる うてぃたん、うてぃらん、うてぃてぃ 689 かーらんかい うてぃらんぐとぅ、ゆだ かちみてぃ あっちゃん。(川に落ちないように枝をつかんで歩いた) 690 てぃんから うてぃてぃちゅーる てぃんしーさーに ちゃー ふかしーねー あまってーんぐゎーっし まーさたんでぃ。(天から落ちてくる天水でお茶を沸かすと甘みがあっておいしかったって) 135 うてぃ しじみ 没落 691 にんぢんぬ うてぃしじめー はかららん。(人の没落は予測できない) 136 うてぃらー くゎー さがらー くゎー すん 物欲しそうにする 〜さん、〜さん、〜っし 692 あぬ いんぐゎーや ぬーしぬ むぬ かどーる ばすに ちゃー すばんかい ちゃーに うてぃらーくゎーさがらーくゎー そーん。(あの犬は飼い主がものを食べているときにずうっと側に来て者欲しそうにしている) 266 うっか 負債 693 うっか かんてぃ までー、みーぐるま こーたい、みーやー ちゅくたえー しーぶしこー ねーらん。(負債を抱え込んでまでは、新車を買ったり、新築をしたりはしたくはない) (参照)しー(負債) 137 うっか ばれー 負債払い 694 なげー むっちょーたる うっかばれー うわてぃ うみなーく なたん。(長いこと抱え込んでいた負債払い終わってほっとしている) 267 うっけーりーん 転ぶ、反転する うっけーりたん、うっけーりらん、うっけーりてぃ 695 てつぼーっし ちゅふぁーら うっけーりてぃ ちんし かかじたさ。(鉄棒で大きく反転して膝を擦りむいたよ) 696 うっけーりてぃ めーちんたー さん。(転んで顔面を打った) 268 うっけーらすん ひっくり返す うっけーらちゃん、うっけーらさん、うっけーらち 697 みーがー うっけーらち んーだ やー。(まぶたをひっくり返して見ようね) 698 くくち むちゃーや あったに みー うっけーらすくとぅ うとぅるさん。(てんかん持ちは急に目をひっくり返すので恐い) 269 うっくるぶん 転倒する うっくるだん、うっくるばん、うっくるでぃ 699 うっさぬ たかぐつ くでぃ うっくるぶん どー。(そんな高いヒールをはいて転倒するよ) 270 うっさ〜 嬉しさ 700 うっさん(嬉しい)の名詞形 138 うっさ くゎったー すん 有頂天になる 〜さん、〜さん、〜っし 701 たちちに いちぶさ そーたる ハワイんかい いちゅくとぅ、うっさくゎったーそーん。(来月念願のハワイに行くので、嬉しくてしようがない) (参考)いそ―さ すん(楽しむ)、っうぃーりきさ すん(楽しむ) 139 うっさ ふくらさ すん 非常に嬉しい 〜さん、〜さん、〜っし 702 うちなーぐち ふぃるみらやーんでぃーる っちゅぬちゃーぬ うふく なてぃ うっさふくらさ そーん。(沖縄語を普及しようという人たちが多くなって嬉しい) 271 うったー その人たち 703 うったーや わじゃとぅ うくらちょーさ やー。(その人たちは故意に遅らせているね) 272 うっちゃかいん よりかかる、頼る うっちゃかたん、うっちゃからん、うっちゃかてぃ 704 うぬ まーちぇー にーぐさり そーくとぅ、うっちゃかいねー うかーさん どー。(その松は根腐れしているので、よっかかかると危ないよ) 705 なー いっとぅちぇー うぬまま うっちゃかとーき よー。(もういっときそのまま寄りかかっていなさいよ) 706 あんし うっちゃかいーねー なんぢ やくとぅ、いふぃぐゎー はなりれー。(あんなに寄りかかっては難儀なので、少し離れなさい) 707 あれー むぬしりん やい ぬーん じょーじ やくとぅ、わんねー ありんかい うっちゃかとーん。(あの人は物知りで何でも上手なので、私はあの人を頼っている) 273 うっちゃんぎーん 放り出す、置き去りにする うっちゃんぎたん、うっちゃんぎらん、うっちゃんぎてぃ 708 とぅしぢりぬ そーじ さくとぅ、なんにぬん ちかーんしぬ っんぢてぃっち うむちっち むる うっちゃんぎたん。(年末の掃除をしたら、何年も使わないのが出てきて思い切って全部捨てた) 709 っくゎ うっちゃんぎてぃ やーさ しみてー ならん。なまー うってーらってぃ ちみ ないん。(子どもを放り出してひもじい思いをさせてはいけない。今では訴えられて罪になる) 710 やーぬしくちん ぬーん さん、うっちゃんぎやーに あしでぃ あっちょーん。(家業も何もしないで、放り捨てて遊び歩いている) 711 うれー ゆーちらん ねーらんくとぅ、うっちゃんぎれー。(それは何の役にも立たないので、放り捨てなさい) 712 うっちゃぎほーりー すん。(放り出したままにする、ふぃんじむん〈ならず者〉) 274 うっちぇーいん 裏返る うっちぇーたん、うっちぇーらん、うっちぇーてぃ 713 ちんぬ くびぬ うっちぇーとーくとぅ のーしぇー。(襟が裏返っているので直しなさい) 714 あさに さーに どぅまんぐぃてぃ っんぢてぃ ちょーくとぅ、ちぬん うっちぇーてぃ ちちょーたん。(朝寝してびっくりして出てきているので、服も裏返って着ていた) 275 うっちぇーすん 裏返す うっちぇーちゃん、うっちぇーさん、うっちぇーち (参考)「うらげーすん」とも言う 140 うっちぇー ふぃっちぇー すん しきりにひっくり返る 〜さん、〜さん、〜っし 715 ありが はなしぇー うっちぇーふぃっちぇーっし ぬーんでぃ いちょーが むる わからん。(あの人の話はしきりにひっくり返って何と言っているのかまったく分からない) 716 みーぐふぁいっし にんだらんくとぅ うっちぇーふぃっちぇーびけー そーたん。(目が覚めて眠れないので、しきりに寝返ってばかりいた) 276 うっちん ウコン 717 うっちのー ちむ まむいる くすい やてぃ、さき ぬだるあとぅとぅか、くたんでぃとーる ばすに ぬみーねー まし やんでぃ。(ウコンは肝臓を護る薬で、酒を飲んだ後とか、疲れている時に飲んだら、良いって) 141 うっちんきーん うつぶせる、伏せる うっちんきたん、うっちんきらん、うっちんきてぃ 718 まかえー うっちんきれー。(お椀は伏せなさい) 719 うっちんちゅん〈うつむく〉、うっちんちゃん、うっちんかん、うっちんち 720 かたうむい そーる っちゅぬめー やくとぅ、むぬん いーうーさん なやーに うっちんちょーたん。(片思いしている人の前ではものも言えなくてうつむいていた) 142 うっちんとぅー うつぶせ 〜さん、〜さん、〜っし 721 あれー はじかさー やてぃ、っちゅぬ めーんぢぇー むぬん いーうーさん、うっちんとぅーびけー そーん。(あの人は恥ずかしがりやで、人前ではものも言えなくて、うつむいてばかりいる) 722 めーや あかんぐゎー うっちんとぅー なてぃ にんしーしどぅ ましんでぃ いらっとーたしが、なまー ましぇー あらんでぃ いらっとーん。(以前は赤ん坊うつぶせになって寝かすのがいいと言われていたが、現在はよくないと言われている) 277 うってーいん 訴える うってーたん、うってーてぃ 723 やなくとぅ しーねー うってーらりーん どー。(悪いとこをすると訴えられるよ) 278 うっとぅ 年下、弟妹 724 わんにんかえー うぃなぐうっとぅぬ たい、うぃきがうっとぅぬ ちゅい をぅん。(私には妹が二人、弟が一人いる) 143 うっとぅ しーじゃ 年下年上、兄姉弟妹 725 なまー うっとぅしーじゃぬ いきらく なてぃ、っちゅいんぐゎぬ うふく なとーん。(現在は兄弟姉妹が少なくなって。一人っ子が多くなっている) 144 うっとぅ まき おとみづわり =うっとぅみーよーがり、しーまき 726 ちーぬみんぐゎぬ をぅるとぅち っくゎ むちーねー、さちに っんまりたる くゎー うっとぅまき さーに むぬ かまん なたい、ふんでーさい すん。(乳飲み子がいる時に子を宿すと、先に生まれた子は「おとみづわり」してご飯を食べなくなったり、甘えたりする) (参考)「うっとぅみーよーがり」とも言う 145 うっとぅ をぅない (兄から見た)妹 うっとぅ うぃきー〈(兄から見た)弟〉 727 うっとぅをぅなえー かなさしが、うっとぅうぃきーや しぐ おーえーてぃーえー すん。((兄から見た)妹はかわいいが、(兄から見た)弟はすぐけんかになる) 146 うっとぅ んぐゎ 末っ子 728 まーぬ うっとぅんぐゎ やてぃん、ふんでーむん やん。(どこの末っ子も甘えん坊だ) 279 うっとぅばすん 吹き飛ばす うっとぅばちゃん、うっとぅばさん、うっとぅばち 729 ちゅーや かじぬ ちゅーさくとぅ、しんたくむん ふしーねー うっとぅばさりーん どー。(今日は風が強いので、洗濯物を干すと吹き飛ばされるよ) 280 うっぴ それだけの大きさ 730 あいこーや うっぴぐゎーどぅ そーしが、「あいぬ むっちん ふぃなゆん」でぃぬ いくとぅばぬ あん どー。(蟻はこんなに小さいが、「蟻が持っても減る」という教訓もある) 147 うっぴぐゎー それっぽち 731 うっぴぐゎーぬ くつ やしが、うふっちゅぬ むんやかー でーぬ たかさん。(それっぽっちの靴だが、大人のものよりは値段が高い) 148 うっぴなー そんなに大きな 732 うっぴなー そーる ふぃさまぎーぬ じんとー をぅいどぅ すた がやー?(そんなに大きな足をした人が本当に居たのかねえ) 149 うっぺーる そんなに大きな 733 うっぺーる そーる しーぬ しがりなみさーに ながさってぃ ちょーてーさ やー。(そんなに大きな岩が津波で流されてきているんだね) 281 うてぃちち 落ち着き、沈着さ 734 とぅしぇー わかさー あしが、うてぃちちょーくとぅ いっぺー ちむ ふぢょーさ。(歳は若いけど、落ち着いているのでとても満足している) (参考)うてぃちちゅん(落ち着く)、ゐ―ちちゅん(居つく) 282 うでぃ まっくゎ 腕枕 735 わらびぬ くーさるばすねー わんうでぃ まっくゎ しみてぃ んかしばなし ちかすたん。(子供の小さい頃は私の腕枕をさせて昔話を聞かせた) 736 たげーに じょーぬ ある うちぇー うでぃまっくゎ っしくぃとーたしが、なまー どぅーぬ てぃーっし てぃーまっくゎ そーん。(お互いに熱があるうちは腕枕をしてもらっていたが、今は自分の手で手枕をしている) 283 うてぃら めー 拝所参り、お寺参り 737 あきまどぅし ないねー、やーにんじゅぬ からだがふー うにげーしーが うてぃらめー すん。(新年になると、家族の健康をお願いしに拝所参りをする) 284 うとぅ 音、便り、評判 738 をぅどぅい そーる っちょー さんしんぬ うとぅぬ ちかりーねー、もーいぶしく なてぃ ちむぬ わさわさー すんでぃ。(踊りをしている人は三線の音色が耳に入ってくると踊りたくなって心が騒ぐって) 739 あれー うとぅさたん ねーらんしが、ちゃー そー がやー?(あの人は便りもないが、どうしているのかねえ) 740 っやー うとぅ ちち、いっぺー うっさ そーん。(あなたの便りを聞いて喜んでいる) 741 いったーや しまぬくとぅば ふぃるみーんでぃち たしままでぃ うとぅ たっちょーん どー。(あなた達は地域のことばを普及することで他の村でも評判だよ) 742 あまぬ うぃなぐんぐゎー かーぎぬ ちゅらさんでぃち うとぅだかさん どー。(あそこの家の女の子は美人だと有名だよ) 285 うとぅいむち 接待、おもてなし 743 あれー どぅーぬ しくち やかにん しゃちょーぬ うとぅいむち すんち いちゅなさん。(あの人は自分の仕事よりも社長のお世話するのに忙しい) 286 うどぅきーん 商売で失敗する うどぅきたん、うどぅきらん、うどぅきてぃ 744 なまー もーきぐりく なてぃ あちねーさーぬ うどぅきてぃ まちやーぬ みちとーる とぅくまぬ うふさん。(現在は儲けにくくなって商売人が失敗して店を閉めているところが多い) 287 うとぅげー なんどぅるー 顎がツルツルしている者、髭のない者 745 ふぃぢもーんかい うとぅげーなんどぅるーんでぃ いーん。(髭のない人に顎がツルツルしている者と言う) 288 うとぅすん 移す うとぅちゃん、うとぅさん、うとぅち 746 なーびんかい いっちょーる むん けーうちんかい うとぅしぇー。(鍋に入っているものを皿に移しなさい) 289 うとぅすん 落とす うとぅちゃん、うとぅさん、うとぅち 747 しるむぬんかい いるぬ ちちょーたくとぅ、かるきさーに うとぅちゃん。(白い生地に色がついたので、漂白剤で落とした) 150 うとぅし むん 落とし物 748 うとぅしむん かめーいる くとぅん あしが、どぅーなーん うとぅしむん する くとぅん あん。(落とし物をさがすこともあるが、自分も落とし物をすることもある) 151 うとぅち あがち 優劣、浮沈 749 っちょー ちむぬ うとぅちあがちぬ あくとぅ、やなどぅい しぇー ならん どー。(人は心の浮き沈みがあるので、悪くとってはいけないよ) 290 うどぅるちゅん 驚く うどぅるちゃん、うどぅるかん、うどぅるち 750 っちゅ うどぅるかち わーがどぅ うどぅるちゃる。(人を驚かして驚いたのは私だった) 291 うどぅるかすん 驚かす うどぅるかちゃん、うどぅるかさん、うどぅるかち 751 さっこーび そーいねー、あったに 「わっ!」んでぃ うどぅるかしーねー とぅまいんでぃ いらっとーん。(しゃっくりしていれば、急に「わっ!」と驚かすと止まると言われている) 152 うとぅるさ むん 恐ろしいもの 752 うとぅるさむんや みーぶさむん。(恐いものは見たがるもの) 753 んかしぇー ねー、かんない、くゎじ、たーりーや うとぅるさむん やたん。(昔は地震、雷、火事、親父は恐いものだった) 292 う〜 中称の指示詞 293 う なぎー それぐらいの長さ 754 「ちゃぬ あたいぬ はぶ やたが?」「うなぎーやたん どー。」(「どのくらいのハブだったか」「それ位の長さだったよ」) 755 うなぎー ぬばちぇーる からじ やてぃ ぢーんかい ちちゅる あたい やたん どー。(そのくらいの長さ伸ばしている髪で地面に着くほどだったよ) 153 う なげー そんなに長く 756 っやーや ごじぬ やくすく やる むんぬ、よんじっぷん うくりてぃ うなげー っちゅ またすん なー?(あなたは5時の約束なのに、40分も遅れてそんなに長く人を待たすのか) 154 うぬ/くぬ/あぬ ひゃー そいつ/こいつ/あいつ 155 うぬ/くぬ/あぬ よー その/この/あのような 156 うふぃなー それだけの 757 いっぺー まぎいゆんでぃ うむとーたしが、うふぃなーぬ いゆ やてぃー?(とても大きな魚だと思っていたが、それくらいの魚だったのか) 157 うふぃなー なーぬ そんなに大きな 758 はっさびよー!/あきさみよー!/あいえーなー! うふぃなーなーぬ いゆ くゎーちちぇーさ やー。(何と、そんなに大きな魚を釣ってきたんだね) 158 うんにー その時 759 うんにーから んな うみたっちょーてぃ しまくとぅば ふぃるみーるくとぅ なたんでぃ。(その時から、みんな奮い立ってしまくとぅばを普及することになったって) 294 うはち お初 760 なーだ たーがん てぃー ちきてー ねーらん うさぎむぬんかい うはちんでぃ いーん。(まだ誰も手を付けてはないお供え物をお初と言う) 295 うびーん 憶える うびたん、うびらん、うびてぃ 761 あちまい いちが やたら うびてーをぅらん。(集まりは何日だったか憶えてはいない) 159 うびー 記憶 762 あぬ っちょー まーがなをぅてぃ んーちゃる うびーぬ あしが、ななじゅーないねー むぬ うびーぬ わっさぬ、っちゅぬ なーぬ っんぢてぃ くーん。(あのひとはどこかで見た覚えがあるが、70歳になると記憶力がなくなって、人の名前が出て来ない) 763 ちゅけーん ちちーねー いちまでぃん わしらん、むぬ うびーぬ ちゅーさる っちゅ やん どー。(一度聞いたらいつまでも忘れない、記憶力のある方だよ) 160 うび っんぢゃすん 思い出す 764 ちかぐろー っちゅぬ なーぬ しごー うびっんぢゃさらん なとーてぃ、ちゃーがなっし うびっんぢゃする ぐとぅ そーん。(近頃は人の名が思い出せなくなっていて、どうにかして思い出すようにしている) 765 いーじまハンドーグヮーぬ さとぅんかい いちゃいが いーじまんかい わたてぃっんぢゃる ばすぬ かがんぢばな うびっんぢゃちゃん。(伊江島ハンドーグヮーが恋人に逢いに伊江島に渡っていった際の鏡地浜を思い出した) 296 うびーなでぃー 水撫で 766 そーぐゎちねー むらがーから みじ くでぃ どぅーぢゅーく するたみに やーにんじょー うびーなでぃー すたん。(正月には村井戸から水を汲んで体を強くするために家族は水撫でをしたものだ) 297 うびらじ ぐとぅ 不意の出来事 767 うびらじぐとぅぬ うきてぃ ちゃーしぇー しむがやーんち じゃまどぅとーん。(不意の出来事が起こってどぅしたらいいのかうろたえている) 298 うぶく 神仏に供えるご飯 768 ちーたちとぅ じゅーぐにちに ふぃぬかぬんかい みーち、いーふぇーだぬんかい たーち、うぶく うさぎてぃ からだがんじゅーさ しでぃがふー すん。(一日と十五日に火の神に3つ、お仏壇に2つ御仏供をそなえて健康を感謝する) 299 うふ〜 多、大 769 うふさん(多い)からの接頭辞化 161 うふさに かたぢきるー 多数決 770 うふさにかたぢきるーや、うーかたぬ っちゅぬ ちむふぢゅる しーよー やくとぅ、しかたー ねーらん。(多数決は、多方の人が納得できるやり方なので、仕方が無い) 771 うふさに かたぢきり。(多いものから除きなさい) 162 うふ そー むん そそっかしい者 772 さいふん むたんぐとぅ こーいむん しーが いちゅる うふそーむん やん。(財布も持たないで買い物をしに行くおっちょこちょいだ) 163 うふ あや 大柄 うふ がら ぢん〈大柄の着物〉 773 うふあやぢんでぃ いーねー、ハワイぬ ムームー うびんじゃち わんにん ちやーに ハワイもーい しーぶしく ないん。(大柄の着物というと、ハワイのムームーを思い出し、私も着てフラダンスをしてみたくなる) 164 うふ ぐぃー 大声 774 うふぐぃー っんぢゃちゃくとぅ、ぬーでぃーぬ がらがらー そーん。(大声を出したので、喉がかすれている) 775 うふぐぃー っんじゃちゃくとぅ、くぃーかさー なとーん。(大声を出したので、声がかすれている) 165 うふ ぐすーじ 盛大な祝い 776 とーかち、かじまやー、ひゃーくぬ とぅしびーぬ うゆうぇー、やーふちぬ うゆうぇー、まちかんてぃー そーたる っくゎぬ っんまりたる うゆうぇーや うふぐすーじ ないん。(88歳の米寿、97歳、百歳の生年祝い、新築祝い、やっとできた子の誕生祝いは盛大なお祝いになる) 166 うー ぐとぅ 大ごと 777 っやーや わらてぃ ちちょーしが、うれー うーぐとぅ やん どー。(あなたは笑って聞いているが、これは大ごとだよ) 167 うふ ぢむー 気前がいい者 778 っうぇーきんちょー っうぇーき くまさんでぃ いらっとーしが、なかねー ねーん っちゅんかい じん からちゃいっし たしきーる うふぢむーん をぅん。(お金持ちは倹約家と言われているが、なかにはお金がない人に貸したりして人助けする気前がいい人もいる) 168 うふ じん 大金 779 うふじん ゐーねー、ぬー こーいぶさが?(大金をもらうと、何を買いたいか) 169 うふ すー ご主人 780 うふすーや めんしぇーがやー?(ご主人はいらっしゃいますか) (参考)「うふぬーし」とも言う 170 うふ ちねー 大家族 781 うふちねーんかえー うふすーめー、はーめー、すー、あんまー、っくゎっんまがぬ をぅてぃ、やーや ちゃー わらいふくいっし あかがとーん。(大家族には祖父、祖母、父親、母親、子と孫が居て、家はいつも笑いが絶えなく明るい) (参考)「うふやーにんじゅ」とも言う 171 うふ ちぶらー 頭でっかち 782 ちぶるまぎーや ちぶるぬ まぎさる っちゅんかい いーしが、「うふちぶらー」や ちぶるまぎーぬ やなぐち なとーん。(頭でっかちは頭が大きい人に言うが、「うふちぶらー」は頭でっかちの卑称である) 172 うふ にんじゅ 大人数 783 なまぬ じでーや っくゎなし いきらさー あしが、めーや まーぬ ちねー やてぃん うふやーにんじゅ やたん。(現代は少子化で、以前はどこの家庭でも大家族だった) 784 「あしびぬ ちゅらさや にんじゅぬ すなわい」んでぃ いち、うふにんじゅぬ すりーねー はねーちゅん。(「遊びの出来は人数の揃い」といって、大人数が集まるとにぎやかになる) 173 うふ ぬすどぅ 大泥棒 785 うふぬすどぅん ぐまぬすどぅん ゐぬ ぬすどぅどぅ やる。(大泥棒もケチな泥棒も同じ泥棒だよ) 786 くゎじぇー むる むっちいちゅくとぅ、うふぬすどぅとぅ ゐぬ むん。(火事はすべて持って行くので、大泥棒と同じだ) 174 うふ まちや 大きな店 787 うふまちやぬ あまくま たっち、ちむゆしどぅくるぬ ぐままちやぬ むる とーさってぃねーん なてぃ、しからーしく なとーん。(大きな店があちらこちらに立って、心を通わす場の小さな店がみんなつぶれて、寂しくなっている) 175 うふ むにー 偉そうなことばを使うこと 788 ちゃー わーが すさ、 わーが すさんでぃ いやーに、さる たみしぬ ねーらん。っやーや うふむにーびけーっし ぬーん ならん。(いつも自分がする、自分がすると言って、した試しがない。お前は偉そうな言い方をして何もできない) 789 わらびぬ っんぢとーてぃ うふむにーっし うふっちゅふーなー そーっさ。(子どもでありながら生意気な言葉遣いをして大人ぶっているね) 176 うふ むぬ いー 大言壮語 790 うふむぬいー そーしが、ふんとーや あれー ぬーん ならん、くちぶしどぅ やん どー。(ボラ吹きだが、本当はあの人は何もできない、口先だけだよ) 177 うふ やー 本家 791 うふやーんかえー ゆんでー、ぐでーさちぬ うやふぁーふじぬ まちらっとーてぃ、むーとぅやーんかえー うさちゆーぬ うやふぁーふじぬ まちらっとーん。(本家には4代、5代先の祖先が祀られていて、総本家にはそれ以前の祖先が祀られている) 178 うふ やしー おとなしい者 792 うふやしーや っちゅおーえーん さん、まくとぅな むん やてぃ、いっぺー ふぃらいやっさん。(おとなしい者は人ともけんかしない、正直者で、とても付き合いやすい)) 179 うふ わた 大きいお腹 うふ わたー〈妊婦、出腹の者〉 793 くぇーてぃ うふわた しーしー そーくとぅ、かみむのー ふぃならする かんげー そーん。(太ってお腹が出てきているので、食べ物を減らすことを考えている) 180 うふ っんぶし 重荷 794 やっとぅかっとぅ うっか けーちゃくとぅ、うふっんぶし うるち うみなーく なたん。(やっと借金を返済したので、重荷を下ろしてほっとした) 181 うふ やっちー 長兄(士族) うふ あふぃー〈長兄(平民)〉 795 ちゃくしんかえー うふやっちーんでぃん いーん。(嫡子には長兄とも言う) 182 うふ ゆくー 強欲者 796 どぅーぬ むのー あとーてぃ、っちゅぬ むん からからー する っちょー うふゆくー やさ。(自分の物はあるのに、他人の物を貸してとくる人は強欲者だ) 183 うふ ゆくし むにー さー 大嘘つき 797 てぃーち ゆくしむにー しーねー、はなしぬ ちびくち あーすんち たーちん みーちん ゆくし かさびてぃ うふゆくしむにーさー なてぃ でーじ どー。(1つ嘘をつくと、話のつじつまを合わせるのに2つも3つも嘘を重ねて大嘘つきになって大変だよ) 300 うぶん にぢり 握り飯 (参考)「にぢりめー」とも言う 301 うぶちだん お仏壇 798 あれー ちゃくし やくとぅ うぶちだん むちゃー やん。(あの人は長男なのでお仏壇を受け継いでいる) (参考)とーとーめー(お月様、祖先の位牌) 302 うまちー 農耕のお祭り 799 うまちーや、にんぐゎち、さんぐゎちねー むぢぬ ゆかいるぐとぅ うにげーっし、ぐんぐゎち、るくぐゎちねー っんにぬ ゆかたるくとぅ うかみがなしーんかい かふーし さん。(農耕のお祭りは、3月、4月には麦が実るように願って、5月、6月には稲が実ったことを神様に感謝する) 303 うまんちゅ 多くの人 800 しまくとぅばー うちなー うまんちゅぬ たから やん。(しまくとぅばは沖縄県民の宝だ) 304 うみ〜 〜様 801 うみさとぅ(めー)、うみしーじゃ、うみたるーんでーんかい ちからっとーる 「うみ」や、くとぅばぬ めーんかい ちきらってぃ、うやめーとぅ かなさぬ くみらとーる くとぅば やさ。(愛しいお方、お兄様、タルー様などに使われている「うみ」は単語の前に付けられて、敬愛を込めた言葉だ) 305 うみ 海 184 うみ あっちゃー 漁師 802 うみあっちゃーや うみ あっちょーんでぃ いーしが、うみから あっちょーんでぃーる くとー あらん、うみをぅてぃ あっちょーんでぃーるくとぅ やん。(漁師は海で働いていると言うが、海を歩いているということではなく、海で営みをしているということだ) 185 うみ がーみー 海亀 803 うみがーみーや あぎぬ かーみーとー ちがてぃ、まぎー やてぃ うみぬ ぬーし やんねー そーん。(海亀は陸の亀とは違って、大きくて海の主のようだ) 186 うみ ばた 海岸 804 うみばたぬ まんぐらんかい しまとーる っちゅぬちゃーんかえー うふかじとぅ しがりなみぬ うかーさん。(海岸近くに住んでいる人たちには台風と津波が危ない) 187 うみ っんまぐゎー タツノオトシゴ 805 うみっんまぐゎーぬ かーかさっとーしぇー かんぽーやくとぅっし ちかいん。(タツノオトシゴの乾燥されているのは漢方薬として使う) 306 うみかきーん お目にかける、ご覧にいれる うみかきたん、うみかきらん、うみかきてぃ 806 なげーさ いちゃてー をぅいびらんくとぅ、まるけーてぃなーや うみかきらちくぃみそーり よー。(長いことお会いしていないので、たまにはお目にかけさせてください) 807 わんが うみはまてぃ かちぇーる ゐー やいびーん。まじぇー、うみかきてぃくぃみそーり。(私が一生懸命描いた絵です。まずは、ご覧になってください) 808 しーみーぬ ばすねー うふぁかをぅてぃ うぃなぐわらべー うた うたてぃ、うぃきがわらべー てぃー ちかてぃ うぐゎんすんかい うみかきたん。(清明祭の際にお墓で女の子たちは歌を歌い、男の子たちは空手をして御先祖さまにご覧にいれた) 307 うむいん 思う うむたん、うむらん、うむてぃ 809 っやーが うむいるまま しぇー。(あなたが思うままにしなさい) 810 ありが しぇーんちぇー うまーらん あたいぬ むん やたん。(あの人がしたとは思えないほどのものだった) 188 うむい ちみーん 思いつめる うむいちみたん、うむいちみらん、うむいちみてぃ 811 っちゅにんぢのー うむいちみーねー うむいんゆらんくとぅ する ばーん あん。(人間は思いつめると思いもよらないことをする場合もある) 189 うむ かぢ 面影 812 うむかぢぬ たちーねー、くーよー。(面影が立ったら、来なさいよ) 190 うむ むち 目的、わけ、顔つき 813 ありが むぬ いーよーや ぬーがな うむむちぬ あっさ やー。(あの人のものの言い方は何かわけがあるね) 814 あれー ちゃー ぬーがな うむむちぬ あてぃ ちょーさ やー。(あの人はいつも何か目的があって来ているね) 191 うむ やー 好きな人、思いやりのある人 815 くねーだ へいわどーり まじゅん あっちょーたしぇー わん うむやーぐゎー やたさ。あれー いっぺー っちゅ うむやー どー。(この間平和通りを一緒に歩いていたのは私の好きな女性だったんだよ。その人はとても思いやりあるよ) 192 うみ やみー すん 思い悩む 816 しくちぬ たとぅくま とぅーたしが、まーぬ ましが やら うみーやみー そーん。(仕事が2カ所受かったが、いったいどこがいいのか思い悩んでいる) (参考)「うみ」は「うむい」の短縮形か 193 うみー くみー 思いやり 817 あれー うみーくみーぬ あてぃ いっぺー っちゅうむやー どー。(あの人は思いやりがあってとても思いやりのある人だよ) 194 うみ たち 思い立ち 818 うみたちどぅ ゐーふぃー。(思い立ったが吉日) 195 うみ ちーん 思い切る 819 すんでぃ うむれーからー うみちやーに しぇー。(すると思ったら思い切ってしなさい) 820 うぃなごー うり ちゅいびけーや あらんしぇー、ありが くとー なー うみちれー。(女性はその人だけではないでしょう、あの人のことはあきらめなさい) 196 うみ ちり 思い切り 821 ゆーわたいや うみちり でーいちんちん あくとぅ、ゆー くくりり よー。(世渡りは思いっきりが大切ってこともあるので、よく心得ておきなさい) 197 うみん ゆらん くとぅ 思いがけないこと 822 なま どぅーぬ そーるくとぅぬ あん ないんでー うみんゆらんくとぅ やたん。(いま自分がしていることがそうなるとは思いがけないことだった) 198 うみ ちーん あきらめる 823 うりとぅ にーびち ないがやーんでぃ うむとーたしが、いかなしとぅん にーびちぬ はなしぬ っんぢらんくとぅ、なー うみちたん。(その人と結婚できるかと思っていたが、いかにしても結婚の話が出ないので、もうあきらめた) (参考)やすんじーん(あきらめる) 199 うみ はまいん 努力する、一生懸命する うみはまたん、うみはまらん、うみはまてぃ 824 うみちっとぅ うみはまてぃ がくむん さーに っちゅぬ っうぃーんかい たてぃ よー。(思い切り励んで学問して、人の上に立ちなさいよ) 200 うみ ゆいん 思いおよぶ うみゆたん、うみゆらん、うみゆてぃ 825 うみゆてぃ っちくぃてぃ にふぇー どー。(思い出して来てくれてありがとう) 201 うみ んぐゎ お子さん 826 うみんぐゎー なー いくち なとーいびーが?(お子さんは何歳になっていますか) 827 うみんぐゎー いくたい なちぇーが?(お子さんは何人産んだのか) 308 うむてぃ 表 828 たーんかい やてぃん、ぬーんかい やてぃん、うむてぃとぅ うらぬ あん。(誰にでも、なににでも、表と裏がある) 202 うむてぃ ぢら 作り顔 829 ちもー あねーあらん そーてぃ われーぢら みしとーしが、あれー うむてぃぢらどぅ やん どー。(心はそうではないのに笑い顔を見せているが、あの人は作り顔をしているのだよ) 309 うむる うそーし おもろ御そうし 830 うむるうそーしぇー うちなーをぅてー うたぬ うさみらっとーる いちばん ふるさる しゅむち やん。(おもろ御そうしは沖縄では歌が収録されている最古の歌集である) 310 うめーし、めーし お箸、箸 831 まかいどーぐんかえー、うめーし、めーまかい、しるまかい、まぎー・なかてぃー・ぐまーぬ けーうち、さじ、みしげー、なびげー、うちゃわん、うじんぬ あん。(食器には、お箸、ご飯茶碗、おつゆ茶碗、大・中・小の皿、さじ、しゃもじ、玉じゃくし、お茶碗、お膳がある) 311 うや 親 832 うや ゆし っくゎ ゆし。(親と子が助け合い、譲り合う) 203 うや がかい 親の庇護の下にあること 833 っうぃーぬ がっこーん うわたしが、うぬ とぅし なてぃん なーだ うやがかい そーん。(大学も終わったのに、その年になってもまだ親の世話を受けている) 204 うや がなしー 親御 834 うやがなしーぬ なさけー ぬーとぅん くなびららん。(親御さんの情けは何とも比べられない) 205 うや っくゎ 親子 835 なちやしみ なたくとぅ、してぃみてぃなーらー たんかーまんかー あまくまをぅてぃ うやっくゎっし らじおたいそー そーん。(夏休みになったので、早朝から隣近所あちらこちらで親子でラジオ体操をしている) 206 うや なけーし むん/うや なけーしんぐゎ 親不孝者 836 うやなけーしむんどぅ やてーくとぅ、なま なてぃ くーくぇー そーん。(親不孝者だったので、今になって後悔している) 207 うや ぬちゃー< 両親 837 いったー うやぬちゃーや わらびんちゃー ゐー むんならーし しぇーさ やー。(あなたの両親は子どもたちをよく躾けをしているね) 208 うや までぃー 親なし 838 うやまでぃー すん。(=うや をぅらん なすん。)(親がいなくなる) (参考)うや をぅらんぬー(親のいない者) 209 (うや)ふぁーふじ 祖先 839 うちなーをぅてー うやふぁーふじ あがみーる ならーしぬ あてぃ、まーぬ ちねー やてぃん うこー たてぃてぃ うやふぁーふじ こーこー そーん。(沖縄では祖先を崇拝する習慣があって、どの家庭でもお線香を立てて祖先孝行をしている) 210 うや まさいんぐゎ 親勝りの子 840 うやぬ うてぃふんぬ あてーくとぅどぅ うやまさいんぐゎん っんぢてぃちゅーくとぅ、っくゎー うやぬ かがん。(親のお手本があってこそ親勝りの子も出てくるので、子は親を写す鏡だ) 312 うやぎー お祝いの金銭や物資の援助 841 うゆうぇー しこーいる たみぬ うやぎーぬ ならーしぇー なまー ねーん なてぃ ちょーん。(お祝いを準備するための援助の習慣は今はなくなってきている) 313 うゆばん 及ばない 842 ちゃっさ さんてーまん ありんかえー じょーい うゆばん。(いくらやってもあの人にはとうてい及ばない) 314 うゆうぇー/うーうぇー お祝い 843 うゆうぇーんかえー ちゅらすがいっし いちゅくとぅ、うぃなごー うすまさ じん かかいん。(お祝いには美しく装って行くので、女性は驚くほどお金がかかる) 315 うら 裏 (参照)うむてぃ 211 うら じゃ 裏座 844 うらじゃー うむやーぐゎーたーが いちゃたい はなしむんがたい さい、あんしから わかみーとぅんだぬ ゆくたい にんたい する とぅくま やたん。(裏座は恋人達が逢ったり話したり、それに若夫婦が休んだり寝たりするところだった) (参考)くちゃぐゎー(若夫婦の寝室用の部屋) 212 うらごーさ 嫉妬、ねたみ 845 どぅーやかにん まさとーる っちゅ うらごーさ すしぇー、ちからぬ ねーん すーく やん。(自分よりも勝っている人を嫉妬するのは、力がない証拠だ) 213 うら むにー 逆のことを言うこと 846 あれー うらむにーどぅ そーくとぅ、ありが いーしぇー がってぃん しぇー ならん どー。(あの人は思っていることと反対のことを言っているので、あの人の言うのを納得してはいけないよ) 316 うらーきーん 水に浸す うらきたん、うらきらん、うらきてぃ 847 ぬーでぃー うらーきーん。(喉をうるおす) 848 いるかじぬ はなぬ さちょーる なーをぅてぃ しるーとぅ ちーるーぬ はーべーるーぬ たーち もーいあしどーし んーち、ちむうらーきらったん。(いろいろな花が咲いている庭で白と黄色の蝶が二匹舞い遊んでいるのを見て、心を洗い清められた) 849 そーぐゎちぬ かじゃい むちぇー はだかむち やてぃ あとー くふぁじりー すくとぅ、みじんかい いってぃ うらーきーてぃからどぅ かまりーたる。(正月の飾り餅は裸餅で後は固くなるので、水に入れて浸してから食べれたものだ) 850 うるじん(=うりじん)ぬ しち なれー なーぬ いるかじぬ はなぬ さち、ちむ うらーきーる ぐとぅ ないん やー。(旧暦の2〜3月になると庭のいろいろな花が咲いて、心が癒されるようだよ) 317 うらんだー 西洋人 851 うらんだすがいっし、うらんだぐち はなしーねー、ちもー うらんだー なとーしが、うらんだーねー なららん。(洋装して、西洋語をしゃべったら、気持ちは西洋人になっているが、西洋人にはなれない) 318 うり さい/たい ほら(目上に) ゆぇーっ〈ほら(目下に)〉、ゑーっ ひゃー〈ほら(目下に)〉、でぃー さい/たい〈それじでは〉>、あんしぇー〈それなら〉 852 うり さい/たい、いちゃびらな。(それでは、行きましょう) 853 でぃー さい/たい、いちゃびらな。(それでは、行きましょう) 854 あんしぇー、いちゃびらな。(それなら、行きましょう) 855 ゑーっ ひゃー、でぃっか いかな。(それでは、行こう) 856 ゑーっ ひゃー、ふぇーく かめー/しぇー。(ほら、早く食べなさい/しなさい) 319 うりーっさ、うり ひゃー それっ(目下に) 857 うりん あらん、くりん あらんんでぃ じまま すくとぅ、あとー くさみちゃーに 「うりーっさ」んでぃち とぅらちゃん。(これでもない、あれでもないとわがまま言うので、終いには怒って「それっ」といって渡した) 320 うり/あり/くり それ/あれ/これ 321 うりかー/ありかー/くりかー その辺り/あの辺り/この辺り 322 っんまかー その辺り 858 うぬくる うりかーんかい めーや えいがかんぬ あたん どー。(その頃その辺りに以前は映画館があったよ) 859 わったー やーや うりかー やさ。(私の家はその辺りだよ) 214 うり からー それから、それ以後は 860 くままでー まじゅん すしが、うりからー どぅーくる しー よー。(ここまでは一緒にするが、それ以後は自分でしなさいよ) 215 うり くる その人自身で 861 うっぴぐゎーどぅ やくとぅ うりくる ないさ。(それっぽちだから自分でできるよ) 216 うり よー あり よー あたらずさわらず 862 あれー ちゃー うりよーありよー さーに っちゅ うーしてぃ どぅーなーや ふぃんぎまーい そーん。(あの人はいつもあたらずさわらずして人に負わせて自分は逃げ回っている) 217 うんぐとーるー そんなもの 863 なままでー うんぐとーるーや んーちぇー/ちちぇー/かでー/ぬでー/しぇー んーだん。(これまではそんなものは見ては/聞いては/食べては/飲んでは/してはいない) 323 うりーん 降りる うりたん、うりらん、うりてぃ 864 うかみがなしーぬ てぃんから うりてぃめんそーち みるくゆがふー なしみそーちゃん。(神様が天からご降臨なされて弥勒世果報にしていただいた) 324 うりーん 売れる うりたん、うりらん、うりてぃ 865 なちぇー ふぃじゅるむん、ふよー あちこーこー そーしぬ ゆー うりーん。(夏は冷たいもの、冬は温かいものがよく売れる) 325 うりー 潤い 866 ゐー うりー なてぃ さにまちどぅち やん やー。(良い湿りになって種まき時だね) 326 うりじん 旧暦2〜3月、初春 867 うりじんべーぬ ふちーねー、ゐーはだむち なてぃ ゐー あんべー やー。(初春の南風が吹くと、さわやかになってとても心地よい) 327 うる 砂、砂利、珊瑚の骨軸 868 くまぬ うるねー ふしがたぬ しなぬ まんちょーくとぅ、とぅめーてぃ まーに。(ここの砂には星形の砂がまざっているので、探してごらん) 869 うるいしっし からじ さばちーねー、たっくゎてぃ ちゃーくーいっし とぅららん ないん。(軽石で髪を梳くと、くっついてはずれなくなってとれなくなる) 328 うるすん 下ろす うるちゃん、うるさん、うるち 870 っくゎぬちゃーが むる なーめーめー やー むっちょーくとぅ、なまー かたぬ にー うるちょーん。(子どもがみんな各自の家を持っているので、今は肩の荷が下ろしている) 329 うるにー なまにー すん 半煮えにする 〜さん、〜さん、〜っし 871 はがまっし めー にーる ばすねー ふぃーぬ かぎんぬ むちかさくとぅ、うるにーなまにーする ばーん あたん。(羽釜でご飯を炊く時には火加減がむつかしいので、半煮えにするときもあった) 872 っんむんかい うめーし たてぃーねー、にーとーが すら、うるにーなまにーが やら わかいたん。(芋に箸を立てたら、煮えているのか、半煮えなのか判った) 330 〜うるみ 〜頃 873 うちなーぐゆみぬ ぐんぐゎちうるみねー でぃーぐぬ さちはじみーん。(旧暦の5月頃にはデイゴが咲き始める) 331 うわいん 終わる うわたん、うわらん、うわてぃ 874 っやーが てぃがねーっし とぅらちゃくとぅ、たでーま うわたん。(あなたが手伝ってくれたので、あっという間に終わった) 332 うんけー すん お迎えする 〜さん、〜さん、〜っし 875 うちなーぐゆみぬ しちぐゎちじゅーさんにちに うんけーじゅーしー ちゅくてぃ うやふぁーふじ うんけーすん。(旧暦の7月13日にお迎え雑炊を作って祖先をお迎えする) 333 うんじゅ あなた様、ご自身 876 うぬ くとー うんじゅが すくぶん やいびーくとぅ、うんじゅくる しみそーれー。(そのことはあなた様の仕事なので、ご自身でなさってください) 218 うんじゅ なー あなた様(さらに丁寧に) 877 うんじゅなーや やしみねー まーんかい めんしぇーびーが?(あなた様は休みにはどこにいらっしゃいますか) 334 うんち/ぬんち/みゅんち お顔 878 ぬーんくぃーん みー なとーる っちょー うんち くゎんくゎんっし っんぶらーさん。(何でも成就した人はお顔つきがふくよかで品がある) (参考)うんちゅー(ご機嫌)、うんちゅー をぅがでぃ くぃみそーり。(よろしく言ってください) 335 うんちょーび/ぬんちょーび/みゅんちょーび 髪の敬称 879 からぢぬ うやめーくとぅばー 「うんちょーび」んでぃ いーん。(髪の敬称は「うんちょーび」と言う) 336 うんちぇー すん お借りする 〜さん、〜さん、〜っし 880 あちゃー けーさびーくとぅ、うんちぇー さびら。(明日返しますので、お借りしてかまいませんか) 881 うれー うんちぇーむんどぅ やくとぅ さーらんき よー。(それは拝借したものだから触らないでよ) 337 うんちけー する 案内、お迎え、ご招待する 〜さん、〜さん、〜っし 882 やーぢゅくい/にーびち うゆうぇーぬ うんちけー さん。(家造り/結婚式のお祝いの案内をした) 883 かじまやーぬ うゆうぇーんかい うんちけー さびらな やーんでぃ うむとーいびーしが、じふぃ めんそーちくぃみそーり。(98歳のお祝いにご招待したいと思っていますが、是非いらっしゃってください) 884 うちなーぐゆみぬ しちぐゎち なぬかねー なーめーめーぬ はかんかい っんぢ、ほーちかち さーに うちゃとーっし はなん いちてぃ うやふぁーふじんかい しちぐゎちぬ うんちけー すん。(旧暦の7月7日には各々の墓に行って、掃除をしてお茶湯をして花も活けて御先祖にお盆のお迎えをする) 885 にーびちぬ うゆうぇーんかい うんちけー さっとーん。(結婚のお祝いにご招待されている) 338 うんぬかゆん お聞きになる うんぬかたん、うんぬからん、うんぬかてぃ 886 あぬ うかたぬ うふぁなし うんぬかたる くとぅぬ あいびーみ?(あのお方のお話お聞きになったことがありますか) 339 うんぬきーん 申し上げる うんぬきたん、うんぬきらん、うんぬきてぃ 887 ぬー うんぬきてぃん うんぬかみそーらんたん。(何を申し上げてもお聞きにならなかった) 340 えーじ 合図 888 けーいる ばすねー、えーじぇー しーよー。(帰るときには呼んでね) 889 っやーが っんぢーる ばすねー、えーじっしから くーよー。(あなたが家を出るときには、あらかじめ声をかけてから来なさいよ) 890 うゆうぇー する ばすねー、えーじ かきてぃ くぃり よー。(お祝いをする際には呼んでくれよ) 891 ひこーきぬ っんぢたちんかい かきあーさらん なてぃ、まいくから ふぇーく なー ふぇーく なーんでぃ えーじ かきらってぃ、いっぺー はじかさたん。(飛行機の出発に間に合わすことができなくて、マイクから早くしてと急かされて、とても恥ずかしかった) 341 えーじゅー 同僚、仲間 892 あれー わったー えーじゅーしんか やいびーん どー。(あの人は会社の同僚です) 893 えーじゅーや ちゅいたしきだしきっし ふぃらてぃ いちゅる むん。(同僚は助け合ってつき合っていくもの) 894 ふか をぅてー えーじゅーや やーにんじゅーとー ゐぬむん やくとぅ、っちゅいたれーだれーっし かなさ すしどぅ やる。(外では同僚は家族と同様なので、お互いに補い合って仲良くするものだ) 342 えーすん 潰す えーちゃん、えーさん、えーち 895 ふぃちっんぢむん えーさーに、かんぱち なとーん。(吹き出物をつぶして傷跡になっている) 343 えーてぃ 相手 896 わらびんちゃーぬ えーてぃ すしぇー をぅたいくとぅ、たんきり よー。(子どもたちの相手をするのは疲れるので、手加減しなさいよ) 897 ありがー えーてぃ ならん。(あの人は相手にならない) 344 えー むん 和え物 898 んぢゃなばーとぅ とーふぬ えーむんとぅ ういとぅ みみがーぬ えーむんとー じれー しちゅが?(苦菜と豆腐の和え物とキューリとミミガーの和え物とはどれが好きか) 345 おーいん 頭をあわせてけんかする おーたん、おーらん、おーてぃ 899 いんとぅ まやーや いちゃいねー しぐ おーいん。(犬と猫は出逢うとすぐにけんかする) 900 おーいる なかー ゆー あーとーん。(けんかする仲は気心が合っている) 219 お−えー けんか 901 おーえー むんどー(口げんか)、くちおーえー(口げんか) 902 うやっくゎ おーえー(親子げんか)、ちょーでー おーえー(兄弟げんか) 903 ぬーぐとぅん ちむ ふぢゅるぐとぅ ちゅーごー さんねー おーえー ないん どー。(何事も納得がいくまで話し合いしないとけんかになるよ) 904 みーとぅんだー わかさる うちぇー どぅーかんげーびけーっし りんち おーえーてぃーえー ゆー すんでぃ。(夫婦は若いうちは自分勝手な考えばかりして嫉妬からくるけんかをよくするって) 220 おーえー むしー けんか好き 905 おーやーむしーんかえー おーいる むしぬ たっくゎとーんでぃ。(けんか好きにはけんかする虫がついているって) 221 おーらすん 頭をあわせてけんかさせる 906 うちなーをぅてー みーむんとぅっし うしおーらしぇー、とぅいおーらしぇー、 ふぃーじゃーおーらしぇーぬ あん。(沖縄では娯楽として闘牛、闘鶏、闘山羊がある) 346 おーじゃー 青 おーるー〈青色〉 907 っやー ちらー いるん おーじゃーっし やみっちゅんねー そーん。(おまえの顔色も青くて病人のようだ) 908 ちーぬみんっぐゎぬ ちびんかい いっとぅち っんぢーる おーるー(乳飲み子が尻に一時的に出る蒙古斑) 909 くるでぃ いしぬ とぅがいんかい ちゅーく ちび うっちゃくとぅ ちび おーるー そーん。(転んで石の尖ったのに強く打ったので、お尻が青くなっている) 910 うみぬ おーってーんぐゎー そーる とぅくろー ふかさん。(海がコバルトブルーになっている所は深い) (参考)いるぬがー(顔色の悪い人) 222 おーかじ 静脈 911 あれー おーかじ たてぃてぃ うふあびーっし うだーちょーたん。(あの人は青筋立てて大声を出して怒鳴っていた) 912 おーかじ みーあてぃてぃ ちゅーしゃきっし ちー ぬぢゅしぇー わったーや ならん わじゃ やん やー。(静脈を見つけて注射器で血を採るのは私たちにはできない技だね) 223 おー さび 青錆び 913 くぢぬ さび しーねー おーさび すん。(釘がさびると青錆びする) 224 おーじゃー にーしぇーぐゎー 青二才 914 あれー なーだ おーじゃーにーしぇーぐゎーどぅ やくとぅ、うぬ わじゃー ありがー なまー じょーい ならん どー。(あの人はまだ青二才なので、その仕事はあの人には今はとてもできないよ) 225 おー だむん まだ枯れていない薪 915 おーだむのー めーらんくとぅ、からちから ふにんかい まじまってぃ やんばるから ちゅーたん。(まだ枯れていない薪は燃えないので、枯らしてから船に積み上げられてヤンバルから来たものだ) (参考)まじむん(積み上げる) 226 おー ぬーい 青のり 916 おーぬーえー うちなーをぅてぃ ゆー ちかーっとーる あーさ やてぃ とーふ いってぃ しる ちゅくてぃ かみーねー まーさん。(青のりは沖縄でよく使われているアーサで豆腐を入れておつゆにするとおいしい) 227 おーびちぇー、おーびちゃい 青光り 917 くるまやーとぅ しるまやーぬ みーん おおびちぇー そーてぃ なまにん おーえー しーぎさん。(黒猫は目も青光りして今にもけんかしそうだ) 228 おーふぁ 青野菜 918 やーしぇーやーんかい っんぢゃーに おーふぁ こーてぃ くーわ。(八百屋に行って青野菜を買ってきなさい) 919 おーふぁんかえー ちきなー、しるなー、ふーりんなー、かんだばー、うんちぇーぬ あん。(青野菜にはからし菜、菜っ葉、ほうれん草、かずら、空心菜がある) 229 おー べー 青蠅 920 ふぇーんかえー、 おーびちぇー そーる まぎさる おーべー、まぎさしが ふぃかてー をぅらん しまべー、がじゃんとぅ ばっぺーる あたいぬ ぐまーぐゎーぬ しーべーぬ をぅん。(ハエには青光りしている大きな青バエ、大きいが光ってはいない島バエ、蚊と間違えるほどの小さいコバエがいる) 230 おー まーみー 緑豆 921 おーまーみーや とーふまーみー やかん ぐまー やてぃ おーるー そーしが、うりから まーみなーや ないん。(緑豆は大豆よりも小さくて緑色をしているが、それからモヤシはできる) 231 おー むん 熟していない果実 922 うぬ ばさなえー なーだ おーむん やてぃ かまらん。(そのバナナはまだ熟していなくて食べれない) 232 おーるー びー 青火=鬼火 923 おーるーびーぬ ゆったいくゎったいっし とぅどーし んーちゃる くとぅぬ あが やー?(鬼火がゆらゆらと飛んでいるのをみたことがあるかね) 347 おーぐらしん 真っ暗闇 924 おーぐらしんをぅてぃ まやーぬ みーぬ ふぃちゃとーてぃ よーうすまさたん。(真っ暗闇で猫の目が光っていて気味が悪かった) 348 おーだー もっこ 925 おーだーや、っんむ、ちんくゎー、でーくに、やーしぇー はくだい、まるけーてぃなー わらび ぬしたい すしんかい ちかとーたん。(もっこは芋、カボチャ、大根、野菜を運んだり、時には子どもを乗せたりするのに使っていた) 349 おーちび ビリ 926 っやーや びんちょーや いちばん やしが、はーえーすーぼー ちゃー おーちび どー やー。(あなたは勉強は一番だが、かけっこはいつもビリだよ) 350 おーぢゅん 扇ぐ おーぢゅん、おーがん、おーぢ 927 んかしぇー せんぷーきや ねーんたくとぅ、うやぬ くばおーぢさーに おーぢ しだまさーに にんしてぃくぃたん。(昔は扇風機はなかったので、親がクバの扇で扇いで涼しくして寝かしてくれたものだ) 351 おーとー ミカンの一種 928 うちなー くにぶんかえー オートー、カーブチー、タンカン、シークヮーサーんでーぬ あん。(沖縄ミカンにはオートー、カーブチー、タンカン、シークヮーサーなどがある) 352 おーふぃじゅる かんじゃー 寒々とした霊気 929 がまんかい いっちゃくとぅ おーふぃじゅるかんじゃーっし ふぃちけーちゃん。(洞窟に入ったら寒々とした霊気を感じて引き返した) か、が 353 かー 井戸 930 かーや ちーさーに みじ くむしとぅ くるまぐゎーぬ ある かーぬ あたしが、ふぃーじゃーがーや にーぶさーに くむん。(井戸はつるべで汲みのと滑車のある井戸があったが、樋井戸はひしゃくで汲む) 354 かー 皮 931 かーぐつ(皮靴)、かーじゃんぱー(皮ジャンパー) 932 かーびすー(皮が薄いもの)、かーぶちー(表皮があつい蜜柑の種類) 233 かー かんぢゃー 目がかすむこと 933 るくじゅーまでぃねー ぬーん ねーんたしが、ななじゅーん ないねー みーぬ かー かんぢゃーっし かしましく ないくとぅ、かたみーなーどぅ(=ちゅとぅくるなーどぅ) しゅじゅつ すんでぃ どー。(60歳まではなんでもないが、70歳にもなると目がかすんでしまって不自由になるので、片方ずつ(=一箇所ずつ)手術するってよ) 234 かー はっぱいん 強く張り伸ばす 〜はっぱたん、〜はっぱらん、〜はっぱてぃ 934 さんしんとぅか てーくんでーや ちゅーく かーはっぱてぃ、ゐー うとぅ っんぢゃすん。(三線や太鼓などは強く皮を張り伸ばして、良い音を出す) 235 かー びしー 皮のうすい者、もの 935 やまとぅんちゅぬ はだー かーびしー なてぃ みーゆしが、うちなーんちょ— かーあちー なてぃ みーゆん。(本土の人の皮膚は皮うすになって見えるが、沖縄の人は皮厚に見える) 236 かっ ぱやー すん (水分が抜けて)皮張りの状態である 936 みーら んでぃいーしぇー かっぱやー そーん やー。(ミイラというのは皮膚が乾燥して皮張りの状態だね) 355 がー 意地、自我 937 がー はいん。(我を張る) 938 がー をぅーりーん。(根負けする) 939 っやーがんちょーん がー をぅーりーる あたい やくとぅ、あれー なー したたかぬ がーぢゅーやさ。(君でさえも根負けするほどなので、あれは相当我が強いんだね) 940 あれー がー はいる さこー いぢぇー ねーらん どー。(あの人は我を張るほどには勇気はない) 941 がーん ありわどぅ くとー とぅじみうーする。(意地を張ってこそ物事は成し遂げられる) 237 がー えー 威勢づけ 942 なーふぁぬ うふちなふぃちをぅてー、にーしぇーたーが あがり いりんかい わかりてぃ てーく、かに うちならち がーえーすーぶ すん。(那覇大綱挽では若者たちが東西に分かれて太鼓、鉦を打ち鳴らして威勢を競い合う) 943 ゑーまをぅてぃ しょーがっこー あっちょーたる ばすねー、たーからんちんねーん、みちなかんぢ とぅぬすくしょーがっこーしーや いしゃなぐぃらしょーがっこーしー んーぢーねー 「いしがんぱらー」んでぃ うふあびーっし、いしゃなぐぃらしょーがっこーしーや とぅぬすぃくしょーがっこーしーんかい 「とぅんぬ ふしゅ」んち、たげーに いーがーえー すたん。(八重山で小学校に通っている頃は、誰からともなく、道中で登野城小学校生は石垣小学校生を見かけたら「石の多い地」と叫び、石垣小学校生は登野城小学校生に「鳥の糞」と、お互いに言いながら気勢をあげたものだ) 356 かーがー (水面、鏡、地面などに)映る影 944 くむいぬ みじかがぬんかい うちとーる すばひらーぬ ちしちぬ かーがー んーぢーねー、ちむ ゐーんねー すん。(池の水面に映っている辺りの景色の影を見ると、心が落ち着くような気がする) 238 やま かーがー 人見知り 945 をぅとー したたかぬ やまかーがー やてぃ わん どぅしぬ ちらん んーぢゅんちん さん。(夫は大変な人見知りで私の友人の顔もみようともしない) 357 かーぎ 容貌、姿、陰 946 かーげー かーどぅ やる、ちむぐくる でーいち。(容貌は表面、心遣いこそ大切) 947 なちぬ しだどぅくろー かーぎ なとーる きーぬ しちゃ やん どー。(夏の涼しい場所は陰になっている木の下だよ) 239 かーぎ ぶし 陰干し 948 しんじむん ないる くゎーぎぬ ふぁー、かきぬ ふぁー、ばんしるーぬ ふぁーや かーぎぶし すん。(煎じ物になる桑の木の葉、柿の葉、グワバの葉は陰干しにする) 949 いるむんぬ ちのー かーぎぶし さんねー、いるぬ うてぃてぃ ふかからー ちちぇー あっからん ないん どー。(色柄ものの着物は陰干ししないと、色が抜けて外出に着けられないよ) 358 かーかすん 干す、乾かす かーかちゃん、かーかさん、かーかち 950 いちゃ あんてぃ かーかすん。(イカを焙って干す) 951 「からじぇー かーかちから にんでぃ よー。とぅし っうぃーてぃから しーら いーん どー」んでぃ あんまーんかい ゆー いらっとーたん。(「髪は乾かしてから眠んなさいよ。年とってから病弱になるよ」とお母さんによく言われていた) (参照)「かーらかすん」とも言う 359 かーきー 指切りげんまん 952 うふっちゅ ないねー たいや にーびち さやーんち みーとぅんだぐゎーしぇー さーに、かーきー さる うじらーさる うぃなぐわらびぬ をぅたしが、なまー まーをぅてぃ ちゃー そーが やー?(大きくなったら二人は結婚しようねとままごと遊びをして、指切りしたかわいい女の子が居たが、今はどこでどうしているのかなあ) 360 かーきーん 乾く、渇く かーきたん、かーきらん、かーきてぃ 953 あらいむのー てぃーだんかい ふしわどぅ かーきーしぇー ふぇーさる。(洗濯物は陽干しすれば乾くのは速い) 954 なちぇー かわてぃ ぬーでぃーぬ かーきーっさ やー。 あんすくとぅ、ぬみむのー はなさらん。(夏は格別に喉が渇くね。それで、飲み物は離せない) 240 かーき のーし 渇き直し 955 でぃー、かーきのーし さな。ゆくてぃ ちゃーぐゎーん ぬまな。(さあ、渇きを潤そう。休んでお茶でも飲もうよ) 361 かーさ 広い葉 956 くばがーさぬ おーぢぇー がっさぬ、いっぺー ちかいやっさしが、ふるーないしんでー しだかじぬ たった くーん ないん。(クバの葉の扇は軽くて、とても使いやすいが、古くなるごとにどんどん涼風が来なくなる) 957 んかしから うちゅくいがわいっし をぅーがーさ ちかたい、なまん けーうちがわいっし さんにんがーさん ちかたい そーん。(昔から風呂敷代わりに糸芭蕉の葉を使ったり、今も皿代わりに月桃の葉も使ったりしている) (参考)ないをぅー(実がつく芭蕉、バナナの木) 362 かーじ/かじ たびに 958 やーんかい いちゅるかーじ をぅらんしが、あんすか いちゅなさどぅ ある ゐ?(あなたの家に行くたびに居ないが、そんなに忙しいのか) 959 いちゅる かーじ ぬーくぃーん むたさりーん。(行くたびにあれこれ持たされる) 960 わんねー やしみぬ かーじ うみんかい しーみっし さんぐ しらびとーん。(私は休みのたびに潜って珊瑚を調べている) 363 かーたー 偏った、〜のような 961 ちゅかーたーがみ さんぐとぅ やしぇーん かめー。(偏った食べ方はしないで、野菜も食べなさい) 962 っやー ちのー むる ゐぬ かーたー やさ やー。(あなたの服はみんな同じようなデザインをしているね) 364 かーちー 夏至 963 かーちーぬ くろー ふぇーかじぬ ふち しだこー なてぃちゅーしが、うりから あとー うすまさ あちさる なちぬ ちゅーん。(夏至の頃は南風が吹いて涼しくなってくるが、その後はすごく暑い夏が来る) 365 がーなー たんこぶ 964 がーなー いっちょーん/ゐちょーん。(たんこぶができている) 965 すーじぐゎーをぅてぃ あったに っちゅぬ とぅんぢてぃちゃーに ちぶる あーち たいや がーなー ゐちょーたさ。(路地で急に人が飛び出て来て、頭をぶつけて二人はたんこぶができていたよ) 366 かーぶちー ミカンの一種 966 かーぶちーや かーや おーってーんっし あちぶったらー そーしが、しろ— あまさん。(カーブチーは表皮は青くて厚いが、果汁は甘い) 367 かーぶやー コウモリ 967 ゆる ないねー かーぶやーぬ とぅでぃちゃーに なーぬ ないむん あるうっさ かまーに、かしぇー はちっんぢゃさっとーん。(夜になるとコウモリが飛んできて庭の果実をあるだけ食べて、カスは吐き出されている) 368 かーみ 甕 968 「みーとぅんだー かーみぬ ちび てぃーち」んち あるむんぬ、かーみ てぃーちんかい うさーすくとぅ、ぬーぬ しわん ねーらん。(「夫婦は甕の底一つ」というのだから、同じ骨壺に収まるので、何の心配もない) 369 かーみー 亀 241 かーみー くー 亀の甲羅 969 かーみーくーやか とぅしぬ くー。(人生経験の豊かさこそ尊いもの) 242 かーみな くー べっ甲 970 んかしぇー かーみなくーさーに じーふぁー、さばちんでー ちゅくとーたん。(昔はべっ甲でかんざし、櫛などを作っていた) 971 うちなーをぅてー かーみなくーうふぁかぬ まんどーん。(沖縄では亀甲墓が多い) 370 かーらちゅん 乾く かーらちゃん、かーらかん、かーらち 972 かーらちゅる しちねー どぅーぬ かーぬ かさかさー さんぐとぅ、あんだむぬん とぅいしぇー まし やん。(乾燥している季節には皮膚が乾燥しないように脂肪を補給するのがいい) 371 かいん 借りる かたん、からん、かてぃ 973 かいねー ふとぅきぬ ちら、はらいねー うにぬ ちら。(金貸しは借りる時は仏のようだが、返す時は険しい顔をする) 974 しゅむち かいが としょかぬんかい っんぢゃん。(本を借りに図書館に行った) 372 かいん 苅る かたん、からん、かてぃ 975 がっこーから けーいねー、かばん うちきてぃ ふぃーじゃーぬ くさ かいが いかんとーならんたん。(学校から帰ると、カバンを置いて山羊の草苅りに行かなくてはならなかった) 373 かかいん 世話になる、かかる かかたん、かからん、かかてぃ 976 まーぬ いさぬやー かかとーが?/いさぬやーや まー かかとーが?(どこの病院に診てもらっているの) 977 だいがくいんをぅてぃ しんしーや たー かかとーが?(大学院では先生は誰に指導してもらっているの) 978 わんねー うた さんしん ならーとーしが、のむらりゅーぬ あらかちしんしーんかい かかとーん。(私は唄三線をならっているが、野村流の新垣先生から指導を受けている) 979 わらびんちゃー がくむん しみーるたみねー じのー ちゃっさ かかてぃん しむん。(子どもたちを教育させるためにはお金はいくらかかってもよい) 243 かかい でー 粘り強さ 980 なまぬ わらびんちゃーや かかいでーぬ ねーんくとぅ、にじーるくとぅん ならーさんだれー ならん。(今の子どもたちは粘り強さがないので、耐えることも教えないといけない) 374 かかいん 詰め寄る、引っかかる かかたん、かからん、かかてぃ 981 ゐー あんべー さき ぬどーるとぅちに いふーな っちゅんかい かかいまちぶい さってぃ どぅまんぐぃたん。(気持ちよく酒を飲んでいるときに変な人に詰め寄られて動揺した) 375 かかじーん かじる かかじたん、かかじらん、かかじてぃ 982 あれー いくち ないくとぅ、うやぬ むんびけー かかじてぃ あっちゅが?(あの人はいくつになるのに、親のすねかじりをしているのか) 376 かかわい かかわり 983 なーふぁとぅ ホノルルや みーじさんじゅーににんぐる いみんぬ はじまたる かかわいぬ あてぃ、なままでぃ ちょーでーびれー そーん。(那覇とホノルルは明治32年頃移民が始まった関係で、今まで姉妹都市として交流している) 984 っやーとー ぬーぬ かかわいん ねーんくとぅ、あびらんけー。(あなたと何のかかわりもないので、口を出すな) 377 かかん 下裳 985 どぅぢぬん かかぬん ちち をぅどぅいーねー、はーべーるーぬ もーとーんねーっし かかんぬ ふぃだぬ ゆらゆらっし いっぺー ふぃかさりーん。(胴衣も下裳も着て踊ると、蝶が舞うように下裳の襞がゆらゆらゆれてとても惹かれる) 378 かきあーいん 間に合う かきあーたん、かきあーらん、かきあーてぃ 379 かきあーすん 間に合わす かきあーちゃん、かきあーさん、かきあーち 986 にーびちに ちーる ちん やくとぅ、うりまでぃねー かきあーち くぃみそーらんがやー?(結婚式に着る着物なので、それまでには間に合わせて下さいませんか) 244 かきあーし むん 間にあわせ用品 987 そーぐゎちぬ かきあーしむん ふぇーべーとぅ あちれーとーかんねー、あわてぃーはーてぃー すん どー。(正月の間にあわせ用品を早めに注文しておかないと、あわてるよ) 380 かきーん 掛ける かきたん、かきらん、かきてぃ 988 あれー やぐさみむん やくとぅ、ちむ かきてぃ まるけーてぃ でんわ すん。(あの人は独り者なので、心配して時々電話をする) 245 かき えー 掛け合い 989 んかしぇー うでぃかきえー さい、ぎーたーさーに ふぃさ かきえー さいっし あしだん。ふぃさ かきえーや くるだる っちゅぬ まき やん。(昔は腕相撲をしたり、片足で足相撲をしたりして遊んだ。足相撲は転んだ人が負けだ) 246 かき むち 掛け持ち 990 ありくり かきむちっし あわり そーん。(あれこれ掛け持ちして難儀している) 247 かき じゃー 吊るし鈎 991 くーさる ばすねー、かみむん っうぇんちゅんかい きじゃーさらんたみとぅ、かみむん すがち くさらさんたみに、てぃんじょーんかい かきじゃーさーに みーじょーきー かきとーたん。(幼い頃は、食べ物をネズミに食べられないためと、食べ物を風に当てて腐らせないために、天井に吊るし鉤でカゴを下げていました) 381 かきーん 賭ける かきたん、かきらん、かきてぃ 992 「わんねー さき やみらなやーんでぃ うむとーっさー」んでぃ、どぅしんかい いちゃくとぅ、「ふんとー なー? とー、あんしぇー かきーみ?」んでぃ いらったん。(「私は酒をやめようかと思っているよ」と言ったら、「本当か。じゃー賭けるか」と言われた) 382 かぎーん 欠席する かぎたん、かぎらん、かぎてぃ 993 ちゅーや あんまさぬ、いさぬやーんかい っんぢちゃーびーくとぅ かぎやびら ふー。(今日は気分が悪くて、病院に行って来ますので欠席しますね) 383 かきむん 欠けたもの 994 かきまかえー ぶかりー やくとぅ、うっちゃんぎれー。(欠けた碗は縁起が悪いから捨てなさい) 384 かく 癌、難病 995 あれー さき ぬみぢゅーさぬ、さきがく なてぃ よーみ いっちょーん。(あの人は酒を飲み過ぎて、癌になって衰弱している) 996 あれー さきがく やんでぃ やー?(あの人は酒が原因の癌だってね) 385 がく ぶり 学問以外は何も知らない人 997 がくぶり やくとぅ、がくむんくーとー ぬーん わからん。(「がくぶり」なので、学問以外は何も分からない) 386 かくい 囲い、垣根 998 あかばなーぬ きーさーに やしちがくいっし あまくまから あかーぐゎーっし ちら ねーてぃ いっぺー ゐー ふーじ やたん どー。(ハイビスカスの木で屋敷を囲ってあちらこちらから赤い花が顔を出してとてもいい感じだったよ) 999 はなりんかえー いしがちがくいとぅ だきがくいぬ うふく んーだりーん。(離島には石垣と竹垣が多く見られる) 387 かくぐ すん 大切にしまい込む 〜さん、〜さん、〜っし 1000 くゎじぬ うくりてぃん ぬー しん、っちゅんでぃ いーしぇー ぬちどぅ あたらさくとぅ、めーらんぬーぬ いりむん こーてぃ うりんかい かくぐしーねー、ふぃんぎーる くとぅ ないしぇー やー。(火事が起こっても何でも、人というのは命が大事なので、燃えない容れ物(金庫)を買ってそれに大切にしまい込んだら、逃げることができるでしょう) 1001 いんかん、つーちょー、すーむのー なー めーめーさーに かくぐ しーよー やー。(印鑑、通帳、証文は各自で大切にしまい込みなさいよ) 388 かくじ 下顎全体 うとぅげー〈顎の尖った部分、おとがい〉 1002 ちらぬ しちゃむてぃぬ ふぃぢゃい にぢりんかい ふにぬ あしが、うりかーや 「かくじ」んでぃ いーん。(顔面の下の方に左右に骨があるが、そのあたりは「かくじ」と言う) 1003 くちぬ しちゃぬ とぅんがとーる とぅくろー 「うとぅげー」んでぃ いーん。(顔面の下に尖っている箇所は「うとぅげー」と言う) 389 かくすん (他に知られないように)隠す かくちゃん、かくさん、かくち 1004 どぅーぬ でーじ ないる くとー かくしーまーしーっし わかららんぐとぅ そーる くゎんにんぬ にゅーすぬ ちかぐろー うふさん。(自分に不利になることを知られないように隠し通している公務員のニュースが近頃は多い) 1005 ゆすんかい っくゎ なちぇーし かくちょーたしが、わからりやーに みーとぅんだ わかり そーたんでぃ。(他所で子をつくったのを隠していたが、知られて離婚したって) 1006 かじゃいだなぬ ちぶぬ なーかんかい わたくさーぐゎー かくちょーたしが、やっちーんかい みーあてぃらったん。はー、くんどー まーかい かくすがやー?(飾り棚の中にへそくりを隠していたが、兄に見つけられた。さて、今度はどこに隠そうかなあ) (参照)くゎっくゎすん((見えないように)隠す) 390 かくびち とても好いもの、おいしいもの、いい仲 1007 あまぬ すばー かくびち まーさん どー やー。(あそこのそばはとてもおいしいよね) 1008 ありとぅ わんとー かくびち やん どー。(あの人と私はとても仲がいいよ) 391 かくむん 囲む 1009 うほーくぬ っちゅぬちゃーが てぃー とぅやーに ふてぃまきち かくだん。(多くの人たちが手を取って普天間基地を囲んだ) 392 かくり ぶし 人前ではその気配を見せない達人 (参考)くちぶし(口先だけの達人) 393 かげーいん 支配する かげーたん、かげーらん、かげーてぃ 1010 んかしぇー うしゅがなしーめーが るーちゅー かげーとーたん。(昔は国王が琉球を支配していた) 394 かさかさー 乾燥したさま、ごわごわしたさま 1011 ふゆねー ちらん てぃーふぃさん かさかさー ないやっさん。(冬には顔も手足も乾燥しやすい) 1012 ぬい いってーる ちのー いっぺー ゐー あんべー やしが、かさかさー そーくとぅ なかねー ちらんぱー/しかん すしん をぅん。(糊が入っている着物はとても良い具合だが、ごわごわしているのでなかには着たがらない/嫌いな者も居る) (参考)がさがさ(忙しく動き回る様子、物の触れ合う音) 395 かさぎーん 妊娠する かさぎたん、かさぎらん、かさぎてぃ 396 かさぎらすん 妊娠させる かさぎらちゃん、かさぎらさん、かさぎらち 1013 くまぬ どーぶつえんをぅてー っちゅぬ てぃーがしーん あてぃ、ばんだ かさぎらちゃしが、っくゎぐゎーぬ っんまりーし たぬしみ やん。(ここの動物園では人の手貸しもあって、パンダを妊娠させたので、赤ちゃんが生まれるのが楽しみだ) 397 かさばいん 重なる かさばたん、かさばらん、かさばてぃ 1014 たーち かさばいねー、みーち かさばてぃどぅ くとー うわいさ。(2つ重なると、3つ重なって事は収束するものだ) 398 かさびーん 重ねる かさびたん、かさびらん、かさびてぃ 1015 かがんむち たーち かさびてぃ みーちめーねー くがにー かさびてぃ そーぐゎち かじゃい すん。(鏡餅は2つ重ねて3つ目にはクガニー蜜柑を重ねて正月飾りをする) 1016 ゐーくとー ななけーん やけーん かさびてぃ、やなくとー かーまんかい うしぬきーん。(善い事は7回8回も重ねて、悪いことは遠くに押しのける) 1017 くみぬ いっちょーる かしがーぶくる みーち かさびーん。(米が入っている麻袋を3つ重ねる) 1018 かーらやー ふちゅんでぃち なーんかえー かーらぬ うほーく かさびらっとーん。(瓦葺きの家を造るといって庭に瓦がたくさん重ねられている) (参考)かーらぬ まじまっとーん(瓦が積み上げられている) 399 かし 粕 1019 とーふぬかし いりちゃー ちゅくいる ばすねー ちでーくに、ふぃじき、とーふまーみー いりーしが、あふぁむん やくとぅ、だしじる いってぃ にーねー、まーくまーく かまりーん。(おから炒めをつくるときには、ニンジン、ひじき、大豆を入れるが、味のないものなので、だし汁を入れて煮ると、おいしく食べれる) 400 かじ 風 1020 じゅーぐゎちぬ うふかじぇー あみぬ いきらさくとぅ、ちゅーあたい すんでぃ どー。(10月の台風は雨が少ないので、強く当たるってよ) 1021 かじふちぇー、けーしぇー ねーに?(台風は返し風はないのか) 248 かじ かたか 風除け 1022 んかしぬ ふくぢがちぇー かじかたかん てぃーだかたかん なてぃ ゐー やんべー やたん。(昔のフクギ垣は風よけにも日よけにもなってよかった) 249 かじ ふち 強風、暴風 1023 あちゃー、あさてぃ かじふちぬ ちゅーんでぃ どー。(明日、あさって強風が来るってよ) 250 かじ ふち あーけーじゅー 暴風の前兆に群れ飛ぶトンボ 1024 かじふちぬ めー しらしとぅっし かわてぃ あーけーじゅーぬ うほーく あちまてぃ ちゅーるくとぅ、くれー 「かじふちあーけーじゅー」んでぃ ゆばっとーん。(暴風の前触れとして特にトンボがたくさん集まってくるので、「かじふぃちあーけーじゅー」と呼ばれている) 251 かじ まーい 旋風、突風 1025 にんぐゎち かじまーいねー、さんかくなみぬ たちゅくとぅ、うめー ちーちきらんねー うかーさん どー。(陰暦の2月旋風には三角波が立つので、海は注意しないと危険だよ) 252 かじ まやー かざぐるま、97歳の生年祝い 1026 かじまやーぬ うゆうぇーねー うぬ うとぅすいや くるま ぬてぃ かじまやー むっち ななちぬ あじまー まーいん。(97歳の生年祝いにはそのお年寄りが車に乗って風車を持って7つの交差点を廻る) 253 かじ まやー 交差点 1027 かじまやーでぃ いーしぇー、みちとぅ みちとぅぬ あじまー なとーる とぅくま やん。(交差点は道と道とが交わっている箇所だ) 254 かじ まやー ぎー クチナシ 1028 かじまやーぎーぬ はなしっし かじまやー ちゅくてぃ あしぶん。(クチナシの花で風車を作って遊ぶ) 255 かじ っわーら 風上 1029 かじっわーらぬ まー なとーがんでぃーる くとぅさーに、くちかじ、ふぇーかじ、にしかじんでーぬ ふちゅるかじぬ あしが、くちかじぬ ふちーねー あみぬ ふいめー、ふぇーかじぇー しだかじ、にしかじぇー ふぃじゅるかじ なとーん。(風上がどこになっているかで、東風、南風、北風などの吹く風があるが、東風が吹くと雨の前兆、南風は涼風、北風は寒風になっている) 401 かじ 筋、繊維 1030 かじぬ うふさる やしぇー うほーく かむるくとぅ しーねー ちしらんでぃ。(繊維の多い野菜をたくさん食べることをしたら便秘しないって) 1031 ししぇー まるにー さんねー かじぬ ちまてぃ くふぁいん。(肉はまるごと煮ないと筋が縮んで固くなる) 1032 くぬ ナーベーラーや かじ なとーてぃ かまらん どー。(このへちまは繊維が固くなっていて食べられないよ) 1033 たなげー てぃんぷら するばすねー かじ ちっちから あんだんかい あぎてぃ かむし やん。(川エビのてんぷらをする際には背筋を切ってから油で揚げて食べるものだ) 256 かじ ちり あびー 首筋が切れるほどの叫び 1034 せんきょんかい たちゅる っちゅぬちゃーや あまくまをぅてぃ かじちりあびーっし どぅーぬ なー うってーとーたん。(選挙に立つ人たちはあちらこちらで首筋が切れるほど大声で自分の名前を訴えていた) 402 かじ 数 1035 うちなーぐちさーに てぃーちから とぅーまでぃ かじ ゆむし わらびんちゃーんかい ならーちゃん。(沖縄語で1から10まで数えるのを子どもたちに教えた) 1036 うちなーけんぬ っちゅかじぇー ちゃっぴ やが わかいみ?(沖縄県の人口はどれだけなのかわかるか) 257 かじ かじぬ たくさんの 1037 なー かじかじぬ さねーならんくとぅぬ うふさぬ、ぬーからが てぃー ちきてぃ しむら わからん さー。(もうたくさんしなければならないことが多くて、何から手を付ければよいのかわからないよ) 258 かじ ならん 取るに足らない 1038 かじならん わん あたいぬ むんが うんな まぎちとぅみ ないびーがやー?(不肖私ごとき者がこんな大役できますかねえ) 403 かじ 舵 1039 はーりーすーぶんぢぇー かじとぅいや かなみ ないん。(ハーリー競争では舵取りは大事になる) 404 かしー 応援、援助 1040 かしーんかえー ちむ がしー、くち がしー、ちから がしーぬ あしが、ちむがしーや ちむ やどーる ばすに ちむのーしっし とぅらするくとぅ やてぃ、くちがしーや むぬ いーぬ いきらさる っちゅんかい かしーするくとぅ やてぃ、ちからがしーや じんがしーや ならん っちゅが ないる てぃがねー やん。(援助には心の援助、口の援助、力の援助があるが、心の援助は心が病んでいる際に直してあげることで、口の援助は口数の少ない人を応援することで、力の援助はお金での援助ができない人がする手伝いだ) 405 かしがー 麻布 1041 んかしぇー めりけんぶくるんかえー むーぢなくー、かしがーぶくるんかえー くみ いっとーたしが、どぅーぬ ちかいる どーぐ、かみむぬんでー ぬーくぃーん かしがーぶくるんかい いっとーたる おじさんぬ ちゅけーとぅないんかい をぅたん。(昔はメリケン袋には小麦粉、麻袋には米を入れていたが、自分の道具、食べ物等あれこれ入れていたおじさんが隣近所にいた) 406 かしかき かせ掛け 1042 かしかきんでぃる うちなー をぅどぅいぬ あん。(かせ掛けという沖縄踊りがある) 407 かしちー おこわ 1043 かしちーや かりーな むん やてぃ、うゆうぇーぬ ばすねー むちぐみ、あかまーみ ぐー なち っんぶちぇーる むんぬ っうぃーんかい くるぐまぬ ほーらっとーん。(おこわはめでたいもので、お祝いのときには餅米、小豆と一緒に蒸したものの上に黒ごまが振りかけられている) 408 かしてぃら かまぼこの一種 1044 かしてぃら かまぶこー うちーなーをぅてー しちぐゎち、そーぐゎち、すーじぐとぅんかえー かかさらんむん やん。あかかまぶくとぅ かしてぃらーや くわっちーぬ はながた やたん。(かすてらかまぼこは沖縄では盆、正月、祝い事には欠かせないものだ。赤かまぼことかすてらはごちそうの花形だった) 409 がじまる がじゅまる 1045 くぬ がじまるぬ にーや まーまでぃん ふぃるがてぃ いしん だち、ゆだん ふぃるがとーくとぅ、てぃーだかたか なてぃ くり かーぬ っちゅぬちゃーぬ しだみどぅくる なとーん。(このガジュマルの根はどこまでも広がって石も抱いて枝も広がっているので、陽を遮ってこの辺りの人たちの涼み所になっている) 410 かじみーん 大事にしまう かじみたん、かじみらん、かじみてぃ 1046 てーしちな むん やくとぅ どぅく うーくんかい かじみやーに、あとぅぬ うじゅみねー どぅーくるん わからん なとーん。(大切なものなので奥深くしまい込んで、あげくの果ては自分でもわからなくなっている) 259 かじみ むん 秘蔵品 1047 くぬ けーうちぇー うやふぁーふじからぬ かじみむん やくとぅ、いふぃぐゎー やてぃん きじ ちきてー ならん どー。(この皿は先祖からの秘蔵品なので、少しでも欠損させてはいけないよ) 411 かじゃ 臭い 1048 きぶしぬ かじゃ すん。(煙の臭いがする) 1049 なー いっぺー はなぬ かばかじゃ そーん やー。(庭一面花が芳い香りがしているね) (参考)かばさん(香りがいい)、かばかじゃ(芳香) 412 かじゃい 飾り 1050 そーぐゎちぬ かじゃいむん しーねー、ちもー そーぐゎち なとーんねーっし、くくる うかさりーん。(正月の飾り物をすると、心は正月になっているような気がして、浮き浮きしている) 260 かじゃい たてぃーん 飾りたてる 〜たてぃたん、〜たてぃらん、〜たてぃてぃ 1051 ちゅーや アミリカそーぐゎち やくとぅ、やーぬ なーかん なーん かじゃいたてぃとーん。(今日はクリスマスなので、家の中も庭も飾り立てている) 413 がじゃん 蚊 1052 がじゃんくぇー(蚊に刺された痕) 1053 がじゃぬんかい くゎーってぃ よー。(蚊に刺されてしまってね) 1054 がじゃぬんかい くーらりーん どー。(蚊に刺されるよ) 414 かじゅーいん 数える かじゅーたん、かじゅーらん、かじゅーてぃ 1055 うちなーぬ あまくまから かじゅーららん あたいぬ っちゅぬちゃーぬ なーふぁんかい あちまてぃちゅーくとぅ、っちゅかじぇー たった うほーく なとーん。(沖縄のあちこちから数えられないほどの人々が集まってくるので、人口はだんだん増えている) 415 かしら 長、頭 1056 やーぬ かしらー をぅとぅどぅ やる。(家の大黒柱は夫だ) 1057 しんしーたー なーかをぅてー あぬ っちゅがどぅ かしら やみしぇーん どー。(先生たちの中ではあの人こそが一番上でいらっしゃいますよ) 1058 なまぬ うちなーをぅてぃぬ かしらー けんちじ やん どー(。現在の沖縄のリーダーは県知事だよ) 1059 くとぅしん あぬ っちゅが PTAぬ かしら そーん[=ちとぅみとーん/なとーん]。(今年もあの人がPTAの会長をしている[務めている/なっている]) 416 かた 肩 1060 あちゃーまでぃねー しー なさんとーならんくとぅ、ちゅー とぅじみてぃ かたぬ にー うるちょーん。(明日までにはやり終えなければならないので、今日仕上げて肩の荷が下りている) 1061 てぃーぬ さちから なー ちゅとぅくるぬ かたまでー てーげー いちメーターびけーん あん。(手の先からもう一方の肩先まではおよそ1m程ある) 417 かた 形、型 1062 わらびぬ くろー ゐーぬ ういんかい ふぃっさる かび うちきてぃ かた とぅてぃ ゐー かちゃん。(子供の頃は絵の上に薄い紙をおいて形を取って絵を描いた) 261 かた 方向、方角 1063 すいぐしくから んーち、あがりかたんかえー しぇーふぁーうたき、ふぇーぬ かたんかえー しちなうどぅん、いりぬかたんかえー なんみんぐー、にしかたんかえー じゃちみぐしくぬ あん。(首里城から見て、東の方角に斉場御嶽、南方には識名御殿、西方には波の上宮、北方には座喜味城がある) (参考)親しみを込めて、うぐしく(首里城)とも言う 418 かた 片 262 かた あがい 半煮え 1064 くぬ むしぐゎーしぇー かたあがい そーしが、ぬーんち あん なたがやー?(この蒸し菓子は半煮え状態だが、どうしてそうなったのかなあ) 263 かた うでぃ 協力者 1065 っちょー かたうでぃん をぅりわどぅ ぬーぐとぅん なさりーる。(人は協力者も居てこそ何ごとも成就される) 264 かた うむい 片思い 1066 いーじまはんどぅーぐゎーや とぅじぬ をぅる っちゅんかい まんぶりーっし うむいん とぅぢららん かたうむいどぅ やてーさ やー。(伊江島ハンドゥーグヮーや妻の居る人に一目惚れして思いも遂げられない、片思いだったのだね) 265 かた うや 片親 1067 いくさをぅてぃ をぅとぅ とぅらってぃ かたうやっしどぅ っくゎぬちゃー ふどぅっわーちゃる。(戦争で夫を失い片親で子どもたちを育てた) 266 かた かき 不公平 1068 てぃーだん うちちゅーめーん かたかき ねーらんぐとぅ、あかがらち とぅらしみしぇーん。(太陽もお月様も公平さを欠かないように、照らしてくださる) 267 かた かきーん 兼業する 〜かきたん、〜かきらん、〜かきてぃ 1069 ありんくりん かたかきとーくとぅ ちゃー いちゅなさ そーん。(あれもこれも兼業しているので、いつも忙しくしている) 268 かた かしら 片髪、成人男子の髪型 1070 んかしわらべー ゆかっちょー じゅーぐ、ひゃくしょーや とぅー ないねー、かたかしら ゆーとーたん。(昔の子どもは士族は15歳、平民は10歳になれば、片髪を結っていた) 269 かた ぐー 片方 1071 しーさーぬ かたぐーや くち ふぃらち、なーかたぐーや くち くーとーん。ちゅとぅくろー みーむなー、なーちゅとぅくろー をぅーむなー やん。(シーサーの片方は口をあけて、もう片方は口を閉じている。一方は雌で、もう一方は雄だ) (参考)ちゅとぅくる(片方)、ちゅとぅくるぬ うや(片方の親) 270 かた ぐー まんちゃー 片チンバ 1072 あれー もーいっうぇーかたぬ ねーびっし あしぢゃとぅ さば かたぐーまんちゃー くでぃ あっちょーたん。(あの人はモーイ親方のまねをして下駄と草履をちぐはぐに履いて歩いていた) 271 かた くくる ひとまずの安心 1073 くるま はっちゃかたんでぃぬ しらしぬ あたしが、まーん やまちぇー ねーらんでぃる くとぅぬ わかてぃ なまぬ とぅくろー かたくくる ゆるちょーん。(交通事故の知らせがあったが、どこもケガしていないということが分かって今のところひとまず安心している) 272 かた くち われー 微笑み 1074 あぬ っちょー ちゃー かたくちわれーっし いっぺー っうぇんだーさん。(あの人はいつも微笑んでいてとても感じがいい) 1075 みーぬ めーをぅてぃ ふみらってぃ はじかさが あたら、かたくちわれー  そーたん。(目の前でほめられて恥ずかしかったのか、微笑んでいた) 273 かた げーな 片腕 1076 ぐじゅーかたが やら、かたげーなぬ あがらん なとーん。(五十肩なのか、片腕が上がらなくなっている) 274 かた じー 一方に片寄ること 1077 うやー わらびんちゃー ふどぅっわーする ばすねー かたじーや さんぐとぅ、ゐぬ かた ならびてぃ んーぢゅし やん。(親は子どもたちを育てるときにはえこひいきすることなく、公平にならべて見守るものだ) 275 かた しみ 片隅 1078 わったー まやーや ぬらーってぃ かたしみんかい ふぃんぎくどーん。(私の家の猫は怒鳴られて片隅に逃げ込んでいる) 276 かた ちみ がにぐゎー 潮まねき 1079 はさんぬ てぃーちびけー まぎく なとーる 「かたちみがにぐゎー」や やまとぅなーしぇー 「しおまねき」んでぃ いちょーん。(鋏が一つだけ大きくなっている「かたちみがにぐゎー」は和名では「潮まねき」と言っている) 277 かた ちんし 片ひざ 1080 んかしから ふぃさまんちぬどぅ りーぢぬ ある ゐーよー やたしが、くみをぅどぅいをぅてー かたちんしさーに たちゅる とぅんたちゐー そーん。(昔から正座が礼儀作法にかなった坐り方だったが、組踊では片膝で立つ「とぅんたちゐー」をしている) 278 かた でぃー 片手 かた ふぃさ〈片足〉 1081 うぬ っちゅぬ かたでぃーや/かたふぃさー いくさんかいどぅ とぅらったがやー?(その人の片手は/片足は戦争でなくしたのかねえ) 1082 かたてぃーさーねー うとー っんぢらん。(片手では拍手の音は出せないように、一人では何もできない) 1083 かたふぃさぬ てぃがねーん ならん。(半人前である) 279 かた どぅー 半身 1084 っちゅぬ どぅーや みーとぅか てぃーぬ ながさんでー、ふぃぢゃい、にぢりぬ かたどぅーや まったち ゐぬ むのー あらん。(人の体は目とか手の長さなど、左、右の半身はまったく同じではない) 280 かた ばい 肩の盛りあがり 1085 てぃー ちかいる っちゅぬちゃーぬ どぅーぢゅくえー あちあちーとぅ まぎさる かたばい なとーん。(空手をしている人たちの体造りは厚く大きな肩が盛りあがっている) 281 かた びーち 片ひいき 1086 っくゎぬちゃー ふどぅっわーする たみねー かたびーち さんぐとぅ ゐぬ かなさ すし やん。(子どもたちを育てるためには片ひいきしないで同じようにかわいがるものだ) 282 かた ぶい 片降り(通り雨や片時雨とも異なる) 1087 うちなーぬ なちぇー あまくまをぅてぃ かたぶいぬ うふさぬ、うぬ かーじ ふぃるまさ そーん。(沖縄の夏はあちらこちらで片降りが多くて、そのたびに不思議な感じがする) 283 かた みち 片道 1088 みち のーちょーる ばすねー かたみちぬ ちぢらっとーくとぅ っちゅん くるまん うむいぬ ぐとぅ とぅーららん。(道を補修しているときには片道が閉鎖されているので、人も車も思うように通れない) 284 かた わき 不公平な配分 1089 ゆくぬ ちゅーさる っちょー ぬー やてぃん かたわき すん。(強欲な人は何でも不公平な配分をする) 419 かたいん 語る かたたん、かたらん、かたてぃ 1090 んかしむぬがたい しまくとぅばっし かたてぃ んーだな。(昔の話をしまくとぅばで語ってみようか) 420 かたか 避け、除け 1091 わったー やーぬ あがりばんたんかい まぎアパートぬ たっち、てぃーだかたか さってぃ やしぇーや むる すだたん。(私の家の東端に大きなアパートが建って、陽が遮られて野菜はまったく育たない) 285 かたか すん さえぎる 〜さん、〜さん、〜っし 1092 かたかー すなけー。(さえぎることはするな) 1093 わん やーぬ あがりむてぃーや とぅないぬ アパートぬ かたかそーくとぅ、あがいてぃーだ をぅがまらん。(私の家の東側は隣りのアパートが日除けになっていて、日照がのぞめない) 286 かたか みち 人目につかない道 1094 やんばろー きーぬ まぎさくとぅ かたかみちぬ うふさん。(ヤンバルは木が大きいので隠れた道が多い) 421 がたがたー すん 震える 〜さん、〜さん、〜っし 1095 ふぃーさぬ/うとぅるさぬ がたがたー そーん。(寒くて/怖くて震えている) 422 かたじー すん 傾く 〜さん、〜さん、〜っし 1096 うやぬ じぇーさん わきーるばすねー、かたじーしぇー ならんくとぅ、ゐぬ かた ならびてぃ くぃらんとーならん。(親の財産を分けるときには、片一方に傾くといけないので、同じように並べてくれないといけない) (参考)いちゃをぅどぅえーんかい ぬいるとぅちねー、かたにーっんぶー しぇー ならんくとぅ、がっさる とぅくまんかい っちゅ ぬしーん。(シーソー乗るときには、一方を重くしてはいけないので、軽いところに人を乗せる) 423 かたじきーん 片付ける かたじきたん、かたじきらん、かたじきてぃ 1097 うてぃちからんくとぅ、っんぢゃちぇーる しゅむちぇー かたじきれー。(落ち着かないので、取り出した本は片付けなさい) 1098 やーぬ かたじきん ならん わかむんぬちゃーぬ うふく なとーしが、やっけー やさ。(家の片付けもできない若者が多くなっているが、困ったものだ) 424 かたち 敵 1099 どぅーがってぃーとぅか くちはごーさる っちょー かたち ちゅくいん どー。(身勝手とか口の悪い人は敵をつくるよ) 425 かたち 姿 1100 をぅどぅいぬ しんしーたーや ちんぬ ゆー うちゃてぃ かたちぬ ちゅらさん。(踊りの先生たちはよく着物が似合って姿が美しい) 426 かたちき 型染め 1101 びんがたー かたちきさーに ちゅくらっとーし やてぃ、みーふりゆる あたい ちゅらむん やん。(紅型は型染めで作られているもので、見ほれるほどの美しいものだ) 427 かたはら 傍ら、そば 1102 くぬ いよー かたはら にーてー をぅらん どー。(この魚は傍らが煮えていない) 1103 っちゅぬ あっちゅる みち やくとぅ、かたはらんかい しーけー。(人の歩く道だから、そばに退きなさい) 287 かたはら っんぶー てんぷらの一種 1104 うちなーをぅてー さきむいんかえー さーたーあんだーぎーとぅ かたはらっんぶー まぎく むてぃ さしが、うぬ たーちぇー かりーな むん やてぃ、さーたーあんだーぎーや うぃきが、かたはらっんぶーや うぃなぐ やんでぃ。(沖縄では結納には「さーたーあんだーぎー」と「かたはらっんぶー」を大きく盛ってしたが、この2つは縁起物で、前者は男子、後者は女子だって) 428 かたばる 干潟 1105 あーしぬ かたばるんかえー ちんぼーらー、あさり、がに、とんとんみーんでーぬ いちむんぬ をぅくとぅ、うみたてぃーる くとぅ すしぇー あらん。(泡瀬の干潟にはチンボーラ、アサリ、蟹、トントンミーなどの生き物がいるので、埋め立てることをすべきではない) 429 かたふぃら むん/かたふぁー 肢体不自由者 430 かたまいん つまる、ふさがる かたまたん、かたまらん、かたまてぃ 1106 はなぬ かたまてぃ いーちぬ どぅーぐりさぬ、くち あきとーさ。(鼻がつまって呼吸がしづらいので口を開けているよ) 1107 はな かたまやー(鼻づまりの者) 1108 ちびぬ かたまとーん。(便秘している)、ちび かたまやー(便秘の者) (参考)ちしゆん(便秘する)、ちしとーん(便秘している) 431 かたみ 契り 1109 にーびち いーびなぎーや みーとぅぬ かたみ やん。(結婚指輪は夫婦の契りだ) 432 かたみ 形見 1110 くぬ しゅむちぇー うやぬ かたみ やくとぅ、っちゅんかい からちゃい、ゆぐちゃい、ねーん なちゃい しぇー くぃーんな。(この本は親の形見だから、人に貸したり、汚したり、無くしたりしてはくれるな) 433 かたみーん 担ぐ、背負う かたみたん、かたみらん、かたみてぃ 1111 んかしぇー くるまん ねーんくとぅ、うやぬ あんまさる ばすねー うや かたみてぃ からふぃさーっし いさぬやーんかい そーてぃ いちゅたん どー。(昔は車もなかったので、親が具合が悪い時には親を担いで裸足で病院に連れて行ったものだよ) 1112 やーうちー する ばすん やーぬ どーぐん むる かたみてぃ むっち っんぢょーたん。(引っ越しするときも家財道具を一切担いで持って行っていた) 1113 っちょー いちん にー かたみてぃ あっちょーる むん やん。(人はいつも荷を背負って生きているようなものである) 1114 をぅーじ みたばい ちゅけーんなかいに かたみうーすみ?(砂糖きびを3束一度で担げるか) 288 かたみ あちねー 行商人 1115 かたんかい てぃーさーじ うちきてぃ うぬ っうぃーんかい そー ぬしてぃ 「そーや こーらに?」んち かたみあちねー そーたる うぃきがぬ をぅたん。(肩に手ぬぐいをおいてその上に棹を乗せて「棹は買わないか?」といって行商している男の人がいた) 434 かたみーん 濃くする かたみたん、かたみらん、かたみてぃ 1116 くぬ ちゃーや ふぃっさくとぅ、なー いふぇー かたみてぃくぃり。(このお茶は薄いので、もう少し濃くしてくれ) 435 かたいん 語る かたたん、かたらん、かたてぃ 1117 なまから あとぅぬ くとぅ やーにんじゅ すりてぃ かたらな。(今後のことを家族そろって話そう) 1118 がらさー よー! がらさー! やななちぇー すな よー。やなくとー っやー っうぃー どー。ゐーくとぅ かたれー。(カラスよ!カラス! 不吉な鳴き声はするなよ。悪い事はおまえにだよ。縁起のいい事を語りなさいよ) 436 かたらいん 仲間に入れる かたらたん、かたららん、かたらてぃ 1119 うちなーぐち ふぃるみーる くとぅんかい ちむ あーしぬ ないる っちょー たー やてぃん かたらいん どー。(沖縄語を普及することに協力できる人は誰でも仲間に入れるよ) 289 かたれー/い かたれー 仲間になること 1120 「まじゅーん なら やー」んでぃ いかたれー さん。(「一緒になろうね」と結婚の約束をした) 437 かたんきーん 傾ける かたんきたん、かたんきらん、かたんきてぃ 1121 なー いふぃぐゎー にぢりんかい かたんきりよーんち のーさってぃ ゐーしゃしんぬ ぬがったん。(もう少し右に傾けてねと直されて好い写真がとれた) 1122 とぅちーぬ っんぢゅかん なとーたしが、いふぇー ふぃぢゃいんかい かたんきたくとぅ あっちゅるぐとぅ なたん。(時計が動かなくなっていたが、すこし左に傾けたので動くようになった) 1123 ビール ちぢゅくとぅ、びんぬ くちぬ めーんかい なーいふぇー かたんきれー。(ビールを注ぐので、瓶の口の前にもう少し傾けなさい) 438 かたんちゅん 傾く かたんちゃん、かたんかん、かたんかち 1124 てぃーだぬ いりんかい かたんちょーくとぅ なーやーやーんかい けーいる じぶん やさ やー。(陽が西に傾いているので、それぞれ自分の家に帰る時分だね) 1125 なまー さんしぬん ならとーしが、をぅどぅいん すがやーんち ちむぬ かたんちょーん。(今は三線も習っているが、踊りもしようかと気持ちが傾いている) 1126 バスぬ なーかをぅてぃ にんぢふりてぃ かたんちゃーに とぅないぬ っちゅぬ かたんかい うっちゃかってぃ ゐーあんべーぎさ にんとーん。(バスの中で眠りこけて傾いて隣りの人の肩に寄りかかって気持ち良さそうに眠っている) 290 かたんち ばい 恥ずかしくて顔をそむけて逃げ出すこと 1127 んかしぇー なまぬぐとぅ うぃきが うぃなぐぬ まじゅーん っんでぃーる なれーや あらんたくとぅ、うぃきが いちゃたい うぃなぐ いちゃたい しーねー かたんちばい すたん。(昔は現在のように男女一緒に外出する習慣はなかったので、男子に出会ったり女子に出会ったりすると顔をそむけて足早にその場を去った) 291 かち 働き、反復 1128 ゆーじゅかち しーが っんままでぃ っんぢくー ゐー?(用事を済ませにそこまで行ってくるね) 1129 ゆーじゅかちぬ うふさぬ、 なー をぅたたっさー。(用足しが多くて、もう疲れたよ) 1130 んかし わらびんちゃーや ほーちかち さい、すすいかち さい うやぬ てぃがねー ゆー そーたん。(昔の子どもたちは掃き掃除したり、ぞうきんがけしたりして親の手伝いをよくしていた) 439 かち〜 掻き〜 292 かち くじーん ほじくり回す 〜くじたん、〜くじらん、〜くじてぃ 1131 あれー っちゅぬ ちむ かちくじーる やなぐしぬ あん どー。(あの人は人の心をほじくり回す悪い癖があるよ) 293 かち しがいん すがりつく 〜しがたん、〜しがらん、〜しがてぃ 1132 あっち はじみーぬ わらびぬ だちとぅらしよーっし かちしがいん。(歩きはじめの子が抱いてちょうだいとすがりつく) 294 かち ほーいん 散らかす 〜ほーたん、〜ほーらん、〜ほーてぃ 1133 なまぬ ゆーや ぬーやーくぃーやー まんでぃ、ぬーんくぃーん むる こーてぃちゃーに あとぅぬ うじゅみねー しじみーるくとぅん ならん、やーや かちほーらっとーん。(今の世の中はあれこれと物が多くて、何でもみんな買って来て、あげくの果ては片付けることもできなくて、家の中は散らかっている) 1134 っくゎむちぬ やーや わらびぬ てぃー みーゆる までー かちほーらっとーん。(子持ちの家は子どもが大きくなるまでは散らかっている) 295 かち みんぐゎすん かき乱す 〜みんぐゎちゃん、〜みんぐゎさん、〜みんぐゎち 1135 あんちゅが ふぇーりんちーねー、わったーが いぐまちょーる くとぅん むる かちみんぐゎさりーん/きじゃーさりーん どー。(あの人が入ってくると私たちが計画していることもすべてかき乱されるよ) 296 かちゃーすん かき混ぜる かちゃーちゃん、かちゃーさん、かちゃーち 1136 コンクリートやー ちゅくいる とぅちぇー いしぐゎー、しな、しみんぐー、みじ かちゃーち すらぶ うちゅん。(コンクリート建てを造るときは小石、砂、セメント、水をかき混ぜて基礎造りをする) (参考)かやぶちやー(茅葺きの家)、かーらやー(瓦葺きの家)、とぅーたんやー(トタン葺きの家)、きーやー(木造りの家) 297 かちゃーしー テンポの速い三線の曲、乱舞 1137 「かちゃーしー」や さんしんぬ ぐるうた やてぃ、とーしんどーい、たこーやま、めーかた、あっちゃめーぐゎーんでーぬ あん。いちからが 「あっちゃめー」ぬ 「かちゃーしー」んち なたら やー?(「かちゃーしー」は三線の急テンポの曲で、唐船どーい、多幸山、舞方、即興的な踊りなどがある。いったいいつから「あっちゃめー」が「かちゃーしー」となったのかなあ) 298 かちゃむん ひっかく かちゃだん、かちゃまん、かちゃでぃ 1138 ゆーすーぐゎーたーや たげーに ちら かちゃみがなー なちょーてぃ おーえー そーん。(幼い子はお互いに顔をひっかきながら泣いてけんかしている) 299 かちゃんくゎーすん 盛んにひっかく かちゃんくゎーちゃん、かちゃんくゎーさん、かちゃんくゎーち 1139 かじょーらーぬ どぅー いっぺー ふちっんぢてぃ うみちとぅ かちゃんくゎーちょーる わらび んーち ちむぐりさたん。(じん麻疹が体中に噴き出してかきむしっている子どもを見てかわいそうだった) 440 かちみーん 捕まえる かちみたん、かちみらん、かちみてぃ 300 かちみ んそーれー 鬼ごっこ 1140 かちみんそーれーや、「んなっし ぶーさー さーに かちゆしんでー ちゅいなー かちみららんぐとぅ まーまでぃん ふぃんぎてぃ いちゅん。まきてぃ あとぅに ぬくたる わらびぬ うに なてぃ とぅっかちみーが うーてぃ いちゅん。あんし、かちみらったる っちゅが けーるー さーに うに ないん」でぃる んかしぬ わらびんちゃーぬ あしび やん どー。(鬼ごっこは、「みんなでじゃんけんして勝ちしだい一人ずつつかまえられないようにどこまでも逃げていく。負けた後に残った人が鬼になって捕まえに追っていく。そして、捕まえられた人が替わって鬼になる」という昔の子どもたちの遊びだよ) 441 かちゅん 書く かちゃん、かかん、かち 1141 たーが かちぇーる しゅむちぬ うむっさが?(誰が書いた本がおもしろいの) 1142 ちゅー ふぃっちーぬ くとぅ かちとぅみてぃから なー じゅーにん なとーん。(今日一日のことを書き留めてからもう10年になっている) 301 かち いりーん 書き入れる 〜いったん、〜いりらん、〜いってぃ 1143 たらーん とぅくまー っやーさーに かちいっとーけー。(足りないところはあなたで書き入れておきなさい) 302 かち ちき 文書 1144 あぬ かちちけー なま たーが むっちょーが?(あの文書は今誰が持っているの) 442 かちゅん かく かちゃん、かかん、かち 1145 みちから ちら むっちぇー あっからん あたいぬ いちはじ かちゃん。(人に顔を向けては歩けないほどの大恥をかいた) 443 かちゅん 増築する かちゃん、かかん、かち 1146 わんが しゅむち ゆだい むぬ かちゃい ゆくたい すんちどぅ はじぇー かちゃん どー。(私が本を読んだり、ものを書いたり、休んだりするんだといって個室を増築したんだよ) 444 かちゅん 勝つ、すぐれる かっちゃん、かたん、かっち 1147 あれー ちぶるん かっち、むぬ いーよーまでぃん かっちょーん やー。(あの人は頭もよくて、ものの言い方までもすぐれている) 445 かっちかむん ひっつかむ かっちかだん、かっちかまん、かっちかでぃ 1148 くまー さか なとーくとぅ、じてんしゃ けーりんくるびんっし ながりてぃ いちーねー でーじ ないくとぅ、かっちかどーけー。(ここは坂になっているので、自転車が転がって滑っていくと大変なことになるので、ひっつかまえておけ) (参考)とぅっかちみーん(とっつかまえる)、じゃーふぇー(困る事)、でーじ(大変な事) 446 かぢゃでぃふー かぎやで風 1149 うちなーをぅてー かぢゃでぃふーや うゆうぇーぬ かりー ちきーる をぅどぅい やん。(沖縄ではかぎやで風はお祝いの嘉例をつける踊りだ) 447 かちゅー かつお かちゅー ぶし〈かつお節〉 1150 かちゅーゆー ちゅくいる ばそー、まじぇー かちゅー ふぃぢゃーに、とぅいぬ くーが わてぃ んーすん しるまかいんかい いってぃ、ふちょーる ゆー(=あち ゆー) うすいる あたい いりやーに いっとぅちぇー けーうちっし うすとーけー。(「かちゅ−ゆー」をつくる際にはまず鰹節を削って、鶏の卵を割って味噌も汁碗に入れて、沸騰した湯(=熱湯)を覆う程入れてしばらく皿をかぶせて置きなさい) 448 かぢり 限り、限定、期限 1151 じのー ちゃっさ もーきてぃん かぢりぬ ねーらん。(お金はいくらもうけても限りがない) 1152 あかばなーから ちゅくらっとーる かばーぐゎーや うちなー かぢりぬ/びけーぬ むん やん。(ハイビスカスから作られている香水は沖縄限定のものだ) 1153 とぅしゅかんぬ しゅむち かいねー、かぢれー にしゅーかんどぅ やる。(図書館の本を借りればその期限は2週間だ) 449 かってぃー 勝手 1154 あまぬ とぅじぇー まーんぢん しーぶさ かってぃー、いーぶさ かってぃーっし なまに でーじ/やっけー ないん どー。(あそこの奥さんはどこでもしたい放題、言いたい放題して今に大変なことになるよ) 450 がってぃん すん 賛成する、納得する、承知する 〜さん、〜さん、〜っし 1155 くぬ いぐましぇー がってぃん ないん/ならん。(この企画は賛成できる/できない) 451 がっぱい 一部がとび出している頭 1156 ふぃちぇーがっぱい(おでこの頭)、くしがっぱい(後頭部がとび出した頭)、がっぱやー(頭の一部がとび出している者) 452 かてぃーん 一緒にする、おかずにする かてぃたん、かてぃらん、かてぃてぃ 1157 にぢりめーや っんみぶしとぅ かてぃてぃ かむしぇー まーさん。(握り飯は梅干しと一緒に食べるのがおいしい) 1158 ぬーでぃーんかい ちまてぃ ちーちーかーかーっし うとぅしぐるさくとぅ、しるとぅ めーとー かてぃてぃどぅ かむし やる。(喉に詰まった状態になり飲み込みにくいので、おつゆとご飯は一緒に食べるものだよ) 1159 コーヒーびけーん ぬまんぐとぅ、くゎーしん かてぃてぃ かめー。(コーヒーだけ飲まないで、お菓子も一緒に食べなさい) 303 かてぃ むん おかず 1160 っんみぶしぇー にぢりめーぬ かてぃむん やん。(梅干しは握り飯の友だ) 1161 かてぃむん こーいが まちぐゎーんかい いちゅん。(おかずを買いに店に行く) 1162 ちゅーぬ ゆーばんぬ かてぃむのー ぬー すがやー?(今日の夕飯のおかずは何にしようかな) 453 かてーむん 困ったこと/者 1163 うんぐとぅ しーねー ちゃー ないんでぃる くとぅん わからん、っやーや かてーむん やさ。(そんなことをすればどうなるかってことも分からない、おまえはやっかい者だ) 454 かなーすん 噛む かなーちゃん、かなーさん、かなーち 1164 むのー ゆー かなーちどぅ かむん どー。(食べ物はよく噛んで食べるんだよ) 455 かないん 叶う、達者である かなたん、かならん、かなてぃ 1165 にげーぐとぅぬ かなてぃ ゆるっとぅ なとーん。(願い事がかなって安堵している) 1166 あぬ うかたー くんじゅーん あまてぃ わかってーんぐゎーっし なーだ かなとーみしぇーさ やー。(あの方は90歳も過ぎて若々しくてまだ達者でいらっしゃるね) 1167 あれー くちびけーん かなてぃ ぬーん わからん どー。(あの人は口だけが達者で何もわからないよ) 456 かなぎーん まくしあげる かなぎたん、かなぎらん、かなぎてぃ 1168 ちび かなぎーん。(裾をまくしあげる) 457 〜がなしー 最高の尊称 1169 うてぃんがなしーめー(天上様)、うかみがなしーめー(神様)、うすがなしーめー(国王様)、うやがなしー(親御様)、をぅとぅがなしー(旦那様)、とぅじがなしー(奥様)、うてぃーだがなしー(お天道さま)、とーとーがなしーめー(お月さま) (参考)うちちゅーめー(お月さま) 458 かなみ 要 1170 なーちゃー ちぶる やみーっし うきえーうーさん ないしやか くまんぢ にじくゎい くとぅわいしん かなみどぅ やる。うぬくとー 「ぶりーどぅ かなみ」んでぃ いーん。(翌日に頭痛で起きれなくなるよりはここで二次会を断るのも肝心だ。このことは「無礼も肝要」と言う) 459 かなみ 挨拶(交際上の要) 1171 ちゃー やっけー なとーる っちゅぬ やーぬ めーまでぃ いちゅくとぅ、ぬばがてぃ かなめー かきてぃ ちゃーびーさ。(いつもお世話になっている人の家の前まで行くので、顔を出してあいさつして来ますね) 460 かに 規範、常識 1172 とぅし とぅいねー なんくる かにぬ はんでぃーしが、うれー たー やてぃん とぅーいる みちどぅ やる。(歳をとると自然にもうろくするが、それは誰だって通る道である) 1173 あぬ わかむのー ゆかいねー かに はんでぃとーん。(あの若者はよほど常識をはずれている) 1174 かにぬ はんでぃーらー、そーらーしく はんでぃーれー しむるむんぬ、わったー ぐゎんくー たーりーや たらーがどぅ はちゃんでぃ がー はとーん。(もうろくするなら、それらしくもうろくすればよいものを、私の家の頑固親父はタラーが逝ったと我を張っている) 461 かにーん 遮る かにたん、かにらん、かにてぃ 1175 たーぶっくゎぬ みじ たぶいるたみに かーらぬ みじ かにーん。(田んぼの水を溜めるために川の水を遮る) 1176 うふあみさーに みちんかい くるまん ぬんくむる あたいぬ あなぬ あち、うかーさくとぅ ちなさーに かにてーたん/かにらっとーたん。(大雨で道に車も飲み込むほどの穴が空き、危険なのでロープで立ち入り禁止にした/されていた) 1177 さわがしぐとぅぬ あてぃ、じゅんさぬちゃーぬ ちなさーに かにてぃ なかんかい いららんぐとぅ しぇーたん。(事件があって、警官が綱で遮って中に入れないようにしていたのを目にした) 462 かにてぃ 以前 1178 かにてぃからぬ うむいぐとぅ にげーぐとぅぬ かないん。(以前からの願い事がかなう) 463 かぬち ぼー 雄綱と雌綱を抜き通す棒 1179 ちなふぃちぬ かぬちぼーや をぅーんなとぅ みーんな ぬちゅる ぼー やん。(綱引きの頭貫棒は雄綱と雌綱を抜き通す棒だ) 464 かねーらすん かなえるように仕向ける かねーらちゃん、かねーらさん、かねーらち 1180 どーでぃん わん うむいるぐとぅ にげーぐとぅ ちちくぃみそーち かねーらち くぃみそーり。(どうか私の思うように願いごとを聞き入れて、かなえさせてください) 465 かば かじゃ 芳香 1181 あんし かばかじゃ そーる かばーぐゎーや ぬーんでぃーる むん やが?(あんなにいい香りのする香水は何というものですか) 466 がふぁさー 強情者 304 がふぁ みかすん ごつんと打つ 〜みかちゃん、〜みかさん、〜みかち 1182 こーさー がふぁみかすん。(げんこつの先でごつんと打つ) (参考)那覇では「こーさー くゎーすん」とも言う 467 かま かまど 1183 んかしぇー まぎいし みーち うちきてぃ かま ちゅくてぃ たむん めーさーに むぬ にちょーたん。うぬ みーちぬ いしから しむぬ うかみがなしーんかい 「うみちむん」でぃーる なー ちちゃしが、なまー 「ふぃぬかん」でぃ いちょーん。(昔は大きな石を3つ置いてかまを造って薪を燃やしてものを煮ていた。その3つの石から台所の神様に「うみちむん」という名が付いたが、今は「火之神」と呼んでいる) 468 がま 洞窟 1184 うちなーぬ がまぬ なーかんかえー なまん にんとーる っちゅぬ ふにぬ あいびーん。(沖縄の洞窟のなかには今も眠っている人骨があります) 1185 いくさぬ ばんじねー むる がまぬ なーかんかい くゎっきとーたん。(戦争の最中にはみんな洞窟のなかに隠れていた) 469 がまく 腰 1186 はちゃー がまく(蜂のような大きな腰) 470 かまじー 麻袋 1187 はる さーぬ すーや ぬーんくぃーん かまじーんかい いってぃ あっちょーたん。うふあみぬ ふたんてーまん、みじん たまらん、かーらちゅしん ふぇーさん、うれー がっさくとぅ いっぺー ゐーむん やんでぃ。(農夫のおじさんは何でもかんでも麻袋に入れていた。大雨が降ったとしても、水も溜まらない、乾くのもはやい、それは軽いので、それはとてもすぐれものって) 471 かまじし 無愛想 かまじさー〈無愛想の者〉 1188 あんし かまじし くーてぃ われー ぢらん ねーらん、たーがが ありが とぅじ ないら?(あんなに無愛想にして笑い顔もない、いったい誰があの人の妻になるのか) 1189 あまぬ すーや かまじし くーやー なてぃ、っんまんぢぇー こーいぶしこー ねーらのー あしが、ちかさくとぅどぅ こーいる。(あちらのお父さんは無愛想なので、そこでは買いたくはないが、近いので買うのだ) 472 かまじぇー こおろぎ 1190 あち ないねー、まーんかい をぅいが すら わからんしが、かまじぇーぬ やしちぬ あまくまをぅてぃ なちょーしが、っくゎむやー うた ちちょーるぐとぅどぅ あっさー。(秋になると、どこにいるのかわからないが、こおろぎが屋敷のあちらこちらに鳴いているけど、子守唄を聞いているようだね) 305 かまち 頭の卑語、(釘・鎌の柄・鍬の柄の)頭 1191 かまち/ちらかまち/かくじ(頭/顔面/顎) 1192 やなぐとぅ そーる っちょー まーがな ちらかまちぬ わっさん。(悪いことをしている人はどこか面構えが悪い) 473 かまらさー 気難しい者 1193 あれー どぅく かまらさー なてぃ ふぃれー ぐるさん。(あの人はあまりにも気難しくて付き合いにくい) 474 かまんた 大釜の蓋 1194 しんめー なーびぬ ふたんかい 「かまんた」んでぃ いーしが、うぬ なーべー っんむ にちゃい、むーちー っんぶちゃい、うゆうぇーぬ うしーむん にちゃい すし やん。(大釜の蓋を「かまんた」と言うが、その釜は芋を煮たり、餅を蒸したり、お祝いのお吸い物を煮たりするものだ) 475 かみ 神 うかみがなしー〈神様〉 1195 かみうすりー しぇー、むんなれーぬ むとぅ。(神を敬うことは礼儀作法を身につけるための第一歩) 1196 かみふとぅき やてぃん にげーや ちちゅん。(神仏でも願いは聞いてくださるのに、人間のあなたが聞いてくれるのは当然だ) 306 かみ あしゃぎ 村の神を祭ってある建物 1197 むらぬ うかみがなしーぬ めんしぇーる かみあしゃぎぬ めーんかい かみんちゅぬ むる すりてぃ むらうくしぬ まちり すん。(村の神様がいらっしゃる建物の前で神人がみんな集まって村興しの祭りをする) 307 かみ だーり/かみ がかい 神がかり 1198 さーだか っんまれー ちぢぬ みち あきーるまでー うかみがなしーからぬ しらしぐとぅぬ あてぃ かみだーり/かみがかい すん。(霊高生まれの人は神の道を明け開くまでは神様からの知らせごとがあって、神がかりを経験する) 308 かみ にげー 神頼み 1199 っちゅにんぢんでぃ いーしぇー、どぅーぬ っうぃーに あたてぃから かみにげー する むのー あらん、まるふぃーじーからぬ かみにげーぬどぅ かなみ やる。(人間というのは、自分の身の上に降り掛ってから神頼みするものではない、平生からの神頼みが肝心だ) 476 かみーん 頭に乗せて運ぶ、おしいただく、角で突き上げる かみたん、かみらん、かみてぃ 1200 むぬ かむる ばすねー うめーし かみてぃから かでぃ、ちゃーや ちゃーぢゃわん かみてぃから ぬむし やん。(ものを食べるときにはお箸を頭上におしいただいてから食べ、お茶は湯のみ茶碗をおしいただいてから飲むものだ) 1201 かみやー うし(よく人を角で突き上げる牛) 309 かみ あちねー さー 商品を頭に乗せて売り歩く者 1202 んかしぇー くるまぬ ねーらんたくとぅ、たーれーんかい いゆ、もーもーぐゎー、がにんでー いってぃ うてぃ あっちゅる かみあちねーさーぬ をぅたん。(昔は車もなかったので、頭上のたらいに魚、貝、蟹などを入れて売って歩く行商人がいた) 477 かみ さし 男性用のかんざし 1203 うぃきがー かたかしらんかい かみさし さち、うぃなごー からじんかい じーふぁー さちゃん。(男性は髪結いにかんざしを差し、女性は結髪にかんざしを差した) 478 かみらりーん 胃けいれんで苦しむ かみらりたん、かみらりらん、かみらりてぃ 1204 かみらりやー(胃けいれん) 1205 いー かみらってぃ ゆながた/ゆーあきどぅーしー にんだらんたん。(胃がけいれんして夜/夜通し眠れなかった) 479 かむいん かまう、干渉する、世話する かむたん、かむらん、かむてぃ 1206 どぅーくる かんげーてぃ ないる うっさー すくとぅ、かむてー くぃーんな よー。(自分で考えてできるだけはするので、干渉しないでくれよ) 1207 うとぅすえー、ながぬち みしーるたみ、どぅーぬ くとー どぅーくる しみそーらち、どぅく かむらんしぬ まし。(お年寄りは、長生きするには、自分のことは自分でなさるようにして、あまりかまわないのが良い) 1208 あまぬ やーや をぅとぅぬどぅ じのー かむとーん どー。あまー うぃきが じゅーてー やさ やー。(あの家は夫が金銭のやりくりをしているよ、やりくり男性ってところだね) 1209 じのー たーが かむとーが? うぃなぐぬ わんがどぅ かむとーん どー。(金銭のやりくりは誰がしているの? 女の私がやりくりしているよ) 1210 ありとー かむてー ならん どー。(あの人とはかかわってはいけないよ) 480 かむん 食べる かだん、かまん、かでぃ 1211 そーぬぎ がみ(がつがつ食べること) 1212 やーさ がみ さくとぅ ちーちーかーかー そーん。(お腹をすかせて食べたので、のどにつかえている) 1213 あった がみ さーに いーや いふーなー そーっさー。(急に食べて胃がおかしくなっている) 1214 どぅく かみぢゅーさぬ、いーぬ うどぅるちょーん。(食べ過ぎて、胃が驚いている) 1215 しぇーしんっし かみ よー。(おかわりして食べてね) 1216 かむる うっさー みー ないん。(食べる分だけ健康になる) 1217 むぬ かむんでぃどぅ あさふぇーくから はたらちょーん。(食べるために朝早くから働いている) 1218 ぬーが まーこーねーらんどぅ ある ゐ? っやーや かまらん かみー そーしが。(どうしたおいしくないのか。あなたは嫌々ながら食べているが) 1219 わたどぅ みっちょーる ゐ? うれー しかんどぅ ある ゐ? っやーや かまらん かみーっし。(もうお腹いっぱいなのか。嫌いなのか。あなたはしぶしぶ食べているが) 310 かみ はんすん 食べ損なう 〜はんちゃん、〜はんさん、〜はんち 1220 くゎっちー じぶんに くーららん なてぃ、まーさむん かみはんちゃん。(ごちそうの出るあたりに来れなくなって、おいしいものを食べ損なった) 311 かみ ぶらーり 栄養失調 1221 いくさ ばんじぇー っくゎ うーふぁっし ふぃんぎまーい すしどぅ ぬちかぢり やたる、わらびんちゃーや かみぶらーりっし やんめー かかいしん まんどーたんでぃ。(戦時中は子をおぶって逃げまわるのがやっとだった、子どもたちは栄養失調になって病気になるのも多かったって) 481 かめーいん 拾う、捜し求める かめーたん、かめーらん、かめーてぃ 1222 たーが くぬ じんぶくる かめーたが?(誰がこの財布を拾ったの) 1223 「なー とぅじ かめーてぃー?/*とぅめーてぃー?」「なーだ かめーやびらん どー」(「もう妻を迎えたか」「まだですよ」) 1224 かめーい むん/とぅめーい むん(拾い物) 1225 はさのー まーんかい なちゃが かめーてぃ/とぅめーてぃ むっちくーわ。(鋏はどこにおいたか、探して持って来なさい) 1226 ちゃーしん ねーらんとー ならんくとぅ、あまくまぬ まちや みぐてぃ かめーてぃ/とぅめーてぃ んーでぃ よー。(どうしてもないといけないので、あちこちの店をまわって探してみてね) (参考)とぅめーいん 482 かや ぶち やー 茅葺きの家 1227 なまー かやぶちやー んーだらん なとーん。(今は茅葺きの家は見えなくなっている) 483 かやーすん 持ち運ぶ かやーちゃん、かやーさん、かやーち 1228 くるまぬ いきらさる じでーや やーうーちー する ばすねー うっさぬ どーぐ やーにんじゅさーに いくけーぬん いちむどぅいっし かやーちょーたん。(車の少ない時代は引っ越しするときにはそんなにたくさんの家財道具を家族で何度も行ったり来たりして持ち運んでいた) 484 から〜 からっぽ、中味のない 312 から ぢゃー 茶請けなしの茶 1229 いすぢょーくとぅ、からぢゃーびけーっし ゆたさいびーさ。(急いでいるので、お茶だけでかまいませんよ) 1230 っやーや ちゅーらー ちゅーんどーんち いれー しむる むんぬ、あったに ちゅーくとぅ からぢゃーびけーんどぅ あさ。(あなたは来るなら来ると言えばいいのに、突然来るのでお茶だけしかないよ) 313 から ふぃさ 裸足 1231 なまー からふぃさっし あっちゅる っちょー をぅらん なとーしが、しょーわ じゅーぐにんねー からふぃさー はっとぅ する さだみぬ っんぢてぃん、たむらぬ っちょー からふぃさーっし あっちっち、なーふぁんかい いーねー あしぢゃ/さば くだんでぃ。(今は裸足で歩く人は居なくなっているが、昭和15年に裸足取締規則が発令されても、他の村の人は裸足で歩いて来て、那覇に入ると下駄/草履を履いたって) 1232 んかしぇー まーまでぃん からふぃさーっし あっちょーたくとぅ、ふぃさぬ わたー ぞーぬ かーぬ ぐとぅ やてぃ、かんからーん ふぃさっし たっぴらかちょーたんでぃ。(昔はどこまでも裸足で歩いていたので、足の裏は象の皮膚のようで、空き缶も足でペシャンコにしたんだって) 314 から ふに 骸骨 1233 いくさから ななじゅーにん たっちん、なま ちきてぃ ぢーぬ なーかんかえー みたまぬ からふにぬ うほーく ぬくとーん。(戦争から70年経っても、現在でも地中に御霊の遺骨が数多く残っている) 315 から ゆか 板の床 1234 んかしぇー むしるん しかん、たたぬん ねーらんくとぅ からゆかんかい にんとーたんでぃ。(昔はムシロも敷かない、畳もないので、板の床に寝ていたって) 485 がら 殻、空 1235 なーぬ あまくまんかえー さんさなーぬ がらぬ まんどーん。(庭のあちらこちらには蝉の抜け殻がたくさんある) 1236 まーみなー ばーきんかい いってぃ をぅーやーに まーみぐる/がら うとぅすん。(もやしをかごに入れて振って殻を落とす) 1237 とぅいぐゎーぬ しーぬ がら なとーん。(小鳥の巣が空っぽになっている) 1238 をぅーじがら(キビの絞りかす)、ふぁーがら(下葉) 486 から〜 干、乾 316 から がーき 干上がること 1239 あまくま みち ちゅくたい、ホテル ちゅくたい、ゴルフじょー ちゅくたい さる たみに、みじぬ ながりぬ ちぢらってぃ かーらぬ からがーき そーん。(あちらこちら道を造ったり、ホテルを造ったり、ゴルフ場を造ったりしたために、水の流れが遮られて川が干し上がっている) 317 から じゅすい 乾拭き 1240 しゅむちぇー しったいむんさーに すすんな よー、からじゅすいどぅ すん どー。(本は濡れたものでは拭くなよ、乾拭きをするんだよ) 487 からいん 飼う 1241 しかいん からてぃ たちなちゆ しみてぃ わったー ユタてぃまや いったー はらり。(臆病犬を飼って遠吠えまでさせて、私たちユタの謝礼はあなたがたが払いなさい) (参照)返歌は、さわぢゅん(あわてる) 488 からからー 酒の容器 1242 とーりてぃん いーけーりぐりさるぐとぅ、ちゅくらっとーる さき いりやーんかい からからーんでぃ いーん。(倒れてもこぼれにくいように作られている酒の容器を「からからー」と言う) 1243 あてぃん からからー ねーんてぃん からからー。(あっても「からからー」無くても「からからー」、借ら[借りてもいいか]とかけた言葉遊び) 489 がらさー、がらし カラス 1244 がらさーや いるから しがたかたちから さーはごーさー あしが、いちむしぬ なーかをぅてー じょーむち やんでぃ いらっとーん。(カラスは色も姿も不気味であるが、動物のなかでは情が厚いと言われている) 1245 がらさーや やなくとぅ しらし する とぅいんでぃ いらっとーん。(カラスは悪い知らせをする鳥だと言われている) 1246 タカぬ もーれー ガラシん もーゆん。(鷹が舞うとカラスも舞う、人まねをするの意) 490 からじ 髪 1247 【活】からじぎー(髪の毛)ちかぐるぬ わかむんぬちゃーや どぅーぬ まし やる いるんかい からじ すみとーしが うふさん。(近頃の若者たちは自分の好きな色に髪を染めている人が多い) 318 からじ くぇー カミキリムシ 1248 からじくぇーや くにぶぬ きーんかい ゆてぃちゃーに にーぐい うちくゎてぃ からすん。(カミキリムシはミカンの木に寄って来て根を食いちぎって枯らす) 319 からじ ぶちかー 髪の毛の散らかっている様 1249 からじぶちかー ほーちゅくとぅ、なま どぅきとーちみそーり。(髪の毛の散らかっているのを掃くので、今そばに寄っていてください) 491 からすー 塩辛 1250 くぬ からすーや あんし すーぢゅーさる やー。(この塩辛はなんと塩辛いことか) 492 からすん 貸す からちゃん、からさん、からち 1251 「うり かーんかえー からし やーや ねーやびらんがやー?」「あったーや からしやー いくちん むっちょーん どー」(「この辺には貸家はありませんかねえ」「あちらさんは貸しアパートをいくつももっているよ」) 1252 っやー ちから からちとぅらしぇー。(あなたの力を貸してくれ) 493 からすん 枯らす からちゃん、からさん、からち 1253 らのー めーなち みじ かきーねー からすん どー。(蘭は毎日水をかけると枯らすよ) 494 からみちゅん からみつく からみちゃん、からみかん、からみち 1254 くぬ そーじきや いーちゅーぬ からみちどぅ っんぢゅかん なとーさ。(この掃除機は糸がからみついて動かなくなっているね) 495 から むん 辛いもの 1255 どぅく からむん かみーねー ゆながたから みじ ぬむん どー。(あまり辛いものをたべると夜になって水を飲むことになるよ) 496 からうぃーばち すん 吐き気を催しながら吐けないでいる 1256 ふにんかい よーさくとぅ、ふねーぬ ちゅーさぬ、あとー からうぃーばちっし いーじる むどぅちょーたん。(船に弱いので、船酔いがきつく、終いには吐き気を催しながら吐けないで胃液まで出てしまった) 497 かりー 嘉例、縁起が良いこと ぶかりー〈縁起が悪いこと〉 1257 たからくじ あたとーくとぅ いちまんゑん くぃーっさ。っやーんかい かりー ちきてぃ とぅらさ やー。(宝くじがあたっているので、一万円あげるよ。おまえに縁起をつけてあげよう) 1258 うぬ うかたが めんしぇーる かーじ ちびなーりー うちゃくぬ めんそーち みっちゃかー ないぐとぅ かりーな っちゅ やみしぇーん どー。(その方がいらっしゃるたびにお客が続きいっぱいになるので縁起の良い方でいらっしゃるよ) 1259 ちかぐろー うゆうぇーをぅてー さき ちじに かみてぃ 「かりー」んでぃ いちょーん。(近頃はお祝いの席では酒を頭上に上げて「嘉例(乾杯)」と言っている) 1260 あかー しるーぬ かるかんまんじゅーや ひゃーく ないる っちゅぬ うゆうぇーからぬ ちとぅ やくとぅ かりーな むん やさ。っやーん かめー。(紅白かるかん饅頭は百歳になる人のお祝いからの引き出物なので縁起物だよ。あなたも食べなさい) 498 かり いちゃ スルメ 1261 かりいちゃとぅ かってぃ さきぐゎー ぬむしが、かりいちゃー かなーすしんでー あじくーたー なてぃ やみららん。(スルメを肴にして酒を飲むが、スルメは噛めば噛むほど旨味が出てやめられない) 499 かりゆし めでたいこと 1262 かりー ゆしーん。(福を寄せつける)、かりゆし(招福) 1263 かりー ゆしらち くぃみしぇーびり。(福を招いてください[祈りの言葉]) 1264 ぐゎんたんから かりゆしぬ ちぢち うーぐとぅ やさ やー。(元旦からめでたいことが続き、最高だね) 500 がる むん 軽い物 がる にー〈軽い荷物〉 (参照)がっさん(軽い) 501 かる わじゃ 軽い仕事 1265 くぬ しくちぇー ちー ちかーんてぃん しむるくとぅ、かるわじゃ やん どー。(この仕事は気をつかわなくてもすむので、軽い仕事だよ) 502 かわいん 変わる かわたん、かわらん、かわてぃ 1266 やーのー うーどぅしから たちどぅしんかい かわいん。(来年は卯年から辰年に変わる) 1267 ちむんかい ぬくとーる っんまりじまぬ むる かわてぃ、うりとぅ まじゅーん あながちさるくとぅん まーがなんかい とぅでぃっんぢゃんねーっし いっぺー ちむしからーさん。(心に残っている故郷がみんな変わって、それとと共になつかしいこともどこかに飛んで行ったようでとても心寂しい) 320 かわい 変わり、代わり 1268 やーんからー ありが かわいに くりが すん。(来年からはあの人の代わりにこの人がする) 321 かわい ぐとぅ めったにあり得ないこと 1269 やまとぅぬ にしをぅてぃ はなちゃる はーべーるーぬ にしんキロぬ たびっし うちなーぬ いりぬ はたぬ ゆなぐにまでぃ とぅでぃちょーたんでぃる くとー いっぺー くくるうちゅる くとぅ やしが、かわいぐとぅん あらん。(日本の北で放した蝶が二千キロの旅をして沖縄の西端の与那国島まで飛んできたということはとても感動的だが、めったにあり得ないことでもない) 322 かわい むん 変人 1270 エジソン やてぃん ガリレオ やてぃん うぬとぅちぇー かわいむんでぃち わらーっとーたしが、うぬっちゅぬちゃーがどぅ しけー ししみてぃちょーる。(エジソンでもガリレオでも当時は変わり者だと笑われていたが、そういう人たちこそが世界を進歩させている) 503 かん 勘 1271 うぬ くとぅば てぃーちさーに かん とぅいる はじ やしが、あれー かぬん とぅえーうーさんさ やー。(その言葉一つで解るはずだが、あの人は空気読めないんだね) 1272 っやー ちらぐゎー んーぢぶさんでぃ うむとーたさ。わん ちむぬ かんぬ っやーんかい とぅーとーてーさ やー。(あなたの顔を見たいと思っていたよ。私の気持があなたに通じたんだね) 323 かん ちげー 勘違い 1273 っやーが かんちげー そーくとぅ まっとーば はなさな やー。(あなたが勘違いをしているので、正直に話すね) 1274 なまぬ っちゅぬちゃーや っちゅびれーぬ いきらく なてぃ、えーてぃぬ ちむぐくる ちなぢぇーうーさんくとぅ、かんちげー しーんーちゃい、かんちげー さったい するくとぅぬ うふさんねー すん。(今時の人たちは人付き合いが少なくなって、相手の心をつなげることができないので、勘違いしたり、勘違いされたりすることが多いようだ) 504 かん こう 1275 あぎじゃびよー。かん なたる ばー ゐ?(あれっ、こうなったのか) 1276 かん なとーいびーさ。(こうなっていますよ) 1277 かん なたる っうぃーや しかたー ねーらんさ。うみちれー。(こうなった以上は仕方ないな。あきらめなさい) 505 かんげーいん 考える、世話する かんげーたん、かんげーらん、かんげーてぃ 1278 なー かんげー かんげーっし あんし ちびらーしく なーぢゅくいぬ ないる。(それぞれの考えであんなに見事に庭造りができるんだね) 1279 ぬーがな するめーねー ゆー かんげーてぃから しー よー やー。(何かする前にはよく考えてからしなさいよ) 1280 っやーさーに かんげてぃくぃり よー。(あなたでもって考えてくれよ) 1281 いふぇー かんげーてぃくぃらに?/かんげーてぃくぃらん なー?(少しは考えてくれないか/考えてね) 1282 わん どぅーぬ かなーん ないねー、とぅんじゃこー っやーさーに みーかんげーっし くぃり よー。(私の体がかなわくなったら、看病はあなたでもって世話してくれよ) 1283 みーかんげーっし くぃみそーり よー。(ご指導をお願いします) 506 がんしなー (頭にのせて運ぶために物の下に敷く)クッション 1284 ちぶるんかい むぬ かみーる ばすねー 「がんしなー」 うちきーん。(頭に物を乗せて運ぶ際には「がんしなー」を置く) 1285 しーくゎーうい ぶちだんかい うさぎーるばすねー けーりんくるびん さんぐとぅ がんしなー ちかてぃ うちきーん。(スイカを仏壇にお供えする際には転ばないように「がんしなー」を使って置く) (参考)しーくゎーうい、くゎんとーうい(スイカ) 507 かんじゃー やー 鍛冶屋 1286 んかしぇー みじ いりやー、くみ いりやーんでー かんじゃーやーんかい あちれーてぃ ちゅくらちょーたしが、かーん かーん かーぬん ちかららん なてぃ ちかぐろー かんじゃーやーや んーちぇー んーだん やー。(昔は水入れ、米入れとか鍛冶屋に注文して作らせていたが、カーンカーンカーンという音も聞かれなくなって近頃は鍛冶屋は見なくなっているね) 508 がんじゅー 頑丈 1287 がんじゅーむんぬどぅ くふぁどーり する。(丈夫な者ほど急な病で倒れる) 1288 くぬ やーや あんし がんじゅーぎさ ちゅくてーる。し、ぐじゅーにん びけーや ちゃーん ねーんさ。(この家はなんと強固そうに造られていることか。4、50年ほどは何でもないね) 509 かんすい カミソリ 1289 わったーが わらびぬくろー かんすいさーに ゑんぴつん とぅぢゅたしが、なまぬ わらびんちゃーや ならん やー。(私たちが子どもの頃はカミソリで鉛筆を研いだが、今の子どもたちはできないね) 1290 ありが くちぇー かんすいぬ ぐとぅどぅ あん どー。(あの人は口達者で歯切れがよいね) 1291 どぅく くちがんすい ないねー、まるく をぅさまいしん をぅさまらん ないん。(あまりおしゃべり過ぎると、まるく収まるのも収まらなくなる) 510 かん すん こうする 〜さん、〜さん、〜っし 1292 じんぶん あいぎさー やしが じんぶんぬ ねーらん、ふぃぢゃいんかい みぐらち ならんらー、っうぃーんかい ふぃっぱいどぅ すさ。くれー かんどぅ すさ。(物わかっていそうだが知恵がないね、左にまわしてだめなら、上に引っ張ることさ。これはこうするんだよ) 511 かんぢゅん 被る かんたん、かんだん、かんてぃ 512 かんしーん 被せる かんしたん、かんしらん、かんしてぃ 1293 ぼーし(ちぶる かんぢむん) かんてぃ いけー。(帽子(あたまに被るもの)をかぶって行きなさい) 1294 なー ふぃーく なとーくとぅ、にんぢゅる ばすねー ふとん(かんぢむん) かんてぃ にんでー。(もう寒くなっているので、ふとんをかけて寝なさい) 1295 っちゅぬ やなぐち うんじょー くちかんとーいびーん どー。(人から悪口をあなたは浴びせられていますよ) 1296 うっか かんとーん。(借金がある)、うっか かんぢゃー(借金持ち) 1297 ふかー てぃーだぬ くゎらくゎらっし あちさくとぅ、ぼーし かんしれー。(外は太陽がかんかんして暑いので、帽子を被せなさい) 513 がんどぅいん 元気がなくなっている がんどぅたん、がんどぅらん、がんどぅてぃ 1298 くじゅまでー がんじゅーぎさたる むんぬ、あれー ちゅーちゃんなかいに(=たでーま) がんどぅとーんねー すん やー。(去年までは健康そうだったのに、あの人はあっという間に元気がなくなっているようだね) 514 かんとぅ 髪の卑語 1299 どぅく かじぬ ちゅーさぬ、かんとぅばーばー そーっさ。(あまりに風が強くて髪が乱れているよ) 324 かんとぅ むしーん 髪をむしる 〜むしたん、〜むしらん、〜むしてぃ 1300 うぃなぐぬ おーえーや かんとぅ むしえー すん。(女子のけんかは髪のむしりあいをする) 515 かんない 雷 1301 かんないぬ ないねー、 てんぶす とぅらってー ならんでぃち、ちちょーる ちんさーに わた うすいたん。(雷が鳴ると、ヘソを取られてはならないと、着ている着物でお腹を隠したものだ) 516 かんぬー 肝要 1302 うやふぁーふじからぬ ゆじり うきちぢゅる たみねー、しまくとぅば ふぃるみーる くとー いっぺー かんぬー やん。(祖先からの伝統を受け継ぐためには、しまくとぅばを普及することがとても大切だ) 517 かんぬ むし 癇の虫 1303 ゆーる なちぶさーんかえー、 かんぬ ちゅーさる わらび やくとぅ、かんぬ むしぬ をぅんでぃ むしぐすい ぬますたん。(夜泣きする子には癇が強い子だから、癇の虫がいるといって虫薬を飲ませたものだ) 518 がんまり いたずら、いじくりまわし 1304 っちゅぬ からじ ひっぱたい、っちゅぬ むぬ い—よー ねーびさい、ゆくし むにー いちゃいっし がんまり すな けー。(人の髪をひっぱったり、人のものの言い方を真似たり、嘘を言ったりしていたずらするな) 1305 とぅすい やくとぅんち わちゃくんな けー/がんまりすな けー。(年寄りだからといってふざけるな) 1306 みーぬ がんまれー しん、てぃーぬ がんまれー すな。(見るだけはいくら見ても、手でいじってはいけない) 1307 てーしちな んーぢむのー てぃーぬ がんまり しぇー ならん。(大切な展示ものは手を触れてはならない) き、ぎ 519 きー 木 1308 いったー やーぬ なーや きーん みーとーみ?(あなたの家の庭は木も生えているか) 1309 あれー はるん なーぬ くさん もー なち あしどーん。(あの人は畑も庭の草も伸び放題にして遊んでいる) 1310 うちなーや うほーくぬ まぎきーぬ いくさんかい さってぃ、なまからー あまくま まぎきーぬ ふぃるまいし まちかんてぃー やん。(沖縄は多くの大木が戦争でやられて、これからはあちこちで大木が広まるのが待ち遠しい) 1311 きーぬ しちゃー しだどぅくる なてぃ あちまてぃ はなしむんがたいんっし、あとー にーぶいまでぃ そーん どー。(木の下は涼しいところで集まって話をして、しまいには眠くなるよ) 1312 きーぬ たまゑー さき かきれー のーいん。(木のたわみは酒をかけると直る) 1313 きーぬ まがゑー ちかーりーしが、っちゅぬ まがゑー ちかーらん。(木の曲がりは使い道もあるが、人の心の曲がりは使えない) 325 きー うーし 木臼 1314 きーうーしとぅ きーぢちゃーや ぐー やてぃ、むるさー なとーし にーてぃ むち ちゅくいんしんかい ちかいん。(木臼と木槌はセットで、固まりになっているのを練って餅をつくるのに使う) 326 きー かし 木屑、おがくず 1315 あみぬ ふいねー みちぇー どぅるぶっちゃー なたくとぅ、しんでぃらんぐとぅ ぐぇったいんかい きーかし ほーいねー あっちやっさたん。(雨が降ると道は泥んこになったので、滑らないように泥におがくずを撒くと歩きやすかった) 327 きー くさ 木草、植物 1316 なーや きーくさぬ うふさしぇー ましぇー やしが、ほーちかちんでーぬ わじゃぬ うふさぬ やっけー やん。(庭は木草が多いのはいいが、ほうき掃きなどの仕事が多くて大変だ) 328 きー じーふぁー 木製かんざし 1317 るーちゅーをーくくぬ じでーねー はるさーや きーじーふぁーとぅ かーみなくーじーふぁー やたん。(琉球王国時代には百姓は木製かんざしとべっ甲かんざしだった) 329 きー じぇーくー 大工 1318 なまー コンクリートやー ちゅくいる っちゅぬ うふく なてぃ、 きーじぇーくーん かーらじぇーくーん しくちぬ いきらく なてー をぅらんがやー?(現在はコンクリート建てを造る人が多くなって、大工も瓦職人も仕事が少なくなっていないのかなあ) 330 きー じょー 木の門 1319 やーぬ じょーんかえー いしじょー、きーじょー、やーじょー、あかばなーぬじょーぬ あん。(家の門には石門、木製の門、屋根付き門、ハイビスカスの門がある) 331 きー ぢり 木切れ 1320 やちっんむ すくとぅ めーする きーぢり あちみてぃ くーわ。(焼き芋をするので燃やす木切れを集めておいで) 332 きーぬ しん 木の芯 1321 くぬ まーちぇー きーぬ しんぬ むしんかい くゎーってぃ あかー なてぃ かりとーん。(この松は木の芯が虫に食われて赤くなって枯れている) 333 きーぬ また 木の股 1322 うちなーをぅてー うや すそーん する っちゅんかえー きーぬ またから っんまりたんでぃ いーん。(沖縄では親不幸をする人には木の股から生まれたと言う) 334 きー びさー 竹馬 1323 わらび そーいに どぅーくる きーびさー ちゅくてぃ かたふぃさ けんけんっし あしだん。(子どものころに自分で竹馬を作って片足跳びして遊んだ) 335 きー まっくゎ 木枕 1324 んかしぇー やーちゅくい さる あとぅぬ ぬくとーる きーさーに きーまっくゎ ちゅくとーたしが、ちゅくてぃ ちゃーきやか なげー ちかとーてぃどぅ かどぅぬ とぅりてぃ ちぶるからぬ ぢーあんだぐゎーぬ たっくゎてぃ そーまっくゎ ないる。(昔は家造りした後の残っている木で木枕を作っていたが、作ってばかりより長く使っていてこそ角が取れて頭からの地肌油が付いてりっぱな枕になる) 1325 「きーふーぞー」や きーっし ちゅくらとーる たばくいりー やしが、ふたぬ っうぃーや くぶまち きーまっくゎ ないん。(「きーふーぞー」は木製のタバコ入れだけど、蓋の上はへこまして木枕になる) 336 きー むっくー つぼみ 1326 きーむっくーぬ まぎく なとーくとぅ、あちゃー あさてぃねー はな さちゅる はじ。(つぼみが大きくなっているので、明日あさってには花が咲くだろう) 520 きーうい/ういぐゎー きゅうり 1327 なーふぁをぅてー とぅんじーじゅーしー うさぎーる ばすねー、かたじー しぇー ならんくとぅ、ういぐゎーぬ えーむんとぅ みーとぅぐーとぅー なち うぐゎんすんかい うさぎーん。(那覇では冬至雑炊を供える際には、片方だけにしてはならないので、きゅうりの和え物と対にしてご先祖に供える) 521 ぎーたー 片足 (参照)かたふぃさ 522 きー ぶり だちゃー すん 鳥肌が立つ 〜さん、〜さん、〜っし 1328 はるぬ くさ とぅいに にんとーる はぶ やがてぃ さーゆたくとぅ、きーぶりだちゃー さん。(畑の草取りに眠っているハブをやがて触るところだったので、鳥肌が立った) 1329 ちゅとぅ まっち うきたる だいがくしけん とぅーたる とぅちねー、どぅく うっさぬ きーぶりだちゃー さん。(一浪して大学入試に受かったときにはあまりにも嬉しくて鳥肌が立った) 1330 おーぐらしんみーんかい まやーぬ みーびかー ふぃかてぃ ゐちょーたくとぅ きーぶりだちゃー さん。(真っ暗闇の中に猫が目だけが光って座っていたので身の毛がよだつ思いだった) (参考)きーぶりだち(毛の群れ立ち)、ぶりにんじゅ(群衆)、てぃんぬ ぶりぶし(天の群星)、ぶりっんま(群れをなす馬) 523 きー まー 毛深い者 きー もー〈毛が無い者〉 1331 きーまーとぅ きーもー/きーびすーぬ をぅしが、きーまーや どぅーがんじゅーんでぃ ちちゃるくとぅぬ あん。(毛深い者と毛が無い者/毛が薄い者がいるが、毛深い者は健康だと聞いたことがある) 524 きーん 蹴る きっちゃん、きらん、きっち 1332 がっこーから けーやがちー ゐーくる いしぐゎー きっち あっちゅたん。(学校からの帰りによく小石を蹴って歩いたものだ) 1333 どぅーちゅいっしん サッカーボール きっち めーにち れんしゅー そーたくとぅ、あれー いるんな きーわじゃ むっちょーん。(自分ひとりでもサッカーボールを蹴って毎日練習していたので、あの人はいろんな蹴り技をもっている) 1334 みちぬ かんからーや うかーさくとぅ ふぃささーに きっち どぅきなしぇー。(道の空き缶は危ないので、足で蹴ってかたずけなさい) 525 きじむなー 木の精 1335 きじむなーぬ しちゅしぇー いゆ、くとぅに いゆぬ みんたま、しかんしぇー たく、っちゅぬ ふぃー、とぅいぬ なちぐぃー やんでぃ いらっとーん。(キジムナーが好きなのは魚、そのなかでも魚の目玉、嫌いなのは蛸、人間の屁、鳥の鳴き声だと言われている) 1336 きじむなーや きーぬ しー やてぃ、きじむなーんかい うさーりーねー っんぢゅからん、くぃーん っんぢらん なてぃ どぅーにー すん。うさーたっさーんでぃ うむたる とぅちに うみちとぅ ちから いりーねー ちゅばちに うぬ さーいから はんでぃーんでぃ。(キジムナーや木の精で、キジムナーに押さえつけられると動けない、声も出なくなってうなる。押さえつけられたと思ったときに思い切り力を入れると一気にその障りから外れるって) 526 ぎぢゃー 意地の悪い女 1337 ぎぢゃー ないねー やなかーぎー ないくとぅ、ちゃー わらりんでぃ いらっとーたん。(意地悪になったらブスになるので、いつも笑顔でいなさいと言われていた) 527 きぢゃーすん かき混ぜる、かき回す きぢゃーちゃん、きぢゃーさん、きぢゃーち 528 きぢゅん 混ぜる、撹拌する、中傷する きぢゃん、きがん、きぢ 1338 いゆ にしみとーる とぅちに きぢゃーしーねー みーぬ くまきー ないん。(魚を煮染めているときにかき混ぜると身がくずれる) 529 きっちゃき つまずき 1339 「ぬーが ふぃちぇーや あんし がーな ゐちょーる」「しちゃ んーだんぐとぅ あっちゃーに いしんかい きっちゃきっし やまちゃん」(「どうして額はこぶになっているの」「下を見ないで歩いて石につまずいて痛めた」) 530 きぶいん 煙る きぶたん、きぶらん、きぶてぃ 1340 わったー やーぬ だてーん きぶとーしが、たんかーや なーをぅてぃ ぬー めーちょーがやー?(私の家のかなり煙っているが、隣りは庭で何を燃やしているのかなあ) 531 きぶし かじゃ 煙臭さ 1341 がじゃん くるすんでぃち あまくまんかい かとりせんこー うちきたくとぅ やー いっぺー きぶしかじゃっし、あとー っちゅぬどぅ っうぃーほーらっとーっさ。(蚊を殺すといってあちらこちらに蚊取り線香を置いたので家中煙臭さが充満して、しまいには人間が追い払われているよ) 532 きらま 慶良間 1342 っちゅぬ くとー ゆー みーゆしが、どぅーぬ っうぃーや わからんぬーんかい 「きらまー みーゆしが、まちげー みーらん」んでぃ いーん。(他人のことはよく見えるが、自分のことはわからない人に「慶良間は見えるが、まつげは見えない」と言う) 1343 さちざちぬ くとぅびけー かんげーてぃ、なまー ちゃー なとーが ゆめーうーさんぬーんかい 「きらまー みーゆしが、まちげー みーらん」でぃん いーん。(先々のことばかり考えて、今はどうなっているのかを読めない人に「慶良間は見えるが、まつげは見えない」とも言う) 533 きり〜 蹴り〜 337 きり くゎーすん 蹴りあげる 〜くゎーちゃん、〜くゎーさん、〜くゎーち 1344 すぐたい、きりくゎーちゃい すくとぅ、レスリングぬ すーぼー んーぢぶしこー ねーらん。(殴ったり、蹴り上げたりするので、レスリングの試合は見たくない) 338 きり けーらすん 蹴り返す 〜けーらちゃん、〜けーらさん、〜けーらち 1345 しまとぅやーが どぅーやか まぎさる っちゅ きりけーらするわじゃん むっちょーくとぅ、しまー んーぢゅしぇー ぬーぬ まーさむん かむしやか まし やん。(相撲取りが自分よりも大きい人を蹴り返す技も持っているので、相撲を観るのはどんなおいしいものを食べるよりもいい) 339 きり とぅばすん 蹴り飛ばす 〜とぅばちゃん、〜とぅばさん、〜とぅばち 1346 さかから ながりてぃ ちゅーる ボール きりとぅばちゃしが、っちゅぬ やーぬ がらす わてぃねーらん。(坂から流れてくるボールを蹴飛ばしたのだが、人の家のガラスを割ってしまった) 534 きりりん ばんばん 取っ組み合いのけんか 1347 くゎーくゎー そーしが、なまにん/いふぃぐゎーしーねー きりりんばんばんぬ はじまいん どー。(言い争いをしているが、今にも/少しすると取っ組み合いのけんかが始まるよ) く、ぐ 535 くいけーし 繰り返し 1348 っやーや ちゃー ゐぬ くいけーしびけー すくとぅ、めーねー あがかんさ。(あなたはいつも同じことの繰り返しばかりするので、前には進まないよ) 536 くいじ 恋路 1349 っちゅぬ くいじんかい ふぇーりんちゅる むのー あらん。(人の恋路に入り込むものではない) 537 くいまーすん やりくりする 1350 あぬ っちょー っちゅぬ やーぬ てぃがねーさい、うやぬ てぃがねー さいっし じん ゐーてぃ、ちゃーがな くいまーちょーん。(あの人は人の手伝いをしたり親の手伝いをしたりして、お金をもらって、どうにかやりくりしている) 538 くー 穴 1351 わらび そーいに「なーびな くー」んでぃ いち まーてぃあっちゅる っちゅぬ をぅてぃ、っんまをぅてぃ どーぐ ちかてぃ たでーま のーすたん。(子どもの頃「なーびな くー!」といって廻って歩く人がいて、その場で道具を使ってすぐさま(鍋を)補修したものだ) 340 くー すん 繕う くーちゃん、くーさん、くーち 1352 っやー ちのー やりとーくとぅ くーしぇー。(あなたの服は破れているので繕いなさい) (参考)やりいん(やぶれる)、やんぢゅん(壊す)、やんでぃーん(こわれる、破損する、破談になる) 539 くー 粉 1353 てぃんぷらー すくとぅ むーじなくーんかい くーがぐゎー いってぃ あーち まーに。(天ぷらするので、小麦粉に卵入れて混ぜてごらん) 341 くー ぐすい 粉薬 1354 くーぐすえー ぬみぐりさくとぅ なまー ちぶぐすい なとーん。(粉薬は飲みにくいので、現在は粒薬になっている) 540 くー 籠 1355 なまー しぇーならんしが、あまくまぬ やーんかい そーみなー くーぬ あてぃ、そーみなー ちかなとーたん。(今はしてはいけないことだが、あちらこちらの家でメジロ籠があって、メジロを飼っていた) 541 くー 甲 1356 かーみぬ くーやか とぅしぬ くー。(経験・歳の功は学問に勝る) 542 くー コツ 1357 がに とぅったい、たく とぅったい すしんかえー くーぬ あん。(カニを捕ったり、たこを捕ったりするにはコツがある) 543 ぐー 連れ、仲間 ゆいぬ むん(同類)を参照 1358 くりとぅ でーくにしりーしりーとー ぐー やっさ やー。(これと大根おろしは合うんだね)  1359 ういぐゎーとぅ すだこー ぐー やくとぅ、えーむん しーねー まーさん どー。(キュウリと酢ダコは合うので、和え物にするとおいしいよ) 1360 あったーや ぐー なとーん。(あの二人は仲間/相棒だよ) 1361 ちゅい、たい しぇー ならんくとぅ やてぃん、ぐー なてぃ っんぢゅちーねー っんぢゅかんしん っんぢゅかする くとぅ ないん。(一人、二人でできないことでも、団体で活動すると動かないことも動かすことができる) 544 くー〜 小 (参考)くーさん(小さい)からの派生 342 くー あちさ 小暑 1362 くー あちさー、なー いふぃぐゎー しーねー あちく ないる じぶん なとーんでぃる しらし やん。うちーなーぐゆみぬ ぐんぐゎち じゅーはちにち、やまとぅぐゆみぬ しちぐゎち しちにち なとーん。(小暑は、もう少しすると暑くなる時分になっている知らせだ。旧暦の5月18日、新暦の7月7日になっている) 343 くー いゆ 鯉 1363 くーいよー んーぢゅる いゆ やてぃ かむる むのー あらん。(鯉は観賞用で食べるものではない) 344 くーさ い 幼いころ =くーさる ばす 1364 わんねー くーさいに どぅーやふぁらー やてぃ、うやんかい じこー しわ しみたん。(私は幼い頃体が弱くて、親にさんざん心配させた) 1365 くーさいにどぅ やてぃ、どぅーぬ うぃきがぬ うやぬ ちらん むる うびてー をぅらん。(幼い頃なので、自分の父親の顔もまったく覚えていない) 345 くー てーん 少し 1366 ちむ いふぃなー なたしが、くるじゃーたー くーてーん くくだくとぅ、ましなたん。(気分が変になったが、黒砂糖を少し口に含んだので、よくなった) 1367 くぬ しろー いふぇー あふぁさんねーそーくとぅ くーてーん まーす いってぃまーに。(このおつゆはし少し味が薄いようなので少し塩を入れてごらん) 346 くー にー すん 小さく切って煮る 〜さん、〜さん、〜っし 1368 ぶんぬ うさんみうじゅーぬ かてぃむん なーちゃ くーにー しーねー、いっぺー まーさん。(盆の重箱のおかずを翌日小さく切って煮ると、とてもおいしい) 347 くー もーい すん 小躍りする 〜さん、〜さん、〜っし 1369 たんかーぬ わらべー だいがくんかい かかてぃ くーもーい そーたん。(向かいの子どもは大学に受かって小躍りしていた) 348 くー われー クスッと笑うこと 1370 うちあたいっし くーわれー すたん。(思い当たることがあってクスッと笑った) 1371 くーわれーや うぃなぐぬどぅ する。(クスッと笑うのは女性の所作だ) 545 くーいん 噛みつく くーたん、くーらん、くーてぃ 1372 まやーぬ っうぇんちゅ くーいん。(猫がねずみがをかみつく) 1373 いぬんかい くーらってい(犬に噛みつかれて) 1374 ふぃじゅる むのー はー くーいっさー。(冷たいものは歯にしみるね) 349 くー やー 噛みつく者 1375 みみだい いんにどぅ っちゅくーやーや をぅん どー。(おとなしそうな犬にこそ人に噛みつくのがいる) 546 くーいん 請う くーたん、くーらん、くーてぃ 1376 ゆみ くーらってぃ にーびち さん。(嫁に請われて結婚した) 350 くー やー 嫁のもらい手 1377 っやーや うぬ とぅし なてぃ なーだ にーびちん さんしが、くーや—や をぅらんどぅ ある ゐ?(あなたはこの歳になってまだ結婚もしないが、貰い手はいないのか) 1378 どぅく うーまく ないねー、っやー くーやーや をぅらん どー。(あまりおてんばすると、おまえの貰い手はいないよ) 1379 くーやーぬ まんどーる っうぇーだーどぅ ばんじ やる。うり はんでぃーねー ちゃー ないが すら やー?(嫁の貰い手がたくさんいる間こそ適齢期だ。それをはずすと一体どうなるのかなあ) 1380 っちゅぬ やーをぅてー むぬ ふさ しぇー ならんくとぅ、あしどーてぃん むんぬ じぶん ないねー、やーんかい けーてぃ くーよー。(人様の家でもの欲しそうにしてはいけないから、遊んでいても食事時間になれば、帰っておいでよ) (参考)むぬ くーやー(乞食) 547 くーいん 閉じる くーたん、くーらん、くーてぃ 1381 ありが いちゃい さい するくとぅんかえー みーん くちん くーとーけー、あん しーねー なだやしく ないさ。(あの人が言ったりしたりすることには眼も口も閉じておきなさい、そうすればうまくいくもんだ) 1382 っちゅぬ うふさる とぅくるをぅてー っちゅぬ みー くじてーならんくとぅ、かさー くーとーけー(人の多いところでは人の目を突いてはいけないので、傘は閉じておけ) 1383 うちなーをぅてー るくぐゎちにじゅーさんにちぇー いくさゆーをぅてぃ ぬち うとぅちゃる っちゅぬちゃー なぐさみーる たみに まふぃるま いっぷんぬ っうぇーだ みー くーいん。(沖縄では6月23日は戦時に命を落とした人たちを慰めるために正午一分間黙祷する) 548 くーが 卵 1384 ほーとー くーが たーちどぅ なすんでぃ。あんすくとぅ、っちゅぬ たーちゅー なしーねー ほーとぅんぐゎぬ ぐとぅどぅ なちぇーる むんなーんでぃん いーたんでぃ。(鳩は卵を2個産むって。それで、人が双子を産んだなら鳩の子のように産んでいるんだねとも言ってたって) 351 くーが ふぁーふぁー 卵焼き 1385 くーがふぁーふぁー ちゅくいるとぅちに みじか うしぬ ちーちー まんきてぃ やちーねー くがりらん。(卵焼きを作るときに水かミルクを混ぜて焼くと焦げない) 352 くーが ぐる 卵の殻 1386 はーちっうぃーぬ きーくさぬ にーぬ まーいんかい くーがぐる いり 549 くーぎー 陰毛 わち ぎー〈脇毛〉 1387 うぃきがぬちゃーや わちぎー すいる っちょー をぅがやー? をぅらん はじ やー。(男の人たちは脇毛を剃る人は居るのか。 居ないだろうね) 550 くーしー むん 貧乏者 1388 いったーや くーしーむんでぃち わん うしぇーとーる はじ やしが、ちもー うふっうぇーきんちゅどぅ やる。(お前たちは貧乏だと僕をバカにしているのだろうが、気持ちだけは大金持ちなんだよ) (参考)ふぃんすー むん(貧乏者) 551 くーしぇー 手落ち 1389 あれー ぬー しみてぃん くーしぇー ねーんくとぅ、ぬーぬ しわん ねーん。(あの人は何をさせてもちゃんとするので、何の心配もない) 552 くーくぇー すん 後悔する 〜さん、〜さん、〜っし 1390 ぬーがな する ばすねー あとぅあとぅ くーくぇー さんぐとぅ ゆー かんげーてぃから すし やん。(何かする時には後々後悔しないようによく考えてからするものだ) 553 くーす 古酒 1391 くーそー ちゃっさ ぬでぃん なーちゃ やなうぃー さんくとぅどぅ くーす やる。(古酒はいくら飲んでも翌日は二日酔いしないからこそ古酒だ) 554 くーすん 壊す くーちゃん、くーさん、くーち 1392 ふるやー くーち、みーやー ちゅくたん。(古い家を壊して、新しい家を造った) 1393 っちゅぬ くるま くーち、じゃーふぇー なとーさ。(人の車を壊して大変なことになっている) 555 くーぢ 公儀、公事 353 くーぢ ぐとぅ 訴訟沙汰、公務 1394 くーぢぐとぅ ないくとぅ かかわいる むのー あらん。(警察沙汰になるので係わるものではない) 354 くーぢ むち 公費持ち 1395 あれー すぐりむん やくとぅ、くーぢむちっしどぅ ゆすぐにんかい をぅん どー。(あの人は優秀なので、公費で外国にいるよ) 556 くーとぅー 〜以外 1396 やなむん んーぢゅるくとぅ はんするたみに、ぼーじゃーぬ ふぃちぇーんかい なーびぬ ふぃんぐ なかいーびさーに なでぃがなー 「あんまーくーとぅー たーん んーだん、あんまーどぅ んーぢゅん どー」んでぃる まじねーぬ あたん。(悪霊を見るのを外すために、赤児の額に鍋の煤を中指で撫でながら「母ちゃん以外は誰も見ない、母ちゃんだけを見る」という[夜道を歩くときの]まじないがあった) 557 くーとー 公平 1397 ありが するくとー たーんかいん ちゃー くーとー やくとぅ、んなから あがみらっとーん。(あの人がすることは誰にもいつも公平なので、みんなから尊敬されている) 558 ぐーに びっこ ぐーなー〈びっこの者〉 1398 ぐーに/ねーぐ っし あっちょーしが ぬー さが?(びっこを引いて歩いているがどうしたのか) 1399 かたぐーや さば くでぃ なー かたぐーや あしぢゃ くでぃ ぐーにっし あっちょーん。(片一方は草履はき、もう一方は下駄をはいてびっこして歩いている) 559 くーばー クモ 1400 っちゅぬ いっちゃい っんぢたいぬ ねーん とぅくるんかい、くーばーや やんだらんぐとぅ しー ちゅくいん。(人が出たり入ったりがないところに、クモは破られないように巣をつくる) 1401 しーんかい アミリカぐちぬ じーぬ ぐとぅ かちゅる くーばーぬ をぅしが、 ぬーんでぃ かちぇーる むん やがやーんち ふぃるまさっし んーちょーる わらびぬ をぅたん。(巣に米語の字のように書くクモがいるが、なんと書いたのかと不思議に思って見ている子どもがいた) 1402 くーばーが しーや かむる むん とぅいる しかき やん。たーがん ならーさんしが、どぅーくる ちびらーしく ちゅくいる くとぅぬどぅ ふぃるまさる。(クモの巣は食べ物を捕る仕掛けだ。誰も教えないが、自分でりっぱに作ることが実に不思議だ) 560 くーび ぐみ 1403 くーび かみーが ちゅーる とぅい にんがきてぃ はぶぬ しがとーくとぅ、くーび とぅいる ばすねー ちー ちきり よー。(ぐみを食べに来る鳥をめがけてハブが待ち構えているので、ぐみを採るときには気をつけなさいよ) 561 くーぶ 昆布 1404 うさんみうじゅーんかい いりーる むしびくーぼー かりーなむん やてぃ、うやふぁーふじとぅぬ むしび、いちみとぅぬ むしび、かりーぐとぅぬ むしびんでぃる わきぬ あん。(重箱に入れる結び昆布は縁起のいいもので、祖先との結び、親戚との結び、縁結びという意味がある) 562 くーりーん 崩れる くーりたん、くーりらん、くーりてぃ 1405 うふあみぬ ふいねー、やまぬ んーちゃ いしがちぬ くーりてぃ うかーさん。(大雨が降ると、山の土砂、石垣がくずれて危険だ) 355 くーり じぇーうぇー 災い転じて福となること、崩れ幸い 1406 しーやんてぃぬ くとぅどぅ やたしが、けーてぃ くーりじぇーうぇーどぅ なとーる。(仕損じたことではあったが、かえって幸いになっている) 563 くーるー まーしぇー コマ回しの遊び 1407 わらび そーいに うぃきがん、うぃなぐん やーぬ めーをぅてぃ たー くーるーぬ なげー みぐいがやーんでぃる すーぶっし あしだん。(子どもの頃に男も女も家の前で誰のコマが長く回るのかという勝負をして遊んだ) 564 くがた こちら側 あがた〈あちら側〉 1408 っやーや ふどぅまぎー やくとぅ くさーぬ っちょー みーらん、あがた なれー、っやーや くがたんかい くーわ。(お前は体が大きいので後ろの人は見えない、あっちになんなさい、お前はこっちに来なさい) 565 くがとー こんな遠方 うがとー〈そんな遠方〉、あがとー〈あんな遠方〉 1409 「くまー まー なとーが?」「うく やん どー」「あん やみ? いーな くがとーんかい ちょーん なー?」(「ここはどこか」「奥だよ」「そうか。こんなに早くこんな遠くに来ているんだね」) 1410 あがとーから うがとーまでぃ なんぢ そーてぃ ちょーたる ばー なー?(あんな遠方からこんなところまで難儀して来ているわけだね) 1411 あがとーから めんそーちゃん なー?(あんな遠方からいらっしゃたんだね) 566 くがに いーびなぎー 金の指輪 なんじゃ いーびなぎー〈銀の指輪〉、あかがに いーびなぎー〈銅の指輪〉 567 くがに じーふぁー 金のかんざし なんじゃ じーふぁー〈銀のかんざし〉 568 くがに じぇーく 金細工職人 かんじぇーく〈鍛冶職人〉 569 くがにー ミカンの一種 1412 くがにーぬ しるさーに ばさー あらいねー、かたくーりん いるうてぃん さん、はだむちぢゅらく ないん。(クガニーの汁で芭蕉布を洗うと、型くずれも色落ちもしない、肌触りがよくなる) 570 くがらすん 焦がす くがらちゃん、くがらさん、くがりち 571 くがりーん 焦がれる くがりたん、くがりらん、くがりてぃ 1413 ごはん にーるばすねー なまとー ちがてぃ んかしぇー はがま ちかとーたしが、ふぃーぬ まぎく なたい ぐまく なたい さくとぅ、みー はなしーねー なんちち くがらすたん。(ご飯を炊くときには現在とは違って昔は羽釜使っていたが、火が大きくなったり小さくなったりしたので、目を離すと焦がしたものだ) (参考)「くがらちゃん」は過去(=発話以前)に起こった出来事について事実だと言い切っているが、「くがらすたん」では、発話の時点から過去に起こった動作を回想している 572 くくいん 結ぶ、まとめる くくたん、くくらん、くくてぃ 1414 うーび くくいしぇー、しーよーぬ あてぃ ちゅーさてぃん、よーさてぃん ならん。(帯の結び方には、こつがあって強くても弱くてもだめだ) 1415 うふかじぬ ちゅーくとぅ ふかぬ にーや ちゅーく くくとーけー。(台風が来るので外の荷物は強く結んでおきなさい) 1416 りえん さる むとぅみーとぅぬ くちぇー かーみ てぃーちんかい くくいん。(離縁した元夫婦の遺骨は甕一つにまとめる) (参考)くんぢゅん(括る)、くんたばいん(束ねる) 573 くくち 心地、気分 1417 わさわさーっし ちむぬ ゐらん。くくちぬ わっさくとぅ、けーら ゐー?(心が落ち着かない。居心地がわるいので、帰るね) 574 くくぬ たい 九人 1418 ちゅい、たい、みっちゃい、ゆったい、ぐにん、るくにん、しちにん をぅん どー。 はちにんめーや うぃなぐどぅ やしが、くくぬたいぬ ちょーでー。(一人、二人、三人、四人、五人、六人、七人いるよ。八人目は女の子だが、九人の兄弟) (参考)くくぬけーん(9回)、くくぬふぁに(9羽) 575 くくぬ とぅ ぐんじゅー 49 1419 かじぬ ゆみかたー、てぃー、たー、みー、ゆー、いち、むー、なな、やー、くくぬ、とぅーまでぃ ちーねー、くりけーち てぃー、たー、みー、... 、やー、くくぬ、にんじゅー、ゐぬ ぐとぅ ゆでぃ、...、 さんじゅー、...、よんじゅー なてぃ、うりから てぃー、たー、みー、...、 やー、くくぬとぅぐんじゅー、ぐんじゅー なとーん。(数の数え方は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10まで来ると、くり返して1、2、3、…. 8、9、20、同じように数えて、….30、….40になって、それから1、2、3、...、 8、49、50になっている) 576 くくむいん つぼみを持っている くくぬたん、くくむらん、くくむてぃ 1420 わったー なーをぅてぃ くくむとーる ちょーすん(=ばら)ぬ いちが さちゅが やら まちかんてぃー そーん。(私のうちの庭でつぼみを持っているバラがいったいいつ咲くのか待遠しい思いでいる) 356 くくむい つぼみ 1421 わんねー あてぃなしむん やてぃ なーだ くくむいどぅ やいびーる。(私は未熟者でまだ蕾です) 577 くくむん 口の中に含む くくだん、くくまん、くくでぃ 578 くくますん 口の中に含ませる くくまちゃん、くくまさん、くくむち 1422 くすい ぬむるとちぇー さちに みじ くくでぃから ぬめー。(薬を飲むときは先に水を含んでから飲みなさい) 1423 くれー てぃーちどぅ あてぃ、ふかぬ っちゅぬ むのー ねーらんくとぅ、ふぇーくなー くちんかい くくどーけー。(これは1つしかないので、他の人のはないので、早く口に入れておきなさい) 1424 なちやまん わらべー ちー くくましーねー とぅまいさ。(泣き止まない子はお乳を口に含ませると止まるよ) 1425 はーやみーっし はししぬ はりとーくとぅ、あみぐゎー くくどーるぐとーん。(歯痛で歯茎が腫れているので、あめ玉を口に含んでいるみたい) 579 くくらき 胸やけ 1426 どぅく やーさぬ、そー ぬぎてぃ うほーく かまーに くくらきっし くちさたる くとぅぬ あん。(あまりにお腹がすいて、我を忘れてたくさん食べて苦しかったことがある) 1427 わらび そーいに くくらき する あたい っんむ かだしが、なまー っんむん たかく なてぃ、やーさがみ そーたる あぬくるぬ あながちさん。(子どものときに胸やけするほど芋を食べたが、今は芋も高くなって、お腹をすかせて食べていたあの頃がなつかしい) 580 くくりーん 注意する くくりたん、くくりらん、くくりてぃ 1428 はなしちん かからんぐとぅ、まーん やまさんぐとぅ、ゆー くくりり よー。(風邪もひかないで、どこもケガしないで、よく用心しなさいよ) 1429 ぬーぐとぅん うてぃちち くくりぬ ある っちゅ なり よー。(何事も落ち着いて注意深い人になりなさいよ) 581 くくる 心 1430 なさきぬ ねーん っちょー っちゅにんぢんぬ くくろー まーんかい むっちょーがやー?(情のない人は人としての心はどこに持っているのかね) 1431 あれー くくるむちぬ ゆたさん やー。(あの人は気心が良いね) 1432 あれー ちむなさき/ちむぐぐるぬ ねーん。(あの人は情け/心がない) 357 くくる がきーん 心がける 〜がきたん、〜がきらん、〜がきてぃ 1433 うふっちゅ ないねー ぬー すし やてぃん くくるがきてぃ さんねー ならん どー。がくむぬん わじゃん あん やん どー。(大人になると何をするのも心がけてしなければならない。学問も技術もそうだよ) 582 くげー 交流、交際 1434 なーふぁとぅ ホノルルや ちょーでーぬ ゐん むしでぃ くげー そーん。(那覇とホノルルは姉妹都市の関係を結んで交流している) 1435 むらくげーや あたいめーぬ ふぃれーとー ちがてぃ、かかさんぐとぅ っんぢとーん。(地域での交流は普通の付き合いとは違って、欠かさずに参加している) 358 くげー じん 交際費 1436 そーぐゎちから しんぐゎちまでー くげーじんぬ/っんじりみーぬ うふさぬ、ふしがらん。(正月から4月までは交際費/出費が多くて大変だ) 359 くげー ぢん 訪問着 1437 あきまどぅし なてぃ とぅしびー うゆうぇーぬ あまくまをぅてぃ あてぃ くげーぢん ちちょーる っちゅぬちゃーぬ ゆー んーだりーん。(新年になって生年祝いがあちこちであると訪問着を着ている人たちをよく見かける) 583 くさ 雑草 1438 わーが おーふぁ っうぃーてぃん ゆからん むんぬ、かまらんぬーぬ くさー ぬーん さんてぃん あんし ゆかとーる。(私が葉野菜植えても茂らないのに、食べられない雑草は何もしなくてもあんなに茂っている) 584 くさー 後ろ 1439 ふーろー、んかしぇー やーぬ くさーんかい あたくとぅ、なま やてぃん うとぅすえー 「まーんかいが」んでぃ とぅーいねー、「やーぬくさーんかい っんぢちゅーさ」んでぃ いーん。なまー あたいぐゎーぬどぅ やーぬ くさーんかい ある。(トイレは昔は屋敷の裏にあったので、今でもお年寄りは「どこに」と聞くと、「家の裏に行ってくる」と言う。現在は菜園が屋敷の裏にある) 1440 くび/はーや くさー なち ゐちょーん。(壁/柱に背もたれて座っている) 585 くさいん まとめる くさたん、くさらん、くさてぃ 1441 むら/やー くさいん。(村/家をまとめる) 360 くさい まとめ 1442 やーぐさえー をぅとぅぬ ちとぅみ、むらぐさえー むらがしらぬ ちとぅみ、くにぐさえー くにがしらぬ ちとぅみ。(家のまとめは夫の役目、村のまとめは村長、国のまとめは首相) 1443 みーとぅんだ ちゅくさい(夫婦一組み) 586 くさてぃ つっかい棒、頼り、夫 1444 「っやー くさてー まーぬ っちゅ やが?」「わん をぅとー なーふぁ やいびーん どー」(「あなたの夫はどこ出身か」「私の夫は那覇ですよ」) 1445 くさてぃんでぃ いーしぇー っやー をぅとぅ やさ。(「くさてぃ」とはあなたの夫のことさ) 1446 うぃなごー やーぬ かがん、うぃきがー やーぬ なかばーや やくとぅ、っやー をぅとー やーぬ くさてぃ なとーん どー。(女性は家を写す鏡、男性は家の大黒柱なので、あなたの夫は家の「つっかい棒」になっているよ) 587 くさくさー すん 憤慨する 〜さん、〜さん、〜っし 1447 あわてぃーる ばーに みちぬ くでぃ くるまむちゃーや めーにん いからん、くさーにん っんぢゅからんくとぅ、ぷーぷー くさくさ そーん。(急いでいるときに道が渋滞して運転手は前にも行けない、後ろにも動けないので、憤慨している) (参照)わじわじー そーん 588 くさ ぶっくぃーん ませる 〜ぶっくぃたん、〜ぶっくぃらん、〜くさぶっくぃてぃ 1448 わらびぬ っんぢとーてぃ どぅく くさぶっくぃーねー、はなぶっくゎ ちちゃーに たっぴらかち とぅらすん どー。(子どものくせにあまりにませたことを言うと、鼻頭を突いてつぶしてやるぞ) 361 くさ ぶっくゎー ませた子 1449 くさぶっくゎーや わらびらーしくん ねーん、しからん さー。(ませた子は子どもらしくもなくて、好きになれないね) 362 くさ むにー ませたもの言い 1450 むぬぐとぅん くくるん なーだ みっちぇー をぅらんむんぬん、くさむにーや すなけー。(物事も心もまだ未熟なのに、ませた言い方はするな) 1451 ふちゃー(ほら吹き)、うふむにー(ほら吹きくこと)、うふむにーさー(ほら吹き)、うらぬ ちむにー(皮肉、あてこすり)、くじーむにー(人を怒らせるもの言い) 1452 ありが むぬ いーよーや ちゅーばー ふーなーっし(あいつのものの言い方は強がって) 1453 むぬ いーよーぬ かっちょーん。(ものの言い方がすごい) (参考)「むにー」は「むぬ いい」からの派生か 589 くさぢゅん 包丁の刃を直角に当てて皮を削りとる くさぢゃん、くさがん、くさぢ 1454 ぐんぼーや かー んちゅしぇー あらん、くさぢゅし やん。(ゴボウは皮をむくのではなくて、そぐものだ) 1455 ちでーくに/ぐんぼー くさぎ。(にんじん/ごぼうの皮をそぎなさい) 1456 いゆぬ いりち くさぢゅん。(魚のうろこを剥ぐ) (参考)かー んーちゃー(ピーラー)、くにぶぬ かー んーちゅん(みかんの皮をむく)、しぶい/でーくにぬ かー んーちゅん(冬瓜/大根の皮をむく)、しーん/しゆん(擦る)、しやー(擦り器) 590 くさぶっくぃーん ませる くさぶっくぃん、くさぶっくぃらん、くさぶっくぃてぃ 1457 ありが するくとー くさぶっくぃーとーん。(あの人がすることは常識を超えている) 1458 くさぶっくゎー(ませた者) 591 くさみちゅん 腹を立てる くさみちゃん、くさみかん、くさみち 1459 あれー いふぃぐゎーぬ くとぅしん くさみちゅん どー。(あの人は少しのことでも腹を立てるよ) 1460 うっぴぐゎーぬ くとぅしぇー くさみちゅな けー。(これっぽちのことで腹を立てるな) 1461 あらん くとぅ いらってぃ くさみちょーん。(そうでもないことを言われて腹を立てている) (参照)わじーん 363 くさみち あびー つっけんどんな声 1462 くさみちあびー そーたしが、ぬーん あいどぅ すたが やー?(つっけんどんな声を出していたが、何かあったのかね) 592 くさりーん (生ものが)腐れる くさりたん、くさりらん、くさりてぃ 1463 なまむのー くさりやっさくとぅ、ふぇーべーとぅ かむし やん。(生ものは腐れやすいので、早めに食べることだ) 1464 やしぇーぬ/いゆぬ/ししぬ くさりとーん。(野菜が/魚が/肉が腐れている) 1465 くさりかじゃ(腐れた臭い) 364 くさらー 腐れたもの 1466 いちゅび こーたる ばすに なーかんかい くさらーぬ いっちょーしぬ ゆー あん。(イチゴを買ったときに中に腐ったものがはいっていることがよくある) 1467 ふぃらーらん っちゅんかい 「んじゃりむん」、「ちむ くさらー」んでぃ いちょーん。(つき合いができない人に「へそまがり」、「心が腐っているやつ」と言っている) 593 くし 腰 1468 っやーん いふぇー くし ゆくゎーちょーけー。(お前もすこし横になっておけ) 1469 くし ゆくゎーすん。(腰を休める) 1470 はる さがなー、なかゆくいに ちゃーぐゎー ぬだい くゎーしぐゎー かだい するくとぅんかい 「くしゆっくぃー」んでぃ いーん。(畑仕事をしながら、休憩にお茶を飲んだり、お菓子を食べたりすることに「腰休み」と言う) 1471 うとぅすえーや わかさる とぅちに うみちとぅ なんぢ さーに くしぬ まがとーん どー。(お年寄りは若いときに大変な苦労をして腰がまがっているんだよ) 594 くし 欠点 1472 くしぬ ねーらん っちょー をぅらんでぃ うむとーたしが、 あれー じゅんに ぬーぬ くしん ねーん。(欠点がない人はいないと思っていたが、あの人は本当に何の欠点もない) 1473 てぃーぬ ながさる やなぐし むっちょーん。(人のものに手を出す悪癖をもっている) 595 くじ 籤、クジ 1474 っちゅんかえー くじやふぁらーとぅ くじぐふぁーぬ じゅんに をぅん。(人にはくじ運の強い人と弱い人が本当にいる) 596 くしーん 着せる くしたん、くしらん、くしてぃ 1475 うぃなぐ しーじゃぬ うっとぅぬ ちん くしたん。(姉が妹の着物を着せた) 597 くじーん ほじくる くじたん、くじらん、くじてぃ 1476 っちゅぬ めーをぅてぃ はー くじたい、 はな くじたい、 みみ くじたい すしぇー あらん。(人前で歯をほじくったり、鼻をほじくったり、耳をほじくったりするものではない) 1477 わた くじたい、 ちむ くじたい する っちゅくじやーや んなから ちらーってぃ すん すん。(人の腹や心をほじくる人はみんなから嫌われて損をする) 598 くしがき 頼りにすること、鼻にかけること 1478 っやーどぅ くしがき そーくとぅ、かんげーてぃ とぅらし どー。(あなたを頼みにしているので、よろしくお願いしますね) 1479 なー わらべー あらん むんぬ いちまでぃん うや くしがきしぇー ならん どー。(もう子どもではないんだから親を頼りにしてはいけないよ) 599 くじすん ごちそうに箸をつける、崩す くじちゃん、くじさん、くじち 1480 うじゅーぬ うはちぇー やーぬ ぬーしから やくとぅ、わらびんちゃーや くじすな よー。(重箱のお初は家のご主人からだから、子どもたちは箸をつけないよ) 600 くしち 戸籍 1481 っくゎ なしーねー、にしゅーかんまでぃねー くしち いりらんとー ならん。(出産したら、2週間以内に戸籍にいれないといけない) 601 ぐしち すすき 1482 じゅーぐやーねー ばらんぬ ちちょーる ぐしち かざてぃ ちちながみ すん。(十五夜にはすすきの穂が付いているススキを飾って月見をする) 1483 ぐしちさーに ちゅくたる あじまー むしべー むんぬきむん/ふーふだがーい なとーん。(ススキでつくった十字結びは魔除けになっている) 602 くし でー 腰力 1484 とぅし とぅいねー くしでーぬ よーてぃ どぅーてーぬ かなーん ないん。(歳をとると腰が弱くなって体が思うようにならない) 603 くし ながに 背中 1485 くしながに ちゅーらするたみねー、めーんかい まぎたい、くしんかい ぬばちゃい、いるんな うんどー すしぇー まし。(背中を強くするためには、前に曲げたり、後ろに伸ばしたり、いろんな運動すると良い) 1486 てぃーさーじっし くしながに しやーに ふぃんぐ うとぅちゃん。(タオル=垢擦りで背中をこすって垢を落とした) 604 くじりーん 崩れる くじりたん、くじりらん、くじりてぃ 1487 あれー くーさいに たかにち っんぢゃさーに みみぬ くじりてぃ ちからん なとーん。(あの人は幼い頃に高熱を出して耳がこわれて聞こえなくなっている) 1488 うすまさる うふかじっし いしがちぬ くじりとーん。(ものすごい台風で石垣が崩れている) 605 くしれーいん 解体する、屠殺する くしれーたん、くしれーらん、くしれーてぃ 1489 んかしぇー どぅーぬ やしちをぅてぃ っわーから、ふぃーじゃーから、とぅいまでぃ ちかなてぃ そーぐゎちねー どぅーくる くしれーてぃ しんめーなーびんかい にち やーにんじゅ するてぃ くゎっちー さん。(昔は自分の屋敷内で豚、ヤギ、鶏などを飼って正月には自分で解体して大きな鉄鍋で煮て家族揃ってごちそうを食べた) 606 くす 糞 1490 「くす くぇー」や やなむんぬき する まじねー くとぅば やてぃ、はな ふぃちゃる とぅちに ちかいん。(「くすくぇー」は悪霊抜きのまじない言葉で、くしゃみをしたときに使う) 607 くじゅ 去年 1491 くじゅぬ うふしがりなみから いーな ちゅとぅ なとーしが、ちぬー ちゅーぬ ぐとぅどぅ ある。(去年の大津波からはや1年になっているが、昨日今日のことのようだ) 608 ぐすぐす 半煮えの状態 1492 くぬ っんむ/ぐんぼー/とーぬちん/でーくにぬ すばふぃらー にーて— をぅしが、しんぬ くふぁさぬ、ぐすぐす そーん やー。(この芋/ゴボー/とうもろこし/大根の周囲は煮えているが、芯が固くて、半煮えだね) 1493 ふぃみちゃー なてぃ ぐすぐす そーん。(喘息持ちになってぜいぜいしている) 609 くすい 薬 1494 をぅたとーらー にんぢゅしん くすい ないさ。(疲れているなら寝るのも薬になる) 1495 ちぶるぬ やみーねー、くすい ぬみわどぅ まし ないる。(頭が痛いなら、薬飲むと良くなる) 610 くすい でー 薬代 くすい やー〈薬局〉 1496 くすいやーんかい くすい こーいが っんぢゃしが、くすいでーぬ たらーんたん。うぬばすねー、くすいやーや びん あきてぃ うっさぬ ぶん わきてぃ うてぃ とぅらすたん。あんすくとぅ、んかしぇー っちゅ たしきだしき やたんでぃ。(薬局に薬を買いに行ったが、薬代が足りなかった。その際には薬局は瓶を開けてその分を分けて売ってくれたものだ。それで、昔の人は助け合っていたって) 611 ぐすーよー 皆様 1497 ぐすーよー がんじゅー やみしぇーみ?(皆様、ご機嫌いかがですか) 1498 ぐすーよー かなてぃ あっちみしぇーみ?(皆様、ご機嫌いかがですか) 612 くす ぐぇー 下肥え 1499 なまー すいせんトイレ なてぃ、くすぐぇーくまーん みーらん。(現在は水洗トイレになって、下肥え汲む人も見えない) 613 くす ちり ばい 一目散に走ること 1500 そー ぬぎてぃ いっさんばーえー そーしんかい くすちりばい そーんでぃ いーん。(我を忘れて懸命に走っているのに「くすちりばい」していると言う) (参考)ぬちちりばい(死に物狂いで走ること)、ぬちちりばたらち(死に物狂いで働くこと) 614 くす ふぃりー 下痢 1501 なまどぅ やるんでぃ くゎっちー そーぬぎがみ さくとぅ、わたぶっくぃーっし なーちゃー くすふぃりー そーたんでぃ。(今だとごちそうをがつがつ食ったので、お腹が張って翌日は下痢したんだって) (参照)くだすん 615 ぐそー あの世 1502 うやふぁーふじぬ めんしぇーる ぐそーんでぃ いーしぇー かーまー あらん、あみだいぬしちゃんでぃ いらっとーくとぅ、ちむしからーさー すな よー。(祖先のいらっしゃるあの世というのは遠いところではなくて、軒下といわれているので、寂しい思いはしないでよ) 1503 ぐそーぬ ちかく なとーん。(あの世が近くなっている) 616 くだーき この高さ 1504 「いったー なーしべー うだーき なー?」「わったー むのー くだーき あん どー」(「あなたのうちの茄子はそのくらいの丈ね」「私のうちのはこれぐらいだよ」) 617 くたすん 朽ちさせる くたちゃん、くたさん、くたち 1505 うぃなぐぬ わたー くるちなん くたすん。(女性の腹は黒綱も朽ちさせる、女性の辛抱強いことを表わしている) (参考)くるちな(シュロで編んだ黒い綱) 618 くだすん 下痢する くだし〈下痢〉 1506 わったー やーぬめーぬ かーや んーじゅとぅ ちかさたくとぅ、みじぬ わっさぬ、ゆー わた やんてぃ くだちょーたん。(私の家の前の井戸は溝と近かったので、水質が悪くて、よくお腹をこわして下痢をしていた) 619 くたちち 先月 1507 わったー みーやーや くたちちに ちゅくいはじみてぃ、たちち とぅじまてぃ、たちちぬ なーちちねー やーうーちー すん。(私の家の新築は先月造り始めて、来月完成して、再来月には引っ越しする) 620 くだみーん 踏みにじる くだみたん、くだみらん、くだみてぃ 1508 まぐくる くだみらってぃ くちさん。(真心を踏みにじられて苦しい) 621 くたんでぃーん 疲れる くたんでぃたん、くたんでぃらん、くたんでぃてぃ 1509 いっぺー いちゅなさ っんぢゅちょーいびーたしが、うんじょー うくたんでー ねーみそーらに?(とても忙しく動きまわっていましたが、お疲れございませんか) 1510 っやーや むぬん うまーらん あたい どぅく しーぢゅーさくとぅどぅ、うっさ くたんでぃぬ ちょーさ。(あなたは我を忘れる程にやり過ぎたので、そんなに疲れが来ているんだよ) 365 くたんでぃ のーし 疲れ直し 1511 にんたいほーたい しーわどぅ くたんでぃのーしぇー ないる。(寝たり寝そべったりしてこそ疲れはとれる) 622 くち 語、ことば、口 1512 やまとぅぐち(日本語)、とーぬ くち(中国語)、フランスぐち(フランス語)、ドイツぐち(ドイツ語)、ロシアぐち(ロシア語)、こーれーぐち(韓国語) 1513 みーぐち(商いのし始め)、くち のーし(口直し) 1514 くちげーし(相手の言葉をそのまま返すこと) 1515 くち けーしぇー。(相手の言葉をそのまま返しなさい) 1516 くち うーいん。(口に出すと本当にそうなってしまう) 1517 くちぬ わっさん。(口が悪い) 1518 くち がっさん/っんぶさん/にーさん/かないん。(口が軽い/重い/食欲がない/達者である・口答えする) 1519 くち さびっさん。(何か口にしたい) 1520 ぬー ちちん ぬーん いらん。くち くーとーさ。(何を聞いても何も言わない、口を閉ざしている) 1521 あれー まーさむん じょーぐー なてぃ、したたか くち くぇーとーん。(あの人は美食家で、とても味覚が肥えている) 1522 ぬーん かんげーらんぐとぅ あびーほーいねー、くち やますん どー。(何も考えないで言いたい放題すると、口で災いを招くよ) 1523 くとぅばー じんぢけー やくとぅ、ぶかりーな くとぅびけー いーねー くちんかい くゎーりーん どー。(言葉はお金と同様に大切に使わないといけないので、良くない事ばかり言うとその言葉に喰われてしまうよ) 1524 くちぬ あまれー、てぃーぬ っんぢーん。(言い過ぎると、口論から殴り合いになる) 366 くち かじ 口数 1525 うぃなごー ある うっさ はなしわどぅ ちもー ふぢゅくとぅ くちかじぬ うふさ ないしが、うぃきがー くとぅばー てぃーち たーちっし しますくとぅ、ちもー っんぶこーねーらんがやー?(女性は全部話しすれば満足するので、口数は多くなるが、男性は言葉は1つ2つで済ますので、ストレスにならないのかねえ) 1526 くちかじぬ うふさしが、っやーや かくじぇー やまに? かくじ はんでぃーん どー。(女性は口数が多いが、あなたの顎は痛くないのか。顎がはずれるよ) 367 くち からじ 口も頭も疲れること 1527 わらび ふどぅっわーする たみねー、むぬ ならーし すんち くちからじぬ やむさ。(子を育てるためには、ものを教えるといって口も頭も疲れてつらい) 368 くち がんすい 口達者 1528 くちがんすえー うぃきがんかえー をぅらん、うれー うぃなぐぬ かんとーる ななばちぬ てぃーち やん。ななばちんでぃ いーしぇー、みーとぅんだ わかりっし なちゅしん うぃなぐ、わたやみ しみらさってぃ っくゎ なすしん うぃなぐ、っくゎ なちゃる あとぅ ふどぅっわーすしん うぃなぐ、やーぬ わじゃん むる うぃなぐ、ぬーがな あいねー うれー むる うぃなぐぬどぅ わっさんでぃ なとーくとぅ、うぃなごー ななばち かんとーん。(口達者は男性にはいない。それは女性の負っている七罰の一つだ。七罰というのは、離婚して泣くのも女性、お腹を痛めさせられて子を産むのも女性、子を産んだ後育てるのも女性、家事もすべて女性、何かあるとそれはすべて悪いのは女性となっているので、女性は七罰を負っている) 369 くち ぐし 口癖 1529 わんねー いちん うちなーぐちっし はなし すんち うむいしが、くちぐし なてぃ あとー やまとぅぐち なとーん。(私はいつも沖縄語で話しをすると思っているが、口癖になって後は日本語になっている) 1530 くちぐし、てぃーぐし、さきぐしんでーぬ くとぅばー うくねーぬ わっさるくとぅんかい ちかいん。くちぬ わっさたい、っちゅぬ むん とぅたい、さき ぬでぃ ありたい する くとぅ やん。(口癖、手癖、酒癖などのことばは行いが悪いことに遣う。口が悪かったり、人の物を取ったり、酒を飲んで荒れたりすることだ) (参考)くちぬ をぅー(口癖、口の緒の意) 370 くち ぐとぅ 言い争い 1531 っちゅぬ うふさ あちまいる とぅくるをぅてー くちぐとぅん っんぢーん。(人が多く集まるところでは言い争いも生じる) 371 くち ぐふぁー 毒舌家 1532 あれー くちぐふぁー なてぃ、はちゅる くとぅばー むる っちゅぬ ちむ やましぐとぅびけーっし くとぅば じんぢけーんでぃーる くとぅん わからんさ やー。(あの人は毒舌家で、吐く言葉はすべて人の心を痛めることばかりで、ことばは金使い同様大切にということもわからないんだね) 372 くち ざんしん 口で三線をまねること 1533 あぬ っちょー さんしんじち なてぃ まーをぅてぃん くちざんしんっし うたぬ ちーく そーん。(あの人は三線好きでどこでも口三線にのせて歌の稽古をしている) 373 くち しば 悪いうわさ くちなん くちぐとぅ〈悪いうわさ〉 1534 っやーや しきんぬ くちしばんかい かかとーん どー。くちなん くちぐとぅやか うとぅるさる むのー ねーん どー。(あなたは世間の悪い噂が立っているよ。噂ほど怖いものはないよ) 1535 くちなん くちぐとぅぬ かかいねー、ちむ あんまさ しみらさったい、 どぅー あんまさ しみらさったい、ないるくとぅぬ ならん なたいする さーいぬ あんでぃるくとぅ やん。(悪い噂が立つと、意気消沈させられたり、体調不良にされたり、できることもできなくなったりする障りがあるということだよ) 374 くち しる 口の中の唾液 1536 みーぬ めーぬ じーじーっし うとぅ たてぃてぃ やちぇーる うしぬ しし んーち くちしるぬ じーじー そーん。(目の前のジージーと音を立てて焼いてある牛肉をみて、口の中の唾が出ている) 375 くち ぢゅくい 口に物を入れること 1537 ふかんかい っんぢーる ばすねー、ぬーがな くちぢゅくいっしから っんぢらんねー こーいんぐぇーぬ うふく ないん。(外出するときには、何かを口に入れてから出ないと買い食いが多くなる) 376 くち どぅみ 口止め 1538 っちゅにんぢのー ぬーんくぃーん むる んにんかい うさみうーさんくとぅ、くちどぅみ さりーる はなしぇー しぐ なま っんまをぅてぃ してぃり よー。あんしぇー ちむっんぶさ さんてぃん しむん。(人間は何でもかんでも胸に収められないので、口止めされる話はすぐ今ここで捨てなさい。そうすれば、気にしなくても済む) 377 くちぬ めー 一人食べていくだけの稼ぎ 1539 「あちねーや ちゃー やが? もーきらりーみ?」「ならん さー。どぅーぬ くちぬめーぬ うっぴんちょーん もーきかんてぃー そーん」(「商売はどうですか。もうけていますか」「だめだね。自分ひとり食べていくだけ稼ぐのにもやっとだよ」) 378 くちぬ っわーび 口先 1540 ありが いーるくとー くちぬ っわーびどぅ やん どー。ちむねー とぅみんな よー。(あの人がいうことは口先だよ。気にはとめるなよ) 379 くち のーし 口直し 1541 んぢゃむん ぬだる あとー くるざーたー くくでぃ くちのーし すん。(苦いものを飲んだ後は黒砂糖を含んで口直しをする) 380 くち ふぃんとー 口答え 1542 っちゅぬ あん いーねー あん いー かん いーっし、 あれー くち ふぃんとーぬ うふさん。(人がああ言うとあれこれ言って、あの人は口答えが多い) 381 くち ぶーち ほら吹き くち ぶーちゃー〈ほら吹きの者〉 1543 とぅじぬ くちぶーちゃー なやーに をぅとぅぬ ぶぬん むる うりが うちくゎとーん。(妻の方がほら吹きなので夫の名分もすべて彼女が喰い尽くしている) 1544 あれー ちゃー うふむにー すしが、がってぃん する むのーあらん。したたかぬ くちぶーち やん。(あの人はいつもおおげさなこと言うが、信じ込んではだめだよ。大変なほら吹きだよ) 623 くち 遺骨 382 くち うーちー 遺骨の移転 1545 くちうーちーや うふぁかぬ うーちーとぅ ゐぬむん やん。(遺骨の移転はお墓の移転と同じ物だ) 383 くち うんちけー/みくち うんちけー 遺骨のお招き 1546 みーばか ちゅくたる とぅちねー、ふるばかから/てぃらから みーばかんかい みくちうんちけー すん。(新しい墓を造ったときは、古い墓から/お寺から新しい墓にお骨のお招きをする) 624 くち (かじ) 東風 1547 なちぇー ふぇーかじ、ふよー にしかじ、はろー くちかじぬ ふちゅしが、あちぇー いりからどぅ ふちゅがやー?(夏は南風、冬は北風、春は東風が吹くが、秋は西から吹くのかねえ) 625 くちゅぐいん くすぐる 1548 ぐなわらべー くちゅぐいねー/くちゅくちゅしーねー けてけてっし わらいん。(小さい子はくすぐるとケラケラと笑う) 626 くちゅび イボ 1549 くちゅべー やーちゅーさーに やちとぅいねー っんぢらん ないん。(イボはお灸で焼き取れば出なくなる) 627 くっくるーうー 雄鶏の鳴き声 1550 うちなーをぅてー とぅいぬ をぅーむなーや クックルーウーんち たかなち すん。(沖縄では雄鶏はクックルーウーと高い声で鳴く) 628 くっぴ/くっさ これっぽち =くっぺーる/くっぺーるー 1551 くっぴぐゎーぬ/くっさぬ くとぅっし ちむ やまちょーてーる ばー やさ やー。(これっぽちのことで心を痛めていたわけだね) 629 くてーいん 堪える くてーたん、くてーらん、くてーてぃ 1552 くぬめーぬ をぅーじとーしぬ とぅち あみんかい んでぃてぃ、さくとぅ なーちゃー にち っんぢゃち ゆかいねー くてーたっさー(この前のキビ倒しのとき雨に濡れて、それで翌日は発熱してよほどこたえたよ) 1553 ふぃさぬ よーさる っちゅんかえー うぬ ふぃら ぬぶいしぇー でーじな くてーいん。(足の弱い人にはその坂を上るのはとてもこたえる) 1554 まふっくゎねー むぬん うまーらん あたい やてぃ、ふしがらん くてーいん。(猛暑には気が動転するほどなので、どうにもならないほど堪える) 630 くとぅ こと、物事 1555 ちかぐろー ぬーぬ くとぅが やら、むる いふーなくとぅぬ うくりとーん やー。(近頃はどういうことなのか、いつもおかしなことが起こっているね) 1556 あんし っうぃーりきさぎさ そーしが、 ぬーぬ ゐーくとぅぬ あたが?(あんなに楽しそうにしているが、何のいいことがあったの) 384 くとぅ かちゅん 足りずに不自由する 1557 なまちきてぃ ゆすぐにんかい かむしん ねーらん、やーさじに そーる っちゅぬちゃーぬ をぅん。(現在でさえも外国に食べるのもない、飢え死にしている人々もいる) 385 くとぅ さび 災い 1558 やくどぅしぬ あとぅさちぬ みとぅぬ っうぇーだー ぬーぬ くとぅさびん ねーらんぐとぅ かみにげー すん。(厄年の前後の3年の間は何の災いもないように祈願する) 1559 とぅびとぅいぬ やーぬ うちんかい ふぇーりんち ちーねー、くとぅさびぬ いっちょーる しらし やんでぃ。(鳥が家の中に入り込んでくると、災いが入って来た知らせだという) 631 くとぅ― 琴 1560 くとぅー ならいぶさしが、いちゅる まどぅぬ ねーらん。(琴を習いたいが、行く時間がない) 632 くとぅし 今年 1561 くとぅしぇー ダムぬ みじん みっちゃかー そーんでぃ いらっとーくとぅ、なまー みじぶすくぬ しわー ねーらん。(今年はダムの水も満杯していると言われているので、今は水不足の心配はない) 633 くとぅば ことば、地域語 1562 なーふぁくとぅば(那覇ことば)、やんばるくとぅば(国頭のことば) 1563 しまくとぅば(伝統的な地域語/沖縄、宮古、八重山、与那国などの継承言語/琉球諸語) 1564 くとぅばー じん ぢけー(=くとぅばん じんぬ ぐとぅ、あたらさっし ちかり よー)。(言葉はお金のように大切に遣いなさいよ) 1565 ちゃぬ よーな っちゅんかい やてぃん、くとぅばー ゆー かんげーてぃ ちかり よー。(どのような人にでも、ことばはよく考えてつかいなさいよ) 386 くとぅば かじ ことば数 1566 あかんぐゎー たんかーめーねー くとぅばかじぬ うほーく ないん。(赤ん坊は一歳前には言葉の数も多くなる) 387 くとぅばぬ うー ことばの綾 1567 あれー あん やさんでぃ いちぇーをぅしが、くとぅばぬ うーどぅ やてーさに?(あの人はそうだよと言ってはいたが、ことばの綾だったんだね) 634 くとぅぶち 寿 1568 うゆえーをぅてぃ くとぅぶちんでぃ かかっとーる うちゅくぃー ゐーたしが、かりーな むん やくとぅ、あたらさ しー よー やー。(お祝いで寿と書かれている風呂敷をもらったが、縁起のいいものなので、大切にしなさいよ) 635 くとぅゆしーん 口実をもうける くとぅゆしたん、くとぅゆしらん、くとぅゆしてぃ 1569 ちゃー いちゅなさに くとぅゆしてぃ くとぅわたん。(いつも忙しいと口実をもうけて断った) 636 くとぅわいん 断る くとぅわたん、くとぅわらん、くとぅわてぃ 1570 なー とぅし なてぃ あまくま かなーんなてぃ/よーてぃ ありんくりん むる くとぅわとーん。(もう歳をとってあちこち不自由になって/弱ってあれもこれもみんな断っている) 637 くとぅわき 訳を言って断ること 388 くとぅわき すん 陳謝する 〜さん、〜さん、〜っし 1571 むしるぬ あやぬ ぐとぅ しかっとぅ くとぅわき さんねー ばっぺーらりーん どー。(むしろの綾のようにちゃんと陳謝しないと勘違いされるよ) 638 ぐとーん ようだ ぐとぅ〈ように〉 1572 はなぬ ぐとぅ かばさん。(花のように香りが良い) 1573 んかしぇー ぴーぴーどぅ そーたしが、なまー っうぇーきさる ぐとーん。(昔は貧しかったけど、今は裕福になったようだ) 1574 ちゅくいむじゅくい しぇーしぇー くんぴてー ならんぐとぅ、っうぃーてーる とぅくろー とぅーらんぐとぅ、すばなーりーどぅ あっち いき よー。(農作しているのは踏みつけてはいけないので、物を植えてあるところは通らないで、その周りから歩いて行ってね) 639 くなーすん 踏みつける くなーちゃん、くなーさん、くなーち 1575 っちゅ/ふとん くなーすな けー。(人/ふとん踏みつけるな) 1576 ちのー/しゅむち くなーち あっかんけー。(着物/本を踏みつけて歩くな) 640 くなすん 消化する、耕す くなちゃん、くなさん、くなち 1577 むぬ かだる あとー、しごー っんぢゅかんぐとぅ いー ゆくらち ゆー くなちから っんぢくーわ。(食事した後は、すぐには動かないで胃を休めてよく消化してから行っておいで) 1578 さに まちゅる めーねー んちゃ ゆー くなちからどぅ すし やん。(種を撒く前には土をよく耕してからするものだ) 641 くなびーん 比べる くなびたん、くなびらん、くなびてぃ 1579 むのー くなびてぃ んーでぃわどぅ わかいる。(ものは比べてみてこそ分かる) 1580 っちょー くなびーる むのー あらん。(人は比べるものではない) 642 くに 村、町、国 はな ぐに〈芸能の盛んな町〉 1581 ゑーまー うちなーぬ なーかをぅてー じーぬーぬ はねーちょーる とぅくる やん。(八重山は沖縄の中は芸能の盛んなところだ) 1582 んかしぇー さくらじゃかー はなまちとぅっし うた、さんしん、しばいんでー みーむんぬ あてぃ いっぺー はねーち っうぃーりきどぅくる やたんでぃ。(昔は桜坂は繁華街として歌三線、芝居などのショーがあって、とても華やかで歓楽街だったって) 1583 うちなーぐち しまじゅーに ふぃるみてぃ、うちなーぬ てぃーかた くにじゅーんかい ふぃるみてぃ、うちなーぬ ちむぐくる しけーじゅーに ふぃるみてぃ いかな。(沖縄語島全体に広めて、沖縄の文化国全体に広げて、沖縄の心世界中に広めて行こう) (参考)やー ふみかすん(家をにぎやかにする) 643 くにちょーでー 血縁関係のない似ている人 1584 どぅーとぅ にちょーるーぬ くにちょーでーや みっちゃいや をぅんでぃ。(自分と似ている人は3人はいるんだって) 644 くにぶ ミカン 1585 うちなーぬ くにぶんかえー たんかん、かーぶちー、おーとー、くがに、しーくゎーさーんでーぬ あん。(沖縄のミカンにはタンカン、カーブチー、オートー、クガ二、シークヮーサーなどがある) 645 くにんだ 久米村 1586 くにんだんかえー とーぬ っちゅぬちゃーが をぅてぃ、がくむん ふぃるみたい、とーとぅぬ あちねー とぅいむちゃいっし、るーちゅーぬ くさてぃ なとーん。(久米村には中国人が居て、学問を広めたり、中国との交易の仲立ちをしたりして、琉球の主軸になっていた) 646 くぬむん 考案する くぬだん、くぬまん、くぬでぃ 1587 くぬ びんがたぢのー いるあやぬ ゆー くぬでぃ ちゅくらっとーん。(この紅型の着物は色模様がよく考案して作られている) 647 くぬ ゆちゃ この歳 1588 わんが くぬゆちゃ なてぃん、あんちゅが ぐとぅ なとーがやー?(私がこの歳になっても、あの人のようにできているのかな) 648 くぬ ぐるんし この頃 1589 やーぬ なーぬ いしぬ っうぃーんかい あたびちぬ をぅたしが、くぬぐるんしぇー んーちぇーんーだんしが、をぅがやー?(家の庭の石の上にカエルがいたが、この頃は見ていないが、いるかねえ) 649 くねーいん こらえる、許す くねーたん、くねーらん、くねーてぃ 1590 いーっくゎ、いーぶすくぬ あたらー/あれー、くねーてぃとぅらし よー。(言い過ぎ、言い不足があったなら、許してくださいよ) 650 くねーだ んし 近頃、最近 1591 くねーだんしぇー でんわぬ むる くーん なとーしが、ぬーが やー?(近頃は電話がちっとも来なくなっているが、どうしたのかなあ) 651 くば クバ 1592 くばぬ ふぁーさーに くばがさ ちゅくたい、くばおーぢ ちゅくたい、みじ すくいる にーぶ ちゅくたい、くばさば ちゅくたい、かさがーい さい、うちゅくぃー さい すたん。(クバの葉でクバ笠を作ったり、クバの扇を作ったり、水をすくうひしゃくを作ったり、クバの草履を作ったり、傘代わりにしたり、ふろしき代わりしたりしたものだ) 1593 くばぬ ふぁー ゆー(クバの葉を着物にした時代) 652 くばめーすん 節約する くばめーちゃん、くばめーさん、くばめーち 1594 まんどーくとぅんでぃ いやーに すそーんがみや すな よー。あいにどぅ くばめーすん どー。(たくさんあるからといってあるだけ食いはするなよ。あるときにこそ節約はするものだ) 653 くび 首、襟 1595 ちんぬ くび のーしぇー。(着物の襟を直しなさい) 1596 っんにぬ ぐとぅっし みーぬ ちかわ くび をぅーりり。(稲のように実が付けば頭を垂れなさい) 389 くび がー うなじ 1597 あぬ っちょー くびがーぬ ながさくとぅ、ちのー ゆー うちゃとーてぃ うみないびぬ にんぢょー(っちゅがたー;ふとぅきー)ぬ ぐとーん。(あの人はうなじが長いので、着物がよく似合っていて王妃の人形のようだ) 1598 うぃなごー ちん ちち すがいる ばすん あくとぅ、くびがーや てぃーだんかい やきらんぐとぅ そーん。やきーねー ちんとー うちゃらんくとぅ あん すん。(女性は着物を着て装うときもあるので、うなじは日に焼けないようにしている。焼けると着物とは似合わないのでそうする) 654 くび 壁 1599 あまくまぬ やーぬ くびとぅか、でんしんばーやんかい はらっとーる `ちらぬ かーたー そーる かび'や はげー しむる むんぬ。なー ふだいりん うわてぃどぅ をぅくとぅ、みーぶしくん ねーんさー やー。(あちらこちらの建物の壁とか、電柱に張られているポスターは剥ぎとればいいのに。もう投票も終わっているので、見たくもないのにねえ) 1600 あかいんかえー みーぬ あてぃ くびんかえー みみぬ あくとぅ、いち やてぃん まーんぢ やてぃん まくとぅ そーけー ちゃーん ねーらん。(障子に目があって、壁に耳があるので、いつでもどこでも誠実にしていればどうもない) 655 くふぁいん 固くなる、仲が悪くなる くふぁたん、くふぁらん、くふぁてぃ 1601 うり! みーくふぁやー かでぃ みーくふぁれー。(ほれ! お目ざを食べて目を覚ましなさい) 1602 ゼリーや くふぁらちからどぅ まーさる。(ゼリーは固くなってからがおいしい) 1603 くちむんどー さる あとぅから たいぬ なかー くふぁとーっさー。(口論の後から二人の仲は悪くなっている) 1604 あったー みーとぅんだー なま くふぁとーん どー。(あちらの夫婦は今仲が悪くなっているよ) 390 くふぁ でーさー クファーデーサー 1605 クファーデーサーや うふぁかんかい ゆー っうぃーらっとーる きー やしが、ふぁーん まぎさい ゆくんかい ふぃるがいくとぅ、かーぎ ちゅくてぃ しーみーぬ ばすねー ゐー ふーぢ やん。(クファーデーサーはお墓によく植えられている木だが、葉も大きく横に広がるので、陰をつくって清明祭の時には風情がある) 391 くふぁ ぱっちらー 固まるさま 1606 はがまっし にちぇーる めーや ふぃじゅいねー くふぁぱっちらー ないくとぅ、びら、っわーじし、かまぶく、くーが いってぃ、たしやーめーっし かみーねー まーさたん。(羽釜で炊いた米は冷めると固くなるので、ネギ、豚肉、かまぼこ、卵を入れて、チャーハンにして食べるとおいしかった) 392 くふぁ ばにー すん きっぱり拒絶する 〜さん、〜さん、〜っし 1607 しっぷたーんかえー ちゅーく くふぁばにー しぇー。なーだ いーよーぬ よーさん どー。(強引な人にはきっばり断りなさい。まだ物の言い方が弱いよ) 656 くふぃな この大きさの、こんなに大きな 1608 いったーや うや っくゎ みっちゃいどぅ やる むんぬ、くふぃな やーんかい しまとーてーさ やー。(あなた方は親子三人なのに、こんなに大きな家に住んでいたんだね) 1609 っやーや なままでー うっぴぐゎーぬ ぐまいゆどぅ とぅてぃちゅーたしが、ちゅーや くふぃな いゆ とぅてぃちぇーさ やー。(あなたは今まではそれぐらいの小魚を捕ってきてたが、今日はこんなに大きな魚を捕って来たんだね) 657 くぶしみ イカの一種 1610 くぶしめー さしみっし まーさくとぅ わんが しっちょーる っちょー むる しち やん。(コブシメは刺身にするとおいしいので私が知っている人はみんな好きだ) 658 くぶん 窪地 1611 わったーやーや くぶぬんかい あくとぅ、ちゃー じゃかじゃか そーん。(私の家は窪地にあるので、いつもじめじめしている) 1612 っんぢゃる いくさねー したたか ばくだん うとぅさったくとぅ、あまくま くぶんぬ まんどーたん。(去る戦争にはものすごく爆弾を落とされたので、あちこち窪地が多かった) 659 くまいん 家にこもる くまたん、くまらん、くまてぃ 1613 やしみねー まーにん いかん、まるふぃっちー やーに くまとーん。(休みにはどこにも行かない、一日中家にこもっている) 660 くま〜 細かな (参考)くまさん(つつましい)からの派生 393 くま きー 細かい切れっ端 1614 わらび そーいに くゎーしぬ くまきー こーいが くゎーしやーんかい ゆー いちゅたん。(子どもの頃お菓子の細かい切れっ端を買いにお菓子屋によく行ったものだ) 394 くま ぐまーぬ くとぅ 詳細な事柄 1615 ちゃぬ よーな くとぅ すんでぃーる くとー なま うんぬきやびーしが、くまぐまーぬ くとー あとぅから うんぬきやびーん。(どういうことをするということは今申し上げますが、詳細は後から申し上げます) 661 ぐま〜 小さな (参考)ぐまさん(小さい)からの派生 395 ぐま ぢけーぐゎー 小銭 1616 まぎじんとぅ ぐまぢけーぐゎーや わかち いってーん。(大きいお金と小銭は別にして入れてある) 662 くま むてぃ この側 1617 くまむてぃや てぃーだん てぃてぃ あかがとーしが、あまむてぃや てぃーだかたか さってぃ くらさん。(こちらの側は太陽も照って明るいが、あちらの側は陽が遮られていて暗い) 1618 わったー やしちぬ くまむてぃんかい かーぬ あてぃ あがりむてぃどぅ なとーる。(私のうちのこちら側に井戸があって東側になっている) 663 くみ 米 1619 くみぬ ちりとーくとぅ こーてぃ くーわ。(米がないので、買っておいで) 1620 めーまかいんかえー ちゅちぶん ぬくさんぐとぅ かみ よー。(ご飯茶碗には一粒も残さないように食べなさいよ) 664 くみーん 押し込める くみたん、くみらん、くみてぃ 1621 うやぬ いーし ちかんたくとぅ、まっくらしんぬ おしいれんかい くみらってい いっぺー うとぅるさたん。(親の言うのを聞かなかったので、暗い押し入れに押し込められてとても恐かった) 1622 なまぬ いちむしぇー ぬーしぬ ほけんじょんかい とぅどぅきっんぢらんとー ならん。(現在の動物は飼い主が保健所に届け出ないといけない) 665 くみ んちゅん 汲み入れる 〜んちゃん、〜んかん、〜んち 1623 みじがーみんかい みじ くみんちょーちゅしぬ めーなちぬ わじゃ やたん。(水甕に水を汲んでおくのが日課だった) 666 くむい 池 1624 りゅーたんぬ くむいんかえー あふぃらーぬ をぅてぃ、っちゅぬ ちーねー かーまから じゅー ふやーに ゆるくでぃ ゆてぃちゅーん。(龍潭の池にはアヒルがいて、人が来ると遠くから尾を振って喜んで寄ってくる) 1625 くむいんかえー てれぴあ、いびしぇーぐゎーんでーぬ をぅしが、くまんかい ちーねー、っうぃーりきさぬ ちむ ふぢ やーんかい けーらりーん。(池にはテレピア、ザリガニなどがいるが、そこに来ると楽しくて満足して家に帰れる) 667 くむいん 曇る 1626 がらすぬ くむとーくとぅ、すすいさーに すすれー。(ガラスが曇っているので、ぞうきんで拭きなさい) 668 くむぢゃー あばたの者 1627 にくんぬ ちら いっぺー ふぃちゃる あとー くむぢゃー ないしん をぅたん。(ニキビが顔中吹き出た後はあばたが残る者もいた) 669 くむん 切り開く くだん、くまん、くでぃ 1628 どぅーぬ みち くむん/くめー/くどーん。(自分の道を切り開く/切り開け/切り開いている) 1629 どぅーぬ みちぬ なーだ くまってー をぅらん。(自分の道がまだ切り開かれてはいない) 1630 どぅーぬ みち くでーさ やー。(自分の道を切り開いているね) 670 くむん 組む、履く、編む くだん、くまん、くでぃ 1631 くんどー っやーとぅ わんとぅ ぐー くま やー。(今度は君と僕と一緒に組もうね) 1632 くつ あらぐみ すな けー。(靴を荒っぽく履くな) 1633 んかしぇー ぼーしくまーっし むぬ かどーたる っちゅぬちゃーが まんどーたん。(昔は帽子編みをして生計を立てていた人がたくさんいた) 1634 ばさーぢん ちち、あしぢゃ くでぃ あっちょーしが、をぅどぅいさーどぅ やが やー?(芭蕉布の着物を着て、下駄を履いて歩いているが、舞踊家なのかな) 396 くみ 組み 1635 じゅーばくぬ ちゅくみんかえー むちとぅ うさんみ うじゅーぬ きゅーしな(しし、かまぶく、とーふ、てぃんぷら、ぐんぼー、くーぶ、こんにゃく、でーくに、たーっんむ)ぬ いっちょーん。(重箱の一揃えには餅と食べ物の九品(肉、かまぼこ、豆腐、てんぷら、ゴボウ、昆布、こんにゃく、大根、田芋)が入っている) 397 くみ をぅどぅい 組踊り 1636 くみをぅどぅえー しけーぬ たからとぅっし ちわみらっとーん。(組踊は世界の宝として定められている) 398 くみ んちゅん 踏み入れる 〜んちゃん、〜んかん、〜んち 1637 さば くでぃ ぐぇったいんかい ふぃさ くみんちゃーに さばぬ ぬがらん なてぃ、てぃー たっくでぃ さば とぅたん。(草履を履いて泥んこに足を踏み入れて草履が脱げなくなって、手を突っ込んで草履を取った) 671 くめーきーん 倹約する、丁寧にする、くわしくする くめーきたん、くめーきらん、くめーきてぃ 1638 くめーきやー(倹約家) 参考:いびらー(けちんぼ) 1639 くめーきり よー やー。(倹約しなさいよ) 1640 じん くめーきてぃ ちかいん。(お金をつつましく使う) 1641 っちゅびれー じょーじぇー ぬーぐとぅにん くめーきとーん。(人付き合いの上手な人は何事も丁寧にする) 1642 えーさちん いっぺー くめーきてぃ かき よー。(挨拶もとても丁寧に書きなさいよ) 1643 あくとぅんでぃち あいぢけー しぇー ならんでぃる くとぅ やてぃ、うんな とぅちにどぅ くめーきーし やん。(あるからといってあるだけ使ってはいけないということなので、そんなときにこそ倹約するものだ) 1644 っやーが するくとー ちゃー くめーきてぃとぅらち にふぇー どー。(あなたがすることはいつも丁寧にしてもらってありがとう) 1645 やまとぅから なーじむぬん こーてぃ ちゃん なー?あんし っやーや くめーきとーる。(本土からのおみやげも買って来たの。ほんとにあなたは礼儀正しいね) 1646 ぬーぬ あたが? わかいるぐとぅ くめーきてぃ ちかしぇー。(何があったのか、わかるようにくわしく聞かせてくれ) (参考)なーじむん(おみやげ)、ちとぅ(おすそ分け) 672 くらー 雀 1647 くらーや うふやーにんじゅっし かたまてぃ くらちょーん。(雀は大家族で群がって暮らしている) 1648 くらー とぅいんでぃち ぐむかんさーに かんかんあてぃえー そーたん。(雀を捕るといってゴム鉄砲で缶に当てる練習をしていた) 673 くらし がた 暮らし方、生計 1649 ふぃーさぐねー ゆちさーに やーん みちん うさーってぃ、やーぬ なかをぅとーてぃ ちゃーしが くらしがた そーら やー?(寒い地方は雪で家も道も覆い被さって、家の中でいったいどのように生活しているのかねえ) 674 くらじょーりーん 薄暗くなる くらじょーりたん、くらじょーりらん、くらじょーりてぃ 1650 なまー まっぴるまどぅ やしが、くぬ やまー うくんかい いちゅしんでー くらじょーりとーん やー。(今は真昼間だが、この森は奥に行くほど薄暗くなっているね) 675 くらしん 真っ暗 くらしんみー〈真っ暗な所〉 1651 くらしんみー あっちゅる ばすねー ぬーぬが とぅんっんぢてぃ ちゅーら わからんぐとぅ ちー ちきり よー。(真っ暗な所を歩くときにはいったい何が飛び出してくるのかわからないので気を付けなさいよ) 1652 いったー やーや おーぐらしん そーたくとぅ、なーだ たーん けーてぃちぇー をぅらん どー。(あなたの家は真っ暗していたので、まだ誰も帰って来てはいないよ) 676 くらすん 暮らす くらちゃん、くらさん、くらち 1653 ちとぅみ うわてぃ あとー しーぶさるくとぅ っし くらすん。(定年後はしたいことをして暮す) 1654 んかしぇー ふぁーふじん まじゅーん くらちょーたくとぅ、いるんな てーしちな くとぅ ならーりたん。(昔は祖父母も一緒に暮らしていたので、いろんな大切なことが学べた) 677 ぐり 沈殿物、粕 1655 ちゃーぬ/んーすじるぬ ぐりまでー ぬまん どー。(茶の/味噌汁の沈殿物までは飲むなよ) 678 くりー まやー さかりのついた猫 1656 くりーまやーぬ やななち しーねー、やがまさくとぅ 「しーしー」っし うぃーほーいん。(発情期の猫が気持ち悪い声で鳴くと、うるさいので「しーしー」と追い払う) 679 ぐりー お辞儀 1657 っちゅぬ めーから とぅーいる ばすねー、ぐりーっしから いけー。(人の前から通るときには、お辞儀してから行きなさい) 680 くり かー この辺り 1658 くりかーんかい ふぃぢゃさんでぃーる っちゅぬ めんしぇーびーがやー?(この辺りに比嘉さんという人がいらっしゃいますか) 681 〜くる 自身で 1659 わんくる(私自身で)、どぅーくる(自分自身で)、たかしーくる(隆自身で) 1660 わらびんちゃー どぅーくる しみれー。(子どもたち自身でさせなさい) 1661 っやー どぅーくる しぇー。(お前独りでしろ) 1662 あんちゅ どぅーくる しみそーらしぇー。(あの人ご自身でおさせになってください) 1663 うんじゅ どぅーくる しみそーり よー。(あなた様御自身でなさってくださいね) 682 くるー 黒、黒いもの、反対派 1664 くぬ くるーや いちゃぬ くり やん でー やー。(この黒色はイカ墨だよね) 1665 がってぃん そーる っちょー しるー、あねー あらん っちょー くるー やさ。(賛成している人は賛成の者、そうではない人は反対の者だよ) 683 ぐるくん たかさご 1666 ぐるくのー ふぃーちゅーく さーに あんだんかい あぎてぃどぅ まーさん どー。ちぶるから ふにから じゅーまでぃ してぃーしぇー ねーらん。むる かまりーん。(グルクンは火を強くして油に揚げればおいしいよ。頭から骨から尾まで捨てるところはない。全部食べられる) 684 くるすん 懲らしめる、(動物を)殺す くるちゃん、くるさん、くるち 1667 「くるすん」や えーてぃ しちきてぃ わからする くとぅ やてぃ、っちゅぬ ぬち とぅいんでぃる くとー あらん。(「くるすん」は相手をしつけて解らせることであって、人の命を取ることではない) 685 くるち 黒木 1668 くるちぇー さんしんぬ そー ないる くふぁぎー やん。(黒木は三線の棹になる堅い木だ) 686 くるばすん 転ばす くるばちゃん、くるなさん、くるばち 1669 うとぅすいとぅ わかむのー ゐぬふぃさ あらんくとぅ、ふぇーくなー ふぇーくなーっし あわてぃらかしーねー くるばすん どー。(お年寄りと若者の足は同じではないので、速く速くと急かすと転倒させてしまうよ) 399 くるばしぇー 遊びの一種 1670 かたふぃさっし とぅんぢゃい はにたい さがなー、えーてぃ くるばしーねー、くるばちゃる っちゅぬ まかちょーん。(片足で飛んだり跳ねたりして相手を転ばすと、転ばした人が勝っている) 687 くるぶん 転ぶ くるだん、くるばん、くるでぃ 1671 ぬーん する めーねー どぅーかんげーびけー さんぐとぅ、っちゅとぅ ちゅーごーん さんねー あとー くるぶん どー。(何でもする前には自分独りだけで考えないで、人と協議もしないと後になって転倒するよ) 688 くるべー 黒カビ 1672 ぬいぢき しぇーる ちん あみんかい うたしーねー、くるべー ないん。(糊付けしている着物を雨に濡らすと、黒カビになる) 689 くるむん 黒ずむ くるだん、くるむん、くるでぃ 1673 っやー てぃーや くるどーしが、ぬー さが?(あなたの手は黒ずんでいるが、何をしたの) 690 くるん げーい 衣替え 1674 うちなーぐゆみぬ しんぐゎちとぅ じゅーぐゎちねー くるんげーい すたん。(旧暦の4月と10月には衣替えをしたものだ) 691 くんぐとーるー これと似たもの 1675 ちゃー わーが ちかいしぇー くり やくとぅ、くんぐとーるー こーてぃっち くぃれー。(いつも私が使っているものはこれだから、これと似たもの買って来てくれ) 692 くんぐゎち ちくじゃき 9月9日の菊酒 1676 くんぐゎち ちくじゃけー くんぐゎちくにちに どぅーがんぢゅー にげーする ういみー やん。(「くんぐゎち ちくじゃき」は9月9日に健康願いをする行事だ) 693 くん〜 強く、勢いよく 400 くん しばいん 強く縛る 〜しばたん、〜しばらん、〜しばてぃ 1677 ふるしんぶのー はんでぃらんぐとぅ くんしばれー。(古新聞は外れないように強く縛りなさい) 401 くん しみーん 強く締める 〜しみたん、〜しみらん、〜しみてぃ 1678 むぬうちぬ はしろー いんまやーぬ いらんぐとぅ くんしみとーき よー。(物置の戸は犬猫が入らないように強く締めておきなさい) 402 くん たばいん 強く縛る 〜たばたん、〜たばらん、〜たばてぃ 1679 かーまんかい とぅどぅきーし やくとぅ はんでぃらんぐとぅ くんたばり よー。(遠くに届けるものなので外れないように強く縛りなさいよ) 403 くん ちかいん こき使う 〜ちかたん、〜ちからん、〜ちかてぃ 1680 ないん、ならんでぃーる くとぅぬ いえーうーさん っちょー んなんかい くんちかーりーん。(できる、できないということを言えない人はみんなにこき使われる) 1681 わんねー くゎいしゃをぅてー やーんかい けーいるまでぃ くんちかーっとーん。(私は会社では帰宅するまでこき使われている) 1682 してぃみてぃから ゆさんでぃまでぃ くんちかーってー をぅしが、ぬーしぬ いーし ゆー ちちくぃてぃ、はたらちゃーうしんかえー いっぺー たしきらっとーん。(朝早くから夕暮れまでこき使われてはいるが、主人の言うことをよく聞いてくれて、働き者の牛にはとても助けられている) 404 くん ちきーん 踏みつける 〜ちきたん、〜ちきらん、〜ちきてぃ 1683 みちばたぬ くさー くんちきらってぃん しぐ また みーっんぢーん。(道端の草は踏みつけられてもすぐまた生え出る) 405 くん ちゃーすん かき消す 〜ちゃーちゃん、〜ちゃーさん、〜ちゃーち 1684 ちゃー ゐぬ くとぅびけー いーけーさーっし ちゃーん ならんくとぅ、ちむから くんちゃーしぇー。(いつも同じことだけを言ってどうしようもないから、心からかき消しなさい) 406 くん ちゃきーん (水、湯を)ひっかける 〜ちゃきたん、〜ちゃきらん、〜ちゃきてぃ  1685 バケツぬ みー みじ くんちゃきてぃ ふぃー くんちゃーしぇー。(バケツいっぱいの水をひっかけて火を消しなさい) 1686 たまとー かー んちゅるばすねー、ふちゆー くんちゃきーねー、かーや んちやしく ないん。(トマトは皮を剥くときには、沸騰した湯をひっかけると皮は剥きやすくなる) 1687 ふぃーんかい みじ くんちゃきとーけー。(火に水をひっかけておきなさい) 1688 なーぬ きーくさんかい みじ かきとーる ちむえーどぅ やたしが、ばっぺーてぃ みち あっちょーる っちゅんかい みじ くんちゃきてぃ ねーらんたっさー。(庭の木草に水をかけているつもりだったが、間違えて道を歩いている人に水をひっかけてしまったよ) 407 くん ちゅーいん 強くなる、立って歩けるようになる 〜ちゅーたん、〜ちゅーらん、〜ちゅーてぃ 1689 いったー っんまがー てぃーふぃさ みーてぃ くんちゅーとーん やー。(あなたの家のお孫さんは立って歩けるようになっているね) 408 くん とーすん 踏み倒す 〜とーちゃん、〜とーさん、〜とーち 1690 なさき かきてぃ うほーくぬ じん からちゃる ちむえーどぅ やたしが、からちゃる じのー ちゅらーく くんとーさったん。(情けをかけて大金を貸したつもりだったが、貸したお金は見事に踏み倒された) 409 くん とぅいん 横取りする 〜とぅたん、〜とぅらん、〜とぅてぃ  1691 うれー わーが かんげーてぃ わーが いらなやーんでぃ うむとーたしが、ありんかい いちゃくとぅ、くんとぅらったん。(それは私が考えて私が言おうと思っていたが、あの人に言ったので、横取りされた) 410 くん ぬぢゅん 追い越す 〜ぬぢゃん、〜にがん、〜ぬぢ 1692 はーえーすーぶをぅてぃ おーちびどぅ やたしが、うみちとぅ はーえー ごんごんっし くんぬぢやーに いちばん なたんでぃる いみ んーちゃん。(駆けっこでビリだったが、死にもの狂いで走って追い越して一番になったという夢を見た) 1693 うさぢとぅ かーみーぬ はなしぬ ぐとぅ、どぅく どぅーあがみ しーねー っちゅんかい くんぬがりーん どー。(ウサギと亀のように、あまりにも自惚れると人に追い越されるよ) 411 くん のーすん 持ち直す 〜のーちゃん、〜のーさん、〜のーち 1694 したたかぬ ふぃんすーから くんのーち、なまねー っうぇーき そーん。(ひどい貧乏から持ち直して、今では裕福になっている) 1695 なー むちぇーうーさんでぃ しわ そーたしが、くんのーち ゆるっとぅ なとーん。(もう持ちこたえることはないと心配していたが、持ち直して安堵している) 412 くん のーいん 立ち直る 〜のーたん、〜のーらん、〜のーてぃ 1696 まぎやんめーから くんのーたるあとー ぬー やてぃん ぬちかぢり やたん。(大病から立ち直った後は何でも命がけだった) 413 くん ぱいん 踏ん張る 〜ぱたん、〜ぱらん、〜ぱてぃ 1697 やーうーちーぬ てぃがねさーたーや っんぶむぬん くんぱてぃ/しーいっぺーさがなー はくでぃとぅらすん。(引っ越しの手伝いする人たちは重い物も踏ん張って/精いっぱい運んでくれる) 1698 わかさる ばすに ぬーくぃーん くんぱてぃ そーきわどぅ、あとー わらてぃ くらさりーっさ。(若いうちに何でも踏ん張ってしておけば、後は笑って暮らせる) 414 くん はんすん 踏み外す 〜はんちゃん、〜はんさん、〜はんち 1699 さーるーん きーから くんはんするくとぅぬ あくとぅ、とぅびわじゃぬ っちゅぬちゃーん ばっぺーてぃ うてぃてぃん ふぃっかかいるぐとぅ なとーる あんぜんべると するくとぅ なとーん。(猿も木から踏み外すことがあるので、鳶職の人たちでも誤って落ちてもひっかかるように安全ベルトをすることになっている) 694 くんじょー 悪い根性 1700 ありんかい ぬーぬ はなし さんてーまん しぐ くんじょー っんぢゃすくとぅ、はなん ふぃららん、むぬん いららん。(あの人に何の話をしてもすぐ腹を立てるので、くしゃみもできずものも言えない) 1701 くんじょーむん(根性の悪い者=しむちわるー) 695 くんだ こむら くんだ あがやー〈こむらがえり〉 1702 ゆなか くんだあがやーっし やでぃ ふしがらんたっさー。(夜中こむら返りして痛くて大変だった) 1703 「くんだあがやーどぅ やが やー? がらしまがいどぅ そーが やー?」んでぃち、からふぃさー なさーに むでぃとぅらすたん。(「こむら返りなのか、指のけいれんなのか」と言って、靴を脱がして揉んでくれた) 696 くんち 元気、体力 くんち すーぶ〈根気勝負〉 1704 うちなーぬ なちぇー ゴーヤー、っわーじし かまんとー くんちぬ ねーん ないん。(沖縄の夏はゴーヤー、豚肉を食べないと元気がなくなる) 1705 わんねー ちかぐろー をぅたいぢゅーさぬ、くんちぶすくっし どぅーぬ どぅーん むちかんてぃー そーっさー。(私は近頃は疲れ過ぎて、元気がなくなって自分で自分の体調も維持できなくなっているよ) 1706 まらそのー くんちすーぶどぅ やくとぅ、くんちぬ ねーん っちゅがー ならん。(マラソンは根気勝負なので、根気がない人にはできない) 697 くんぢ 紺地 1707 くがにーぬ しるっし あさぢくんぢぬ ばさーぢん あらいねー、いるん かわらん、かたん くーりらん、ちーやしく ないん。(クガニーの汁で浅地紺地の芭蕉布の着物を洗うと、色も変わらない、型もくずれない、着やすくなる) 698 くんちーん 横切って近道をする くんちたん、くんちらん、くんちてぃ 1708 くんちりみち さな。(近道しましょう) 1709 くんちりみーちーっし いか やー。(近道をして行こうか) 699 くんち うじにー 栄養食 1710 んーす かたがたーくっし にちぇーる ししじろー、たでーまぬ くんちうじにー ないさ。(味噌を濃くして煮た肉汁は、即効性のある栄養食になる) 700 くんちゃー 乞食 1711 くんちゃーぬ けーまーいまーい そーん。(乞食がまわり歩いている) 701 くんぢゃん 国頭 1712 くんぢゃんぬ ひがしむらをぅてー めーにん さんぐゎちねー ちちじまちーぬ あてぃ、んーぢゅる とぅくる んーぢゅる とぅくる まー んーちん、あかー、しるー、ふじいる、むむいる、だいだいいるんでーぬ いるかじぬ はなぬ さちかんとーん。(国頭の東村では毎年3月にはツツジ祭りがあって、見渡す限りどこを見ても、赤、白、紫、ピンク、オレンジ色などの色々な花が咲き乱れている) 702 くんぢゅん くびる、縛る、拘束する くんぢゃん、くんだん、くんぢ 1713 わったー いのー まぎさぬ っちゅぬ うとぅるさすくとぅ やしちぬ うち やてぃん くんぢゅん。(私の家の犬は大きくて人が怖がるので、屋敷内でもくびる) 1714 んなとぅぬ ふねー ちなさーに くんだっとーたん。(港の船はロープで縛られていた) 1715 てぃーふぃさ くんだってぃ っやーんかえー ちゅらーさ ふぃまだーり しみらさったん。(手足を奪われてあなたにはすっかり時間をつぶされた) 1716 っくゎ なちゃる あとー うやー っくゎんかい てぃーふぃさ くんだってぃ、まーにん いからん、どぅーぬ くとー むる ならん。(子を産んだ後は親は子どもに手足を奪われて、どこにも行けない、自分のことは何もできない) 1717 やみき とぅてぃ いさぬ やーんかい くんだりーねー、どぅーぬ うむいるぐとー っんぢゅからんくとぅ、いさぬやーん るーやん ゐぬむん やさ。(病気になって入院すると、自分の思い通りに動けないので、病院も刑務所も同じようなものさ) 703 くんぺん 焼き菓子の一種 1718 くんぺのー うゆうぇーぐとぅ、すーこーぐとぅんかえー ねーんとーならん むん やん。(クンペンは祝儀、法事には欠かせないものだ) 704 くんぴーん 踏みつぶす くんぴたん、くんぴらん、くんぴてぃ 1719 しりしりー すなけー、ふぃさ くんぴらりーん どー。(くっつくな、足を踏まれるよ) 1720 くつぬ あどー くんぴーんな けー。(靴のかかとをつぶすな) 1721 かんかなー ふぃさっし くんぴてぃ たっぴらかすん。(缶を足で踏みつぶしてペシャンコにする) 705 くんぴらかすん 踏みつける くんぴらかちゃん、くんぴらかさん、くんぴらかち 1722 ちゅぬ めーから しりーしりーびかー っし、くんぴらかさりーん どー。(人の前にくっついてばかりいると、足を踏みつけられるよ) 1723 うぃなぐぬ たかぐつさーに んじゃんじゃーとぅ くんぴらさってぃ みーくらがん そーたん。(女性のハイヒールで思いっきり踏みつけられて目眩がしていた) 1724 いふーな うぃきがんかい とぅっかちみらったる とぅちねー たかぐつさーに くんぴらかすし やん。(変な男性に捕まえられた際にはハイヒールで踏みつけることだ) 706 ぐんぼー ゴボウ 1725 ぐんぼー びさ(細長い足)、じゅり ぐんぼー(女郎買いをする者) け、げ 707 けー 貝 1726 ぶらげーや けーぬ てぃーち やしが、うふむにーさーんかいん 「ぶらげー」んでぃ いーる とぅくるん あん。(ホラ貝は貝の一種だが、ほら吹きにも「ぶらげー」というところもある) 708 けー/うけー 粥 1727 んかしぇー にち っんぢたい どぅー あんまさる ばすねー、うけーめーとぅ かちゅーゆーとぅ ちゅくてぃくぃたん。あんしーねー、たでーま まし なたん。(昔は熱が出たり体がすぐれないときには、お粥とかつお節湯を作ってくれた。そうしたら、すぐによくなった) 709 げー 反抗、口答え 1728 うや/しーじゃ/うふっちゅ/とぅすい/しんしーんかい げー する むのー あらん。(親/先輩/大人/年寄り/先生に反抗するものではない) 1729 げー さー(よく口答えする者)、げー さー わらばー(口答えをする子) 1730 あん いーねー、かん いーっし ふぃっちー げーびけー さんけー。(ああ言えば、こう言っていつも口答えばかりするな) 1731 げーびかーっし っちゅぬ いーる くとー むる ちかん。(口答えだけで人の言うことはまったく聞かない) 1732 あれー ぬー いちゃんてーまん げー すん どー。(あの人は何を言っても口答えするよ) 1733 わんにんかい げー ゐ?(私に口答えか) 415 けー〜 さっと(する)、いつの間に(状態変化している) 1734 けーにんとーん(いつの間に寝ている)、けーかわとーん(いつの間に変わっている)、けーうわとーん(いつの間に終わっている)、けーこーいん(さっと買う)、けーちゅくいん(ぱっとつくる)、けーやみーん(さっとやめる)、けーもーいん(さっと踊る)、けーほーちゅん(さっと掃く)、けーなでぃーん(さっとなでる) 1735 けーぬめー(さっと飲め)、けーかけー(さっと書け)、けーゆめー(さっと読め) 1736 んーぢーねー ゐー でーくに やたくとぅ けーこーたる むのー、ちっちゃくとぅ なーか むし くーやー やたん。(見たらいい大根だったのでさっと買ったのに、切ったら中は虫食い状態だった) 1737 あっちぐりさくとぅ、なーぬ きーぬ ふぁーや かたはらんかい けーほーちょーけー。(歩きにくいので、庭の木の葉はそばにさっと掃いておけ) 1738 くゎーしぬ くー けーうとぅすん。(お菓子のくずをさっと払い落とす) 1739 っやーや たかぐつ くみーねー、 みちなかをぅてぃ けーくるぶん どー。(あなたは高い靴をはくと、道中でいきなり転ぶよ) 1740 あっさ かなとーたるむんぬん、いーな けーまーちゃる ばー なー?(あんなに達者だったのに、こんなにも早くいきなり亡くなったんだね) 1741 しらん ふーなー さーに けーはちくーわ。(知らんふりしてさっと行って来なさい) 1742 あいこーぬ ぬむるぐとぅしぇー ぬまんぐとぅ、んぢゃむのー くすい やくとぅ けーぬめー。(蟻が飲むようには飲まないで、苦いものは薬なのでさっと飲みなさい) 1743 なちゅくとぅ、わらばーんかい んーだらんぐとぅ けーいき/けーはり よー。(泣くので、子どもには見られないようにさっと行きなさいよ) 1744 わんが かまなやーんでぃ うむとーたる ぱん うぃきがしーじゃんかい けーとぅらったん。(私が食べようと思っていたパンを兄にいきなり奪われた) 416 けー しぢゅん すでに死んでしまう 〜しぢゃん、〜しなん、〜しぢ 1745 わらび くるまんかい うっちゃんぎてぃ うやぬ ぱちんこ そーる っうぇーだに けーしぢょーたんでぃーる はなしぬ ゆー ちかりーん。(子どもを車内に放っておいて親がパチンコしている間にすでに死んでしまったという話はよく耳に入ってくる) 417 けー とぅいん ひったくる、横取りする 〜とぅたん、〜とぅらん、〜とぅてぃ 1746 みちなかをぅてぃ じてんしゃ ぬとーる っちゅんかい くさーから かばん けーとぅらったん。(路上で自転車に乗っている人に背後からカバンをひったくられた) 1747 でーくに じょーとぅーから とぅてぃ うちきてーし っちゅぬ けーとぅいんち そーたん。(大根良いのから取って置いてあったのを他人が横取りしようとしていた) 1748 あぬ うぃなごー っちゅぬ をぅとぅ けーとぅらんちびけーっし やー。あんし やなたくまー やる。(あの女性は他人の夫を横取りしようとばかりしてね。なんとずる賢い女だ) 418 けー まーい まーい すん 廻って来る 1749 まるけーてぃなーや けーまーいまーいっし くぃり よー。(時々は廻って来てね) 710 けーいん 返る/帰る けーたん、けーらん、けーてぃ 1750 わらびんちゃーや っうぃーりきさる ばすねー けーりんくるびんっし/とぅんぢゃーもーやーっし うっさくゎったー すん。(子どもたちは楽しいときにはでんぐり返りをして/跳ねたり小躍りして大喜びする) 711 けーいん 換える けーたん、けーらん、けーてぃ 1751 まーがなをぅてぃ じん けーてぃくーわ。(どこかでお金を換えておいで) 1752 くぬ いちまんゑん けーらりーみ?(この一万円両替できるか) 419 けー るー 交換、交代 1753 あかーとぅ/おーるーとぅ けーるー しん しむがやー?/ゆたさいびーがやー?(赤いのと/青いのと交換してもいいか/かまいませんか) 1754 いったーや みーやー ちゅくてーさ やー。ちゃー みーさしぇー まし やくとぅ、わったー ふるーとぅ けーるー すみ?(あなたたちは新しい家を造ったんだね。いつだって新しいのがいいので、古いのと交換するか) 712 けーうち 小皿 1755 うぬ あたい そーる けーうち とぅてぃくぃれー。(これくらいの小皿を取ってくれ) 713 けーすん 返す、帰す、耕す けーちゃん、けーさん、けーち 1756 かとーる しゅむち あちゃーまでぃなかい とぅしゅかぬんかい けーさんねー ならん。(借りている本明日までには図書館に返さないといけない) 1757 あちねー するたみに うふじん ちかえー さしが、に、さんにんびけーっし むとぅ とぅいけーちゃん。(商売するために大金を使いはしたが、2、3年ほどで元金を取り返した) 1758 はる けーちから さねー まちゅん。(畑を耕してから種は播く) 420 けーさー (何度も)くり返すこと 1759 くーぶいりちゃー、いなむどぅち、なかみじろー、ちゅくてぃ ちゃーき かむしやか あちらしけーさーっし なーちゃどぅ なーふぃん まーく ないる。(昆布炒め、肉汁、中味汁は作ってすぐ食べるより暖め直したりして翌日がさらにおいしくなる) 1760 あれー ふるぐるまー あたらさっし、のーしけーさーっし ちかとーん。(あの人は中古車を大事にして、何度も修理して使っている) 1761 うちなーをぅてー むっちけーさー するくとー えーてぃんかい したたかぬ ぐぶりー ないんでぃぬ んかしんちゅからぬ いーならーしぬ あん。(沖縄では即座にお返しすることは相手にはなはだ失礼だとの昔の人からの言い伝えがある) 421 けーし まー 裏返し 1762 っやーや けーしまーっし ちちょーん どー。(あなたは裏返しを着ているよ) 1763 っやー セーターや けーしまー なとーくとぅ、はぢやーに のーしぇー。しにっちゅぬどぅ けーしまー ちーん どー。(あなたのセーターは裏返しになっているので、脱いで直しなさい。死んだ人が裏返しを着るんだよ) 422 けーし むどぅし おつり 1764 なーだ けーしむどぅしぇー ゐーてー をぅらん どー。(まだおつりはもらってはいないよ) 1765 けーしむどぅしぇー あてぃー? ちゃっさ あたが?(おつりはあったか。いくらあったか) 1766 けーしむどぅしぇー っやー ゐーれー。(おつりはあなたがもらいなさい) 1767 けーしむどぅしぇー っやー わたくしぐゎー しぇー。(おつりはあなたのお小遣いにしなさい) 714 けーな 腕 1768 っんぶむん むちぢゅーさぬ、けーなぬ やでぃ、なーちゃー あがらん なとーたん。(重いものを持ち過ぎて、腕が痛くて、翌日は上がらなくなっていた) 715 けーらすん ひっくり返す けーらちゃん、けーらさん、けーらち 1769 うちなーぬ しーし けーらしーや うーまーい、ふぃさたたち、けーらちゃいっし、ふんとー しーしぬ もーとーんねーっし っんぢゅち いっぺー みぐとぅな むん やん。(沖縄の獅子舞いは大回り、足たたき、ひっくり返ったりして、本当に獅子が舞っているように動いてとても見事なものだ) 423 けーらし くるばし すん ひっくり返したりして粗末に扱う 〜さん、〜さん、っし 1770 がっこーから けーてぃ ちーねー、 かばのー なぎほーたい けーらしくるばし さんくとぅ かきやーんかい かきれー。(学校から帰ってくると、カバンは投げ出したりひっくり返したりしないで掛けるものに掛けなさい) 716 けーりーん ひっくり返る けーったん、けーりらん、けーってぃ 424 けーりん くるびん すん 転げ回る 1771 わらびぬ っうぃーりきさ する とぅくるんかい そーてぃちゃくとぅ くさぬ っうぃーんかい にんてぃ けーりんくるびんっし うっさーくゎったー そーたん。(子どもの喜ぶところに連れて来たので、草の上に寝転び回って喜んでいた) 717 けーん 〜回、度 1772 ちゅけーん(1回)、たけーん(2回)、みけーん(3回)、ゆけーん(4回)、いちけーん(5回)、むけーん(6回)、ななけーん(7回)、やけーん(8回)、くくぬけーん(9回)、とぅけーん(10回) 718 げーん 魔除け 1773 ぐしち みーち たばてぃ ふぁーぬ さち むしでぃ「げーん」ちゅくいん。ぐまーや「さん」んでぃ いーん。(三本のススキを束ねて、葉の先を結んで「げーん」を作る。小さいのは「さん」という) 1774 っちゅぬ やーんかい かみむん むっちいちゅる ばすねー、げーん/さんぐゎー いっとーけー/うちきとーけー。(人の家に食べ物を持って行くときには、邪気払いを入れておけ/置いておけ) 719 けんらー 威張る者 1775 けんらーや なー はいばいっし すりーずりー する くとー ねーらん。(驕る者は単独で行動して、寄り添って行動することはない) (参考)いばやー(威張る者) こ、ご 720 こーいむん 買い物 1776 うさきーぬ こーいむんっし ちゃーっし かむが? かむるばすねー わんにん あびてぃとぅらし どー。まじゅんさーに ふぃならちとぅらすさ。(そんなに買い物をしてどうして食べるのか。食べるときには私も呼んでくれ。一緒に減らしてあげるから) 425 こーい むん さー 買い物をする人、買い物客 1777 わんが こーいむんさー やくとぅ、わんが かんげーてぃ すさ。(私が買い物をする役目なので、私が考えてするよ) 426 こーいん ぐぇー 買い食い 1778 なまぬ わらびんちゃーや こーいんぐぇーっし あっちゃがなー むぬ かどーし あまくまをぅてぃ みーらっちょーん。(今の子どもたちは買い食いして、歩きながら食べているのがあちらこちらで目につく) 721 こーがーきー 頬かむり 1779 あまをぅてぃ むぬくーやーぬ てぃーさーじさーに こーがーきーっし むぬ ふさ そーたん。(あちらで乞食が手ぬぐいで頬かむりをして物乞いしていた) 1780 うぃきがをぅどぅいぬ ばすに うぃなごー こーがーきーっし ちら くゎっくゎち をぅどぅいん。(男踊りをするときに女性は頬かむりをして顔を隠して踊る) 722 こーぐ 腰 こーぐー〈腰が曲がった者〉 1781 こーぐ ぬばち ゐらんねー ちんまがてぃ こーぐー ないん どー。(腰を伸ばして座らないと縮んでしまって腰が曲がってしまうよ) 723 こーこーな むん 孝行者 1782 うみはまてぃ びんちょー さーに うやんかい しわー しみらんぐとぅ、うやー てーしちに する こーこーな むん なり よー やー。(一生懸命勉強して親に心配はかけないで、親を大切にする孝行者になんなさいよ) 724 こーさー 軽いげんこつ こーぐゎーさー〈強いげんこつ〉 1783 しんでぃごーさー〈擦り込みげんこつ〉、めーごーさー〈前頭部のげんこつ〉 1784 っやーや しぐ こーさー くゎーさりーん どー。(お前はごつんとげんこつをやるぞ) 1785 こーぐゎーさー/こーげーさー がふぁみかすん/ばんみかすん。(げんこつを一発お見舞いする/くらわす) 1786 んかしぇー がっこーをぅてぃん やーをぅてぃん いーし ちかんねー めーごーさー くゎーさってぃ ふどぅっうぃーてぃどぅ ちょーしが、なまぬ じでーや わらびんかえー てぃー っんぢゃちぇー ならんくとぅ なとーん。(昔は学校でも家でも言うのを聞かないとげんこつをもらって成長してきているが、今の時代は子どもには手を出してはいけなくなっている) 725 こーじ カビ 1787 なちぬ あちさるばすに すでぃながー ちち あっちーねー、こーじ ふちゅん どー。(夏の暑いときに長袖を着て歩いたら、カビがはえるよ) 726 こーじん すん 告げ口をする 〜さん、〜さん、〜っし 1788 あれー ちちゃる はなしぇー むる まーやーくぃーやーをぅてぃ こーじん すくとぅ、ありんかえー ぬーん いらんしぇー まし。(あの人は聞いた話はすべてどこでも話してしまうので、あの人には何も言わない方がいい) 727 こーとぅ 爪先、手の卑語 1789 うちなーをぅてー あしてぃびちぬ あてぃ っわーぬ ちまぐーまでぃん かむしが、とーをぅてー とぅいぬ こーとぅまでぃ かむん。(沖縄ではあしてぃびちがあって豚の足先も食べるが、中国では鳥のつま先まで食べる) 728 こーる 香炉 1790 うちなーぐゆみぬ ちーたち、じゅーぐにちねー うこーるんかい うこー じゅーぐふん たてぃてぃ、 うぶくん うさぎてぃ うぐゎんすんかい まるふぃーじーぬ しでぃがふーとぅ からだがふー にがてぃ てぃー うさーすん。(陰暦の一日、十五日には香炉に線香を15本立てて、ご飯もお供えしてご先祖様に常日頃の感謝と健康を願って手を合わす) 729 こーるー 駒 1791 んかしぬ うぃきがわらびんちゃーや どぅしぬ ぐとぅ こーるー むっちあっち どぅーちゅい やてぃん こーるー まーち、ちな わたい しみたい、てぃーぬ わたんかい ぬしたいっし あしどーたん。(昔の男の子たちは友のように駒を持って歩いて、一人でも駒を回して、綱渡りをさせたり、手のひらに乗せたりして遊んでいた) 730 こーれー ぐす 唐辛子 1792 むぬ かむるばすに こーれーぐす いりーねー、どぅーぬ ふぁーふぁーっし ぬくたまいん。(食事をするときに唐辛子を入れると、体がほてって暖まる) 1793 こーれーぐす しち やくとぅ すば かむる ばすに ばっぺーてぃ いりぢゅーさたん。やくとぅ、くちぬ なーかん、はなん ふぃーふぃーっし、みーなだん っんぢてぃ ふしがらん あたい ふぃーたったー そーたん。(唐辛子好きなのでそばを食べるときに間違えて入れすぎてしまった。それで、口の中も鼻もヒリヒリして、目も涙も出てがまんできないほどヒリヒリしていた) くゎ、ぐゎ 731 くゎー、っくゎ 過ぎ 1794 ちゃぬよーな くとぅ やてぃん いーっくゎしーねー たげーぬ たみ ならん。(どのようなことでも言過ぎるとお互いのためにならない) 1795 いーっくゎ いーぶすこー くねーてぃ くみそーり。(言い過ぎ言い足りないことは大目に見てください) 732 〜ぐゎー 指小辞 1796 あみぐゎーぬ うてぃてぃ ちゅーくとぅ、ふぇーくなー けーりわどぅ ないる。(雨が落ちてくるので、早く帰らないといけない) 1797 うふるめんたー そーてぃ しんしーぐゎーしー/ぬーしぐゎーしー そーん。(ままごとをやって先生のふり/主人のふりをしている) 733 くゎーぎ 桑の木 1798 くゎーぎぬ みーんかい「なんでんしー」んでぃいち、まっくーるー なてぃ んでぃからどぅ まーさる。(桑の木の実に「なんでんしー」と言って、真っ黒くなって熟してからがおいしい) 734 くゎじ 火事 1799 んかしぇー きーやー やたくとぅ くゎじやか うとぅるさる くとー ねーんたしが、なま やてぃん うかっとぅ しーねー うくりーん。(昔は木造建てだったので火事よりも恐ろしいものはなかったが、現在でもうっかりしたら起こる) 1800 くゎじちゃーさー(消防夫) 427 〜ぐゎー しぇー 〜ごっこ 1801 いくさぐゎーしぇー(戦争ごっこ)、みーとぅんだぐゎーしぇー(夫婦ごっこ) 735 くゎーすん (口紅などを)塗り込む、(香水などを)つける くゎーちゃん、くゎーさん、くゎーち 1802 なーから どぅぐゎい とぅてぃちゃーに ほーちゃーさーに んぢ とぅてぃ あかち やまちぇーる とぅくまんかい くゎーちょーけー。みじぶっくゎーや さんさ。(庭からアロエをとって来て包丁で刺をとって割いてケガをしたところに塗っておきなさい。水ぶくれはしないから) 1803 まちなかをぅてぃ とぅんけーいる あたいぬ ちゅらうぃなぐ やたしが、いっぺー かばさる かばーぐゎー くゎーちょーたん。(街で振返るほどの美人だったが、とてもいい香りの香水をつけていた) 1804 ちゃっさー っんままでぃ やたんてーまん、むーぢなくーや なしらんてぃん しむしが、くちべねー くゎーち いき よー やー。(たとえそこまででも、ファンデーションは塗らなくても、口紅は塗って行きなさいね) 1805 うぃなごー なちぇー てぃーだんかい やきらんぐとぅ、ちらとぅ てぃーんかい くりーむ くゎーちょーん。(女性は夏は陽に焼けないように、顔と手にクリームを塗っている) 736 くゎーすん 食わせる くゎーちゃん、くゎーさん、くゎーち 1806 やながんまりっし うぃきがぬ うやから ゆー こーぐゎーさー くゎーさったん。(いたずらして父親からよくげんこつを食わされた) 1807 くるま とぅみてー ならん とぅくまんかい とぅみやーに くーじぐとぅ なてぃ ばっちん(=くゎしん) くゎーさったん。(駐車してはいけないところに駐車して違反の罰金を払わされた) 737 くゎーすん 挟み込む くゎーちゃん、くゎーさん、くゎーち 1808 くぬ かべー かじんかい とぅばさらんぐとぅ むぬ くゎーちょーけー/うしちきとーけー。(この紙は風に飛ばされないようにものを挟んでおきなさい/押し付けておきなさい) 1809 じてんしゃぬ くるまとぅ くるまんかい くゎーさっとーし んーちゃしが、じてんしゃぬ ぬーしぇー ちゃー なたが やー?(自転車が車と車に挟み込まれているのを見たが、自転車に乗っていた人はどうなったのかねえ) 738 くゎーりーん 食われる くゎーったん、くゎーりらん、くゎーってぃ 1810 くねーだー かきぐとぅんかい ちゃっさ くゎーったが?(この間は賭け事にいくら負けたか) 739 くゎいん 喰らう くゎたん、くゎーん、くゎてぃ 1811 あれー したたかな やなぐちゃー やてぃ っちゅ くゎいん どー。(あいつは汚い言葉を吐いて人を参らせる) 740 〜ぐゎち 〜月(がつ) 1812 そーぐゎち(正月)、にんぐゎち(2月)、さんぐゎち(3月)、しんぐゎち(4月)、ぐんぐゎち(5月)、るくぐゎち(6月)、しちぐゎち(7月)、はちぐゎち(8月)、くんぐゎち(9月)、じゅーぐゎち(10月)、しむちち(11月)、しわーし(師走) 741 くゎっくゎすん (見えないように)隠す くゎっくゎちゃん、くゎっくゎさん、くゎっくゎち 1813 いのー むぬ くぃーねー てぃーちびけー うちきやーに あとぅぬ むのー あな ふてぃ うみやーに くゎっくゎすん。(犬は物を食べると1つだけを置いといて残りは穴を掘って埋めて隠す) 1814 さしん ぬぢゅしが、めーぬ まぎっちゅが くしぬ っちゅ くゎっくゎち みーらん、なー うふぇー にぢりんかい ゆみそーれー。(写真を撮るけど、前列の大きい人が後ろの人を隠して見えない、もう少し右に寄ってください) 742 くゎっくぃーん 隠れる くゎっくぃたん、くゎっくぃらん、くゎっくぃてぃ 1815 あれー じん かやーに しらんふーなーっし くゎっくぃまーい そーっさー。(あの人はお金を借りて知らんふりして逃げ回っているよ) 1816 いふーな っちゅんかい ちゃー っわーっとーる っちゅ くゎっくぃらする たみに なーむらむらをぅてぃ ちむあーし さんねー ならん。(ストーカーに追われている人をかくまうために各地域で協力しないといけない) 428 くゎっくぃ ぐとぅ 隠し事 1817 わんにんかえー ぬーぬ くゎっくぃぐとぅん しぇー くぃーんな。(私には何の隠し事もしてくれるな) 429 くゎっくぃん とーれー かくれんぼ 1818 んかしぬ わらびんちゃーぬ あしび やしが、ちゅいや うに なやーに みー うすてぃ とぅーまでぃ ゆどーる っうぇーだに ふかぬ っちゅぬちゃーや なーめーめー くゎっくぃーん。うにぬ 「とー ゐ?(なー しむみ?)」んでぃ いーねー、ふかぬ わらびんちゃーや「とー やさ(なー しむん どー)」んでぃ ふぃんとー すん。あんしから、まーんかい くゎっくぃとーがやーんち うにぬ ちゅいなー ちゅいなー とぅめーてぃ あっちゅん。(昔の子どもたちの遊びだが、一人が鬼になって目をふせて10まで数えている間に他の子どもたちは各自隠れる。鬼が「もういいかい」と言うと、他の子たちは「もういいよ」と答える。それから、どこに隠れているのかなあと鬼は一人一人探し歩く) 743 くゎっちー ごちそう 1819 くゎっちー かむる めーねー「くゎっちー さびら」、かだる あとー「くゎっちー さびたん」んでぃる くとぅばー ちかいなりらな。(ごちそうを食べる前には「いただきます」、食べた後では「ごちそうさま」という言葉は使いなれようね) 744 くゎびー すん 贅沢する 〜さん、〜さん、〜っし 1820 っうぇーきんちょー むぬ してぃーるくとー さん、ちかーりーるまでぃ ちかてぃ、かまりーるむのー むる かむん。あんすくとぅ、どぅく くゎびー/すそーん しーねー あとー ふぃんすーむん ないん。(お金持ちはものを捨てることはしない、使えるまで使って、食べられるものはすべて食べる。だから、あまり贅沢を/ものを粗末にすると貧乏になるよ) 745 くゎふー 果報、幸運 1821 どぅーくる っんぢゅかんぐとぅ くゎふー かちみーる くとー ならん。(自分自身が動くこともしないで幸運をつかむことはできない) 1822 っやーや うれーまさる あたい どぅーぬ うむいる くとぅぬ かなてぃ くゎふーなむん やさ。(あなたは羨ましいほど自分の思っていることがかなって幸せ者だ) 746 くゎふーし/かふーし (目上から目下に)よくやってくれてありがとう 1823 うっとぅんかえー、「くゎふーし どー」や「にふぇー どー」やかん ちむ いっちょーる くとぅば なとーん。(年下には、「くゎふーしどー」は「にふぇーどー」よりも気持ちの入っている言葉になっている) 1824 くゎふーし やたさ。(よくやってくれて、ありがとう) 1825 まーてぃっちくぃてぃ くゎふーし やたん どー。(廻って来てくれてありがとうよ) 1826 にふぇー でーびる。(ありがとうござます) 1827 しでぃがふー でーびる。(ありがとうございます、頂戴物をして) 747 くゎんさち 鑑札、免許 1828 しんしーぬ/いさぬ/あちねーさーぬ くゎんさち むっちょーみ?(先生の/医者の/商売人の免許を持っているか) 748 ぐゎんす 元祖 1829 ぐゎんすむちゃーや/ぐゎんすむちすこー たー やが?(元祖の継承者は誰か) 1830 うやふぁーふじぇー めんそーらんてぃん うぶちだぬんかい てぃー うさーち えーさちぇー しーびちー やん。(御先祖さまはいらっしゃらなくても御仏壇に手を合わせて挨拶をすべきだ) 1831 うぶちだぬんかい うさぎれー/うさぎてぃとぅらしぇー。(御仏壇にお供えなさい/お供えください) (参考)うぶちだん(御仏壇)、いふぇーだん(位牌段)、うやふぁーふじ(ご先祖) 749 くゎんそー 萱草 1832 みーぐふぁいっし にんだらん ばすねー くゎんそーとぅ かちゅーぶし たぢらち しんじむん ちゅくてぃ ぬみーねー にんぢやしく ないん。(目が覚めて眠れないときには萱草と鰹節を煮て煎じものを作って飲むと眠りやすくなる) っくゎ、ぐゎ 750 っくゎ 子 1833 っくゎぬちゃー(子どもたち)、ちゅいんぐゎ(一人っ子) 1834 うぃきがんぐゎ/をぅーんぐゎ(男の子) 1835 うぃなぐんぐゎ/みーんぐゎ(女の子) 1836 あかんぐゎ(赤ん坊)、うみんぐゎ(お子様) 1837 うやぬ くくる しらん ゆむんぐゎ(親心をわからないバカな子) 1838 うぃなぐぬ うやが っくゎ うむいる ちもー うみやかん ふかさんでぃ。(母親の子を思う心は海よりも深いんだって) 1839 っくゎ っんまがー さけーてぃどぅ ふぁーふじぇー ながぬちん んーぢゅる。(子孫が栄えてこそ祖父母は長生きできる) 1840 っくゎ なしんーちどぅ うやぬ をぅのー わかいる。(子を産んでみてはじめて親の恩はよくわかる) 430 っくゎ うむやー 子煩悩の者 1841 すーさー、そーみなーや いっぺー っくゎうむやー やてぃ、わったー なーぬ くるちんかい しー ちゅくてぃ くーが しでぃてぃから はにぬ みーるまでぃん、っちゅにんぢのー ゆしちきらんたん。んーぢゅんでぃ さーに うやどぅいんかい ちちかりーぎさー そーたん。(ヒヨドリ、メジロはとても子煩悩で、私の家の庭の黒木に巣を作って卵がかえって羽が生えてくるまでも、人を寄せつけなかった。覗こうとして親鳥に突つかれそうになった) 431 っくゎぐゎー 動物の赤ちゃん 1842 ぱんだぬ っくゎぐゎーや あんし くーさる、うふいーびぬ あたいどぅ ある。(パンダの赤ちゃんはなんと小さいことか、親指くらいしかない) 432 っくゎ なさー お産の軽い人 1843 っくゎなしぬ かっさる っちゅんかい「っくゎなさー」んでぃ いーん。(お産の軽い人に「っくゎなさー」と言う) 433 っくゎ なし みち 子の産み方 1844 っくゎ なしみちぇー しっち、っくゎ ふどぅっわーする みちぇー しらん。(子の産み方は知って、子を育て方は知らない) 434 っくゎ なしみ やー 助産婦 1845 んかしぇー いさぬやー やかん、っくゎなしみやーんかい かかてぃ っくゎ なちょーたん。(昔は病院よりも助産婦にかかって子を産んでいた) 435 っくゎ びーちゃー 子びいきの者 1846 っくゎびーちゃーぬ うやぬ っくゎぬどぅ りっぱに ふどぅっうぃーんでぃ。(自分の子をひいきする親の子がりっぱに育つって) 1847 あまぬ わらべー ぬららんしぇー まし、うやー はてぃぬ っくゎびーちゃー どー。(あそこの子は叱らないほうがいい、親はたいへんな子びいきだよ) 436 っくゎ むちゃー 子持ち 1848 どぅーぬ っくゎ やてぃん ぬーぬ あたが わからんくとぅ、っくゎむちゃーや っちゅぬ っくゎ ぬらいるむのー あらん。(自分の子でも何があったか分からないので、子を持つ親は他人の子を叱るものではない) 437 っくゎ むやー 子守り 1849 んかしぇー ちゅいさーに うっとぅぬちゃー みっちゃい っくゎむやー さん。ちゅえー うーふぁ、ちゅえー だち、ちゅえー てぃーふぃち そーたん。(昔は一人で弟妹を三人子守りした。一人はおんぶして、一人は抱いて、一人は手を引いていた) くぃ、ぐぃ 751 くぃー 声、消息 1850 くぃー ちちゅん。(どうしているか聞く) 1851 なげー くぃーん ちからんたしが、ちゃー そーたが?(長いこと音沙汰もなかったが、どうしていたか) 1852 たーりーんかい うんちゅー をぅがでぃ くぃり よー。(お父さんによろしく言ってね) (参考)うんちゅー(ご機嫌)、うんちけー(ご招待)、うんちぇー(拝借)、うんでー(お叱り) 438 くぃー がーい 声変わり 1853 くぃーがーい する めーぬ うぃきがわらびんちゃーぬ がっしょーだん やん。(声変わりする前の男の子たちの合唱団だ) 439 くぃー がらー 声がかれた者 1854 なげー ゆんたくふぃんたく さーに ちゅらーく くぃーがらー なとーたん。(長い間おしゃべりしてすっかり声がかれてしまっていた) 440 くぃー ぢゅくり 咳払い 752 くぃーじきーん 背負い込む くぃーじきたん、くぃーじきらん、くぃーじきてぃ 1855 っちゅぬ しわぐとぅ くぃーぢきてぃ わーまでぃ ちむぬ っんぶく なとーん。(人の心配事を背負い込んで私まで心が重くなっている) 753 くぃー〜 喰い〜 441 くぃー くぃむん 喰い込む くぃーくだん、くぃーくまん、くぃーくでぃ 1856 いすぢょーる とぅちに ちゃっくぬ くぃーくでぃ あっかん なてぃ じゃーふぇー さん。(急いでいるときにチャックが喰い込んで動かなくなって困った) 442 くぃー ちゃーすん 喰いしばる 〜ちゃーちゃん、〜ちゃーさん、〜ちゃーち 1857 なーふぁぬ うふちなふぃちねー はー くぃーちゃーち うすまさ ちばたしが、ちゃー すんかりー さったん。(那覇の大綱挽には歯を食いしばって一生懸命がんばったが、ずうっと引きずられた) 443 くぃー ちちゅん 噛み切る 〜ちちゃん、〜ちかん、〜ちっち 1858 ふしいちゃー くふぁさくとぅ くぃーちっち かむしが、あじくーたー やてぃ いっぺー まーさん。(干しイカは固いので噛み切って食べるのだが、味があってとてもおいしい) 444 くぃー わいん 噛んで割る 〜わたん、〜わらん、〜わてぃ 1859 くぬ くるざーたーや くふぁさぬ、いりばーどぅ やくとぅ じょーい くぃーわららん。(この黒砂糖は固くて、入れ歯なのでなかなか噛んでも割れない) 754 くぃーみちーん 閉め切る くぃーみちたん、くぃーみちらん、くぃーみちてぃ 1860 あまぬ やーや はしるん むる くぃーみちらっとーしが、まーがなんかい っんぢどぅ をぅが やー?(あちらの家は戸も全部閉め切られているが、どこかに行っているのかねえ) 755 くぃーん、くぃーゆん 越える くぃーたん、くぃーらん、くぃーてぃ 1861 うふみち くぃーてぃ ふぃぢゃいんかい まがいーねー わったー やーぬ あさ。(大通りを越えて左に曲がると私の家がある) 1862 あぬ むい くぃーねー、んぞが っんまりじま やさ やー。(あの山を越えると、恋人の里だね) 1863 くぬ ゆーをぅてぃ うり くぃーてぃぬ まーさるむのー ねーらん。(この世でこれ以上のおいしいものはない) 1864 わらびぬ ふどぅっうぃーしぇー ふぇーさぬ、なー わんたき くぃーてぃねーらん。(子どもの成長は早くて、もう私の背丈を越えてしまった) 756 くぃーん、くぃゆん くれる くぃたん、くぃらん、くぃてぃ 1865 むぬ くぃーしどぅ わー うすー。(食べていけるのを保証する人こそ我が主) 1866 わんにんかえー ぬーぬ くゎっくぃぐとぅん しぇー くぃんな よー。(私には何の隠しごともしてはくれるなよ) 1867 ふぃーさ そーいねー ちん くしり、やーさ そーいねー むぬ くぃり。(寒がっている人には服を着せなさい、ひもじい思いをしている人には食べ物をあげなさい) くぇ、ぐぇ 757 くぇー 肥料 1868 いったー ごーやーや あんし ゆかとーる! あたいぐゎーぬ くぇーや ぬー いっとーが?(あなたの家のゴーヤーはなんとよく実っていることか! 菜園の肥料は何を入れているのか) 1869 うとーし ちかてぃどぅ ちゅくとーん どー。(売っているのを使って作っているよ) 758 くぇーいん 太る くぇーたん、くぇーらん、くぇーてぃ 1870 っやーや まーさむん かみぢゅーさぬ、くぇーどーりっし いさがかいすん どー。(あなたは食べ過ぎて、食い倒れて通院するよ) 445 くぇー ぶたー/くぇー たー/くぇー やー デブ 1871 くぇーぶたーんかい かがんじでーくにんでぃ いーしが、っやーや かがんじでーくにぬ ぐとーんでぃ いらっとーし わかいみ?(デブに鏡水大根と言うが、あなたは鏡水大根のようだと言われているのをわかっているか) 759 くぇー 喰らい (参考)「くゎ+い」からの変化 446 くぇー くち 食費 1872 てぃまー いきらさぬ、むのー たかさぬ、くぇーくちぇー ゆー くめきてぃ さんねー ならん。(給料は少なくて、物価は高くて、食費は倹約しないといけない) 447 くぇー ぢらー 食ってばかりで仕事をしない者 1873 あぬ やーぬ うぃきがんぐゎー しくちん さん、くぇーぢらー なてぃ とぅじなやーや をぅらん。(あの家の男の子は仕事もしないで、穀つぶしで嫁のなり手はいない) 448 くぇー ぶー 食い運 1874 なま くゎっちー かむんち そーる とぅくるんかい ふぇーりんち ちゅーる っちゅんかい くぇーぶーぬ あんでぃ いーん。(今はごちそうを食べようとしているところにタイミングよく入って来る人に食い運があるという) 760 くぇーち 全快 1875 ながわじゃれーっし いさぬやーんかい くんだっとーたしが、くぇーちっし ゆるっとぅ なたん。(長患いをして入院していたが、全快してほっとした) 761 ぐぇったい 泥んこ 1876 あまー ぐぇったい そーてぃ なんどぅるく なとーくとぅ、ちー ちきり よー。(あそこは泥んこになって、すべりやすくなっているので、気をつけなさいよ) 1877 うふあみぬ ふいねー、うみちとぅ みじぬ あんでぃてぃ あとー みちぇー どぅるぐぇったい なてぃ からびさっしどぅ あっかりーたる。(大雨が降ったら、水がどっと溢れて後は道は泥んこになって素足でしか歩けなかった) 762 さー 霊力 449 さー だか っんまり 霊力のある者 1878 さーだかっんまれー てぃーに とぅららん くとぅん ちちゃい んーちゃい する くとぅぬ ないん。(神通力のある人は手に取れないことも聞いたり見たりすることができる) 450 さー まき 霊力負け 1879 かかいむん どぅーくる はんしぇーうーさん たみに さーまき そーてぃ どぅー やんとーん。(憑依を自分ではずせないために霊力に負けて体が弱っている) 763 さー 差 1880 っやーとぅ わんとー いくちぬ さー やが?(あなたと私はいくつの年齢差があるか) 1881 ちゅまーる さーぬ あん どー。(12歳の差だよ) 1882 っやーとー ゐぬ さー やさ やー。(あなたとは同じ年齢だね) 764 さー すこしばかり 451 さー ふーふー ほろ酔い加減 1883 さけー さーふーふーまでぃ ぬでぃどぅ ちむん っうぃーりきさる。(酒はほろ酔い加減まで飲んでこそ心も浮き浮きするものだ) 1884 わかうぃなぐぬ さーふーふー そーしぇー あったに ちゅらばなぬ さちゃんねーっし っちゅぬ みー ふぃちゅん やー。(若い娘がほろ酔うさまはぱっと花が咲いたように人の目を引くものだね) 1885 っちゅびれーん さんとー ならん ばすん あしが、さき ぬみーねー さーふーふーぬ あたいどぅ まし どー。(付き合いもしないといけないこともあるが、酒を飲んだらほろ酔い加減が良いね) 1886 あまから ぶーらーさっさいっし ちゅーしぇー とぅないぬ カマデーどぅ やん てー、ちゅーん さーふーふー そーっさ やー。(あそこから千鳥足で来るのは確か隣りのカマデーだよ、今日もほろ酔い機嫌だね) 452 さー ぐさみち 少しばかり怒ること 1887 ぬーが やら わからんしが、あれー さーぐさみち そーたん どー。(どういうことか分からないが、あの人は不機嫌だったよ) 453 さー ゆー 白湯 1888 くすえー さーゆーっしどぅ ぬむん どー。ぬーがんでぃ いーねー、どぅーんかい いしぬ たまてぃ やんめー ちゅくいる くとぅぬ ねーん ないるくとぅ。(薬は白湯で飲むんだよ。なぜかと言うと、体に石灰が溜まって病気になってしまうことがなくなるから) 765 さーい つわり、跳ね返り 1889 っくゎ むっちょーくとぅ、むぬ はかーはかーっし さーい そーん。(妊娠しているので、ものを吐きそうにしてツワリしている) 1890 っわーばぐとぅ さくとぅ、っやーまでぃ さーい うきとーしぇー。(余計なことをしたので、あなたにまで跳ね返って来ているんだね) 1891 ぬーんくぃーん しーぢゅーさぬ、あとー さーい さーに にんぢ くどーん。(何もかもやり過ぎて、終いには病気になって寝込んでいる) 454 さーい まき つわり負け 1892 さーいまき しーねー むぬん かまらん なたい、にんだらん なたい、ふかんかい っんぢぶしこーねーん なたい っし ぬーん ならん ないん。(つわりで体が弱ると食べ物も食べれなくなったり、眠れなくなったり、外出したくなくなったりして何もできなくなる) 766 さーいん 触る さーたん、さーらん、さーてぃ 1893 ないむのー ぬーん ぬーん さーららん。(果物は何でもかんでも触れない) 767 さーし 錠 1894 さーしぇー さーしぬっくゎっし あきーん。(錠は鍵で開ける) 1895 さーし いっちょーが すら んーちくーわ。(錠をかけているか見ておいで) 1896 さーし いっちが をぅら んーちくーわ。(錠をかけてあるか見ておいで) 768 さーじ 鉢巻き 1897 はじみてぃぬ あかんぐゎぬ っんまりてぃ、うぬ っくゎぬ からじぬ きーぬ さーじまきっし はぎーねー、 あとぅ っんまりーしぇー うぃきがぼーじゃー やんでぃ いらっとーたん。(初めての赤ちゃんが産まれて、その子の髪の毛が鉢巻きのようにして抜けると、次に産まれるのは男の子だと言われていた) 769 さーじゃー サギ 1898 まんこぬ さーじゃーや まーからが とぅでぃちょーら やー?(曼湖のサギはいったい何処から飛んで来たのかなあ) 770 さーたー 砂糖 1899 うちなーをぅてー くゎーしん むちん ぬみむぬん くるざーたー ちかてぃ ちゅくいん。(沖縄ではお菓子も餅も飲み物も黒砂糖を使って作る) 1900 んかしぇー くるざーたー ちゅくいるたみに うしっんまんかい ふぃかさーに みぐやーみぐやー しみてぃ をぅーじぬ しる しぶとーたん。(昔は砂糖を作るために牛馬に引き廻らせて砂糖キビの汁を絞っていた) 1901 さーたーぬ あまさとぅ こーれーぐすぬ からさ とぅれー ぬー すが?(砂糖の甘さと唐辛子の辛さを取ってどうする、本来の個性失って価値がなくなる) 455 さーたー あんだぎー 砂糖てんぷら 1902 さーたーあんだぎーや いるかじ あてぃ、ハワイをぅてぃん なんべいをぅてぃん なーある うちなーぐゎーし なとーん。(砂糖てんぷらは種類が多くて、ハワイでも南米でも有名な沖縄菓子になっている) (参考)あがらさー(揚げ物) 771 さーらー/さーなー 逆立ち 1903 まかんざかぬ さかだちゆーりーや てぃーぬ ふぃさ なてぃ、さーらー なてぃ あっちょーたんでぃ。(真嘉比坂の逆立ち幽霊は手を足にして、逆さになって歩いていたって) 772 さーるー 猿/人真似をする者 さーる〈猿〉 1904 さーろー むる ねーび すくとぅ、っちゅぬ ねーびさーや 「さーるー」んでぃ いーん。(猿はなんでも真似るので、人の真似する者は「さーるー」と言う) 773 さーれー さんぐゎん 危うきに近寄らず、触ると三貫 1905 ぬーんでぃ いーねー なちどぅ すくとぅ、あれー さーれーさんぐゎん どー。(何か言うと泣くので、あの人は近寄れない人だよ) 1906 あれー たんちゃー なてぃ、ありんかえー むぬん いららん、はなん ふぃららん、さーれーさんぐゎんどぅ やん どー。(あいつは短気で、あいつにはものも言えない、くしゃみもできない、まさに危うきに近寄らずだ) 774 さいた っちゅ/むん 変な人/もの 1907 わったー しくちばんかい さいたっちゅぬ いっち ちょーっさー。じゃーふぇー なとーさ やー。(私たちの職場に変な人が入って来ているよ。困ったことだよ) 775 さか 逆 1908 やないみ んーちん、いめー さかいみ やくとぅ しわする むのー あらん。(嫌な夢を見ても、夢は逆夢だから心配するものではない) 1909 やーんかい けーいんち んかてぃどぅ をぅたしが、まゆてぃ さかんかい んかてぃ あっちょーたん。(家に帰ろうと向かっていたが、迷って逆方向に向かって歩いていた) 456 さか どぅい すん 素直にとらない 1910 さかどぅい すくとぅ、 ありんかえー むのー いらんしぇー まし どー。ゆーちらー ねーん。(素直にとらないので、あの人にはものは言わないほうがいいよ。言ってもしょうがない) 457 さか むにー 不合理なことを言うこと 1911 あれー おーやー どー。ぬーんでぃ いーねー、さかむにー すくとぅ、あれー たんきり よー。(あの人はけんかを売る人だよ。どうしてかと言うと、理屈に合わないことを言うので、あの人は手加減しなさいね) 458 さか まちげー 逆まつげ 1912 さかまちげー みんたまんかい さーたいっし やむる ばーん あん。(逆まつげは眼の玉に触れて痛くなるときもある) 459 さか みじ 逆流する水 1913 なーんかい みじ まちょーいに どぅく はらしぢゅーさぬ、ホースぬ くちから さかみじぬ ふちっんぢとーたさ。(庭に水をまいているときにあまりにも水の勢いが強過ぎて、ホースの口から水が逆流して吹き出していた) 460 さか んけー 旅の帰りを迎えること 1914 ちちょーでーぬ うみ わたてぃ けーてぃちゅーる ふぃー やくとぅ、ちゅーや やーにんじゅっし さかんけー しーが いちゅん。(身内が海を渡って帰って来る日なので、今日は家族で迎えに行く) 776 さがい 低地 1915 わったー やーや さがい なてぃ くらさしが、いったー やーや あがいんかい あくとぅ あかがてぃ しだこーねーらに?(私たちの家は低地なので暗いが、あなたたちの家は高いところにあるので明るくて涼しくはないの) 777 さがいん 下がる さがたん、さがらん、さがてぃ 1916 ちぬーやか ちゅーや でーぬ しんゐんびけー さがとーたん。(昨日より今日は値段が千円ばかり下がっている) (参考)沖縄語では、千円は「しんゐん」、「しぇんゑん」のいずれも使われている 461 さがい てぃーだ 夕日 1917 さがいてぃーだぬ くがにーいるんかい てぃん すみてぃ うみまでぃん あかがとーん。(夕日が黄金色に天空を染めて海までも色づいている) 1918 あがいてぃーだどぅ をぅがむる、さがいてぃーだー をぅがまん。あがいんかえー ちゅーふぃっちーぬ にげーぐとぅ さーに、いりんかえー しでぃがふー すん。(朝日を拝むのであって、夕日は拝まない。東方には今日一日の願いごとをして、西方には感謝する) 462 さがい いゆ 新鮮ではない魚 1919 さがいいゆ やくとぅ なまむのー かまんぐとぅ、にちから かむしぇー まし やさ。(新鮮ではない魚なので刺身にしないで、煮て食べたほうがいいよ) (参考)さがと―る いゆ(新鮮ではない魚) 778 さがい ごーい 掛けで買うこと 1920 んかしぇー まーぬ ちねー やてぃん まちやーぐゎーから さがいごーいっしどぅ わらびんちゃー ふどぅっわーちゃんでぃ。(昔はどこの家庭でも掛けで買って子どもたちを育てたんだって) 779 さかな やー 料亭 1921 さかなやーや ちーじんかい あちまとーてぃ うぃきがぬ ゐどぅくる やたんでぃ。(料亭は辻町に集まっていて男性の寄り集まる場所だったってよ) 780 さき 酒 1922 さきんかいどぅ ぬまっとーる ゐ? っやーがどぅ さけー ぬむる。(酒に飲まれているのか。酒を飲むのはあなたじゃない) 1923 さき ぬましわどぅ っちゅぬ そーぶのー わかいる。(酒を飲ませば人の性格が分かる) 463 さき がく 酒飲み過ぎでおこる病気 1924 あまぬ うぃきがぬ うやー さきがくさーに けーまーちょーっさ。(あそこの男親は酒飲み過ぎで亡くなったよ) 464 さき がち 二日酔い 1925 さきがち さーに しくちんかい いからんたん。(二日酔いして仕事に行けなかった) 465 さき くぇー 酒飲み さき ぬまー〈酒飲み〉 1926 わかさる ばすぬ をぅとー さきくぇー やてぃ ちゃー さき さがらしみらさっとーたん。(若いときの夫は酒飲みでいつも酒を掛けで買わさせられていた) 466 さき じょーぐ 酒好き さき じょーぐー〈酒好きの者〉 1927 っやーや さきじょーぐー やらー、ぬみじょーじ なりわどぅ やる。(あなたは酒好きなら、飲み上手じゃないといけない) 467 さき やー 酒屋 1928 さきやーや さき ういる あちねー やてぃ、さき ちゅくいる とぅくろー あらん。(酒屋は酒を売る商売で、酒を造るところではない) 468 さき うぃー 酒酔い 1929 さきうぃー そーんねーっし っちゅうぃー する ばーん あん。(酒酔いしているように人酔いするときもある) 781 さきーん 裂ける、割ける さきたん、さきらん、さきてぃ 1930 せんざいまき さーに いーびぬ さち さきやーに くちぬ あちょーん。(洗剤負けして指の先が割れて裂け口が開いている) 1931 ちみぬ にーぐいぬ さかんかい さきーる っちょー うやむどぅいんぐゎ やんでぃ ちちゃるくとぅぬ あしが、じんとー やが やー?(爪の根元から逆に切れ目がはいる人は親不孝ということがあるが、本当なのかねえ) 782 さぎーん 吊るす、下げる さぎたん、さぎらん、さぎてぃ 1932 んかしぇー さぎじょーきーんかい かみむん いってぃ しださる とぅくまんかい すがち さぎとーたん。(昔は竹製の吊るしカゴに食べ物を入れて涼しいところに風を通して吊るしていた) 1933 いちゃじる ぬみーねー どぅーぬ どぅこー むる さぎーんでぃ。(イカ汁を飲むと体を解毒するんだって) 783 さきむい 結納 1934 さきむいねー、くゎっちー しこーてぃ ゆみどぅい する やーんかい すりてぃ っんぢゃーに、たとぅくまぬ えーさちぬ あてぃ さきむいぬ ぢしち すん。(結納には、ごちそうを準備して嫁取りする家にそろって訪れて、両家の挨拶があって結納の儀式をする) 784 さく 量、程度、ほど 1935 ぬーぐとぅにん さくぬ あん。(何事にも適量がある) 1936 うっとぅぬ ちゃっさ ぱくぱく さわん、しーじゃ さこー ぬーん ならん。(弟がいくら口ばかり出しても、兄ほどには何もできない) 1937 さくん ねーん ぬみよーっし うぃーふりとーん。(限度のない飲み方をして酔いしれている) 1938 さけー ちゃぬ あたいぬ ゐーさく やがやー?(酒はどれくらいが適量なのかなあ) 1939 さんぱー する さこー しぇーくぃーんな けー。(したくないんだったらしないでね) 1940 かまらん かみ する さこー かまん けー。(無理して食べようとするんだったら食べないでね) 785 さくいん 引っ掻く さくたん、さくらん、さくてぃ 1941 ちんくゎー さくてぃ ちらぬ かーたー ちゅくやーに なーぬ きーんかい さぎとーちゅん。(カボチャを引っ掻いて仮面を作って庭の木に下げておく) 469 さく ふぃら 急な上り坂 1942 んかしみちんかえー さくふぃらぬ ぬくとーん。(旧道には急な上り坂が残っている) 786 さぐいん 探る さぐたん、さぐらん、さぐてぃ 1943 がっこーから けーてぃちーねー、あま さぐい くま さぐい っし ありくり かでぃ くちのーし そーてぃ、あんまーが むぬ しこーいし まっちょーたん。(学校から帰ってくると、あちらこちら探ってあれこれ食べて腹ごしらえして、お母さんが食事をこしらえるのを待っていた) 787 さく ぐみ うるち米 1944 まるふぃーじー かどーる くみんかい 「さくぐみ」んでぃ いーん。(いつも食べている米を「さくぐみ」と言う) 788 さく むち 癇癪持ち 1945 どぅく さくむち ないねー、 たーとぅん ふぃらーらん どー。(あまりに癇癪持ちだと、誰ともつき合えないよ) 789 さくら 寒緋桜 1946 さくらー ちゅらさー あしが、ふぁーぬ とぅでぃ みーん うてぃてぃ みち ゆぐしむん なてぃ、うれー ちゅらむんぬ やなむん やん やー。(桜は美しくはあるが、葉が飛び散り実も落ちて道を汚すものなので、それは美しいがやっかいものだね) 470 さくら いる 桜色 1947 おんせんから っんぢてぃちゃーきぬ うぃなぐぬちゃーぬ ふーや さくらいるんかい すまてぃ いっぺー うぃなぐかば すん。(温泉から上がって来たばかりの女性の頬は桜色に染まってとても女性的な艶かしさがある) 790 さけー みー 境界、境目 1948 くまが たんかーぬ ぢーとぅ わったー ぢーとぅぬ さけーみー やん。(ここが向かいの土地と私の家の土地との境界だ) 791 さけーいん 栄える 1949 あぬ っちゅたーや んかしぇー ぐままちやぐゎーどぅ やたしが、なまねー いっぺー さけーてぃ まぎまちや なとーん。(あの人の家は昔は小さな店だったが、今ではとても繁盛して大きな店になっている) 792 さげーすん 探す さげーちゃん、さげーさん、さげーち 1950 かばんかえー さいふ いっちぇー をぅらんくとぅ、ふかんかい っんぢてぃ さげーちゃくとぅ、くるまぬ なーかをぅてぃ とぅめーたん。(カバンには財布入っていないので、外に出て探したら、車の中で見つけた) 1951 とぅめーとーしぇー ぬーやが? とぅめーぐりさる むんどぅ やん なー? かばぬん つくえん さげーち んーちゃしが、とぅめーららん。(探し求めているのは何なのか。探しにくいものなのか。カバンも机も探してみたが、見つけられない) (参照)とぅめーいん、かめーいん 793 さじらすん 細くする さじらちゃん、さじらさん、さじらち 1952 だき ふぃぢゃーに さじらち どぅーくるさーに そーみなーくー ちゅくたん。(竹を削って細くして自分一人でメジロカゴを作った) 794 さじゃかいん 授かる さじゃかたん、さじゃからん、さじゃかてぃ 1953 にーびちっしから なげー っくゎ むたんたしが、なま なてぃ さじゃかてぃ やーにんじょー いっぺー っうぃーりきさ そーん。(結婚してから長いこと妊娠しなかったが、今になって授かって家族はとても喜んでいる) 1954 あぬ うかたー くんしょー さじゃかてぃ うーぐとぅ そーっさ やー。(あの方は勲章を授かってよかったね) 795 さすん 刺す、挿す、差す さちゃん、ささん、さち 1955 はちゃーんかい ささりーん。(蜂に刺される) 1956 まるけーてぃなー からじ ゆーてぃ、じーふぁー さち、いーびなぎー さち、うちなーすがい すん。(時々髪を結って、かんざしを挿し、指輪をして、琉装する) 1957 ちゃーぬ どぅく かたさくとぅ、ゆー さち とぅらしぇー [=っんべーてぃ とぅらしぇー](お茶があまりに濃いので、お湯を差してくれ) 471 さし いーび 人差し指 1958 うちなーをぅてー っちゅんかいや いーび ぬちぇー さんくとぅ、っちゅさしいーびんでー いらん。さしいーびんでぃ いーん。うふいーびや うや、をぅとぅ、てーそーやさ んでぃ いーるばすに ちかいしが、いーびんぐゎや うぃなぐ、とぅじ、うむやーぐゎーんかい ちかいん。(沖縄では人に指差しはしないので、人差し指とは言わない、挿し指と言う。親指は親、夫、上司だよという時に使うが、小指は女性、妻、かわいい恋人に使う) 472 さし ぐすい 目薬 1959 みーぬ あかどーくとぅ、さしぐすい いりれー。(目が充血しているので、目薬をさしなさい) 473 さし んちゅん 差し込む 〜んちゃん、〜んかん、〜んち 1960 ちちぶさる ばんぐみぬ あくとぅ、らじお さしんーちょーけー。(聴きたい番組があるので、ラジオを差し込んでおきなさい) 796 さた 評判、音信 1961 ちぬざ ある っちょー ゆぬなかぬ てぃふん、あさゆー ちとぅみてぃ さた ぬくすん。(知恵ある者は世の中の手本、朝夕努めて評判を残す) 1962 さたぬ ねーらん。(音信がない) 797 さち 先端 1963 はーいぬ さちっし ちちちゃがなー はぢち すん。(針の先で突つきながら入れ墨をする) (参照)すーら(梢) 798 さち 先、将来 1964 っちょー あとぅさちぬ わかてぃどぅ むぬぐとー すん どー。(人は先のことを分かってこそ物事はするんだよ) 1965 さち っんぢ あとぅ いり。(先に行って後で言いなさい、回りの意見をよく聞いてから自分の意見を言いなさい) 474 さち ぐち 手始め 1966 ちゅーぬ しくちぇー さちぐちぇー ぬー なとーが?(今日の仕事は先にするのは何か) 475 さち だち すん 先導する 〜さん、〜さん、〜っし 1967 たーがなぬ さちだち(=めーだち) さんねー てーげーぬ っちょー っんぢゅかん/うーてーくーん。(誰かが先導しないと一般大衆は動かない/追って来ない) 476 さち でぃー っんぢゃすん 先手を打つ 〜んぢゃちゃん、〜んぢゃさん、〜んぢゃてぃ 1968 ぬーぐとぅ やてぃん さちでぃー っんぢゃすしぬ かんぬー。(何事も先手を打つのが肝心) 477 さち どぅめーい/さち どぅみ 先妻 あとぅ どぅめーい/あとぅ どぅみ〈後妻〉 1969 うぃきがー あとぅどぅめーいや わかーぐゎーどぅ/とぅしわらびどぅ かちみーる。(男性は再婚相手は若い娘/年下を探す) 478 さち ない し が むぬー 早い者勝ち さち ない しんでー〈先着順〉 1970 さちないしがむぬー やくとぅ、ふぇーみれー。あん やらー、ふぇーみらな。(先着順だから、早めにしなさい。そうなら早めよう) 479 さち ばい 先駆け 1971 うぃなごー いくさぬ さちばいんでぃ いーしが、ぬーん あいねー、うぃなごー わんからわんから てぃがねー しーが どぅまんぐぃてぃ いちゅん。(女性は戦の先駆けと言うが、何かあれば、女性は自ずから手伝いをしに馳せ参じる) (参考)条件節における〈何か〉については「ぬーがな」ではなく、「ぬーん」を使って表す 480 さち まーい 抜け駆け 1972 っうぇんちょー うしぬ ちぬんかい ぬてぃ 「なー どー!」んでぃ いちゃる とぅちに とぅびんっぢゃさーに さちまーい さくとぅ、じゅーにしぬ いちばん なとーん。(ネズミは牛の角に乗って「今だ」という時に跳びだして出し抜いたので、十二支の一番目になっている) 799 さち 札 1973 しんゐんさちぇー ちゃっさ あが?(千円札はいくつあるか) 800 さちゅん 裂く さちゃん、さかん、さち 1974 いちゃー さちゃーに かむん。くふぁさしが、かなーちょーちーねー あじぬ っんぢーん。(イカは裂いて食べる。固いが、噛み続けていたら味が出てくる、かなーししんでー〈噛めば噛むほど〉) 1975 たいが なーか さちゅる くとー たーがん ならん。(二人の仲を裂くことは誰もできない) 801 さちゅん 咲く さちゃん、さかん、さち 1976 ゐぬ ちるみーぬ あちまいぬ あてぃ、ちゅいなー ちゅいなーぬ んかし あたるくとぅぬ はなしぬ っんぢてぃ、はなしぬ はなぬ さちょーたん。(同級生の集まりがあり、一人一人の昔あったことの話が出て、話が盛り上がった) 481 さち ちりーん 咲き誇っている 〜ちりたん、〜ちりらん、〜ちりてぃ 1977 「なぐぬ さくらー さちちりとーみ?」「なーだ さちちってーをぅらん どー」(「名護の桜は満開ですか」「まだ満開ではないよ」) 802 さっこーび しゃっくり 1978 さっこーび そーいに みじ ぬまーに さかいり しみーねー とぅまいん。(しゃっくりをしているときに、水を飲んで逆流させたら止まる) 803 さっくぃー 咳 1979 さっくぃー しーねー、 くるざーたーぬ いっちょーる そーがーゆー ちゅくてぃ ぬまさったん。(咳をすると、黒砂糖が入っているショウガ湯を作って飲まされた) 1980 っちゅぬ ちらぬ めーをぅてー さっくぃーや すな。くちぇー てぃーさーに うすてぃ しぇー。(人の顔の前では咳はするな。口は手で押さえてしなさい) 804 さってぃむ さても 1981 ふぃるまさどぅ あるばすねー 「ゑー、やふんぬ、さってぃむ、さってぃむ」んでぃ あやーたーが いちょーたん。(不思議に思ったときには「へー、そうなの、さても、さても」とお母さんたちが言っていた) 805 さてぃ さて 1982 さてぃ、ぬーから はじみーしぇー まし やが?(さて、何から始めればいいのか) 1983 さてぃ、ゐーくる けーらな。(さて、そろそろ帰ろう) 1984 さてぃ、こーいむんから っし くー。(さて、買い物からしてこよう) 806 さとぅ (芝居や歌劇の中での)彼氏 1985 っやー さとー しくちぇー ぬー そーが?(あなたの彼氏は仕事は何をしているか) 1986 さとぅぬ まーぬ しちゅが?(彼氏のどこが好きなのか) 1987 さとぅとー まーをぅてぃ しっちゃが?(彼氏とはどこで知り合ったか) (参考)うむやーぐゎー(恋人) 807 さとぅいん さとる さとぅたん、さとぅらん、さとぅてぃ 1988 うっさ いーちかち とぅらちん さとぅえーうーさん。(そんなに言い聞かせてあげても悟ることができない) 808 さに 種 1989 なーんかい しちしちぬ さに まち、はなぬ さちゅし っうぃーりきさ そーん。(庭に季節の種をまいて、花が咲くのを楽しみにしている) 809 さば ぞうり 1990 んかしぇー あしぢゃー あたしが、でーぬ たかさぬ、どぅーくる あだんばーさば ちゅくてぃ くどーたん。(昔は下駄はあったが、値段が高いので、自分でアダン葉草履を作って履いていた) 810 さばきーん 片付ける さばきたん、さばきらん、さばきてぃ 1991 ちゅぬくとー ちゅーをぅてぃ さばき よー。あちゃーや ねーん どー。(今日のことは今日で片付けなさいよ。明日はないよ) 811 さばちゅん さばく、髪をすく、薪を割る さばちゃん、さばかん、さばち 1992 っやーや いゆ さばちうーすみ?(あなたは魚をさばけるか) 1993 うきーねー からじぇー かんたーもーやー そーくとぅ、さばちーねー んーだりーん どー。なま やいねー んーだりーしぇー。(起きると髪は乱舞しているので、髪をすくと格好がつく。(鏡を見て)今だったら見られるんじゃない) 1994 やまから きー とぅってぃちゃーに たむん さばちから めーさー そーたん。(森から木を取って来て薪を割ってから燃料にしていた) 482 さばち 櫛、くし 1995 はたらちゃー うしぬ ちぬさーに さばち ちゅくいねー いちいちまでぃん ちかーりーん。(水牛の角で櫛を作ったらいつまでも使える) 812 さばに サバニ 1996 いちまぬん、 ゆなぬん、うみんちょー さばにさーに いゆ とぅとーたん。(糸満も、与那国も、漁師はサバニで魚を捕っていた) 813 さび 災い 1997 くとぅばー てぃーちからん さびぬ っんぢーくとぅ、むぬ いーよーや ちー ちきり よー。っんぢゃちからー うしくまらん どー。(言葉1つからでも災いになるので、言葉遣いは気をつけなさいよ。出してからは押し込めないよ) 814 さび 錆 1998 うみぬ はんたーや すーかじん ふち、ゆさんでー さがいてぃーだぬ んーだってぃ、ちむん ふぃるくないんねー すしが、やー ちゅくいーねー さび すしぬ ふぇーさくとぅ、ゐー くとぅん あしが、やなくとぅん あん。(海の近くは潮風も吹き、夕方は夕日が見られて、気持ちも広くなる気がするが、家を造ると錆びるのが早いので、よいこともあるが、悪いこともある) 1999 さびん とぅがん ねーらん。(錆も罪咎も何一つ無い、潔白である) 815 さびさびーとぅ そーん 人っ気がない 〜さん、〜さん、〜っし 2000 あったー やーや ぬーが あんし さびさびーとぅ そーる! っちゅぬ をぅるぐとぅん ねーんさ。(あの人の家は本当に人っ気がないね。人の居る気配もない) 483 さび じる 貧弱なおつゆ 2001 ぢっちゅーめー なてぃ さびじるぬどぅ あたいさ。(月給前になって貧弱なおつゆがふさわしいよ) (参考)「さびさびーとぅ そーる しる」の意 816 さふー 作法 2002 うやぬ むんならーしぬ なてーをぅらんくとぅ、なまぬ ゆーや りーぢさふー しらん っちゅぬ まんどーん。(親のしつけがなっていないので、今の世の中は礼儀作法を知らない人が多い) 817 さぼーりーん 荒れ果てる さぼーりたん、さぼーりらん、さぼーりてぃ 2003 ちかぐろー じん みぐいぬ わっさぬ、ちゃぬよーな あちねーん うむいる ぐとー ならんくとぅ、さぼーりとーる まちやん うふく なてぃ ちょーん。(近頃は不景気で、とのような商売も思うようにいかなくて、倒産しそうな店も増えてきている) 818 さまいん 冷める さまたん、さまらん、さまてぃ 2004 すばぬ しるん ねーん なてぃ ぷっとぅるー ないくとぅ、さまらん ばーに ふぇーく かめー。(そばの汁もなくなって伸びてしまうので、冷めないうちに早く食べなさい) 819 さますん 冷ます さまちゃん、さまさん、さまち 2005 うけーめーや っわーびがーや さまとーてぃん なかー にちぬ くまとーくとぅ、ゆー さまちから かまんねー ぬーでぃー やちゅん どー。(お粥はうわべは冷めていても中は熱がこもっているので、冷ましてから食べないと喉を焼くよ) 820 さまたげー 妨げ 2006 っちゅぬ さまたげー すなけー。(人のじゃまはするな) 821 さみーん 覚める さみたん、さみらん、さみてぃ 822 さますん 醒す さまちゃん、さまさん、さまち 2007 まぎうとぅさーに ちゅばちに みーぬ さみてぃ にんだらん なとーたん。(大きな音で一気に目が覚めて眠れなくなっていた) 823 さら 皿 2008 うちなーぐちしぇー、さらぬ まぎーや 「はーち」、なかてぃーや 「すーりー」、ぐまーや 「けーうち」んでぃ いーん。(沖縄語では、大皿は「はーち」、中皿は「すーりー」、小皿は「けーうち」と言う) 824 さら〜 まったくの 2009 さらみーむん(まったくの新品) 2010 さらふりむん(どうしようもない馬鹿) 2011 さらわかむん(まったくの若者) 2012 さらいちでーじ(たいへんな一大事) 2013 さらわしー(ど忘れ) (参考)日本語の「まっさら」(真新)、「まっしろ」(真っ白)の「まっ」は〈まったくの〉を意味し、「さら」(新)を強めているが、沖縄語では「さら」の方が強意の接頭辞である 484 さら ばんじ 最盛期、絶頂期 2014 るくじゅーや さらばんじゃー。(60歳は最盛期にある者だ) 2015 っやーや さらばんじどぅ やるむんぬ、とぅすい むにーや すな。(あなたは最盛期なのに、年寄りのような物言いはするな) 2016 あれー なま さらばんじどぅ やる。(あの人は今絶頂期だ) 485 さら みー むん 真新しいもの 2017 なまぬ わらびんちゃーぬ すがいよーや さらみーむん ちーしやかにん あまくま ちりさきとーる むん ちち あっちょーん。(今の若者たちのファッションは真新しいものよりもあちこち切り裂かれたものを着ている) 486 さら まくとぅ 馬鹿正直、お人好し さら まくとぅー〈馬鹿正直の者〉 2018 さらまくとぅぬちょー すんじぐとぅ ないる くとぅん うふさ しが、さらまくとぅーんかえー ゆみぬ いやー たたんでぃ いらっとーくとぅ、さらまくとぅーや たから どー。(馬鹿正直の者は損をすることも多いが、お人好しの者には弓矢は立たないと言われているので、お人好しは宝だよ) 825 さわい 障り、病気=やんめー 2019 たんぬ さわい(肺病、結核) 2020 しんぬ さわい(精神異常)、=ちむぬ やんめー 2021 たんぬ さわい かかてぃ ゆくとーん。(結核で療養している) 2022 ぬーぬ さわいっし いさぬやー かかとーが?(何の病気で通院しているか) 2023 にちぬ ある ばすに ゆーふる いーねー、さわいぬ ちゅーく ないん。(熱があるときに風呂に入ると、悪化する) 2024 やーぢゅくい、やーうーちー、にーびち、うゆうぇー、たび、はかぢゅくいぬ ふぃー とぅいるばすねー、ぬーさわいん ねーらん ふぃー いらでぃ すん。(家造り、引っ越し、結婚、お祝い、旅行、墓造りの日取りをする際には、何の抵触もない日を選んでする) (参考)さーい(つわり) 826 さらすん 色が抜ける さらちゃん、さらさん、さらち 2025 がーぎぶし さんねー、いるがらぬ むる さらさりーん どー。(陰干ししないと、色柄がすべて抜けてしまうよ) 827 されーいん 浚う されーたん、されーらん、されーてぃ 2026 うみぬ はんたーんかい ある むらぬ しがりなみんかい むる されーらってぃ ねーらん。(海に近くにある村が津波にすべて浚われてしまった) 828 さわいん 体に障る さわたん、さわらん、さわてぃ 2027 はなしち そーる ばすねー ゆくらんとー どぅーんかい さわいん。(風邪をひいているときに休まないと体に支障を来す) 829 さわぢゅん 騒ぐ さわぢゃん、さわがん、さわぢ 2028 わったー しかいんぬ あびたくとぅ ぬーやが? いったー しかとぅじぬ さわぢどぅ まぎさる。(私の家の臆病犬が吠えたからって何なのか。あなたのところの臆病妻の騒ぎこそ過ぎている) 830 さん お産 2029 さんぬ っんぶさる っちょー ちゅい なすしんちょーん でーじ やしが、さんぬ かっさる っちょー っくゎなさー やてぃ ちゃっさ やてぃん なすん。(お産が重い人は一人産むのさえも大変だが、お産が軽い人は多産でどれだけでも産む) 831 さん 魔除け 2030 ぐしちぬ ふぁー とぅてぃ あじまーむしび しーねー さん ないん。(すすきの葉を取って十字結びをすると魔除けになる) 832 さんぐゎち あしび 三月遊び(旧暦の3月3日) 2031 さんぐゎちあしびねー やーにんじゅ すりてぃ はまうりっし うぃなぐわらびんちゃーんかい からふぃさーっし しな くだみらしみーん。(三月遊びには家族揃って浜に降りて女の子たちには裸足で砂を踏みつけさせる) (参考)「さんぐゎちゃ―」とも言う、くんぴらかすん(踏みつぶす)、くだみーん(踏みつける) 833 さんさなー クマゼミ 2032 「さんさなーや」 なちぐぃーから ちきらっとーる なー やてぃ まぎー やしが、あまはい くまはい そーてぃ うてぃちちぬ ねーん うぃなぐんかいん 「さんさなー」んでぃん いーん。(「さんさなー」は鳴き声から付けられている名称で大型だが、あっち行ったりこっち行ったりして落ち着きがない女性にも「さんさなー」と言う) 834 さんしん 三線 2033 さんぐゎちゆっかー さんしんぬ ふぃー やん。なまー うちなーびけー あらん、ゆすぐにをぅてぃん さんしん ふぃちゃーに しまうた うたてぃ すじょー する っちゅぬちゃーぬ うふく なとーん。(3月4日は三線の日である。現在は沖縄だけではなく、外国でも三線引いて島唄を歌って楽しむ人たちが多くなっている) 2034 むかしぇー はぶがー はてぃ ちゅくらっとーる さんしんどぅ やたしが、はぶぬ いきらく なとーくとぅ、はぶがー さんしのー でーぬ あがてぃ ちょーん。(昔はハブ皮を張って作られている三線だったが、ハブが少なくなっているので、ハブ皮三線は値段が上がって来ている) 835 さんじんそー 占い師 2035 さんじんそーや だきぬ うめーしぬ ぐとーる むん ちかてぃ さんみん すん。(占い師は竹の箸のような物を使って占いをする) 836 さんにん 月桃 2036 さんにんがーさっし にぢりめー ちちでぃ がっこーんかい むたさったん。(月桃の葉でおにぎりを包んで学校に持たされた) 837 さんみん 計算、判断 2037 くれー さんみん ばっぺー やたさ やー。(これは判断ミスだったね) 2038 さんみぬんかい ばっぺーぬ あてーいぎさん。(計算に間違いがあったようだ) し、じ 838 しー 元気、精 2039 しー ぬぎとーる っちゅぬ ぐとぅっし いるぬ わっさぬ、むぬ かでぃ ぬーん さんぐとぅ にんたいほーたい そーきわどぅ むとぅんかい むどぅいん どー。(精気が抜けている人のように顔色が悪いので、食事して何もしないで寝転んでいれば回復するよ) 2040 しー ぬぎとーるぐとぅ うふとぅるばいっし ぬーん あいどぅ すたがやー?(気が抜けたようにぼんやりして何があったのかねえ) 839 しー 背丈、身丈 2041 わかどぅえー ししぬ やふぁらさぬ、あじぬ あてぃ まーさしが、ぐまいよー みーぬ いきらさぬ、んぢぶったー やてぃ かみん ならんくとぅ、まぎいゆ こーいしどぅ いみ すん。うぬよーな わきぬ あてぃ「とぅい こーらー かじ こーり、いゆ こーらー しー こーり」んでぃる いーちてーぬ あん。(若鶏は肉がやわらくて、味もあっておいしいが、小さい魚は身が少なくて、尖った骨だらけで食べられないので、大きな魚を買うのが増えてお得である。そのような理由で「鶏を買うなら数を買い、魚を買うなら身丈を買いなさい」という言い伝えがある) 840 しー 巣 2042 ほーとぅぬ しーや くーりらんぐとぅ ゆだ ちかてぃ あまーに ちゅくらっとーしが、そーみなーぬ しーや やふぁらさる くさとぅ わらっし あでぃ ちゅくらっとーん。(鳩の巣は壊れないように枝で編んで作られているが、メジロの巣は柔らかい草とわらで編んで作られている) 841 しー 岩 2043 なーんかい まぎしー うちきてぃ、いちん ちゅくてぃ、でーだかー きー っうぃーてぃ、じん かきてぃ ちゅくてーたん。(庭に大きな岩を置いて、池も作り、値の張る木も植えて、お金をかけて造ってあった) 842 しー 負債 2044 しーとぅ やんめーや かくするむのー あらん。(借金と病いは隠すべきではない) 2045 しーぬ ふぃないん。(負債が減る) 487 しー いみやー 借金取り 2046 しわーし ないねー、しーいみやーや ぬちちりばい じん あちみーが あっちゅん。(師走になると、借金取りが懸命に集金に出歩く) 488 しー ばれー 負債払い 2047 やーぬ しーばれーん うわてぃ なまー うみなーく なとーん。(家の借金返済も終わって今はほっとしている) 843 しー 「すん」という動詞語幹の名詞化、す(ん)+い 2048 「語は少なくとも2拍を保持しなければならない」という原則により「しー」又は「っし」になる。 489 しー くたんでぃ 過労 2049 ぬーにん かぎん でぃーる むんぬ あくとぅ、しーくたんでぃ とぅいるまでぃ すしぇー あらん。(何事にも加減というのがあるので、過労になるまでするものではない) 490 しー うわいん やり終える 〜うわたん、〜うわらん、〜うわてぃ 2050 うり しーうわいしぇー いち ないが?(それをやり終えるのはいつになるか) 491 しー かきーん やり始める 〜かきたん、〜かきらん、〜かきてぃ 2051 さんねーならん くとー ふぇーみてぃ しーかきとーしぇー まし。(しなければならないことは早めにやり始めるのがいい) 492 しー がねー 意地っ張りになること 2052 たーんかい やてぃん むぬぐしぬ あくとぅ、しかんむぬんかえー しーがねー する くとぅん あしが、ちむぬ あん ないくとぅ しかたー ねーらん。(誰にでも好き嫌いはあるので、嫌いなものには意地っ張りになることもあるが、心がそうなってしまうのでしようがない) 493 しー けーすん やり返す 〜けーちゃん、〜けーさん、〜けーち 2053 かんくーらったくとぅんでぃち、ゐぬぐとぅ っちゅ かんくーてぃ しーけーし する むのー あらん。(噛みつかれたからといって、同じように人に噛みついてやり返すものではない) 494 しーしー はーはー すん ふうふう言う 〜さん、〜さん、〜っし 2054 たんかーぬ おばさのー たーちぬ てぃーや みっちゃかー にー むちゃーに、しーしーはーはーっし ふぃら ぬぶとーたん。(向かいのおばさんは両手いっぱいに荷物を持って、ふうふう言いながら坂を登っていた) 495 しー どーり 過労で倒れること 2055 「すいんちょー ちーどーり、なーふぁんちょー くぇーどーり、とぅまいんちょー しーどーり」んでぃ いらっとーたしが、ゆぬなかー ゆちく なてぃ、ちーるむぬん かむるむぬん てぃーんかい いりーしぇー どぅーやしく なとーくとぅ、うぬ くとぅばー ちかぐろー ちちぇーんーだん。(「首里の人は着倒れ、那覇の人は食い倒れ、泊の人は過労倒れ」と言われていたが、世の中は豊かになって、着るものも食べるものも手に入れ易くなっているので、その言葉は近頃は聞いたことがない) 496 しー なし 仕上げ 2056 さびむん やてぃん しーなしどぅ やるんでぃ いらっとーしが、でーだかーむのー てぃー ちきらんてぃん まーさん。(粗末な材料でも料理次第と言われているが、高級食材は料理しなくてもおいしい) 497 しー のーすん やり直す 〜のーちゃん、〜のーさん、〜のーち 2057 ちむ ふがん しーよー しぇーくとぅ しーのーし しわどぅ やる。(気に喰わない仕方をしているので、やり直ししないといけない) 498 しー なりーん し慣れる 〜なりたん、〜なりらん、〜なりてぃ 2058 たーが ぬー しん しーなりーねー、あとー っちゅならーさー ないん。(誰が何をしても、後々は人に教えるほどの人になる) 499 しー はな できたて 2059 むぬん ちゃーん ぬだいかだい すしぇー、しーはなぬ まーさん。(食べ物もお茶も食べたり飲んだりするのは、できたてがおいいしい) 500 しー やんぢゅん しくじる 〜やんたん、〜やんだん、〜やんてぃ 2060 ぬー やてぃん あとぅさちん かんげーてぃから さんねー、しーやんぢゅん どー。(何でも後先も考えてからしないと、しくじるよ) 501 しー やんぢ (ぐとぅ) やりそこない(事) 2061 しーやんぢぐとぅ あたてぃどぅ あとー なてぃ いちゅる。(失敗してこそ後に事がうまく運ぶ) 502 しー わじゃ 行為、行い 2062 「あれー わーが くまとーるくとぅ ちゅーごーしん かんげーてぃくぃらんさー。ぬーんち やがやー?」「っやーや まるふぃーじーぬ しーわじゃぬ わっさくとぅ、あん なとーっさ」(「あの人は私が困っていることを相談しても考えてくれない。どうしてなのかねえ」「あなたはいつもの行いが悪いので、そうなっているんだよ」) 844 じー 字 2063 くれー たー じー やが? じーぬ ちゅらさっさー。(これは誰の字なのか。字がきれいだね) 2064 あれー じーや ふぃた どー。(あの人は字は下手だよ) 845 しーん、しゆん 知る しっちゃん、しらん、しっち 2065 うかみがなしーや ぬー やてぃん しっちょーみしぇーん。(神様は何でもご存知でいらっしゃる) 846 しーん、しゆん こする、さする したん、しらん、してぃ 2066 なちぬ にんだらん とぅちねー、っんめーが はじちぬ てぃーっし くしながに してぃくぃーたん。(夏の眠れないときには、おばあさんが入れ墨の手で背中をさすってくれたものだ) 847 しーいん/しーゆん (いったん煮たものが)腐ってすっぱくなる しーたん、しーらん、しーてぃ 2067 ゆさんでぃ かだる しる たぢらさんぐとぅ うちきてーたくとぅ、してぃみてぃまでぃねー ちゅらーさ しーとーたん。(夕方に食べたおつゆを暖めないで置いてあったので、朝には完全に腐ってすっぱくなっていた) 2068 うぬ めーぬ/かてぃむんや しーとーくとぅ うっちゃんぎれー。(そのご飯が/おかずは腐っているので、捨てなさい) 2069 っんむぬ しーねー、いーちゅー ふぃち かまらん ないん。(芋が腐ると糸を引いて食べれなくなる) 503 しー らすん 腐らす しーらちゃん、しーらさん、しーらち 504 しー かじゃ 腐れた匂い 2070 うぬ っんもー しーかじゃ そーくとぅ、 かまんしぇー まし どー。(その芋は腐れた匂いをしているので、食べないほうがいいよ) 848 しーいん/しーゆん おまけとして添える しーたん、しーらん、しーてぃ 2071 くみ こーいが いちねー、「てぃーぬ みーや しーとーかやー」んでぃ しーぶん すたん。(米を買いに行くと、「手いっぱいはおまけするね」といっておまけをしてくれたものだ) 2072 ししとぅ いよー こーいっうぇーかから こーとーしが、こーいる かーじ しーてぃくぃーくとぅ、ちむまでぃん ゆちく ないん。(肉と魚はなじみの店から買っているが、買うごとにおまけを添えてあげるので、心までも豊かになる) 505 しー ぶん おまけ 2073 ちゃー あまぬ まちやをぅてぃどぅ こーとーしが、なままでー ちゅけーぬん しーぶん さんぐとぅ、なー あまをぅてー こーいぶしこー ねーん。(いつもあそこの店でかっているが、今まで一度もおまけしないので、もうあそこでは買いたくない) 849 しーきーん 押しやる しーきたん、しーきらん、しーきてぃ 2074 っちゅぬ あっちゅる とぅくる やくとぅ、っやー かばのー あまんかい しーきれー(人があるくところなので、あなたのカバンはあそこに押しやんなさい) (参照)しーちゅん 850 しーぐ 小刀、ナイフ 2075 しーぐん しるむぬん むっちぇー ひこーきんかえー ぬららん。(ナイフも液体も持っては飛行機には乗れない) 851 しーくい めーくい すん ふらふらする、生活にあえぐ 〜さん、〜さん、〜っし 2076 さき ぬみぢゅーさぬ、ふぃさん たたん なてぃ しーくいめーくいっし あっちょーん。(酒を飲み過ぎて、足も立たなくなってふらふらと歩いている) 2077 あっちはじみーぬ わらべー しーくいめーくいっし あっちゅくとぅ みー はなさらん。(歩き始めの子はふらふらして歩いているので目が離せない) 2078 しー かたみてぃ しーくいめーくい そーん。(借金をして生活にあえいでいる) 852 しーくむん 炊き置きする しーくだん、しーくまん、しーくでぃ 2079 とぅじぬ 2、3にち たびんかい やくとぅ、しーくみ しぇーん。(妻が2、3日旅行なので、炊き置きしている) 2080 なーだ とぅじん とぅめーららん どぅーちゅいむんどぅ やくとぅ、ちゃー しーくみ そーん。(まだ妻も見つけられない独り者なので、いつも炊き置きしている) 853 じーぐい 不平 じーぐふぁー、じーぐやー、じーぐい むん〈気むずしい者〉 2081 あれー じーぐふぁー どー。(あの人は気むずかしいよ) 506 じーぐい すん 不平不満をいう 〜さん、〜さん、〜っし 2082 あれー くみぬ まーこーねーんとぅか、あふぁさぬ かまらんとぅか、あんだぢゅーさぬ かまらんとぅか、ぬー やん くぃー やんでぃち むんぬ じーぐい すん。(あの人は米がおいしくないとか、味が薄くて食べれないとか、脂っこくて食べれないとか、ああだこうだといって食べ物の不平不満を言う) 507 じーぐい ひゃーぐい 不平不満 2083 あれー じーぐいひゃーぐいぬ うふさん。(あの人は不平不満が多い) 854 しーくゎ スイカ 2084 うちなーをぅてー くーりじまぬ しーくゎ、ちきんぬ あかちでーくにーや いっぺー まーさんでぃ いらっとーん。(沖縄では古字利島のスイカ、津堅の赤ニンジンはとてもおいしいと言われている) 2085 なちじのー しーくゎういぬ まーさどぅくる やてぃ、なち ないねー まーんぢ やてぃん こーらりーん。(今帰仁はスイカの産地で、夏になるとどこででも買える) 855 しー くゎーさー シークヮーサー 2086 しーくゎーさーっし ばさーぢん あらいねー いるふぃちゃい すしが、なまー ぬみむん ちゅくたい、くゎーし ちゅくいるばすに いったい、さしみんかい かきたいっし いるかじぬ くとぅんかい ちかーっとーん。(シークァーサーで芭蕉布を洗うと光沢が出るが、現在は飲み物を作ったり、お菓子を作ると時に入れたり、刺身にかけたりしていろいろなことに使われている) (参照)しーさん(すっぱい) 856 しーし 獅子 2087 まちりねー かりー ちきーる たみに しーしけーらしぬ/しーしもーらしぬ あん。(祭りには嘉例をつけるために獅子舞がある) 857 しーし 煤 2088 っちゅぬ しまん やーや しーし くーてぃ たでーま よーいん。(人が住まない家は煤けてすぐに弱る) 2089 たむん めーする ばそー ふぃーふちゃー ちかてぃ ふぃー うくちょーたくとぅ、ちらー しーし かんてぃ ふぃんがーまーう ないたん。(薪を燃やす際は火吹きを使って火を起こしていたが、顔は煤だらけで汚れ猫のようになった) 858 じーし がーみ 厨子甕 2090 くれーぬ まぎさる っちゅぬ じーしがーみんかい いりらったん。(位の高い人が厨子甕に入れられた) 859 しーじゃ しんでー 年長順 2091 うゆうぇーぬ くゎっちーや しーじゃしんでー うさぎーん。(お祝いのご馳走は年長順にお出しする) 860 しーちゅん つめて寄る しーちゃん、しーかん、しーち 2092 なー ちゅい ちゅーくとぅ、しーちゃーに あきとーけー。(もう一人来るので、詰め寄って空けておいて) 2093 あんぐとぅ いーばーしーちゃー そーる とぅくるんかえー たーん ゐららんくとぅ、あまんかい しーけー。(そんな狭苦しいところには誰も座れないので、あちらに詰めて寄ってくれ) 2094 わーが しーちゅくとぅ、くまんかい ゐみそーれー。(私が退くので、ここにお座りください) 508 しーちゃー くゎーしぇー 押し合い 2095 しょーがくしーぬ くる、ぎーたー さーに しーちゃーくゎーしぇー あしび ゆー すたん。(小学生の頃、片足跳びして押し合いする遊びをよくしたものだ) 861 じーなー 蛍 2096 じーなーや ちゅらみじぬ ある とぅくるんかい しどーしが、んーちゃい とぅたい する ばすねー、じーなーびーや はぶぬ みーぬ ふぃちゃいしとぅ まったち にちょーくとぅ、みーうち すしとぅ さんし さーに みーわきり よー。(蛍は清水があるところに棲息しているが、観たり捕ったりする際には、蛍火はハブの目が光っているのとまったく似ているので、まばたきするのとしないので見分けなさいよ) 862 じーぬー 芸能 じーぬー むちゃー〈芸達者〉 2097 じーぬー むちゃーや いちちょーし すじょー ないん。(芸持ちは生きているのを楽しめる) 863 しーっうぃー 手豆 2098 わらび そーいに めーなち てつぼー さーに、てぃーぬ わたー しーっうぃーぶったー そーたん。(子どもの頃に毎日鉄棒をして、手の内側は手豆だらけだった) 864 しーばい 小便 2099 ふぃーく ないねー しーばい すしぬ うふく ないん。(寒くなると小便するのが多くなる) 865 しーばい ぶくる 膀胱 2100 しーばいぶくろー うぃなぐん うぃきがん あしが、っくゎぶくろー うぃなぐびけーんどぅ ある。(膀胱は男も女もあるが、子宮は女しかない) 866 じーふぁー かんざし 2101 まるけーてー じーふぁー さち、いーびなぎーん はち、たーび くまーに、うちなーすがいっし をぅどぅい ならいが いちゅん。(時にはかんざしを挿して、指輪もして、足袋をはいて、琉装して踊りを習いに行く) 867 しー いっぺー すん 精一杯する 2102 なまー わじゃん ねーん なてぃ、いちちゅしん しーいっぺー そーん。(今は仕事もなくなって、生きるのも精一杯している) 868 しーみー 清明祭 2103 うちなーぐゆみぬ さんぐゎちぐるに やーにんじゅ するてぃ うふぁかんかい っんぢゃーに、うさんみうじゅー うさぎてぃ うやふぁーふじぬ ぐくよー すん。(旧暦の3月頃に家族揃ってお墓に行って、重箱をお供えして御先祖のご供養をする) 869 しーむん 吸い物 2104 ふぃーじーぬ うしるとー ちがてぃ、しーむのー わた みちゅる あたいぬ みーや いっちぇー をぅらん。(普段のおつゆとは違い、吸い物はお腹がいっぱいになるほどの具は入れてはいない) 870 しーよー 仕方 2105 っやー しーよーや ぬーんでぃーる しーよー やが?(あなたの仕方はなんという仕方なのか) 871 しーら 病み気、苦しみ 2106 っくゎ なちゃる あとぅ ちゅちちぇー、しーら いーくとぅ みじしくちぇー ふぃけーりよーんでぃ いらっとーん。(産後の一カ月は、病み気が入るので水仕事は控えなさいと言われている) 2107 しわぐとぅぬ どぅく ちゅーさぬ、しーら いっちょーん。(心配事があまりにも多くて、苦しんでいる) 872 しーん、しゆん 知る しっちゃん、しらん、しっち 2108 ありが くとぅ ちゃぬ あたい しっちょーが?(あの人の事をどれほど知っているか) 2109 っんまー ぬてぃ しり、っちょー ふぃらてぃ しり。(馬は乗って知れ、人はつき合って知れ) 2110 しっちょーるっちゅからどぅ もーきらりーる。(商売は商売なので、物事は割り切って、顔見知りからも利益を得る) 873 しーん、しゆん 擦る したん、しらん、してぃ 2111 ぺんきぬ ゆぐれー さふんさーに いかな してぃん うてぃらんたん。(ペンキの汚れは石けんでいくら擦っても落ちなかった) 2112 くしながに してぃくぃれー。(背中を流してくれ) 2113 でーくに しれー/しり。(大根をすりつぶしなさい) 2114 でーくに しりしりー(大根おろし器) 874 しぇー バッタ 2115 しぇーぬ うすまさ わちゅる ばすん あん。(バッタは大量発生するときもある) 875 しぇーべー おせっかい 2116 しぇーべーや どぅーかってぃー する くとぅどぅ やくとぅ、するめーねー えーてぃぬ くとぅ かんげーてぃから すし やん。(おせっかいは自分勝手にすることなので、する前には相手のことを考えてからすべきだ) (参考)「っわーばぐとぅ」とも言う 876 しぇーく 大工 2117 いしじぇーこー てーげー とぅしかた やてぃ わかむぬんかえー いきらく なとーん。(石大工はだいたい年齢がいっていて若者には少なくなっている) 2118 しぇーこー どぅーぐ まさい。(大工の仕事は道具次第) 877 しぇーうぇー 幸せ 2119 しぇーうぇーや なんくる ちゅーる むのー あらん、どぅーくる かちみーし やん。(幸せは勝手にやって来るものではない、自分でつかまえるものだ) 878 しぇーじゅく 催促 2120 からちぇーる じんぬ しぇーじゅく しーが なまから いちゅる とぅくる やん。(貸したお金を催促しに今から行くところだ、 (参考)「しぇーじゅく しーが」よりも「いみーが」をよく遣う 879 しぇーち 才知 2121 しぇーちぇー いちでー、まくとー まんでー。(知恵で得たものは一代限り、真の心はいつまでも変わらない) 880 しぇんするー 糸とんぼ 2122 しぇんするーや、あーけーじゅーとー かわてぃ、まぎこー ねーんしが、おーるー、あかー、ちーるー そーしぬ をぅん。(糸とんぼは、トンボとは違って、大きくはないが、青色、赤色、黄色をしているのがいる) 881 しかー(ぐゎー)、しかぼー 臆病者 しか あびー〈おどおどして言うこと〉、しか がみ〈おどおどしながら食べること〉 2123 にち っんぢてぃ あんまさ そーる ばすに、ふしこー ねーんてぃん かまんねー くんちぐゎー ねーん なてぃ、うぬまま ないねー でーじんち、しかしかそーてぃ かむるくとぅんかい 「しかがみ」すんでぃ いーん。(熱が出て気分が悪いときに、欲しくなくても食べないと元気がなくなって、そのままでは大変だとおどおどしながら食べることに「しかがみ」すると言う) 882 しがいん すがる しがたん、しがらん、しがてぃ 2124 うやぬ じんびけー しがてぃ はたらちゅんちん さんねー あとー ぬーん ならんぬー ないん。(親のお金だけにすがって働こうともしないと終いには何も出来ない人になってしまう) 2125 かなしーぐゎーんかい しがらってぃ うまーりーしぇー っうぃーりきさー あしが、うまーりぢゅーさいねー いーちまでぃー すん。(恋人にすがられて慕われるのは嬉しくはあるが、度が過ぎると息苦しくなる) 883 しかきーん 仕掛ける しかきたん、しかきらん、しかきてぃ 2126 そーみなー とぅいんでぃち しかきとーたしが、まるふぃっちー かかてぃん てぃーちぐゎーんちょーん とぅららんたん。(メジロを捕ろうと仕掛けていたが、まる一日かけても一匹さえも捕れなかった) 884 しかすん なだめる、だます しかちゃん、しかさん、しかち 2127 なちょーる わらび うーふぁっし しかすん。(泣いている子をおんぶしてあやす) 2128 んかしぇー うぃなぐしかさーぬどぅ うふさたしが、なまー うぃきがしかさーん うふさん。(昔は女性をだます男が多かったが、今は男をだます女性も多い) 509 しかしー まーしー すん なだめすかす 2129 うれー うふぇー むちかしー っちゅ やくとぅ、しかしーまーしーっしどぅ ふぃらーりーん どー。(その人は少しむつかしい人なので、なだめすかしてからがつき合えるよ) 510 しかしかー すん びくびくする 〜さん、〜さん、〜っし 2130 ゐぬ っちゅどぅ やくとぅ、しかしかーさんぐとぅ いぢり むっち しー よー やー(同じ人間だから、びくびくしないで勇気を出してしなさいね) 885 しかた 仕様 2131 っやーが まちぇーる さにどぅ やくとぅ、あん いらったんてーまん しかたー ねーらん くとぅ やさ。(あなたが撒いた種だから、あんなに言われてもどうしようもないことだ) 886 しかむん 怖じけずく しかだん、しかまん、しかでぃ 2132 じゅんさんかい ゆびとぅみらってぃん、ぬーぬ やなくとぅん しぇー ねーん むん やらー しかむる くとー ねーらん。(警官に呼び止められても、何の悪い事もしてはいないのなら怖じけずくことはない) 2133 にんとーる ぼーじゃーぬ めーをぅてー あったに あびーねー しかでぃ なちゅん どー。(寝ている赤ちゃんの前で急に大声を出すと驚いて泣いてしまうよ) 511 しかみー ぐるぐる すん びくびくする 〜さん、〜さん、〜っし 2134 っやーや しかみーぐるぐる そーくとぅ いぬんかい くーらりーさ。(お前はびくびくするから犬に噛みつかれるさ) 512 しかますん 脅かす しかまちゃん、しかまさん、しかまち 2135 っちゅ しかまちゃる ばすに、「しかまち、かんぱち、さかえまち」んでぃ いーん。(人を脅かしたときに、「しかまち、かんぱち(頭の傷跡)、さかえまち(栄町、その昔のあぶない所)」と言う) 887 しか むどぅち 鹿もどき 2136 しかむどぅちん、いなむどぅちん、なまー っわーじしんかい くんやく、ちぬく、かしてぃらかまぶく いってぃ しるんーすさーに ちゅくてーん。(鹿もどきも、猪もどきも、今は豚肉にこんにゃく、キノコ、かすてらかまぼこを入れて白味噌で作っている) 888 しがりーん お金を工面する しがったん、しがりらん、しがってぃ 2137 どぅーぬ やー ちゅくたしが、ぎんこーんかい けーする じん あまくまんぢ しがってぃ しこーいんち あわり そーん。(自分の家を建てたが、銀行に返すお金をあちこちで工面して準備するのに苦労している) 889 しがり なみ 津波 2138 ねーん うとぅるさしが、うぬ あとぅぬ しがりなみん うとぅるさん。(地震も恐いが、その後の津波も恐い) 890 しかん すん 嫌う 〜さん、〜さん、〜っし 2139 うんぐとぅ むぬいーよー しーねー、っちゅんかい しかん さりーん どー。(そのようにものの言い方をすると、人に嫌われるよ) 891 じかん 時間 2140 ぬち かぎり はたらち じんぬ ある ばすねー じかんぬ ねーらん やてぃ、じかんぬ ある ばすねー じのー ねーらん。(一生懸命働いてお金があるときには時間がなくて、時間があるときにはお金はない) 892 しきん 世間 2141 みっちゃい すりれー しきん。(三人寄れば世間) 2142 でんさーぶしんかい しきんぬ いましみ うたーらっとーん。(デンサー節に世間の戒めが唄われている) 2143 しきん うまんちゅんかい うちなーぬ ゑいさーぬ しらってぃちょーん。(世間の人々に沖縄のエイサーが知られてきている) 893 しきーん 食べ物を煮る用意をする、米をといで準備する しきらん、しきとーん、しきたん 2144 くめー あらてぃ しきてーみ?(米はといで準備してあるか) 2145 くみ しきてぃ うちきとーけー。(米を炊く準備をして置いておきなさい) 2146 くみ しきてぃ ゐしれー。(米を炊く準備をしてかまどに用意しなさい) 2147 しきてーくとぅ ふぃー ちきれー、うっぴ しーねー なー なー やさ。(炊く準備をしてあるので、火をつけなさい。それだけしたら、もう終わりだ) 2148 うぶん うさがみそーれー。(ご飯お召し上がり下さい) 2149 むぬ にれー。(食べ物を煮なさい) 2150 がんしな しきてぃ ばーき かみてぃ むむうやー そーたん どー。(運搬用クッションを置いてカゴを頭に乗せて、桃売りをしたんだよ) (参考)「くみ たちゅん」(米を炊く)とは言わない。めーまかい(ご飯茶碗)、しるまかい(おつゆ茶碗)、うぶん(ご飯一式) 894 しぎーん すげる、差し込む しぎたん、しぎらん、しぎてぃ 2151 しょーがくしーぬ くろー、 なふだ しぎらんねー、ばちとぅっし ろーかんかい たたさりーたん。(小学生の頃は、名札をつけないと、罰として廊下に立たされたものだ) 2152 なち ないねー、うちなーんかい たび しーが ちょーる うぃなぐぬちゃーが からじんかい あかばなー しぎてぃ しだすがいぐゎーっし しまさば くでぃ なーふぁぬ まち っうぃーりきさっし あっちょーん。(夏になると、沖縄に観光に来ている女性たちが髪にハイビスカスをすげて涼しい格好をしてゴムゾウリを履いて那覇の街を楽しそうに歩いている) 895 しき むん 敷物 2153 ふぃーく なたくとぅ、ぬくさる しきむん ふしどーん。(寒くなったので、暖かい敷物が欲しくなっている) 896 しきん 世間 2154 みっちゃいから しきん、くちぇー ちちしみ よー。(三人から世間なので、口は慎みなさいよ) 2155 しきんや みー やくとぅ、やなくとー さん どー。(世間は何でもお見通しなので、悪い事はしないよ) 897 しくち 仕事 2156 しくちん さんぐとぅ やーをぅてぃ かだいにんたい そーる なまたりむんぬ わかむんぬちゃーが ちかぐる うふく なとーん。(仕事をしないで家で食べたり寝たりしている怠け者の若者たちが近頃増えている) 2157 しくちぇー しくちぬどぅ ならーする。(仕事は仕事が教えてくれる) 898 しくむん 仕込む しくだん、しくまん、しくでぃ 2158 うちなーぐゆみぬ しわーしぬ はちにちぇー うにむーちーぬ ふぃー やてぃ、めーぬ ふぃーから むちぐー しくでぃ、やーにんじゅさーに むちぐー あーち かーさーんかい ちちでぃ かーさーむーちー ちゅくてぃ かむん。(陰暦の12月8日は鬼餅の日で、前日から餅粉を仕込んで、家族で餅粉を練って月桃の葉で包んでカーサームーチーを作って食べる) 899 しこーいん 準備する しこーたん、しこーらん、しこーてぃ 2159 なまからどぅ ゆーばのー しこーいくとぅ、なー けーらんねー ならん。(これから夕ご飯の支度をするので、もう帰らないといけない) 513 しこーい むこーい 準備 2160 うゆうぇーぬ しこーいむこーえー さねー ならんしが、なーだ ぬーん しぇーをぅらん。(お祝いの準備をしないと行けないが、まだ何にもしていない) 2161 ゆーばんぬ しこーいむこーえー なとーみ?(夕飯の準備はできているか) 2162 やまとぅんかい いちゅる しこーいむこーえー なとーみ?(本土に行く準備はできているか) (参考)単純作業に対して「しこーい」、手のかかる準備には「しこーい むこーい」を遣う 900 しし 肉 2163 ししぇー なまじさーどぅ こーいん どー。(肉は冷凍していない/新鮮な生肉を買うんだよ) 2164 とぅしぬゆーるー やくとぅ、ちゅーや まるちゃじしん かめー。(大晦日なので、今日は `まな板で切ったばかりの茹でたて豚肉のスライス' も食べなさい) 2165 ししぇー ちっちん ゆちゃーいん。(肉は切っても寄り合うように、血縁は切っても切れるものではない) 2166 っわーぬ なまじし(新鮮な豚肉)、うしぬ なまじし(新鮮な牛肉)、ふぃーじゃーぬ なまじし(新鮮な山羊肉) 901 しじ 筋 2167 っやーが いーる くとー しじぬ とぅーてー をぅらん。(あなたが言うことは筋が通っていない) 902 しじ 神霊 2168 「しじ、うしじ、うしじめー、うしじがなしーめー」のように遣う。 2169 うしじめーや まちらっとーる とぅくまんかい めんしぇーん。(ご神霊は祀られているところにいらっしゃる) 903 しじか 静か 2170 ぐまわらびんちゃーぬ をぅらん やーや いっぺー しじか やてぃ、むぬかんげーや ないしが、ふみかしぬ ねーらん。(小さい子どもたちが居ない家はとても静かで、考え事もできるが、活気がない) 904 ししだま じゅずだま ししだま ぎー〈じゅずだまの木〉 2171 ししだまぎーや かーらぬ はたぬ んーちゃぬ むいあがとーる とぅくまんかい ゆー みーゆん。いーちゅーっし ししだま ぬちゃーに くびかじゃい ちゅくいん。また、しんじむんっし ぬみーねー、けっとーぬ さがいん。(じゅずだまの木は川の端の土が盛り上がっているところによく生える。糸でじゅずだまを通して首飾りを作る。また、煎じて飲むと、血糖が下がる) 905 じしち 時節 2172 しだく なてぃ、ゐー じしち なてぃちょーん。(涼しくなって良い時節になってきている) 906 ししぢゅん すすぐ ししぢゃん、ししがん、ししぢ 2173 くち ししぢから あじっし まーに。(口をすすいでから味してごらん) 907 ししみーん 進める、勧める ししみたん、ししみらん、ししみてぃ 2174 じかんぬ ねーらんくとぅ ふぇーくなー ししみらな。(時間がないので速く進めましょう) 2175 あとー っやーさーに ししみてぃくぃり よー。(後はあなたで進めてくれよ) 908 しじみーん 片付ける、整頓する しじみたん、しじみらん、しじみてぃ 2176 わん めーや どぅーくる すくとぅ、っやー めーや っやーくる しじみり よー。(私の周りは自分でするので、あなたの周りは自分で片付けなさいよ) 514 しじみ かち 整頓 2177 しじみかちぬ じょーじな っちょー むぬ かんげーん なとーん。(整頓が上手な人はものの考え方もできている) 909 しじむん 沈む しじだん、しじまん、しじでぃ 2178 とぅじぬ なしみーんかい けーとーくとぅ、ちむぬ しじどーん。(妻が実家に帰っているので、心が沈んでいる) 910 しじゃま 態度 2179 あれー しじゃまぬ わっさぬ、うやぬ ならーしぬ たらーんくとぅ、ちむぬ ふどぅっうぃーてー をぅらん。(あの人は態度が悪くて、親の教育が足りないので、精神が成長していない) 911 したい したり 2180 ゆー でぃかちぇーさ やー。したいひゃー。(よくやったね。よかったね) 912 しだすん ふ化させる 2181 とぅいぬ くーが しだすしぇー さんしゅーかんびけー かかいん。(鶏の卵をふ化させるのには3週間ほどかかる) (参照)しでぃーん(孵化する) 913 しだすん 化粧する 2182 いちいちまでぃん わかげーてぃ ちゃー ちゅらく をぅいぶさくとぅ、うぃなごー しだすん。(いつまでも若返っていつも美しくありたいので、女性は化粧する) 914 しだむん 涼む しだだん、しだまん、しだでぃ 2183 んかしぇー せんぷーきん クーラーん ねーんたくとぅ、うとぅすいから っくゎっんまがまでぃ きーぬ しちゃ とぅめーてぃ しだどーたん。(昔は扇風機もクーラーもなかったので、お年寄りから子ども孫まで木の下を探して涼んでいた) 515 しだ かじ 涼風 2184 しむちち ないる めーねー しだかじぬ ふち、ゐー あんべー やたしが、ちかぐろー ふぃじゅるく なとーんねー すん。(11月になる前には涼風が吹いて、快適だったが、この頃は冷たくなっている) 915 しち 好き 2185 たーんかい やてぃん しちな っちょー をぅる むんどぅ やしが、ぬーんち っやーんかえー をぅらんが?(誰にでも好きな人がいるものだが、どうしてあなたにはいないの) 916 しぢーん 過ぎる、やつれる しぢたん、しぢらん、しぢてぃ 2186 いったー わらべー いーぶさかってぃー しーぶさかってぃーっし しぢとーん。(あなたの家の子は言いたい放題したい放題して度が過ぎている) 2187 ぬー やてぃん しぢーるくとー ましぇー あらん、あんでぃーる むのー いたぢらに ないん。(何でも過ぎることはよくない、溢れるものは無駄になる) 2188 くぬ うしぬ ちーちーや ふぃーぬ しぢとーくとぅ、ぬまんしぇー まし。(このミルクは期限が過ぎているので、飲まない方がいい) 917 しちきーん やっつける、しつける しちきたん、しちきらん、しちきてぃ 2189 んかしぇー しーじゃぬちゃーんかい ゆばってぃ、むぬ ならーしんでぃち しちきらりーる くとぅん あたん。(昔は先輩たちに呼ばれて、しつけるといってやっつけられることもあった) 2190 んかしとぅ なまとー しちきよーぬ かわてぃ、てぃーふぃさ っんぢゃちゃい こーぐゎーさー くゎーちゃい しーねー ならんくとぅ、わらびんちゃーんかい むぬならーしぬ しーぐりく なとーん。やくとぅ、めーあがいっし うやん うや なさん、しーじゃん しーじゃ なさん。(昔は今とは躾け方が違って、手足を出したりげんこつを喰らわせてはいけないので、子どもたちに道理を教えにくくなっている。それで、生意気になって親も親とは思わない、先輩も先輩とは思わない) 516 しちき しつけ 2191 なまぬ うやぬちゃーぬ しちきがたー なてーをぅらん。(今の親たちのしつけはなっていない) (参考)くらしがた(暮らし方)、ちーくがた(稽古の仕方)、しこーいがた(準備の仕方) 918 しちきーん 備え付ける しちきたん、しちきらん、しちきてぃ 2192 なーぬ きーんかい そーみなーぬ くー しちきたくとぅ、そーみなーぬ いっちゃい っんぢたい そーん。(庭の木にメジロの巣箱を備え付けたので、メジロが出たり入ったりしている) 919 しちぐゎち そーぐゎち 盆と正月 2193 やまとぅんかい をぅる っくゎー しちぐゎちそーぐゎちにどぅ けーてぃちゅーる。(本土に居る子は盆と正月に帰省する) 2194 しちぐゎちそーぐゎち しらんねー みーちらりーん どー。(盆と正月を知らないと見捨てられるよ) 920 しちゅん 敷く しちゃん、しかん、しち 2195 たたんから じゅーたん しちぇーる じゃしちぬ うふく なてぃ、くらしよーぬ たった うらんだふーじー なとーん。(畳からじゅうたんを敷いた部屋が多くなって、暮らし方がだんだん洋式になっている) 921 じち 本当 2196 じちぇー よー。(実はねえ) 2197 じちぬ くとぅ いれー。(本当のことを言いなさい) (参考)ちむんかい むっちょーし いれー(内に秘めていることを言いなさい) 922 しちゃ 下 2198 うっちんとぅーっし しちゃびけー んーぢーねー、っうぃーぬ みーらんくとぅ かんばぬんかい ちぶる あーする ばーん あん。(うつむいて下ばかり見ていたら、上が見えないので看板に頭をぶつけることもある) 517 しちゃ しば 下唇 っわー しば〈上唇〉 2199 ふぃーさいねー くちぬ かーらちゅしが、くちぇー しちゃしばとぅ っわーしばから なとーくとぅ、しばさーに んだすん。(寒いと口が乾くが、口は下唇と上唇から成っているので、舌で濡らす) 518 しちゃ だくまー こっそりたくらむ者 2200 しちゃだくまー たんきり よー。(こっそりたくらむ者に深入りしないでね) 519 しちゃ でぃー 贈収賄 2201 うてぃんぬ しちゃをぅてー あくゆく しぇー ならんどぅ あしが、ゆくぬ ちゅーさぬ、いちぬ ゆー やてぃん しちゃでぃー ちかいるくとぅぬ ねーん ないる くとー ねーん。(お天道様の下では悪欲をしてはならないが、欲が強くて、いつの世でも贈収賄が無くなることはない) 520 しちゃ ぬい 下塗り 2202 やー ふちゃーに しちゃぬえー さしが、じんぬ たらーん なてぃ っわーぬいまでー なーだ しぇー ねーん。(家を建てて下塗りはしたが、お金が足りなくなって上塗りまではまだしていない) 521 しちゃ ばー 下歯 2203 わらびぬ はーや しちゃばーから みーてぃちゅーん。(子どもの歯は下歯から生えてくる) 522 しちゃ ばー 下葉 2204 をぅーじぬ しちゃばー かやーに すがち いーち しみーん。(砂糖キビの下葉を刈って風を通して息をさせる) 523 しちゃ ばい 下方にだらだらと後をひいて流れること 2205 びちぬ いりむぬんかい わきーる ばすに さきぬ しちゃばいっし むとーたん。(別の入れ物に分けるときに酒が下にだらだらと後をひいて漏れていた) 524 しちゃ ふぃぢ あごひげ 2206 あぬ っちょー ふぃーぢゃーぬ ふぃぢんねーっし しちゃふぃじ たてぃとーしが、っやー っわーふぃぢぇー がちまやーぎさこー ねーらに? ふーじぇー ねーらん、すてぃ くーわ。(あの人はヤギのヒゲのようにあごひげを生やしているが、お前の口ひげは食いしん坊みたいではないか。みっともない、剃って来い) (参考)がちまやーぎさー あらに?(食いしん坊みたいではないか);がちまやーふーぢーや あらに?(食いしん坊みたいではないか) 923 しったいん 濡れる しったたん、しったらん、しったてぃ 2207 っやー からじぇー んでぃてぃ しったとーくとぅ すすれー。(あなたの髪は濡れているので拭きなさい) 525 しったい ないん 濡れる 〜なたん、〜ならん、〜なてぃ 2208 んでぃばたばたっし いーねー しったい ないくとぅ、すすてぃから うちんかい いり よー。(ずぶぬれのままで入ると濡れてしまうので、拭きとってから家に入んなさいよ) 526 しったい かーたい ないん びしょぬれになる 〜なたん、〜ならん、〜なてぃ 2209 あったに あみ ふやーに ちゅらーさ しったいかーたい なたん。(急に雨が降ってすっかりずぶぬれになった) 527 しったい でぃー 濡れた手 2210 しったいでぃーしぇー ぬーん さーらんぐとぅ、てぃーや すすてぃから しぇー。(濡れた手では何も触らないで、手は拭きとってからしなさい) 528 しったい ぢん 濡れ着 2211 なまぬ わかむのー あみんかい んでぃてぃ しったいぢん ちちん ぬーん うまーんどぅ あが? どぅしとぅ ゆんたく さがなー あっちょーん。(今時の若者は雨に濡れて濡れ着を着たままでも何とも思わないのか、友人とおしゃべりしながら歩いている) 924 しっぷいん 吸い出す しっぷたん、しっぷらん、しっぷてぃ 2212 ハブんかい うたりーねー うぬ どぅく っんぢゃさんねー ならんくとぅ、くちさーに しっぷれー。(ハブに咬まれると、その毒を出さないとならないので、口で吸い出しなさい) 529 しっぴー ないん ぺっしゃんこになる 〜なたん、〜ならん、〜なてぃ 2213 あーさってぃ しっぴー なとーる くるまぬ みちぬ かたはらんかい うっちゃんぎらっとーたん。(事故にあってぺっしゃんこになっている車が道端に放置されていた) 925 しっぴりーん ぺしゃんこになる しっぴりたん、しっぴりらん、しっぴりてぃ 2214 っちゅんかい ぬらーりやーに ちゅらーさ しっぴりとーん。(人に叱られてすっかり小さくなっている) 2215 まぎまちやぬ たっち、うりんかい こーやー とぅらってぃ ぐままちやぐゎーや なまー しっぴりとーん。(大店舗が建って、それに買い物客を取られて小さな店は今は活気を失っている) 530 しっぴらー ぺしゃんこのもの 2216 くぬ いんぐゎーや はな しっぴらー やしが、じんぶぬん あてぃ いっぺー うじらーさん。(この犬は鼻ぺしゃんこだが、かしこくてとてもかわいい) 926 しっぴらかすん 潰す しっぴらかちゃん、しっぴらかさん、しっぴらかち 2217 わーが いーしぇー ちかんねー しっぴらかすん どー。(言うのを聞かないとつぶしてやるぞ) 2218 かんからー あちみてぃ しっぴらかさーに/たっぴらかさーに うとーる っちゅん をぅん。(空き缶を集めてぺしゃんこにして売っている人もいる) 2219 ビール ぬだる あとー かんなじ てぃーさーに かんからー しっぴらかする っちゅぬ をぅん。(ビールを飲んだ後はかならず手で缶をつぶす人が居る) 927 してぃーん 捨てる してぃたん、してぃらん、してぃてぃ 2220 っくゎ なさーに うっちゃんぎーる うやー っくゎんかいん してぃらりーん。(子を産んで面倒見ない親は子にも捨てられる) 928 してぃ ほーりーん 粗末にする 〜ほーりたん、〜ほーりらん、〜ほーりてぃ 2221 むん してぃほーりーしーねー、 むんぬ ばち かんぢゅん どー。やーさっし むぬん かまらん ないん どー。(ものを粗末にすると、ものの罰を受けるよ。ひもじい思いをしてものも食べれなくなるよ) 929 しでぃーん ふ化する しでぃたん、しでぃらん、しでぃてぃ 2222 とぅいぐゎーぬ しでぃーん。(ヒナがかえる) 2223 とぅいぬ くーがぬ しでぃとーん。(鶏の卵がふ化している) 531 しでぃ がふー 感謝、おめでた 2224 あきまどぅし ないねー、ちゃー みーかんげーっし とぅらちょーみしぇーる うかたがたんかい しでぃがふー うんぬきーん。(新年にはいつもお世話をいただいている方々に感謝を申し上げる) 2225 うしでぃがふー しぇーびーさ やー。なしじちぇー いち やいびーが?(おめでたですね。予定日はいつですか) 532 しでぃ がら 抜け殻 2226 なちぇー なーびかちかちーぬ しでぃがらぬ あまくまぬ きーくさんかい たっくゎとーん。(夏はアブラゼミの抜け殻があちこちの木草にくっ付いている) 930 しでー よーい 衰弱すること 2227 くねーだまでー ちゃーん ねーんたる むんぬ、たでーま しでーよーいっし やー。(この間までどうってこともなかったのに、急に衰弱してるねえ) 931 しとぅ 姑 2228 にーびち しーねー、うぃなぐしとぅ、うぃきがしとぅ、をぅないしとぅぬちゃーとぅ ふぃらてぃ いちゅるくとぅ ないん。うぬ よーな くとぅんかい しとぅびれーんでぃ いーん。(結婚すると、しゅうとめ、しゅうと、小姑とつき合っていくことになる。そのようなことに姑づきあいと言う) 932 しな むん 品物 2229 ぐままちやー しなむんぬ いきらさくとぅ、はじみから まぎまちやんかい いちーねー ちゅけーんなかい むる こーらりーん。(小さい店は品物が少ないので、最初から大きい店に行けば一度で全部買うことができる) 933 しなさき なさけ、情愛、思いやり 2230 うちなーしばいをぅてー しなさきん ねーらん うぃきがびけー やしが、じんとー んかしぬ うぃきがー あん やたがやー?(沖縄芝居では思いやりのない男性ばかりだが、本当に昔の男性はそうだったのかなあ) 934 しに すね 2231 しに をぅーらりーん どー。(すねを折られるぞ) 935 しぬん (事故で)死ぬ、(動物が)死ぬ 2232 わったー いんぐゎーや しぢねーん。(僕んちの犬は死んでしまった) (参照)まーすん 533 しに っちゅ 死人 2233 いくさをぅてぃ かんげーららん あたいぬ しにっちゅぬ っんぢとーたしが、いちみん ちゃーっし いちち いけー しむが すら、くらしんぬ ゆーぬぐとぅ さちん みーらん なとーたん。(戦争で考えられないほどの死人が出ていたが、生きている人もいったいどのようにして生きて行けばいいのか、闇世のように先も見えなくなっていた) 534 しに どぅくる 死に場所 2234 ゐんぬ あてぃどぅ みーとぅ なとーくとぅ、をぅとぅぬ やーぬどぅ しにどぅくる やる。(縁があってこそ夫婦になっているので、夫の家が死に場所だ) 535 しに やんぢゃー 死に損ない 2235 いくさんかい てぃーふぃさん とぅらってぃ しにやんぢゃー すし やかにん しぬしぇー まし やっさーんでぃ うむいるとぅちん あたん。(戦争に手足もやられて死に損ないになるよりも死んだ方がいいと思う時もあった) 936 しに〜 すごく(うちなーやまとぅぐちの接頭辞) 2236 \expl しにがーたー(死にそう)、しにやんぢゃー(死に損ない)のような用法から生まれた、{でーじな、したたか、うすまさ、いっぺー}を意味する新造語か? 2237 わらび そーいねー しに(正しくは、でーじな)しかんたしが、ぬーぬ くとぅが やら、なまー わん をぅとぅ なとーん。(子どもの頃には大嫌いだったが、いったいどういうことなのか、今は私の夫になっている) 2238 しに(正しくは、したたか)やなかーぎーぬ いゆ やしが、かーぎとー ちがてぃ しに(正しくは、いっぺー)まーさん。(見た目はひどい魚だが、見かけとは違ってとてもおいしい) 937 しぬぢゅん しのぐ しぬぢゃん、しにがん、しむぢ 2239 ゆぬなかんかえー うふっうぇーきんちゅん をぅれー、ちゅー かみーねー あちゃーや ぬー かむが んち ぬち しぬぢ くらちょーる っちゅん をぅん。(世の中には大金持ちもいれば、今日食べると明日は何を食べるのかと命を削って暮らしている人もいる) 938 しぬぶん 忍ぶ しぬだん、しぬばん、しぬでぃ 2240 しぬばらん しぬび すしどぅ しぬび やさ。(忍ぶことができないほどの忍びをしてこそ真の忍びだよ) 939 しば 舌 2241 なまー しばぬ はぎとーくとぅ、ぬー かでぃん まーこー ねーん。(今は舌が炎症を起こしているので、何を食べてもおいしくない) 2242 っちゅぬ なかんかえー いるねー みしらんしが、くさー とぅんけーてぃ しば ねーとーる ばーん あん。っちゅんかい うしぇーらってぃどぅ をぅが? あねー あらんどぅ あが?んでぃ いーしぇー、ゆー わからんとーならん。(人の中には表情には見せないが、後ろを振り返ってバカにしている場合もある。人にバカにされているのか、そうではないのかというのはよくわからないといけない) 536 しば いる 唇の色 2243 しばいるぬ ぬぎとーしが、ぬーが っやーや くーやーいんぐゎーんかいどぅ っわーりてぃー?(唇の色が真っ青になっているが、あなたは人に噛み付く犬にでも追われたのか) 537 しば かんちらかんちら すん 舌がうまく回らない 〜さん、〜さん、〜っし 2244 っちゅぬ めーをぅてぃ うちなーぐちさーに えーさち する ばすねー、ぬぶしてぃ しばかんちらかんちら すん。(人前で沖縄語で挨拶するときには、あがって舌がうまく回らない) 940 しばい 芝居 しばやー〈劇場〉、しばい しー〈役者〉 2245 こくりつげきじょーぬ ぐとーる まぎしばいやーや あゑー すしが、なーふぃん わかさる しばいしー すだてぃらんとー ならん。(国立劇場のような大劇場はありはするが、もっと若い役者を育成しないといけない) 941 しぴたいん しょんぼりする しぴたたん、しぴたらん、しぴたてぃ 2246 あれー なげーさ ちかなとーる いんぐゎーぬ ふぃんぎてぃ とぅめーららん なてぃ なまー しぴたとーん。(あの人は長いこと飼っている愛犬が逃げて探せなくなって今はしょんぼりしている) 538 しぴたー 弱虫 2247 わらび そーいねー いっぺー しぴたー やたしが、なまー うちかわてぃ いぢちりむん なとーん。(子どもの頃はとても弱虫だったが、今はだいぶ変わって根性のある者になっている) 942 じふぃ、じっぴ 真偽 2248 むぬぐとぅぬ じふぃ わかする くとー むちかさん。(物事の真偽を判断することはむつかしい) 943 しぶいん 絞る しぶたん、しぶらん、しぶてぃ 2249 てぃーさーじ ちゅーぢゅーく しぶてぃ むっち くーわ。(タオルを絞りきって持っておいで) 944 しぷいん しゃぶる しぷたん、しぷらん、しぷてぃ 2250 んかしぬ わらびんちゃーや あたらさがみっし あみぐゎーん とぅきーるまでぃ かなーさんぐとぅ しぷとーたん。(昔の子どもたちは大事に食べて飴も溶けるまで噛み砕かないでしゃぶっていた) 945 しぷたいん 湿る、だらしがない しぷたたん、しぷたらん、しぷたてぃ 2251 あみんかい んでぃてぃ ちのー しぷたとーくとぅ ふぇーく けーれー。(雨に濡れて着物は湿っているので着替えなさい) 2252 あれー しぷたとーてぃ ぬーんでぃ いちん はー たたん。(あの人は優柔不断で何を言っても返ってこない) 539 しぷしぷ そーん じめじめしている、よれよれしている 2253 すーまんぼーすーぬ しちぇー やーぬ なーかー しぷしぷ そーてぃ ちむん はりらん。(小満芒種の季節には家の中はじめじめして気持ちも晴れない) 2254 みーみーふーがーっし しぷしぷ そーる ずぼのー わかむぬんかえー ふぇーとーしが、うとぅすえー じんぬ たらーんくとぅ こーえーうーさんでぃどぅ うむとーる。(穴が空いてよれよれのズボンは若者にはファッションだが、お年寄りにはお金が足りないので買えないのだと思っている) 2255 あれー ぬーが あんし うちかわてぃ しぷたいかーたい そーる?(あの人はどうしてあんなに落ちぶれてしまっているの) (参考)「しぷたい かーたい そーん」とも言う 946 しぷ〜 粘り強い (参考)「しぷさん」からの派生 540 しぷー 粘り強い者 2256 しぷーや しー なするまでぃ ちもー ゆるみらん。(粘り強い者は成就するまで気をゆるめない) 541 しぷー だき 弾力性のある竹 2257 ちんぶこー んかしぇー しぷーだき ちかとーたしが、なまー ちからん なとーん。(釣り竿は昔は弾力性のある竹を使っていたが、今は使わなくなっている) 947 しぶい 冬瓜 2258 そーきじろー しぶいとぅ ぐー なち にーねー まーさん。(そーき汁は冬瓜と一緒に煮るとおいしい) 948 じぶん 時間 2259 じぶのー ちゃー なとーが?(何時になっているか) 2260 んかしぇー てぃーだっし じぶのー はかいたん。(昔は太陽で時間を計っていた) 2261 なー むぬ かむる じぶん あらに?(もう食事する時間ではないか) 2262 なまー にんぢゅる/けーてぃちゅーる/うわいる/うきーる じぶん やさ。(今は寝る/帰ってくる/終わる/起きる時間だよ) 949 しま 地域 しまくとぅば〈伝統的な地域語〉 2263 うちなーぬ なーむらむら なーしまじまんかえー むちめーぬ しまくとぅばぬ あくとぅ、うり ちかてぃ うちなーぐちぬ はな さかさな。(沖縄の村ごとに地域ごとに独特の伝統的な地域語があるので、それを遣って沖縄語の花を咲かそう) 542 しまー 島内産、島育ち 2264 しまーや かなさる むん。(島内産は愛用品) 2265 かみむのー しまーぬ まし やさ。(食べ物は島内産がいい) 2266 やまとぅふーぢー やしが、うれー しまーぐゎー どー。(本土産のようだが、それは島内産だよ) 950 しま 相撲 2267 うちなーぬ しまー はじみから うーび とぅっかちみらち はじまいん。えーてぃぬ くしながに ぢーんかい ちきーねー かっちょーん。(沖縄の相撲は最初から帯を強く掴んで始まる。相手の背中を地面につけると勝ち) 2268 どぅしとぅ しまとぅえーっし まかすんちどぅ うむたしが、だー ちゅらーさ さったるむん。(友人と相撲取りをして負かそうと思ったが、まんまとやられてしまった) 951 しますん 済ます しまちゃん、しまさん、しまち 2269 してぃみてぃむのー ちゃー しるびけーっし しますん。(朝食はいつもおつゆだけで済ます) 952 しまり 戸締まり 2270 しまれー しー?(戸締まりはしたか) 2271 ゆー しまり しー よー。(戸締まりはちゃんとしなさいよ) 953 しみ 学問 2272 しめー しっち むのー しらん。(学問は積んでもものの道理は知らない) 954 しみーん 締める しみたん、しみらん、しみてぃ 2273 うんな くとぅ しーねー、どぅーっし どぅーぬ くび しみーるくとぅ ないん どー。(そんなことをすると、自分で自分の首を締めることになるよ) 955 しみーん 責める しみたん、しみらん、しみてぃ 2274 っちゅんかえー、どぅーじみー する っちゅとぅ えーてぃ しみーる っちゅぬ をぅしが、っやーや ぢる やが?(人には自分を責める人と相手を責める人が居るが、あなたはどっちなのか) 956 しみーん させる しみたん、しみらん、しみてぃ 2275 わらびんちゃーや てぃーぬ みーれーからー、ほーちかち さい、まかいどーぐ あらたい、くみ しきたい、かー んちゃい、むぬ にちゃい、ぬーくぃーん やーぬ てぃがねー しみーし やん。(子どもたちは手が自由になってからは、庭掃除をしたり、茶碗を洗ったり、米を研いだり、皮を剥いたり、料理をしたり、何もかも家の手伝いをさせるべきだ) 957 しみけーいん 湿気る しみけーたん、しみけーらん、しみけーてぃ 2276 くぬ しんびーや しみけーてぃ まーこーねーんしが、そーがーぬ いっちょーる うちなーしんびーびけーや しみけーらち かむしどぅ まーさる。(この煎餅はしけておいしくないが、ショウガが入っている沖縄煎餅だけは湿らせて食べるのがおいしい) 958 しむ 台所 2277 むぬ かだらー しもー しぐ かたじきれー。(ものを食べたら台所はすぐかたづけなさい) 2278 むぬ かみーねー まかいどーぐ むる あらてぃ しじみれー。(食事したらお椀とかを全部洗ってしまいなさい) (参考)まかいどーぐ(=なーび、まかい、みしげー、なびげー、うめーし) 959 しむ 冷雨 2279 うちなーぬ さくらー しむぬ ふてぃあとぅ ぬくばーてぃちーねー、はなぬ さちちゅーん。(沖縄の桜は冷雨が降った後暖かくなってくると、花が咲きだしてくる) 543 しむ ちち 霜月、11月 2280 しむちち なれー、みーにしぬ ふちゅん。(旧暦の11月になると、新北風が吹く) 960 しむち 根性 2281 しむち わるー(根性悪)、はごー むん(心が汚れている者) 2282 しむちぬ わっさん。(根性が悪い) 961 しむん 済む しだん、しまん、しでぃ 2283 にんぢけー さんてぃん しむん どー。(お気遣いなさらくてもよろしいですよ) 2284 ちー ちかーんてぃん しむん どー。(気を遣わなくてもいいよ) 2285 しむさ。(どうってことないよ) 2286 ゆたさ てぃー?/ゆたさみ?(よしとしたか/いいのか) 2287 しむん どー。(いいよ) 2288 あんし ゆたさいびーたがやー?(それでよろしかったでしょうか) 962 じゃまどぅいん うろたえる じゃまどぅたん、じゃまどぅらん、じゃまどぅてぃ 2289 ゆくしむにーっし くゎっくゎちょーたる くとぅ いーあてぃらりやーに いっぺー じゃまどぅとーたん。(嘘をついて隠していたことを言い当てられてとてもうろたえていた) 963 しよー しじゃま やり方 2290 あれー てぃふん ないる っちゅ やくとぅ、ありが しよーしじゃま ねーびしぇー。(あの人は手本になる人なので、あの人のやり方を真似なさい) 964 じゃー 蛇 2291 うぃなぐぬ はてぃれー じゃー なてぃ、まーから っんぢてぃちゅーが すら わからん ちから むっちょーくとぅ、とぅじ する むん やらー、ゆー ふぃらり よー。(女性は果ては蛇になって、どこから出てくるのか分からない力をもっているので、妻にするつもりなら、よくつき合うんだよ) 965 じゃー 座 じゃー むちゃー、じゃー はねーきやー〈座をにぎやかにする人〉 2292 じゃー はねーきやーぬ ちーねー、っちゅばちに じゃーぬ あかがてぃ はなぬ さちょーんねー すさ。(座をにぎやかにする人が来ると、たちまち座が明るくなって花が咲いているようになる) 966 じゃーがる 粘土質の黒土 2293 「じゃーがる」ぢーや くちゃ、「まーぢ」や あかんちゃー やん。(「じゃーがる」という土は粘度質、「まーぢ」は赤土である) 967 じゃーふぇー 始末におえないこと 2294 あちゃーんでぃーる ふぃーや ねーんくとぅ、ちゅー しーびちーくとー ちゅーをぅてぃ さんねー、じゃーふぇー ないん どー。(明日という日はないので、今日すべきことは今日でしないと始末におえなくなるよ) 544 じゃーふぇー てぃーふぇー 悪さをされる様 2295 いーじまんかい わたてぃから むらぬ にーしぇーたーんかい じゃーふぇーてぃーふぇー さったんでぃる ハンドーグヮー やしが、なま んーぢゅる かぢり さちかんとーる いーじまぬ ゆいぬどぅ ハンドーグヮーぬ ちむ とぅめーらちょーんねー すん。(伊江島に渡ってから村の若者たちに悪さをされたというハンドーグヮーだが、今あたり一面に咲き乱れているユリがハンドーグヮーの心を慰め落ち着かせているような気がする) 968 じゃーま 迷うこと 2296 やんばるぬ やまぬ うーくんかい いっち みちじゃーまっし、ゆながた しかんかーさがなー きっちゃきくるびっし あっちょーたん。(ヤンバルの山の奥に入り込んで道に迷って、一晩中びくびくしつまずきながら歩いていた) 969 じゃしち 部屋、寝床 2297 いったー やーや じゃしちぇー いくちぇー あが?(あなたの家は部屋はいくつあるか) 2298 うきーしとぅ まじゅん じゃしち とぅれー。(起きるとすぐに床をとりなさい) 970 じゃっとぅー、うじゃっとぅー 飾り気がない人、さっぱりした人 2299 うぃなぐぬ っんぢとーてぃ すがいみちーん わからん、ふーじぇー ねーらん、うじゃっとぅー やー。(女性のくせして着飾ることもわからない、みっともない、飾り気がないね) 971 じゃま 様 2300 あれー っくゎ なち うや なとーしが、えーさちん わからん、じゃまー ねーらん。(あの人は子もできて親になっているが、挨拶もわからなくて、みっともない) 972 じゃんぬ いゆ ジュゴン 2301 やんばるぬ うみをぅてぃ じゃんぬいゆぬ しどーん。(ヤンバルの海でジュゴンが棲息している) 973 じゅー 尾、しっぽ 2302 ぬーぐとぅん じゅーちらー しぇー ならん どー。(何事も途中で投げ出してはいけないよ) 2303 あれー わーが わかてーをぅらんち うむとーる はじ やしが、ありが じゅー とぅっかちみとーん どー。(あの人は私がわかってはいないと思っているはずだが、あの人の弱みをとっつかまえているからね) 2304 ちぶるぬ っんぢゅきわどぅ じゅーん っんぢゅちゅる。(リーダーが動いてこそ部下も動く) 545 じゅー むっかー、じゅー むっこー しっぽがない姿 2305 やーるーや どぅー まむいる たみに じゅー ちっち ふぃんぎーくとぅ、じゅーむっかー なとーん。(ヤモリは自分を護るためにしっぽを切って逃げるので、しっぽがない姿になっている) 546 じゅー ふい しっぽ振り 2306 いんぬ うっさっし じゅーふい するぐとぅ、じゅーふやーぬ っちゅん をぅん。(犬が喜んで尾をふるように、しっぽを振る人間もいる) 974 じゅーぐやー 十五夜 2307 ちゅーや じゅーぐやー やくとぅ、うちちゅーめーんかい ふちゃぎ うさぎてぃ かむん。(今日は十五夜なので、お月様にふちゃぎ餅をお供えして食べる) 975 じゅーしー 炊き込みご飯 2308 じゅーしーんかえー くふぁじゅーしーとぅ やふぁらじゅーしーぬ あてぃ、とぅんじーじゅーしーとぅ しちぐゎちぬ うんけーじゅーしーや くふぁじゅーしー やしが、やふぁらじゅーしーや っんむ、かんだばー いってぃ やふぁってーん にち かむん。(炊き込みご飯には固めの炊き込みご飯と雑炊があって、冬至や旧盆のお迎えは固めの炊き込みご飯だが、雑炊は芋、芋の葉を入れてやわらくかく煮て食べる) 976 じゅーてー 金銭のやりくり 2309 うぃきが じゅーてー=じん かむとーる うぃきが(お金のやりくりをする男性、「ういなぐ じゅーてー」とは言わない) 2310 あまぬ やーや をぅとぅぬどぅ じん かむとーん どー。あまー うぃきがじゅーてー やさ やー。(あの家は夫が財布を握っているよ。あそこはやりくり男だね) 2311 あらじゅーてー(=じんぢけーぬ あらさる むん、浪費家) 2312 あまー うぃきがじゅーてー やくとぅ、じのー からさん どー。(あの家は男が金銭のやりくりをしているので、お金は貸さないよ) 977 じゅーるくにち 旧暦の1月16日 2313 じゅーるくにちぇー ぐそーぬ そーぐゎち やくとぅ、はかめーっし うぐゎんすんかい うさぎーん。(十六日はあの世の正月なので、墓参りをして御先祖にお供えする) 978 じゅーばく 重箱 2314 しーみーねー じゅーばくんかい うさんみ むてぃ うふぁかをぅてぃ うやふぁーふじとぅ まじゅーん かむん。(清明祭には重箱にごちそうを盛ってお墓で御先祖さまと一緒に食べる) 979 〜じゅく 〜にかかりっきり 〜じゅくー〈〜にかかりっきりの者〉 2315 もーきじゅくん あしびじゅくん うりびけー しぇー ならん、むぬぐとぅんかえー かぢりぬ あん。(金儲け一点張りも遊びだけしてもそれだけしてはだめだ、何事には限度がある) 980 じゅん 正常 2316 あまぬ をぅとー めーや じゅのー あらんたしが、なまー じゅん なてぃ、なまねー とぅじっくゎ んーぢうーすさ。(あちらの夫は以前は普通ではなかったが、今は正常になって、今なら妻子を養えるよ) 2317 あぬ っちょー じゅんに にーびち さがやー?(あの人は本当に結婚したのか) 981 しぇーしん お代わり 2318 うほーく しこーてーくとぅ、うしぇーしん しみそーり よー。(たくさん準備してあるので、お代わりしてくださいよ) 982 しぇーべー 余計 2319 しぇーべー ぐとぅ さん けー。(余計なことはするな) 983 しよー むよー いろいろな手段を講じること 2320 ぬーぬ しよーむよー さんてぃん んーぢゅる うっぴ しん をぅかしくないしぇー ちゃーる ばー がやー?(何の手を打たなくても、見るだけでおかしくなるのはどういうわけかねえ) 984 じょー 門 2321 っうぃーぬ あやじょー(守礼門)、しむぬ あやじょー(中山門) 2322 しばいぬ じょーや っちゅぬ いっちゃい っんぢたいぬ うふさる とぅくる やたん。(芝居場所の門は人の出入りの多いところだった) 2323 うちなーをぅてー いしじょーぬ ふぃぢゃい にぢりんかい しーさーぬ ゐしらっとーん。(沖縄では石門の左右にシーサーが備えつけられている) 2324 やなむん ばれー するたみに うちなーぬ じょーや にぢりふぃぢゃいんかい くち ふぃらちょーる しーさーとぅ くち くーとーる しーさーぬ うちきらっとーん。(邪気を払うために沖縄の門は左右に口を開いているシーサーと口を閉じているシーサーが置かれている) 2325 じょーや さーし いってぃー?(門扉は錠をかけたか) (参考)集落や屋敷の東、西、上、下、前などの位置関係によって、それぞれ「あがりじょー」「いりじょー」「っうぃーじょー」「しむじょー」「めーじょー」と呼ばれ、家名、地名でもある 985 じょー、ぐじょー 手紙 2326 ゆー がわいっし てぃーがちぬ ぐじょーぬ いきらく なてぃ むぬたらーんねー すん。(世の中が代わって手書きの手紙が少なくなって物足りない気がする) 986 じょーぐー 好き者 2327 さきじょーぐーや からむんじょーぐー やしが、あれー あんむちじょーぐーん やん。(酒好きは辛いもの好きだが、あの人はあん餅好きでもある) 2328 さきじょーぐーたっくぃーや あらんくとぅ、うほこー ぬみうーさん。(酒好きの血統ではないので、たくさんは飲めない) 2329 ししぬ じょーぐー やてぃ、あさから かむんでぃ どー。(肉が好きで、朝から食べるってよ) 2330 ししとぅ いゆ ぬーぬ じょーぐー やが?(肉と魚、何が好きか) (参考)ぢく(下戸) 987 じょーふぃ 吉日 2331 じょーふぃねー やーうーちー さい、うゆうぇー さい、をぅぐゎん さい すん。(吉日には引っ越ししたり、祝い事をしたり、拝みをしたりする) 988 じょーふ 上布 2332 じょーふや じょーとぅーな あさぢ やてぃ、なーこー くんぢに すみてぃ、ゑーまー しるぢ やん。(上布は高級な麻布で、宮古は紺地に染めて、八重山は白地である) 989 じょーま 一人前、標準 2333 じょーまぬ うぃなぐとぅ うぃきがー にーびち っし、っくゎ なさわどぅ やる んでぃ いらっとーたしが、なまー あねー あらん なとーん。(一人前の女性と男性は結婚して、子どもをつくらないといけないと言われていたが、今はそうでもなくなっている) 990 じょーさ 費用 2334 やー ふちゅる じょーさー ちゃっさ かかいがやー?(新築する費用はどれくらいかかるのかねえ) (参照)っんぢりめー、っんぢりふぁー 991 じょーじ 上手 2335 ぬー ちゅくらちん じょーじ、ふぃたぬ あん。(何を作らせても上手、下手がある) 2336 むぬぐとぅぬ じょーじ、ふぃたー っんまりぢちぬ むぬとぅ、どぅーあがち さーに ないる っちゅぬ をぅん。(物事の上手、下手は生まれつきのものと、努力で成す人がいる) 992 じょーのー、かねー 税金 2337 はたち ないねー じょーのー(=かねー) うさみーん。(20歳になると税金を納める) 993 しらっくゎ 生後6ヶ月ぐらいの赤ん坊 2338 あかんぐゎーや ふどぅいしんでー ちらん どぅーてーん しらっくゎ なてぃちゅーん。(赤ん坊は育つにつれて、顔も体も白くなってくる) 994 しる 汁 2339 みーや ねーらん、しるびけーどぅ やたる。んなしるーん ばーけーっしどぅ かむたる。(具はなくて、汁だけであった。具無し汁も奪い合って食べたものだ) 547 しる ぢきー 汁かけご飯 2340 むぬぐとぅん っちゅぐとぅん ふぃっちゃかみっちゃか しみてー ならん ぐとぅ、してぃみてぃ っんぢーる めーねー しるぢきーっし むぬ かむる むのー あらん。(物事も人間関係もごっちゃにさせてはいけないように、朝早く出る前には汁かけご飯にして食べるものではない) 995 しるー 白、白いもの、賛成派、与党 2341 まっさーら そーる くむ/しるじゃーたー(真っ白な雲/白糖) 2342 うちなーぬ おーるーや うみとぅ てぃん、しるーんでぃ いーねー しな やん。(沖縄の青は海と空、白と言えば砂だ) (参考)くるー(反対派、野党)、まっさーら(真っ白)、しらがー(白髪の者)、まっさーら すん/そーん(真っ白くなる/なっている);しらぎん かみとーみしぇーしが、からじぇー まっさーらっし ちゅらさいびーん やー(白髪もだいぶ目立っていらっしゃいますが、髪は真っ白できれいですね) 996 しるし 兆候 2343 でぃーぐぬ はなぬ さちかんぢゅる とぅしねー まぎかじぬ ちゅーる しるし やんでぃ。(デイゴの花が咲き乱れる年には大型台風がくる前兆だって) 997 しわ 心配 2344 しわぐとぅぬ ねーん っちょー まー とぅめーてぃん をぅらん。(心配事のない人は何処を探してもいない) 998 しわ さー 心配性の者 2345 かんげーらんてぃん しむるくとぅ あんやん かんやんんち かんげーぢゅーさる っちゅんかい しわさーんでぃ いーん。(考えなくてもすむことにああだ、こうだと考え過ぎる人に心配性と言う) 999 しわーし 師走 2346 しわーし ないねー、あちねーさーや もーきんでぃち いちゅなさぬ、こーやーや しわーしぢけーむん こーいんち いちゅなさぬ、しわーしぬ まちぇー っちゅぬ まんでぃ わっさいわっさい そーん。(師走になると、商売人は金儲けで忙しくて、買い物客は師走の買い物をするといって忙しくて、師走の市場は人だかりでひしめきあっている) 1000 しらー くさー 前後左右、周囲 2347 っちゅぬ めーんかい たっち、しらーくさー んーだん っちゅぬ をぅん。(人の前に立って、周囲を見ない人がいる) 1001 しらい シロアリ 2348 しらいぬ わさわさそーる ばすねー、たーれーんかい みじ いってぃ あかがいぬ しちゃんかい うちきとーちーねー、たーれーぬ みじんかい うてぃてぃちゅーん。(シロアリが大発生している時には、たらいに水を入れて電灯の下に置いておくと、たらいの水に落ちてくる) 1002 しらすん 知らせる しらちゃん、しらさん、しらち 2349 なー ないねー、わんにんかいん しらちとぅらし よー。(決まったら、私にも知らせてね) 1003 しらびーん 調べる、検査する しらびたん、しらびらん、しらびてぃ 2350 はなしち かかてぃ いさぬやーんかい っんぢゃしが、はなしちぐゎーどぅ やが? ふーちやんめーどぅ やが? なま しらびとーん。(風邪をひいて病院に行ったが、ただの風邪なのか、インフルエンザなのか、今検査している) 1004 しらむん 白む しらだん、しらまん、しらぢ 2351 あがりぬ しらでぃちょーくとぅ まーんくぃーん あきれー。(東の空が白んできているのですべて開けなさい) 1005 しらんちゅ すん 人見知りする 〜さん、〜さん、〜っし 2352 っちゅぬ めーんかい っんぢーねー、しらんちゅ すくとぅ、いぢりん ちきらんとー ならん。(人前に出ると、人見知りするので、意地をつけないといけない) 2353 わらべーや たんかーまでぃ しらんちゅさーに、っちゅぬ だちーねー んーぱっし うふなち すん。(子どもは満一歳まで人見知りをして、人が抱くと嫌といって大泣きする) 1006 しらんふーなー すん 知らんふりする 〜さん、〜さん、〜っし 2354 しっちょーるーんかい しらんふーなー さったん。(知人に知らんふりされた) 2355 どぅしぬ ちー ちかいくとぅ しらんふーなーっし たびだちゅん。(友人が気をつかうので、知らせないで旅立つ) 1007 しりちゃーすん もみ消す しりちゃーちゃん、しりちゃーさん、しりちゃーち 2356 たばくぬ ふぃー しりちゃーするばすねー、ぬくさんぐとぅ ちゃーし よー。(煙草の火をもみ消す際には残さず消しなさいよ) 1008 しりぬがーいん 人になすりつけて逃れる しりぬがーたん、しりぬがーらん、しりぬがーてぃ 2357 うちなーぐち ちかいねー くびんかい ふだ さぎらりーくとぅ、やながんまりっし 「あがー!」んでぃーる うちなーぐち はかち しりぬがーさったん。(沖縄語を遣うと首に札を下げられるので、いたずらして「あがー!」という言葉を吐かして逃れることができた) 1009 しりはぢゅん 擦りむく しりはぢゃん、しりはがん、しいりはぢ 2358 んかしぇー ちゃー はーえーごんごんっし うてぃちち あっちゅる わらべー をぅらんたくとぅ、ふぃじん ちんしん しりはぢゃーに むる あかちんき くゎーさっとーたん。(昔はいつも走り回ってじっとしている子は居なかったので、肘も膝も擦りむいてみんな赤チンキが塗られていた) 1010 じる どれ 2359 にちょーるー なとーくとぅ、わー むのー じるが じるが やら わからん。(似ているのがあるので、私のはいったいどれなのかわからない) 2360 っやーが まし やし じる やてぃん とぅれー。(あなたが良いのどれでも取りなさい) 1011 しん 芯、本心 2361 うれー しんから やみ?(それは本心からか) 2362 ありとー しんから ちりとーん。(あの人とはまったく無関係である) 2363 ありが はなしぇー しんから うじてぃ ちちぶしくん ねーらん。(あの人の話は本当に嫌気がさしていて聞きたくもない) 1012 しん 味気 2364 さきびんぬ ふた みちれー。あん さんねー、しん ぬきてぃ ぬまらん ないん どー。(酒瓶の蓋を閉めなさい。そうしないと、気が抜けて飲めなくなるよ) 1013 じん お金 2365 うっぴぐゎーぬ じんぐゎー(はした金) 2366 じん ぢりー そーくとぅ、ちゃー なてぃ いちゅがやーんでぃち しわ そーん。たーがな じん からさーや をぅらんがやー?(お金が切れているので、どうなるのかと心配している。誰か金貸しはいないかね) 2367 じのー ぐそーんかいや むっちぇーいからん。(お金はあの世には持って行けない) 2368 じのー なんどぅるむん やくとぅ、もーきすーぶや あらん、たみすーぶ。(お金は手につかないので、儲けることよりも貯めるのが大切) 2369 じんしどぅ じのー もーきーる。(資本がなくては金儲けはできない) 2370 じんとー わらーらん、っくゎとぅどぅ わらーりーる。(お金とは笑えない、子であれば笑い合える) 548 じん いりやー 財布 2371 じんいりやーんかえー かびじん いりーる とぅくるとぅ くじん いりーる とぅくるとぅ なー めーめー わきらっとーん。(財布には紙幣を入れる箇所と小銭を入れる箇所がそれぞれ分かれている) 549 じん かじゃ すん お金の臭いがする 〜さん、〜さん、〜っし 2372 かみむんぬ でーびけー いらりーねー、じんかじゃっし っやー むのー かまらん。(食べ物の値段ばかり言うと、お金の臭いがしてあなたのものは食べられない) 2373 っちゅぬ むちむん かいる ばすに でー いらりーねー、じんかじゃっし かいぐりく ないん。(人の物を借りるときに値段を言われると、お金の臭いがして借りにくくなる) (参考)「ふぃちたちゅん」にも「じんかじゃ」の例有り 550 じん かに お金 じんがに〈欲張り〉 2374 じんかねー みじ ちかいんねーっし ちかいる むのー あらん。(お金は水を使うように使うものではない) 551 じん してぃ ぐとぅ お金を捨てるようなこと 2375 やしむん こーいねー、じんしてぃぐとぅ ないん。(安い物を買えば、お金を捨てるようなことになる) 552 じん てーし ぐとぅ お金を浪費するようなこと 2376 むのー いりゆー やくとぅどぅ こーいる むん やしが、ふさくとぅんち ぬーくぃーん こーいとぅばしーねー、じん てーしぐとぅ ないん。(物は必要だからこそ買うものだが、欲しいからといって何もかも買いまくると、お金を浪費することになる) 553 じん ぢけー 金使い 2377 じんむちゃーや じんぬ たから ゆー しっちょーくとぅ、じんぢけーや くまさしが、あねー あらん っちゅぬちゃーがどぅ じんぢけーや あらさん。(お金持ちはお金の大事さを知っているので、金使いは細かいが、そうではない人たちが金使いはあらい) 2378 くとぅば じんぢけー。(お金を使うようにことばも大切に遣うものだよ) 554 じん ぢまい 金詰まり 2379 じんぢまえー っちゅぬ ちむまでぃん ちまらすん。(金詰まりは人の心までも詰まらせる) 555 じん もーきじゅく 金儲け 2380 じん もーきじゅくびけー かんげーとーる あちねーさーや じんぐとぅっし ふるばさりーる くとぅん、いさぬやーんかい いちゅしん ならんくとぅ どぅー やんぢゅるくとぅん あん。(金儲けばかり考えている商売人はお金のことで踏み倒されることも、病院にいくこともできなくて体をこわすこともある) 1014 しんか 仲間、グループ 2381 あれー むる わったー しんかぬちゃー どー。(あの人たちはみんなわれわれ仲間だよ) 2382 あったーや しんかぬちゃーどぅ やん どー。(あの人たちは仲間だよ) (参照)ぐー 1015 しんぐぃーん 曇る しんぐぃたん、しんぐぃらん、しんぐぃてぃ 2383 なちぇー あちさくとぅ、がんちょーぬ しんぐぃてぃ とぅたいはきたいぬ うふさくとぅ てぃーわちゃれー すん。(夏は暑いので、眼鏡が曇って取ったりかけたりが多いので面倒だ) 1016 しんくち 洗骨 2384 んかしぇー けーまーしーねー、やかんぐとぅ しるふぃらっしから しんくちっし かーみんかい いったんでぃ。(昔は亡くなったら、火葬することなく乾燥させてから洗骨して甕に入れたって) 1017 しんしー めーさー 先生におべっか使う人 2385 でぃきらんぬーぬどぅ しんしーめーさー。(勉強ができない子が先生におべっか使う) 1018 しんじーん 煎じる しんじたん、しんじらん、しんじてぃ 2386 みーぐふぁいっし にんだらん なたる ばすねー、くゎんそー しんじてぃ ぬみーねー、 にんだりーるぐとぅ ないたんでぃ。(目が冴えて眠れないときには萱草を煎じて飲むと眠れるようになったって) 556 しんじ むん 煎じ汁 しんじ ぐすい〈煎じ薬〉 2387 んかしぇー いさぬ いきらさたくとぅ、いらぶー、かちゅー、ぐーやー、ちむぐゎーぬ しんじむん ちゅくてぃ どぅーまむい そーたん。(昔は医者が少なかったので、イラブ、カツオ、豚の尻の骨、肝の煎じ汁を作って自分の身を守った) 1019 しんだかすん 滑らす 2388 やーぬ っうぃーぬ ゆち うとぅすんでぃ しーねー、ふぃさ しんだかち うてぃてぃ まーちゃる っちゅん をぅん。(屋根の上の雪を落とそうとしたら、足を滑らして落ちて亡くなった人もいる) 1020 しんたく すん 洗濯する 〜さん、〜さん、〜っし 2389 ちのー しんたくっし ふし よー。(服は洗濯して干しなさいよ) 1021 しんちりーん 澄み切る しんちりたん、しんちりらん、しんちりてぃ 2390 みじぬ しんちりとーる かーらんかいん みんぐぃとーる とぅくるんかいん いちむしぇー をぅん。(水が澄んでいる川にも濁っているところにも生き物はいる) 1022 しんでぃーん 滑る しんでぃたん、しんでぃらん、しんでぃてぃ 2391 ばさないぬ かーや くんぴーねー、しんでぃてぃ ちぶる わいん どー。(バナナの皮は踏んだら、滑って頭を打ち付けるよ) 1023 じんとー 本当 2392 ありが いちょーたる くとー むる じんとー(な くとぅ)やみ?(あの人が言っていたことはすべて本当(のこと)なのか) 1024 しんにん 仙人 2393 しるふぃぢ たてぃてぃ、からじぇー しらぎ かみとーる たんめーや しんにんぬ ぐとーさ。(白髭を生やして、髪の毛は白髪のおじいさんは仙人のようだ) 1025 しん ふぃちゃぎ 神経衰弱 2394 あれー なまー たーにん たーにん いららん しわぐとぅ かたみとーくとぅ、しんから ちむ をぅたい そーてぃ、しんふぃちゃぎ なとーん。(あの人は今は心配事を抱えているので、すっかり心労を患って、神経が衰弱している) 1026 じんぶん 知恵 2395 ぬー やてぃん しぇーや あらん、っちょー ちろーじんぶぬん ありわどぅ やる。(何であってもすればいいというものでもない、人は器量・才能もないといけない) 2396 あちねーさーや ふかぬ っちゅとー かわてぃ もーきじんぶんでぃ いーしぬ あんでぃ。(商売人は他の人とは違って金儲けの才覚というのがあるって) 557 じんぶん くさらー 知恵なし、バカ 2397 めーが めーなち ふり あしびびけーっし じんぶんくさらー ないん どー。(毎日あそんでばかりしてバカになるよ) 558 じんぶん むちゃー 知恵のある者 じんぶん たからー〈神童〉 2398 くーさる ばすねー じんぶんむちゃー、じんぶんたからーんでぃ いらっとーてーまん ぬーんくぃーん ないんふーなー しーねー、あとぅあとー てーげーぬ っちゅ ないん。(幼少の頃には知恵があるとか、神童とか呼ばれていたとしても、何でもできるかのようにしていると、終いには凡人になる) 1027 しんま 霊媒となって予言をすること 2399 りーぬ ぬてぃ くち あきらさりーる くとぅんかい 「しんま」んでぃ いーん。(霊が乗り移って口を開けさせられることに「しんま」という) 1028 しんめー なーび 大きな鍋 2400 しんめーなーび ちかてぃ、まるふぃーじーや っんむ にちゃいっし かどーたしが、すーじんかえー なかみじる、いなむどぅち、くーぶいりちゃー、かしちー ちゅくたい、かーさーむーちー ちゅくたい そーたん。(シンメー鍋を使って、通常は芋を煮たりして食べていたが、祝事には中味汁、豚肉と白味噌の料理、昆布炒め、おこわを作ったり、カーサームーチーを作ったりしていた) 1029 すい 首里 2401 うすがなしーめーぬ いめんしぇーびたる うぐしくぬ ぬくとーる すいや、なまー っうぃーりきどぅくる やん。(王様がいらっしゃった首里城が残っている首里は、今は観光地である) 559 すいんちゅ 首里の人 2402 すいんちょー ちむだかさん。(首里の人は気位が高い) 1030 すいん 剃る 2403 なげーさる やしみぬ っうぇーだー ふぃぢ すらんたくとぅ、ふぃぢ ばーばーっし ふーぢぇー ねーらん なとーたん。(長い休みの間は髭を剃らなかったので、髭ぼうぼうしてみっともなくなっていた) 1031 すいん 添う すたん、すらん、すてぃ 2404 うぃなぐぬどぅ うぃきがんかい すいるむんでぃ うむとーたしが、なまー うぃなぐんかい すいる うぃきがん をぅんねー すん。(女性の方が男性に添うものだと思っていたが、今では女性に添う男性も居るようだ) 1032 すー/あんまー お父さん/あ母さん (参考)首里の士族以外は、通常「すー」「あんまー」「うすめー」「はーめー」はそれぞれお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんを指す 1033 すー 潮、海水 2405 すーや くるすー なたい、あかすー なたい、みちすー なたい、ふぃち すー なたい すん。(潮は黒潮になったり、赤潮になったり、満ち潮になったり、引き潮になったりする) 560 すー ちかー 豚肉の塩漬け 2406 「すーちかー」や しし すーちきー しぇーし やん。(「すーちかー」は豚肉を塩漬けしたのだ) 2407 すーぢき そーる むぬんかい 「すーちかー」んでぃ いーん。んかしぇー かーみんかい みっちゃかー 「すーちかー」 たぶとーたん。(塩漬けしているものに「すーちかー」と言う。昔は甕にいっぱい「すーちかー」を貯えていた) (参考)すーぢき/まーすぢき(塩漬け)、すーにー/まーすにー(塩煮);まーすにー しぇー(塩煮にしなさい) 561 すー みじ 塩水、海水 2408 すーみじ くでぃ、うりっし ちゅくらっとーる とーほー、うすみじぬ じよーぶんぬ いっちょーてぃ まーさん。(海水を汲んで、それで作られている豆腐は塩水の滋養分が入っていておいしい) 562 すーぬ はな 清めの塩 2409 だびから けーてぃちーねー、やーぬ うちんかい いらん まーどぅ すーぬはなっし ちゆみーる。(葬式から帰ってくると、家の中に入らないうちに清めの塩で清める) 563 すー わたい 浅瀬渡り 2410 すーぬ ふぃちーねー、すーわたいっし まぎしーぬ っうぃーをぅてぃ いゆ ちっちょーたん。(潮が引くと、浅瀬を渡って大岩の上で魚を釣っていた) 1034 すーいん 吸う すーたん、すらん、すーてぃ 2411 ぬみやっさくとぅ ストローさーに すーれー。(飲みやすいので、ストローで吸いなさい) 1035 すーこー 焼香 2412 すーこーや いちにんち、さんにんち、しちにんち、じゅーさんにんち、にじゅーぐにんち、さんじゅーさんにんちぬ むけーん すん。じゅーさんにんちまでー わかすーこー、うぬ あとー うふすーこー、さんじゅーさんにんちや うわいすーこーんでぃ いーん。ににん たちーねー、さんにんちとぅっし ゆむるぐとぅ なとーん。(焼香は1年忌、3年忌、7年忌、13年忌、25年忌、33年忌の6回する。13年忌までは若焼香、その後は大焼香、33年忌は終わり焼香という。2年経つと、3年忌として数えるようになっている) 1036 すーじ 路地 2413 わらび そーいに、がっこーんかい っんぢゃい、こーいむん しーが っんぢゃい する ばすねー、すーじぐゎーから くんちりみっちりっし っんぢょーたしが、なまー うふみち なてぃ んかしぬ しがたぬ ねーん なとーしが、どぅーぬ なかんかえー ぬくとーん。(子どもの頃、学校に行ったり買い物に行ったりする際には、入り込んだ路地を通って近道して行ったが、現在は大きな道になって昔の姿はなくなっているが、自分の脳裏には残っている) 1037 すーじ 祝い事 2414 うちなーんかえー たんかーすーじ、とぅしびーすーじ、にーびちすーじ、やーふちすーじんでーぬ あてぃ、っうぇーかぬちゃー、どぅしぬちゃー、たんかーまんかーぬ っちゅぬちゃー うんちけー すん。(沖縄には満一才のお祝い、生年祝い、結婚祝い、新築祝いなどがあって、親戚の人たち、友人たち、隣近所の人たちを招待する) 2415 んかしぇー ぬーぬ すーじ やてぃん なーめーめーぬ やーをぅてぃ そーたしが、なまー すーじじゃー かてぃどぅ する。(昔はどんな祝い事でも各自の家でしていたが、現在は祝宴の座を借りてする) 564 すーじ じゃー 祝宴の座 2416 んかしぬ うちなーぬ やーぢゅくえー ふちま はんしーねー すーじじゃー ないん。(昔の沖縄の家造りはふすまを外すと祝いの座になる) 1038 すーてぃーち ソテツ 2417 あぐねー すーてぃーちんーす、まーじん、まーすさーに なーある とぅくる やん。(粟国はソテツ味噌、粟、塩で有名なところだ) 1039 すーてー 所帯持ち 2418 うぃなごー やー むてーから うみちとぅ すーてー くましく しわどぅ やる。(女性は所帯をもってから思い切りやりくりしないといけない) 2419 あまぬ やーや すーてーぬ くまさくとぅ、じん たみやーに まぎやー ちゅくてぃ さけーとーん。(あの家は家計をやりくりしているので、お金を貯めて大きな家を造って栄えている) 2420 あまぬ ゆめー くめーきやーや あらん どー。すーてーぬ あらさぬ、をぅとぅぬどぅ じのー にぢとーる。(あそこの嫁は倹約家ではないよ。やりくりがおおざっぱで、夫がお金は握っているよ) 2421 あれー あいぐらし、ねーんだれー ねーん くらし すし やかん、すーてーくまさしどぅ くらすん どー。(あれば派手に暮らし、無ければ無いでその日暮らしをするよりも、家計をやりくりして暮らすのだよ) 565 すーてー わかやー 所帯分かれ 2422 あまぬ うやぬちゃーや しちゃんかい、ちゃくし みーとぅんだーや にーけーんかい、じなんたーや さんけーんかい しまとーてぃ、すーてーわかやー そーん。(あの家の親たちは一階に、長男夫婦は二階に、次男たちは三階に住んでいて、所帯持ちを別にしている) (参考)やー わかやー、やー たちゃー(分家) 1040 すーねー 酢味噌あえ 2423 んーすぬ いっちょーる 「すーねー」やかん、いってー をぅらん 「うさち(ぐゎー)」や ゆー かだん。いーかみらりやー する ばす やてぃん、かみーねー ゐー あんべー なたん。(味噌が入っている「酢味噌あえ」より、味噌が入っていない「酢のもの」はよく食べた。胃痛するときでも、酢のものを食べるとよくなった) 1041 すーぶ 勝負 2424 んかしぇー かーらをぅてー っうぃーぢすーぶ さーに あしどーたん。(昔は川で泳ぎ勝負をして遊んでいた) 1042 すーまん ぼーすー 梅雨、小満芒種 2425 すーまんぼーすーぬ あめー やーん ちぬん こーじ ふかしみーん。うぬ しちぇー めーなち かさ むっち あっかんとーならん。(小満芒種の雨は家も衣類もカビをつけてしまう。その季節は毎日傘を持って出ないといけなくなる) 1043 すーみ 興味 2426 ふるむぬんかい すーみぬ あん。(骨董に興味がある) 1044 すーみ のぞき見 2427 すーみ そーん。(のぞき見をしている) (参考)アクセントが高低型〈興味〉か、平板型〈のぞき見〉かの違い 1045 すーむん 熱中している すーだん、すーまん、すーでぃ 2428 うちなーぬ をぅどぅいんかい なま すーどーん/むちくゎーりとーん。(沖縄の踊りに今熱中している) (参考)むちくゎいん(熱中させる)、むちくゎーりてぃ(熱中して) 1046 すーよー みんな 2429 なーだ すーよーや あちまてー をぅらに?(まだ皆んなは集まってはいないのか) 2430 うぬ くとー すーよーや がってぃん やみ?(そのことは皆んなは賛成なのか) 2431 ぐすーよーぬ かんげーや ちゃー ないびたが?(皆様のお考えはどうなりましたか) 1047 すーら 梢 2432 かじょーら のーする まじねーとぅっし、「すーら ちっち にー からすん、にー ちっち すーら からすん どー」んでぃ いーん。(蕁麻疹を直すまじないとして、「梢を切って根を枯らす。根を切って梢を枯らすぞ」と言う) 2433 すーら いれー にーや がってぃん。(梢を言えば根は分かっている、すべてを言わなくても分かり合える) 1048 すがいん 支度する、装う すがたん、すがらん、すがてぃ 2434 むのー すがてぃー?(ご飯は支度したか、{$\fallingdotseq$}むのー しこーてぃー?) 566 すがい 服装 すがい さー〈身なりを整える者〉 2435 すがいさーねー っちゅぬ ゆたさわっさー いららん。(服装からは人のよしあしは言えない) 2436 うちなー すがえー うーべー さんぐとぅ、うしんちー そーん。(琉装は帯をしないで、内に押し込んでいる) 1049 すがすん 風にあてる すがちゃん、すがさん、すがち 2437 くすいぢゃー ちゅくてぃ ぬむる くゎーぎぬ ふぁーん、ばんしるーぬ ふぁーん かーぎんかい うちきてぃ すがちょーちゅん。(体に良い茶を作って飲む桑の葉もグワバの葉も陰干しのために物陰に置いて風をあてておく) 2438 あし はてぃ んでぃとーる ちのー うらげーし なさーに すがちょーけー。あん しーねー、なんくる かーらちゅさ。(汗をかいて濡れている服は裏返して風にあてなさい。そうすれば、自然に乾くよ) 1050 すがりーん 風にあたる すがったん、すがりらん、すがってぃ 2439 ゆーふる いっち ちゃーきとぅ むぬ かだる あとー、なーんかい っんぢてぃ すがりーねー、ゐー あんべー やん。あっさびよー、ちむすがり ないさ。(風呂に入ってすぐ後とか食事の後に、庭に出て涼風にあたると、心地よいものだ。ほんとに気持ちが晴れる) 1051 すぎーん 削げる すぎたん、すぎらん、すぎてぃ  2440 「っやーや いふぃぐゎー すぎてー をぅらに? ぬーが? にんてぃどぅ をぅてぃー?」「あんまさ さーに にんとーたん」(「おまえは少しやつれていないか。どうした、臥していたのか」「気分が悪くて寝ていた」) 2441 っやーや いふぇー すぎとーしが、まーん やみどぅ する ゐ? まーん やまん どー。(あなたは少し痩せているが、どこか痛いのか。どこも痛くないよ) (参考)条件節だけでなく、疑問文においても、〈どこか〉の意味では「まーがな」でなく、「まーん」が遣われる 1052 すく 底 2442 うぃなぐうやぬ っくゎ うむいる ちむぐくろー うみぬ すくやか ふかさん。(母親が子を思う心は海の底よりも深い) 1053 すく きびなご 2443 すこー スクぬ ちり、たまのー タマンぬ ちり。(きびなごはきびなごの連れ、タマンはタマンの連れ;類は友を呼ぶ) 567 すく がらす きびなごの塩辛 2444 すくがらそー とーふんかい ぬしてぃ かむしが、たーちぇー みーとぅぐーとぅー やさ。(スク塩辛は豆腐に載せて食べるが、2つは夫婦のようだよ) 1054 すくいん 救う 2445 くねーだ いさぬやーんぢ やんめーぬ みーあてぃらってぃ ぬち すくらったん。(この間病院で病気が見つかって命拾いをした) 1055 すくいん 掬う すくたん、すくらん、すくてぃ 2446 やまぬ かーらぐゎーぬ みじ すくてぃ ぬみーねー ふぃじゅってーんぐゎーっし ぬちぐすい ないんねー すん。(山の小川の水をすくって飲むと、程よく冷たくて長生きできるような気分になる) 1056 すぐいん 殴る、たたく すぐたん、すぐらん、すぐてぃ 2447 んかしぬ わらべー わっさいねー、うやぬちゃーから すぐらってぃどぅ ふどぅっわーさっとーしが、なまー すぐてー ならんくとぅ なとーん。(昔の子どもは悪いことをすると、両親からたたかれて養育されたが、今はたたいてはいけなくなっている) 568 すぐい けーらすん ひっぱたたく 〜けーらちゃん、〜けーらさん、〜けーらち 2448 あったたんちゃーや くさみけーからー みーん みーらん なてぃ すぐいけーらちゃい すしが、うんな くとー しぇー ならん。(短気者は怒ってしまうと目の前も見えなくなってひっぱたたくが、そんなことはしてはいけない) 1057 すくちな むん ひょうきん者 2449 あれー ちゃー っちゅ わらーち すくちなむん やさ やー。(あの人はいつも人を笑わせてひょうきん者だね) 1058 すくぶん 職分 2450 っちゅんかえー なー すくぶん すくぶんぬ あいどぅ すくとぅ わかやーふーなーっし あびやーあびやー しぇー ならん どー。(人にはそれぞれの職分があるので、解っているふりして出しゃばってはいけないよ) 1059 すくむん すくむ、縮こまる すくだん、すくまん、すくでぃ 2451 うぃきがしーじゃー うやんかい ちゅーぢゅーく ぬらーってぃ すくどーたん。(兄は親にひどく怒られて縮こまっていた) 569 すくんかー すん 縮み上がる 〜さん、〜さん、〜っし 2452 とぅないぬ まやーや いぬんかい っわーったくとぅ ゆかさぬ みーんかい ふぇーりんちゃーに すくんかー そーたん。(隣の猫は犬に追われたので床下に入り込んで縮み上がっていた) 1060 すぐりーん 優れる すぐりたん、すぐりらん、すぐりてぃ 570 すぐり んぐゎ すぐれた子 2453 あまぬ うやぬちゃーや がくむぬん ぬーん しぇーをぅらんしが、すぐりんぐゎ なちぇーさ やー。のーが やさ。(あそこの親は学問も何もしていないが、すぐれた子を産んだね。名誉なことだね) 571 すぐらー/すぐり むん/すぐりんちゅ 優れ者 2454 あまぬ っくゎぬちゃーや ちゅいん ぬくさん むる すぐりむん やんでぃ。(あそこの子どもたちは一人残らずみんな優秀だって) 2455 あぬ っちょー ちゃー ぬーん いらんしが、じんとー すぐりんちゅ どー。(あの人はいつも何も言わないが、ほんとうは優れ者だよ) 1061 すじょー 楽しみ 2456 じこー すじょー しぇーる むん なー?(すごい楽しみをしたんだねえ) 572 すじょー すん 楽しむ 〜さん、〜さん、〜っし 2457 ちちじ まちりんかい っんぢ いっぺー すじょーっし ちゃん。(ツツジ祭りに行ってとても楽しんできた) 1062 すす 裾 2458 ちん のーさーんかい ちんぬ すす のーしーが っんぢちゃん。(洋裁店に着物の裾を直しに行ってきた) 1063 すすいん 拭いてきれいにする すすたん、すすらん、すすてぃ 2459 ふくい ぶーぶー そーくとぅ、すすいかちんでー しぇー。(埃だらけだから、拭き掃除でもしなさい) 2460 みじぬ たとーくとぅ、すすい むっちちゃーに すすれー。(水が垂れているので、雑巾を持って来て拭きなさい) 2461 がっこーから けーてぃちーねー、かーらから みじ くでぃ めーなち すすいかち さい、ほーちかち さい するくとぅん なまー ねーんなとーさ やー。(学校から帰ってくると、井戸から水を汲んで毎日ぞうきんがけしたりほうきで掃いたりすることも現在はなくなっているね) 1064 すそーん すん 粗末にする 〜さん、〜さん、〜っし 2462 どぅーぬ ぬち してぃーる っちゅぬ うふさしが、あったる ぬち すそーん しぇー ならん。(自分の命を捨てる人/自殺者が多いが、大事な命を粗末にしてはいけない) 2463 うや すそーん する っちょー ゆーや わたてー いからん。(親を粗末にする人は世の中は渡って行けない) 2464 うやんかい すそーんどぅ さっとーたしが、あんし うやこーこーぬ っくゎ やる。(親にぞんざいに扱われていたが、なんと親孝行の子なのか) 1065 すだちゅん 育つ すだっちゃん、すだたん、すだっち 573 すだち 育ち 2465 あまぬ うぃなぐんぐゎー すだちぬ ゆたさん やー。(あの家の女の子は育ちがいいね) 1066 すだてぃーん 育てる、養育する すだてぃたん、すだてぃらん、すだてぃてぃ 2466 くぬ ちぶる あんし まぎー なてぃ、ゆー ふどぅっわーちぇーる/すだてぃてーる むん なー。(このひょうたんはあんなに大きくなって、よく育てたものだねえ) (参考)「ふどぅっわーすん」は物理的な成長を意味する 574 すだてぃ みち 育て方 2467 っくゎ なする みちぇー わかいしが、すだてぃみちぇー わからん うぃなぐぬうやぬ をぅん。(子を産む方法はわかるが、育て方はわからない母親がいる) 575 すだてぃぬ うや 育ての親 2468 なしうややかー すだてぃぬ うや。(産みの親よりは育ての親) 1067 すっくぃー 米を練って作った糊 2469 ぬくやーめー ふぃーちんっし ちちまーに むまーむまーっし ぬい っんぢゃさーに、うぬ ぬい(=すっくぃー) ちぬんかい いってぃから くしーたん。(残り物の米をフキンで包んで揉んで糊を出して、その糊(=すっくぃー)を着物に糊付けしてから着せたものだ) 1068 すでぃ 袖 2470 なち やてぃん やきらんぐとぅ ながすでぃ ちーん。(夏でも日焼けしないように長袖を着る) 576 すでぃ ばか 仮りの墓 2471 っんまりてぃ ちゃーき をぅらん なたる わらべー、うちなーをぅてー 「ゆーすーぐゎー」んでぃいち、すでぃばか ちゅくてぃ うさみーん。(産まれてすぐに亡くなった子は沖縄では「ゆーすーぐゎー」といって、仮りの墓に収める) 1069 すとぅみてぃ/すてぃみてぃ/してぃみてぃ/ひてぃみてぃ 早朝 2472 すとぅみてぃぬ ほーちかちとぅ すすいかちぇー わらびぬ めーなち しーびちー くとぅ やたん。(朝早くのほうき掃除と雑巾掛けは子どもが毎日すべきことだった) 2473 してぃみてぃむのー なんじぐる かむが?(早朝食は何時頃食べるか) 2474 ぶかりー なすくとぅ、してぃみてぃ なーらー っちゅぬ やーんかい じん あちみーが いちゅる むのー あらん。(縁起が悪いので、朝早くから人の家に集金しに行くものではない) 1070 すなわいん 充分にそろう すなわたん、すなわらん、すなわてぃ 2475 しくちにんじょー(=しくちえーじゅーや) すなわとーみ?(仕事をする人たちの人数は充分そろっているか) 1071 すぬい もずく 2476 すぬえー あふぁむんどぅ やくとぅ、あまじゃき、そーゆー、みりん あーち、かきじる ちきてぃ かむん。(もずくは味がないので、酢、醤油、ミリンを混ぜて、タレに浸けて食べる) 2477 すぬい かみーねー ちしらんでぃ。(もずくを食べると便秘はしないって) 1072 すば そば 2478 うちなーんちゅんかい すば かまんぬーや をぅらん。(沖縄の人にそばを食べない人は居ない) 1073 すば 側、傍ら 2479 くらーぐゎーよー、っんまぬ ちゅーくとぅ すば なり よー。(雀よ、馬が来るので側に寄んなさいよ) 577 すば ふぃらー 周辺 2480 ふてぃま ひこーじょーぬ すばふぃらーや あさ ふぇーくから ゆろー にっかまでぃ ひこーきぬ いちむどぅやーっし ちむん とぅやーさらん。ふぇーぬ みみぬ すばをぅてぃ ぶんぶん そーんねーっし やがまさぬ。(普天間飛行場の周辺は朝早くから夜遅くまで飛行機が行き交い心もおだやかになれない。ハエが耳の側でぶんぶんしているようでうるさい) (参照)「やがまさん」は騒音(蝉や発情した猫の鳴き声など)に対して遣うが、子どもやセールスマンにまとわりつかれたときには「かしまさん」を遣う、それで「かしまさぬ、きっとぅばしぇー」(うるさい、蹴とばしてやる)としか言わない 1074 すびちゅん 退かす すびちゃん、すびかん、すびち 2481 いふぃぐゎー ゐー くさーんかい すびちとぅらしぇー/すんちとぅらしぇー。(少しばかり椅子を後ろに引いてくれ) (参考)うり さまたぎ なとーくとぅ すんちとぅらしぇー(それ邪魔なので退かしてくれ);くさーんかい しーちとぅらしぇー(後ろに退いてくれ);しがりなみっし しぐ しがらってぃ うっさぬ なみさーに むる すんかったん(津波で一瞬に捉えられ押し寄せる波ですべて持ち去られた) 1075 すみーん 染める すみたん、すみらん、すみてぃ 1076 すむん 染まる すだん、すまん、すでぃ 2482 っやー しるーんかい あかーぬ すどーん どー。くりからー いるむぬんかえー たっくゎーすな よー。(あなたの白い服に赤が染まっているよ。これからは色物にはくっ付けないでよ) 578 すみ むん 染め物 2483 すみむのー ちん よーらさん あらやーっし てぃーあれー さーに、かってーんぐゎー しろー はらち、たくでぃ かーぎんかい ふすん。(染め物は着物を弱らせない洗剤で手洗いし、軽く水気はとって、畳んで陰干しする) 579 すみ やー 染め物屋 すーやー〈塩炊き屋〉 2484 すみむんやーや 「すみやー」んでぃん いーん。(染め物屋は「すみやー」とも言う) 1077 すむち、しゅむち 書物、本 2485 くぬ すむちぇー たーが かちぇーが?(この本は誰が書いたのか) 1078 すらーすん 揃える 2486 がっこーをぅてぃ ちかいるむのー むる すらーちぇーみ?(学校で使う物はみんな揃えてあるのか) 1079 すりーん 集まる 2487 ちゅーや すりーぬ あくとぅ すりてぃ めんそーり よー。(今日は集まりがあるのでそろっていらっしゃいね) 2488 すいんちょー すりーじゅりーっし いちゅしが、なーふぁんちょー なーはいばいっし、とぅまいんちょー とぅめーいどぅめーいっし、くにんだんっちょー くんくるばーしぇーっし いちゅたんでぃ。(首里の人は揃って行くが、那覇の人は各自ばらばらで、泊の人は探し合いながら、久米村の人は押し合いへし合いして行ったとさ) 580 すりー 集まり 2489 すりー にんじゅ(出席者) 2490 にちよーから どよーぬ っうぇーだねー すりーや いくけーん むっちょーが?(日曜から土曜の間には集まりは何回あるか) 581 すりー じゃー 集会所 2491 うとぅすいから、うふっちゅ、わらび、たんかーまんかーぬ っちゅぬちゃーぬ すりてぃ、むらうくしぬ ちゅーごー する すりーじゃーぬ ありわどぅ やる。(お年寄りから、大人、子ども、隣近所の人たちが集まって、村おこしの相談をする集会所があるべきだ) 1080 すん 損 2492 うさきーぬ じん はらてーくとぅ、かむる むのー ふぇーくなー とぅらんねー ねーん なてぃ すんじぐとぅ ないんどーんち、めーないめーない する むのー あらん。(それだけのお金を払ったので、食べるものは早く取らないとなくなって損するからといって、急ぐものではない) 582 すん かぶい すん 商売で損をする 2493 うふあみ なやーに ある うっさぬ しなむん みじんかい ちかてぃ うららん なてぃ すんかぶい さん。(大雨になってありったけの商品が水に浸かって売れなくなってしまい損をした) 1081 すん しみ 2494 ちぬんかい ちーぬ すん ちち うとぅしぐりさん。(服に血の染みがついて落としにくい) 583 すん くゎいん 沁みる、凍みる、滲みる 〜くゎたん、〜くゎらん、〜くゎてぃ 2495 きぶしぬ きぶさぬ、 みーぬ すんくゎてぃ やむん。(煙たくて、目が沁みて痛い) 2496 あちむん、ふぃじゅるむん ぬみーねー はーぬ すんくゎてぃ やどーくとぅ、はーやーんかい っんぢちゃん。(熱いものや冷たいものを飲んだら歯に沁みて痛いので、歯医者に行って来た) 2497 ふぃばりとーる とぅくるぬ すんくゎてぃ やむん。(あかぎれしているところが滲みて痛い) 2498 しばぬ はぎとーくとぅ、しーむんぬ すんくゎてぃ やむん。(口内炎なので、酢の物が滲みて痛い) 1082 すんじーん 破れて痛む、損じる すんじたん、すんじらん、すんじてぃ 2499 いーびぬ さちぬ あかりてぃ すんじーん。(指の先の皮が破れて痛い) 2500 いーちゅさーに ちゅくてーる ちん せんたくきんかい いってぃ あらたくとぅ、ちゅらーさ ちぢまてぃ ちららん なてぃ すんじたん。(絹織りの着物を洗濯機に入れて洗ったので、すっかり縮んで着れなくなってダメにした) 1083 すんちゅん 引きずる すんちゃん、すんかん、すんち 2501 ほーやーほーやー そーる わらべー うーふぁする うーびっし わたくんだってぃ うかーさる ばすねー うーび すんちゃーに ゆしーたん。(這い這いしている子はおんぶする帯でお腹をくくって危ないときに帯をひっぱって寄せた) 2502 うぃなぐわらびぬ そーぐゎちぢんぬ うーびぬ はんでぃてぃ すんちょーたくとぅ、のーちとぅらちゃん。(女の子の正月の着物の帯がはずれてひきずっていたので、直してあげた) 2503 あれー にーむちゃー やくとぅ いりわい すな よー。あとぅ すんちゅん どー。(あの人は恨みをもつので、口論はするなよ。後々まで引きずるよ) 2504 あまんかい いちぶさたくとぅ、いんぐゎーや あっかんぱー そーたしが、くべー ぬーしんかい すんかっとーたん。(行きたいのはあっちなので、犬は歩こうとはしなかったが、首は飼い主に引っぱれていた) 2505 やなくとぅんでー しーねー じゅんさんかい てぃー くんだってぃ すんかりーん どー。(悪いことでもすると警察に手錠をかけられて連れて行かれるよ) 2506 どぅしぇー ゐーどぅし かめーり よー。あれー やなどぅし かめーやーに どぅしんかい すんかってぃどぅ をぅん どー。(友は良い友を探しなさいよ。あれは悪い友をもってその人に引きずられているよ) 2507 っやーや なーだ ちび すんちどぅ をぅる ゐ?(あなたはまだ引きずっているのか) 2508 あぬ しくちぇー なーだ (ちび)すんちょーくとぅ、びちぬ わじゃん ならん。(あの仕事はまだ 引きずっているので、他の事もできない) 2509 っやーや いちまでぃ うり すんちゃーからからー/うーやーからからー すが?(あなたはいつまでそれを引きずるのか、{$\fallingdotseq$}すんちあっち すが?) (参照)すびちゅん 584 すんち けーらすん 引きずり倒す 〜けーらちゃん、〜けーらさん、〜けーらち 2510 しま、じゅーどーや すんちけーらする わじゃ ちかいん。(相撲、柔道は引きずり倒す技を使う) 1084 〜すん 〜する 〜さん、〜さん、〜っし 2511 ゆんたく すん(おしゃべりする)、にーぶい すん(居眠りする)、さた すん(うわさする)、あわり すん(苦労する)、いみ すん(増量する)、くー すん(穴を修理する)、しーみ すん(潜る)、ゐーかば すん(香ばしさがある)、やなかじゃ すん(悪臭がする) 2512 うっちんとぅーっし にんとーん。(うつぶせで寝ている) 2513 うっちんとぅー そーけー。(うつぶせにしている) 2514 まーふぁなちゃー そーん。(仰向けでいる) (参照)まーふぁなちゃー な(い)みそーれー(仰向けになってください) 1085 〜すん  〜てしまう 〜さん、〜さん、〜っし 2515 あん いーねー、っくゎ/とぅじ なけー すんどー。(そう言ったら、子ども/妻を泣かしてしまうよ) 2516 ちゃー あしび すんどー。(ずうっと遊んでしまうよ) 2517 ちゃー にんぢ すんどー。(ずうっと眠ってしまうよ) 1086 〜すん 〜がる 〜さん、〜さん、〜っし 2518 あちさ すん(暑がる)、ふさ すん(欲しがる)、ふぃーさ すん(寒がる)、はじかさ すん(恥ずかしがる)、うとぅるさ すん(怖がる)、やーさ すん(ひもじがる)、なちかさ すん(悲しがる) 1087 そー 竿 2519 んかしぇー だきさーに ちゅくらっとーる そー かたみてぃ うてぃ あっちゅる っちゅぬ をぅたん。(昔は竹で作られている竿を担いで売って歩く人が居た) 1088 そー 性根、思慮 2520 そー いっち ゐー わらび やー。(しっかりしている良い子だね) 2521 そー いらん ぬー(しっかりしていない者) 2522 うふそー、うふそー むん(まぬけ) 2523 そーぬぎ がみ(我を忘れてがつがつ食べること) 2524 ぬー しみてぃん そーん たたん。ぬーんちが やら?(何をさせてもどうしようもない。いったいどうなっているなのか) 585 そー いらー/そー いり むん しっかり者、利口者 2525 あれー わらび そーいにから そーいらー/そーいりむん やたん どー。(あの人は子どものころからしっかり者だったよ) 2526 うんじゅなーたーぬ わらびんちゃーや あんし そーいりむん やる。(お宅の子どもたちは何と賢いことか) 586 そー たまし 精魂 2527 そーたましぬ いっちぇーをぅらんくとぅ、なまぬ なままでぃ うむいるくとー なてーをぅらんさ。(精魂が入っていないので、今になっても思っていることは成就していないんだよ) 587 そー どぅくる 急所 2528 そーどぅくる きらりやーに いーちん ならん、ぱったりげーやー さん。(急所を蹴られて息も出来ない、七転八倒した) 588 そー ぬがー おっちょこちょい、うっかり者 2529 ふぃさぶに をぅーたい、てぃー をぅーたい、ちぶる わたいっし、どぅーびけー やまち あっちょーる っちょー そーぬがーどぅ やる。(足の骨を折ったり、手を折ったり、頭をケガしたりして、体ばかりケガしている人はうっかり者でしかない) 589 そー ぬぎーん うろたえる 〜ぬぎたん、〜ぬぎらん、〜ぬぎてぃ 2530 あったに うふしんしーぬ めんそーちゃくとぅ いっぺー そーぬぎたん。(急に大先生がいらっしゃったのでとてもうろたえた) 1089 そーいん 連れる そーたん、そーらん、そーてぃ 2531 まるふぃーじーぬ すりーんかえー とぅじ そーてぃ いちゅるくとー ねーらんたしが、をぅとぅぬ りっしん さる うゆえーんかえー とぅじん まじゅん そーてぃ っんぢゃん。(通常の集まりには妻を連れて行くことはなかったが、夫が出世したお祝いには妻も連れて行った) 1090 そー〜 実の、本物の 590 そー うや 実の親 2532 そーうや やかにん やしないうやぬどぅ うや やんねー すん。(実親よりも養い親が親らしい) 591 そー なー 実名 2533 んかしぇー そーなーや あらん、わらびなーっしどぅ あびとーたん。(昔は実名ではなく、童名で呼んでいた) 592 そー ふりむん まったくのバカ 2534 あれー しぢん のーらん そーふりむん やてぃ ちゃーん ならん。(あいつは死んでも直らないまったくのバカでどうしようもない) 593 そー むん 本物 2535 くぬ いーびなぎーぬ たまー そーむん ゐ? ちゅくいむん ゐ?(この指輪の宝石は本物か、偽物か) (参考)「そーむん ゐ?」は「そーむんどぅ やる ゐ」の縮約形式か 594 そー わらび まったくの子ども 2536 くりから ぬーんくぃん ならーち ふどぅわーさんとー ならん わらび(これから何もかも教えて育て上げないといけない子) 2537 うふっちゅ なてぃん、うっさぬ むぬぐとぅん わからん そーわらび なてぃ、ちゃーん ならんさ やー。(大人になっても、そんなこともわからないまったくの子どものままで、どうしようもないね) 595 そー んぐゎ 実子 2538 そーんぐゎぬ をぅらんたくとぅ ゐーんぐゎ とぅたん。(実子がいなかったので、養子をもらった) 2539 っくゎー そーんぐゎーや あらん、ゐーんぐゎどぅ やいびーん どー。(子は実子ではなくて、養子ですよ) 1091 そーがー しりー ショウガのすりおろし 2540 わたぐゎーぬ しるんかえー そーがーしりー いってぃどぅ まーさる。かじゃん ねーん なてぃ、どぅーん ぬくたまいん。(中味汁にはおろしショーガを入れてこそおいしい。臭みもなくなって、体も暖まる) 1092 そーかん 熱病 2541 んかしぇー みじぬ はごーさぬ、くらしがたん ぶちりー やたくとぅ、がじゃぬんかい くゎーってぃ、ちぶるそーかん、しぶいわた(ちーぐすまやー)んでーぬ ふーちやんめーぬ うふさたん。(昔は水が汚くて、暮らし方も不潔だったので、蚊に刺されて、脳膜炎、渋り腹(赤痢)などの風土病が多かった) (参照)ハブんかい うたってぃ(ハブに咬まれて)、いぬんかい くーらってぃ(犬に咬まれて) 1093 そーき かご 2542 だきさーに あまっとーる いりむんぬ くとぅ やてぃ、みーじょーきーとぅ さぎじょーきーぬ あん。(竹で編まれている容れ物のことで、「(底の浅い)みーじょーきー」と「(つり下げタイプの)さぎじょーきー」がある) (参考)ばーき(深底の竹製の容れ物) 596 そーき ぶに 肋骨 2543 んにぬ ふにとぅ ちるぬ たげーちげー なてぃ、だきさーに あまっとーる そーきとぅ にちょーるくとぅから そーき ぶにんでぃ いらっとーがやー?(胸の骨と筋肉が互い違いになって、竹で編まれているカゴと似ていることから「そーき骨」と言われているのかなあ) 1094 そーぐ 鉦 2544 なーふぁぬ うふちなふぃちぬ ばすねー ケンケンケーンでぃーる そーぐぬ ちかりーん。(那覇の大綱挽きの際にはケンケンケーンという鉦の音が聞こえる) 1095 そーぐゎち 正月 2545 ちゅらぢん ちち、うやとぅ まじゅん っうぇーかぬ やー みぐてぃ、にんとぅーぬ えーさち すしぬ たぬしみ やたしが、なまー そーぐゎちらーしくん ねーらん なてぃ、うや っうぇーかぬちゃーとぅぬ ちなぢぬ よーく なとーん。(晴れ着を着て、親と一緒に親戚の家を廻って、年頭のあいさつをするのが楽しみだったが、現在は正月らしさがなくなって、親親戚の人たちとの絆が弱くなっている) 597 そーぐゎち っわー 正月用の豚 2546 そーぐゎち ないねー、っうぇーかぬちゃーぬ あちまてぃ っわー とーさーに しんめーなーびんかい にち んなっし うり かむるくとぅぬどぅ っうぃーりきぐとぅ やたんでぃ。(正月になると、親戚の者が集まって豚をつぶしてシンメー鍋に煮てみんなでそれを食べるのが楽しみだったって) 598 そーぐゎち われー 正月笑い 2547 そーぐゎちぬ ぐとぅ っうぃーりきぎさ わらとーる っちゅんかい そーぐゎちわれー そーんでぃ いーん。(お正月のように楽しそうに笑っている人を正月笑いしていると言う) 1096 そーしち 性質、性格 2548 あぬ っちょー ゐー そーしち やん やー。(あの人はいい性格だね) 2549 あぬ っちょー むちかさる そーしち やん やー。(あの人は難しい性格だね) 2550 そーしちぬ わっさくとぅ、どぅし なやーや をぅらん。(性質が悪いので、友人になってくれる人はいない) 2551 そーしちぬ あたらんくとぅ、ありとー ちら あーさん しぇー まし。(性格が合わないので、あの人とは顔を合わさない方がいい) 1097 そーべー 粗製品 2552 「やまとぅ そーべー、とー あちれー」んでぃ かーま んかしぇー いらっとーたしが、あねー あらん なとーん。(「日本ものは粗末で、中国ものはあつらえもののように上等」とずっと昔は言われていたが、そうではなくなっている) 1098 そーみー 斜視 そーまー〈斜視の者〉 2553 いりがさー やんでぃさーに そーみー ないる っちゅん をぅたんでぃ。(麻疹をこじらして斜視になる人も居たって) 2554 そーまーや まー んーちょーが わからん。(斜視の者はどこを見ているのか分からない) 1099 そーみなー メジロ 2555 んかしぇー なーやーやーぬ そーみなーくーんかい そーみなー ちかなとーたしが、なまー とぅてー ならんくとぅ なとーん。(昔は各家々の鳥かごでメジロを飼っていたが、現在は捕獲してはいけなくなっている) 2556 そーみなーぬ むぬ くゎいんねー、そーみなーぬ みじ ぬみんねー、そーみなーぬ みじ あみーんねー しぇー ならん どー。(メジロのようにちょっぴりしか食べない飲まない、メジロのように素早い水浴びをしてはだめだよ) 1100 そーみん ぷっとぅるー 素麺炒め 2557 そーみんぷっとぅるーや うちなーんちゅぬ ゆー かどーる むん やん。(素麺炒めは沖縄の人がよく食べているものだ) 1101 そーゆー 醤油 2558 そーゆーいりやーや んかしぇー とぅっくい やたしが、なまー いるかじぬ むんさーに ちゅくらっとーん。(醤油指しは昔はとっくりだったが、今はいろいろなもので作られている) た、だ 1102 た〜 2 599 た くとぅ 二言 2559 たくとー ねーんくとぅ ちゅーなかいに いちょーちゅん どー。(二言は言わないから今日のうちに言っておくよ) 2560 あれー たくとぅ みくとぅ なー ゆびわどぅ いれーゆる。(あの人は二、三回名前を呼ばれてやっと返事をする) 600 た けーん 二度 2561 たけーん ある くとー みけーん あん。(二度有る事は三度ある) 601 た ちち 来月 2562 たちちぇー ぐんぐゎち やん。(来月は5月だ) 2563 たちちぇー まぎやしみぬ あくとぅ、ゆすぐにんかい あしびーが いちゅん。なー たちちぇー すーまんぼーすーんかい いーん。(来月は大きな休みがあるので、外国に遊びに行く。再来月は梅雨に入る) 602 た ちち 2ヶ月 2564 あたらさる っちゅぬ はちから くんちちさーに たちち ないん。(大切な人が往ってしまってから今月で2ヶ月になる) 603 た とぅ 2歳、2年 2565 うぃきがしーじゃとぅ わんとー たとぅ はなりとーっさ。(兄と私とは2歳離れている) 604 た とぅーい 二通り 2566 むぬぐとぅんかえー っうぃーぬ あれー しちゃん あてぃ、ふぃぢゃいぬ あれー にぢりん あてぃ、ちゃー たとぅーい あん。(物事には上があれば下もあって、左があれば右もあって常に二通りある) 605 た とぅ ぐしー 2年おき 2567 たとぅぐしーぬ せんきょぬ あくとぅ っちゅん まちん わさわさ そーん。(2年越しの選挙があるので、人も市もざわめいている) 606 た なか 間、中間 2568 っうぇーきんちゅぬ やーぬ たなかんかい ふぃんすーむんぬ やーぬ あてぃ、ちゃー まーさむん かじゃっし うりっし わた みたちゃんでぃ。(お金持ちの家の間に貧乏者の家があって、いつもおいしい匂いがしてそれでお腹を満たしたって) 607 た また がき 二股かけること 2569 いかな ふどぅだき うちゃてぃ ゐーかーぎ やてぃん、たまたがき する うぃきがんかえー ちむ ゆるちぇー ならんでぃーる くとー ゆー わかてーをぅてぃん、ぬーが やら してぃらってぃ なちゅる うぃなごー まんどーん。(いかに背が高くてハンサムでも、二股かける男には心を許してはいけないということはよく分かってはいても、何故か捨てられて泣く女性は多い) 1103 たー 誰 2570 たー やらわん しむくとぅ わんしくち かしーっし くぃらんがやー?(誰でもいいから私の仕事を手伝ってくれないかなあ) 608 たー がな 誰か 2571 たーがな くり っしとぅらする っちょー をぅらんがやー?(誰かこれをしてくれる人はいないかなあ) 1104 たー 田 609 たー いゆ 鮒、フナ 2572 たーいゆぬ かしらー ならわん くーいゆぬ じゅーねー なんな。(鮒の頭になっても鯉の尾にはなるな、鶏頭牛尾) 610 たー ぐしれー 田植えの準備 2573 っんに っうぃーるめーねー たーぶっくゎ たげーちから たーぐしれー すん。(稲を植える前には田んぼを耕してから田植えの準備をする) 611 たー ぶっくゎ 田んぼ 2574 うーやまとぅ ちんやんばるぬ たーぶっくゎんぢ ちゅくらっとーる たーっんもー まーさん。(大山と金武ヤンバルの田んぼで作られている田芋はおいしい) (参考)やまとぅ(薩摩)、うふやまとぅ(日本本土全体) 612 たー むぢ 田芋のずいき 2575 んかしから うちなーをぅてー っくゎー なしーねー、「っんばぎー」んでぃち たーむぢぬ しる ちゅくてぃ たんかーまんかーぬ っちゅんかい はぢ んなっし かむん。(昔から沖縄では出産すると、「っんばぎー」(出産祝い)といって田芋のずいきの汁を作って隣近所の人たちに配ってみんなで食べる) 613 たー っんむ 田芋 2576 なままでー あかまーみーぬ あん ちかとーたしが、ちかぐるからー たーっんむぬ あんぬ いっちょーる いるかじぬ かみむぬん っんぢとーん。(今までは小豆のあんを使っていたが、近頃からは田芋のあんが入っているいろいろな食べ物が出ている) 1105 だー/はー なー おい、ねえ 2577 だー/はーなー ちゃーすが?(おい、どうするか) 1106 たーぐ 水桶 2578 んかしぇー、あぐにをぅてー なーちねーぢねー たーぐ むっちょーてぃ、ちゃー みじがーみ みたすしぇー わらびぬ しくち やたん。(昔は、粟国島では各家庭が水桶を持っていて、いつでも水がめを満たすのは子どもの仕事だった) 2579 たーぐ かたみーん。(水桶をかつぐ) 1107 だーぐ だんご 2580 くるじゃーたー だーぐ(黒糖だんご) 2581 さーたーん ぬーん いりんな よー。あふぁだーぐ ちゅくてぃ とぅらしぇー。(砂糖もなにも入れないでよ。味つけなしのだんごを作ってちょうだい) 2582 あまぐゎしとぅ だーぐとー ぐー やさ。(ぜんざいとだんごとは相性抜群) 1108 たーくとぅ うわごと 2583 どぅく にちぬ ちゅーさいねー、くちさっし たーくとぅ ゆむん。(あまりにも熱が高いと、苦しくてうわごとを言う) 1109 たーち 2つ 614 たーち すん 兼ねる 〜さん、〜さん、〜っし 2584 やくばぬ ゆーじゅとぅ ぎんこーぬ じんうるしぬ たーちぇー わーが そーちゅん。(役所の用事と銀行の引き出しの2件は私がやっておく) 615 たーち まちゃー つむじが2つある者 2585 たーちまちゃーや うーまくー やんでぃ。うぃきがわらび やいねー、いぢりむん ないんでぃ。(つむじが2つある者はわんぱくだって。男の子であれば、勇敢な人になるって) 616 たーち みしー 2歳違いの子を産むこと 2586 っくゎぬちゃー みっちゃい をぅしが、むる たーち みしー やん どー。(子どもは3人いるが、みんな2つ違いの子を産んでいるよ) 2587 てぃーちみしーや たーちゅー なちぇーしとぅ ゐぬ あわり すん どー。(1つ違いの子を産むのは双子を産んだのと同じ苦労をするよ) 617 たーち わい 二分 2588 かーらから ながりてぃちゃる まぎむむ たーちわいさーに ちっちんーぢーねー、なーかから たまんぐゎぬ っんぢてぃちゃん。(川から流れて来た大きな桃を2つ割にしてみると、なかから元気な男の子が出てきた) 1110 たーまー 鬼やんま 2589 うふかじぬ ちーがたーぬ しらしとぅっし、まぎちぶる、まぎはに、まぎじゅーそーる あーけーじゅーぬ たーまーぬ まーがなから とぅでぃ ちゅーん。(台風が来そうな兆候として、大きな頭、大きな羽、大きな尾をしているとんぼの鬼やんまが何処からともなく飛んで来る) 1111 たーび 足袋 2590 んかしぇー ゆかっちょー まるふぃーじーや さば くでぃ、あみふえー あしぢゃ やたん。たーび くむしぇー、くーじぐとぅぬ ぢしちんかい っんぢーる っちゅ、また じゅりぬちゃーん ゆるさっとーたん。(昔は士族は常日頃はぞうりを履き、雨降りは下駄だった。足袋を履くのは、公の儀式に出席する人、または遊女たちも許されていた) 1112 たーりー お父さん 2591 ゆかっちょー 「あやー たーりー」んでぃ うぃなぐぬ うぃきがやか めー ないしが、ふかー 「すー あんまー」 やてぃ うぃきがぬ めー なとーん。ぬーんでぃーる くとぅ やがやー?(首里の士族は「あやー たーりー」(お母さん お父さん)と女性が男性より前になって、他は「すー あんまー」(お父さん お母さん)で男性が前になっている。どういうことかねえ) 1113 たーりーん、たーり すん 費やす 2592 ふぃっちー ぬーん さんぐとぅ かでー にんたい ほーたい する くとぅんかい 「ふぃまだーりすん」、みみたき くぃーとーる しー(=うっか) かんてぃ ちゃーん ならん くらし そーる くとぅんかい 「じんだーりすん」、あさん ふぃるん ゆるん めーが めーなち しくちん さんぐとぅ さきびけー ぬどーる くとぅんかい 「さきだーりすん」でぃ いーん。(一日中何もしないで食べたり寝たり寝そべったりすることに「暇つぶしをする」、身の丈を超える負債を抱え込んでどうしようもならない暮らしをしていることを「金づまりをする」、朝も昼も夜も毎日仕事もしないで酒ばかり飲んでいることを「酒びたる」と言う) 1114 たい 2人 2593 ちゅい(1人)、たい(2人)、みっちゃい(3人)、ゆったい(4人) やしが、うぬ あとー なまー ぐにん(5人)、るくにん(6人)、しちにん(7人)、はちにん(8人)、くにん(9人)、じゅーにん(10人)んでぃ いちょーん。んかしから じゅーにふんうこー(12本お香)、じゅーぐふんうこー(15本お香)、じゅーさんうゆうぇー(13お祝い、生年祝いの1つ)んでー あん。(…、だが、そのあとは今は…、と言っている。昔から…、などはある) 1115 〜たい 〜人 2594 やーにんじょー いくたい をぅが?(家族は何人居るかい) 2595 ふぃらとーる っちょー いくたい をぅが?(つき合っている人は何人居るかい) 1116 たいん 垂れる たたん、たらん、たてぃ 2596 かさから みじぬ たとーくとぅ、ふかんかい たてぃとーけー。(傘から水が垂れているので、外に立てておきなさい) 1117 だいん 体がだるくなる、力がなくなる だたん、だらん、だてぃ 2597 だいむん=どぅー っんぶー(役立たず、元気のない者)、だいむい(元気がないこと) 2598 どぅく ちゅーわじゃ なてぃ、すしぬ まんでぃ、にんぢゅるみーん にんぢゅる くとぅん ならん。だいむん なとーさ。(あまりに負担過剰で、することが多くて、眠るにも眠れない。体がだるくなっている) 2599 ちちる うっぴっし だいんねー すさ。(聞くだけで疲れる) 1118 だりーん 体がだるくなる だりたん、だりらん、だりてぃ 2600 てぃーだんかい ふしくゎーってぃ はるしくち さるむのー ちゅらーさ だりとーん。(太陽に照らされて畑仕事をしたからすっかり疲れている) 2601 くぬ わじゃー だりーっさー。(この仕事はやる気が出ないね) 2602 わんねー だりとーっさー。(僕は疲れているよ) 1119 たりゆん 足りる たりたん、たらーん、たりてぃ 2603 っやーんかい たらーんくとぅぬ あてぃどぅ あん なとーさ。(あなたに至らないことがあってああなっているんだよ) 2604 ちかいる じのー たりとーみ?(使っているお金は足りているか) 2605 うゆうぇーぬ かみむのー あまいしぇー しむしが、たらーん なてー ならん どー。(お祝いの食べ物は余るのはいいが、足りなくなってはだめだよ) 2606 くめー にんごーっし たりーみ?(米は2合で足りるか) 2607 むぬいーぬ たらーん。(ことばが言い足りない) 1120 たうちー 闘鶏 たうちー おーらしぇー〈闘鶏による闘い〉 2608 あれー たうちーぬ ぐとぅどぅ あん どー。ありとー おーえーてぃーえーや すな よー。(あの人は闘鶏のように喧嘩早いよ。あの人とはけんかはするなよ) 2609 たうちーおーらしぇーや うふいくさめーや ゆー あたるぐとーしが、ちかぐろー みーららん なとーん。んかし タイ(シャム)とぅ くげー そーたくとぅ、たうちーぬ シャモや シャムてぃーかたぬ むーとぅ なとーる ぐとーん。(闘鶏は大戦前はよくあったようだが、近頃は見られなくなっている。昔タイ国と貿易していたので、闘鶏のシャモはシャム文化が語源になっているようだ) 1121 たか 鷹 2610 たかぬ もーれー がらしん もーいん。(鷹が舞うとカラスもまねをする、身の程知らず) 1122 たか〜 高 618 たか うっちゃき 高値をふっかけること 2611 あんし たかうっちゃき しーねー、たーがん こーらんさ。(あんなに高値をふっかけることをしたら、誰も買わないよ) 619 たか うちゃぎ すん 偉そうにする 〜さん、〜さん、〜っし 2612 ちゃっさぬ うふっうぇーきんちゅが やら、をぅとぅぬ ちゃっさ まぎっちゅが やら わからんしが、あんし たかうちゃぎっし あっちょーる。(いかほどの大金持ちなのか、夫がいかに大物なのか分からないが、あんなに偉そうにしている) (参考)たかうちゃがー(偉そうにしている者〉 620 たか ごーい 高く買ってしまうこと 2613 なーふぁぬ まちぐゎーや ゐぬ でーや あらん。ゐぬ しなどぅ やしが、たかごーい する くとぅぬ ゆー あん。(那覇の市場は同じ値段ではない。同じ品物なんだが、高く買ってしまうこともよくある) 621 たか そー 背の高い人 2614 でーじな たかそーとぅ はなし さる あとー、ちぶる むちゃぎとーたくとぅ くびぬ やむたん。(とても背の高い人と話をした後は、頭を持ち上げていたので首が痛かった) 622 たか でぃー とぅやー 高利貸し 2615 たしきてぃとぅらすんち からちゃてーまん、たかでぃーとぅやー ないねー、あとぅあとー でぃーぬ たかさんでぃち みっくゎさ さりーん。(助けてあげようと貸したとて、高利貸しになってしまっては、後は利息が高いといって恨まれる) 623 たか でー 高価 2616 たかでー はらてぃ ぢー こーたしが、やー ふちゅる じんぬ なまー たらーんくとぅ、じん とぅてぃ くるま とぅみらちょーん。(高いお金を払って土地を買ったが、家を造るお金が今は足りないので、有料で駐車させている) 624 たか ばしる 高窓 とぅばしる〈雨戸口〉 2617 んかしやーや とぅばしるから っちょー いっちゃい っんぢたいっし、すばぬ くびんかえー たかばしるぬ あたん。(昔の家は雨戸口から人は出たり入ったりして、側の壁には高窓があった) 625 たか ぶいん 偉そうに振る舞う 〜ぶたん、〜ぶらん、〜ぶてぃ 2618 どぅーふみーっし わかいんふーなー する っちゅんかい たかぶやーんでぃ いちょーん。(自賛して分かった振りをする人に偉ぶっている人と言っている) 626 たか われー 高笑い 2619 あれー まるけーてぃなー たかわれー すしが、っちゅ うしぇーむんが やら、くしが やら、ちゃーる ばーが やら?(あの人は時々高笑いするが、人をバカにするタイプなのか、癖なのか、いったいどうなのかなあ) 1123 たかまーみ めだか 2620 たかまーめー あちまてぃ っうぃーぢょーしが、あみなーや どぅーちゅい あしび そーん。(めだかは集まって泳いでいるが、おたまじゃくしは独りで遊んでいる) 1124 たからんぐゎ 子宝 2621 にーびちっしから にじゅーにんみーに たからんぐゎ もーきたん。(結婚してから20年目に子宝に恵まれた) (参照)なしむぬ っくゎ 1125 たかりーん たかる たかりたん、たかりらん、たかりてぃ 2622 なーぬ っんどーる ばんしるーんかい ふぇーぬ たかりとーん。(庭の熟しているグアバにハエがたかっている) 1126 たき 岳、山 2623 うちなーぐゆみぬ しんぐゎちから ぐんぐゎちまでー きーくさぬ みーる しち やてぃ くんぴてー ならん くとぅ、やまどぅみんでぃち やまんかい いっち きーくさ ちっちぇー ならん。(旧暦の4月から5月までは植物の芽を出す季節で踏みつけてはいけないので、山止めといって山に入って草木を切ってはいけない) 1127 たき むい 山、岳 2624 やんばろー まー んーちん たきむい どー。(やんばるは何処を見ても山だよ) 1128 たき 背丈 たき ふどぅ〈体格〉 2625 なまぬ うぃなぐわらびんちゃーん いっぺー たきふどぅぬ まぎーく なてぃ ちょーっさ やー。(現在の女の子たちもとても体格がおおきくなって来ているね) 2626 あぬ にーしぇーや かーぎん あてぃ、ちぶるん ちち、たきふどぅん うちゃてぃ、とぅじ ないぶさ する うぃなぐぬ うふさる はじ やー。(あの青年は顔立ちもよくて、頭もよくて、体格もよくて、妻になりたがる女性が多いはずね) 627 たき ぶん 身分 2627 あぬ うかたー っんまりたきぶんぬ まぎさる っちゅどぅ やみしぇーん どー。(あのお方は身分の高い方でいらっしゃいますよ) 1129 だき 竹 2628 んかしぇー やんばるだきさーに やーがくい さい、「ふぃんぷん」 ちゅくたい、ちんぶく ちゅくたい すたん。(昔はヤンバル竹で屋敷囲いしたり、「ふぃんぷん」塀を造ったり、釣り竿を作ったりしていた) 1130 たきな むん 程度の知れた者 2629 あれー ちゃー うふむにー そーたしが、たきなむんどぅ やてーる。(あの人はいつもほらを吹いて偉そうにしていたが、程度の知れたやつだったんだね) 1131 たくぶん たたむ たくだん、たくばん、たくでぃ 2630 ちん あらてーし たくぶん。(着物を洗ったのをたたむ) 1132 たくま 利口さ たくまー〈利口者〉 2631 たくまぬ ちゅーさる むぬんかい たくまーんでぃ いーん。(考えの深い者に利口者と言う) 2632 じんぶなー、はがなー、たくまーや ゐぬむん。(知恵者、頭がよく切れる者、利口者は同じものだ) 1133 たくむん たくらむ たくだん、たくまん、たくでぃ 2633 しくちばから あり っうぃーほーいんち ありくり たくむん。(仕事場からあの人を追い払おうとしてあれこれたくらむ) 1134 たげー お互い 2634 なげー あっちょーくとぅ たげーに ゐち ゆくらな。(長いこと歩いているのでお互い座って休もう) 628 たげー ちげー すん くい違う 〜さん、〜さん、〜っし 2635 あったーや いちょーる くとー たげーちげーっし はなしに ならんくとぅ、うっちゃんぎとーけー。(あの人たちは言っていることがくい違って話にならないので、放っておきなさい) 629 たげーに うーふー/いーひー すん 互いに敬語を使って/使わずに会話する 〜さん、〜さん、〜っし 2636 ちむ ゆるする っちゅぬちゃーとー たげーに いーひーっし はなしむぬがたい ないしが、なーだ ふぃらいぬ あささる っちゅとぅか、しーじゃがたんかえー うーふー すん。(心を許す人たちとは互いに敬語を使わずに話できるが、まだ付き合いが浅い人とか、年上には敬語を使って会話する) 1135 たげーすん 耕す たげーちゃん、たげーさん、たげーち 2637 はろー たげーちから ふぁーやしぇーぬ さに っうぃーゆん。(畑は耕してから野菜の種を植える) (参照)けーすん 1136 たち 辰 2638 たちぇー ふぇーむてぃあがりぬ ぬふぁ やん。(辰は南寄りの東の方角だ) 1137 たちー まじくい 他血統の者 2639 たちーまじくい そーる っちゅんかえー うぐゎんそー ちがする むのー あらん。(他血統の人には先祖の位牌は継がせるものではない) 2640 ゆすぬ っちゅぬ ちーぬ まんちょーる っちゅんかい たちーまじくいんでぃ いーん。(他所の系統の血が混じっている人に「たちーまじくい」という) 1138 たぢーん たぎる たぢたん、たぢらん、たぢてぃ 2641 たぢーねー、ふぃー ちゃーし/とぅみり よー。(たぎったら火を消しなさい/止めなさいよ) 1139 たぢらすん たぎらせる たぢらちゃん、たぢらさん、たぢらち 2642 たぢらしーねー/あちらしーねー、しーらんくとぅ なーちゃん かまりーん。(たぎらせると/暖めると、腐れないので翌日も食べられる) 2643 んかしぇー れいぞーこぬ ねーらんたくとぅ、ぬくとーる むのー たぢらち うちきとーたん。(昔は冷蔵庫がなかったので、残り物はたぎらせて置いた) 630 たぢらし けーさー 何度も煮返したもの 2644 なー うわたる くとぅどぅ やくとぅ、たぢらしけーさーや さん けー。(もう終わったことだから、何度もぶり返すことはするな) 1140 たちゅん 立つ、経つ、断つ、発つ、嫁ぐ たっちゃん、たたん、たっち  2645 はーぬ たちゅる むんから こーてぃくーわ。(刃が鋭いのから買ってこい) 2646 くぬ ほーちゃーや はーぬ たっちょーくとぅ ちかいる ばすねー ちー ちきりよー。(この包丁は刃が鋭いので使うときは気をつけなさいよ) 2647 はー たたん なとーっさー。(刃がなまってしまっているよ) 2648 うりんかえー ぬー いちん はーん たたん。(この人には何を言っても役に立たない) 2649 たっちょーしぇー うやん ちかり。(忙しいときは、手があいていれば親であっても使ってかまわない) 2650 はー たたんぬー(何を言ってもどうしようもない者) 2651 きー たっちょーるー(てきぱきしている者) 2652 うむかじぬ たちゅん。(面影が浮かぶ) 2653 ぐにちびけー たっちょーん。(5日ばかり経っている) 2654 とーきょーんかい いち たちゅが?(東京へいつ発つの) 2655 っんぢたち(出で立ち、出発) 2656 たっちん ゐちん をぅららん。(立っても座っても居れない=居ても立ってもおれない) 2657 じかんぬ たちゅしぬ あんし ふぇーさる やー。(時間がたつのがなんと速いことか) 2658 やー たっちー?(家庭を持って自立しているか) 2659 やー たっちょーみ?(結婚しているか) 2660 うぃなぐんぐゎー やー たっちー?(お嬢さんは嫁がせたか) 2661 やー たちゃー(嫁いだ者) 631 たち ぐりさ すん 暮らしで苦労する 〜さん、〜さん、〜っし 2662 あれー あまんかい ゆみ なてぃ っんぢゃしが、うやちょーでーぬちゃーとぅ あたらん なてぃ たちぐりさ そーん。(あの人は嫁になって行ったが、姑、小姑と合わなくて苦労している) 632 たち かんてぃー すん 生活苦にあえぐ 〜さん、〜さん、〜っし 2663 あったーや しー かたみてぃ たちかんてぃー そーる ふーじ どー。(あの家は負債を抱え込んで生活苦にあえいでいるよ) 633 たち くんぱい すん 立ちっぱなしである 〜さん、〜さん、〜っし 2664 わかさる とぅちから たちくんぱい する わじゃ やたくとぅ、とぅし とぅたくとぅ よーみ いっちょーっさ。(若い時から立ちっぱなしでする仕事だったので、歳をとったので弱くなっている) 634 たち ぢゅく 生活 2665 なまー たちじゅくん しーぐりく なとーん。(今は生活もしにくくなっている) 635 たち なち すん 遠吠えする 〜さん、〜さん、〜っし 2666 いのー やなむん んーちょーる とぅちねー たちなち すんでぃ。(犬は悪霊を見ているときには遠吠えするって) 636 たち ぬち すん 立ち退きする 〜さん、〜さん、〜っし 2667 あまくま たちぬち さってぃ まぎみちん ちゅくらってぃ んかしぬ しがたー ねーん なとーん。(あちらこちら立ち退きされて大きな道路も造られて昔の面影はなくなっている) 637 たち むい すん 立って子守りする 〜さん、〜さん、〜っし 2668 たっち っくゎむい するくとぅんかい たちむいすんでぃ いーん。(立って子守りをすることに「立ち子守りする」という) 638 たち むどぅい すん 出戻る 〜さん、〜さん、〜っし 2669 うちなーぬ うぃなごー ゆー はたらちゃー やくとぅ、たるがきらってぃ、うぃきがー うぃなぐんかい しーまきーっし、はたらかん ないん。あん やくとぅ、みーとぅんだわかりっし たちむどぅいする うぃなぐぬ うふさんねー すん。(沖縄の女性はとても働き者で、頼られて、男性は女性に勢い負けして、働かなくなる。それで、離婚して出戻る女性が多いような気がする) 1141 だちびん 酒瓶 2670 だちびんでぃ いーしぇー、さき いってぃ むっちあっかりーるぐとぅ なとーる やちむん やてぃ、かたはらーや がまくんかい をぅさまいるぐとぅ くぶどーん。(「だちびん」というのは、携帯用の酒入れの陶器で、片側が腰にはまるようにくぼんでいる) 1142 たちふぁ 立場 2671 ありが あねー いらんけー しむたるむんぬ、わん たちふぁ ねーん なとーん。(あの人があんなことを言わなければよかったのに、私の立場はなくなっている) 1143 だちゅん 抱く 2672 っくゎ/っんまが だちゅん。(子/孫を抱く) 2673 うやぬ ぐをぅん いちいちまでぃん ちむに だちゅん。(親の御恩をいつまでも心に抱く) 2674 ちゅいんぐゎ やくとぅ、うっさぬ じぇーさん ありがどぅ だちょーる。(一人っ子なので、それだけの財産をあの人だけで抱えている) 2675 うやからぬ うふじん だちくどーしが、たーんかいん じのー からさんぬー やてぃ、いっぺー っうぇーきくまさん。(親からの大金を抱きかかえているが、誰にもお金を貸さなくて、大変ケチな金持ちだ) 2676 いーふぇー だちゅん。(位牌を守っている) 2677 っちゅ んーでー やーんでぃ うむいねー じん だかしーねー/だかちどぅ わかいさ。(人を見ようと思うなら、お金を持たせば分かるよ) 1144 たてぃーん 立てる、記入する たてぃたん、たてぃらん、たてぃてぃ 2678 っちゅんかい じん からちゃる とぅちねー ちょーめぬんかい たてぃとーき よー。(他人に金銭を貸したときには記帳しておきなさいよ) 1145 たてぃけー いりけー すん 何度も注ぎ足す 〜さん、〜さん、〜っし 2679 うちゃー たてぃけーいりけーっし しるちゃ なとーさ。みーくに いりけーれー。(お茶を何度も注ぎ足したら薄くなっている。新しく入れ替えて) 1146 たっ〜 動詞に付く強意の接頭辞 2680 たっくるさりーん どー。(ぶんなぐられるよ) 2681 たっくゎーすん。(くっつける) 2682 たっとーさりーん どー。(ぶったおされるよ) 2683 たっちらりーん。(たたっ斬られる) 2684 たっちれー。(たたっ斬れー) 2685 たっちきれー。(くっつけろ) 639 たっくゎーすん くっつける たっくゎーちゃん、たっっくゎーらん、たっくゎーてぃ 2686 ふくるぬ くちぇー ぬい ちきてぃ たっくゎーしぇー。(袋の口は糊をつけてくっつけなさい) 640 たっくゎいん くっつく、癒着する たっくゎたん、たっくゎらん、たっくゎてぃ 2687 きじぐちぬ ガーゼー けーいるとぅち ちゅーく たっくゎてぃ はぢゅんち でーじ やたん。(傷口のガーゼを替えるとき、張り付いて剥ぎとるのに苦労した) 641 たっくゎいむっくゎい すん くっ付き合う 2688 あまぬ わかみーとぅんだー いちん たっくゎいむっくゎい そーん やー。(あそこの若夫婦はいつもべたべたしているね) 642 たっぴらかすん ぺしゃんこになる たっぴらかちゃん、たっぴらかさん、たっぴらかち 2689 ダンボール たっぴらかすん。(段ボールをぺしゃんこにする) 2690 ぬーん わからん っちゅぬ わかやーふーなー しーねー、たっぴらかさりーん どー。(何も知らない奴が解っているふりをしたら、やっつけてやるぞ) 1147 たっくぃー 血統 2691 あまー でぃきやー(=すぐりむん) たっくぃー/すーみーたっくぃー やくとぅ、うやぬちゃーん むる しんしー やさ。(あの家は秀才/聡明の血統だから、両親もみんな先生だよ) 2692 あまや ちょーみーたっくぃー/ぐゎんくーたっくぃー/ゐーかーぎーたっくぃー やさ。(あの家は長命/頑固者/美人の血統だよ) 1148 たとぅい 事例 2693 なままでぃ うんな たとぅえー ねーらんくとぅ、ちちいりーる くとー ならん。(今までにそんな事例はないので、聞き入れることはできない) 1149 たとぅい 例え 2694 たとぅい あん やらわん、ほーぬ しちゃをぅてー うぃなぐん うぃきがん、うっとぅん しーじゃん むる ゐぬ むんどぅ やる。(例えそうでも、法の下では女も男も、年下も年上もみんな同等である) 1150 たとぅれー 例えば 2695 たとぅれー、っやーが わん やれー、ちゃー すが?/かん すみ?(例えば、あなたが私であれば、どうするのか/こうするのか) 1151 たな 棚 2696 すむち ならびーんち なまー たな かちょーん。(本を並べるといって今棚を組み立てている) 2697 ごーやー ほーらすんでぃち やんばるだき ちかてぃ たな ちゅくたしが、うふかじっし ふちとぅばさったん。(ゴーヤーを這わせるといってヤンバル竹を使って棚を作ったが、台風で吹き飛ばされてしまった) 1152 たながーいん 変種が生まれる たながーたん、たながーらん、たながーてぃ 2698 うぬ うやぬ っくゎんちん うまーらん あたいぬ たながーいむんぬ っんまりとーさ やー。(その親の子とも思われないほどの変わり者が生まれているね) 2699 まるけーてー うや まさいむんぬ たながーいる くとぅん あん。(時には親勝りの変わり種が生まれることもある) 643 たながーい むん 変わり種 2700 うり ちゅえー たーんかいが にちょーら、たながーいむんどぅ やる、びんちょーん さんぐとぅ あさから うたさんしんびけー そーん。(その子一人はいったい誰に似たのか、変わり者で、勉強もしないで朝から歌三線だけしている) 2701 たながーいん(親と似ない)、たながーとーん(親と似ていない) 1153 たなげー エビ 2702 やんばるぬ かーらぬ たなげーや ゆー んーちゃる くとー あしが、とぅてぃ かだる うびーや ねーらん。(北部の川のエビをよく見たことはあるが、取って食べたお覚えはない) 2703 たなげー むんだに さくとぅ、たまんぬ くーとーたん。(川エビを餌にしたら、たまんが食いついていた) 1154 たぬしみ 楽しみ 2704 うむいるぐとぅ ゆだ たみてぃ はなぎ ちゅくいしぬ ぬーやかん たぬしみ やん。(好きなように枝を曲げて盆栽を作るのが何よりも楽しみだ) 1155 たに 男の性器 2705 たねー じんくぇーむん、ほーや っちゅ くぇーむん。(女性にほれると男性は出費がかさむものなので、性欲におぼれることなく慎みなさい) 1156 たばいん 縛る たばたん、たばらん、たばてぃ 2706 をぅーじ とーちゃい、くさぢゃい、てぃーちなー てぃーちなー たばたい する しくちぇー たーがん たーがん ないる わじゃー あらん。(砂糖きびを倒したり、葉を削ぎ落したり、ひとつひとつ縛ったりする仕事は誰でもできる仕事ではない) 644 たばい 〜束(野菜、サトウキビ、等) 2707 ちゅたばい(1束)、たたばい(2束)、みたばい(3束)、ゆたばい(4束)、いちたばい(5束)、むたばい(6束)、ななたばい(7束)、やたばい(8束)、くくぬたばい(9束)、とぅたばい(10束) 2708 びら ちゅたばい くぃみそーれー。(ネギ一束ください) (参考)やしぇー うてぃくぃみそーれー(野菜売ってください);やしぇーや ちゃっさ こーいが?(野菜はどれだけ買うの) 1157 たばく 煙草 たばくぬ ふぃーくす〈煙草の吸い殻〉 2709 なままでー たばこー まーんぢん まーんぢん ふちゅるくとぅ ないたしが、なまー っちゅぬ あちまいどぅくるをぅてー はっとぅ なとーん。(これまでは煙草は何処でも吸うことができたが、現在は大衆の面前では禁じられている) 1158 たび 旅 2710 たびんかい いちゅんどー しーねー、いちまのー さんてぃんもーから、なーふぁー みーぐしくから てぃーさーじ ふやーに うくたん。(旅に出るよというときには、糸満は三巓毛から、那覇は三重城から手ぬぐいを振って見送った) 645 たび すがい 旅支度、旅の装い 2711 たびぬ いりゆーな むん むる くるまんかい いりやーに どぅーくろー むたんてぃん しむくとぅ、みちをぅてぃ たびすがいぬ っちょー なまー あんまでぃ んーだらん なとーん。(旅の必要品をすべて車に入れて自分では持たなくてもすむので、道で旅装の人は現在はあまり見えなくなっている) 646 たび にんじゅ 旅の集団 2712 ちかぐろー とーからぬ たびにんじゅぬ うほーく なてぃ、なーふぁぬ まちん っうぃーりきどぅくるん とーぬっちゅぬちゃーさーに はねーちょーん。(最近は中国からの観光団体が多くなって、那覇の市場も観光名所も中国人でにぎわっている) 647 たびぬ っちゅ よそ者 2713 ぐましまをぅてー たびぬ っちょー しぐ わかいさ。(小さな島ではよそ者はすぐ分かるよ) 1159 だび 葬式 2714 たんかーぬ だべー あちゃー やんでぃ どー。(向かいの葬式は明日ってよ) 2715 だびぬ あやーに、あちまいんかえー くららんたん。(葬式があって集まりには来れなかった) 1160 たぶいん 蓄える たぶたん、たぶらん、たぶてぃ 2716 たぶとーる じんぬ ありわどぅ ぬーがな ある ばすねー ちむ いっち じんぶぬん わちゅん/っんぢーん。(貯めてあるお金があればこそ何かある際には落ち着いて知恵も沸く/出る) 2717 ぬー やてぃん あいにどぅ くばめーてぃ ちかてぃ、たぶりわどぅ やる。(何であってもあるときこそ節約して使って、蓄えておくのだよ) 2718 ししぇー まーすぢきっし たぶてぃ、っんむ、むぢ、まーぢん、あかまーみーんでーぬ くくや きーばくんかい いってぃ たぶとーたん。(肉は塩漬けにして保存し、芋、麦、粟、小豆などの穀物は木箱に入れて保存していた) 2719 ぐてーびけー/どぅーびけー たぶてぃ しくちん さん。(体力だけを蓄えて/怠けてばかりで仕事もしない) 2720 ぬちぇー たぶいんちどぅ ある。すそーん しぇー ならん どー。(命は大事にするものだ。粗末にしてはいけないよ) 1161 たぼーいん くださる たぼーたん、たぼーらん、たぼーてぃ 2721 あみ ふらち たぼーり。(雨をお降らしになってください) 2722 なままでぃ あてぃなし やてぃ ぬーん わかいびらんたん。どーでぃん ゆるち たぼーり。(今まで分別がなくて何も分かりませんでした。どうかお許しください) 2723 なままでぃ わからんどぅ あいびてーくとぅ、わかてぃ たぼーり。(今までは分からないままでいましたので、ご理解ください) 1162 たま 玉、宝玉 2724 ありが とぅじぇー たま はち、たかぐつ くでぃ、ちゅらすがいっし ちゅらぢゅらーとぅ みちから あっちょーたん。(あの人の妻は首飾りをして、ハイヒールを履いて、着飾ってさっそうと通りを歩いていた) 1163 たまいん 溜まる たみーん〈溜める〉 2725 じのー ちかいる むん やてぃ、たみーる むのー あらん。(お金は使うもので、溜めるものではない) 2726 ちかいしびけーん しぇー じのー たまらん。(使うだけではお金は貯まらない) 648 たまい みじ 溜まり水 2727 たまいみじぇー くさりーん。(走水の如く、いつでも頭を働かせ、技術も磨かないと衰える) 2728 いちむしぇー たまいみじ とぅめーいる くとぅぬ ないしが、ちゃーっし みじぬ ある とぅくるぬ わかいがやー?(生き物は溜まり水を探すことができるが、どのようにして水があるところが分かるのかねえ) 2729 たまいみじんかい みかぢちぬ うちてぃ どぅく ちゅらさぬ、ふぃちくまりーんねー すん。(溜まり水に三日月が映ってあまりに美しくて、引き込まれるようだ) 1164 だまいん 黙る だまたん、だまらん、だまてぃ 2730 やーんかい けーてぃっちから たーとぅん むぬん いらん、だまいちっちょーん。(家に帰ってきてから誰ともものも言わない、黙り込んでいる) 2731 いのー むのー いらんしが、むぬ うむてぃ ぬらーりーねー だまてぃ くーく ないん。(犬はものは言わないが、心の働きはあって叱られると黙り込んで小さくなる) 1165 たまうどぅん 霊御殿 2732 たまうどぅのー すいんかい あてぃ、うしゅがなしーめー でーでーぬ うふぁか やん。(霊御殿は首里にあって、代々の琉球国王のお墓である) 1166 たまがい 人の死の前兆、火玉 2733 たまがえー ちゅー、あちゃー まーする っちゅぬ まぶい やんでぃ。あれー たまがいぬ あがとーくとぅ なげーむたん どー。(火玉は今日、明日亡くなる人の魂だって。あの人は火玉があがっているので、長くはもたないよ) 1167 たまし 注意、思慮 ぶたまし〈不注意、不用心〉 2734 っちゅんかい ぬらーりーる くとぅびけー そーたしが、いふぇー たましぇー あいどぅ する。(人に叱られることばかりしていたが、少しは思慮があるんだね) 2735 くるまー たまし かなぎてぃどぅ むちゅんどー。(車は気をつけて持つんだよ) 2736 ありが するくとー たまし いっちょーくとぅ、ばっぺーふぃっぺーん ねーんぐとぅ ないさ。(あの人がすることは注意が行き届いているので、間違いなくできるよ) 649 たまし くぇー かーぎ/ちら だまし 賢そうな顔つき 2737 あぬ わらべー たましくぇーかーぎ そーん。(あの子は賢そうな顔つきをしている) 2738 あぬ わらべー ちらだましぬ あくとぅ、やなっちゅねー ふぃっかからんさ。(あの子は賢そうな顔つきなので、悪い人には引っかからないよ) 650 たまし くぇー むん 思慮深い者 2739 ちゃー ふらーふーぢー そーしが、あれー したたかぬ たましくぇーむんどぅ やん どー。(いつもバカを装っているが、あの人は実はとても思慮深い人なのだよ) 651 たまし ぬぎーん びっくりする 〜ぬぎたん、〜ぬぎらん、〜ぬぎてぃ 2740 みーぬ めーんかい くるまぬ ちゃくとぅ すばんかい ふぃんぎたしが、たまし ぬぎてぃ ぬーが なとーがすら うびてーをぅらん。(目の前に車が来たので側に逃げたが、びっくりして何が起こったか覚えてはいない) 1168 たまし めいめいの分け前 2741 うれー っやー たまし やくとぅ、っやー かめー。(それはあなたの分け前なので、あなたが食べなさい) 2742 うれー わん たまし、うっさー っやー たまし やさ。(それは私の分け前、それだけはあなたの分け前だよ) 1169 たみ ため 2743 うぐゎんそー いちみぬ ちゃくし すばなちぇー やーぬ たみねー ならん。(先祖の位牌は存命の長男をさしおいては家のためにはよくない) 1170 たみーん 曲げる たみたん、たみらん、たみてぃ 2744 まーちん、まっこーん ぬーしぬ うむいるぐとぅ ゆだ たみてぃ ちゅくらりーくとぅどぅ うむっさる。(松もマッコーも持ち主が思うように枝を曲げて作られるからこそおもしろい) 1171 たみーん 貯める、溜める たみたん、たみらん、たみてぃ 2745 ぐそーんかえー じのー むっちぇー いからんくとぅ、じのー たみーる むのー あらん、ちかいし やん。じのー ちかいわどぅ いちちちゅーる。(あの世にはお金は持って行けないので、お金は貯めるものではなくて、使うものだ。お金は使ってこそ生きてくる) 2746 たび すくとぅ じん たみとーけー。(旅をするのでお金を貯めておけ) 1172 だみーん 彩る、上化粧する だみたん、だみらん、だみてぃ 2747 くぬ やちむのー あんし ちびらーしく だみらっとーる やー。(この焼き物はなんと素晴らしく上塗りされていることか) 1173 たみし 試し 2748 じんとー ゆーりーぬ っんぢーがやーんでぃち ちむだみし しーが いちゅる っちょー まんどーん。(本当に幽霊が出るのかと肝試しをしに行く人は多い) 652 たみし すん 試す 〜さん、〜さん、〜っし 2749 くぬ ちのー っやーんかい うちゃいが すら たみしっし んーでー。(この着物はあなたに似合うのか試着してみなさい) 1174 たむちゅん 長持ちする たむちゃん、たむかん、たむち 2750 でーあがやー こーいねー、まぎじのー っんぢーや すしが、なげー たむちゅくとぅ でーぬぐとー あっさー やー。(高価な物を買うと、金が出るが、長持ちするので払うだけの価値があるね) (参考)「でーぬぐとー あっさ/あん やー」はさすが上等だと満足している場合だが、「でーぬ ぐとぅどぅ あっさやー」は安物を買って、やはりそれだけのものでしかないと認めている場合である 1175 たむん 薪 2751 んかしぇー たむん めーち むぬ にちゃい ゆー ふかちゃい そーたん。やてぃ、たむん うやーん みちから あっちょーたん。(昔は薪を燃やして食べ物を煮たりお湯を沸かしたりしていた。それで、薪売りも行商していた) 1176 たゆい 便り 2752 いったー っくゎぬちゃーや うやむとぅ はなりてぃ あがとーんかい をぅしが、っくゎぬちゃーから さた あみ?(あなたの子ども達は親元を離れて遠くに居るが、子ども達から便りはあるか) 1177 たりーん 醸造する たりたん、たりらん、たりてぃ 2753 さき/んーす たりーん。(酒/味噌を醸造する) 1178 たりーん 足す、補う たりたん、たりらん、たりてぃ 2754 わー ふすこー っやーさーに たりてぃとぅらち、っやー ふすこー わんが たりーっさ ゐー?(私の不足はあなたが補ってもらって、あなたの不足は私で補うからね) 2755 たらーん むのー っやーさーに たりとーてぃとぅらし よー。(足りないものはあなたで補っておいてね) 1179 たれーいん 足す、補う たれーたん、たれーらん、たれーてぃ 2756 ありが まーす たりたしぇー/たれーたしぇー。(あの人が塩を加えたのを見た) 2757 わんが まーす たりてーさ/たれーてーさ。(私が塩を加えてある) 2758 んーそー ふぃっさんねーすくとぅ、たれーれー/たりれー。(味噌は薄いようなので足しなさい) 2759 いかな むぬしり やてぃん しりふかちょーる っちょー をぅらんくとぅ、っちゅぬ いちちょーる っうぇーだー ちゅい たれーだれーっし ふぃらいし やん。(いくら物知りでも熟知している人はいないので、人が生きている間は各自補い合って人付き合いするものだ) 1180 たんかー 真向かい 2760 たんかー げーい(等価の物品交換)、たんかー まんかー 2761 ゐー(向かい合って坐ること)、たんかー わーきー(山分け、対等に分けること) 2762 じゅーどー、けんどー、てぃー、しまぬ すーぼー たんかーだちっし はじまいん。(柔道、剣道、空手、相撲の試合は対面立ちして始まる) 653 たんかー まんかー 差し向かい、隣り近所 2763 とぅーさる っうぇーかやか たんかーまんかー[=ちゅけーとぅない](遠い親戚よりも隣近所の人) 1181 たんきーん 用心する たんきたん、たんきらん、たんきてぃ 2764 たんきみそーり よー。([入院している人に対して]お大事に) 1182 だんだん さまざま、たいそうな、たくさん 2765 とぅーぬ いーべー ゐぬ たけー ねーらんでぃち、っちゅにんぢのー だんだんぬ っちゅぬちゃーぬ をぅん どー やー。(10本の指は同じ長さではないといって、人間には様々な人がいるよ) 2766 くまぬ やーや だんだんぬ っちゅぬちゃー やさ やー。(ここの家はたいそうな人たちだねえ) 2767 だんだんぬ すがいっし ふーぢぇー ねーらん。(あれこれ重ね着をしてみっともない) ち、ぢ 654 〜ち 〜つ、〜歳 2768 てぃがねー てぃーちん ねーらん。(1つの手助けもない) 2769 うぃきがんぐゎぬ たーち まちゃーや がんじゅーむん ないん どー。(男の子のつむじが2つある者は健康になるよ) 2770 みーちぬ てぃーちぇー わん むん やさ。(3分の1は私のだよ) 2771 うっとー ゆーち みしー やさ。(弟/妹は4歳違いの子) 2772 いーべー いちち あん。(指は5つある) 2773 たーちとぅ ゆーち あーしねー むーち ないん。(2つと4つを合わせると6つになる) 2774 ななち ぶし(北斗七星) 2775 っちゅぬ みちぇー やーちぬ はし わたいん。(人生は8つの橋を渡る) 2776 くくぬちぇー とぅーんかい てぃーち たらーん。(9つは10に1つ足らない) 2777 とぅ—ぬ いーべー ゐぬ たけー ねーらん。(十本の指は同じ長さではない、十人十色) 2778 っやー とぅしぇー いくち なとーが/なたが?(あなたの歳はいくつなっているの/なったの) 1183 ちー 血 2779 はなぢーぬ はとーん。(鼻血が流れている) 2780 ちー はらすん。(血を出す) 2781 くぬ はなし ちちゃーに たまし ぬぎてぃ、わんまでぃ ちーん さーらみかち さがいんねー すたさ。(この話を聞いて度肝を抜かれて、私まで血がさーっと引くような気がしたよ) 1184 ちー 乳、乳房 2782 うしぬ ちーや カルシウムぬ うふさくとぅ、わらび とぅすい んな ぬむしが まし。(牛乳はカルシウムが多いので、子ども年寄りみんな飲むといい) 2783 ちー はなりかんてぃー そーる わらびぬ うやー ちーぬ くびんかい こーれーぐす ぬいたん。(離乳のできない子の親は乳首に唐辛子を塗ったものだ) 2784 っやーや ちーぬ はてぃちーねー むどぅてぃ くーわ、ぼーじゃーんかい ちー ぬまする じぶん やさ。(あなたは乳が張ってきたら戻ってきなさい、赤ん坊に乳を飲ませる時間だから) 2785 ちー えーすん。(乳を出す) 1185 ちー/ち 気 2786 ちー ちちゅん。(気が利く) 2787 ちー ちかん ぬー(気がきかない者) 2788 あれー ちーべーさん やー。(あの人は気が早いね/せっかちだね) 2789 まーんかい いかわん ちゃー まじゅん あっちょーん やー。あれー いっぺー ちにいっちょーん やー。(どこに行ってもいつも一緒にしているね。大層お気に入りだね) 2790 ちに すん。(気にする) 2791 ちに さー(気にする人) 2792 ちに そーたさ。(気にしていた) 2793 っやーや ちに ならんどぅ あみ?(あなたは気にならないのか) 2794 あれー ちにさんぬー やさ、ちゃーん ねーんさ。(あの人は気にしないから、どうもないよ) 2795 ちに しぇーくぃみそーんな よー。(気になさらないでくださいよ) 2796 ちに かきとーたん どー。(気にかけていたよ) 2797 いっぺー ちにかきやー どー。(たいへん気にする人だよ) 655 ちー かさかさー 気ぜわしいさま 2798 あれー ちーかさかさーっし うてぃちちぬ ねーらん。(あの人はせっかちで落ち着きがない) 2799 っやーや あさんちん ねーん、ふぃるんちん ねーん、ゆるんちん ねーん ふぃっちー ぱたぱたーっし、あんし ちーかさかさー やる。(お前は朝も昼も夜も一日中忙しくして、なんとも気ぜわしいことだね) 656 ちー しったいん 気力がなくなる 〜しったたん、〜しったらん、〜しったてぃ 2800 しけぬんかい まちげーねーらん とぅーとーんち うむとーたしが、うてぃてぃ ちーしったとーん。(試験に間違いなく受かっていると思っていたが、落ちて元気をなくしている) 657 ちー ちちゅん 気がつく 〜ちちゃん、〜ちかん、〜ちち 2801 っやーが くまんかい をぅしぇー なまどぅ ちーちちゃる。(あなたがここに居るのは今はじめて気づいた) 658 ちー ちちゅん 気が利く 〜ちちゃん、〜ちかん、〜ちち 2802 ちーちかんぬー(気が利かない者) 1186 ちー〜 すっかり〜してしまう 659 ちー けーらすん 容れ物を倒してすっかりこぼしてしまう 〜けーらちゃん、〜けーらさん、〜けーらち  2803 いっすびんぬ さき ちーけーらちゃん。(一升瓶の酒をすっかりこぼしてしまった) 660 ちー ふぃらきーん 座り込んでしまう 〜ふぃらきたん、〜ふぃらきらん、〜ふぃらきてぃ 2804 いっぺー をぅたとーたくとぅ ちーふぃらきとーん。(とても疲れていたので、座り込んだ) 661 ちー わしーん すっかり忘れる 〜わしたん、〜わしらん、〜わしてぃ 2805 あい、ぬーんでぃ いーんち やたが、ちーわしてーねーんさ。(あれ、なんと言うのだったか、すっかり忘れてしまったよ) 1187 ちー つるべ 2806 ちーや かーぬ みじ くむしんかい ちかいる どーぐ やさ。(つるべは井戸の水を汲むのに使う道具だよ) 2807 うちなーんかい 「うてぃてぃ ぽん、あがてぃ ぽん」でぃーる むぬあかしぇーぬ あしが、うれー 「ちー」ぬ くとぅやさ。(沖縄には「落ちて ポン、上がって ポン」という謎なぞがあるが、それは「つるべ」のことだよ) 1188 ぢー 土地 2808 っやーや どぅーぬ ぢー むっちょーみ?(あなたは自分の土地を持っているか) 662 ぢーぬ ぬーし 地主 2809 うふぢーぬ ぬーし やれー、ぬーぬ しわん ねーらんしがやー。(大地主であれば、何の心配もないんだがねえ) 663 ぢー ぶねーい 地揺れ 2810 ふにから うりてぃどぅ をぅしが、ぢーぶねーい そーんねー すさ。(船から降りているのだが、地揺れがしているような気がするよ) 664 ぢー まーみー 落花生 2811 ぢーまーみーや ぬーんでぃち たーちゅー やが やー?(落花生はどうして双つで対なのかな) 1189 ちーぐー 口がきけない ちーがー〈口がきけない者〉 2812 あれー ちーぐー なてぃどぅ むのー いーうーさん どー。(あの人はことばに障害があって、口がきけなくなっているんだよ) 2813 ありんかい くぃー かきたしが、ぬーぬ ふぃじん ねーらんたっさー、あれー ちーぐー なてぃどぅ あん そーっさ。(あの人に声をかけたが、何の返事もなかった、あの人は口がきけなくなってそうしているんだよ) 2814 (参考) むのー いーうーさん ぬー(ものを言えない者)、ちぐむん(黙る) 1190 ちーちーくーめー すん 窮屈な思いをする 〜さん、〜さん、〜っし 2815 っやーや ちーちーくーめーっし ちちょーさ やー。(あなたは窮屈そうな着方をしているね) 2816 いくさ ゆーや がまんかい うほーくぬ っちゅぬちゃーぬ うしくみらってぃ ちーちーくーめー そーたんでぃ。(戦時中は壕に大勢に人々が押し込められて窮屈な思いをしていたって) (参考)「いーばーしーちゃー すん」とも言う 1191 ちげー 関節 2817 ちげーぬ はんでぃーん/ぬぎとーん/やむん。(関節がはずれる/抜けている/痛い) 2818 をぅとぅ/とぅじぬ けーまーち、 しからーさぬ、なー ちげーぬ ぬぎとーっさ。(夫/妻が急死し、寂しくて、関節の力が抜けているよ) 1192 ちーちー かーかー 喉や食道にものが詰まるさま 2819 やーさがみ さーに ちーちーかーかー そーくとぅ、うふぇー うとぅさわどぅ ないる。ちゃーぐゎー いってぃとぅらし。(お腹をすかせて食べて胸につかえているので、それを落とさないといけない。お茶を入れてくれ) 2820 ちーちーかーかーっし いーちまでぃー さーに いーちぬ しーぐりさたん。(喉につかえて息が詰まって息がしにくかった) 1193 ちーるー 黄色 2821 ありぬ みーめーんかい っんぢゃくとぅ どぅーや ちーるー なとーたん どー。(あの人の見舞いに行ったが体は黄色くしていたよ) 2822 ちーるー そーし ながーぐゎー くぃり。(黄色くしているもの、長いのをくれ) 2823 うちなーぬ むとぅむとぅぬ ちでーくにや ちーるーっし なぎん ながさん。(沖縄元来のニンジンは黄色で細長い) 1194 ちーん、ちゆん 釣る ちっちゃん、ちらん、ちっち 2824 いゆ ちっちゃん。(魚を釣った) (参考)「いゆ くゎーすん」とも言う 1195 ちーん、ちゆん 着る ちちゃん、ちらん、ちち 2825 ちん ちちゃん。(服を着た) 1196 ちーん、ちゆん 切る ちっちゃん、ちらん、ちっち 2826 からじ ちっちゃん。(髪を切った) 2827 ほーちゃーさーに てぃー ちっちゃん。(包丁で手を切った) 2828 ありとー ゐん ちっちゃん。(あの人は縁を切った) 2829 いぢ ちらー(意地を出し切っている人、勇敢な人、=いぢ ちり むん)、はじ ちらー(恥知らずの者)、いぢ ちらんぬー(意気地なし、=いぢぇー ねーぬー) (参考)ぼーちりーん(乱暴になる)、ぼーちりとーん(乱暴している)の語根から派生した、ぼーちらー(乱暴者、無鉄砲、=ぼーちりむん)や、はてぃー(やっかい者)、はてぃ ちゅーばー(やっかい者)、ふぃんぢゃー/ふぃんぢむん(ならず者、不良)がある 1197 ちかいん 使う ちかたん、ちからん、ちかてぃ 2830 じん ちかてぃ くまんかい ちゃん。(お金を使ってここに来た) 665 ちかい とぅばすん 使い果たす 〜とぅばちゃん、〜とぅばさん、〜とぅばち 2831 ゆすぐにをぅてぃ むっちょーる じん むる ちかいとぅばち やーんかい けーらんとーならん なとーたん。(外国で所持金をみんな使い果たして帰国しないといけなくなっていた) 666 ちけーふぁ 小遣い 2832 ちゅーどぅ あやーから ちけーふぁ とぅてぃ じんいりやーんかい いってーしが、うり むる むっち いけー。(今日お母さんから小遣いもらって財布に入れてあるので、それを全部持って行きなさい) 1198 ちかいん 点灯する ちかたん、ちからん、ちかてぃ 2833 わったー やーぬ あがりむてぃーぬ ぐゎいとーや じぶん ないねー なんくる でんきぬ ちかいん。(私の家の東側の街灯はその時間になると自然に点灯する) 1199 ちがきーん 心に留める ちがきたん、ちがきらん、ちがきてぃ 2834 うゆうぇーぬ しこーいむこーい なとーみ? なー みーぬめー どー。ちがきり よー。(お祝いの準備はできているか。もう目前だよ。心に留めておきなさいよ) 1200 ちかないん 飼う 2835 わったーや とぅいん ふぃーじゃーん ちかなとーたん。(私の家は鶏もヤギも飼っていた) 1201 ちぎーん 告げる ちぎたん、ちぎらん、ちぎてぃ 2836 にわとぅいや あかちちうきっし とぅち ちぎーん。(鶏は早起きして時を告げる) 2837 んかしぇー かに うっち くゎじ、すりーぬ じくく、あさゆさぬ じくく ちぎーたん。(昔は鉦を打って火事、集会の時間、朝夕の時間を告げたものだ) 2838 さんさなーぬ あちさんどー、あちさんどーっし どぅまんぐぃてぃ なち ちぎとーん。(蝉が暑いよ、暑いよと騒ぎ立てて夏を告げている) 1202 ちぐむん 口をつぐむ ちぐだん、ちぐまん、ちぐでぃ 2839 どぅく いちゅなさくとぅ、ちゃー くち ちぐとーん。(あまりにも忙しくてずうっと口をつぐんでいる) 2840 ひこーき うとぅるーや ちちゅるまでぃ むぬん いらん、ちゃー ちぐどーん。(飛行機恐怖症は着くまで一言もしゃべらないでずうっと口を閉ざしている) 1203 ちしーん 便秘する ちしたん、ちしらん、ちしてぃ 2841 に、さんにちびけー ちしてぃ わた はとーくとぅ、いさぬやーんかい いきわどぅ ないっさ。(2、3日ほど便秘してお腹が張っているので、病院に行かないといけないな) 1204 ちじーん 妨げる、禁止する ちじたん、ちじらん、ちじてぃ 2842 くんちりみーちーっし いかりーたるむん、ぢーぬ ぬーしんかい ちじらってぃ くんまーさんとー ならん なとーさ。(近道をして行かれたのに、地主に妨害されて回り道しないといけなくなっている) 1205 ぢしち 儀式 2843 にーびちねー さかじき とぅいかーする ぢしちぬ あん。(婚礼には杯を取り交わす儀式がある) 1206 ちち 月 2844 がっこーや くんちちから はじまたん。(学校は今月から始まった) 2845 くたちちぬ ちゅーや まーんかい をぅたが?(先月の今日は何処にいたの) 2846 たちちっし くとぅしん うわいん。(来月で今年も終わる) 2847 ちちぬ/にんぬ まーい/みぐい(月/年の周期) 2848 とぅし とぅいねー にんぬ/ちちぬ みぐいぬ ふぇーさん。(歳をとると年の/月の巡りが速いねえ) 2849 ちちぬ はいや っんまぬ はいぬ ぐとぅ、ちちぬ まーいや ふぇーさん やー。(月日の経つのは馬が駆けるがごとく、月の巡りは速いものだね) 2850 ちち あかがい そーる とぅちに(月が明かるいうちに) (参考)じゅーぐやー(満月、八月十五夜の月) 1207 ちぢまがいん 縮みあがる ちぢまがたん、ちぢまがらん、ちぢまがてぃ 2851 どぅく ふぃーさぬ/うとぅるさぬ ちぢまがとーん。(あまりに寒くて/恐ろしくて縮みあがっている) 1208 ちちゃい くてーたい すん 質疑応答をする 〜さん、〜さん、〜っし 2852 くぬ はなしぬ あとー わからんくとぅ ちちゃいくてーたい する じかんぬ あくとぅ、うぬ とぅちに ちちくぃみそーれー。(この話の後はわからないことを質疑応答をする時間があるので、その時に聴いてください) (参考)くてーいん(授業や会議などで質疑に答える)、いれーいん(呼びかけ、話しかけに答える) 1209 ちちゃがいん つけあがる ちやがたん、ちちゃがらん、ちちゃがてぃ 2853 うぃきがぬ うやぬ まぎー やくとぅ、あまからー/あったーや むぬん いらん。ちちゃがてぃどぅ をぅん でー やー。(父親が大物なので、あっちからはものも言わない。つけあがっているんだね) 2854 あまぬ やーにんじょー ちちゃがてぃ、ちらん うちゃぎてぃ えーさちん ねーらん。(あの家族はつけあがって、顔も上しか向かないし挨拶もない) 1210 ちちゃぎーん 支える ちちゃぎたん、ちちゃぎらん、ちちゃぎてぃ 2855 ちぶるんかい かみーくとぅ うり ちちゃぎてぃ とぅらしぇー。(頭に乗せるからそれを支えてちょうだい) 1211 ちちゅん 聞く ちちゃん、ちかん、ちち 2856 ちちふりーん。(聞き惚れる) 2857 そーみなーぬ ゆー ふきとーん やー。ちちぶり すさ。(メジロが高鳴きをしているね。聞き惚れするね) 2858 ありが ちゅらぐぃーんかい ちちふりとーっさ/ちちぶり そーさ。(あの人の美声に聞き惚れている) 2859 っやー さたー ゆー ちかりーん どー。(あなたの事はよく耳にしているよ) 2860 うぬ しらし ちちょーてぃ うっさそーしが。(その知らせを聞いて喜んでいるんだが) 2861 ちかー ちちょーる とぅくるんかい してぃり。(悪口を耳にするなら聞いているところで捨てなさい) 2862 ちかんだれー ちかんてぃん しむん。(聴かないなら聴かなくてもいい) 2863 ちかん みんくじらー ふーぬ あん。(余計なことは聞かない方が幸せ) 2864 ちちょーてぃ どぅーくる いれーいみ? あん いーぶさる くとぅぬ あれー ぬーが わんにんかい ちちゅる?(聞いていながら自分で返事するのか。言いたいことがあるのなら、どうして私に聞くのか) 2865 しーじゃがたから みーなりちちなり(=みーないちちない)さーに とぅく ちでぃ どぅーぬ みち ふぃらち いき よー やー。(先輩たちをお手本にして徳を積んで人生を切り開いて行きなさいよ) 2866 どぅー ふみーびけーっし ありが はなしぇー ちちん ちからん。(自慢ばかりであの人の話は聞く気にもならない) (参考)みんくじらー=みみぬ くじりとーる っちゅ(耳が遠い者) 1212 ちちゅん 効く、収まる ちちゃん、ちかん、ちち 2867 くぬ くすえー ゆー ちちゅん。(この薬はよく効く) 2868 かじ ちかん ぬー(融通のきかない者) 2869 いちぇーはんちぇーっし かじん とぅららん ばすねー うぬ っちゅぬ ちゅくとぅばさーに かじん ちちゅさ。(言い争って舵取りができないときにはその人の一言で収まる) 1213 ちちゅん 付く、着く ちちゃん、ちかん、ちち 2870 ふぃーぬ/どぅるぬ ちちゅん。(火が/泥がつく) 2871 なーふぁんかい いち ちちゅが?(那覇にいつ着くか) 2872 あみふいぬ ばすに どぅるぬ ちちーねー しみ なてぃ あらてぃん うてぃらん どー。(雨降りのときに泥がつくとシミになって洗っても落ちないよ) 2873 ありが はなしんかえー っちゅぬ ちちゅん。(あの人の話しには人気が集まる) 2874 ちちぢむどぅ かなさぢむ。(慕ってくる人こそかわいい) 2875 ちちぢむ(くっついてくる人の心)、かなさぢむ(可愛らしいと思う心) 1214 ちてーいん 伝える ちてーたん、ちてーらん、ちてーてぃ 2876 っやーさーに ちてーとーき よー。(お前から伝えておけよ) 2877 うんぐとぅっし ちてーとーたん。(そのように伝えられていた) 1215 ちに いーん 気に入る 〜いっちゃん、〜いらん、〜いっち 2878 ちに いっちょーん。(気に入っている) 2879 ちに いらん。(気に入らない) 2880 あれー いっぺー わん ちにーいり やさ。(あの人はとても私のお気に入りだよ) 1216 ちねー 家庭 2881 なーちねーぢねーぬ しーよーぬ あくとぅ、わかてぃ ふぃらいし やん。(家庭それぞれのしきたりがあるので、分かってつき合うべきだ) 1217 ちとぅ 引き出物、近辺からの手みやげ 2882 まるけーてぃ どぅしぬ やーんかい っんぢゃくとぅ、ちとぅまでぃ むたさったん。(久しぶりに友人宅に行ったら、おみやげまでもらった) 2883 ちかぐろー にーびち、っんまりどぅしぬ すーじぇー ホテルをぅてぃ すしが、ちとぅん かむしから ちねーどーぐんかい かわとーん。(近頃は結婚式、生年祝いはホテルで行なうが、引き出物も食べ物から日用品に変わっている) (参考)なーぎむん(旅先、遠方からの土産物) 1218 ちぬく きのこ 2884 なかみじる、いなむどぅちんかい ちぬく いりーねー かばさぬ まーさん。(中味汁、イナムドゥチにきのこを入れると香りが良くておいしい) 1219 ぢのーん 宜野湾 2885 ふてぃま ひこーじょー うぃーほーいる くとぅぬ ないるまでー じのーんちゅねー てーふぃーぬ ゆーや くーんしが。(普天間飛行場を撤去することができるまでは宜野湾市民には平和な世は来ないんだが) 1220 ちび 尻 2886 ちび くくい(締めくくり、決着)、ちび/あとぅ ねーらん ぬー(後始末をしない者)、ちび ぬぐやー(後始末をする者)、ちび/じゅー ちらー(途中で投げ出す者)、ちび がるー(浮気者の女性、男性には、うぃなぐ しかさー/かちみやー)、みーぬ ちび(目尻) 2887 ちびとぅ くちぬ あたらん。(つじつまが合わない) 2888 あれー あんいー、かんいーっし ちびくちぬ あーらんぬー どー。(あの人はああ言ったりこう言ったりして、つじつまが合わない人だよ) 2889 むぬ たぬみ さんてーまん 「いー!」んでぃ いやーに しぐ りっぱんぐゎー しー なち とぅらする むのー ちびがっさんでぃ いーん。(ものを頼むとすぐにはいと言ってすぐにりっぱにやり遂げてくれる者は機敏だと言う) 2890 ちびん ちりらん。(はっきりしない、煮え切らない) 2891 はーえーすーぶ そーる ばすに、くさー とぅんけーてぃん たーん をぅらん っちょー 「ちびくす/おーちび」んでぃ いーん。(かけっこしている時に後ろを振り向いても誰もいない人は「びり」と言う) 2892 うーびぬ はんでぃてぃ ちびすんちゃー そーん どー。(帯がはずれて引きずっているよ) 2893 みちぬ いばさくとぅ/あっちぐりさくとぅ いふぇー っやー ちび しーけー/あとぅんかい しーきれー。(道が狭いので/歩きにくいので少しは後ずさりしてくれ) 2894 わったー じんいりやーや じのー ぬーん たまらん、ちびぬ ふぎとーんねーっし さーらない むる ぬきーる。(私の家の金銭箱はお金はいっこうに貯まらない、底が抜けているのかそのままみんな抜け落ちる) 2895 くりが くとー みーぬ ちびしん んーだん けー。(この人のことは無視しなさい、{$\fallingdotseq$}んーだん ふーなー しぇー) 2896 ちび たてー!(心を奮い起こしなさい) 2897 っやーや ゐーちびん ちかん。(あなたは座りもしない/お尻で座席を暖めもしない) (参考)最終例を言い換えると、「ちゃーびらさい」んでぃ ちゃーに たっちょーてぃ ゆーじゅ しまち、ゐーん さん(ごめんくださいと来て、立ったままで用事を済ませて、座りもしない);っやーや ゆくいん さん ぐとぅ、けーいる ばー なー?(あなたは休みもしないで帰るのか);ちゃー ぬみーねー はなしぐゎーん なてぃ、ちむん あきてぃ っちゅ ふぃらいる くとぅん ないん、っやーや ふぃらちとぅらさん ばー ゐ?(お茶でも飲めば世間話もでき、心も開いて人とつきあうこともできる、あなたはつきあいもしないのか);そーそー ばーばー けーいん。(早々と帰る) 1221 ちび たっちゅー お尻のとがっている者 2898 あれー ちび たっちゅー どー。(あの人はお尻がとがっているよ) 1222 ちび とぅがやー/とぅがるー お尻を横にすること 2899 ちび とぅがやーっし/とぅがるーっし にんとーん。(くの字に横になって寝ている) 1223 ちぶる 頭 2900 ちぶる っんぶー(頭がのぼせていること)、ちぶる ちりやー(頭がきれる者) 2901 ありが ちぶろー かんすいぬ ぐとぅどぅ あん どー。(あの人の頭の回転はカミソリのようだよ) 2902 むぬ かんげー しーぢゅーさぬ、ちぶるん っんぶく なとーさ。(ものを考え過ぎて頭が重くなっている) 2903 ちぶる かじっし われー/ちぶるわい しぇー。(頭数で割りなさい) 2904 んなさーに ちゅー とぅてぃちぇーる/くゎーちちぇーる いよー ちぶるわい しぇー。(みんなで捕ってきた魚は頭数で割りなさい) 2905 いったーや むる ぬーやてぃん ないる っちゅぬちゃー やくとぅ、うんぐとぅ しーねー ちぶるあーし するくとぅ ないん。(あなた達はみんな何でもできる人たちなので、そのままだとお互いに意見の衝突することになる) 2906 いったーや しむんかい むる たっち ちぶるあーしぇー しぇー ならんくとぅ、ちゅいたいっし しーとぅらさん なー。(あなた達みんなが台所に立ってお互いにぶつかってはいけないから、一人二人でしてね) 2907 あれー ぬーん かんげーらんぐとぅ くとぅ うくち、ぬー てぃーちんちょーん みー なしぇーうーさん、ちぶるぬ どぅく かっさぬ。(あの人は何も考えないでするので、何一つ成し遂げられていない、もの考えがあまりにも浅い) 2908 ちぶるぬ っんぢゅきわどぅ じゅーん っんぢゅちゅる。(リーダー[=頭]が模範を示せば、みんな[=尾]もそのように動く) 1224 ちまいん 詰まる、縮まる 2909 やしむのー あらいーねー ちまいん。(安物は洗うと縮む) 1225 ちみ 爪 2910 にぢりぬ うふいーびんかい ちみまーやーぬ っんぢたん。(右の親指の爪が黒ずんでしまった) 1226 ちみーん 詰める、短くする ちみたん、ちみらん、ちみてぃ 2911 じゅーばくんかい くゎっちー/うさんみ ちみーん。(重箱にごちそう/御三味を詰める) 2912 ちみ/からじ ちみーん。(爪/髪を短くする) 2913 タイムカプセルなかい どぅーぬ さちじゃちぬ にげー ちみーん。(タイムカプセルに自分の将来の願いを詰める) 2914 はなりがなさんでぃいち、っんまりじまをぅてぃ くらちょーる とぅじっくゎぬ くとぅ うむいちみとーん。(別離の募る思いとて、故郷で暮らしている妻子のことを思い詰めている) 1227 ちむ こころ 2915 いっとぅちぇー ふかんかい っんぢてぃ ちむ とぅめーてぃ ちゅーさ。(しばらく外に出て心を落ち着かせて来るよ) 2916 ちむぬ ねーん しーよーや すな けー。(心ない仕方はしないでくれ) 2917 「いー」や ちゅけーんなーっし しむさ。ちゃーちぢきー 「いー、いー、いー」っし ちむぬ ねーん いれーよーや すな けー。(「はい」は一度でいいから。続けて「はい、はい、はい」とやる気もない返事はしないでくれ) 2918 あったる うやぬ けーまーち いっぺー ちむん ぢーぢーとぅ ないる ぐとーん。(大切な親が急死して心痛で胸が締め付けられている) 2919 しゅじゅつぬ うんなげー かかてぃ ちゃんぐとぅ ないがやーんでぃ ちむん ちむならん。(手術がそんなに長くかかって、どうなるのかと気が気でない) 2920 どぅーぬ どぅーん むちかんてぃーっし ちむん とぅやーさらん ばすに いちぇーならん くとぅん あびてぃ ねーらん、なまー いっぺー ちむ やどーさ。(自分自身のこともやりきれなくて心も整理できないときに言ってはならないことを言ってしまって、今は心を痛めているよ) 2921 あまぬ うぃきがぬうやー どぅくから くふぁちぶる やてぃ やーにんじょー ちむ たげーっし ちむとぅやーしん ならん。(あそこの男親はあまりにも頑固で家族は心が通じなくて和が取れない) 2922 うたんでー ちちゃーに ちむ うらーきら。(歌でも聞いて心をなぐさめようか) 2923 ちむ ふぢゅるぐとぅ しーとぅらさん なー。(満足するようにしてくれないか) 2924 いっぺー ちむ ふぢょーる うゆうぇー/とぅしびー なてぃ ぬーぬ ふすくん ねーん どー。(とても満足なお祝い/トウシビーができて何の不足もないよ) 2925 なーぬ くさー あま ぬぢ、くま ぬぢっし ちむん ふがん しーよー そーん。(庭の草はあっちこっち抜いて心ない仕方をしている) 2926 ありんかい/ありがくとぅ やらー ちむ くぃてぃん しむん。(あの人に/あの人のことなら同情できる) 2927 ちむ わさわさーっし ゐちん たっちん をぅららん。(落ち着かなくて居ても(=座っても)立ってもいられない) 2928 ちむ わさわさーっし ちむん とぅやーさらん。(不安で本来の自分を取り戻せない) 2929 どぅく しわ なてぃ、ちむ わさわさー そーっさー。(とても心配になって、不安になっている) 2930 うほーくぬ っちゅぬ めーをぅてぃ はなし すしぇー かんげーる うっぴ しん ちむ どんどん すっさー。(たくさんの人の前でするのは考えるだけで胸がどきどきする) 2931 あびやーいんぐゎーんかい うーらってぃ くーらりーや さんがやーんち ちむ どんどん そーたん。(吠える犬に追われて咬まれないないかとどきどきした) 2932 しちゅる っちゅぬ めーをぅてー ちむどぅまんぐぃてぃ むぬん いーかんてぃーっし ちむ どんどん すさ。(好きな人前では気が動転してものもちゃんと言えずにどきどきする) 2933 ちむむちぬ わっさぬ、ちらんかい っんぢとーしぇー。(心の持ち様が悪くて、顔に出ているでしょう) 2934 っやー くとー ちゃー ちむに とぅみとーん どー。(あなたのことはいつも心にとめていますよ) 2935 しぇー やー んでぃる ちむぬ いっちぇーをぅらんくとぅ、ちむねー すまらん。(しようという気持ちが入っていないので、心にとどまらないのだ) 2936 したたか くさみち ちむ くーてぃ むぬん いらんたん。(激怒して心を閉ざして一言も言わなかった) 2937 みーとぅんだ おーえーっし やーんかい をぅららんくとぅ ちむ とぅめーいが っんぢちゅーさ。(夫婦げんかをして家には居れないので、心を静めに外出してくるね) 2938 ちむや あらな そーてぃ くちや はな さかち。(心のなかではそう思っていないのに口ではきれいごとを言う) 2939 ちむさーに かーぎ こーいん。(心の豊かさが顔に出て美しく見える) 2940 ちむ うっけーいん。(発狂する) 2941 ちむ うらーきーん。(心を洗い清める) 2942 ちむ さわぢゅん。(胸騒ぎがする) 2943 ちむ とぅきーん。(疑いや迷いがとける) 2944 ちむ とぅきらん。(疑いや迷いがとけない) 2945 ちむぬ とぅくるん ねーん。(心配で心が落ち着かない) 2946 ちむ のーいん。(機嫌が直る) 2947 ちむぬ ゐーん。(落ち着く) 2948 ちむぬ ゐらん さー。(落ち着かないよ) 2949 ちむ ゐしれー。(落ち着きなさい) 2950 ちむ わいん。(心を開く) 2951 ちむんてーん あらん。(悲しみでどうしようもない) 2952 ちむ あんまさん。(心を悩ます) 2953 ちむ いちゃさん。(心を痛める) 2954 ちむ ぐりさん。(心を痛める) 2955 ちむ いちゅなさん。(気ぜわしい) 2956 ちむ がなさん。(愛しい) 2957 ちむ ぐまさん。(小心者である) 2958 ちむ しからーさん。(心の底からさびしい) 2959 ちむ しぷさん。(強情である) 2960 ちむ ぢゅーさん。(心強い) 2961 ちむ ぢゅらさん。(心優しい) 2962 ちむ ながさん。(気が長い) 2963 ちむ っうぃーりきさん どー。(心がやすまるよ) 2964 ちむ っうぃーりき どぅくる(心がやすまるところ)、ちむ あしがち(心のいらだち)、ちむ がかい(気がかり)、ちむ がしー(励まし)、ちむ ずりー(協力)、ちむ だーり(ノイローゼ気味)、ちむ ふくい(歓喜)、ちむ まゆい(心の迷い)、ちむ やなー(心のまがった人)、ちむぬ あまい(心のゆとり)、ちむぬ うみー(気のせい)、ちむぬ かん(霊感) 2965 ちむいりぬ にんぬ くゎー。(心を込めてしたことがかえってあだになる、親切が過ぎてあだになる) (参照)山内(2008, 第3章)では、琉歌の中から「ちむ」で始まる553の語句を列挙し、`肝ぐくる文化' の一端を紹介している 667 ちむ だくだくー すん 胸をときめかす 〜さん、〜さん、〜っし 2966 むとぅびれーとぅ あちゃー いちゃらりーくとぅ ちむ だくだくーっし にんだらんたん。(元カノと明日会えるので胸をときめかして眠れなかった) 2967 はーえーすーぶに スタートラインかい たちーねー いちん ちむ だくだくー すたん。(かけっこでスタートラインに立つといつも胸が高鳴った) (参考)「んに だくみかすん」とも言う 668 ちむ どんどん すん ドキドキする 〜さん、〜さん、〜っし 2968 たー やてぃん っちゅぬ めーんかい っんぢてぃ はなし する ばすねー ちむ どんどん すん やー。(誰でも人の前に出て話をするときにはドキドキするよね) 669 ちむ ぐち みぞおち 2969 なーだ むぬ かでーねーらんくとぅ、ちむぐち くーらってぃ やどーっさ。(まだものを食べていないので、みぞおちを締め付けられて痛い) 2970 ちむぐち きらってぃ いーちまでぃー っし しなしなー そーたん。(みぞおちを蹴られて息ができなくて死にそうだった) 670 ちむ ぐくる 心 2971 ゆすぐにをぅてー いっぺー くまとーる ばすに ちむぐくるぬ ちゅらさるっちゅ いちゃたる うかぢに ぬちもーきたん。(外国でとても困っているときに心の優しい人に出会って命拾いをした) 671 ちむ むち 心がけ 2972 っちょー ちむむち しでー やさ。(人は心がけしだいだ) 2973 ちむむちぬ ゆたさん。(心がけが好い) 2974 ちむむち むん(心温かい人) 1228 ちむえー 意味、わけ 2975 ちむえーん ねーらんたん。(わけがわからなくてつまらなかった) 1229 ちゃー 茶 2976 ちゃーぬ しんぬ たっちょーくとぅ、ちゅーや ゐーくとぅぬ あん どー。(茶柱が立っているので、今日は良いことがあるよ) 2977 はちぢゃーや うやふぁーふじんかい うさぎてぃどぅ いちめー ぬむん。(お初の茶は祖先にお供えしてから人は飲む) 2978 ちゅちゃわのー ぬむな よー、たちゃわん ぬまーに いけー。(一杯は飲むなよ、二杯飲んでから行きなさい) 2979 うちゃとー する ばすねー、はちぢゃー ちぢ うさぎーん。(霊前にお茶を供える際には、お初の茶を注いで差し上げる) 2980 ちゃーぐゎー いっちょーくとぅ くーわんでぃ ゆばってぃ っんぢゃしが、くゎっちーまでぃん しこーらっとーたん。(お茶を入れてあるのでおいでと呼ばれて行ったが、ごちそうまでも準備されていた) 1230 ちゃーいん 消える ちゃーたん、ちゃーらん、ちゃーてぃ 1231 ちゃーすん 消す ちゃーちゃん、ちゃーさん、ちゃーち 2981 ふぃーぬ ちゃーいん。(火が消える) 2982 ふぃー ちゃーすん。(火を消す) 2983 でんきぬ ちゃーたん/ちかたん。(電灯が消えた/点いた) 2984 でんきぬ ちゃーたい ちちゃい そーん。(電灯が消えたり点いたりしている) 2985 ぬーじぬ/ひこーきぬ ちゃーいたん。(虹が/飛行機が(目の前から次第に)消えていった、ちゃーいたん{$\fallingdotseq$}みーらん なたん) 2986 なま っんまなかい あたしぇー ちゃーとーっさ。(今そこにあったのが消えている) 2987 っやー うむかじぬ たちゅたしが、うれー いちゅなさしどぅ くーららんがやー、あんまさっし にんてぃどぅ をぅがやーんでぃ うむたしが、いっとぅちぐゎー さくとぅ っやー うむかじぇー ちゃーいたん。(あなたの面影が立って、忙しくて来られないのか、具合が悪くて寝ているのかと思ったのだが、少しするとあなたの面影が(目の前から)消えていった) 2988 うりが くとー なー みーから ちゃーしぇー/ちむから はんしぇー。(その人のことはもう忘れなさい(目から消しなさい/心か取り除きなさい)、{$\fallingdotseq$}うみちり よー) 2989 みーぬ ちかちかっし にんだらんくとぅ でんき ちゃーしぇー。(まぶしくて眠れないので、電灯を消して) 2990 かちばっぺー そーる とぅくまー ちゃーすん。(書き間違いしているところを消す) 2991 くさ めーちゃる ふぃーや なー ちゃーとーが んーち くーわ。(草を燃やした火がもう消えているか見ておいで) 2992 ちゃーたい ちちゃい そーたん。(消えたり点いたりしていた) 2993 ちゃーちゃい ちかちゃい そーたん。(消したり点けたりしていた) 1232 ちゃんなぎーん 捨ててしまう ちゃんなぎたん、ちゃんなぎらん、ちゃんなぎてぃ 2994 がんちょー ちゃんなぎーん。(めがねを捨ててしまう) 672 〜ちゅ 1 2995 ちゅくとぅば(一言)、ちゅけーん(一回)、ちゅふぃさ(一足)、ちゅとぅし(同年)、ちゅとぅ(一年)、ちゅやー(一軒)、ちゅくぃー(一声)、ちゅかき(一かけら)、ちゅくに(一国)、ちゅまーい(一回り)、ちゅゆる(一夜)、ちゅかたみ(一担ぎ)、ちゅかた(一方)、ちゅくとぅ(一件)、ちゅくち(一口)、ちゅまーらしぬ しーじゃ(12歳年上) 673 ちゅ い 一人 2996 ちゅいんぐゎ(一人っ子)、ちゅいうぃきがんぐゎ(一人息子)、ちゅいうぃなぐんぐゎ(ひとりむすめ) 2997 ちゅいんぐゎ なてぃ なー いっぺー あたらさすん。(一人っ子なのでとても大事にする) 2998 ありが しーよーや ちゃー ぬー やてぃん どぅーや さんぐとぅ っちゅびけーんかい うしちきーん。(あの人の仕方はいつも何であっても自分はしないで人に押し付ける) 2999 いちゅなさる ばすねー ちゅいたれーだれーっし てぃがねーすん。(忙しいときには互いに助け合いながら手伝いをする) 3000 めんせつぬ ばすねー ちゅいなーかーるー うきーん。(面接の際には一人ずつ受ける) 3001 ちゅいなー ちゅいなー あびれー/いみそーれー。(一人ずつ言いなさい/おっしゃってください) 674 ちゅ かき 一切れ 3002 あわてぃー はーてぃーさーに ちゅかきぐゎーんちょーん かまんぐとぅ っんぢょーさ。(あわてて一つまみさえも食べないで出ているよ) 3003 っちゅぬ かみーよーんでぃ くぃーしぇー ちゅかき やてぃん てぃーちきーる むん やん。(人が食べなさいとくれるのは一切れでも手をつけるものだよ) 675 ちゅ ちち ぐし 一月おき 3004 くぬ ゆみむのー ちゅちちぐしに っんぢゃさりーん。(この読み物は一月おきに出される) 676 ちゅ ちねー 一世帯 3005 っちゅちねーや ちゃっさ いきらさてぃん くるまー たーちぇー むっちょーくとぅ しゃこから あんでぃてぃ みちんかいどぅ とぅみとーさ。(1世帯は少なくとも車2台は持っているので車庫からはみ出して道に停めている) 677 ちゅ とぅし 同じ年 3006 ありとぅ わんとー ちゅとぅし やん。(あの人と私は同じ年だ) 3007 あまぬ みーとぅんだーや ちゅとぅし やん。(あそこの夫婦は同じ年だ) (参考)「ゐぬ とぅし」とも言う 678 ちゅ ふぃさ 一足 3008 ちゅふぃさ さち なら やー。(一足先になろうね) 679 ちゅ ばち 一発、一撃 3009 うとぅうっちょーる だいがくんかい ちゅばちに とぅーたん。(有名大学に一発で合格した) 3010 ありが ゆみぬ いやー ちゅばちなかい まとぅ いーん。(あの人の弓矢は一張りで的を射る) 680 ちゅ まーい/ちゅまーる ひとまわり 3011 わんねー うっとぅとー っちゅまーい ちがいん どー。(私は弟/妹とはひとまわり違うよ) 681 ちゅ みー 一睡 3012 ちゃーが ないらんでぃ みー くふぁてぃ ちゅみーんちょー にんてー をぅらん。(いったいどうなるのかと目が冴えて一睡もしていない) 682 ちゅ うぇー ぐとぅ 一大事 3013 くるまぬ くゎんさちとぅか ほけんしょーぬ いっちょーる かばん ぬすまってぃ ちゅうぇーぐとぅ なとーん。(車の免許証や保険証の入っているカバンを盗まれて一大事になっている) (参照)「うふ ぐとぅ」とも言う 1233 ちゅー 今日 3014 ちぬー(昨日)、をぅってぃー(おととい)、あちゃー(明日)、あさてぃ(あさって)、あさてぃぬ なーちゃ(しあさって) 1234 ちゅーいん 成育する ちゅーたん、ちゅーらん、ちゅーてぃ 3015 うぬ わらべー ちゅーいべーさっさ/ちゅーいにーさっさ やー。(その子は発育が早い/発育が遅いね) 3016 あまぬ うぃなぐんぐゎや なーだ じゅーしち、はちぬ わらびどぅ やしが、にーびち さーに きっさ っくゎ なちぇーさ やー。ちゅーとーっさ やー。(あそこの娘はまだ17、8の娘なのに、結婚してすでに子を生んでいる。早熟だね) 1235 ちゅーごー すん しめし合わす 〜さん、〜さん、〜っし 3017 あったーや ちゅーごー そーてーさ やー。(あの人たちはしめし合わせていたのだね) 3018 じんとぅ ちゅーごーしどぅ ちかーりーん どー、じのー ゆー くめーきり よー やー。(お金と相談してから使うことが出来るんだよ、お金は倹約して使いなさいよ) 1236 ちゅくいん つくる ちゅくたん、ちゅくらん、ちゅくてぃ 3019 ちゅくいしがたんちどぅ ある、っんまりしがたんちぇー ねーらん。(人は生まれたままの容姿でいることはできない、化粧や着物や教養によって美しくなることができる) 3020 うた/やー/しゅむち/みち/やしぇー/ないむん/くみ ちゅくいん。(歌/家/本/道/野菜/果物/米をつくる) 3021 ちゅくい やんぢ(作り損ない)、ちゅくい むん(作りもの)、ちゅくい わーきー(作物の利益を山分けすること) 683 ちゅくい むぢゅくい 農作物 3022 くぬ ばさない ゆー ないくとぅ くゎぐゎー ゐーてぃっち っうぃーたくとぅ、いっぺー ゆかとーん。ちゅくいむぢゅくえー んーちゃ いらぶん どー。(このバナナはよく実が成るので株をもらって来て植えたら、よく茂っている。作物は土を選ぶよね) 1237 ちゅくりーん 繕う ちゅくりたん、ちゅくりらん、ちゅくりてぃ 3023 やしぇー/まーみなー ちゅくりれー。(野菜/もやしをつくろいなさい) 3024 うみんちょー いじゃい ならん ばすねー、いゆ とぅいる あみ ちゅくりとーん。(漁師は漁できないときには、魚捕りの網を繕っている) 1238 ちゅーみーん 強める ちゅーみたん、ちゅーみらん、ちゅーみてぃ 3025 なー いふぃぐゎー ちる ちゅーみーしぇー まし あらに?(もう少し弦を強くすれば良いじゃないの) 1239 〜ぢゅらさ かしこくも〜、尊くも〜 3026 っんぢゃる ぐそーをぅてぃ まゆいん しぇーくぃみそーらんぐとぅ っんまをぅとーてぃ ゐーちちぢゅらさっし うたびみしぇーびりんでぃ ぬぢふぁぬ うぐゎん すん。(いらっしゃったあの世でお迷いすることはなさらないで、その場でかしこくもお居着きなさってくださいと抜霊の拝みをする) 1240 ちら 顔 3027 ちら むっち あっからん。(どの面さげて歩けるか) 3028 ちゅらかーぎ(美貌)、ちゅらかーぎー(美人)、ちらまぎー(顔面の大きい人)、ちら たーちー(=ありんかい たっくゎてー くりんかい たっくゎてーしーしー する っちゅ=またばしごーやく、八方美人) 3029 ちらぐゎーぬ くーさん やー。(顔が小さいね) 3030 ちら ほーちゅん。(ピンタする) 3031 ちらかまちぬ わっさん、んーぢーねー わかいさ。(顔つきが悪い、見ればわかるよ) 3032 ちらかーぎやか ちむぐくる。(顔だちよりも心の美しさ) 3033 あれー ちら んけーよーぬ わっさぬ、かまじし くーてぃ やー。(あの人は表情が悪くて、愛想がなくてね) 3034 ちらんかい ちむぬ っんぢとーん。(顔に心が出ている) 3035 いふーな どぅし かめーいねー、っやー ちらまでぃ ゆぐさりーん どー。(悪い友を探すと自分の顔まで汚すことになるよ) 684 ちら ふっくゎー ふくれっ面の者 3036 あぬ うぃなごー あんし ちらふっくゎー やてーる やー。(あの女性はあんなにふくれっ面するんだね) 1241 ちりーん (極限状態に達して)切れる ちりたん、ちりらん、ちりてぃ 3037 やま ちりーん。(混乱の極限状況になっている) 3038 あれー いぢ/はじ/ちぶる ちりとーん。(あの人は勇気がある/恥知らずである/頭がいい) 1242 ちるがいん 浸かる ちるがたん、ちるがらん、ちるがてぃ 3039 うーあみぬ かーじ やーぬ なーかまでぃ みじぬ ちるがてぃ でーじ ないん。(大雨のたびに家の中まで水が浸かって大変なことになる) 3040 ふよー ゆーふる いーねー、くびまでぃ ゆーんかい ちるがらんとー ぬくたまらん。(冬は入浴したら首までお湯につからないと温まらない) 1243 ちる だい だるいさま、元気をなくしている様 3041 てぃまー ゐーてぃ うっさうっさーっし やーんかい けーてぃ いすぢ かばん あきてぃ んーちゃしが、ちゃっさ とぅめーてぃん ねーらんたくとぅ、ちるだい さん。(給与をもらって喜び勇んで家に帰ってカバンをあけてみたら、いくら探してもなかったので、がっかりした) 3042 しけぬんかい うてぃてぃ ちるだい そーん。(試験に落ちてがっかりしている) 3043 ちる ぬぎとーん。(元気をなくしている) (参照)だいん 1244 ちるむん 交接する ちるだん、ちるまん、ちるでぃ 3044 あーけーじゅーぬ ちるまがなー とぅどーし んーちゃるくとぅぬ あみ?(トンボが交尾しながら飛んでいるのを見たことがあるか) 1245 ちろー 器量 3045 ちろー じんぶん うちゃとーん。(顔立ちも分別もりっぱに一致している) 1246 ちわみーん 決める ちわみたん、ちわみらん、ちわみてぃ 3046 ちわみてぃ とぅらし よー。(決めておいてね) 3047 あとぅぬ ぢんみまでぃねー ちゃーっし すん、かんし すんでぃーる くとー たーが ちわみーが?(次の協議までにはどうするかということは誰が決めるか) 3048 あとぅあとー がっこーをぅてぃ しーとぅぬちゃーんかい うちなーぐち ならーする くとぅ ちわみらんとー ならん。(将来学校で生徒たちに沖縄語を教えることを決めないといけない) 3049 うぬ とぅいちわみ やれー、ぬー やてぃん ないさ。(その決心なら、何でもできる) 1247 ちわまいん 決まる ちわまたん、ちわまらん、ちわまてぃ 1248 ちん/ちんちるかー 服、衣類 3050 うちなーぬ きーくささーに ちゅくらっとーる うちなーぢぬん、きかいさーに うふうふーとぅ ちゅくらっとーる ちぬん むる ちんでぃ いちょーん。(沖縄の植物で作られている沖縄の着物も、機械で大量に作られている衣服もすべて「ちん」と言っている) 3051 じんぬ あれー ちんちるかーどぅ こーてぃ あっちゅさ。(お金があればすぐにでも服を買ってるよ) 3052 うさきーぬ ちんちるかー あちみてぃ ぬー すが?(そんなにたくさんの着物集めてどうするの) 1249 ちんちきーん つねる ちんちきたん、ちんちきらん、ちんちきてぃ 3053 んかしぬ うぃなぐぬ うやー いーし ちかん ばすねー、わじやーに っくゎぬ うちむむ ちんちきたん。(一昔の母親は言うのを聞かないときには、怒って子の内腿をつねった) 1250 ちんぺー 唾 3054 ちんぺー とぅーみかすん。(唾をぺっとはく) 3055 くるでぃ どぅー やまちゃる ばすねー、うやぬ くすいがわいっし みけーん ちんぺー なでぃー すたん。(転んで体を痛めたときには、親が薬(消毒)代わりに三回唾撫でをしたものだ) 1251 ちんぼーらー 小さな巻貝の一種 3056 しーんかい たっくゎとーる ちんぼーらーや とぅいんち いふぃぐゎー やてぃん さーいーねー、しぐ うてぃてぃ ちんぶるげーい すん どー。(岩にくっ付いている巻貝は穫ろうと少しでも触ったら、すぐに落ちてでんぐり返しをする) 1252 ちんまがいん ひん曲がる ちんまがたん、ちんまがらん、ちんまがてぃ 3057 くぬ あなあきやーぬ さちぇー ちんまがとーくとぅ、のーちからどぅ ちかーりーん どー。(この 錐の先はひん曲がっているので、直してからしか使えないよ) 3058 うぬ わらばーや ちむぬ ちんまがてぃ ならーしぐりさぬ ならん。(この子は心が素直ではないので教えにくくてならない) 1253 ぢんみ すん 協議する 〜さん、〜さん、〜っし 3059 やー ふちゅんち まーぬ ぢーぬ ましやがんち やーにんじゅっし ぢんみ そーん。(家を新築するといってどの場所がいいのか家族で協議している) っち 1254 っちゅ 人 3060 あぬ っちょー がくむのー ねーんしが、っちゅだしきさー やくとぅ っちゅに ゐーらっとーん。(あの人は学問は納めてないが、人助けをするので人に信頼されている) 3061 っちゅ くるさー、あな たーち ふり。(他人を落とし入れるなら、自分の穴も用意すべし) 3062 っちゅぬ くちんかい はしろー たてぃららん。(人の口には戸は立てられない) 3063 っちゅぬ たきや うまんちゅぬどぅ はかいる。(人の値打ちは世の中の人に委ねられている) 685 っちゅ あし 人の往来 3064 みーさ かばさる うちぇー っちゅに あたらさ さりーしが、ふぃーぬ たちしんでー っちゅあしぬ とぅーぬちゅしが っちゅぬ なれー やん。(初めのうちは人に大切にされるが、日が経つにつれ人の足が遠のくのが人の常だ) 686 っちゅ あとぅ 人に後れること 3065 なーめーめーぬ しーよーぬ あくとぅ、っちゅぬ あとぅ ないしぇー しわする むのー あらん。(人それぞれ仕方があるので、人に後れることを悩むことはない) 687 っちゅ うじ 人見知り 3066 わらべー っちゅうじ さんぐとぅ っちゅぬ あちまい どぅくるんかい そーてぃ あっきわどぅ っちゅなりん すん。(子どもは人見知りしないように人の集まるところに連れて行けば人慣れもする) 688 っちゅ うしぇー むにー 人をあなどるもの言い 3067 っちゅうしぇーむにー する っちょー っちゅ なてー をぅらんくとぅ、どぅーぬ ふすく みしーしとぅ ゐぬ むんどぅ やる。(人をあなどるものの言い方をする人は一人前になってはいないので、自分の未熟さをみせるのと変わりない) 689 っちゅ うやめー 人を敬うこと 3068 うやー うや なち、しーじゃー しーじゃ なしわどぅ やしが、なまー っちゅうやめー する ちむぬ ねーん なてぃ ちょーん。(親は親として、年上は年上としてしなくてはいけないのに、今は人を敬う心がなくなってきている) 3069 っちゅうやめーや どぅーうやめー。(人を敬愛することが自分を大切にすることにつながる) 690 っちゅ かじ 会う人ごとに 3070 あぬ どぅしぇー なまー ちゃー そーがやーんち っちゅかじ とぅーたしが、わからんたん。(あの友は今はどうしているのかと会う人ごとに聞いたが、わからなかった) 691 っちゅ かしまさー 人間嫌い 3071 わかさる とぅちぇー あねー あらんたしが、 なまー ぬーが やら っちゅかしまさー なてぃ やっけー やっさー。(若いときはそうでもなかったが、今はどうしたことか人間嫌いになって困ったな) 692 っちゅ がわいー むん 変わり者 3072 っちょー やなーや あらんしが、いふぇー っちゅがわいむん やー。(人は悪くないが、ちょっと変わり者だね) 693 っちゅ ぐとぅ 人との交際 3073 どぅーぬ めーびかー あらん、っちゅぐとぅん あくとぅ、じんぬ ふしがらん。(自分のことばかりではなくて、交際もあるので、出費が大変) 694 っちゅ だき 人の丈 3074 やしみに きらまをぅてぃ っちゅだき そーる いゆ ちっちちゃん。(休みに慶良間で人の丈ほどの魚を釣って来た) 695 っちゅ だまさー 人をだます者、詐欺師 3075 っちゅんかい だまさりーる っちゅん をぅくとぅ っちゅだまさーん っんぢてぃちゅーしが、「ゆくしぇー ぬすどぅぬ はじまい」やくとぅ っちゅだまさーん ぬすどぅとぅ ゐぬむんどぅ やる。(だまされる人もいるので詐欺師も出て来るが、「嘘つきは泥棒の始まり」なので、詐欺師も泥棒も同類だ) 696 っちゅ にんぢん 人間 3076 ちぬー、をぅってぃーどぅ いちゃてぃ はなしん そーるむんぬ、あったに かんなてぃ なー? っちゅにんぢんぬ ぬちぇー いらりーるむのー あらんさ やー。(ほんの昨日一昨日に会って話もしているのに、急にそうなってねえ。人間の命は言えるものではないね) 697 っちゅぬ かーたー 最低な人間 3077 「あれー っちゅぬかーたーどぅ やん どー」んでぃ いらりれーからー、なー しまい やさ。(「あれは最低の人間だ」と言われたら、もうおしまいだよ) 698 っちゅ はだ 人肌 3078 さけー っちゅはだ あたいぬ ぬくさる さきぬどぅ まーさる。(酒は人肌ぐらいの温さの酒がおいしい) 699 っちゅ ばっぺー 人違い 3079 どぅーぬ どぅしんち うむてぃ なー ゆだしが、とぅんけーたくとぅ っちゅばっぺー やたん。(自分の友人だと思って名前を呼んだが、振り向いたら人違いだった) 700 っちゅ ふるばさー 借金を踏み倒す者 3080 っちゅふるばさーんかい しー とーさってぃ ふぃんぎらったん。(「っちゅふるばさー」に借金を踏み倒されて逃げられた) (参考)「しー とーさー」とも言う 701 っちゅ びれー 人付き合い 3081 むぬ くぃー じょーじぇー、っちゅびれー じょーじ。(物をくれるのが上手な人は人付き合いも上手) 3082 っちゅびれー やか むちかさる むのー あらん。(人付き合いより難しいものはない) 702 っちゅ まさい 人に勝ること 3083 たーんかい やてぃん っちゅまさい そーる とぅくまぬ かんなじ あん。(誰にでも人に勝っているところは必ずある) 703 っちゅ まま 人の言いなり 3084 わらびぬ うちぇー あねー あらんしが、うふっちゅ ないねー っちゅままに なてー ならん。(子どものときはそうではないが、大人になったら人の言いなりになってはならない) 704 っちゅ めー 人前 3085 っちゅめー なてぃ あっちゅる っちょー どぅーぬ くとぅびけーや あらん、んなが くとぅん かんげーてぃ する っちゅ あらんねー ならん。(人の前に立って行動する人は自分のことだけではなくて、皆のことも考えてする人でなければならない) 705 っちゅ うぃー 人酔い 3086 っちゅぬ まんどーる とぅくろー っちゅうぃー さーに ちむ いふなー ないん。(人の大勢いるところは人酔いして気分が変になる) てぃ、でぃ 1255 てぃー 手 3087 あまむん しかんぬーん をぅしが、あまむんじょーぐーや あみぐゎー ゐーる ばすん てぃーぬ みっちゃかー とぅいん。(甘いのが好きではない人もいるが、甘党はキャンディーをもらうときも手いっぱい取る) 706 てぃー あんだ 料理に込めた愛情 3088 うふっちゅ なてぃ あまくま まーさむん かでーをぅしが、あんまー てぃーあんだぬ いっちょーる かみむんやか まーさる むのー ねーらんたん。(大人になってあちらこちらでおいしいものを食べてはいるが、母親の愛情を込めた食べ物よりおいしいものはなかった) 707 てぃー うさーすん 合掌する、手をあわせる 3089 うぐゎんすんかい てぃー うさーする ならーしぬ あくとぅ うちなーんちゅぬ くらしぇー うやふぁーふじとぅ ちながとーん。(仏前に合掌する慣しがあるので、沖縄の人の生活は先祖とつながっている) 3090 うさんでー さびら んでぃいち、てぃー うさーちからどぅ くゎっちー かむん。(お下げしますといって、手をあわしてからごちそうを食べる) 3091 すーまん なてぃ あみぬ ちぢちょーたしが、ちゅーから てぃーだぬ あがとーくとぅ、っうぃーりきく なてぃ うびらじに てぃー うさーちゃん。(梅雨になって雨が降り続いていたが、今日から太陽が出たので、楽しくなって思わず合掌した) 1256 てぃーおー さおー すん 右往左往する 〜さん、〜さん、〜っし 3092 ちむに くゎっくゎちょーたる くとぅぬ うむてぃんかい っんぢゃさってぃ、あれー いっぺー てぃーおーさおー そーたん。(心に秘めていたことが表に出てしまって、あの人は右往左往していた) 708 てぃー がんまり すん 手を触れる 〜さん、〜さん、〜っし 3093 くまをぅてぃ みしとーる やちむのー わりむん やくとぅ、てぃーがんまりしぇー ならん どー。(ここで展示している焼き物は割れ物なので、手を触れてはいけないよ) 709 てぃー さーじ 手ぬぐい 3094 しぇーくぬちゃーや ちぶるんかい さーじ まち、 くしんかい てぃーさーじ さぎてぃ わじゃ そーん。(職人は頭にはちまきをして、腰に手ぬぐいをぶら下げて、仕事をしている) 710 てぃー さぐい 手探り 3095 あったに でんきぬ ちゃーりてぃ、どぅまんぐぃてぃ てぃーさぐいっし でんとー とぅめーたん。(急に停電して、慌てて手探りで懐中電灯を探した) 711 てぃー じくん 握りこぶし 3096 んかしぇー てぃーじくんさーに こーぐゎーさー くゎーさってぃどぅ ふどぅっうぃーてぃちょーしが、なまー うんなくとぅ しぇー ならんでぃ。(昔は握りこぶしでげんこつをもらって大きくなってきているが、現在はそんなことはしてはいけないって) 712 てぃー じょーきー 取手付きのかご 3097 あぎむのー てぃーじょーきーんかい いってぃ、かじんかい すがち、くさらんぐとぅ すん。(揚げ物は取手付きのかごに入れて、風を通して、腐らないようにする) 713 てぃー ぢかーん すん 手づかみする 〜さん、〜さん、〜っし 3098 てぃ−ぢかーん しぇー かむなんでぃ うやんかい ならーさっとーたしが、ゆすぐにをぅてー うん ぐとぅーっし かどーる とぅくるん あん。(手づかみして食べるなと親に教えられていたが、外国ではそのようにして食べているところもある) 714 てぃー ちかいん 空手をつかう 〜ちかたん、〜ちからん、〜ちかてぃ 3099 むちかさる しけぬんかい とぅーてぃ、てぃー ちかてぃ うっさくゎったー そーたん。(難しい試験に受かって、空手の動作で喜びを表現した) 715 てぃー ぢゅくい 手作り 3100 てぃーぢゅくい むのー あたらさ すくとぅ、なげー むちゅん。(手作りのものは大切にするので、長持ちする) 716 てぃー とぅら とぅらー すん 一緒に組んでしたがる 〜さん、〜さん、〜っし 3101 あれー っやーとぅ てぃーとぅらとぅらー そーしが、っやーや ちゃー うむいが?(あの人はあなたと一緒に組んでしたがっているが、あなたはどう思うのか) (参考)てぃーくみぶさー すん(手を組みたがる) 717 てぃー とー だーちー すん 拱手傍観する 〜さん、〜さん、〜っし 3102 おーえーてぃーえー っし うぬまま やいねー くるさりーどぅ すしが、すばんかい をぅたる っちゅぬちゃーや てぃーとーだーちー さーに みーちきてぃどぅ をぅたる。(口論してそのままだと殴られてしまうのだが、野次馬たちは拱手傍観して見ているだけだった) 718 てぃーぬ くび/なー/はた/わた 手の首/甲/端/ひら 3103 んにん、かたん、ふぃじけーん、てぃーぬくびん、くしん、ちんしん、ふぃさぬくびん むる ゆるみやーに、ちーぬ ながり みぐらち たいきょくけん すん。(胸も、肩も、肘も、手首も、腰も、膝も、足首もみんな緩めて、血流を巡らせて太極拳をする) 3104 てぃーぬ なー(手の甲)、てぃーぬ わた(手のひら) (参考)てぃっこー(手の卑語);あれー しーじゃがたんかい てぃっこー ねーいん(あれは先輩方に手を出す) 719 てぃー ねーい ふぃさ ねーい すん けんかを挑む 〜さん、〜さん、〜っし 3105 うやに なさってぃ うやんかい てぃーねーいふぃさねーい する ばー ゐ?(親に産んでもらって親に手出しをするつもりか) 720 てぃー はごーさ すん 嫌がる 〜さん、〜さん、〜っし 3106 あーあー そーる っちゅからー ふぃんぎてぃ、さけーとーる っちゅんかえー やーやー っし、たっくゎいる っちゅんかい「あがいてぃーだ をぅがまー」んでぃ いーしが、かんする っちゅぬちゃーや はごーさ さりーん。(困窮している人からは逃げて、成功している人には物欲しそうにくっ付く人を「日和見な人」というが、こういう人たちは嫌がられる) 721 てぃー ふぃさ まちぶい 足手まとい 3107 わらびぬ どぅく てぃーふぃさまちぶいっし ぬーんならん。(子どもがあまりにも足手まといになって何もできない) 3108 てぃー っんぢゃちゃい くち っんぢゃちゃいっし っわーばぐとぅ すな けー、てぃーふぃさまちぶい そーさ。(手を出したり、口をだしたりして余計なことはするな、じゃまだよ) 722 てぃー まーまー すん うろたえる 〜さん、〜さん、〜っし 3109 あったに うちゃくが めんそーち、ぬーん しこーてー をぅらんくとぅ てぃーまーまーさん。(急にお客がいらっしゃって、何も準備してはいないのでうろたえた) 723 てぃー まーみ 手豆 3110 てつぼー しーぢゅーさぬ、てぃーぬ わたんかい てぃーまーみぬ っんぢてぃ やむん。(鉄棒し過ぎて、手の中に豆ができて痛い) 724 てぃー まっくゎ 自分の手で枕すること 3111 てぃーまっくゎっし にんとーたくとぅ、てぃーん ふぃらくどーっさ。(手枕して寝ていたので、手もしびれているよ) 725 てぃー もー 手がない者 3112 いくさ あとー てぃーもーん ふぃさもーん をぅてぃ んーぢゅるかーぢ ちむ やむたん。(戦後は手足がない人がいて見かける度に心が痛んだ) 726 てぃーよー ふぃさよー すん 手振り足振りでする 〜さん、〜さん、〜っし 3113 あれー ちゃー てぃーよーふぃさよー さーに はなし すくとぅ、ちちょーる っちゅん ゐぬ ちむ なてぃ いっぺー わかいやっさん。(あの人はいつも身振り手振りで話をするので、聞いている人もその気になって分かりやすい) 727 てぃー わじゃ 手仕事 3114 んかしぬ うぃなぐぬうやー ちん のーたい、ぼーし くだいっし てぃーわじゃ さーに じん もーきてぃ っくゎぬちゃー ふどぅっわーちゃん。(昔の母親は着物を縫ったり、帽子を編んだりしてお金を稼いで子どもたちを育てた) 3115 きかいぬ する わじゃー むる てぃーわじゃ さーに そーたくとぅ、んかしぇー てぃぐまーぬ うふさたん。(機械がすることはすべて手仕事だったので、昔は手先の器用な人が多かった) 728 てぃー わたし すん 手渡しする 〜さん、〜さん、〜っし 3116 くれー てーしちな むん やくとぅ、っちゅんかえー たぬまんぐとぅ っやーさーに てぃーわたしっし くぃり よー。(これは大切な物なので、人には頼まないであなたから手渡ししてくれよ) 729 てぃー わちゃれー ないん 手をわずらわすこと 〜なたん、〜ならん、〜なてぃ 3117 「あん やみ?」んでぃいち 「ないさ」んでぃいち さる むのー、てぃーち、たーち、みーちっし ちびなーりー くとぅぬ っんぢてぃちゃーに、てぃーわちゃれー そーん。(安請け合いしたものは、1つ、2つ、3つと続いて、事が発生してきて面倒なことになっている) 730 てぃー っんぢゃーり やっかいなことにかかわること 3118 いららん みーんかい いっち てぃーん ふぃさん ぬがらん なてぃ、わんまでぃ てぃーっんぢゃーりっし じゃーふぇー なとーっさ。(入ってはいけないところに入ってしまって出られなくなって、私までも厄介なことになって困っている) 1257 でぃーぐ でぃご 3119 でぃーごー あちぐにぬ てぃーだ うきてぃ、はなぬ いるぬ っんぢてぃ ちむうらーきらりーん。(デイゴは常夏の太陽を受けて、花の色が出て心が洗われる) 1258 てぃーだ 太陽 3120 なちぬ てぃーだー あちさぬ ふしがらん。(夏の太陽は熱くてたまらない) 731 てぃーだ あみ にわか雨 3121 くぬ ぐろー てぃーだあみぬ うふさくとぅ、ふかんかい っんぢーる ばすねー ふしむのー やーぬ うちんかい いりーるぐとぅ そーん。(この頃はにわか雨が多いので、外に出る際には洗濯物は家の中に入れるようにしている) 732 てぃーだ ぶい 日照雨 3122 てぃーだぶえー しぐ あがいん。(日照雨はすぐやむ) 733 てぃーだ ぶーい ひなたぼっこ 3123 てぃーだ くゎらくゎらっし ぬくばとーんねーそーくとぅ、ふかんぢ てぃーだぶーいんでー さに?(日がカンカン照って暖かそうなので、外でひなたぼっこでもしないか) 1259 てぃーち 1つ 734 てぃーち みしー 年子 3124 あれー っくゎ ぐにん なちぇーしが、むる てぃーちみしー やんでぃ。(あの人は5人産んでいるが、みんな年子だって) 735 てぃーち むん 同じもの 3125 てぃーちぬ たまぐぬ っくゎ なてぃ いちゅるとぅち、っくゎが たーち ちゅくらってぃ まったち にちょーるーぬ っんまりーる くとぅん あん。いーねー、たーちゅー やん。たーちぬ いーやーからぬ たーちゅん あしが。(1個の受精卵が胎児になっていくとき、胎児が2つ形成されて瓜二つが生まれることもある。つまり、一卵性双生児だ。2個の胎盤からの双生児もあるが) (参考)たまぐ(受精卵)とは違い、くーが(人間以外の動物の卵)の場合は、そーみなーぬ くーが(メジロの卵)、かーみーぬ くーが(亀の卵)のようになる 1260 てぃーる 手かご 3126 ふぃーらーとぅか、っうぇんちゅんかい さららんたみに、てぃーるんかい いってぃ っうぃーんかい さぎとーたん。(アブラムシとか、ネズミに食べられないために、手かごに入れて上につるしていた) 1261 てぃーん 照る てぃたん、てぃらん、てぃてぃ 3127 あがりむてぃーんかい まぎやーぬ たっち、てぃーだぬ あたらん なてぃ なーん やーん くらしん なとーんねー すん。(東側に大きな家が建って、日が差さなくなって、庭も家も薄暗くなっている) 1262 でぃかすん よくやる でぃかちゃん、でぃかさん、でぃかち 3128 しけぬんかい ちゅばちなかい とぅーてぃ でぃかちょーさ やー。(試験に一発で受かってよくやったね) 1263 でぃきーん できる でぃきたん、でぃきらん、でぃきてぃ 3129 あったーや でぃきやーたっくぃー/ちょーみーたっくぃー/すぐりたっくぃー どー。(あちらは秀才/長寿/優れ者の血筋だよ) 3130 ちむぬ でぃきとーん。(心ができている/親切だ) 1264 てぃがねー 手伝い 3131 わらび そーいに うやぬ てぃがねーびけーっし、いち びんちょー さが うびてーをぅらん。(子供の頃は親の手伝いだけして、いつ勉強したのか憶えていない) 1265 てぃがら 功労 3132 っくゎぬ むんならーしぇー うぃなぐぬ うやぬ てぃがらどぅ やん。(子のしつけは母親の手柄だ) 1266 てぃぐまー 手先が器用な者 3133 あれー てぃぐまー やてぃ、ありが ちちょーる ちのー むる どぅーくる のーてーし やん。(あの人は背先が器用で、あの人が着ている着物はすべて自分で裁縫したものである) 1267 てぃしみ がくむん 学問 3134 てぃしみがくむのー いちちゅるたみぬ じぇーさんどぅ やる。(学問は生きるための財産である) 1268 てぃびち 手疋、豚足の煮込み料理 3135 てぃびちぇー、っわーぬ ふぃさ なげー にーくでぃ、うりんかい とーふ、くーぶ、でーくに いってぃ かむん。(てびちは、豚足をながく煮込んで、それに豆腐、昆布、大根を入れて食べる) 1269 てぃふん 手本 3136 しんしーぬ てぃふんとぅ うやぬ てぃふのー ふぃっちょーや ならんさ。(先生の手本と親の手本は比較はできないよ) 1270 てぃま とぅやー 日雇い労働者 3137 てぃまとぅやーや しくちぬ ある とぅちとぅ ねーん とぅちぬ あくとぅ、くらしぐりさん。(日雇い労働者は仕事のある場合と無い場合があるので、生活は安定しない) 1271 てぃみじ 手ですくった水 3138 やんばるぬ やまから ながりとーる みじ てぃみじっし ぬだくとぅ、ふぃじゅってーんぐゎーっし いっぺー まーさたん。(ヤンバルの山から流れている水を手ですくって飲んだら、冷たくてとてもおいしかった) 3139 やまから ながりてぃちょーる ぬちぐすいぬ みじぇー なま しにがたー そーる っちゅん いちげーらさりーっさ。(山から流れてきている命の水は今死にかけている人も生きがえらさせるよ) 1272 てぃら 寺、拝所 3140 すいんかえー くゎんぬんどー、あんくくじ、だるまうてぃら、せいこーじ、ばんしょーいんぬ いちちぬ うてぃらぬ あてぃ、ばんしょーいんぬ ふかー じゅーにしぬ まむりがみとぅっし ゐちょーん。かんぬんどーや にー、うし、とぅら、たち、みー、っんまぬ むーち、あんくくじんかえー とぅい てぃーち、だるまうてぃらんかえー うー、いん、ゐーぬ みーち、せいこーじんかえー ふぃちじとぅ さーるーぬ たーち ゐちょーん。(首里には観音堂、安国寺、達磨お寺、盛光寺、万松院の5つのお寺があって、万松院以外は12支の守り神として配置されている。観音堂は子、丑、寅、卯、辰、巳、午の6つ、安国寺には酉1つ、達磨お寺には卯、戌、亥の3つ、盛光寺には未、申の2つが置かれている) 1273 てぃん 天 736 てぃん がーら 天の川 3141 うちなーぐゆみぬ しちぐゎち なぬかー たなばた やてぃ、うぬ しちぬ てぃんがーらー いっぺー みぐとぅ やん。(旧暦の7月7日は七夕で、その時節の天の川は実に見事である) (参考)みーむん(芝居、綱引き、闘牛などの娯楽的な見物) 737 てぃんぬ っちゅ 天上人 3142 ぢのーんぬ 「むいぬ かー」んかえー はにんす ちちょーたる てぃんぬ っちゅぬ いーちてーぬ あん。(宜野湾の「杜の湧泉」には羽衣を着た天女の伝説がある) 738 てぃん みー 天命 3143 てぃんみー かみてぃ っんまりとーん。(天命をいただいて生まれてきている) 1274 てぃんさーぐー ホウセンカ 3144 てぃんさーぐーぬ はな ちみさちに すみたくとぅ、うふっちゅ なたんねーっし、たーがな まし やる うぃきがとぅ まじゅん りゅーたぬんかい いちぶしく なたん。(ホウセンカの花を爪先に染めたら、大人になったようなきがして、誰かいい人と一緒に龍潭に行きたくなった) 1275 てぃんちゃま いたずら てぃんちゃまー〈いたずら小僧〉 3145 わらべー ありんくりん がってぃん しーぶさすくとぅ、んーちゃい さーたいっし てぃんちゃま すん。(子どもはあれもこれも確かめずにはいられないので、見たり触ったりしていたずらする) 1276 てぃんしー 天水 3146 てぃんしー かーみんかい たみてぃ ゆー ふかち ちゃー いってぃ ぬみーねー いっぺー まーさん。くーぶん てぃんしーんかい ちきーねー たでーま やふぁらち まーく ないん。(天水を甕に溜めて、湯を沸かしてお茶を入れて飲むととてもおいしい。昆布も天水に浸けるとたちまち柔らかくなっておいしくなる) 1277 てぃんじょー 天井 3147 どぅーぬ やー ふちゅる とぅちねー てぃんじょーん たかだかーっとぅ そーる やー ちゅくらなやーんち うむとーん。(自分の家を建てるときには天井も高い家を造ろうかと思っている) 1278 てぃんぷら てんぷら 3148 うちなーをぅてー ごーやー、らっちょー、っんむ、いゆ、いちゃんでーや てぃんぷらっしん かむん。(沖縄ではゴーヤー、らっきょー、芋、魚、イカなどをてんぷらにしても食べる) とぅ 1279 とぅい 鶏 3149 いゆ こーらー まぎさしから こーり、とぅい こーらー っうぃーやーや ししぬ くふぁさぬ、かまらんくとぅ わかどぅいぐゎーから かじ こーいしぇー まし。(魚を買うなら大きいものから買いなさい、鶏を買うなら老いたのは肉が固くて食べられないので若鶏から数で買うのがよい) 1280 とぅいん 取る、もらう とぅたん、とぅらん、とぅてぃ 3150 っちゅぬ むのー とぅてーならん。(人のものは取ってはならない) 3151 くん ちちぇー たーが ふーび とぅたが?(今月は誰が報償をもらったか) 739 とぅい けーすん 取り戻す 〜けーちゃん、〜けーさん、〜けーち 3152 くんち とぅいけーちぇーさ やー。(元気を取り戻したんだねえ) 740 とぅい しがいん とりすがる 〜しがたん、〜しがらん、〜しがてぃ 3153 っやーとぅぬ くとー なー うわたんでぃ いちゃる えーてぃんかい とぅいしがらってぃ なちぐぇーぐぇー さったん。(あなたとはもうこれまでと言った相手にとりすがられて激しく泣かれた) 741 とぅい しまいん 取り締まる 〜しまたん、〜しまらん、〜しまてぃ 3154 ゆろー いん なてぃ あっちゅる わかむんぬちゃー とぅいしまいん。(深夜徘徊する若者たちを取り締まる) 742 とぅい ちめーいん かき集める 〜ちめーたん、〜ちめーらん、〜ちめーてぃ 3155 なーぬ きーぬ ふぁー ほーちかちさーに とぅいちめーてぃ めーすん。(庭の木の葉をほうきで掃いてかき集めて燃やす) 3156 あったーや いーぶさかってぃー そーくとぅ、ちゅいなーちゅいなー むる とぅいちめーてぃ あっくっし とぅらしぇー。(あの人たちは言いたい放題していて、一人一人皆んなかき集めて叱りなさい) 743 とぅい どぅくる 長所 3157 ぬーぬ とぅいどぅくるん ねーらん っちゅんちん をぅみ? っちゅんかえー かんなじ たーにん まきらんくとぅぬ てぃーちぇー あんでぃ。(何の長所もない人間っているのか。人にはかならず誰にも負けないことが1つはあるって) 744 とぅい のーすん 取り直す、改める 〜のーちゃん、〜のーさん、〜のーち 3158 っちゅんでぃ いーしぇー いーっくゎ いーぶすくぬ あくとぅ、ながみてぃとぅらち、ちむ とぅいのーち くぃり よー。(人と言うのは言い過ぎ、言い不足があるので、大目にみてもらって、気持ちを取り直してくださいよ) 745 とぅい ぶさ かってぃー すん 取り放題する 〜さん、〜さん、〜っし 3159 ちゅーや サラダん とぅいぶさかってぃーっし、さきん ぬみぶさかってぃーっし、かみむぬん かみぶさかってぃーっし しむん どー。(今日はサラダも取り放題、酒も飲み放題、食べ物も食べ放題していいよ) 3160 たんかのー じん はらいーねー、なとーる きーから かみぶさかってぃー とぅてぃ しむるくとぅ なとーん。(タンカンはお金を払うと、実が生っている木から食べ放題していいことになっている) 746 とぅいん ちかみん ならん 制御できない 3161 うぬ うぃーっちゃーや じゃーまてぃーまっし とぅいんちかみん ならんさ。(その酔っぱらいは行く先がわからくなってどうしようもない) 1281 とぅーぬ いーび 10本の指 3162 とぅーぬ いーべー ゐんたけー ねーらんぐとぅ、かんげーよーん むる ちがとーん。(10本の指は同じ丈ではないのと同様、考え方もみんな違っている) 1282 どぅー 体 3163 どぅーぬ どぅーや どぅーっしどぅ わかいくとぅ、どぅーよーじょー しー よー やー。(自分の体は自分でしかわからないので、自己管理しなさいよ) 3164 どぅー かなとーみ?(元気でいるか) 3165 どぅー てーしちに しーよー やー。(体を大切にしなさいよ) 3166 あさんちん、ふぃるんちん、ゆるんちん ねーん、めーが めーなち ふりばたらちっし あとー どぅー とーすん どー。(朝も昼も夜もなくて、毎日働きっぱなしで終いには過労で倒れるよ) 3167 あれー っちゅぬ いーしぇー ちかんぬー やくとぅ、どぅー やんてぃどぅ わかいる。(あの人は人が言うのは聞かない人なので、体を壊してからしかわからない) 747 あち どぅー 体の熱っぽい者 3168 あちどぅーや にーぶたーぬ うみ むちゅるか たっくぃーくとぅ、のーいぐりさん。(体の熱っぽい人はおできの膿みをもつほどただれるので、治りにくい) 748 どぅー ぢゅくい 体格 3169 ありが どぅーぢゅくえー うやゆじり やっさー やー。(あの人の体格は遺伝だね) 749 どぅー にー うなること 3170 っやーや いみどぅ んーちー? どぅーにー そーたん どー。(あなたは夢でも見たの。うなっていたよ) 750 どぅー ふぃじゅやー/どぅー ふぃじゅるー 冷え性の者 3171 うぃなぐぬ どぅーふぃじゅやー ないねー、っくゎ むちぐりさ ないくとぅ、ふぃさ ちちめー。(女性が冷え性になると、子を産めにくくなるので、足を包み込みなさい) 751 どぅー ぶに 体の骨 3172 うぬ とぅし なてぃから はーえーすーぶ さくとぅ、どぅーぶに やでぃ ふしがらん なとーさ。(この歳になってから駆けっこしたので、骨が痛くてどうしようもなくなっている) 752 どぅー ぶに のーし 骨休め 3173 さきぐゎー ぬでぃ どぅーぶにのーし さな。(酒でも飲んで骨休めでもしようか) 753 どぅー っんぶさ 体が重いこと 3174 どぅーっんぶさたくとぅ、こーえぬんかい っんぢ あっちゃーあっちゃー そーる っうぇーだに どぅーがるく なとーたん。(体が重かったので、公園に行って散歩しているうちに体が軽くなっていた) 1283 どぅー 自分 3175 どぅく をぅたてぃ よー、なまー どぅーぬ どぅーん むちかんてぃー そーっさー。(あまりにも疲れて、今は自分の体も維持しにくい様だ) 3176 どぅーぬ はんめーんちょーん ならに?(自分の食べる分さえも稼げないのか) 3177 っちゅんかい あん いちょーてぃ どぅーや ちゃー なとーが?(人にそう言って自分はどうなっているの) 3178 どぅーぬ どぅーや どぅーくる しー よー。(自分の体は自分でしなさいよ) 3179 どぅーぬ めーんかい するばん はんちゅん。(自分中心に物事を考える) 3180 どぅーぬ ふぇーや うーらん、っちゅぬ ふぇー うーゆん。(自分のこともできないのに他人の世話をしたがる、おせっかい者) 3181 どぅー かんげー(自分の考え) 754 どぅー あがち 自活、自立 3182 わー うぃきがんぐゎー やーわかやーっし なまー どぅーあがち そーん。(私の息子は分家して現在は自立している) (参照)どぅーむち 755 どぅー あがみ/どぅー うやめー うぬぼれ 3183 ちゃっさが ぶんむちゃーが やら わからのー あしが、っちゅ うしぇーてぃ どぅーあがみ/どぅーうやめーびけー そーん。(いったいどれほどの格好つけ屋なのか判らないが、人を馬鹿にしてうぬぼれてばかりいる) 756 どぅー あたい/うちあたい 自分の心に響くこと 3184 「どぅーあたい/うちあたい」んでぃ いーしぇー、っちゅぬ はなしどぅ やしが、どぅーぬ くとぅ いらっとーんねーっし ちむはじかしく ないるくとぅ やん。(「どぅーあたい/うちあたい」というのは、実際は人の話なのに、自分のことでも言われているように恥ずかしくなることだ) 757 どぅー くる 自分自身で 3185 どぅーくる ないしぇー どぅーくる すさ。(自分で出来るのは自分でするもの) 758 どぅー ちゅい あっち 一人歩き、独走 3186 あれー いちん どぅーちゅいあっちっし っちゅぬ はなしぇー ちかんぬー やさ。(あの人はいつも独走して人の話は聞かない人だ) 3187 うふっちゅ なてぃ、どぅーちゅいあっち そーん。(大人になって、一人歩きしている) 759 どぅー ちゅい むにー 独り言 3188 すばんかい をぅんでぃ うむてぃ はなし そーたる ちむえーどぅ やたしが、くさー とぅんけーたくとぅ たーん をぅらん、わんねー どぅーちゅいむにーどぅ そーたる。(そばに居ると思って話していたつもりだったが、振返ったら誰も居ない、独り言をしていたのだった) 760 どぅー なー 自分たち(話者を除く一人称複数) 3189 どぅーなーや あしどーてぃ っちゅびけー あちかてぃ。(自分たちは遊んでいて人だけをこき使って) 3190 わらびんちゃーが かちほーてー しぇー、てぃー っんぢゃすな。どぅーなーくる しじみらし よー。(子どもたちがかき乱したら手を出すな。自分たちで片付けさせなさいよ) 761 どぅー むち 身持ち どぅー むち ぐりさ〈自活し難さ〉 3191 とぅすい ないねー、ぬーぬ わじゃ するくとぅん ねーらん、ねんきんびけー やくとぅ どぅーむちぐりさ そーん。(年寄りになったら、何の仕事をすることもなく、年金だけなので自活するのがむずかしい) 3192 さちざちん かんげーらんぐとぅ、ぬーくぃーん てぃー っんぢゃさーに あとー しーやんぢぐとぅっし どぅーむちぐりさ そーん。(先々のことも考えないで、何もかも手を出して、後は失敗して生活に困窮している) 762 どぅー ゆい 自己責任、自業自得 3193 あん ないしん かん ないしん、くれー どぅーゆい やさ。(ああなるのもこうなるのも、これは自業自得だ) 3194 っちゅんかい しかりーしん ちらーりーしん、っやーゆい/どぅーゆい やさ。(人に好かれるのも嫌われるのもあなたのせい/自分のせいだよ) 3195 どぅーぢゅーく ないしん よーく ないしん、どぅーゆい やさ。(体が強くなるのも弱くなるのも自分次第だよ) 763 どぅー わちゃれー 手に負えない状態 3196 しじみーんち、ある うっさぬ どーぐ すんちっんぢゃちゃしが、どぅく うふさぬ、どぅーわちゃれーっし ならん。(片付けるといって、あるだけの道具を引っぱり出したが、あまりにも多くて、手に負えない) (参照)てぃーまーまーすん(うろたえる) 1284 とぅーいん 問う とぅーたん、とぅーらん、とぅーてぃ 3197 っちゅんかい むぬ とぅーいるばすねー、ぬーぬ くとぅ ちちゅんでぃーる くとぅ ゆー かんげーてぃから とぅーいし やん。(人にものを問う際には、どんな事を聞くのかをよく考えてから問うものだ) 1285 とぅーいん 通る とぅーたん、とぅーらん、とぅーてぃ 3198 まくとぅ そーちーねー、まーまでぃん とぅーいん。(正直を通せば、どこまでも伝わる) 764 とぅーい みち 通り道 3199 がっこーから けーいる じぶんに とぅーいみちんかい ちゃー いんぬ をぅてぃ、しーとぅぬちゃー んーぢーねー、あびてぃ うーてぃちゅーたん。(学校から帰る通り道にいつも犬がいて、生徒たちを見つけると吠えて追って来たものだ) 1286 とぅーすん 通す とぅーちゃん、とぅーさん、とぅーち 3200 うっさー とぅーちょーか やー?/いちょーちゅさ。(それだけは通しておくね/言っておくね) 1287 とぅーぬちゅん 遠のく とぅーぬちゃん、とぅーぬかん、とぅーぬち 3201 ひこーけー なまどぅ とぅどーたしが、たでーま とぅーぬち あがとーまでぃ っんぢょーる。(飛行機はいま飛んだのだが、あっという間に遠のいてあんなに遠くまで行っている) 1288 とぅーみー かがん 望遠鏡 3202 とぅーみーかがんぬ あいねー かーまんかい ある むぬん みーぬ めーんかい まぎく みーん。(望遠鏡があると、遠くにあるものも目の前に大きく見える) 1289 とぅーみかすん 唾をペっと吐く とぅーみかちゃん、どぅーみかさん、どぅーみかち 3203 まーまーんぢん とぅーみかすしぇー はごーぎさくとぅ しぇー ならん。(場所をわきまえないで唾を吐くのは汚らしいのでしてはいけない) 1290 とぅぬー まーぬー 道に迷うさま とぅぬー まーぬー すん〈戸惑う〉、〜さん、〜さん、〜っし 3204 どぅしぬ やー とぅめーてぃ っんぢゃしが、とぅめーてぃん とぅめーららん、とぅぬーまーぬー そーたっさー。(友人の家を探しに行ったが、探しても探せない、戸惑ったよ) (参考)じゃーまてぃーま(道に迷うこと)、じゃーま ないん(道に迷う、途方にくれる)、じゃーまてぃーますん(道に迷う) 1291 とぅがいん とがる とぅがたん、とぅがらん、とぅがてぃ 1292 とぅがらすん とがらす とぅがらちゃん、とぅがらさん、とぅがらち 3205 あれー くち とぅがらちょーしが、ぬーがな ちむ ふがん くとぅぬどぅ あいどぅ すたがやー?(あの人は口をとがらしているが、何か不満なことでもあったのかなあ) 1293 とぅがみーん とがめる とぅがみたん、とぅがみらん、とぅがみてぃ 3206 っちょー とぅがみーんなけー。(人をとがめるな) 1294 とぅきーん 溶ける とぅきたん、とぅきらん、とぅきてぃ 3207 くふぁとーたる いよー なー とぅきとーみ? とぅきとーらー、んーす いってぃ しる ちゅくれー。(冷凍していた魚はもう解凍しているか。解凍しているなら、味噌を入れておつゆを作んなさい) 1295 どぅきないん 避ける、退く どぅきなたん、どぅきならん、どぅきなてぃ 3208 あまから ちゅーしぇー っんま でーむん、どぅきなり よー。(あそこから来るのは馬だから退きなさいよ) 3209 みち あっちょーたくとぅ、たんかーから いんぬ んかてぃっち、うどぅるちゃーに どぅきなたん。(道を歩いていたら、真向かいから犬が向かってきて、おどろいて退いた) 1296 どぅきなすん 退ける どぅきなちゃん、どぅきなさん、どぅきなち 3210 みち はばかてぃ じゃま なとーくとぅ みちんかい とぅみらっとーる くるまー どぅきなしぇー。(道をはばかってじゃまになっているので、道に停めている車を退けてください) 3211 なー いふぃぐゎー ふぃぢゃい/あま むてぃーんかい くるまー どぅきなしぇー。(もう少し左/あそこの方に車を寄せてください) 3212 くまー っちゅぬ いっちゃいっんぢたい する とぅくま やくとぅ、はちむのー すばはらんかい どぅきなちょーけー。(ここは人が出たり入ったりするところだから、履物は端っこに寄せておきなさい) 1297 とぅく 徳、得 3213 とぅく とぅてぃ じん もーきり。(徳を取って金儲けしなさい) 3214 とぅこー してぃてぃ すん とぅれーんでぃる くとぅん あてぃ、まぎさる むのー っちゅんかい くぃてぃ わんねー ぐまさる むん やてぃん しむさ。(得は捨てて損を取れということもあって、大きいものは人にやって私は小さいもので充分だ) 1298 どぅく 毒 3215 やなぐち さい、みっくゎさ さい、にーたさ さいっし やなぢむ むっち っちゅんかい どぅこー くゎーさんけー。(悪口したり、嫌ったり、妬んだりして悪気で人に毒を喰わすな) 3216 ふぃんがーいちゃぐゎーぬ しる ぬまーに どぅーぬ どぅく さぎてぃ どぅくげーし すん。(イカ汁を飲んで体の毒を流して解毒する) 1299 とぅく むち 徳のある者 3217 くぬ っちょー くじ やふぁらー やくとぅ、とぅくむち やさ やー。(この人はくじ運が強いので、徳のある人だね) 1300 とぅくる 場所 3218 っうぃーりき どぅくる(観光地)、っくゎ あじかい どぅくる(託児所)、じん あじき どぅくる(銀行)、ちゃー ぬみ どぅくる(喫茶店)、ばす ぬい どぅくる(バス停)、さき ぬみ どぅくる(酒場)、むん かみ どぅくる(レストラン) 1301 どぅげーいん 転ぶ どぅげーたん、どぅげーらん、どぅげーてぃ 3219 いふぃぐゎーぬ ぐまいしんかいん きっちゃきさーに どぅげーいん どー。(ちょっとした小石にもつまづいて転ぶよ) 3220 うっさなーぬ たかぐつ くでぃ はーえーしーねー、どぅげーやーに どぅー やますん/ふぃさ をぅーいん どー。(そんなに高い靴履いて走ったら、転んでケガする/足を折るよ) 1302 とぅじゃ 銛 3221 みーかがん はち しーみっし とぅじゃさーに いゆ とぅいん。(水中眼鏡をして潜って銛で魚を採る) 765 とぅじゃ ないん 銛のように鋭くなる 〜なたん、〜ならん、〜なてぃ 3222 あれー わじーねー、みーん とぅじゃ なてぃ やな あびーっし すばんかい をぅらりーる むのー あらん。(あの人は怒ると、目も銛のように鋭くにらんで側に居れるものではない) 1303 とぅし 年、歳 3223 くとぅし(今年)、くじゅ(去年)、やーん(来年)、んちゅ(一昨年) 3224 とぅし みーとぅ(長年連れそった夫婦) 3225 っやー とぅしぇー いくち (なとー/なた)が?(あなたの歳はいくつなっている/なったの) 3226 ぬーどぅし っんまり やが?(何年生まれか、=ぬーぬ っちゅ やが?) 3227 うぬ うとぅすえー わかすがいっし ゆー うちゃてぃ ちゅらさん やー。(そのお年寄りは若い格好してよく似合ってきれいだね) 3228 とぅしぬ はいや っんまぬ はい。(光陰矢の如し) 766 とぅしぬ くー 年の功 3229 「かーみぬ くーやか とぅしぬ くー」んでぃ いしぇー、ゆー わたてぃ ちょーる っちょー ぬーくぃーん あたてぃ ちょーくとぅ、ちむぬ ゐちょーん。(「亀の甲より年の功」というのは、世を渡って来ている人は何でも経験して来ているので、落ち着いている) 767 とぅしぬ とぅじ みーとぅ 長年連れ添った夫婦 3230 なげー まま なとーる みーとぅんだー ちらかまちん むぬ いーよーん にちちゅーん。(長年連れ添った夫婦は顔も表情もものの言い方も似てくる) (参考)まま なら やー。(夫婦として、一緒になろうね) 768 とぅしぬ ゆーる 大晦日 3231 とぅしぬ ゆーるぬ うふるめーや っわーじし やたしが、なまー すば なとーん。(大晦日のごちそうは豚肉だったが、現在はそばになっている) 769 とぅし びー 生年祝い 3232 13、25、37、49(くくぬとぅ ぐんじゅー)、61、73、85、97ないねー、っんまりどぅしぬ とぅしびーんでぃいち すーじ すん。(13歳、25歳、37歳、49歳、61歳、73歳、85歳、97歳になると生年祝いといってお祝いをする) 3233 88ぬ うゆうぇーや とーかち、97ぬ うゆうぇーや かじまやーんでぃ いらってぃ うふすーじ すん。(88歳のお祝いは「とーかち」、97歳のお祝いは「かじまやー」といって大きなお祝いをする) 770 とぅし わらび 年齢相応な知恵がない者 3234 とぅしわらび なてぃ(ふつつか者なので) 1304 とぅじ 妻 3235 っやー をぅとー したたかぬ とぅじうむやー やん やー。ゐー をぅとぅ あたてーさ やー。(あなたの夫はたいそうな奥さん孝行だね。いい夫にめぐりあったね) 3236 とぅじとぅ たたのー みーく みーく、さけー ふるみてぃ。(妻と畳は新しいのが、酒はふるいのが良い) 771 とぅじ っくゎ 妻子 3237 うやぬ ぐーのー やまやかん まぎさしが、とぅじっくゎ うむいる ちもー うみやかん ふかさん。(親のご恩は山より大きいが、妻子を思う心は海よりも深い) 1305 とぅじきーん 命令する とぅじきたん、とぅじきらん、とぅじきてぃ 3238 しゃちょーが とぅじきーるくとー ぬー やてぃん ちかんとー ならん。あん さんねー、やみらんとー ならん ないん。(社長が命令することは何でも聞かないといけない。そうしないと、辞めなくてはならない) 1306 とぅじまいん 仕上がる とぅじまたん、とぅじまらん、とぅじまてぃ 3239 やーや なー ゆーくる とぅじまいぎさー やん どー。(家はそろそろ仕上がりそうだよ) 3240 やーや とぅじまとーみ?(家は仕上がっているの) 1307 とぅじみーん 仕上げる とぅじみたん、とぅじみらん、とぅじみてぃ 3241 やー とぅじみーん。(家を仕上げる) 1308 とぅち とぅい 時刻選び 3242 とぅち いらぶしぇー すーぬ みちじぶん あーち、ふぃーどぅいや じょーふぃ(=ゆかるふぃ、まさるふぃ) あーち すん。(時刻選びは潮の満潮時にあわせて、日取りは佳き日にあわせる) 1309 とぅぢゅん 研ぐ とぅぢゃん、とぅがん、とぅぢ 3243 ほーちゃー とぅぢゃくとぅ、さーらない ちりーん。(包丁を研いだら、スパッと切れる) 3244 ほーちゃーや ちかてぃ なー ないねー、とぅぢゅる むん やん。(包丁は使い終わると、研ぐものだ) 1310 どぅちゅん 退く、別れる どぅちゃん、どぅかん、どぅち 3245 ぐーさん ちちょーる うとぅすいぬ めーから ちゅーくとぅ いったーや すばんかい どぅけー。(杖をついたお年寄りが前から来るので、あなた達は側に退きなさい) 3246 くまー とーいみち やくとぅ、あまんかい どぅちょーけー。(ここは通り道だからあちらに退いていなさい) 1311 とぅっ〜/とぅん〜 強意を表す 3247 あったに/ちゅばちに とぅっちかちみーん。(いきなり/一発でとっつかまえる) 772 とぅっ かかいん つっかかる 〜かかたん、〜かからん、〜かかてぃ 3248 まーぬ たーが やら わからんしが、うぃっちゃーんかい とぅっかからってぃ、ぬー なとーがんでぃ うむたん。(何処の誰だか知らないが、酔っぱらいにつっかかられて、どうなっているのかと思った) 773 とぅっ かちみーん 捕まえる 〜かちみたん、〜かちみらん、〜かちみてぃ 3249 みち あっちょーたる わかうぃなぐが しらん っちゅんかい とぅっかちみらってぃ かばん とぅらったんでぃ。(道をあるいていた若い女性が知らない人につかまえられてカバンを取られたんだって) 774 とぅっ くゎいん 噛みつく 〜たん、〜らん、〜てぃ 3250 っちゅ とぅっくゎやー(人にかみつく者) 775 とぅっ くゎい むにー すん 噛みつく 〜さん、〜さん、〜っし 3251 あれー あん やみ んでぃいーる とぅくるぬ ねーらん。ゆー いちどぅ をぅしが、あれー たーんかい やてぃん とぅっくゎいむにー すん どー。(あの人はああそうなのかというところがない。よく言ってはいるが、あの人は誰にでも噛みつく) 776 とぅっちみーん とっちめる 3252 ゆくし むにー さってぃ とぅっちみたくとぅ あとー まっとーば はちゅたん。(嘘をつかれてとっちめたら、終いには白状した) 777 とぅっちり ぢん 絣の着物 3253 とぅっちりぢのー ふさー あしが、てぃー っんぢゃさらん あたい たかむん やくとぅ、んーぢゅる うっぴさーに ちもー みたちょーん。(絣の着物は欲しいが、手が出ないほど高価なので、見るだけで満足してている) 3254 とぅっちりぢん ういる っちゅん いきらく なてぃ てぃーん っんぢゃさらん あたいぬ でー なとーん。(絣の着物を織る人も少なくなって手も出せないほどの値段になっている) 778 とぅん もーいん びっくりする 〜たん、〜らん、〜てぃ 1312 とぅっちーん 詰まらせる、むせる とぅっちたん、とぅっちらん、とぅっちてぃ 3255 うーんでぃーる やまとぅぬ かーらどぅえー うさきーなーぬ いゆ ぬーでぃーんかい いってぃ とぅっちらんどぅ あが やー?(鵜という日本の川鳥はそんなにたくさんの魚を喉に入れてむせないのかねえ) 3256 ぬーでぃーんかい むち とぅっちーる くとぅん あくとぅ、うとぅすいん わらんびん かむる ばすねー ちー ちきらんとー ならん。(喉に餅を詰まらせることもあるので、お年寄りも子どもも食べるときには注意しなければならない) 1313 どぅっとぅ とても 3257 あぬ うふやしーっちゅぬ くさみちゅしぇー どぅっとぅ みじらしーくとぅ やー。(あのおとなしい人が怒るのはとてもめずらしいことだね) 1314 とぅでーいん 途絶える とぅでーたん、とぅでーらん、とぅでーてぃ 3258 うぃきがんぐゎー、やまとぅんかい いちゅるめーや めーにち でんわ すんどー、まるけーてぃなーや てぃがみん うくいん どーんち はちゃしが、あんす しん いっとぅちどぅ やたる。うとぅぬ とぅでーてぃ いちにん あまいさ。(息子は、本土に行く前は毎日電話するよ、たまには手紙も送るよと言って行ったのだが、そうするのもせいぜい一時だった。音信が途絶えて一年余りになる) 1315 とぅどぅくーいん 滞る、消化不良を起こす 3259 あんだじしびけーん かまーに とぅどぅくーとーっさー。(三枚肉だけを食べて消化不良を起こしているよ) 1316 とぅどぅちゅん 届く とぅどぅちゃん、とぅどぅかん、とぅどぅち 3260 わーが うくたしぇー とぅどぅちょーみ?  なーだ やっさー。(私が送ったのは届いているか。まだだよ) 3261 あんしぇー、ちゅー、あちゃーねー とぅどぅちゅる はじ どー。(それじゃー今日明日には届くはずだよ) 1317 とぅない 隣り 3262 わったー とぅないぬ っちょー あたいぐゎーんぢ ちゅくとーる やしぇーとぅか ないむんぬ ないる かーじ かみよーんち むっちっち くぃーん。(私の隣りの人は自家菜園で作っている野菜や果物ができる毎に食べなさいといって持って来てくれる) 1318 とぅなか 沖合い 3263 ふに ぬてぃ とぅなかをぅてぃ いゆ ちーねー まぎいゆぬ くーいん。(船に乗って沖合いで魚を釣ると大きな魚が捕れる) 1319 とぅぬぢゅん 跳ねる とぅぬだん、とぅぬがん、とぅぬぢ 3264 てぃんさぐーぬ さねー どぅーくる はんちげーりやーに とぅぬぢ ふぃるがてぃ いちゅん。(ホウセンカの種はひとりでにはじけ跳んで広がっていく) 1320 とぅぶいん 灯る とぅぶたん、とぅぶらん、とぅぶてぃ 3265 うこーぬ とぅぶとーしが、うぬまま そーき よー。(お線香が灯っているが、そのままにしておけ) 1321 とぅぶすん 灯す とぅぶちゃん、とぅぶさん、とぅぶち 3266 うこー とぅぶちょーけー。(お線香を灯しておけ) 1322 とぅぶん 飛ぶ とぅだん、とぅばん、とぅでぃ 3267 あれー たびじち やてぃ、ちゃー あまはいくまはい とぅでぃあっちょーくとぅ、やーんかい むる かからん。(あの人は旅好きでいつもあちらこちら飛び回っているので、いつも不在である) 1323 とぅばすん 飛ばす とぅばちゃん、とぅばさん、とぅばち 3268 ブーメランや ちゃっさ かーまんかい とぅばちん むとぅんかい むどぅてぃちゅーん。(ブーメランはどんなに遠くに飛ばしても元に戻ってくる) 779 とぅぶー とび魚 3269 ふなたび そーいに とぅぶーぬ とぅぶし んーち わらびんちゃーや いっぺー うっさ/いそーさ そーたん。(船旅をしているときにとび魚が跳ぶのを見て、子どもたちはとても喜んでいた) 1324 とぅまいん 泊まる とぅまたん、とぅまらん、とぅまてぃ 3270 ちゅーや なー にっか なとーくとぅ くまんかい とぅまてぃ あちゃー けーいしぇー まし あらに?(今日はもう遅いのでここで泊まって明日帰ってはどうか) 1325 どぅまんぐぃーん うろたえる どぅまんぐぃたん、どぅまんぐぃらん、どぅまんぐぃてぃ 3271 ちゃー うちきてーる とぅくまからー ねーん なとーたくとぅ、いっぺー どぅまんぐぃたん。(いつも置いてあるところからはなくなっていたので、とてもびっくりした) 3272 くゎじぬ あたい、ねーぬ ゆたい しーねー、どぅまんぐぃてぃ ふかんかい とぅんじてぃ いちゅたん。(火事があったり、地震が起こったりすると、あわてて外に跳びだして行ったものだ) 1326 どぅまんぐゎすん うろたえさせる どぅまんぐゎちゃん、どぅまんぐゎさん、どぅまんぐゎち 3273 ありんかえー やーにんじゅ ちゃー どぅまんぐゎさりーん。(あれには家族の者はいつもあわてさせられる) 3274 うみぬ なーかんかい あみ はてぃ まぎぐぃー っんぢゃちゃい、うとぅ っんぢゃちゃい っし いゆ どぅまんぐゎち あみぬ なーかまでぃ っうぃーくむん。(海の中に網を張って大声を出したり、音を出したりして魚をびっくりさせて網の中まで追い込む) 1327 とぅみーん 止める とぅみたん、とぅみらん、とぅみてぃ 3275 やなむぬんかい すんかりーくとぅ、しちぐゎちーめーから うーくいするまでぃ はまうりーるくとぅ とぅみーん。(不浄の霊に引きずり込まれるので、盆の前からお送りするまで浜に降りることを法度にする) 1328 とぅみーん 書き留める とぅみたん、とぅみらん、とぅみてぃ 3276 んかしぇー さがてぃ こーたる しなむのー むる ちょーめぬんかい (かち)とぅみとーたん。(昔は掛けで買った品物はみんな帳面に書き留めていた) 1329 とぅむ ぐー 足の付け根、股関節 3277 うとぅすいぬ みち をぅとーてぃ きっちゃきさーに よーんぐゎーどぅ ぢーんかい ふぃらきたしが、やでぃ ふしがらん たたらんたくとぅ、いさぬ やーんかい っんぢゃれー とぅむぐーぬ ふにぬ をぅーりとーたん。(お年寄りが道でつまづいてゆっくり尻もちついたのだが、痛くて立てなくなったので、病院に行ったら足の付け根の骨が折れていた) 3278 ちぬーや っくゎぬ くつ こーいが っんぢゃしが、あまいちくまいちっし なげー あっちゃーに とぅむぐーぬ やどーっさ。(きのう子どもの靴を買いに行ったが、あっち行ったりこっち行ったりして長いこと歩いて股関節が痛くなっているよ) 1330 とぅめーいん 探し求める、尋ねる とぅめーたん、とぅめーらん、とぅめーてぃ 3279 とぅじ とぅめーいん。(妻をもらう) 3280 なーだ ちぇー んーだん とぅくるをぅてぃ どぅしぬ やー とぅめーいどぅめーいっし やっとぅかっとぅ かめーたん。(見知らぬ土地で友人の家をあちこち探し求めてやっと探した) 1331 とぅやーかやー すん バランスがとれる 〜さん、〜さん、〜っし 3281 くぬ くゎーしぇー かしてぃら、ばさない、くりーむぬ みーちから ちゅくらっとーしが、とぅやーかやー さってぃ まーさん。(このお菓子はカステラ生地と、バナナとクリームの3つから作られているが、バランスがとれておいしい) 1332 とぅやーすん 揃えて整える、まとめる とぅやーちゃん、とぅやーさん、とぅやーち 3282 からじ とぅやーち うちなーからじ ゆーいる っちょー むる んーだらん なとーん。(髪をととのえて沖縄の髪型を結う人はまったく見かけなくなっている) (参考)うちなーからじ(琉装の結髪)、かんぷー(男の子の髪型) 1333 とぅゆむん 世間に鳴り響く とぅゆだん、とぅゆまん、とぅゆでぃ 1334 とぅゆまりーん 評判である とぅゆまりたん、とぅゆまりらん、とぅゆまりてぃ 3283 しきん とぅゆまりーる ちゅらうぃなごー いちぬ ゆーやてぃん っんまりてぃちゅーん。(絶世の美女はいつの時代でも産まれてくる) 1335 とぅらぬ じゅー 千歳蘭 3284 うちなーぬ まーぬ ちねーなかいん とぅらぬじゅーぬ っうぃーらっとーしが、やなむん、やなぐとぅ はにちき、っちゅぬ どぅーんかい まし やる むん っんぢゃすんでぃ あかさっとーん。(沖縄の何処の家庭にも千歳蘭が植えられているが、不浄なものや事柄をはねつけ、人体に良いものを出すと証明されている) 1336 〜とぅらすん 〜してやる 〜とぅらちゃん、〜とぅらさん、〜とぅらち 3285 いふぇー わーが むぬ いーぢゅーさてーくとぅ くねーてぃとぅらし よー。(少し私が言い過ぎていたので、こらえてくれよ) 3286 わーが いからん なとーくとぅ っやーさーに っんぢとぅらし よー。(私が行けなくなっているので、あなたが行ってくれよ) 1337 とぅりーん 凪ぐ とぅりたん、とぅりらん、とぅりてぃ 3287 あさとぅ ゆまんぐぃに かじぬ とぅりーしぇー ぬーぬ くとぅ やがやー?(朝と夕暮れに風が凪ぐのはどういうことなのかねえ) 1338 どぅる 泥 780 どぅる ぐぇったい 泥んこ 3288 んかしぇー んーちゃみち やたくとぅ、あみぬ ふてぃ かーらぬ あんでぃーねー、みちぇー むる どぅるぐぇったい なとーたん。(昔は土道だったので、雨が降って川が溢れたなら、道はみな泥んこになっていた) 781 どぅる びさ 泥んこ足 3289 あみふいねー うやぬ こーてぃくぃてーる あったる くつぬ どぅるぶったー ないくとぅ、くつ ぬぢゃーに からふぃさー なてぃ むる どぅるびさっし けーたん。(雨降りには親が買ってくれた大切な靴が泥だらけになるので、靴を脱いで裸足になってみんな泥んこ足で帰った) 782 どぅる ぶったー/どぅるびっちゃー 泥だらけ 3290 どぅるぶったー/どぅるびっちゃー そーくとぅ、うふみぐいさーに ちゅらみち とぅーてぃ いき よー。(泥だらけなので、まわり道してきれいな道を通って行きなさいよ) 783 どぅる わかしー/どぅーるわかしー 田芋の料理 1339 とぅるばいん ぼんやりする とぅるばたん、とぅるばらん、とぅるばてぃ 3291 ちかなとーる いんぐゎー ふぃんがさーに、うふとぅるばい そーる っちゅぬ をぅたしが、いのー をぅたがやー?(飼っていた犬に逃げられて、ショックを受けている人がいたが、犬はいたのかなあ) 3292 とぅるばいかーばい そーん。(ぼんやりしている) 1340 とぅるとぅる すん うたた寝する 〜さん、〜さん、〜っし 3293 なま とぅるとぅる そーたっさー。(今うとうとしていたよ) 3294 ふかから けーてぃっち ゐーんかい ふぃらきーしとぅ まじゅん あくび かーかーっし、とぅるとぅるー そーたしが、しらんうちに にんとーたん。(外から帰って来て椅子に座り込むと同時にあくびが出て、うとうとしていたが、いつの間に寝ていた) 3295 むぬ かでぃ わた みちれー、とぅるとぅる にんぢっし ちゅーん。(食事をしてお腹いっぱいになると、うとうとと眠たくなってくる) (参考)にーぶいかーぶい すん(しきりに眠たくなる) 1341 とぅん〜 急に動く 784 とぅん くぃーゆん 跳び越える 〜くぃーたん、〜くぃーらん、〜くぃーてぃ 3296 っちゅぬ にんとーる っうぃーから とぅんくぃーてー ならん。(人が寝ている上を跨いではいけない) 785 とぅ んけーいん 振り向く 〜んけーたん、〜んけーらん、〜んけーてぃ 3297 うぃなぐんでぃ うむてぃ くぃー かきたれー、とぅんけーたくとぅ うぃきが やたん。(女性だと思って声をかけたら、振り向いたら男性だった) 786 とぅ んぢーん 飛び出す 〜んぢたん、〜んぢらん、〜んぢてぃ 3298 うかーさくとぅ、くるまぬ めー、くさーから あったに とぅんぢーる むのー あらん。(危険なので、車の前後から急に跳び出るものではない) 787 とぅん たちー ゐー すん しゃがむ 〜さん、〜さん、〜っし 3299 なげー とぅんたちーゐーっし ふぃさん ふぃらくでぃ じりじりーっし、くんだぬ くふぁてぃ たちゅんち しん しごー たたらん なとーたん。(長い間しゃがんで足もしびれてびりびりして、こむらが固くなって立とうとしてもすぐは立てなくなっていた) 788 とぅ んぢゅん/とぅぬぢゅん 跳びだす とぅんぢゃん、とぅんがん、とぅんぢ/〜ぬぢゃん、〜ぬがん、〜ぬぢ 3300 なーをぅてぃ きーくさんかい みじ かきとーたくとぅ、みーぬ めーから あったに あたびちゃーぬ とぅんぢゃくとぅ うどぅるちゃん。(庭で植物に水をかけていたら、目の前から急にかえるが跳び出たのでびっくりした) 789 とぅん とぅるもーかー すん 跳びあがって騒ぐ 〜さん、〜さん、〜っし 3301 だいがく とぅーたんち いっぺー っうぃーりきさっし、ぐまわらばーぬ すんねーっし とぅんとぅるもーかー そーたん どー。(大学を合格したといってとても喜んで、小さな子のするように跳びあがって騒いでいた) 790 とぅん まーいん ちょっと立ち寄る 〜まーたん、〜まーらん、〜まーてぃ 3302 うりかーんかい ちーねー、とぅんまーいまーいっし ちらぐゎー みしてぃ とぅらし よー。(近くに来たら、ちょっと立ち寄って顔を見せてくれよ) 791 とぅん もーい もーい すん 躍り上がって喜ぶ 〜さん、〜さん、〜っし 3303 わんどぅしぇー たった いちめーぐゎーどぅ たからくじぇー こーたしが、あたてぃ とぅんもーいもーい そーたん。(私の友人はたった一枚宝くじを買ったんだが、当たって躍り上がって喜んでいた) 1342 とぅんじー 冬至 3304 とぅんじーねー、とぅんじーびーさぬ ちゅーくとぅ、とぅんじーじゅーしー ちゅくてぃ、あちこーこー うやふぁーふじんかい うさぎてぃから うさんでーっし、やーにんじゅさーに かまーに どぅー ぬくたみてぃ、どぅーがんじゅーにげー すん。(冬至には、冬至の寒さがやってくるので、冬至雑炊を作って、熱々を御先祖と家族でお供えしてから食べて、体を温めて健康を願う) 1343 とぅんじゃく 介護、看病、扱い 3305 いさぬ やーから むどぅてー ちゃしが、なまから あとぅぬ とぅんじゃくぬどぅ しわ やる。(退院して来ているが、これから後の介護のことが心配だ) 3306 っくゎぬちゃーや むる ふかんかいどぅ っんぢてぃ しくちどぅ そーる むんぬ、てぃー かかいる うやー たーが とぅんじゃこー そーが?(子どもたちは皆んな外に出て仕事をしているのだから、手がかかる親は誰が看るのか) (参考)みーかんげー(世話、見て考えてあげること)、かむいん(かまう、世話する) 1344 とぅんだー ぶん 東海盆 3307 とぅんだーぶのー うゆうぇーぬ うじゃきとぅ かってぃ かむる いるかじぬ むん むいしんかい ちかいん。(東海盆はお祝いの酒のさかななどをいろいろ盛るのに使う) て、で 1345 てー 耐える力、はね返す力 3308 すーじきー しーねー たぶいでーぬ あん。(塩漬け肉にすると保存力がある) 3309 てー いってぃ ふぃちゅん。(力を込めて引く) 3310 てーとぅん みーとぅん かなーん。(どうにもこうにもどうしようもない) 3311 てーん たたん。(力の入れようがない) 3312 ありんかえー てーん たたらん。(あの人には張り合えない/敵わない) 1346 てー 松明 792 てー ちちゅん 燃えつく 〜ちちゃん、〜ちかん、〜ちち 3313 かび めーさーに きーぬふぁー ちでーる なーかんかい ちっくみーねー なんくる てーちちゅさ。(紙を燃やして木の葉を積んだ中に突っ込んだら自然に燃え始めるよ) 793 てー はてぃーん 絶滅する 〜はてぃたん、〜はてぃらん、〜はてぃてぃ 3314 っちゅぬ ゆくぬ ちゅーさぬ、うみん やまん くーさってぃ なまー いるかじぬ いちむしぬ てーはてぃてぃ ちょーん。むる かりはてぃてぃからー なー ちゃー する くとぅん ならんさ。(人間の欲望があまりに強くて、海も山も破壊されて現在は多くの種類の生き物が絶滅してきている。完全に絶滅してからはもうどうすることもできないよ) (参考)くーすん(山、家などを壊す)、やんぢゅん(小さな物を壊す) 794 てー びー たいまつ 3315 ギリシャから くゎいじょーまでぃ てーびー むちゃーに っちゅぬ ふぃさっし はくぶん。(ギリシアから会場まで聖火を持って人の足で運ぶ) 1347 てー 〜と言い 3316 いちゅんてー、いかんてー すくとぅ、なー うっちゃんぎてぃ どぅーちゅい ちゃん。(行くと言ったり、行かないと言ったりするので、もう放っておいて独りで来た) 3317 かむんてー、 かまんてー する さこー かまんけー。(食べると言ったり、食べないと言ったりするくらいなら食べるな) 3318 やんてー、あらんてー っし みーとぅんだ おーえー そーたん。(ああだ、こうじゃないと言って夫婦げんかをしていた) 1348 でー 代金、値段 3319 うれー でーや ちゃっさ ちちょーが?(それは値段はいくら付いているかね) 3320 うれー ちゃっさ なーが?(それはそれぞれいくらかね) 3321 ゐぬ しなむんどぅ やしが、まちやにゆってー でーぬ あねー あらん くとぅん あん やー。(同じ品物なのに、店によっては値段がそうではないこともあるよね) 795 でー だかー 値段の高いもの でー やしー〈安物〉 3322 あまー むる でーだかー びけーどぅ あちかとーん/うちきらっとーん どー。(あそこはみんな値段の高いものだけを扱っている/が置かれている) 3323 でーやしーや じん してぃぐとぅどぅ ないくとぅ こーんな よー。(安物はお金を捨てる事になるので、買うなよ) 3324 でーだかーや かじみらんぐとぅ ゆー ちかてぃどぅ ふぃちゃいる。(高いものはしまわないでよく使ってこそ光る) 1349 てーくく 大国 3325 くにぬ まぎさ っちゅぬ うふさびけーしぇー てーくくんでぃ いらりーどぅ すがやー?(国の大きさ、人口の多さだけで大国と言えるのかなあ) 1350 でーくに 大根 3326 でーくにぬ っんぢれー いさぐすいん うららん。(大根が出回ると医者の薬も売れない) 3327 でーくにばーや してぃーる っちゅん をぅしが、たしやーめーんかい いったい、ちきむん ちゅくたいん ないん。(大根の葉は捨てる人もいるが、炒飯に入れたり、漬け物にしたりもできる) 1351 てーげー おおよそ、まずまずの 3328 わんねー いちちょーる っうぇーだー ちかいる てーげーぬ じのー うちきらっとーっさ。(私は生きている間使う、困らない程度のお金は貯めておいてあるよ) 3329 ふかから んーぢーねー ちゅらさしが、なーかー あんすかー あらん、てーげーどぅ やる。(外から見るときれいだが、内装はそれほどでもない、普通だ) 796 てーげー ざんみん 概算 3330 てーげーざんみんっし 50にんびけー をぅれー、ちゃーがな ないさ。(概算で50人ほど居れば、どうにかなるさ) 1352 でーじ 大変、大ごと 3331 でーじな くとぅ/っちゅ(大変なこと/人) 3332 でーじ なとーん。(大ごとになっている) 1353 てーしち 大切 3333 ぬー やてぃん てーしちに しーねー いちまでぃん ちかーりーん。(何でも大切にすればいつまでも使える) 1354 てーすん 費やす てーちゃん、てーさん、てーち 3334 うふぃなー みじ はらち てーすな けー。(そんなに水を出して無駄にするな) 1355 てーてー むぬ いー/てーてー むにー 舌がもつれるようなものの言い方 3335 あれー てーてーむぬいー すくとぅ、ぬーんでぃが いちょーら ちちぐりさん。(あの人は舌がもつれるようなものの言い方するので、いったい何と言ってるのか聞き取りにくい) 1356 てーふぁ 冗談 3336 っちゅぬ なーかんかえー てーふぁぬ わかいる っちゅとぅ わからん っちゅぬ をぅくとぅ、たーんたーんかい てーふぁ しーねー あっくさりーん どー。(人間のなかには冗談がわかる人とわからない人がいるので、誰にでも冗談をすると叱られるよ) 3337 うぬよーな てーふぁ する むのー あらん どー。(そのような冗談はするものではないよ) 1357 〜てーまん 〜ても 3338 ちゃっさ いからんてーまん でんわ しー よー。(いかに行かれなくても電話しなさいよ) 3339 いかんけーんでぃ ちゃっさ いちゃんてーまん ちかん。(行かないでといくら言ったところで聞かない) 3340 ちゃっさ しかんたんてーまん むのー いり よー。(いかに好きでなかったとして何か言いなさいよ) 3341 ちゃっさ まーこーねーらんてーまん いふぃぐゎー やてぃん かみねーび しー よー やー。(いかにおいしくなくても少しだけでも食べる真似しなさいよ) 1358 てんぶす 出べそ 3342 なーふぁぬ まんまんなかんかい てんぶすかんぬ あてぃ、むゆーしむん さい、あちまい さい そーん。(那覇のど真ん中にてんぶす館があって、催し物をしたり、集会をしたりしている) 1359 とー 中国 797 とー あちれー 中国製品 3343 んかしぇー とーあちれーや ゐーむん やたしが、なまー あねー あらん。(昔は中国製品は高級品であったが、現在はそうではない) 798 とーぬ くに 中国 3344 なまやてぃん うとぅすえー ちゅーごくんかえー とーぬくにんでぃ いちょーん。(今でもお年寄りは中国に唐の国と言っている) 1360 とーかち 米寿のお祝い 3345 とーかち うゆうぇーや はちじゅーはちぬ うふすーじ やん。(米寿のお祝いは88歳の大きな祝い事だ) 1361 とーしんばい 耳下腺炎 3346 うふっちゅ なてぃから とーしんばい かかいーねー、っくゎ ちゅくいぐりく ないん。(成人してから耳下腺炎にかかると、子どもをつくりにくくなる) 1362 とーすん 倒す とーちゃん、とーさん、とーち 3347 ひゃーくびけー ないる うふぎーぬ むしに くゎーってぃ とーりたしが、うっぴぐゎーぬ むし やしが、まーん うちくゎてぃ とーすん。(百年ほどになる大木が虫に喰われて倒れたが、これっぽちの虫だが、どこでも喰って倒す) 1363 とーとーめー 祖先の位牌 3348 とーとーめー(=うやふぁーふじぬ めー)んかい ふぃさまんち かきてぃ 「そーいらー なしみてぃくぃみそーり よー」んち てぃー うさー すん。(霊前に正座して「しっかり者にしてください」と手を合わす) (参考)「とーとーめー」(お月さん、幼児語) 1364 とーびーらー/ふぃーらー ゴキブリ 3349 とーびーらーや くらさる ふぃじゅってーんぐゎー そーる とぅくるんかい くゎっくぃとーん。(ゴキブリは暗くてひんやりしているところに隠れている) 1365 とーふ 豆腐 3350 うちなー とーほー うすみじ さーに くふぁぐふぁーっとぅ ちゅくらってー をぅしが、ちゃんぷるーん、しるん、そーゆーにーん、いりちーん、ちゃーっし しん まーさん。(沖縄豆腐は潮水を使って固めに作られているが、ちゃんぷるーも、おつゆも、煮付けも、炒めものも、どんなにしても美味しい) 799 とーふ まーみ 大豆 3351 とーふまーみ ふぃちゃーに にーねー とーふぬ ゆー なてぃ、しる はらしーねー とーふぬ かし ないしが、しる かたまらしーねー とーふ ないくとぅ、とーふまーめー してぃーしぇー ぬーん ねーらん。(大豆を挽いて、煮ると豆乳になって、絞るとおからになるが、豆乳を固まらせると豆腐になって、大豆は捨てるのはまったくない) 1366 どーま すん もうろく 〜さん、〜さん、〜っし 3352 むぬ うびーぬ わるく なてぃ、なまー どーま そーっさー。(物覚えが悪くなって、今はもうろくしているよ) 1367 とーりら とーりら 今にも倒れそうな状態 3353 あれー うぃーっちゅどぅ やがやー? とーりらとーりら そーっさー。うかーさっさー。(あの人は酔っているのかねえ。今にも倒れそうだね。危ないね) 3354 ちぶんぬ わっさぬ、みーくらがんっし とーりらとーりら そーっさー。(気分が悪くて、めまいがして今にも転倒しそうだ) 1368 とんとんみー 飛びハゼ 3355 っやーや あまはい、くまはいびけーっし うてぃちちぬ ねーらん、まったち とんとんみーぬ ぐとーっさ。(お前はあちこち駆けずりまわってばかりで落ち着きがない、まったく飛びハゼのようだ) 1369 なー 菜 3356 からしなや うちなーをぅてー まーすぢきー っし ゆー かむくとぅ 「ちきなー」んでぃん いーん。(からし菜は沖縄では塩づけしてよく食べるので「ちきなー」とも言う) 1370 なー 縄 3357 ちなふぃちぬ なーんかえー みーぢなとぅ をぅーぢなぬ あん。(綱引きの縄には雌縄と雄綱がある) 1371 なー 名前 3358 っやー なーや ぬー やが?(あなたの名前は何ですか) 3359 うんじゅぬ なーや ぬーんでぃ いやびーが?(あなた様のお名前は何とおっしゃいますか) 1372 なー 庭、広場 3360 わったー むらんかえー あしびなーん しまなーん うしなーん あてぃ、っうぃーりきどぅくる やくとぅ やんばるからん なーふぁからん っちゅぬ あちまてぃ ちゅーん。(私たちの村にはイベント広場も相撲広場も闘牛場もあって、行楽地なのでヤンバルからも那覇からも人がくる) 1373 なー それぞれ 3361 なー ちねーぢねーぬ しーよーぬ あくとぅ、わかてぃ ふぃれー すし やん。(家庭それぞれのやり方があるので、分かってつき合うものだ) 3362 なー やーやーぬ しーよーぬ あくとぅ、っちゅぬ やーぬ くとぅ っわーばぐとぅ いーしぇー あらん。(それぞれの家庭のやり方があるので、人様の家のことに余計なことを言うものではない) 3363 なー めーめーぬ かんげー(=なー かんげー かんげー/なー かめー がめーぬ かんげー)(各人各様の考え) 3364 なー めーめーぬ かんげー あがみてぃびけー をぅいねー、みーうすらってぃ かんぬーな くとぅ みーらん ないん。(各人各様の考えを尊重してばかりいると、目が見えなくなってしまい肝心なことが見えなくなる) 3365 なー すくぶんすくぶん(自分の職分に応じて) 3366 っちゅぬ あちまいねー なー かってぃがってぃぬ あくとぅ まぎわじゃん ないん。(人が集まればそれぞれの専門があるので大きなこともできる) 3367 なー いーいーっし うむいぬ ぐとぅ めーんかい あがかん。(それぞれ勝手なこと言って前に進まない) 3368 すいんっちょー すりーずりー、なーふぁんちょー なーはいばい。(首里の人は連れ立って、那覇の人は三々五々に集まる) 3369 うやふぁーふじから うきちぢちゃる なー むらむら、なー しまじまぬ むちめーぬ くとぅばー 「しまくとぅば」んでぃ いーん。(先祖から受け継いで来た各地域のことばは「しまくとぅば」と言う) 3370 なー んけーんけーぬ しくちぬ あいどぅ すくとぅ、くぬ しくちぇー っやーんかえー んかーん。(それぞれ向いた仕事があるものなので、この仕事はあなたには向かない) 3371 あまぬ やーや うやとぅ っくゎとー じぬん なー もーきもーき、かむる むぬん なー くぇーぐぇー やんでぃ。(あそこの家は親と子はお金もそれぞれで稼いで、食べる物もそれぞれで食べるんだって) 3372 あまぬ やーにんじょー ちゃーる ぐまわらび やてぃん ちゅいなー ちゅいなーぬ むちめーぬ あん。(あそこの家族はいかに小さい子でも一人一人の役目がある) 1374 なー いざと、終わり 3373 いちゅさんでぃ いちから、なー ないねー いかんでぃ なー?(行くよ言ったのに、いざとなったら行かないんだって) 3374 いふぃぐゎーどぅ あくとぅ、ふぇーくなー かまーに なー なちょーけー。(少ししかないので、早く食べて終わりにしておきなさい) 1375 なー 翌、再 3375 なー あさてぃ(しあさって) 800 なー やーん 再来年 3376 にーびち さくとぅ、なーやーんねー あみりかんかい いかんねーならん なたん。(結婚したので、再来年にはアメリカに行かないといけなくなった) 3377 なー やーん くまをぅてぃ また いちゃいびら。(再来年もここで又会いましょう) 1376 なー ゐーる っちゅ 有名な人 3378 うぐしくんかい うすがなしーめーぬ うちぇーいみそーちゃる じでーに たまぐしくちょーくんでぃーる くみをぅどぅい ちゅくたる なーゐーる っちゅぬ めんしぇーたん。(首里城に国王がいらっしゃった時代に玉城朝薫という組踊を作った有名な人がいらっしゃいました) 1377 なーか 中 3379 くぬ なーかー ぬーぬ いっちょーが?(この中は何が入っているか) 1378 なーか 仲 3380 なげー むぬん いらん、なーか ぐふぁい そーたしが、ちょーでー やくとぅ なんくる なーか とぅいのーちょーん。(長いことものも言わずに仲たがいしていたが、兄弟なので自然に仲を取り戻している) 1379 なーく 脈 3381 あったばい さくとぅ なーくん どぅまんぐぃとーさ。(急に走ったので脈も驚いているよ) 1380 なーちゃ 翌日 3382 あちゃーぬ なーちゃー あさてぃ、あさてぃぬ なーちゃー しあさてぃ やん。(明日の翌日はあさって、あさっての翌日はしあさってだ) 1381 なーでぃー 経由して 3383 まー なーでぃー いちゅが?(どこを経由して行くのか) 3384 なちじん なーでぃー いちゅん。(今帰仁を経由して行く) 3385 かーらぬすば なーでぃー いけー。(川の側に沿って行きなさい) 3386 うふみち なーでぃー いけー。(大きい道を通って行きなさい) 1382 なーび 鍋 3387 んかしぇー ムーチーん うゆうぇーぬ くゎっちーん しんめーなーびんかい っんぶらちょーたんでぃ。(昔はムーチーもお祝いのごちそうも大釜に蒸したんだって) 801 なびげー おたま 3388 \expl なーびぬ けー(鍋の匙)が短縮した語か。 1383 なーべーらー へちま 3389 なーべーらーや うちなーをぅてー いっぺー まーさむん やしが、やまとぅをぅてー かまりーる むんでー うむてーをぅらん。ふぃんぐうとぅさー、ばにんとぅっし ちかーっとーんでぃ。(へちまは沖縄ではとてもおいしいものだが、本土では食べ物とは思っていない。垢擦り、たわしとして使われているって) 1384 ないん なる なたん、ならん、なてぃ 3390 うふっちゅ ないねー くにぬ っうぃーぬ っちゅぬちゃー いらぶる けんり むちゅるくとぅ ないん。(成人になると国会議員を選ぶ権利をもつことになる) 802 ない がたー 〜になりかけ 3391 わったー うぃきぐゎんぐゎー ふぃじん みーてぃっち、くぃーん かわてぃ うふっちゅ ないがたー そーん。(私の息子はヒゲも生えてきて、変声して成人になりかけている) 3392 あみなーや あたびち ないがたーねー てぃーふぃさん みーてぃっち じゅーん いんちゃく なてぃ ちゅーん。(おたまじゃくしはカエルになりかけると手足が出てきてしっぽも短くなってくる) 803 ない はんすん なり損なう 〜はんちゃん、〜はんさん、〜はんち 3393 んかしぇー じんぬ ねーんたくとぅ っうぃーぬ がっこー いちゆーさん っちゅん まんどーたしが、なまー ゆちく なてぃ うみはまてぃ しーねー ぬーぐとぅん ないん。(昔はお金がなかったので大学まで行けない人も多かったが、今はゆたかになって努力すれば何だってできる) 804 ない ちーん なりきる 〜ちっちゃん、〜ちらん、〜ちっち 3394 うぬ っちゅんかい ないちっち しばい そーくとぅ、いっぺー みーむん やたん。(その人になりきって演じていたので、とても見応えがあった) 1385 ないん できる なたん、ならん、なてぃ 3395 どぅーくる ないる くとー っちゅ たるがきらんぐとぅ どぅーっし すしがどぅ どぅーぬ たみ やる。(自分でできることは人に頼らないで自分でするのが自分のためである) 3396 ならんぬどぅ なれーが ちょーる。(できないからこそ習いに来ている) 805 ならん ぬー けしからん者 3397 いちん ありが くとー ゆー しどぅ をぅたしが、みーらん とぅくるをぅてー わーくとぅ むぬ ゆどーたんでぃ。あんすくとぅ、あれー ならんぬー やっさー。(いつもあの人のことをよくしていたのだが、見えないところでは私のことを悪く言ってたって。だから、あの人はけしからん奴だ) 1386 ないん 生る、実ができる 3398 マンゴーぬ うほーく まーさぎさ なとーたしが、っちゅぬ むんどぅ やくとぅ とぅーいる かーじ みーぐゎっちーびけー そーたん。やしが、ちかぐろー ねーん なとーん。(マンゴーがたくさんおいしそうに生っていたが、人様の物なので通るたびおいしそうに見ているだけだった。しかし、近頃はなくなっている) 806 ない (むん) 果物 3399 くとぅしぇー うふかじぬ うふさたくとぅ ないむのー くーく なてぃ かじん いきらさん。(今年は台風が多かったので果物は小さくなって数も少ない) 807 ない くじりーん 出来損なう 〜くじりたん、〜くじりらん、〜くじりてぃ 3400 ウイぬ ないくじりとーしぇー ういむん ならんくとぅ、うどぅきーん。(ウリの出来損ないは売り物にならなくて、引き合わない) 1387 ないん 鳴る なたん、ならん、なてぃ 3401 ハーリーがにぬ なてぃ あとぅからどぅ すーまんぼーすーや あがいん。(ハーリー鉦が鳴った後から梅雨が終わる) 1388 なか 中、仲 808 なか じん 中心、中央 3402 やしちぬ なかじのー とぅふぁしらぬ めー むてぃ なとーん。(屋敷の中心は玄関の前方になっている) 809 なか だち 仲人、仲介 3403 たーんかい なかだち うにげー すしぇー/しぇー ゆたさが やー?(誰に仲人をお願いするのが/したらいいのかなあ) 810 なか てぃー 中ぐらい 3404 なかてぃーから うてぃくぃれー。(中ぐらいのから売ってくれ) 811 なか めー 茶の間、居間 3405 なかめーや なーぬ きーくさん ゆー みーゆる とぅくま やてぃ、あかがてぃ なちぇー しだかじぬ いっち、やーにんじゅぬ ゆくいる とぅくま やん。(居間は庭の草木もよく見える箇所で、明るくて夏は涼風が入って、家族がくつろくところだ) 1389 なが〜 長 812 なが たび 長旅 3406 ながたべー いちゅる とぅちねー っうぃーりきさしが、けーいる とぅちねー くたんでぃーくとぅ ながたべー さん。(長旅は行くときには楽しいが、帰るときには疲れるので長旅はしない) 813 なが ちび 長居 3407 っちゅぬ やーんかい っんぢ ながちびー しーねー、しかん さりーん どー。(人の家に行って長居をすると、嫌われるよ) 814 なが わちゃれー 長患い 3408 ながわちゃれーっしどぅ どぅー あたらさする くとぅぬ わかいる。(長患いをしてこそ体を大切にすることがわかる) 1390 ながすん 流す ながちゃん、ながさん、ながち 815 ながし あみ 通り雨、にわか雨 3409 ながしあみ やくとぅ、しぐ はりーっさ。(にわか雨だからすぐ晴れるよ) 1391 ながみーん 免ずる ながみたん、ながみらん、ながみてぃ 3410 っやーさーに ながみてぃとぅらし よー やー。(あなたの方で免じてくれよ) 3411 うんじゅさーに わんくとー ながみてぃくぃみそーり よー。(あなた様の方で私のことは免じてがまんしてくださいね) 1392 なかみ じる 中味汁 3412 なかみじろー ちねーをぅてぃ ゆー かむる んかしからぬ くゎっちー やん。(中味汁は家庭でよく食べる昔からのごちそうだ) 1393 ながりーん 流れる ながりたん、ながりらん、ながりてぃ 3413 うふあみぬ ふてぃ かーらぬ みじぬ あんでぃてぃ ながりーしぬ ふぇーさん。(大雨が降って川の水が溢れて流れるのが速い) 1394 なぎーん 投げる なぎたん、なぎらん、なぎてぃ 3414 しくちぬ うわいーねー、やーぬ めーをぅてぃ うやっくゎっし ボールなぎえー そーん。(仕事が終わると家の前で親子でキャッチボールをしている) 3415 ありが なぎてぃちゅーる ぼーるぬ ちゅーさくとぅ、うきとぅいしぇー うとぅるさぬ でーじ やっさー。(あの人が投げてくるボールが強いので、捕球するのは恐くて大変だ) 3416 いんぬむん むぬいりやーんかい なぎいっとーけー。(犬の餌も餌入れに投げ入れておきなさい) 816 なぎ んちゅん 投げ込む 3417 ゆぐりむん いりやーんかい なぎんちょーけー。(洗濯もの入れに投げ込んでおきなさい) 1395 なげーさ 長いこと 3418 なげーさ いちゃてーをぅらんしが、ちゃー そーが やー?(長いこと会ってはいないがどうしているのかねえ) 1396 なげー なやー 年代物 3419 うれー なげーなやー やいびーん。(それは年代物です) 3420 くぬ くーそー さんじゅーにんぬ なげーなやー やくとぅ、にーだかさん。(この古酒は30年ものなので、値段が高い) 1397 なぐさみーん 慰める なぐさみたん、なぐさみらん、なぐさみてぃ 1398 なぐさむん 慰む なぐさだん、なぐさまん、なぐさでぃ 3421 どぅー なぐさみ すん=どぅー なぐさむん 3422 うぃきがんかい してぃらってぃ(/うぃなぐんかい だまさってぃ)なまー やーんぢ うた ちちゃい、ふかんぢ どぅしとぅ いちゃたいっし どぅー なぐさみ そーん/どぅー なぐさどーん/ゐーちむ とぅめーとーん。(失恋して今は家で音楽を聴いたり、外で友人と会ったりして自分を慰めている) 1399 なけーすん 泣かす なけーちゃん、なけーさん、なけーち 3423 くーさる ばすに あわりっし ふどぅっうぃーてぃ にーびちさるあとぅん くちさ しみらったる はなし やくとぅ、っちょー なけーすな けー。(幼いときに苦労して大きくなって結婚してからも苦労させられた話なので、人を泣かさないでくれ) 1400 なさがすん 陰口をする なさがちゃん、なさがさん、なさがち 3424 みーらん とぅくまをぅてぃ わんくとぅ なさがする くとー すな よー。(裏で私のことを陰口することはするなよ) 1401 なしーん 塗る なしたん、なしらん、なしてぃ 3425 からじんかい あんだ なしーねー、からじぎーや りっぱんぐゎー にんぢゅさ。(髪に油をぬれば、髪の毛はきれいに整うよ) 3426 かっぱやーぬ とぅりーるくとぅ、ちらんかい くりーむ なしれー。(乾燥を防げるので顔にクリームを塗りなさい) 1402 なじきーん そぶりをする なじきたん、なじきらん、なじきてぃ 3427 いちぶしこー ねーんむんぬ いちぶさー そーんねーっし、なじきらんけー/なじきてぃが をぅら やー。(行きたくないのに行きたがっているふりをして、そんなそぶりをするな/そんなそぶりをしているんだろう) 3428 しゅむち ゆどーんふーなーっし/ゆみなじきーっし にんとーたん。(本を読んでいるふりをして眠っていた) 1403 なすん 産す なちゃん、なさん、なち 3429 なし みちぇー しっち、すだてぃ みちぇー しらん。(子を産むのは知っていても子育ては知らない) 817 なし 産み 818 なし あがいん 鶏が卵を産まなくなる 〜あがたん、〜あがらん、〜あがてぃ 3430 なしあがたる とぅえー みーぬ くふぁさぬ、かみん ならん。(卵を産まなくなった鶏は肉が堅くて、食べられない、かなーさらん=噛めない) 819 なし うや 産みの親 3431 なしうや やかん すだてぃぬ うやぬどぅ うや やる。(産みの親よりも育ての親こそ親だ) 820 なし ぐゎ 産んだ子 3432 わんねー なしぐゎぬ ゆったい をぅん。(私には子が4人いる) 3433 なしぐゎ かなさっし ふどぅっわーすしどぅ うやぬ ゆるくび やん。(産んだ子をかわいがって育てるのこそ親の喜びだ) 821 なし ぢち 臨月 3434 なしぢち やくとぅ うてぃちち ゆくらりーくとぅ なしみーんかい いちゅん。(臨月なので落ち着いて休めるので里方に行く) 822 なし むぬ っくゎ 子宝 3435 にんぢんぬ なしはんじょーや うてぃんぐとぅ やしが、ちむにんじ しーねー、かんなじ なーたましたまし なしむぬっくゎ うたびみしぇーん。(人間の子どもの授かりは神様の御心次第なのだが、心から念ずれば、必ず銘々の配分で子宝を授かるもの) 823 なし はんじょー すん 出産する 〜さん、〜さん、〜っし 3436 あぬっちょー っくゎ なしはんじょー そーん。(あの人は子宝に恵まれている) 824 なし ふぃるぎーん 子孫を増やす 〜ふぃるぎたん、〜ふぃるぎらん、〜ふぃるぎてぃ 3437 ちかぐるぬ わかみーとぅんだー どぅーぬ あしぶしどぅ わかいる、っくゎ なしふぃるぎーる くとぅんかえー ちむに ねーらん。(近頃の若夫婦は自分の遊ぶことばかりで、子孫を増やすことには関心がない) 825 なし みー 里方 3438 うぃなごー にーびち しん なしみーぬ くとぅ すん。(女性は結婚しても里方の面倒を見る) 1404 なだ 涙 3439 あながちさる はなし ちち んかし うびっんぢゃさーに なだぬ うてぃたん。(なつかしい話を聞いて昔を思い出して涙が落ちた) 826 なだ ぐるまーい 涙ぐんださま、今にも泣きそうなさま 3440 なげー はなりとーたる どぅーぬ っんまりじまんかい けーてぃ うぃなぐどぅしぇー なだぐるーまーい なとーたん。(長く離れていた自分の故郷に帰ってきて女友だちは今にも泣きそうになっていた) (参考)「みーなだ ぐるぐるー」とも言う 1405 なち 夏 827 なち ぐち 初夏 3441 なちぐち ないねー あささーぬ なちはじみーん。(初夏になるとクマゼミが泣き始める) 828 なち むん 夏もの 3442 かりゆしウェアーや なちむんとぅっし やまとぅまでぃん ふぃるまとーん。(かりゆしウェアーは夏ものとして本土までも広まっている) 1406 なちゅん 鳴く なちゃん、なかん、なち 3443 をぅーどぅいぬ クックルーウーっし なちょーん。(雄鶏がコケコッコーと鳴いている) 3444 なーどぅいぬ クックルーウーっし なちょーん。(鶏がコケコッコーとないている) 3445 ちゃーんぬキッキリーキーっし なちょーん。(ちゃぼがキッキリーキーと鳴いている) 3446 がらさーぬ カーアカーアっし なちょーん。(カラスがカーカー鳴いている) 3447 あふぃらーぬ クェークェーっし なちょーん。(アヒルがガーガー鳴いている) 3448 さんさなーぬ シャーンシャーンシャーンっし なちょーん。(くまぜみが鳴いている) 3449 なーびかちかちーぬ なちょ−ん。(あぶらぜみが鳴いている) 3450 そーみなーぬ チーユチーユチーユっし たかぶきー そーん。(メジロが甲高くさえずっている)、ふきすーぶ(さえずりの勝負)、くーぶきー(低い調子の鳴き声) 3451 ぶらぬ ヲーヲーヲーっし なちょーん。(汽笛が鳴っている) 3452 あたびちぬ ガークーガークーっし なちょーん。(カエルがゲロゲロ鳴いている) (参考)まやーぬ マーウマーウっし、いんぬ ワウワウっし、うしぬ ンーモーンーモーっし、っわーぬ ガウェーガウェーっし、ふぃーじゃーぬ ッンベーッンベーっし、っんまー ミーハーハーっし あびとーん。(猫がミャーオミャーオと、犬がワンワンと、牛がモーモーと、豚がブーブーと、山羊がメーメーと、馬はヒヒーンと鳴いている) 1407 なちゅん 泣く なちゃん、なかん、なち 3453 わらばーぬ ウェーウェーっし なちょーん。(子どもがめそめそ泣いている) 3454 あかんぐゎぬ ンガーンガーっし なちょーん。(赤ちゃんがオギャーオギャーと泣いている) 829 なち かかいん 泣きつく 〜かかたん、〜かからん、〜かかてぃ 3455 わらびぬ むぬふさっし なちかかてぃん じまま しみーる むのー あらん。(子どもがものを欲しがって泣きついてもわがままさせるものではない) 830 なち ねーび 泣きまね 3456 わらびとぅ うぃなごー なちねーびぬ じょーじ。(子どもと女は泣きまねが上手) 831 なち ぶさー 泣き虫 3457 めーなち なちげーげー そーしが、なちぶさーがどぅ うふっちゅ ないねー いぢちりむん ないん どー。(毎日泣いてばかりいるが、泣き虫が大きくなると意地の強い子になるんだよ=よく泣く子はいろいろな要求を表現していることから、大きくなるとしっかりする) 832 なち むにー 泣きながらものを言うこと 3458 っやーや いくち ないくとぅ なちむにー すが? はじかこー ねーらに?(あなたはいくつなるのに泣きながらものを言うのか。恥ずかしくないのか) 833 なち われー 泣き笑い 3459 っちゅぬ ゆーや なちわれーぬ くいけーし やん。(人生は泣き笑いの連続だ) 1408 なちょーら 海人草 3460 わらび そーいに さぎむんとぅっし なちょーら ぬまさったる くとぅぬ あん。(子どもの頃に下剤として海人草を飲まされたことがある) 1409 なでぃ すだてぃーん かわいがって育てる 〜すだてぃたん、〜すだてぃらん、〜すだてぃてぃ 3461 っくゎ なしぇーからー なでぃすだてぃてぃ ふどぅっわーすし やん。(子を産んでからはかわいがって育てるものだ) 1410 ななち ふし 北斗七星 3462 にしぬ すらんかい あかがとーる ななちぶしん にーぬふぁぶしん んなが ゆー しっちょーし やん。(北の空に輝いている北斗七星も北極星もみんながよく知っているものだ) 1411 なぬいん 名乗る なぬたん、なぬらん、なぬてぃ 3463 ちゅいなー ちゅいなー どぅーぬ なー なぬてぃ っんまりじま いれー。(一人一人自分の名前と出身地を言いなさい) 1412 なばくいん からかう、ひやかす なばくたん、なばくらん、なばくてぃ 3464 なばくいから まぎく なてぃ っちゅなけーしぐとぅ なてぃいちゅる くとぅん あくとぅ、っちゅ なばくてー ならん。(からかいから大きくなっていじめに発展していくこともあるので、人をからかってはいけない) 1413 なま 現時点 3465 うちなーゆーから やまとぅゆー、やまとぅゆーから あめりかゆー、なまぬ ゆーや ちゃー なとーが? やまとぅーんかい さっとーる ばす ゐ?(沖縄の世から大和の世、大和の世からアメリカの世、現代の世はどうなっているのか。大和の人たちに翻弄されているのかな) (参考)「今帰仁」や「今浜」(現在の滋賀県長浜)の「今(な)」と、「間をおく、間を空ける」の空間的・時間的な「間(ま)」から構成されている。いま 1414 なま あし ばい 冷や汗をかくこと 3466 あんまさぬ、 なまあし はとーん。(体調不良で、冷や汗をかいている) 3467 なま あし じーじー そーん。(冷や汗をかいている) 1415 なま じらー 生意気者 3468 っちゅぬ むぬならーしどぅ そーしが やなわれーっし、あれー はてぃなまじらー やん どー。(人がものを教えているのに嫌な笑いをして、あいつはとんでもない生意気者だよ) (参考)「くさぶっくゎー」とも言う 1416 なま じさー、なま しさー、なま じし 生肉 3469 ししぇー なまじさーどぅ こーいん どー。(肉は生肉を買うんだよ) 1417 なまたりーん 怠ける なまたりたん、なまたりらん、なまたりてぃ 3470 なまたりとーてぃ ゐぬ てぃま ゐ?(怠けていて同じ手間賃か) 3471 っやーや いふぇー なまたりてー をぅらに?(あなたは少し怠けてはいないか) 834 なまたり むん 怠け者 3472 しくちん さん、むぬかだい にんたい ほーたいっし あしでぃあっちょーる っちゅんかい 「なまたりむん」んでぃ いちょーん。(仕事もしない、食べたり寝たりして遊び回っている人に「怠け者」と言っている) 1418 なまちな むん 気の荒い者 (参考)「なまちゃー」とも言う 1419 なまりーん なまる なまりたん、なまりらん、なまりてぃ 3473 くぬ ほーちゃーや なまりとーくとぅ とぅげー。(この包丁はなまっているので研ぎなさい) 835 なまらー、なまてー、しくちゃー おどけ者 3474 あれー いふーな くとぅびけー さーに っちゅわらーち いっぺー なまらー やん。(あの人は変なことをして人を笑わしてとてもおどけ者だ) 1420 なま わらび 未熟な子 3475 くとぅぬ ゆしあしん わからん なまわらびどぅ やる。(道理もわからない未熟な子どもだ) 3476 17、8なてぃん むぬ あてー ねーん、わらびぬ さた やさ やー。(17、8歳になっても物事がわかっていない、子どもじみたことだね) (参照)そーわらび 1421 なみむさー なめくじ 3477 あみぬ ふいねー ちんなぬん なみむさーん まーがなから っんぢてぃちゅーん。(雨が降るとカタツムリもナメクジも何処からか出てくる) 3478 なみむさーぬ まーす くゎやーに ちぢくどーん。(ナメクジが塩を食べて縮こまっている) 1422 ならーすん 教える、しつける ならーちゃん、ならーさん、ならーち 3479 むぬ いーよーぬ わっさくとぅ、むん ならーし しー よー。(言葉遣いが悪いので、教えなさいよ) 3480 くるまぬ くゎんさち とぅいんでぃち じれんかい ならいが いちゅん。(車の免許をとるといって自練に習いに行く) 836 ならーし よー しつけ 3481 わらび そーいぬ ならーしよーぬどぅ かんぬー やる。(子どものうちのしつけが肝心だ) 1423 ならいん 習う ならたん、ならーん、ならてぃ 3482 ならいしぇー いっとぅちぬ はじ、ならーんしぇー ゆーまんでーぬ はじ。(習うのは一時の恥、習わないのは一生の恥) 837 なれー 習い 3483 「やー なれーぬ ふか なれー」んち あてぃ やーをぅてぃ そーる くとー ふかをぅてぃん すくとぅ むんならーしぇー ゆー さんねー ならん。(「家習れーぬ 外習れー」というのがあって家でしていることは外でもするので、しつけはちゃんとしないといけない) 838 〜なれー 〜の習い事 3484 がっこー うわいねー、てぃーなれー、をぅどぅいなれー、じーなれーんかい 3485 っんぢょーたん。(学校が終わると空手、踊り、習字の習い事に行っていた) 1424 ならすん 平らにする、粉にする ならちゃん、ならさん、ならち 3486 んかしぇー くみ、まーみ、まーそー ちょーばぬんかい いってぃ ならち うとーたん。(昔は米、豆、塩は京升に入れて切って売っていた) 3487 むちぐみ うーしさーに ならち、だーぐんねーっし まるみてぃから っんぶさーに むち ちゅくいん。(餅米を臼で碾いてだんご状にして丸めてから蒸して餅を作る) 1425 ならすん 鳴らす ならちゃん、ならさん、ならち 3488 しちぐゎちねー やなむん っうぃーほーいるたみに なまん ほーちゃく ならすん。(盆には悪霊を追い払うために今も爆竹を鳴らす) 1426 ならぶん 並ぶ ならだん、ならばん、ならでぃ 3489 みーむん んーぢゅる っちゅぬちゃーが 2、3じかんめーから ならどーたん。(観客が2、3時間前から並んでいた) 3490 まーさ てぃんぷらー こーいんち っちゅぬ うほーく ならどーたん。(おいしい天ぷらを買うといって行列をつくって並んでいた) 839 ならび 隣り 3491 がっこーぬ ならびんかい まぎかじまるぬ あん。(学校の隣りにがじゅまるの大木がある) 1427 なりーん 慣れる なりたん、なりらん、なりてぃ 3492 たいぬ うやー ちゃー しくちぬ いちゅなさたくとぅ、どぅーちゅいさーに やーんかい をぅしぇー なりとーたん。(両親はいつも仕事が忙しかったので、一人で家で居るのに慣れていた) 1428 なりーん 親密になる、なじむ なりたん、なりらん、なりてぃ 3493 いん、まやーや なりてぃ ちーねー すばんかい たっくゎてぃちゅーん。(犬猫は慣れてくると側にくっついてくる) 3494 さきん んーすん ちきむぬん なりてぃ ちーねー まーく ないん。(酒も味噌も漬け物もなじんでくるとおいしくなる) 1429 なんか 7日ごとの法事 3495 なんかんでぃ いーしぇー っちゅぬ まーしーねー、なぬかぬ かーじに ななけーん する すーこー やん。(「なんか」というのは人が亡くなったら、7日ごとに7回する法事だ) 1430 なんくる みー すん 自生する 〜さん、〜さん、〜っし 3496 なんくるみー そーる ばんしるーぬ きーぬ まぎー なてぃ めーにん ぐ、るくじゅーびけーぬ ないむんぬ なとーん。(自生しているグアバの木が大きくなって毎年5、60ほどの実が生っている) 1431 なんぢ 難儀 3497 なんぢさーや よーがらー。(苦労人は痩せている) 840 なんぢ くんぢ 苦労 3498 わんねー ちゅいんぐゎ なやーに やーぬ くとぅから、うやぬ くとぅから、どぅーぬくとぅから なんぢくんぢぬ うふさん。(私は一人っ子なので家のことから、親のことから、自分のことから苦労が多い) 1432 なんちち 焦げ付き なんちち かじゃ〈焦げ臭いにおい〉 3499 んかしぇー はがまっし くみ にーたくとぅ、うかっとぅ しーねー まーからん なんちちかじゃっし やっけー なとーたしが、なまー すいはんきぬ あくとぅ うんなくとー ねーらん。(昔は羽釜で米を炊いたので、うっかりすると何処からも焦げたにおいがして困っていたが、今は炊飯器があるのでそんなことはない) 1433 なんでーしー 桑の実 3500 なんでーしーや くゎーぎぬ むっくーんでぃ いーん。うみーねー ブドーぬぐとぅ くるー なてぃ まーさん。(桑の実は桑の木の「むっくー(小さい実)」と言う。熟するとブドウのように黒くなっておいしい) 1434 なんどぅち 何時/何日 3501 なまー/ゆれーや なんどぅち やが?(今は/模合は何時(何日)なのか) 1435 なんどぅる むん 滑りやすいもの 3502 じのー なんどぅるむんどぅ やくとぅ、じんぶくるぬ くち あきーねー、むる ふぃんぎてぃ いちゅん。(お金は滑って出やすいものなので、財布の口を開けるとすべて出て行く) 1436 にー 荷 (参照)にーちらすん、にーむちゅん 841 にー うーさー 荷物を運ぶもの 3503 んかしぬ っんまー にーうーさーん そーたしが、なまー さまがわいっし っちゅ ぬしてぃ あっちょーん。(昔の馬は荷物運びをしていたが、今は様変わりして人を乗せている) 842 にー うーしーん 荷物を負わす、負担をかける 〜うーしたん、〜うーしらん、〜うーしてぃ 3504 くれー わんが さんねー ならんくとぅどぅ やくとぅ、っちゅんかい にーうーしてぃまでー たぬまなやーんでー うまーん。(これは私がしないといけないことではあるが、人に負担かけてまでは頼もうとは思わない) 1437 にー 値 3505 うふかじぬ あとぅぬ ぶん なとーしが、うさぎむんぬ ないむのー ちゃっさぬ たかにー ないがやー?(台風の後の盆になっているが、お供え物の果物はどれくらいの高値になるのかね) 3506 なまぬ まちやー にーふだぬ ちちょーしが、ちちぇーをぅらん まちやん あたくとぅ いっぺー こーいぐりさたん。(現在の店は値段票が付いているが、付いていない店もあったのでとても買い難かった) 843 にー ふだ 価格表示 3507 くりんかえー にーふだー ちちぇー をぅらんしが、ちゃっさ やいびーが?(これには価格表示はついていないが、いくらですか) 1438 にー 音色 3508 さんしんぬ にー あぎーん。(三線の音程を上げる) 1439 にー 根 844 にーからぬ 根っからの 3509 あれー にーからぬ ふりむん やくとぅ ちゃーしん のーらん。(あの人は根っからのバカなので何してもなおらない、にーからぬ ふりむん=そー ふりむん) 845 にー がん 集落の神官 にー やー/にー どぅくる〈神官の家〉 3510 むらぬ まちりぐとぅ うくする っちゅんかい にーがんでぃ いーん。(地域の祭事をつかさどる人を「にーがん」と言う) 3511 うったーや にーやーぬ っくゎ、っんまがぬちゃー やくとぅ、うったーんかい とぅーいねー わかいさ。(その子たちは神官の家の子や孫たちだから、その子たちに聞いたらわかるよ) 846 にー ぐい 根っこ 3512 やふぁたー にーぐい ふいうくち とぅらんねー たでーま みーてぃちゅーん。(むらさきかたばみは根っこを掘り起こして取らないとあっという間に生えてくる) 847 にー すーら 根と梢 3513 やなむんばれー するたみに/かじょーらー はんするたみに「にー ちっち すーら からすん どー、すーら ちっち にー からすん どー」んでぃーる ぐいすぬ あん。(悪霊払いするために/じんま疹を治すために、「根を切って梢を枯らすぞ、梢を切って根を枯らすぞ」という唱えがある) 848 にー ばい 根張り にー ぢり〈根切り〉 3514 がじまろー にーばいぬ うすまさん。ちでーる ブロックまでぃん かちわいくとぅ にーぢり さんとー ならん。(ガジュマルは根張りがすごい。積んでいるブロックまでも割ってしまうので根切りをしないといけない) 849 にー びち 結婚式 3515 なままでー さきむえー っしから にーびち あぎたしが、なまー さきむい にーびちぬ てぃーち なとーる しーよーん あん。(これまでは結納をしてから結婚式をあげたが、今は結納と結婚式を一つにするやり方もある) 3516 いったー っくゎぬ にーびちじゃーや まーやが?(あなたの子どもの結婚式場はどこなのかい) 850 にー ぢちゅん 根づく 〜ぢちゃん、〜ぢかん、〜ぢち 3517 こーてぃちゃる むむぬ きーぬ なーんかい にーぢちょーん。(買ってきた桃の木が庭に根づいている) 851 にー ちらすん 根絶させる 〜ちらちゃん、〜ちらさん、〜ちらち 3518 いさぬやーをぅてぃ にーちらちぇーくとぅ なー ありから ちゃーん さん どー。(病院で根絶手術したので、もうあれからどうもなっていないよ) 852 にー ちりーん 根治する 〜ちりたん、〜ちりらん、〜っちりてぃ 3519 やんめーぬ がくむのー だてーん ししでーをぅしが、さきがこー にーちりーしぇー なーだ なだやしこー ねーらん。(医学はずいぶん進歩しているが、癌は完治するのはまだ容易ではない) 853 にー むちゅん 根にもつ 〜むっちゃん、〜むたん、〜むっち 3520 っちゅから ちむふがんくとぅ いらったい さったい しん、にーむちゅる くとー どぅーぬ ためー ならん。(人から納得しないことを言われたりしても、根にもつのは自分のためにはならない) 1440 にーいん 煮える にーたん、にーらん、にーてぃ 3521 くめー っんぶりかじゃ そーくとぅ なー にーとーさ。(米は蒸れた匂いがしているので、もう煮えているよ) 1441 にーいん 練る にーたん、にーらん、にーてぃ 3522 っんむくじてぃんぷらーや っんむ にーてぃ っんむくじとぅ あーち てぃんぷらーっし かむん。(「っんむくじてぃんぷらー」は芋を練って澱粉と混ぜて天ぷらにして食べる) 1442 にーしぇ 青年 3523 ぶんぬ みっちゃぬ っうぇーだー にーしぇーたーや ヱイサーんかい うみちとぅ はまてぃ みーむん やさ。(盆の3日間は青年たちはヱイサーにとても一生懸命で見事だよ) 1443 にーぬふぁぬ みふし、にーぬふぁぶし 北極星 3524 ゆる はらす ふにや にぬふぁぶし みあてぃ、わん なちぇーる うやや わんどぅ みあてぃ。(夜走らせる船は北極星が目印、私を産んだ親は私が生き甲斐、「てぃんさぐぬ花」より) 1444 にーび 赤土の一種 3525 んかしぇー じんぬ ねーらんたくとぅ にーび ふてぃ ちゅくたる うふぁかぬ うふさたん。(昔はお金がなかったので赤土を掘って造った墓が多かった) 1445 にーびる/のーびる のびる、ねびる 3526 にーびろー くさぬ みーとーる とぅくまんかい あてぃ あたいめーぬ びらやか くーさしが、びらかじゃーっし かまりーん。(のびるは草が生えているところにあって普通のネギよりも小さいが、ネギの香りがして食べられる) 1446 にーぶ ひしゃく 3527 「にーぶ」んでぃ いしぇー みじくまー どー。(「にーぶ」というのは水汲み道具だよ) 3528 んかしぇー かーから ちーさーに みじ くでぃ みじたみやーんかい いってぃ、にーぶさーに くまーに みじ ちかたん。(昔は井戸からつるべで水を汲んで水溜めに入れて、ひしゃくで汲んで水を使った) 1447 にーぶ がー ひしゃくで直接汲める井戸 3529 ふぃーじゃーがーや ちゃー みじぇー みっちゃかーっし にーぶがー なとーん。(湧き水はいつも水は満杯でひしゃくで直接汲める井戸になっている) 1448 にーぶい 居眠り 3530 にっかまでぃ うきーねー なーちゃー にーぶいっし ふしがらん ないん。(遅くまで起きると翌日は居眠りしてどうしようもなくなる) 854 にーぶい ぐさ オジギソウ 3531 にーぶいぐさー ゆさんでぃ ないねー ふぁー くーてぃ にんとーる ぐとーん。(オジギソウは夜になると葉を閉じて寝ているようだ) 855 にーぶい みー 眠たそうな目 3532 っやーや にーぶいみー そーしが、なー にんぢゅる じぶんどぅ なとーみ?(あなたは眠たそうな目をしているが、もう寝る時間になっているのか) 856 にーぶい かーぶい すん こっくりこっくり居眠りをする 3533 わん っくゎー びんちょー そーんでぃ うむとーたれー にーぶいかーぶいどぅ そーたる。(私の子は勉強していると思ったのにしきりにこっくりこっくり居眠りをしていた) 857 にーぶやー 寝坊 3534 あれー にーぶやー やくとぅ、うくさんねー いちまでぃん にんとーん。(あれは寝坊なので、起こさないといつまでも寝ている) 1449 にーぶたー 腫れ物 3535 んかしぇー にーぶたー っんぢとーる っちゅん、ふぇーがさー っんぢとーる っちゅん うふさたしが、なまー をぅらん なとーん。(昔は腫れ物ができている人も、頭にかさぶたができている人も多かったが、今は居なくなっている) 1450 にーん/にゆん 似る にちゃん、にらん、にち 3536 っやーや たいぬ うやぬ たーんかい/たーとぅ にちょーが?(あなたは両親の誰に/誰と似ているの) 1451 にーん/にゆん 煮る にちゃん、にらん、にち 3537 けーてぃ ちゅーるまでぃねー うぶん にちょーき よー。(帰ってくるまでにはご飯を炊いておけよ) 3538 っんむ にーん。(芋を蒸かす) 1452 にーゆん 煮える にーたん、にーらん、にーてぃ 858 にー くたー 煮過ぎてくたくたになっているさま 3539 そーみのー にーくたー なとーくとぅ かまらん。(そうめんは煮過ぎてくたくたになっていて食べられない) 859 にー しぢーん 煮すぎる 1453 にーゆん 練る にーたん、にーらん、にーてぃ 3540 あんまーが っんむ にち っんむにー ちゅくてぃ かまちゃん。(お母さんが芋を蒸かして練り芋をつくって食べさせた) 1454 にがいん 願う にがたん、にがらん、にがてぃ 3541 いち やてぃん どぅーぢゅーく ないる くとぅ にがいん/かみにげーすん/ぐゎんだてぃすん。(いつでも体が丈夫になることを願う/祈願する/祈る) 1455 にが ゆー 凶年 3542 あみぬ ふいぢゅーさてぃん、あみぬ むる ふらんてぃん にがゆー ないん。(雨が降り過ぎても、雨がまったく降らなくても凶年になる) 1456 にぐーにぐー すん ゆったりしている 3543 むのー にぐーにぐーそーてぃ かむしどぅ まーさる。(食事はゆっくり食べてこそおいしい) 1457 にぐとぅ 寝ごと 3544 うむくとぅどぅ にぐとぅんでぃち まるふぃーじー ちむに うむとーる くとぅぬどぅ いみに っんぢてぃ ちゅーる。(思っていることが寝ごとといってふだん心に思っていることが夢に出てくる) 1458 にげー 祈り 3545 にげーどぅ しぇーうぇーんでぃち ちゃー かみにげー すしどぅ しぇーうぇー やる。(祈ることが幸いといっていつも祈願するのが幸いとなる) 1459 にしーん 似せる にしたん、にしらん、にしてぃ 3546 むぬかみどぅくるぬ がらすだなぬ なーかんかい かじゃらっとーる かみむのー ゆー にしらってぃ ちゅくらっとーん。(食堂のガラス棚の中に飾られている食べ物はよく似せて作られている) 1460 にじーん がまんする にじたん、にじらん、にじてぃ 3547 やーさー にじてぃん にじららん むん やん。(ひもじさは我慢しようにも我慢できないものだ) 860 にじ でー 忍耐力 3548 にじでーぬ あてぃどぅ あとぅあとー みちぬ ふらちゅる。(忍耐力があってこそ最後には道が開く) 861 にじー かんてぃー すん がまんできなくなる 3549 どぅく やでぃ ふしがらんたくとぅ にじーかんてぃー そーてぃ いさぬやーんかい んかたん。(あまりに痛くてがまんできなくなって病院に向かった) 1461 にし ぶち 北風 3550 うちなーをぅてー しむちち なてぃから ふちゅる にしぶちや 「みーにし」んでぃ いーしが、しだく ないん。(沖縄では11月になってから吹く北風は「新北風」と言うが、涼しくなる) 1462 にじゃまさ すん 寝ぼける 〜さん、〜さん、〜っし 3551 にじゃまさ そーてぃ あちぢゃー そーぬぎてぃ ぬまーに ちゅばちなかい みーくふぁたん。(寝ぼけていて熱い茶を何も考えずに飲んでしまって一気に目が覚めた) 1463 にじゃみ うどぅるち すん 夢で驚く 〜さん、〜さん、〜っし 3552 をぅたてぃどぅ をぅが、ちかぐろー にじゃみうどぅるちっし ゆなか あったに うきーる ばーぬ あん。(疲れているのか、近頃は夢で驚いて夜中に急に起きる場合がある) 1464 にたかまんた 似た者同士 3553 どぅしぬちゃーや にたかまんたぬ ゆいあちまい やくとぅ、ちむくくるぬ あーてぃ ぬー しん ちむ っうぃーりきさん。(友だちは似た者同士の寄せ集まりなので、気心も合って何をしても楽しい) 1465 にち 熱、温度 3554 にちぬ あみ? にちぇー ねーらん。(熱があるか? 熱はない) 3555 ガラスじぇーこー にちぬ ふぁーふぁー そーる とぅくるをぅてぃ まるふぃーじー しくち そーしが、ちむ いふなー ならんがやー?(ガラス工芸の職人は温度が高いところで一日中仕事をしているが、気分悪くならないかね) 1466 にぢーん 握る にぢたん、にぢらん、にぢてぃ 3556 うやっくゎー てぃー にぢーる うっぴっし ちむぬ かゆてぃ ちゅーん。(親子は手を握るだけで心が通ってくる) 862 にぢり めー 握り飯 3557 がっこーから けーてぃちーねー、っくゎぬちゃー やーさしみらさん かんげーっし はんだいぬ っうぃーんかい にぢりめーぬ うかっとーたん。(学校から帰ってくると、子どもたちにお腹をすかせないように飯台の上に握り飯が置かれていた) 1467 にぢむん つねる にぢだん、にぢまん、にぢでぃ 3558 たからくじぬ あたてぃ いめー あらんがやーんち いくけーん ふー にぢでぃん やむたくとぅ ちむ ゆるちゃん。(宝くじがあたって夢ではないのかと何度頬をつねっても痛かったのでほっとした) 1468 にぶ っんまり 遅生まれ 3559 ふぇーっんまらーや てぃーち しーじゃぬちゃーとぅ がっこー っんぢーん。にぶっんまれー しんぐゎちふちかから じゅーにぐゎち っんまりまでぃぬ っちゅぬちゃー やん。(早生まれの人は1歳年上の人たちと学校に行く。遅生まれは4月2日から12月生まれ迄の人たちである) 1469 にり−ん 飽きる にりたん、にりらん、にりてぃ 3560 ちちにりーん。(聞き飽きる) 3561 ありが はなしぇー ちゃー ゐぬくとぅびけー なー ちちにりとーん。(あの人の話しはいつも同じ事だけでもう聞き飽きている) 1470 にりがさがさ すん 食べ物に砂などが混ざっている 〜さん、〜さん、〜っし 3562 くぬ けーぬ みーや にりがさがさっし じょーい かまらん。(この貝の実は砂が混じってとても食べられたものではない) 1471 にん 年 3563 ちゅとぅ(1年)、たとぅ(2年)、みとぅ(3年)、ゆとぅ(4年)、… むむとぅ(百年) 3564 ぐにんぬ っうぇーだ(5年の間) 3565 っやーや にーびちしから なんにんびけー なとーが?(あなたは結婚してから何年ほどになっているの) 3566 さんにんびけー なとーいびーっさ。(三年ほどなっています) (参考)くじゅ(去年)、やーん(来年)、んちゅ(一昨年) 863 にん とぅー 年始 3567 あきまどぅしぬ ふちかから じゅーににちまでぃぬ っうぇーだに ちゅいなー ちゅいなー にんとぅーとぅ とぅしびーに どぅーがんじゅーさ にげー すん。(新年の2日から12日までの間に1人ひとり年始と自分の干支の日に健康願いをする) 3568 うちなーをぅてー っうぇーかぬちゃーが そーぐゎちぬ あさ ふぇーべーとぅ にんとぅー まーい しーが あまくまから ちゅーし なま ちゅーがやーんち まちかんてぃー そーん。(沖縄では親戚の人たちが正月の朝早くから年始回りしにあちこちから来るのを今か今かと待ち望んでいる) 1472 にんぐる 愛人、情夫 3569 あれー とぅじぇー をぅしが、なまぬ うぃなごー にんぐるどぅ やん どー。(あの人には妻がいるが、いまの女性は愛人だよ) 1473 にんしーん 寝かす、放ったらかす にんしたん、にんしらん、にんしてぃ 3570 しださる とぅくるんかい わらび にんしとーけー。(涼しいところに子どもを寝かしておきなさい) 3571 あかんぐゎー そーいに ゐぬ とぅくる んかーさってぃ にんしらったるたみに ちぶるぬ かたはら たっぴーらー なとーん。(赤ん坊の時に同じ側に向かわせて寝かされたために頭の片側が平たくなっている) 3572 わーしーじゃぬ でーだかーぐつ こーたしが、うんなげーさ くつばくんかい にんしらっとーしぇー ちゃーる ばーがやー?(私の兄が高価な靴を買ったが、あんなに長いこと靴箱に放置されているのはどうしたのかな) 1474 にんじーん 念じる にんじたん、にんじらん、にんじてぃ 864 にん 念 3573 っやー しーよーや にんぬ いっちぇー をぅらん/ねーらん。(あなたのやり方は気持ちが入っていない/無い) 3574 ぬーぐとぅん にん いってぃ すし やん。(何事も気持ちを入れてすべきだ) 3575 ちむぬ にんじどぅ でーいち。(心から念じるのが肝心) 865 にん がきーん 心がける、志す 〜がきたん、〜がきらん、〜がきてぃ 3576 くーさる ばすから きんメダル とぅいんでぃち、いち やてぃん まーんぢ やてぃん うみはまてぃ、まーいぬ っちゅぬちゃーぬ ちむがしーん あてぃ、にんがきたるくとぅぬ みー なたん。(幼い時から金メダルを取るといって、いつでもどこででも努力して、周囲の人たちの協力もあって、志したことが成就した) 866 にん ぐゎん 念願 3577 アミリカーたーぬ ちかとーる ぐんじきち ねーん なする にんぐゎんぬどぅ なままでぃん なーだ ちぢちょーる。(アメリカ人たちが使っている軍事基地を撤去する願いが現在でもまだ続いている) 867 にんじ ぐとぅ 願いごと 3578 っやー にんじぐとー どぅく うふさぬ、てぃーちなーどぅ する むん やる。(あなたは願いごとがあまりに多くて、1つずつするものだ) 868 にん ぶとぅきー すべりひゆ 3579 にんぶとぅきーや ふぁーや ぐまくっし あちみぬ あてぃ なんどぅるー そーてぃ、はなー ちーるーっし みちばたんかい みーとーしが、えーむん さーに かむん。(すべりひゆは葉は小さくて厚みがあってすべすべしていて、花は黄色で道端に生えているが、和え物にして食べる) 869 にん りち 念力 3580 めーなち にげーぐとぅ しわどぅ にんりちん ちゅーく ないる。(毎日願い事をしてこそ念力も強くなる) 1475 にんじゅ 人数、一団 3581 ちかぐろー とーからん たいわんからん たびにんじゅぬ うふく なとーん。(近頃は中国からも台湾からも観光団体が多くなっている) 3582 うさきーぬ にんじょー まーから あちまとーがやー?(そんなに多くの団体はどこから集まっているのかなあ) 3583 しばいにんじゅ(芝居の一座)、をぅどぅいにんじゅ(舞踊団) 870 にんじゅ あらたみ 人数調査、人数確認 3584 っうぃーりきどぅくるをぅてー ばすんかい ぬいる かじ にんじゅあらたみ すん。(観光地ではバスに乗るごとに人数確認をする) 1476 にんぢゅん 寝る にんたん、にんだん、にんてぃ 3585 にんぢゅる みーや にんぢゅるぐとぅ しーよー やー。(寝るときにはちゃんと寝るようにしなさいよ) 3586 にんでー やーんでぃ うむてぃん いかなしとぅん/ちゃーしん にんだらんたん。(寝返りをうって寝ようとしてもどうしても寝れなかった) 3587 っわーぬ ぐとぅ むぬ かでぃ にんてー しーしー しーねー、っわーぬ ぐとぅ くぇーいん どー。(豚のようにものを食べて寝たりすると、豚のように太るよ) 3588 にんとーしぇー うくさりーしが、にんたふーなーや うくさらん。(寝ている人は起こせるが、寝たふりは起こせない、=その気の無い人はいくら言っても駄目だ) 871 にんぢ ぐくち 寝心地 3589 「きしゃぬ しんだいしゃぬ にんぢぐくちぇー ちゃー やたが?」「すとぅみてぃ うきたくとぅ どぅーぶに やむたっさー」(「汽車の寝台車の寝心地はどうだった」「朝起きてみると体の節々が痛かったよ」) 872 にんぢ くげー 寝返り 3590 っやーや ゆなかさなか にんぢくげーびけー そーたしが、にんだらんてぃー?(あなたは夜中に寝返りばかりっしていたが、寝れなかったのか) 873 にんぢ じゃま 寝相 3591 わらべー あましぢゅーさぬ、にんぢじゃまぬ わっさん。(子どもは元気が有り余っていて、寝相が悪い) 874 にんぢ ちげー 寝違い 3592 にんぢちげー さーに くびぬ やでぃ うっちんとぅーん ならん、くびん みぐらん ふしがらん なとーん。(寝違いをして首が痛くてうつ伏せもできない、首も回らなくてがまんできなくなっている) 875 にんぢ ぢら 寝顔 3593 わらびぬ にんぢぢらー いっぺー うじらーさん。(子どもの寝顔はとてもかわいい) 876 にんぢゃー っうぃーぢ 背泳 3594 いんぐゎーっうぃーぢぇー ないしが、にんぢゃーっうぃーぢぇー ならん。(犬かきはできるが、背泳はできない) 877 にんぢ はぎ 床ずれ 3595 ながわちゃれー そーる っちゅぬちゃー にんぢはぎ しみらんたみに まるけーてぃなー どぅー っんぢゅかしみーんでぃ。(長患いをしている人たちを床ずれさせないために時々体を動かさせるんだって) 878 にんぢ はな 寝入りばな 3596 にんぢはなどぅ やたる むんぬ、でんわぬ にーぬ どぅく まぎささぬ、ちゅふぁーら みーぐふぁい しみらさったん。(寝入りぱなだったのに、電話の音があまりに大きくて、すっかり目を覚まさせられた) 879 にんぢ ふりーん 爆睡する 3597 ゆながた しくち そーたくとぅ、なーちゃー むぬん かまん、まるふぃっちー にんぢぶり そーたん。(夜通し仕事をしていたので、翌日は食事もせずに一日中爆睡していた) 880 にんぢ やんぢゅん 寝損なう 〜やんたん、〜やんだん、〜やんてぃ 3598 ゐー あんべーっし なー にんだな やーんち そーたしが、とぅないぬ っちゅぬ あびーぐぃーんかい うくさってぃ にんぢやんたん。(いい心地でもう寝ようとしていたが、隣りの人の大声に起こされて寝損なった) 1477 にんぢん 人間 3599 にんぢのー ちむぐくるぬどぅ でーいち。(人は心が肝心) 1478 ぬいん 塗る ぬたん、ぬらん、ぬてぃ 3600 クーラーぬ ふぃるまてぃからー しみんやーぬ うふく なてぃ かーらやーん むちぬやーん いきらく なとーん。(クーラーが普及してからはコンクリート建てが増えて瓦葺きの家も瓦職人も少なくなっている) (参考)むち(瓦接合用の漆喰) 881 ぬい 糊 3601 ぬぬさーに ぬくやーめー ちちでぃ、いふぃぐゎー みじ まんちきてぃ、ぬぬぬ くち くんち、てぃーっし むまーむまー さーに むちさ っんぢゃち ぬい ちゅくとーたん。(布で残り飯を包んで、水を少し混ぜて、布の口を縛って、手で揉んで粘っこさを出して糊を作っていた) 882 ぬい むん 塗りもの、漆器 3602 うちなーをぅてー ぬいむんとぅっし じゅーばく、まかい、けーうち、うじん、うめーしたてぃやー、くゎーしばく、ちゃわんうちゃー、はないちやーんでーぬ あん。(沖縄では漆器として重箱、椀、皿、お膳、箸立て、菓子箱、茶碗置き、花瓶などがある) 1479 ぬいん 乗る ぬたん、ぬらん、ぬてぃ 3603 まちり んーぢーが ふに ぬてぃ はなりじまんかい っんぢゃん。(祭りを見に船に乗って離島に行った) 1480 ぬー 何 3604 っちゅが ぬー さわん しむさ。うぬ っちゅぬ かってぃどぅ やる。(人が何をしてもいいさ。その人の勝手だ) 3605 あんし わかやーふーなーっし/ちゅーばーふーなーっし あれー ぬー さる むぬ が?(あんなにわかったふりをして/強がってあいつは何様か) 3606 めーなち びんちょー そーくとぅ、あちゃー しけんでぃ いちゃんてーまん、ぬーんでぃーる くとぅん ねーん。(毎日勉強しているので、明日試験でも、どうってこともない) 3607 ぬーどぅし っんまり やが?(何年生まれなのか) 3608 ぬーぬ っちゅ やが?(何年の人なのか) 883 ぬー がな 何か 3609 っやーや わんにんかい ぬーがな いーし ねーに?(あなたは私に何か言うことはないのか) 884 ぬー ぐとぅ 何事 3610 ぬーぐとぅぬ あてぃん ちゃー うてぃちち ゆー かんげーてぃ すし やん。(何事があってもよ落ち着いてよく考えてすべきだ) 885 ぬーとぅ くぃーとー 詳細 3611 ぬーとぅくぃーとー ちかちくぃらん なー?(詳しく聞かせてくれないか) 886 ぬー ぬー 何と何 3612 ぬーぬー こーてぃ ちゅーが?(何々を買ってくるの) 887 ぬーぬ さびん ねーらん 何の差し障りもない 3613 いーちゅー とぅれーからー どぅー っんぢゅかちん ぬーぬさびん ねーらん。(糸がとれてからは体を動かしても何の差し障りもない) 888 ぬーやー くぃーやー 何やかや 3614 じんぬ あくとぅんでぃち ぬーやーくぃーやー こーいまじでーん。(お金があるからと言って何やかや買い占めてある) 889 ぬーん くぃーん 何もかも 3615 っちょー っし ならん くとー ねーん どー。ちゃー しー そーきわどぅ ぬーんくぃーん まし ないる。(人はやってできないことはないよ。ずうっとしておけば何もかもよくなる) 1481 ぬーし 本人 3616 ぬーしんちょーん わからん むんぬ っやーが わかいる ばー ゐ?(本人でさえもわからないのに、あなたがわかるのか) 3617 っやーや わかとーん ふーなーっし ぬーし くぃーてぃ ぬーやん くぃーやん いちょーしが、わーがんちょーん わからん むんぬ、っやーや ぬーが わかとーら?(あなたはわかっているふりをして本人を越えて何やかんや言っているが、私でさえもわからないのに、あなたはいったい何がわかっているの) 1482 ぬーじ 虹 3618 わらび そーいに かぐやふぃめとぅ まじゅーん てぃー ちなぢ ぬーじぬ はし わたいる いみ ゆー んーちゃん。(幼い頃にかぐや姫と一緒に手をつないで虹の橋を渡る夢をよく見た) 1483 ぬーでぃー 喉 890 ぬーでぃー ぐーふー 喉仏 3619 ぬーでぃーぐーふーとぅ くぃーがーえー ちゃぬよーな かかわい そーがやー?(喉仏と声変わりはどういう関係になっているのかなあ) 891 ぬーでぃー ぢる 声帯 3620 ぬーでぃーぢるぬ ふぃっちーる あたい あびてぃ どぅーぬ くにぬ サッカーんかい やぐぃー かきたん。(声帯がちぎれるほどかけ声を出して自分の国のサッカーを声援した) (参考)やぐぃー(気合いの入った声) 892 ぬーでぃー っわーぐゎー 喉ちんこ 3621 ぬーんち ぬーでぃーっわーぐゎーんでぃ いらりーるくとぅ なたがやー?(どうして喉ちんこは「ぬーでぃーっわーぐゎー」と言われることになったかのねえ) 1484 ぬーり 苔 3622 くむいんかい ほーとーる ぬーれー いゆぬ かみむん なとーくとぅ はぐな よー。(池に密生している苔は魚の餌なので剥ぐなよ) 1485 ぬーる 神人 3623 ヌールんでぃ いーしぇー うちなーびけーぬ かみんちゅ やん。(ノロというのは沖縄独特の神に仕える人である) 893 ぬがーりーん 逃れる (参照)「ぬぢゅん」(抜く、脱ぐ、騙す)からの派生である;宮良(2019a;123,180--181頁) 894 ぬがーらすん 勘弁する、見逃す ぬがーらちゃん、ぬがーらさん、ぬがーらち 3624 ばっぺーてぃどぅ そーくとぅ ぬがーらしぇー。(間違えているので勘弁してくれ) 3625 いーばっぺー/みーばっぺー/しーばっぺー そーてーくとぅ ぬがーらちくぃれー。(言い間違い/見間違い/し間違いしてしまったので、勘弁してくれ) (参考)宮良(2019a,177--180頁) 1486 ぬかぐ 米や糠に発生する虫 3626 ぬーが やら んかしぇー くみぬ なかんかえー ぬかぐぬ ゆー んーだりーたん。(なぜか昔は米の中に小さな虫がよく見られた) 1487 ぬぎーん 抜ける ぬぎたん、ぬぎらん、ぬぎてぃ 3627 とぅし とぅいねー はーぬ ぬぎてぃ ちゅくいばーぬ いりゆー ないん。(歳をとると歯が抜けて入れ歯が必要になる) 3628 ポケットぬ あなから じんぬ ぬぎてぃ ねーん なとーたん。(ポケットの穴からお金が抜けてなくなっていた) 1488 ぬぎーん 逃げる ぬぎたん、ぬぎらん、ぬぎてぃ 3629 じゅーちりまやーや しかまー なてぃ、っちゅ んーぢーねー しぐ ぬぎーん。(人に尾を切られた猫は臆病になって、人を見るとすぐ逃げる) (参考)「ふぃんぎーん」とも言う 895 ぬぎ じこーい 逃げ支度 3630 かとーる じん ぬがーりーるたみに なま ぬぎじこーいどぅ そーがやー?(借金を逃れるために今逃げ支度をしているのかねえ) (参考)「ふぃんぎ じこーい」とも言う 1489 ぬく〜 暖か 3631 ぬくさん(暖かい)からの接頭辞化 896 ぬく ぐに 暖かい地方 3632 うちなーや ぬくぐに やてぃ ふよー くらしやっさん。(沖縄は暖かくて冬は暮らしやすい) 3633 ぬくぐねー ゆちさーに でーじ ないる くとぅん ねーらん。(温かい地方は雪で被害を受けることもない) 897 ぬく どぅし 暖冬の年 3634 ぬくぐにぬ うちなーをぅてー ゐーはだむちぬ じしちぇー し、ぐんぐゎちぐる やがやー?(暖かい地域の沖縄では過ごしやすい時節は4、5月頃かなあ) 3635 くとぅしぇー ぬくどぅし やくとぅ、どぅー ぬくたみーる むのー あんすかー うりらん なとーんでぃ。(今年は暖冬なので、暖房用器具はそんなに売れなくなっているって) 1490 ぬくいん 残る ぬくたん、ぬくらん、ぬくてぃ 3636 にっかまでぃ しくちばんかい ぬくてぃ なーちゃぬ しこーいむん さん。(遅くまで職場に残って翌日の準備をした) 898 ぬくい むん 残りもの 3637 なちぇー しーやっさくとぅ、れいぞーこんかい いっとーかんねー ならん。(夏は饐えやすいので、冷蔵庫にいれておかないといけない) 3638 なちぇー ぬくいむのー あちらち うちきとーかんねー かまらん ないん。(夏は残り物は暖めておかないと食べられなくなる) 1491 ぬぐいん 拭きとる ぬぐたん、ぬぐらん、ぬぐてぃ 3639 ちらんかい はとーる あしみじ てぃーさーじさーに ぬぐれー。(顔に流れている汗を手ぬぐいで拭きとりなさい) 3640 うじんぬ ゆぐり ふぃーちん(那覇では、ひーちん)さーに ぬぐてぃ むぬ しこーれー。(お膳の汚れをフキンで拭いて食事の支度をしなさい) 3641 っちゅぬ ちゅーくとぅ ふぇーくなー なだ ぬぐれー。(人が来るので早く涙を拭きなさい) 1492 ぬくすん 残す ぬくちゃん、ぬくさん、ぬくち 3642 っくゎっんまがんかえー じん ぬくちゃい、ぢー ぬくちゃい、むぬ ぬくちゃい すしやか、なー ぬくすしどぅ まし やる。ちむぬ ぬらん くとー さんしぇー まし。(子孫にはお金を残したり、土地を残したり、物は残したりするより、名を残すことの方が良い。気が進まないことはしない方が良い) 1493 ぬくたまいん 暖まる ぬくたまたん、ぬくたまらん、ぬくたまてぃ 3643 こたつんかい いーねー、ぬくたまいさ。(こたつに入れば暖まるよ) 3644 てぃーぶくる しーねー、ぬくたまいくとぅ ぬーん しーぶしこーねーん なてぃ ふゆーなむん ないくとぅ こーらんてぃん しむん。(手袋をすると暖まるので何もしたくなくなって怠け者になるから買わなくてもいい) 1494 ぬくたみーん 暖める ぬくたみたん、ぬくたみらん、ぬくたみてぃ 3645 ふかー ふぃーさくとぅ、どぅーや ちゅーぢゅーとぅ ぬくたみらんねー はなしち かかいん どー。(外は寒いので、体はちゃんと暖めないと風邪をひくよ) (参考)「はなしち」(風邪、鼻が湿気ること) 1495 ぬくばーいん 暖かくなる ぬくばーたん、ぬくばーらん、ぬくばーてぃ 3646 ぬくばーたくとぅ、うすめーとぅ はーめーや はしるぐちんかい っんぢてぃ てぃーだぶーい さがなー ちゃー ぬどーたん。(暖かくなったので、おじいさんとおばあさんは縁側に出て日向ぼっこしながらお茶を飲んでいた) 1496 ぬしーん 載せる ぬしたん、ぬしらん、ぬしてぃ 3647 うむいるくとぅ かちゃーに しんぶぬんかい ぬしーたくとぅ あん やさんでぃる いちんぬ うほーく あたん。(思うことを書いて新聞に載せてもらったのでそうだという意見がたくさんあった) 1497 ぬしかいん ちょっと顔を出す ぬしかたん、ぬしからん、ぬしかてぃ、 3648 ぬしかいが いっとぅち っんぢちゅーくとぅ わったー やー んーちょーてぃとぅらしんでぃ たんかーぬ っちゅが じょーぐちをぅてぃ くぃー かきーたん。(ちょっと立ち寄るためいっとき出かけて来るので私の家を見ていてくれと向かいの人が門口で声をかけた) (参照)ぬばがいん 1498 ぬしきーん 差し出す ぬしきたん、ぬしきらん、ぬしきてぃ 3649 っちゅぬ みーんぢぇー ふぃさ ぬしきてー ゐらん どー。(人前では足を差し出して座らないよ) 1499 ぬぢふぁ 霊魂はずし 3650 ふるばかをぅてぃ まぶいぬぢ さーに みーばかんかい みくちとぅ まぶい うんちけーすしんかいん 「ぬぢふぁ」んでぃ いーん。(古い墓で霊魂をはずして新しい墓に遺骨と霊魂をお迎えすることにも「ぬじふぁ」という) 1500 ぬじゅむん 望む ぬじゅだん、ぬじゅまん、ぬじゅでぃ 3651 ぬー ぬじゅでぃん ふぃーびー みあてぃんかい んかてぃ ぬーっし ちゃんでぃーる くとぅぬどぅ かんぬー やる。(何を望もうとも日々目標に向かって何をしてきたかということが大事だ) 899 ぬじゅみ 望み 3652 っやー ぬじゅめー ぬー やが?(あなたの望みは何か) 1501 ぬすどぅ どろぼう 3653 ぬすどぅんかい っわーっとーんねーっし いーち ふちょーしが、っやーや ちゃー さる ばーが?(どろぼうに追われているように息をはずましているが、どうしたのか) 1502 ぬすむん 盗む ぬすだん、ぬすまん、ぬすでぃ 3654 っちゅぬ むん ぬすでぃ どぅーぬ むんふーなー そーん。(人のものを盗んで自分のもののようにしている) 3655 わんが かんげーたる むん ぬすまってぃ じゃーふぇー なとーっさー。(私が考えたものを盗られて困ったことになっているよ) 1503 ぬち 命 3656 うふぃぐゎー やてぃん さき ぬみーねー ぬち ちりーんでぃ いさから いらっとーん。(少しでも酒を飲むと命を落とすと医者から言われている) 3657 ぬちぇー てぃんにどぅ ある。(命は天が預かっているのでどうすることもできない) 900 ぬち かぢり 一生懸命 3658 っちゅにんぢのー ならん むのー ねーらん、ぬー やてぃん ぬちかぢり しーねー いちかー かんなじ みー ないん。(人間はできないものはない、何であろうとも一生懸命すればいつかは必ず成就する) 901 ぬち がふー 命拾い 3659 まぎじこ やたしが、まーん やまちぇー ねーん、ぬちがふーぬ あてーさ やー。(大きな事故だったが、どこもケガしていない、命拾いしたんだね) 3660 ぬちがふーどぅ しでぃがふー。(助かった命に感謝) 902 ぬち かんぱー 生き返ったような心地、命の限り 3661 はー ぬちかんぱー やっさー。(ああ生き返ったような気分だ) 3662 とー、はい ぬちかんぱー おーてぃんーだな。(それでは、手加減しないでけんかをしてみようか) 3663 わんねー あぬ うぃなぐんかい ぬちかんぱー ふりとーん。(俺はあの娘にぞっこん惚れている) 903 ぬち ぐすい 非常においしいもの 3664 ふみちぬ ちゅーさる ばすに あしはい みじはいっし、じこー ぬーでぃー かーきとーる ばすぬ ふぃじゅる みじぇー ぬちぐすい やん。(蒸し暑い時に汗を流して、とても喉が乾いている際の冷たい水は本当においしいものだ) 904 ぬち してぃ むん 命をそまつにする者 3665 さき ぬでぃ くるま むちゅる っちゅぬちゃーや ぬちしてぃむんどぅ やる。(酒を飲んで車を運転する人たちは命を大事にしない人だ) 905 ぬち してぃ わじゃ 命がけの仕事 3666 ぬちしてぃわじゃ そーる っちゅぬ ぬちぬ かたに はらとーる じのー うすまさ まぎさんでぃ いらっとーん。(命がけの仕事をしている人が命を担保に払っているお金はとても高額だと言われている) 906 ぬち ぢる 命の弦 3667 しわぐとぅぬ まんでぃ ぬちぢるぬ よーいんねー すん。(心配事が多くて命のたがが緩んでいるような気がする) 907 ぬち だしき 救命 3668 うみをぅてぃ っんぶっくぃとーる っちゅ ぬちだしき すんでぃち どぅーぬ ぬち うとぅちぇーさ やー。(海で溺れている人の命を助けるといって自分の命を犠牲にしたんだね) 908 ぬち ちり ばたらち 死にもの狂いで働くこと 3669 っくゎぬちゃー むぬかますんでぃち んかしぬうやぬちゃーや ぬちちりばたらちっし ふどぅっわーちょーたん。(子どもたちを食べさせるといって昔の親たちは死にもの狂いで働き育てていた) 909 ぬちとぅ かくがー 命がけ 3670 いくさばぬ さしん ぬぢゃーや ぬちとぅ かくがーさーに いくさばんかい っんぢょーん。(戦場カメラマンは命がけで戦場に出ている) 910 ぬち どぅくる 急所 3671 てぃー ちかいる ばすねー ぬちどぅくる さーてー ならん。(空手を使う際には急所に触れてはならない) 911 ぬちぬ うや 命の恩人 3672 うぬ っちょー わん ぬちぬ うや なとーくとぅ、ちゃー ちぢに かみとーん。(その人は私の命の恩人なので、いつも感謝している) 912 ぬちぬ ぐすーじ 命拾いのお祝い 3673 いさんかい みーはなさってぃどぅ をぅたしが、むちのーち ぬちがふーぬ あたくとぅ、ぬちぬ ぐすーじ すん。(医者に見放されていたが、持ち直して命拾いしたので、命拾いのお祝いをする) 913 ぬちぬ しんたく 命の洗濯 3674 っちゅにんぢのー まるけーてぃなー ぬちぬ しんたく さんねー、どぅーぬ どぅーん むたらん ないん。(人間は時には命の洗濯をしないと、自分の身も持てなくなる) 1504 ぬちゃーすん 持ち寄る ぬちゃーちゃん、ぬちゃーさん、ぬちゃーち 3675 みめーじのー ぬちゃーち さな やー。(見舞金は持ち寄ってしようね) 3676 なー めーめーや さんぐとぅ、ちゅいなー ちゅいなー ぬちゃーし さな やー。(各自でしないで、1人ひとり持ち寄ってしようね) 1505 ぬちゅん 貫く ぬちゃん、ぬかん、ぬち 3677 なちじんちゅらーが しむないぬ/すーらないぬ くにぶ ぬちゃい はちゃいさがなー、いち ちゅーが すら わからん をぅとぅ まっちょーたんでぃ どー。(今帰仁美人が末生りのミカンに紐を通して首飾りを作ったり首に掛けたりしながら、いつ来るのかわからない夫を待っていたんだってよ) 3678 わらび そーいねー ツーツーダーマー いーちゅーっし ぬち はちょーたしが、なまー ダイヤぬ くびかじゃいとぅ ブレスレット はちょーん。(子どもの頃は数珠玉を糸で通して首に掛けていたが、今はダイヤの首飾りとブレスレットを身に着けている) 914 ぬち くるすん 刺し殺す 〜くるちゃん、〜くるさん、〜くるち 3679 うみあっちゃーや しーみっし とぅじゃさーに まぎいゆ ぬち とぅいるくとぅん すん。(漁師は潜って銛で大きな魚を刺して捕獲することもする) 915 ぬち ふぃち すん 非難する 3680 ふすく むっちょーる っちゅぬちゃーぬ ぬちふぃち さんぐとぅ ちゅい たれーだれー さーに ならーすし やん。(至らない人たちを非難せずに一人ひとり補い合って教えるものだ) (参照)とぅがみーん 916 ぬち むん 刺繍 3681 はーいさーに ぬちゃーぬちゃー さがなー、いーちゅーぬ いるん けーてぃ かたぬ ちゅくらってぃ ぬちむんぬ ないん。(針で抜き刺しながら、糸の色も変えて、型が作られて刺繍ができる) 1506 ぬちゅん 募る ぬちゃん、ぬかん、ぬち 3682 じん ぬちゅるたみ、しーとぅぬちゃーが なーふぁぬ うふみちぬ はたんかい たっち あかはに ちきてぃとぅらちょーたん。(募金のため、生徒達が那覇の大通りの端で立って赤い羽を付けてあげていた) 917 ぬち しん 募金 3683 とーほくぬ うふねー、うふしがりなみぬ ぬちしんっし あまんかい うくたん。(東北の大地震、大津波の募金をして現地に送った) 1507 ぬぢゅん 抜きとる、追い抜く、撮る ぬぢゃん、ぬがん、ぬぢ 3684 しらげー ぬぢゅるむのー あらん、ぬぢーねー あとー ちぶるぬ きーや はぎーんでぃ いーさ。(白髪は抜きとるものではない、抜くと後で頭髪が禿げると言うよ) 3685 くれー わらび そーいに ぬぢぇーし やん どー。(これは子どもの頃に撮ったものだよ) 3686 くれー ゆー ぬがっとーさー。(これはよく撮れているよ) 1508 ぬぢゅん だます ぬぢゃん、ぬがん、ぬぢ 3687 っちゅ ぬぢまでぃ どぅーぬ ゆく みたすんでぃーる かんげーよーぬ わからん。(人をだましてまで自分の欲を満たすという考え方がわからない) 3688 くにんかい はらいる じん ぬぢゅる しーよーん あんでぃ いーしが。(税金を免れる方法もあるというが) 1509 ぬぬ 布 3689 んかしぬ っちょー どぅーくる ちのー のーとーたしが、なまー ぬーんくぃーん ちゅくらっとーしぬ あくとぅ、なんぢぇー ねーん なとーん。(昔の人は自分で着物を縫っていたが、現在は何でも既製品があるので、難儀することはない) 1510 ぬばがいん ちょっと顔を見せる ぬばがたん、ぬばがらん、ぬばがてぃ 3690 うりかーまでぃ ちゃくとぅ ぬばがたん どー。(このあたりに来たのでちょっと顔をみせたよ) 918 ぬばがい かーぎ ちっとも顔を見せないこと 3691 ぬーが っやーや ゆー ちょーたる むんぬ、ちかぐろー むる ぬばがいかーぎぬ ねーらん なてぃ。(何であなたはよく来ていたのに、最近はちっとも顔も見せなくなって) 1511 ぬばすん 延ばす、伸ばす ぬばちゃん、ぬばさん、ぬばち 3692 うふかじぬ ちゅーくとぅ まちりぬ みちじゅねーぬ ふぃー ぬばさったん。(台風が来るので祭りのパレードの日が延期された) 3693 くしながねー ちゃー ぬばし よー。こーぐー ないん どー。(背中はいつも伸ばしなさいよ。猫背になるよ) 1512 ぬばちりーん くたばる 〜ちりたん、〜ちりらん、〜ちりてぃ 3694 ぬー やてぃん かぎんでぃーしぬ あいどぅ する。あとぅさちぬ くとぅ ぬーん かんげーらんぐとぅ しくち ちゃーしー さーに ぬばちりてぃ ねーらん。(何でも加減というのがあるものだ。後先のことを何も考えないで仕事をずうっとしてくたばってしまった) 919 ぬば ちり むん だらしない者 3695 をぅとー ゆー はまやー やたしが、ゆぬなかぬ じんぬ みぐいぬ わっさくとぅ、しくちん ちぢきららん なてぃあとぅから ぬばちりむん なとーん。(夫は頑張りやだったが、世の中が不況なので、仕事も続けられなくなって後からだらしない者になっている) 1513 ぬびーん/ぬぶん 伸びる、延びる、がまんする ぬびたん、ぬびらん、ぬびてぃ 3696 はかやーむしぇー ぬだいちぢだいっし ししでぃ いちゅん。(尺取り虫は延びたり縮んだりして進んで行く) 3697 っやー すばー ぬびてぃ/ぬでぃ かまらん なとーん。(あなたのそばは延びて食べられなくなっている) 3698 っやーや しーじゃ やくとぅ、ぬびり よー。(あなたは年上だから、がまんしなさいよ) 3699 ししでー ぬびらりやびらんれー、わんが ぬびとーちゅさ。(肉の代金を延ばせないなら、私が我慢しておくさ(といって足蹴りする)) 920 ぬび 寛容さ ぬび でー〈抱擁力〉 3700 あぬ っちょー いふぃぐゎーぬ くとぅしぇー わじらん、いっぺー ぬびぬ あん どー。(あの人は少しのことでは怒らない、とても寛容さがあるよ) 3701 をぅとぅぬ ぬびでーぬ あくとぅどぅ たえー ちぢちょーる。(夫が寛容だからこそ二人は続いている) 3702 っやーさーに ぬび むっちとぅらし よー やー。(あなたの方で免じてくれよ) (参考)うびでー(記憶力)、にじでー(忍耐力)、てーいん(堪える) 921 ぬーび (手足を伸ばして)くつろぐこと 3703 しくちから けーてぃ ゆーふる いっち ぬーびさーに ビール ぬみねー いっぺー ゐーあんべー やん。(仕事から帰って風呂に入って手足を伸ばしてくつろいでビールを飲めば最高だ) 922 ぬびぬび 延び延びに 3704 どぅく いちゅなさくとぅ、どぅしとぅぬ やくしくん ぬびぬび なとーん。(あまりに忙しいので、友人との約束も延び延びになっている) 1514 ぬぶいん 登る、(中心地、中央に)向かう ぬぶたん、ぬぶらん、ぬぶてぃ 3705 んかしぬ かみあちねーさーや すい なーふぁ からびさっし ぬぶたい うりたいっし あちねー そーたん。(昔の行商人は首里那覇を素足で上ったり下りたりして商売していた) 3706 きーんかい ぬぶいん/あがいん。(木に登る) 3707 ふぃら ぬぶいん。(坂を登る) 3708 ふぃら ぬぶいかんてぃー すん。(坂を登るのに苦労する) 3709 すぬひゃんうたきんかい うぐゎんまーいぬ えーさちしーが すいぬぶい すん。(園之比屋御嶽に巡礼の挨拶をしに首里上りする) (参考)ふぃら(上り坂)、さか(下り坂) 1515 ぬぶいくだい すん 坂を上り下りする 〜さん、〜さん、〜っし 3710 んかしぇー くるまー ねーんたくとぅ、すいんかえー ぬぶいくだいっしどぅ あっちゅたん どー。(昔は車はなかったので、首里には坂を上り下りして行ったんだよ) 1516 ぬぶしーん のぼせる、夢中になる ぬぶしたん、ぬぶしらん、ぬぶしてぃ 3711 からじぬ ぬび ちぶるぬ っんぶく なてぃ ぬぶしとーたくとぅ からじ ちみーが だんぱちやーんかい っんぢゃん。(髪が伸びて頭が重くなってのぼせていたので、髪を切りに理容店に行った) 3712 あぬ すーらーさる うぃなぐんかい ぬぶしとーてぃ ちむん とぅやーさらん なとーん。(あのしっかり者の女性に夢中になっていて心も制御できなくなっている) 1517 ぬぶん 伸びる ぬだん、ぬばん、ぬでぃ (参照)ぬぶしーん 1518 ぬむん 飲む、受け入れる ぬだん、ぬまん、ぬでぃ 3713 ちゃんぐとぅ さき ぬでぃん うぃーらん、あれー わりがーみどぅ やん どー。(どれほど酒を飲んでも酔わない、あの人は底なしの割れた甕だよ) 3714 っんみぶしぬ さに うぬまま ぬんくだい、まぎあみぐゎー かなさんぐとぅ ぬーでぃーんかい かからちゃる くとぅん あん。(梅干しの種そのまま飲み込んだり、大きな飴を噛まないで喉にかからせたこともある) 3715 っやーが いちゃる くとー むる ぬむさ。(あなたが言ったことはすべて受け入れるさ) 923 ぬみ どぅし 飲み友だち 3716 とぅし とぅいねー ちゃーぬみどぅしん をぅしぇー まし。(歳をとれば茶飲み友達もいた方がいい) 924 ぬみ みじ 飲み水 3717 ぬみみじぇー すいどーから ちけーみじぇー かーから ちーさーに くでぃ ちかとーん。(飲み水は水道から用水は井戸からつるべで汲んで使っている) 1519 ぬらいん 叱る ぬらたん、ぬららん、ぬらてぃ 3718 うんじゅなーたー うみんぐゎー っちゅんかい うっさなー ぶりー なとーくとぅ、ぬらやーに むぬ ならーし しみそーり よー。(お宅のお子さんは人様に大変失礼なことになっているので、叱って道理を教えてください) 3719 っちゅんかい ぬらーりしん、っちゅ ぬらいしん ゐー ちもー あらん。(人に叱られるのも、人を叱るのもいい気持ちではない) (参照)あっくすん 1520 ぬるっくぃーん なまぬるくなる ぬるっくぃたん、ぬるっくぃらん、ぬるっくぃてぃ 3720 くぬ ゆーや ぬるっくぃてぃ ゆー たさんねー いららん。(この湯はなまぬるくて湯を加えないと入れない) 1521 ぬるみーん ぬるめる ぬるみたん、ぬるみらん、ぬるみてぃ 3721 ちゃー いってぃちゃーきどぅ やくとぅ、いふぇー ぬるみてぃから ぬみ よー。(お茶入れたばかりだから、少しぬるめてから飲みなさいよ) 1522 ぬるむん ぬるむ ぬるだん、ぬるまん、ぬるでぃ 3722 うけーめー いってぃ うちきとーけー、なんくる ぬるむさ。(お粥を入れて置いておきなさい、そのうちぬるむから) 1523 ねー 地震 3723 ねーぬ ゆとーたしが、あてー あてぃー?(地震が起きていたが、気がついてたか) 3724 やまとぅぬ まーをぅてぃ ねーぬ ゆてぃん ふぃるましこー ねーらん。(本土のどこで地震が起きても不思議ではない) 1524 ねー 苗 3725 ゴーヤーん ナーベーラーん ねー こーやーに どぅーぬ あたいぐゎーんかい っうぃーてぃ たぬしみ そーん。(ゴーヤーもへちまも苗を買って自分の菜園に植えて楽しみにしている) 1525 ねーいん  (話し手に)物をわたす、(相手に)身体の一部を放つ ねーたん、ねーらん、ねーてぃ 3726 じん ねーれー。(お金をよこせ) 3727 うり ねーてぃ とぅらしぇー/くぃり よー。(それをよこしてくれ) 3728 うれー わーむんどぅ やくとぅ とぅてぃ ねーれー。(それは私のものなので取ってよこして) 3729 なまー ねーららん どー。(今は渡せないよ) 3730 しば ねーいん。(人を小馬鹿にして舌をだす) 3731 いのー あし っんぢゃする みちぬ ねーらんくとぅ ふぃっちー しば ねーてぃ ハーハー そーん。(犬は汗腺がないのでしょっちゅう舌を出してハーハーしている) 3732 ふぃさ ねーいん。(足で蹴る) 3733 てぃー ねーいん。(手をだす) 3734 しば ねーやー(人を小馬鹿にする者)、ふぃさ ねーやー(足蹴りをする者)、てぃー ねーやー(手を出す者) (参考)「ねーいん」の対象は相手に物か、身体の一部を差し出すのを意味し、「っんぢゃすん」は外向きの動作なので、*うれー わーむんどぅ やくとぅ っんぢゃしぇー(それは私のものなのでよこせ);*くち ねーやー(口を出す者)とは言わない 1526 ねーいん なえる ねーたん、ねーらん、ねーてぃ 3735 どぅく あちさぬ、やしぇーぬ ねーとーくとぅ、はんぶんでーさーに むっちいけー。(あまりにも暑くて、野菜が萎えているので、半値で持って行きなさい) 3736 しーぬ ぬきてぃ ねーとーっさ。(性根が抜けて弱っているよ) 3737 てぃーだぬ ねーてぃちょーん。(太陽が弱くなってきている) 3738 ねーやー(しなれた野菜) 1527 ねーぐー びっこ 3739 ねーぐーんねーっし あっちょーしが、ぬー さが?(びっこを引いて歩いているが、どうしたのか) (参照)どぅーにー すん 1528 ねーとぅ けーとぅ 似合い、似たり寄ったり 3740 いったー たえー ねーとぅけーとぅ やさ。(あなた方二人はお似合いだね) 3741 ねーとぅけーとぅぬ みーとぅんだ(似合いの夫婦) 1529 ねーび まね 3742 っちゅぬ ねーびっしどぅ ぬー やてぃん ないるぐとぅ ないる。(人のまねをしてこそ何でもできるようになる) 1530 ねーん、ねーらん 無い ねーんたん、ねーんてぃ 3743 くるまぬ あっちかんてぃー そーしが、ガソリンぬ ねーんどぅ あがやー?(車がなかなか動かないが、ガス欠なのかなあ) 3744 じのー ねーのー あらん。(お金はなくはない) 3745 じのー ねーんてぃん ぢーぬ あくとぅ しわー ねーらん。(お金はなくても土地があるので心配はない) 1531 〜ねーん 〜してしまった 3746 メール んーぢゅる ちむえーや ねーんたしが、うぃなぐどぅしからぬ めーる やたくとぅ ゆでぃ ねーん。(メールを見るつもりはなかったが、女友だちからのメールだったので読んでしまった) (参考)ちゅーぬ しんぶんぬ うふぐとぅ ゆでーをぅらん(今日の新聞の大事件を読んではいない);みじぇー あみ? いっちぇーねーん/いっちぇーをぅらん(水はあるか。入ってない/入ってはいない) 1532 のーいん 綱をなう のーたん、のーらん、のーてぃ 3747 なーふぁぬ うふちなふぃちぬ ちなー いくたいぬ しんかぬちゃーさーに のーとーがやー?(那覇の大綱挽きの綱は何人の仲間で綯っているのかねえ) 1533 のーいん 直る のーたん、のーらん、のーてぃ 3748 わらび そーいに っんぢゃなー(=っんじゃに) やたしが、なまー のーてぃ あたいめーぬ っちゅとー むる かわらん。(子どもの時にどもりだったが、今は治って普通の人とはまったく変わらない) 1534 のーが 名誉 3749 うやふぁーふじぬ いんとぅくぬ あてぃどぅ のーが なとーさ やー。(ご先祖の陰徳があってこそりっぱな名誉を得ているんだね、うやふぁーふじ ぬ のーが くぃらっとーん) 3750 じんやかー のーがどぅ ふくいる。(お金よりも名誉を喜ぶ) 3751 いったー っくゎー まがらぬ のーが やさ。(あなたの子は親族の誉れだよ) 1535 のーすん 直す のーちゃん、のーさん、のーてぃ 1536 のーらすん 仕立て直す のーらちゃん、のーらさん、のーらち 3752 っやー ちのー のーらちゃる むんどぅ やる ゐ?(あなたの着物は仕立てたものか) 3753 っやー ちのー のーしみたる むんどぅ やる ゐ?(あなたの着物は仕立て直したものか) (参考)あちれーむん(仕立てもの) 1537 のーたる 当然の、ふさわしい 3754 っくゎぬ うやぬ くとぅ すしぇー のーたる/あたいめーぬ くとぅどぅ やる。(子が親のことをするのは当然のことだ) 3755 くまー っうぃーりき どぅくるぬ まんどーてぃ、なちじんちゅらーぬ しじまうとぅだるぬ っんまりじまに のーたる/うちゃとーる ちゅらじま やん。(ここは観光名所が多くて、今帰仁美人の志慶真うとぅだるの古里にふさわしい風光明媚なところだ) は、ば 1538 はーっ へえ 3756 はーっ、でーじ なとーさ やー。(へえ、大変だね) 3757 はーっ、うんぐとーるくとぅぬ あてーさ やー。(へえ、そんなことがあったんだね) 1539 はー 歯 3758 はーぬ むし くゎとーん。(虫歯になっている) 3759 はーやみーや にじてぃんにじららん ふしがらん あたい やむん どー やー。(歯痛はがまんしてもがまんできないほど痛いよね) 3760 はーうちゃげーや うた じょーじ やんでぃ。(歯反り返り者は歌上手だって) 3761 はーかき むにーや すな けー。(奥歯にものが詰まった言い方はするな) 3762 くぬ ばーじゃーや あんし うじらーさる、はーぎしまーっし/はーぎしぎしーっし ならんさ[=かんくーぶしく ないさ](この幼児はなんとかわいいことか、かみつきたくてならない) 3763 はーぬ むし くゎてぃ むぬん かまらんさ。(虫歯になってものも食べられないよ) 3764 ひっ! はーぬ むし くゎいねー、むしぇー ぬー くゎいが?(へえっ、歯が虫を喰うのなら、虫は何を喰うの) 925 はー かき むにー 舌足らず 3765 はーかきむにー しーねー、っちゅんかい ばっぺーらりーる ばすん あん。(舌足らずだと人に誤解されることもある) 926 はー もー 歯がないこと 3766 はーもー われー(にやっと笑うこと) 3767 どぅく くゎーし かみぢゅーさいねー/かだるあとー はーみがき さんねー、はーや むし くゎてぃ はーもーないん どー。(あまりお菓子を食べ過ぎると/食後は歯磨きしないと、虫歯になって歯がなくなるよ) (参考)てぃーもー/ふぃさもー/はなもー/きーもー(手/足/鼻/毛のない者)、てぃーむっこー/ふぃさむっこー/はなむっこー(手/足/鼻のなくなった者) 1540 ばー の、もの、ところ、時、わけ 3768 ぬー やる ばーが?(何なのか、どうしたのか) 3769 さんでぃ いーねー、ちゃーする ばーが?(しないと言ったら、どうするのか) 3770 あい! みしーん さん ばーゐ?(あれ、見せもしないのか) 3771 うりまでぃ わんが わかいる ばーゐ?(そこまで私が分かるものか) 3772 なま かんげーてぃ あっちゅる ばーどぅ やいびーる。(今いろいろ考えているところです) 3773 ある ばーに しむくとぅ、はらり よー やー。(ある時でいいから、払いなさいよ) 3774 ちゃーる ばーが たしかみてぃ くーわ。(どういうわけか確かめて来い) 1541 はーい 針 3775 わったーや はーいぬ みーん とぅーてぃちゃくとぅ、いったーが くさむにー さんてーまん ぬーん くてーらん どー。(私たちは難儀も経験してきたので、お前たちが偉そうな口のきき方をしても少しも応えないよ) 3776 ちかぐろー はーいぬ みーんかい いーちゅーん ぬちぇーうーさん なとーん。(最近は針の眼に糸も通せなくなっている) 1542 はーえー 駆け足 3777 あったに あみ ふやーに、いっさんばーえーっし/はーえーごんごんっし やーんかい けーたん。(急に雨が降って一目散に駆けて家に帰った) 3778 んかしぇー はーえーさー やたしが、わんとぅ はーえーすーぶっし んーぢゅみ?(昔は駆け足が速かったんだが、私と駆けっこしてみるか) 1543 はーがー、ひゃーがー (車の)タイヤ 3779 っやー くるまぬ はーがーや くーき ぬぎてー をぅらに?(あなたの車のタイヤは空気抜けてはいないか) 1544 ばーき ざる、かご 3780 あら ばーき(目の粗いざる)、ゆな ばーき(目の細かいざる) 3781 「ばーき」んでぃしぇー、だきさーに ちゅくてーる、すくぬ ふぃらたー そーてぃ しっかくーぬ いりむん やん。(「ばーき」とは、竹でできた、底が平べったくて四角の容器だ) 3782 ふぃらたー そーし とぅれー。(平たいのを取ってくれ) (参考)そーき(ざる、=すくぬ まるさる いりむん) 1545 はーち 鉢 3783 はなばーちんかい みじ かきてぃー?(鉢植えに水をかけたか) 1546 ばーばー 勢いよく燃えているさま 3784 ふぃーぬ ばーばーっし めーとーん。(火が勢いよく燃えている) 1547 はーべーるー 蝶 3785 はーべーるーぬ やーんかい ふぇーりんちちーねー、とぅっかちみてぃ ちび ふぃーっし いふぃぐゎー やちゃーに ちかーったる とぅくるんかい いきよーんでぃ ふかんかい っんぢゃすんでぃーる なれーぬ あたんでぃ。(蝶が家に入り込んできたら、捕まえて尻尾を火で少し焼きを入れて遣われたところに行きなさいよと外に出すという習慣があったって) (参照)ゆーるー 1548 はーや 柱 3786 んかしぇー みーぢん こーいねー、なかばーやんかい あてぃてぃ 「ちのー みーくみーく ぬちぇー ながーながーとぅ」んでぃ いちから てぃー とぅーちゃん どー。(昔は新しい服を買ったら、中柱に当てて「着物はいつまでも新しく命はいつまでの長く」と唱えてから袖に手を通したもんだよ) 3787 はーやぬ あまいさーに きーまっくゎ ちゅくたんでぃ。(柱の残りで木枕を作ったんだとさ) 3788 まちやーぐゎーぬ すばんかい でぃんしんばーやぬ あさ。(店の側に電柱があるよ) 3789 やーをぅてぃ あましーねー はーやんかい ちぶる うっち わいん どー。(家でふざけたら柱に頭をぶつけて割ってしまうよ) 3790 なかばーや(大黒柱) 1549 ぱーらんくー 太鼓の一種 3791 パーランクー(片張りの胴の短い小太鼓) 3792 かっちのー パーランクー ちかてぃぬ ヱイサーっし なーぬ たっちょーん。(勝連はパーランクーを使ってのエイサーで有名だ) 1550 はーりー/はーれー 爬龍船漕ぎ 3793 ゆっかぬ ふぃー ないねー、あじゃ、いちまんをぅてー はーりーぬ あん。(旧暦の5月4日になると、安謝や糸満では爬龍船漕ぎの競争がある) 1551 はいん 流れる、走る はたん、はらん、はてぃ 3794 ふにぬ/っんまぬ はいん。(船が/馬が走る) 3795 ちーぬ はいん。(血が出る、流れる) 3796 ちー/あし/みじぬ はとーん。(血/汗/水が流れている) 3797 ちちぬ はいや っんまぬ はい。(月日も馬の疾走の如し、光陰矢の如し) 927 はらすん 流す、走らせる はらちゃん、はらさん、はらち 3798 ちー はらすん。(血を出す、流す) 3799 みじ はらしぇー。(水を流しなさい、水を出しなさい) 3800 あし はらしーねー、のーいん どー。(汗をかいたら、治るよ) (参考)ちーぬ えーいん(乳が出る)、ちー えーすん(乳を出す)、やなぢー とぅらちちゃん(悪い血を吸い出してもらって来た) 1552 はいん 張る はたん、はらん、はてぃ 3801 かみぢゅーさぬ、わた はとーん。(食べ過ぎでお腹が張っている) 3802 くぇーてぃ わた はとーくとぅ、あっちゃーあっちゃーさーに どぅー っんぢゅかすしぇー まし やん どー。(太ってお腹が出ているので、外歩きをして体を動かすのはいいよ) 3803 あみぬ うてぃてぃちゅーくとぅ、ふぇーくなー かさ はれー。(雨が落ちて来るので、はやく傘を開きなさい) 3804 いばやー やくとぅ、ありとー ふぃらーららん どー。(すぐに威張るのであの人とはつき合えないよ) 1553 はいん 貼る はたん、はらん、はてぃ 3805 ふだいりぬ しらしむんぬ あまくま はらっとーん。(選挙のポスターがあちらこちらに貼られている) 3806 かた くふぁてぃ やどーくとぅ、はいぐすい はてぃ とぅらさに?(肩が凝って痛いので、貼り薬を貼ってくれないか) 1554 はいん 下半身を露出する はたん、はらん、はてぃ 3807 おしめ けーいんちどぅ すしが、ちび はてぃ ふぃんぎまーい すん。(おしめを換えようとするがお尻を出して逃げまわる) 928 まる ばい 下半身のまる出し 1555 はか 墓 3808 かーみなくーばか/かーみぬくーばか(亀甲墓)、ふぁーふーばか(破風墓)、ふいんちゃーばか(横穴式墓) 3809 うちなーをぅてー しーみーとぅ たなばたにどぅ うふぁかめーんかい いちゅる。(沖縄では清明祭と七夕のときにだけお墓参りに行く) (参照)はる 1556 はかいん 計る はかたん、はからん、はかてぃ 929 はかやー むし しゃくとり虫 3810 はかやーむしぬ ゆだ はかとーんねーっし ほーとーん。(しゃくとり虫が枝を計るように這っている) 1557 はかぐち 仕事のし始め 3811 くぬ わじゃー はかぐちぬ あきらわどぅ ないさ やー。(この仕事は端緒が開かないとできないね) 3812 あり かんげー くり かんげーっし やっとぅかっとぅ はかぐちぬ あち、なー しくちん しー やしく なとーさ。(あれこれ考えてやっとこさ仕事の端緒が開き、仕事もし易くなったよ) 1558 はかすん 弁償させる はかちゃん、はかさん、はかち 3813 うり ねーんなちゃい やんたい しーねー、はかすん どー。(それを失くしたり壊したりしたら、弁償させるよ) 1559 はぎーん 剥ける はぎたん、はぎらん、はぎてぃ 3814 みー はがー(結膜炎の者) 3815 ふぃーく ないねー、くちしばん かさかさー なてぃ、かー はぎーっさ。(寒くなると、唇も乾燥して皮がむける) 3816 どぅく なげー すむちびけーん ゆみーねー、あとー みー はぎーん どー。(あまりに長く本ばかりを読んだら、眼が充血してしまうよ) 1560 はく 箱 3817 ちゅはく、たはく、みはく、ゆはく、いちはく、むはく、ななはく、やはく、くくぬはく(一箱、二箱、三箱、…、九箱) 3818 ちゅらばく かめーたん。(きれいな箱を見つけた) 1561 ばさー 芭蕉、芭蕉布 3819 くれー ばさーっし ちゅくらっとーん。(これは芭蕉布で作られている) 930 ばさー ぢん 芭蕉布の着物 3820 ばさーっし ちゅくてーる ちんぬどぅ ばさーぢん やる。(芭蕉布で作った服が「ばさーぢん」だ) 931 ばさ ない バナナ 3821 ばさなえー しまーぬどぅ まーさる。(バナナは地元産がおいしい) 3822 しまばさなえー みーむなー やさ。ばさーぬ ないむのー をぅーむなー なてぃ かまらん どー。(島内産のバナナは雌だ。芭蕉の実は雄なので食べられないよ) 1562 はし 橋、はしご 3823 やーぬ っうぃーんかい はし かきてぃ かーら ふちゃーぬ うかーさ わじゃ そーたん。(屋根の上にはしごをかけて瓦職人が危ない仕事をしていた) 1563 はじ 恥 3824 はじ ちらー(恥知らず) 1564 はじ はず、推測 3825 っやーん いちゅしぇー まし やる はじ どー。(あなたも行くのがいいはずだよ) 3826 ちゅーる はじ やる っちゅぬ なーだ くーんしが、ぬーがな あいどぅ すたがやー?(来るはずの人がまだ来ないが、何かあったのかね) 1565 はじち 入れ墨 3827 んかしぇー、うちなーぬ うぃなごー てぃーぬ なーんかい はじち すたん。うぬ はじちぇー いや(=やー)、ふし、みんさーがら やたん。(昔は、沖縄の女性は手の甲に入れ墨をした。その入れ墨は射矢、星、絣柄だった) 1566 はしる 開戸 3828 はしるぐち/とぅばしる(玄関) 3829 はしる みちれー。(雨戸を閉めなさい) 3830 はしるぐちぇー うちゃくぬ めんしぇーるとぅくま やくとぅ くみむのー かたはらんかい ゆしとーてぃ ならびり よー。(玄関先はお客さんがいらっしゃるところだから、履物はそばに寄せて並べなさいよ) 1567 はしし 歯茎 3831 ちゅくいばーぬ あたらん なてぃ、はししぬ ふっくぃてぃ やどーん。(入れ歯が合わなくなって、歯茎がふくれて痛い) 1568 はじまいん 始まる はじみたん、はじまらん、はじまてぃ 1569 はじみーん 始める はじみたん、まじみらん、はじみてぃ 3832 うりが やなぐしぬ またん はじまとーさ。またん ゐぬぐとぅ そーさ やー。(その人の悪い癖がまたも始まっているよ。またも同じことをしているね) 1570 はじゃきーん 〜しそこなう はじゃきたん、はじゃきらん、はじゃきてぃ 3833 こーらやーんでぃ うむとーたる ちん こーいはじゃきてぃ なまー ちるだい そーん。(買おうと思っていた服を買い損ねて今はがっかりしている) 3834 あぬ さた そーたる ゑいが んーぢはじゃきたっさー。(あのうわさの映画を観損なったよ) 1571 ばす/ばー とき、際、わけ 3835 うぬ ばーや/うぬ ばそー/うんな ばーねー ちゃー すが?(そんな時は/そんな時にはどうするのか) 3836 うぬ くとー ありが ちゃる ばす やたしが。(そのことはあの人が来たときだったが) 3837 っやーが あん すしぇー、ちゃーる ばす/ばー が?(おまえがそうするのはどういうわけか) 3838 ぬー やる ばー が?(どういうわけか) 1572 はた 端、そば 3839 うみばた(海端)、みちばた(道ばた)、まちばた(市場のそば)、くむいばた(池/沼のはた) 3840 にしぬ はた(北の方面)、あがりばた(東の方面)、いりばた(西の方面)、まーぬ はた(どの方面) 3841 ふぇーぬ/にしぬ はたんかい をぅとーけー。(南の/北の方にそのまま居なさい) 3842 いったー やーや ぬふぁー まー やが? わったーや ふぇーぬ はた やん どー。あんしぇー、うるくぬ はら やん やー。うるくぬ まー りかー やが? あかんみえきぬ みーぬ めー やん どー。(あなたの家は方角はどのあたりか。家は南の方面だよ。それじゃー、小禄方面だね。小禄のどのあたりか。赤嶺駅のすぐ前だよ) 3843 じてんしゃぬ ちゅーくとぅ、はたんかい なれー。(自転車が来るので、側に寄りなさい) (参照)はら 1573 はたかいん 場所を取る はたかたん、はたからん、はたかてぃ 3844 どぅーちゅいさーに うさきーなー むしる はたかてぃ なー いふぇー っちゅぬ くとぅ かんげーてぃん しみどぅ すしがやー。(自分一人でそんなにむしろで場所取りをして、もう少し人のことを考えてもいいのにね) 3845 うぃなごー ふぃさ はたかてー ならん どー。ふーじぬ あるぐとぅっし ゐりよー。(女性は足を拡げてはいけない。見た目がいいように座りなさいよ) 1574 はたらちゅん 働く 3846 はたらちゅしがどぅ むのー かみうーする。(働く者が食べていける) 1575 はだ むち 肌心地 3847 うちなーや しむちち ないねー、ゐーはだむち なてぃ、ゐーあんべー ないん どー。(沖縄は11月になると、心地よくなって、快適になるよ) 1576 ばち 罰 3848 やなぐとぅ しーねー、ばちぬ あたいん。(悪い事をすると、罰を受ける) 3849 っちゅ あーあー しみーねー、っちゅぬばち かんぢゅん どー。(人をひどい目に遭わせると、その罰があたるよ) 3850 うや あたらさ さんねー、うやぬばち かんぢゅん どー。(親を大切にしないと、親の罰があたるよ) 3851 っくゎ なち うっちゃんぎーねー、っくゎぬばち かんぢゅん どー。(子を産んで放っておくと、子の罰があたるよ) 1577 ばち (太鼓やどらを)打つ棒 3852 てーくぬ ばち(太鼓の撥) 932 はち〜 初 3853 はちあっちー(初歩き)、はちうくし(初起こし)、はちあちねー(初商い) 3854 うやふぁーふじんかい はちぢゃーとぅ はちみじ うさぎーん。(祖先に初茶と初水をお供えする) 3855 くぬ うさんでーや ぬーしぬ くぇーぶー やくとぅ、はちぇー とぅれー。(この供え物は主人の食にありつく果報なので、初ものは取っておきなさい) 3856 はちなんか(=っちゅぬ けーまーち はじみてぃぬ なんか すーこー、初七日法事)、たなんか(二回目の七日法事)、みなんか(三回目の七日法事)、ゆなんか(四回目の七日法事)、いちなんか(五回目の七日法事)、むなんか(六回目の七日法事)、しじゅーくにち(=なななんか、最後の七日法事)、ふぃーうち(1〜49日の法事) (参考)接頭辞「はち」に対して、同義の名詞「はな」があるが、しーはじみ(し始め)、しーはな(し始め)があり、はちはな(初もの)もある 1578 はぢーん/はぢゅん 脱ぐ はぢたん、はぢらん、はぢてぃ/はぢゃん、はがん、はぢ 3857 ふかから ちーねー/ちゃらー/けーたらー、ちのー はぢてぃから ゆくり よー。(外から来たら/来たら/帰ったら、服は脱いでから休みなさいよ) 3858 ちん はぢれー。(服を脱ぎなさい) 1579 はちか そーぐゎち 沖縄の正月の最終日 3859 はちかそーぐゎちねー じゅりっんまぬ あん。(旧暦正月20日はジュリ馬祭りがある) 1580 ばち くゎいん 幸運である 〜くゎたん、〜くゎーん、〜くゎてぃ 3860 あん やれー っやーや ばちくゎとーっさー。(そうであればあなたは幸運だよ) 1581 ぱちみかすん パチンと音をたてる ぱちみかちゃん、ぱちみかさん、ぱちみかち 3861 むぬ なぎたい、っちゅ きっちゃい する ばすねー、てぃーふぃさ ぱちみかさーに しちきーん。(物を投げたり、人を蹴ったりするときには、手足をパチンと打って躾ける) 1582 はちゃー 蜂 3862 はちゃーんかい ささりーねー、うぬ はーい ぬぢ、くちさーに どぅく すっぷやーに はちっんぢゃち、ふぃじゅる みじっし ふぃじゅらさーに、うりから いさぬ やーんかい いちゅん。(蜂に刺されると、その毒針を抜いで、口で毒を吸い出して、冷水で洗って、それから医者のところに行く) 1583 はちゅん/はきーん 掛ける はちゃん、はかん、はち/はきたん、はきらん、はきてぃ 3863 くぬ くびかじゃい くびから はけー/はきれー。(この首飾りを首に掛けなさい) 3864 くぬ ぼーじゃーや てぃーんふぃさん たま はち、あんし まってんぐゎー くぇーてぃ がんじゅーぎさる。(この乳児は手も足もなんとまるまると太って丈夫そうなことか) 1584 はちゅん 吐く はちゃん、はかん、はち 3865 ゆくしむにー さんぐとぅ まっとーば はけー。(嘘をつかないで正直に言いなさい) 3866 うっさ はけーからー、まーまでぃん すし やん どー。(それだけ口にしたからにはどこまでもすべきだ) 933 はちゃい ふぃっちゃい 吐いたり下したり 3867 はちゃいふぃっちゃい すん。(吐いたり下したりする) 1585 はちゅん 発つ、逝く はちゃん、はたん、はち 3868 っやー をぅとー なー しくちんかい はちー?(ご主人はもう仕事に出たか) 3869 あぬ っちょー きっさ はち をぅらん。(あの人はすでに発って(又は、逝って)しまって居ない) 3870 いーなぬふぇーなー はち をぅらん。(こんなにも早く行ってしまって居ない) 3871 ちれー なー むる むっち はちねーらんくとぅ、ちゅーや っんまんかい ちれー うちきてーならんさ やー。(ゴミはもう全部持って行ってしまったので、今日はそこにゴミは置けないね) 1586 はちゅん 弁償する はちゃん、はかん、はち 3872 っちゅぬ くるま やんてぃ/きじちきてぃ ちゃーしん はかんとーならんぬー なとーっさー。(人の車を傷つけてどうしても弁償しなければならなくなっている) 3873 くれー わーがどぅ ばっぺーてぃ しぇーるくとぅ やくとぅ むる はちゅさ。(これは私が間違えてしたことなので全て弁償するよ) 934 はかすん 弁償させる はかちゃん、はかさん、はかち 3874 うり やんたい ねーん なちゃい しーねー はかすん どー。(それを壊したり無くしたりしたら弁償させるよ) 1587 はちゃ ぐみ もち米のおこし 3875 はちゃぐみねー しるーとぅ あかーぬ あてぃ、くーさる ばすねー やーさのーし やたん。(餅米のおこしには白と赤があって、幼い頃にはおやつだった) 1588 はぢゅん 剥ぐ はぢゃん、はがん、はぢ 3876 いゆぬ かー はぢゅん。(魚の皮をはぐ) 3877 しらしぐとぅ しぇーる かべー はげー/はがしぇー。(お知らせの紙は剥がしなさい) (参考)「はがすん」とも言う 1589 はぢゅん 配る はぢゃん、はがん、はぢ 3878 あれー くーさいに しんぶんはぢゃー そーたん どー。(あの人は幼いときに新聞配達していたよ) 3879 しーとぅ そーいねー ゆー ひこーきから びら はぢゅたん どー。(生徒の頃にはよく飛行機から宣伝ビラを撒いていたよ) 3880 こーなんぬ やまとぅぬ こーこー むる まかちゃくとぅ けんちょーぬ めーをぅてぃ ゆーしょーぬびら はぢょーたん。(興南が本土の高校をみんな負かしたので県庁の前で優勝の号外を配っていた) 1590 はぢゅん 船を造る はぢゃん、はがん、はぢ 3881 ふに はぢゅん。(船を造る) 1591 ぱったり げーやー すん パタパタする 〜さん、〜さん、〜っし 3882 いま いよー ぱったりげーやー すくとぅ なりらん ちゅのー かちみうーさん。(活魚はパタパタするので慣れない人には捕まえられない) 1592 はっちりーん はじける はっちりたん、はっちりらん、はっちりてぃ 3883 じゃくらぬ っんでぃ はっちりとーん。(ザクロが熟んではち切れている) 3884 はっちりらわどぅ/はっちりてぃからどぅ かまりーん どー。(はち切れれば/はち切れてから食べられるよ) 3885 どぅく くぇーてぃ あんし ちんぬ はっちりとーる。(あまりにも太ってあんなに服がはち切れている) 3886 「さーたーあんだぎー」や はっちりとーしどぅ まーさる。(「さーたーあんだぎー」ははち切れているのがおいしい) 935 はっちりら ちりら すん はちきれそうだ 〜さん、〜さん、〜っし 3887 ありんくりん いってーくとぅ ふくるぬ なまにん はっちりらちりら そーん。(あれもこれも入っているので、袋は今にもはち切れそうになっている) 1593 はっちゃかいん 出くわす はっちゃかたん、はっちゃからん、はっちゃかてぃ 3888 んかしどぅしとぅ はっちゃかたくとぅ、でぃかでぃか コーヒー ぬみーが いか/いちゅみ んでぃいち 2、3じかぬん はなし さん。(昔の友と出くわしたので、じゃーコーヒーを飲みに行こう/行こうかといって2、3時間も話をした) 3889 おーえーぬ みーんかい はっちゃかたん。(けんかしているなかに出くわした) 3890 ないむん とぅてーる とぅくまんかい はっちゃかてーさ やー。っやーん むっちっんぢゃーに かめー。くぇーぶー やさ やー。(果物を収穫したところに出くわしたね。あなたも持って行って食べなさい。食べ物の付きがあるね) 1594 はっとぅ 禁止 3891 っちゅぬ あちまいどぅくろー てーげー たばこー はっとぅ なてぃ たばくふちゃーや じゃーふぇー なとーん。(人が集まるところはだいたいタバコは禁止になっていて喫煙者は困っている) 3892 まちりぬ あくとぅ くぬみちぇー くるまー むる はっとぅ なとーん。(祭りがあるのでこの道は車はみんな禁止になっている) 1595 はっぱいん 大きく見開く はっぱたん、はっぱらん、はっぱてぃ 3893 みーや たーちなー むっちょーてぃ とぅめーうーさんどぅ ある ゐ? なーふぃん みー はっぱてぃ とぅめーれー。(目を2つ持っていても探せないのか。もっと目を大きく見開いて探しなさい) 1596 ばっぺー 間違い 3894 みちばっぺー(道を間違えること)、っちゅばっぺー(人違い)、みーばっぺー(見間違い)、しーばっぺー(やり違えること)、かちばっぺー(書き違えること)、にんぢばっぺー(寝違い) 3895 いーばっぺーや ちちのーし。(言い間違いは補って聞きなさい) 3896 っやー むのー いみくじ わからん どー。ばっぺーひっぺー そーさ やー。(あなたのはわけがわからないよ。あれこれ間違っているよ) 1597 はっぷがすん 吐き出す はっぷがちゃん、はっぷがさん、はっぷがち 3897 ちむんかい ある くとぅ くゎっくゎさんぐとぅ むる はっぷがしわどぅ かるく ないん どー。(心にあることを隠さずにみんな吐き出せば軽くなるよ) 1598 はてぃ 終わり、キリ 3898 あわりぬ だんだん、はてぃぬ ねーらん。(苦労が続いて、終わりがない) 3899 うぃなぐぬ はてぃれー じゃー ないん。(女はしまいには蛇になる) 3900 めーとー かわてぃ ゆくぬ っんぢてぃっち ゆくぢゅーく なてぃ、あとー はてぃぬ ねーらん ないん。(以前とは変わって欲が出てきてずうずうしくなって、終いには終わりがなくなる) 3901 はぃー(何をしでかすか解らない者)、=ぬーがすら わからん むん、=ぬち してぃ むん=はてぃ むん(命知らず) 3902 はてぃーな むん(どうしようもない者、=したたか むん=ちゃーん ならん っちゅ)、 3903 はてぃぬ くさらー(どうしようもないほど腐れきった者)、はてぃぬ うーまくー(どうしようもない生意気者、=とぅいんちかみんならんっちゅ) 3904 はてぃぬ あんまさ なとーさ。(どうしようもないやっかいなことになっている) 3905 はてぃ あんまさ(どうしようもない厄介なこと)、はてぃ わらばー(どうしようもない餓鬼)、はてぃ ゆーくー(すごい欲張り)、はてぃ うぃなぐ(何をしでかすか解らない女、*はてぃうぃきが=ぬーが すら わからん うぃなぐ) 3906 なー ゆみはてぃてーくとぅ けーさ やー。(もう読み終えたので返すね) 1599 はな 鼻 3907 はな ふちゅん。(いびきをかく) 3908 はな ふぃーん/ふぃっちょーん。(くしゃみをする/している) 3909 はな しぴーん。(鼻をかむ) 3910 はな ししーん。(鼻をすする) 3911 はな しぷいん/しっぷいん。(鼻を吸引する) 3912 はな ふらちょーん。(威張っている、=はな たかだかー なとーん) 3913 はな かたまやー なやーに ぬーぬ かじゃん さん。(鼻づまりになって何の臭いもしない) 3914 はな むにー(鼻声)、はな だい(鼻みず)、はなだやー わらばー(鼻垂れ小僧)、はな しっぴらー/しっぴるー(鼻が低い者) 936 はな ふぃちゅん くしゃみをする 3915 はなびけー ふぃっちょーん。(くしゃみばかりしている) 3916 ありんかえー むぬん いららん、はなん ふぃららん っちゅ やくとぅ、くとぅばー ゆー ちー ちきらんとーならん どー。(あの人にはものも言えない、くしゃみもできない、ことばはよく気をつけないといけないよ) 937 はな しち 風邪(鼻が湿気ていること) 3917 はなしち そーん=はな ぴーぴー そーん。(風邪をひいている) 3918 はなしちがたー あらに?(風邪ひきそうじゃないの) 3919 はなしち かかいぎさー あらに?(風邪を引きそうじゃないの) 3920 はなしちぬ ふぇーとーくとぅ かからんぐとぅ どぅーん ふぃじゅらすな よー。(風邪が流行っているので、ひかないように体も冷やすなよ) 1600 はな はじめ 3921 にーはな やくとぅ、ふた あきーねー なまにー すん どー。(煮始めだから、ふたを開けたら生煮えするよ) 3922 にんぢはなに でんわぬ なやーに うりから あとー ちゃー みーぐふぁいさーに にんだらんたん。(寝入りばなに電話が鳴ってそれから後はずっと眼がさえて眠れなかった) 3923 ちゅーや たびぬ っんぢはな やくとぅ、ほーちぇー すな よー。(今日は旅の出立なので、掃き掃除はするなよ) 1601 はな 花 938 はな あたい 花園 3924 やーぬ めーや はなあたい、くさーや やしぇーあたい、めーなち はるわじゃ そーてぃ たぬしみ やん。(家の前は花園、裏は菜園、毎日畑仕事していて楽しんでいる) 939 はな いちー 花瓶 3925 はないちー むっちくーわ。(花瓶を持っておいで) 940 はながさ 花笠 3926 はながさー をぅどぅいびけーにどぅ ちかいる。(花笠は踊りにしか使わない) 1602 はなすん 離す はなちゃん、はなさん、はなち 3927 てぃー はなしーねー でーじ ないくとぅ、とぅっかちみり よー。(手を離すと大変なことになるから、ちゃんとつかみなさいよ) 1603 はなすん 話す はなちゃん、あなさん、はなち 941 はなし はんがく 話半学 3928 っちゅぬ あちまい どぅくるんかえー いちゅし やんでぃ。ぬーがんでぃ いーねー、はなし はんがく やくとぅ、ちちゅる うっさー むる たみ ないん。(人が集まるところへは行くべきだとさ。どうしてかと言うと、話だけでも半分は学べるということなので、聞くだけでためになる) 1604 はねーかすん 盛り上げる はねーかちゃん、はねーかさん、はねーかち 1605 はねーちゅん 盛り上がる はねーちゃん、はねーかん、はねーち 3929 じゃー はねーかさー(座を盛り上げる者、=じゃー むちゃー) 3930 ありが ちーねー、じゃーぬ かわてぃ はねーちゅん どー やー。(あの人が来ると、雰囲気が変わってにぎやかになるよね) 1606 はばかいん 広い場所をとる はばかたん、はばからん、はばかてぃ 3931 とぅーいみちんかい はばかいんな けー。(通路に広がらないでくれ) 3932 ふぁーぬ はばかとーくとぅ、ちーしぇー まし あらに?(葉が広がっているので、切った方が良いのではないか) (参考)いったー あたいぐゎーや あんし かんだぬ ふちゃーてぃ、ふぃさん いりららんさ。(あなたの家の菜園はかずらがあんなに茂って、足の踏み場もない) 1607 ばばっくゎーすん ごまかす ばばっくゎーちゃん、ばばっくゎーさん、ばばっくゎーち 3933 あれー うちあたい する くとぅ いらってぃ、あんいー かんいーっし ばばっくゎーちょーたん。(あの人は思い当たることを言われて、あれこれ言ってごまかしていた) 3934 ちかぐろー っんまがどぅ やんどーんち うとぅすい ばばっくゎーち じん ぬぢゅる やなむんぬ をぅくとぅ ちー ちきらな。(近頃は孫だよといってお年寄りをごまかしてお金をだまし取る悪い人がいるので気を付けようね) 1608 はばちゅん はかどる、さばく、たいらげる はばちゃん、はばかん、はばち 3935 びんちょーや/しくちぇー はばちょーみ?(勉強は/仕事ははかどっているか) 3936 ちゅーぬ ういむのー むる はばちー?(今日の売り物はみんなさばいたか) 3937 くぬ くゎっちーや むる はばけー。(この御馳走はみんなたいらげなさい) 1609 はぶ 毒蛇 3938 ハブぬぐとぅ かくじぬ とぅがとーる むぬんかい ハブかくじゃーんでぃ いちょーん。(ハブのように顎骨が尖っている者を「ハブかくじゃー」と呼んでいる) 3939 はぼー しでぃてぃちゃーきぬ ぐまーぬどぅ どぅこー ちゅーさんでぃ どー。(ハブは生まれたばかりの小さいのが毒は強いんだってよ) 3940 ハブんかい うたりーん/うたったん/さりーん。(ハブに咬まれる/咬まれた/やられる) 1610 はまいん 頑張る はまたん、はまらん、はまてぃ 3941 どぅく びんちょー はまいぢゅーさぬ、かたー ゆかいねー くふぁとーん。(あまりに勉強に熱中したので、肩はかなり凝っている) 3942 してぃみてぃ/しとぅみてぃ うきてぃから にんぢゅる みーまでぃ めーがめーなち ゐぬくとぅ びけー ちゃー しーっし どぅく はまいぢゅーこー ねーらに?(朝早く起きてから眠るときまで毎日同じことだけをしてあまりに頑張りすぎていないか) 1611 はら 方面、側 3943 あぬ はら(あっちの方)、ふぇーぬ はら(南の方、南側) 3944 まーぬ はら(どの方面) (参照)はた 1612 はら 母方の親戚 はろーじ〈親族(父方、母方、長男方、次男方、..)〉 3945 はら わかやー(母親が違う人)、しじ わかやー(父親が違う人) 3946 っやー はらー まー やが?(あなたの母方の親戚はどこなのか) 3947 いったー はらどぅ/まがらどぅ やる ゐ?(お前たちは親族なのか) 3948 まがらびけーんかい はぎ よー。(親族だけに配りなさいよ) 3949 あったーや はら てぃーち やん どー。(あの人たちは兄弟だよ) (参考)ちーかー(血族)、っうぇーか(親戚)、まがら(親類) 1613 はらいん 払う はらたん、はらーん、はらてぃ 3950 はれーむんぬどぅ うふさくとぅ どぅーぢけー する じんぬ いきらさん。(支払いが多いので自分で使うお金が少ない) 3951 ちかぐろー じんぬ みぐいぬ わっさくとぅ はれーぬ わっさる っちゅぬ うほーく なとーん。(近頃は金めぐりが悪いので支払いが滞る人が増えている) 942 はらい めー 支払い 3952 はらいめーぬ あくとぅ、じぬんかい っわーっとーぐとぅ ちむぬまどぅん ねーらん。(支払いがあるので、お金に追われているようで気が休まらない) 1614 はらすん 流す、走らせる はらちゃん、はらさん、はらち (参照)はいん(流れる、走る) 1615 はらすん 晴らす はらちゃん、はらさん、はらち 3953 あみ はらちから いけー。(雨がやむのを待ってから行きなさい) 3954 やく/うらみ はらすん。(厄/恨みをはらす) 1616 はりーん 晴れる はりたん、はりらん、はりてぃ 3955 あみん はりらん まーる/ばーる っんぢてぃ っんぢゃん。(雨も晴れないうちに出て行った) 3956 ちゃー ないがんでぃ うむてー をぅたしが、さちぬ みーたくとぅ、ちむぬ はりとーん。(どうなるかと思ってはいたが、先が見えたので、心は晴れ晴れしている) 3957 っんまりどぅしぇー やくむち やくとぅ、とぅしぬ あきてぃどぅ はりやく ないる。(生年祝いの年は厄年なので、年が明けてから厄払いができる) 1617 はりーん 腫れる はりたん、はりらん、はりてぃ 3958 ちら/わた/にーぶたーぬ はりーん。(顔/お腹/できものが腫れる) 3959 ちぬーや ぬみぢゅーさどぅ あたがやー。ちら はとーんねー すさ。(昨日は飲み過ぎたのかなあ、顔が腫れているようだ) 1618 ばりん たわし 3960 ふかから けーてぃ ちーねー かーをぅてぃ ばりんさーに てぃーん ふぃさん あらてぃから うちんかい いーん どー。(外から帰って来たら井戸でたわしで手足を洗ってから家の中に入るんだよ) (参考)「さーら」とも言う 1619 はる 耕地 3961 はる あっちゃー(農業従事者) 3962 はる あっちゅん。(農業をする) 3963 はるんかい いちゅん。(田畑に行く) 3964 やーぬ くさーぬ あたいぐゎーんかい どぅーくる ちゅくてーる びら やくとぅ、はるさーたーぬ ぐとー あらん、かーげー わっさしが、かむみ?(家の裏で自分で作っているネギなので、農作人たちのようではなくて、見かけは悪いが、食べるか) 3965 はる ちゅくてぃ しち まてぃ。(畑を耕して植え付け時期を待て) 1620 はる 墓 3966 はる まぶやー(墓で「まぶやー ぐみ(落とした魂を込めること)」をすること) 3967 まぶやー ぐみ さんねー、だやーぐゎー なすん どー。(魂込めをしないと精気が抜け出た状態にしてしまうよ) 3968 はる すーじ(墓のお祝い) 3969 みーばか ちゅくたん どー。(新しい墓をつくったよ) (参照)はか (参考)ふーる まぶやー(便所から不動明神をお呼びして「まぶやー ぐみ」をすること) 1621 はろーじ、っうぇーか はろーじ 親族 3970 はろーじびけー うんちけーさびたん どー。(親族だけを案内したんですよ) 1622 ばんじ さなか 3971 むぬ かどーる ばんじに ていでん なてぃ むぬん かまらん なたしが、あやーや 「はなぬ しちゃー くち」んでぃ いち わらわちゃん。(食事をしているさなかに停電になって食事もできなくなったが、母は「鼻の下は口」と言って笑わせた) 3972 むぬ しこーいむこーい そーる ばんじに でんわびけーっし かしまさぬ。(食事を準備しているさなかに電話ばかりでうるさくてならない) 3973 なま っやーや さらばんじ やさ やー。(今あなたは絶頂期だね) 1623 はんじょー すん 栄える 〜さん、〜さん、〜っし 3974 あまー んかしから あちねー そーしが、なまぬ っくゎっんまがぬ でーまでぃん はんじょーそーん。(あの家は昔から商売しているが、現在の子どもたちの代までも栄えている) 1624 はんすん はずす はんちゃん、はんさん、はんち 3975 バンド/うーび はんすん。(バンド/帯をはずす) 3976 あれー わったーから はんさな。(あの人は私たち仲間からはずそうよ) (参照)はんでぃーん(はずれる) 943 はんち げーいん はね返る 〜げーたん、〜げーらん、〜げーてぃ 3977 うぬ ないむのー はんちげーとーしどぅ かまりーん どー。(その果物は跳ねっ返っているのが食べられるよ) 3978 ちゃんぐとぅ ないんでぃーる くとぅん かんげーらんぐとぅ さーに、どぅーぬ っうぃーんかい はんちげーてぃ ちょーさ やー。(どういうことになるということも考えないでして、自分の身の上に跳ね返って来ているんだね) 1625 〜はんすん 〜機会をうしなう 〜はんちゃん、〜はんさん、〜はんち 3979 とぅいはんすん。(取りそこなう) 3980 っやーや ちゅーしぬ にーさくとぅ、かみはんちょーしぇー。(あなたは来るのが遅いので、食べ損なっているのさ) 3981 くゎっちー かみはんち、っやーや ふにびけーん なてぃから ちゅーみ? くぇーぶーぬ ねーんさ やー。(ごちそうを食べ損なって骨だけになってから来るのか。食べ物の付きがないね) 3982 がくむん しーはんちゃる くとぅ なま なてぃ くーくぇー そーん。(学問をする機会を失ったことを今になって後悔している) 3983 いちぇーが ちゅーる かーじ いちぇーはんちょーる どぅしぬ をぅん。(逢いにくるたびに逢い損なっている友人がいる) 3984 あぬ ゑいが んーでーやーんでぃ うむとーたしが、ちゅらーさ わしてぃ んーぢはんちゃん。(あの映画は観ようと思ったが、すっかり忘れて観そこなった) 3985 チケット めーかにてぃ こーたしが、ちゅらーさ わしてぃ しばい みーはんちゃん。(前売り券を購入したが、すっかり忘れて芝居を観そこなった) 1626 はんた 端 3986 はんたゐー しーねー どぅげーりーん どー。(端っこ座りをするとひっくり返るよ) 1627 はんだま はるたま、水前寺菜 3987 はんだまぬ しろー いるぬ うてぃてぃ むらさちっんむぬ いるぬぐとぅ ないん。(水前寺菜の汁は色が落ちて紅芋の色のようになる) 1628 はんちゅん はじく、まく はんちゃん、はんかん、はんち  3988 っやーや いーし ちかんねー/ちかんだれー はな はんかりーん どー。(おまえは言うことを聞かないと鼻をはじかれるよ) 3989 ちゅらすがい さーに かばーぐゎーん はんけー。(きれいに装って香水もつけなさい) 3990 まーす はんかったん。(塩をまかれた) (参考)みじ くんちゃきらってぃ よー(水をひっかけられてねえ) 1629 はんでぃーん ほどける はんでぃたん、はんでぃらん、はんでぃてぃ 3991 くじ こーたしが、むる はんでぃたん。(くじを買ったが、すべてはずれた) 3992 っんぢちゃーっんぢちゃー すくとぅ、うーびや はんでぃてぃちゅーん。やくとぅ、ちゅーくねーん しみとーちゅし どー。(動くので、帯はほどけてくる。それで、かなりきつく締めておくのだよ) 3993 かんげーよー けーたくとぅ うみーやみーや はんでぃとーん。(考え方を変えたので思い悩みから解かれている) 1630 はんぶぬー 半分、半丁 3994 とーほー はんぶぬー うてぃくぃれー。(豆腐は半丁売ってくれ) 1631 ばんみかすん バタンと音をたてる、思い知らせる ばんみかちゃん、ばんみかさん、ばんみかち 3995 かじぬ ばーばー そーる ばすねー、はしろー みちとーかんねー ばんみかち てぃー やますん どー。(風が強いときには、戸は閉めておかないとパタンと急に閉まって手をケガするよ) 3996 まるけーてぃ ふぃーらーぬ をぅたくとぅ、スリッパさーに ばんみかちゃん。(久しぶりにゴキブリがいたので、スリッパで思い切りたたいた) 3997 プロレスぬすーぶをぅてぃ うみちっとぅ きらってぃ ばんみかち ちゅーく とーりてぃん しぐ たちあがいん。うったー どぅーや ちゃーが なとーら?(プロレスの試合では思い切り蹴られてバンと強く倒れてもすぐに立ち上がる。あの人たちの体はいったいどうなっているのか) 1632 はんめー ご飯 3998 っやー はんめーや あみ?(あなたのご飯はあるか) 3999 はんめーぬ ちりとーん。(飯米が切れている) 4000 てぃがねー さしが、はんめーでーん ちゅーや ねーんたん。(手伝いをしたが、ご飯代も今日はなかったよ) ひ、び 1633 びーちゃー もぐらの一種 4001 びーちゃーぬ なちぐぃーや たーち あてぃ、ぴちぴちーっし なちーねー じんぬ いーん。くちゅくちゅくちゅんでぃ なちーねー いりわいぬ うきーんdeぃる しらし やんでぃ。(「びーちゃー」の鳴き声は2つあって、ぴちぴちーと鳴いたらお金が入る。くちゅくちゅくちゅと鳴いたら口論が起こるという知らせだってさ) 1634 びけー/びけーじ/びけーん/びかー だけ(限定) 4002 とぅーびけー/びけーじ/びけーん(10だけ) 4003 いくちびけー やが?(どれだけなのか) 4004 セールや ちゅーびけーじどぅ やいびーん どー。(セールは今日だけですよ) 4005 うちなーびけーん やさ。(沖縄だけだよ) 4006 っやーびけー やん どー。(あなただけだよ) 4007 あまびけー やさ。(あっちだけだよ) 4008 っんまびけー やさ。(そこだけだよ) 1635 びじゅる/びんじゅる 竜宮の神が祭られている拝所の霊石 1636 びちー べき 4009 っやーや いーびちー/しーびちー くとぅ そーみ?(あなたは言うべき/すべきことをしているか) 4010 ぎんこーんかい あじきびちー むのー やーんかい うかんぐとぅ むっち っんぢー? やーんかい じん うちきてー ならん どー。(銀行に預けるべきものは家には置かないで持って行ったか。家に現金を置いてはだめだよ) 1637 ひっくゎーすん ひく ひっくゎーちゃん、ひっくゎーさん、ひっくゎーち 4011 みちなかい まやーぬ くるまんかい ひっくゎーさっとーたん。(道路で猫が車に轢かれていた) 1638 ひゃーがいん 干し上がる ひゃーがたん、ひゃーがらん、ひゃーがてぃ 4012 うみばたんかい さぎらっとーる いちゃぐゎーや ひゃーがてぃ くふぁとーたん。(海端に下げられているイカが干し上がって固くなっていた) 1639 ひやみかすん 気合いを入れる ひやみかちゃん、ひやみかさん、ひやみかち 4013 あれー しかしか そーてぃ いぢりぬ ねーんくとぅ、ひやみかさーに いぢりぐゎー ちきれー。(あの人は落ち着かなくて意気地が無いので気合いを入れて意地をつけなさい) 1640 ひょーし 偶然、機会 4014 あま っんぢん くま っんぢん ゐぬ っちゅとぅ はっちゃかいる くとー ひょーしぇー やしが、ふぃるましー くとぅ やん。(あっちへ行ってもこっちへ行っても同じ人と出くわすことは偶然だが、不思議だねえ) 4015 ありとぅ どぅし やれー、うちなーぐち ちかいる ゐー ひょーし やさ。(あの人と友人なら、沖縄語をつかう好い機会だよ) 1641 びら ネギ ちりびらー〈ニラ〉 4016 びらー ちぶるぬ をぅたい とぅてぃ、ちりびらーや みーぬ をぅたい とぅいんでぃ。(ネギは頭の疲れをとって、ニラは目の疲れをとるんだって) 4017 すばじるんかえー びら いりーねー かばく なてぃ いっぺー まーさしが、ちりびらーや あねー あらん。(そば汁にネギを入れると香ばしくなってとてもおいしいが、ニラはそうではない) 1642 びんがた 紅型 4018 びんがた ぢん あいびーみ?(紅型の着物ありますか) 4019 わんねー まーち、だき、っんみぬ びんがたぬ しち やん。(私は松竹梅の紅型が好きよ) 1643 びんしー 酒や水を入れる道具、瓶子 4020 びんしー しこーれー。(「びんしー」を準備しなさい) ふ、ぶ 1644 ふいーてぃ 不得意 4021 っちゅぬ めーんかい っんぢーしぇー ふいーてぃ やさ。(人の前に出るのは得意ではない) 4022 うた うたいしぇー ふいーてぃ やん。(歌を歌うのは不得意だ) 1645 ふいん 降る ふたん、ふらん、ふてぃ 4023 うみんちゅが いーしぇー、くちかじぬ ふちーねー あみぬ ふいんでぃ。(漁師が言うには、東風が吹いたら雨が降るって) 1646 ふいん 掘る ふたん、ふらん、ふてぃ 4024 あな/ぢー ふいん。(穴/地面を掘る) 944 ふい っんぢゃすん 掘り出す 〜っんぢゃちゃん、〜っんぢゃさん、〜っんぢゃち 4025 うちなーぬ ぢーんかい なーだ にんとーる みくち ふいっんぢゃちからどぅ やーにんじゅぬ めーんかい けーらりーる/けーさりーる。(沖縄の地にまだ眠っている遺骨を掘り起こしてからこそ遺族のもとに帰ることができる/返すことができる) 1647 ふいん 振る ふたん、ふらん、ふてぃ 4026 しょーがくしーぬ くる ぶーらんこー ぬやーに、たーが まぎーく ふゆーすがんでぃち すーぶ そーたん。(小学生の頃ブランコに乗って、誰が大きく振ることができるかと勝負をした) 4027 ハワイぬ もーえーぬ くし どぅーぶに ふとーる しがたー なみぬ ゆりとーるぐとぅ やん。(ハワイのフラダンスの腰骨を振っている姿は波がゆれている様である) 4028 わんにん まじゅん そーてぃ っんぢとぅらしよーんでぃ どぅーんかい しがたしが、っやーや っちゅいっし をぅとーけーんでぃち ふらったん。(私も一緒に連れて行ってくださいとすがりついたのに、あなたは一人で居なさいと嫌がられた) 945 ふい けーすん (病気が)再び悪化する 〜けーちゃん、〜けーさん、〜けーち 4029 ふいけーしーねー のーいぐりさくとぅ、どぅーや ちゃー くくりり よー。(ぶり返すと治りにくいので、体はいつも用心しなさいよ) 1648 ふー 幸運 4030 ぬーが やら あさから ちむぬ んかーんたくとぅ たびんかい いかんたれー、うぬたびぬ くるまぬ じこぬ あてぃ、わんねー ふーぬどぅ あてーさ。(なぜか朝から気が進まな買ったので旅行に行かなかったが、その旅行の車の事故があって、私はほんとに好運だったんだね) 1649 ふー 穂 4031 っんにぬ ふーぬぐとぅ っちゅにんぢぬん みーぬ いらわ くび をぅーりり。(稲の穂のように人間も実が入れば首を折るものだ) 1650 ふー、なれー 風習 4032 やーぬ/むらぬ ふー(家の/村の習わし) 4033 うちなーぬ なれーや とーからぬ ながりん うふさん。(沖縄の風俗は中国からの影響も多い) 1651 ふー 帆 4034 ふーだかぶにぬ とーりやっさるぐとぅ、っちゅにんぢぬん ちむだかー ないねー ふぃられーぐりさん。(帆の高い船は倒れやすいように、人間も高慢になると付き合いにくい) 1652 ふー はい 4035 しーじゃー しーじゃ なち、「うー」、「ふー」どぅ すん どー。(年上は年上として扱い、尊敬の「うー」「ふー」を使うんだよ) 4036 「いー」、「ひー」っし ふぃじ しん しむん。(「いー」「ひー」で返事してもいい) 4037 うー、やいびーん どー。(はい、そうですよ) 4038 いー、やん どー。(はい、そうだよ) 4039 あぬ やー ふー。(あのですね) 4040 っやーさーに いち とぅらし よー ひー。(あなた、言ってちょうだいね) 4041 っやーから さち ゆーふる いれー ひー。(あなたから先に風呂に入んなさいよ) 4042 うんじゅから ゆーふる さち な(い)みそーり よー ふー。(あなたから風呂は先に入ってくださいね) 4043 っやー かめー/いけー/くーんけー/いかんけー ひー。(あなた、食べなさい/行きなさい/来ないで/行かないでね) 1653 ふーかさー ほら吹き 4044 あれー ふーかさー やくとぅ、ありが いーしぇー がってぃん すな よー。(あの人はほら吹きだから、あの人が言うことは信用するなよ) 1654 ふー 頬 946 ふー くぶー 頬くぼみ 4045 っやーや わらいねー、ふーくぶーぐゎーぬ っんぢーん やー。(あなたは笑うとえくぼが出るね) 947 ふー けーいん ふくらむ ふーけーたん、ふーけーらん、ふーけーてぃ 4046 むち/まーいぬ ふーけーいん。(餅/鞠がふくらむ) 948 ふー けーらすん ふくらます ふーけーらちゃん、ふーけーらさん、ふーけーらち 4047 ぶーかーんかい くーき いってぃ ふーけーらしぇー。(風船に空気を入れてふくらましなさい) 949 ふー たい 頬たれ ふー たやー〈頬が垂れている者〉 4048 くぬ いんぐゎーや ふーたい そーん やー。(この犬は頬が垂れているね) 1655 ふーち 流行病 4049 なま ふーちぬ ふぇーとーくとぅ、てぃー あらてぃ、ぬーでぃーん がらがらーっし ゆしぢ、ゆー くくりり よー。(今流行病が流行っているので、手を洗って、うがいをして、注意しなさいよ) 1656 ふーち モグサ 4050 わらび そーいに なちぶさー のーするたみに わたんかい ふーちさーに やーちゅー さったん。(子どもの頃に泣き虫を直すためにお腹にモグサでお灸をされた) 1657 ふーぢ 流儀、風采 4051 くまー くまぬ ふーぢさーに すん どー。(ここはここの流儀でするよ) 4052 なー めーめー ふーぢ あるぐとぅ しーよー やー。(各自様になるようにしなさいよ) 4053 ふーぢぇー あるぐとぅ、すがてぃ あっき よー。(様になるように、装って外出しなさい) 4054 ふーぢぇー ねーらん くとー すな よー。(みっともないことはするなよ) 4055 ありが しーよー、いーよー ふーぢぇー ねーらん。(あの人の仕方、言い方がみっともない) 1658 ふーぢー なりふり 4056 しんしー/いさ/でぃきやー ふーぢー やさ やー。(先生/医者/秀才の身なりだね) (参考)しんしー/いさ/でぃきやーぎさん(先生/医者/秀才のようだね);しんしー/いさ/でぃきやーらーさん(先生/医者/秀才のようだね) 1659 ふーち ばー ヨモギ 4057 んかしぇー どぅーぢゅーく するたみんでぃち、ふーちばー ちちちゃーに んぢゃじる ぬまさったん。(昔は体を強くするためにといって、ヨモギをつついて苦汁を飲まされた) 1660 ふー ぢら 頬 4058 ゆちぐにぬ わらびんちゃーや りんごぬ ぐとぅ ふーぢらー まっかーらぐゎー そーん。(雪国の子どもたちはりんごのように頬を真っ赤にしている) 1661 ふーなー ふり 4059 でぃきやー/しっちょーる/ないん/わかいん/んーだん/しらん ふーなー すな けー。(秀才/知っている/できる/解る/観た/知らないふりをするな) 4060 うしだまてぃ わからんふーなー そーしが、ぬーんくぃーん わかとーん。(おし黙ってわからないふりをしているが、何でもわかっている) 4061 あれー にんとーんふーなーっし はなしぇー むる ちちょーたんでぃ どー。(あの人は寝ているふりをして、話はみんな聞いていたってよ) 4062 っちゅぬ くとぅ やくとぅ、んーだんふーなー/ちからんふーなー そーん。(他人のことなので、見ないふり/聞けないふりしている) 4063 ぬーん すしぇー ねーんたくとぅ、しらんふーなーっし やーんかい けーたん。(何もすることはなかったので、知らんふりをして家に帰った) 1662 ふーび 褒美 4064 まるふぃーじーぬ うくねーぬ ゆたさくとぅ、からだがふーや ぐふーび やさ。(常日頃の行いがいいので、健康なのはご褒美だよ) 1663 ふーりんなー ほうれん草 4065 ふーりんなーや とーふとぅ ししとぅ っんぶさー しーねー いっぺー まーさん。(ほうれん草は豆腐と肉で煮込みにすると、とてもおいしい) 1664 ふか 外、他 4066 やー なれーどぅ ふか なれー。(家庭での行儀が外でもそのまま出る) 4067 っやーふかに たーが ないが? ふかねー たーん をぅらん。(あなたの他に誰がいるか。他には誰もいない) 4068 やーぐまいびけー さんぐとぅ、まるけーてぃなーや ふかんかい ちむ とぅめーいが っんぢくーわ。(家に閉じこもってばかりいないで、ときには外に出て気分転換しておいで) 4069 あれー やーぬくとぅん ならん、をぅとぅぬ くとぅん さん、ふかまーるーびけー そーん。(あの人は家事もできない、夫のこともしない、外出ばかりしている) 950 ふかから ちやー 外着 4070 \expl 反意語は、やーから ちやー/やーからー(普段着) 4071 ふかからちやーどぅ やくとぅ、やーぬ むんとー まじゅのー あらいな よー。びちぬ ちんから いるぬ ちちゃい、ちーち くーなてぃ ふかから ちちぇー あっからん ないん どー。(外着なので、普段着とは一緒には洗うなよ。別の服から色が付いたり、縮んで小さくなって外に着て歩けなくなるよ) (参考)「ふかからー」とも言う 1665 ふかすん 沸かす  ふかちゃん、ふかさん、ふかち 4072 やっくゎん ゐしてぃ ゆー ふかさーに ちゅーかーんかい ちゃー いれー。(やかんに湯を沸かして急須にお茶を入れなさい) 1666 ふかすん (芋を)煮る、(まんじゅうを)蒸す ふかちゃん、ふかさん、ふかち 4073 っんむ/まんじゅー ふかすん。(芋を煮る/まんじゅうを蒸す) (参照)っんぶすん 1667 ふがすん 穴をあける ふがちゃん、ふがさん、ふがち 4074 ちむ ふがすん。(満足させる) 4075 ちむ ふぢゅん。(満足する) 4076 いんぐゎーんかい ちび くーらってぃ ずぼんに ちゅらーさ みー ふがさったん。(犬にお尻を咬みつかれてズボンにおおきく穴をあけられた) 4077 わらび そーいに はーいさーに ぶーかーふがしぇー っし あしだん。(子どものときに針で風船に穴開けして遊んだ) 4078 うさきーぬ じょーのー(=ぐむち) ふがちぇーさ やー。ちゃーする ちむえーが やー?(そんなに大きな公金を使い込んでいるね。どうするつもりかねえ) (参考)むら ぐむち(村の公用物)、ぱっちー くゎーえー(めんくい取り)、びーだま くゎーえー(おはじき取り) 1668 ふぎーん 穴があく ふぎたん、ふぎらん、ふぎてぃ 4079 くぬ やっくゎのー/ゆーわかさーや みじぬ たとーしが、みー ふぎてー をぅらに?(このやかんは/湯沸かしは水が垂れているが、穴があいてはいないか) 4080 みー ふがー、ふぎむん(底に穴のあいた道具) 1669 ぶかりー 縁起が悪いこと 4081 あさんなーらから/しとぅみてぃから あびやーてぃーやー しーねー、うぬ ふぃーや ぶかりー ないん どー。(朝っぱらから/早朝から文句をいうと、その日は縁起悪くなるよ) 4082 ぶかりー ないくとぅ いちむしぇー いってー ならん どー。(縁起が悪くなるから動物は入れてはいけないぞ) 1670 ふぎ 欠損 4083 くんちちぇー ふげー ねーらに?(今月は欠損はないか) 1671 ふきーん さえずる ふきたん、ふきらん、ふきてぃ 4084 とぅいぐゎーぬ ふきてぃ ちちぐとぅ やん やー。(小鳥がさえずって耳に心地よいね) 4085 そーみなーぬ たかぶき けーちけーち する むのー ちむに ふぃびち ちむん あらーりーんねー すん。(メジロが高鳴きをし合うのは心に響いて心が洗われるようだ) 4086 なーぬ きーぬ っうぃーをぅてぃ とぅいぬ やなぶき そーる ばすねー はぶぬ をぅいが すら わからんくとぅ ちー ちきり よー。(庭の木の上で小鳥が変な鳴き声をするときはハブがいるかもしれないので、気をつけなさいよ) 1672 ふきーん くぐる ふきたん、ふきらん、ふきてぃ 4087 まやーぬ かちぬ みーから ふきーん。(猫が薮の中をくぐり抜ける) 4088 どぅーぬ っうぃーんかい さわい ないる くとー どぅーくる ふきーる くとぅぬ なてぃどぅ どぅーぬ みち ふぃらちゅる くとぅん ないさ。(自分の身の上に障害になることは自分自身で抜け出ることができてこそ自分の道を開くこともできる) 1673 ふきーん 老ける ふきたん、ふきらん、ふきてぃ 4089 うやぬ ふきーねー っくゎぬちゃーや うや あたらさっし ながぬち みしーるぐとぅ すしどぅ うやっくゎ やる。(親が老けると子どもたちは親を大切にして長生きするようにすることこそが親子である) 1674 ふく 肺 4090 ふくまーみ(心臓)、たきーまーみ(腎臓)、ちむぐゎー(肝臓) 4091 うちなーをぅてー くんちぶすく ないねー、ししぬ ふく、ふくまーみ、たきーまーみ、ちむぐゎーとぅ ちでーくに、ちりびらー、ふぃる ぐー なち、んーすん かたがたーとぅ いってぃ、しんじむん ちゅくやーに くんち ちきーん。(沖縄では元気がなくなると、豚の肺、心臓、腎臓、肝臓とにんじん、ニラ、にんにくを混ぜて、味噌もたくさん入れて、おつゆにして元気をつける) 1675 ふぐい ふぐり 4092 いん まやー ちかないる ばすねー/ばーねー、いん まやーぬ ふぐい とぅいん。(ペットとして飼う場合には犬や猫のふぐりを除去する) 1676 ふくい ほこり 4093 ふくいぬ みーんかい いっち みーぬ やどーん。(埃が目に入って目が痛い) 4094 ちんぬ ふくい はれーうとぅしぇー。(服のほこりを払い落としなさい) 4095 んなやー なてぃ、ふくいぶったー そーん やー。(空き家になって、埃だらけになっているね) 4096 みーにん みーらん、てぃーにん とぅららん ふくいぐゎー やしが、てぃーだぬ あたいねー みーに みーゆん。(目にも見えない、手にも取れない小さな埃だが、陽がさすと目に見える) 1677 ふくいん 喜ぶ ふくたん、ふくらん、ふくてぃ、われーふくいを参照 4097 にーびちっし ふくとーたん。(結婚して喜んでいた) 4098 しけんに うかてぃ ふくとーたん。(試験に合格して喜んでいた) 4099 あまぬ やーや っんまが もーきてぃ いっぺー ふくとーたん/ふくらしゃ そーたん。(あの家は孫を授かってとても喜んでいた) 1678 ぶくー 不器用 4100 ぶくーな むん(不器用な者) 4101 ぶくーや まんがたみー。(不器用は担ぐことだけで精一杯) (参考)てぃぐま(手先が器用なこと)、てぃーぐまー(手が小さい者) 1679 ふくぎー 産毛 4102 なまぬ うぃきがわらびぬ からじぇー、たましぬぎてぃ たっちょーる ばすぬ ふくがーぬ ふくぎーんかい ゆー/まったち にちょーん。(現代の男の子の髪は、びっくりして立っている際の烏骨鶏の産毛によく/そっくり似ている) 1680 ふぐ すん 処分する 〜さん、〜さん、〜っし 4103 てーしちな かちむん どぅーかってぃーさーに ふぐ さったん。(大切な書き物を自分勝手に処分された) 1681 ふくたー ボロ 4104 ちんぬ みーや くーっし、ボタンぬ ねーん なとーらー ボタンぐゎー ちきてぃ、やーをぅてー ふくたー やてぃん しみどぅ する。(服の穴は塞いで、ボタンが無くなっていたらボタンをつけて、家ではボロでも構わない) 4105 やーからちやーや/やーからーや ふくたー やてぃん しむん。(普段着はボロでもよい) 951 ふくたー むし みの虫 4106 くーばーぬぐとぅ ゆだんかい いーちゅーさーに さがとーる ふくたーむしぇー、まーから ふくたー ふぃらてぃっち やーぢゅくい そーがやー? ふぃるましー いちむし やん。(クモのように枝に糸で下がっているみの虫はどこからボロを拾ってきて家造りをしているのか.不思議な生き物だ) (参考)ふぃらいん、かめーいん(拾う) 1682 ふくぢ フクギ 4107 やーぬ まーいんかい っうぃーらっとーる ふくぢぇー、てぃーだん くゎっくゎち かーぎ ちゅくいくとぅ しだかじ うくてぃ、うふかじぬ ばすねー かじかたかっし やー まむてぃとぅらすん。(屋敷の周りに植えてあるフクギは陽を遮って陰をつくり涼風を送って、台風の際には風よけになって家を護ってくれる) 1683 ふくちち 悪臭を放つゴミ ふくちちかー〈ゴミだらけ〉 4108 まやーぬ ふくちちかー そーし きじゃーすん。(猫がゴミだらけなのをかき乱す) 4109 ふくちちぇー ほーちがちっし しじみらんだれー かじゃ すん どー。(ゴミは掃いて処理しないと臭うよ) 4110 ふくちち かじゃ すん。(ゴミの悪臭がする) 4111 キャンプぬ あとぅぬ ふくちちかー そーしぇー しじみらんねー、まやーぬ あさぐてぃ うふやま ちらかさりーん どー。(キャンプのあとのゴミ山は処理しないと、猫があさってさんざん散らかされるよ) 1684 ふくっとぅ すん 不服な様をする 〜さん、〜さん、〜っし 4112 ふくっとぅ そーたん。(不服そうだった) (参考)類似表現として、がってぃのー あらんたん(納得してはいなかった);あねー あらん ちら そーたん(そうじゃないという顔をしていた);うむさぎさーや しぇー をぅらんたん(おもしろくは思っていなかった);くさみちょーんねー そーたん(いらだっているようだった);ぷーぷー そーんねー すたん(怒っているようであった) 1685 ふくふく すん いい香りがする 〜さん、〜さん、〜っし 4113 やーぬ うちまでぃ ふくふく そーくとぅ、なーぬ げっかびじんぬ まっくらしん なてぃ さちぇーさやーんち しぐ わかたん。(家の中までよい香りがするので、庭の月下美人が暗くなって咲いたんだとすぐわかった) 1686 ふく まーみ 心臓 4114 ししぬ ふくまーみ こーやーに しんじてぃ ぬみーねー、どぅーむち やしく ないん。(豚の心臓を買って煎じて飲むと、体調がよくなる) (参照)ふく 1687 ふさ すん 欲する 〜さん、〜さん、〜っし 4115 っくゎ/やー/くるま/どぅし ふさすん。(子/家/車/友を欲しく思う) 4116 っちゅにんぢのー っうぇーき すしやかー のーが ないしどぅ ふさする。(人間は裕福になるよりも名誉を得るのを欲している) 1688 ふさぢゅん ふさぐ ふさぢゃん、ふさがん、ふさぢ 4117 ちむぬ ふさぢょーん。(気持ちがふさぎ込んだ状態である) 4118 ちむふさぢ そーん。(気持ちがふさぎ込んだ状態である) 4119 っちゅぬ みーぬ めー ふさぐなけー。(人の目の前をふさぐな) 4120 っちゅぬ みちぇー ふさぐなけー。(人の歩む道をふさぐな) 4121 っくゎぬ くとぅ しわっし、ちゃー ちむ ふさぢょーん。(子のことを心配して、いつも心がふさぎ込んでいる) 1689 ふし 星、運気 4122 ななち ぶしぇー にーぶんかい にちょーん。(北斗七星はひしゃくに似ている) 4123 にーぬふぁ ぶしぇー ゆる はらす ふにぬ みあてぃ なてぃ にしぬ むてぃをぅてぃ/ぬふぁんかい あかがとーん。(北極星は夜航行する船の目印となって北の方角で輝いている) 4124 くとぅしぇー やくどぅし やくとぅ うんち ちゅーみらわどぅ やる。(今年は厄年なので、運気を強めないといけない) 4125 ふしぬ やーうーちー そーる ばすに うにげーぐとぅ しーねー かないんでぃ どー(流れ星にお願いごとすると叶うってよ) 1690 ふし 節 4126 わん みーや ふしぬ みーや あらん どー。(私の目は節穴ではないぞ) 4127 っやー みーや ふしぬ みーどぅ やる ゐ?(あなたの目は節穴なのか) 1691 ふしぢゅん 防ぐ ふしぢゃん、ふしがん、ふしぢ 4128 でーじ ならん めーに ふしぢ をぅかんとー ならん どー。(大変なことにならない前に防いでおかないといけないよ) 1692 ふすん 干す ふちゃん、ふさん、ふし 4129 ちん ふすん。(着物を干す) 4130 うちなーぢのー てぃーだぶし さんぐとぅ しだかじんかい あてぃてぃ かーぎぶし すし やん。てぃーだぶし しーねー、いる ぬぎてぃ ちんぬ かたん くーりーん。(沖縄の着物は陽に干さないでそよ風にあてて陰干しするものだ。陽に干すと、色が抜けて着物の型くずれする) 952 ふし むん 干し物 4131 なまー ちん かーらかさーぬ あくとぅ、ふしむのー ふかんかい ふさんてぃん しむるぐとぅ なとーん。(今は乾燥機があるので、干し物は外に干さなくてもよくなっている) 1693 ふす へそ 4132 てんぶす(出べそ、突起したへそ) 4133 なちぶさー ないねー てんぶさー ないん どー。(泣いてばかりいると出べそになるよ) 4134 っくゎ なちゃるあとぅ ふすぬ とぅりーねー、からじぎーとぅ ぐー なち あたらさっし かじみとーちゅん。(子を産んだ後へそがとれると、髪の毛と一緒にして大事にしまっておく) 1694 ふすく 不足 4135 うぐゎん ぶすく(祈り不足)、しー ぶすく(やり足りないこと) 4136 いー ぶすくぬ あてぃ えーてぃんかい ちむ とぅーさらんたん。(ことば不足で相手に思いを通せなかった) 4137 うぐゎん ぶすくぬ あいねー、いちみん めーねー あがからん ないん。(祈り不足があっては、生きている人も前には進めなくなる) 1695 ふだ いり 投票 (参照)いりーん 1696 ふちき 繊維くず、髪のくず 4138 っやー くしながにんかい からじぶちきぬ たっくゎとーん。(あなたの背中に髪の抜け毛がくっ付いている) 4139 ちん のーやー やくとぅ、ふちきぬ うほーくなー っんぢーさ。(洋裁専門なので、繊維くずがたくさん出るよ) 1697 ぶちくん/ぶちげー 気を失いそうな状態 4140 くんち ぶらーり そーる ばすに、ぶちくん/ぶちげー なとーんでぃ いーん。(めまいして倒れそうになっているとき、気を失いそうになっていると言う) 1698 ふちばんた 断崖 4141 ふちばんたんかい たっち しちゃ んーちーねー いっぺー ふぃさはごーさん。(断崖に立って下をみると足下がとてもむずむずする) 1699 ふちまー さかき(榊) 4142 ふちまーや かみぎー やくとぅ、うてぃらぬ ぼーじぇー ふちまーさーに やなむん はらたい、うかみがなしーぬ めーんかい うさぎたい すん。(さかきは神木なので、お寺のお坊さんはさかきで悪霊を払ったり、神前に供えたりする) 1700 ふちゃーいん 生い茂る ふちゃーたん、ふちゃーらん、ふちゃーてぃ 4143 くぬ ごーやーや ぢーんかい ほーらちゃくとぅ、ふぁーぬ ふちゃーてぃ ふぃさん いりららんあたい なてぃ、ないむのー まーんかいが なとーら わからん。(このゴーヤーは地面に這わせたので、葉が茂って足も入れられないほどになって実はいったいどこにあるのか分からない) 4144 うぬ なーや くさぬ ふちゃーてぃ じゃーふぇー そーさ。(その庭は雑草が生い茂って困っている) 4145 やまなかー きーぬ ふちゃとーくとぅ、みち まゆいどぅ する はじ やー。(山の中は木が茂っているので、道に迷うんだね) 1701 ふちゃぎ あずきを表面にくっつけた餅 4146 じゅーぐやーねー うちちゅーめーんかい ふちゃぎ うさぎーん。(旧暦の十五夜はお月様に「小豆の付いた餅」を供える) 1702 ぶちゅーい 発育不良 4147 ぶちゅーいな わらび(発育の悪い子) 1703 ふちゅくる 懐 4148 うやぬ ふちゅくるんかい だちどぅ っくゎ ふどぅっわーさりーん どー、あねー あらん わらびんちゃーぬどぅ ふぃんじむん ないん どー。(親の懐に抱いてこそ子は育てられるんだよ、そうではない子がひねくれ者/非行少年になるんだよ) 4149 あれー どぅーぬ ふちゅくるんかいどぅ するばん はんちゅん どー。(あの人は自分の懐に向けてソロバンをはじくよ) 4150 じぬん あらぢけーん さん、むぬん あらがみん さん くらし そーしが、じちぇー 「ふちゅくるおーぢめー」どぅ やたる。(金使いも荒くない、暴食もしないで、質素な暮らしをしているが、実は「裕福」だった) 1704 ふちゅん 沸く ふちゃん、ふかん、ふち 4151 ゆーぬ ふちょーくとぅ、ちゅーかーんかい ちゃー いりれー。(お湯が沸騰しているので、急須にお茶を入れなさい) 1705 ふちゅん 吹く ふちゃん、ふかん、ふち 4152 いーち/はな ふちゅん。(息を切らす/いびきをかく) 4153 ちゃたのー ふぃらぬ うふさくとぅ、ふぃら ぬぶいんち いーち ふちゅさ。(北谷は坂が多いので、坂を登るのに息が切れる) 4154 たばく すーてぃ きぶし ふちゅん。(タバコを吸って煙を吐く) 4155 あみ ふいがたーどぅ やがやー? かじぬ ふちょーさ やー。(雨が降りそうなのかねえ。風が吹いているね) 4156 うふかじ めー なてぃ、かじぬ ふちょーさ やー。(台風の前なので風が吹いているね) 4157 にんだなんでぃ うむてぃん/うむたんてーまん っやーが みみすば をぅとーてぃ はな ふちゅくとぅ、むる にんだらんたん。(寝ようかと思っても/思ったのにあなたが耳元でいびきをかくので、まったく眠れなかった) 1706 ふぢゅん 満足する ふぢゃん、ふがん、ふぢ 4158 あれー ちむ ふがん っちゅ やっさー。(あの人は気に食わない人だよ) 4159 ちむ ふがんだらー、さんてぃん しむさ。(気にくわなければ、しなくてもよい) 4160 くねーだ のーらちぇーる ちのー いっぺー ちむ ふぢょーん。(この間直してもらった服はとても気に入っている) 4161 っやーが ちむ ふぢゅる っちゅから やらすくとぅ、っやー すばんかい うちきれー。(あなたが気に入る人から派遣するので、あなたの側に置きなさい) 1707 ぶちりー 不潔(人に対して用いる) 4162 ぶちりーな むん(不潔な者)、ちりーな っちゅ(清潔な人) 4163 あれー ぬーやてぃんしむるー やてぃ ぶちりー どー。(あいつは何だってかまわない奴で不潔だよ) 4164 ぶちりーな てぃーさーに くれー さーんな よー。(汚い手ではこれは触るなよ) 4165 しーらー くちからどぅ いーくとぅ、ぶちりーな てぃーしぇー むぬ かむな よー。(障りは口から入るので、汚い手ではものを食べるなよ) 1708 ふっくぃーん ふくれる ふっくぃたん、ふっくぃらん、ふっくぃてぃ 4166 あさ ふぇーくから ゆさんでぃまでぃ ちゃーたちーっし ふぃさぬ ふっくぃとーん。(朝早くから夕方までずっと立ち通しで足がふくれている) 4167 ふぃさぬ ふっくぃてぃ やむん。(足がふくれて痛い) 4168 てぃーふぃさぬ あかー なてぃ ふっくぃとーくとぅ、いさぬ やーんかい っんぢくーわ。(手足が赤くなってふくれているので、医者のところに行っておいで) 4169 はしし ふっくぃてぃ むぬん かまらん、にんだらん なてぃ いっぺー どぅーあんまさん。(歯茎がはれてものも食べられなく、眠れなくなってかなり体調が悪い) 4170 ちら ふっくぃとーん。(ふくれた顔をしている) 4171 ちら ふっくゎー(ふくれている者) 1709 ぶったらー/ぶったらこー 太いもの(大根、しぶい、など) 4172 あち ぶったらー(厚着) 4173 くぬ でーくねー ぶったらー そーん やー。(この大根は太いね) 1710 ぶってー でぶ (参考)同義語として、くぇーたー、くぇーとぅー、くぇーぶたー 1711 ぶっとぅー でぶ、太いもの 4174 まーさむん じょーぐーぬ うふく なてぃ、うぃなぐん うぃきがん ぶっとぅるー なてぃちょーしが、ちゃーするくとぅん ならん。(食いしん坊が多くなって、男も女もでぶになってきているが、どうにもならない) 1712 ふとぅちゅん ほどく ふとぅちゃん、ふとぅかん、ふとぅち 4175 いーちゅーぬ まちぶい ふとぅちゅんち なげー かかたん。(糸のからまりを解くのに長くかかった) 1713 ふとぅふとぅー すん 心配で震える 〜さん、〜さん、〜っし 4176 っんまがぬ ぬとーる バスぬ しんでぃやーに かーらんかい うてぃたんでぃぬ しらしぬ あてぃ、いちちょーが すら しぢょーが すら わからんくとぅ、したたか ちむふとぅふとぅー そーたん。(孫が乗っているバスがスリップして川に転落したという知らせがあって、生きているのか、死んでいるのかわからないので、とても心配で震えていた) 4177 ゆる ゆなかに やーぬ くさーをぅてぃ むぬ うとぅぬっし ぬすどぅが やら わからんくとぅ、ちむ ふとぅふとぅー さが なー じゅんさ ゆだん。(真夜中に家の裏で物音がして泥棒なのかわからないので、心配でどきどきしながら警官を呼んだ) 4178 あまぬ めーうぃきがぬ わん とぅじっし とぅらしが すら、チルグヮーや めーなち ちむ ふとぅふとぅー そーん。(あそこの男性が自分を妻にしてくれるのか、チルグヮーは毎日どきどきしている) 4179 ふとぅふとぅーぐぃー(震え声) 1714 ふどぅ 身体、身長 4180 ふどぅぬ まぎさん/ふどぅぬ ぐまさん。(体が大きい/体が小さい) 4181 ふどぅ まぎー/ふどぅ ぐまー(体が大きい者/小さい者) 4182 ふどぅぬ たかさん/ふどぅぬ ふぃくさん。(身長が高い/身長が低い) 4183 ふどぅ だかー/ふどぅ ひくー(身長が高い者/身長が低い者) 4184 っやーや あったに ふどぅっうぃーとーん。(あなたは急に体が大きくなっている) 4185 うやー ふどぅぐまー やしが、っやーや ふどぅ まぎさん やー。(親は体は小さいが、あなたは体が大きいね) 4186 あったー うやっくゎー むる ふどぅぐー やん やー。(あの家の親子はみんな体が小さいね) 1715 ふどぅーい 反対 4187 なまから あとー いちいちまでぃん いくさー ふどぅーい やん。(今後はずうっと戦争は反対だ) 4188 わったー しまんかえー アミリカーたー しーぐゎー ちゅくいしぇー ぬーが あたんてーまん ふどぅーい すん どー。(私たちの島にはアメリカの巣窟を造るのは何があっても反対するぞ) 1716 ふどぅふどぅ 年頃 4189 いったー うぃなぐんぐゎー ふどぅふどぅ なとーさに? をぅとぅ むっちー?(あなたの家の娘は年頃になっていないの。結婚はしたのか) 4190 いったー ちゃくしぇー ふどぅふどぅ なとーさに? とぅじ とぅめーてぃー?(あなたの家の長男は年頃になっていないか。結婚はしたのか) 1717 ふに 骨、茎 4191 ぐるくのー あんだんかい あぎーねー、ちぶるから どぅーぶにー じゅーまでぃ むる かまりーん。(グルクンは油にあげたら、頭から骨、尾びれまでみんな食べられる) 4192 うんちぇーや ふぁーん ふにん むる かまりーしが、なまぬ っちゅぬちゃーや ふぁーびけー かでぃ ふねー むる してぃとーん。(空心菜は葉も茎もみんな食べられるが、今時の人たちは葉だけを食べて茎はみんな捨てている) 4193 うやに にち、っくゎん っんまがん ふにぬ あらさん。(親に似て、子も孫もがっちりしている) 1718 ふみーん ほめる ふみたん、ふみらん、ふみてぃ 4194 わらべー ぬらてぃ ふどぅっわーするむのー あらん。ふみてぃどぅ ならーさりーる。(子どもは叱って育てるものではない。ほめてこそ教えられる) 4195 ぬらいしぇー いんちゃく さーに、ふみーしぇー ながながーとぅ すし やん。(叱るのは短くして、ほめるのは長くすることだ) 4196 ふみれー ふみあがい すくとぅ、くるま むちゅるびけーや うかーさくとぅ ふみーるむのー あらん。(ほめるとほめあがるので、車の運転ばかりは危いのでほめるべきではない) 953 ふみ たっくゎすん 大げさにほめる 4197 あんし っやーや ふみたっくゎすしが、どぅーぬくとー どぅーくる ゆー わかとーっさ。あんだぐちぇー さんけー。(あんなにお前は大げさにほめるが、自分のことは自分でわかっているさ。おだてることはするな) 1719 ふみかすん 盛り上げる ふみかちゃん、ふみかさん、ふみかち 4198 ふみかさー、=じゃー むちゃー(宴会の引き立て役) 4199 うちなーをぅてー うゆえーや うた さんしんっし ふみかすん。(沖縄ではお祝いは歌三線で盛り上げる) 4200 ちゅーや うほーくぬ っちゅぬちゃーが あちまてぃ すじょーっし いっぺー ふみかちょーたん。(今日は多くの人たちが集まって喜んで多いににぎわっていた) 1720 ふみちゅん 蒸し暑い ふみちゃん、ふみかん、ふみち 4201 ちゅーや あんし ふみちょーる やー。(今日はだいぶ蒸し暑いね) 4202 ちゅーや かじん ねーん、ふみちょーん やー。(今日は風もなくて熱気でむんむんしているね) 954 ふみち 熱気 4203 うちなーぬ まふっくゎー じこー/さっこー ふみちぬ ちゅーさくとぅ、なれー ふかねー っんぢらんしぇー まし どー。てぃーだぬ さがてぃから っんぢれー。(沖縄の真昼間は大変な灼熱なので、なるべく外に出ない方がいいよ。日が落ちてから外出しなさい) 4204 あみぬ あがやーに てぃーだぬ てぃてぃ ふしがらんあたい ふみちょーん やー。(雨があがって陽が照ってがまんできないほど蒸し暑いね) (参考)ゆーかーぎ なてぃから(夕方になってから) 1721 ふゆー 怠け者 4205 ふゆー(怠け者)、ぬーん しーぶしこー ねーん ぬー(何もしたくない者)、ふゆーな むん(怠け者)、ふゆーくさらー(とんだ怠け者) 4206 ちゃっさ ふぃーさくとぅんでぃ いちん みじん ちからんぱー、さーらんぱー しーねー、ふゆーな むん ないん どー。(いくら寒いからといって水を使うのもさわるのも嫌がっていると、怠け者になるぞ) 1722 ふらきーん 開ける ふらきたん、ふらきらん、ふらきてぃ 1723 ふらちゅん 開く、吹かす ふらちゃん、ふらかん、ふらち 4207 みー/はな/くち ふらちゅん。(目/鼻/口が開く) 4208 とぅいぬ ぴーよーぐゎーや うやどぅいぬ かみむん むっちちゅーし くちぇー がーぶらちっし まっちょーん。(小鳥のヒナは親鳥が食べ物を持ってくるのを大きく口開いて待っている) 4209 くたんでぃてぃ くち ふらち にんとーん。(疲れていて口をあんぐりあけて寝ている) 4210 はな ふらち(生意気になって) 1724 ぶらげー ほら貝、うどの大木 4211 ふどぅん どんどんっし くぇーてぃ あぬ っちょー あんし まぎさる。あれー ぶらげー やん やー。(体が大きくて肥えてあの人はなんと大きいことか。あれはうどの大木だね) 4212 あれー たー やが? あぬ ぶらげー なー?(あれは誰か。あのうどの大木のことねえ) 1725 ふり〜 限度が過ぎた、バカな 4213 ふりゆんたく/ふりあびー/ふりわれー/ふりがみ/ふりぬみ/ふりごーい/ふりすがい/ふりばたらち そーん。(バカ話/バカ叫び/バカ笑い/バカ食い/バカ飲み/見境なく買うこと/ふざけた装い/牛馬のような労働をしている) 955 ふり ぢから 馬鹿力 4214 っちゅぬ ぬち まむいる たみねー ふりぢからぬ っんぢーる むん やんでぃ。(人が命を守るためには馬鹿力が出るものだとさ) 4215 ふぃるましーくとぅ やしが、ふりぢからぬ っんぢーねー まるふぃーじー たーがん っんぢゅかさらん むん っんぢゅかすん。(不思議なことだが、馬鹿力が出ると普通は誰も動かせない物を動かす) 956 ふり むん バカ 4216 っやーや ふりむんどぅ やる ゐ? またん ゐぬ くいけーしっし ちゅけーんなーっし わかりわどぅ やる。(あなたはバカか。またも同じくり返しをして一度でわかるべきだ) 1726 ふりーん 惚れる ふりたん、ふりらん、ふりてぃ 4217 ちちぶり(聞き惚れ)、んーぢぶり/みーぶり(見惚れ) 4218 うぃきがぬ うぃなぐ もーいする しがたー んーち ふりーん やー。(男が女踊りをする姿は見惚れるね) 1727 ぶり〜 群 1728 ぶり ぶし 群星 ぶり っんま〈群れをなした馬〉 4219 「てぃんぬ ぶりぶしや ゆみば ゆまりーしが、うやぬ ゆしぐとぅや ゆみや ならん」でぃーる うたんかえー うやっくゎぬ ちながいぬ ふかさぬ みーゆん。(「天の群星は数えれば数えられるが、親の教えは数えられない」という歌には親と子の絆が見える) 1729 ふるばすん 金銭を踏倒す ふるばちゃん、ふるばさん、ふるばち 4220 じん からちゃくとぅ、ぬーぬ うとぅさたん ねーらん、まーんかい をぅいが すら わからん、ちゅらーさ ふるばさったん/まちうたったん。(お金を貸したのに、何の音沙汰もない、いったいどこに居るのかわからない、まんまと借金を踏倒された/すっかり裏切られた) 4221 っくゎぬ やー ふるばすん。(子が家財産を失ってしまう) 4222 っちゅぬ てーとー いやーに、ぢーから じんまでぃ むる とぅらってぃ やーや ふるばさったん。(人の保証人になって、お金から土地まですべて取られて家を滅ぼされた) 4223 うやぬ じんから、ぢーから むる っくゎんかい うちくゎーったん。(親のお金から、土地からすべて子に食いつぶされた) 1730 ふるみーん 古くする ふるみたん、ふるみらん、ふるみてぃ 4224 くぬ さけー ふるみてぃから ぬむる ちむえー やくとぅ かじみとーかな やー。(この酒は寝かしてから飲むつもりなのでしまっておこうね) 1731 ふるむん 古くなる ふるだん、ふるまん、ふるでぃ 4225 ちゃっさ ちゅらやー みーやー やてぃん っちゅぬ しまんだれー たった ふるまーに やーや よーいしん たでーま やんでぃ どー。(いかにきれいな家、新しい家でも人が住まないとだんだん古くなって家は弱るのもあっという間だよ) 4226 そーむんぬ かーっし ちゅくらっとーる かばのー、ちかいしんでー やふぁらち ちけーやしく ないん。ふるみねー、いるん どぅーぢゅらさぬ っんぢーん。(本皮で作られているカバンは、使うほど柔らかくなって使いやすくなる。古くなると、色もつやが出る) 4227 ふるむん(古いもの)、ふるむん やー(古本屋、古もの屋)、ふるぢん(古着)、ふるしんぶん(古新聞)、ふるアルバム(古いアルバム) 4228 ふるさー あしが、なかめー ゐぬ むん やくとぅ、じん てーち みーむん こーらんぐとぅ、ふるむんやーんぢ こーいしぇー まし。(古くはあるが、中味は同じものなので、お金を費やして新品を買わないで古物屋で買った方がいい) 1732 〜ふん (数詞として、鉛筆などの)〜本 4229 いっぷん(1本)、にふん(2本)、さんぶん(3本)、ゆんふん/しふん(4本)、ごふん(5本)、るっぷん(6本)、しちふん(=ななふん)(7本)、はちふん/はっぷん(8本)、きゅーふん(9本)、じっぷん(10本) 1733 ぶん 品格 4230 あぬ っちょー ぶんぬ あみしぇーくとぅ、くぬ ちとぅめー あぬ っちゅ やれー まちげー ねーんさ。(あの人は品位が備わっているので、この役職はあの人なら間違いはないよ) 4231 あれー ぶんむちゃー なてぃ たーとぅん たーとぅん ふぃららん。(あの人は気取っていて人を選んでしかつき合わない) 1734 ふんしー 風水 4232 うちなーや なち なれー、ふぇーかじぬ ふちゅくとぅ、ふんしー かんげーてぃ じょーや ふぇー んかーさっとーん。(沖縄は夏になれば、南風が吹くので、風水を考えて門は南に向けられている) 1735 ぶんぢらー/ぶんぢり 棒切れ 4233 ぐゎんくーとぅすいんかい ぶんぢらー むっち やーまでぃ っわーぎらったん。(頑固年寄りに棒切れを持って追いかけられた) (参考)んかしぇー ぼーぬ ふぃぢゃいにぢりんかい をぅーき さぎてぃ みじ かたみとーたん どー。(昔は棒の左右に桶を下げて水を担いでいたよ) 1736 ふんでー すん わがままをする 〜さん、〜さん、〜っし 4234 ちびーぐゎー/っちゅいんぐゎ なてぃ、ふんでー そーん。(末っ子/一人っ子なので、わがままをしている) 1737 べー/べーる 嫌だ(否定) 4235 しかん っちゅんかい っわーばぐとぅ さりーねー、「べーる」んでぃち ちかんふーなー すん。(好きでもない人から余計なことをされると、「嫌だ」と聞かないふりをする) ほ、ぼ 1738 ぼー/ぶい/ぶち 棒/短い棒/細い棒 4236 っちゅぬ をぅる とぅくまをぅてぃ ぼー ふいまーち、っちゅんでー どぅー やましみーねー いちでーじなくとぅ ないん どー。(人がいるところで棒を振り回して、人の体とかを傷つけでもしたら大変なことになるよ) 4237 ぶい ふぃぢゃーに てーくぬ ばち ちゅくたん。(短い棒を削って太鼓打ちの棒を作った) 4238 んかしぇー いーし ちかん わらびんちゃーや ぶちさーに むむ すぐらったい ちび すぐらったいっし しちきらったん。(昔は言うことを聞かない子どもたちは細い棒で腿をたたかれたり、お尻をたたかれたりして躾けられた) 1739 ほー いん こぼす ほーたん、ほーらん、ほーてぃ 4239 むのー ほーらんぐとぅ かめー。(食べ物はこぼさないで食べなさい) 4240 ちゅちぶ やてぃん ほーてー ならん。(一粒でもこぼしてはいけない) 4241 まーみぬ いっちょーんちぇー わからん、ばーきんかい きっちゃきっし ある うっさ ほーたん。(豆が入っているとはわからなくて、平底カゴにつまずいて一つ残らずこぼした) 4242 むとぅぶんちゅぬ かみあちねーっし むとぅぶくとぅばさーに「くみ ほーいみ?」んでぃ いちゃくとぅ、なーふぁんちゅぬ 「ぬーんち くみ ほーいが? くみ ほーいねー、ばち かんぢゅん どー」んでぃ いちゃんでぃ。(本部出身の人が行商をして本部のことばで「米を買うか?」と聞いたので、那覇の人は「どうして米をまき散らすのか。まき散らすと罰があたるぞ」と言ったとさ) 957 ほーりいん こぼれる ほーりたん、ほーりらん、ほーりてぃ 4243 むぬ/くみちぶ/まーす/うくゎーし/まーみ/まーじんぬ ほーりとーん。(もの/米粒/塩/お菓子/豆/粟がこぼれている) 1740 ほーいん 這う ほーたん、ほーらん、ほーてぃ 4244 うさきーなーぬ ちたぬ ほーとーん やー。うれー まーまでぃん いちゅくとぅ なま とぅいしぇー まし どー。(たくさんのツタが這っているね。これはどこまでも伸びていくので今取るほうがいいよ) 4245 「なが ぼーやーや すなけー」「うすりてぃどぅ ほーとーいびーん」(「寝そべってはいけないぞ」「恐れ多くてひれ伏しているんですよ」) 958 ほー らすん 這わせる ほーらちゃん、ほーらさん、ほーらち 4246 いちゅび ぢーんかい ほーらすん。(イチゴを地面に這わせる) 959 ほー い がじまる 根が這いすぎたガジュマル 4247 なぐぬ ひんぷんがじまるや ほーいがじまる なてぃ ゆだ ちっちゃん。(名護のヒンプンガジュマルは根が這いすぎて枝を切った) 1741 ぼーじゃー 坊主、乳児 4248 あんだくぇーぼーじゃー(芝居・義賊「運玉義留」の子分) (参照)「はー」に関連する例有り 1742 ほーちゃく 爆竹 4249 ババンバンバンっし まちりぬ しめー ほーちゃくぬ あがいん。(ババンバンバンと祭りの締めは花火が上がる) 4250 よーかびーねー げーぬんかい くゎーぎぬ ゆだ てぃーち ささーに しばさし ちゅくてぃ じょーぬ ふぃぢゃいにぢり、やしちぬ ゆしみんかい うちきーん。うりから ほーちゃく ならさーに やなむん っうぃーほーいん。(旧暦の八月八日にはススキで作った魔除けに桑の木の枝を一本差して柴指しを作って門の左右、屋敷の四隅に置く。それから爆竹を鳴らして邪気を追い払う) 1743 ほーちゅん 清掃する、ビンタをする ほーちゃん、ほーかん、ほーち 4251 しわーしぇー やー ほーちゃい なー ほーちゃいっし いちゅなしく ないん。(師走は家を掃除したり、庭を掃除したりして忙しくなる) 4252 なー(ぬ きーぬ ふぁー)や ほーかっとーみ?(庭(の木の葉)は掃かれているか) 4253 やーぬ ほーちかち すん。(家の中を掃除する) 4254 ちら ほーかりーん。(ビンタをされる) 960 ほーち んちゅん かき込む 〜んちゃん、〜んかん、〜んち 4255 ぬくさんぐとぅ ほーちんけー。(残さないでかき込め) (参考)「はばはば かむん」とも言う 1744 ぼーちり/ぼーちらー 乱暴者 4256 =っちゅぬ いーし ちかんぬー(人の言うことを聞かない者) 4257 あれー ちゃくし なとーてぃ、かみぐとぅん とーとーめーぐとぅん うやふぁーふじぐとぅん ぬーん わからん。(あの人は長男なのに、神事もお供え事も先祖のことも何もわからない) 1745 ほーとぅ 鳩 4258 ほーとぅや くーが たーちどぅ なするんでぃる くとぅから、っちゅにんぢんぬ たーちゅー なしーねー、ほーとぅんぐゎ なちぇーさ やーんでぃ いらっとーたん。(鳩は卵を2個産むということから、人間が双子を産むと鳩のように子を産んだねと言われていた) ふぁ 1746 ふぁー 葉 4259 はなしぇー はな さかちょーしが、ありが はなしぇー ふぁーどぅ やさ。(話の花を咲かしているが、あの人の話は根も葉もない) 4260 じゅーるく、しちぬ うぃなぐわらびんちゃーや きーぬ ふぁーぬ かじっし っんぢゅちょーし んーちん ぬー んーちん わらいん。(16、7歳の娘たちは木の葉が風で動いているのを見ても何を見ても笑う) 1747 ふぁーふぁー 火照っていること 4261 ゆーふるんかいどぅ いっちょーるぐとぅ、ぬーが やら ふぁーふぁーそーんねー すっさー。(風呂にでも入っているように、何かしら火照っているかのような気がする) 4262 いくさ めーぬ くとぅ やしが、どぅー ふぃじゅらさんたみに ふぃー めーさーに どぅーん ちらん ふぁーふぁー さがなー っくゎ なすたんでぃ。(戦前のことだが、体を冷やさないために火を燃やして体も顔も暖めながらお産したってよ) 4263 なんめーん かさびてぃ ちち、どぅー ちちどーくとぅ ぬくたまてぃ ちらん ふぁーふぁー そーん。(何枚も重ねて着て、体を包んでいるので暖まって顔も火照っている) 1748 ふぁんない すん 高熱が噴き出る 〜さん、〜さん、〜っし 4264 にちぬ くまてぃ ふぁんない そーん。(熱がこもって体が熱い、=にちぬ ぱんぱん そーん) ふぃ 1749 ふぃー 火 4265 かじん かーきとーくとぅ、ふぃーぬ とぅじまえー ちー ちきり よー。(風も乾いているので、火の戸締まりは気をつけなさい) 4266 かーきーる しちねー どぅーぬ かーぬ かさかさ さんぐとぅ、あんだむぬん とぅいしぇー まし やん。(乾燥している季節には皮膚が乾燥しないように脂肪分を補給すればいい) 4267 ふぃー めーさーや マッチから ライターなてぃ、ちけーやしく なとーん。(着火器はマッチからライターになって、使いやすくなっている) 961 ふぃー たったー すん (摩擦熱、やけどで)皮膚がめくれる 〜さん、〜さん、〜っし 4268 ながさる すべりだい ぬやーに ちべー あちりてぃ ふぃーたったー そーたん。(長い滑り台に乗ってお尻が熱くなってひりひりした) 962 ふぃー だま 火玉 4269 ふぃーだまや まーるー あらん、あみなーぬぐとぅ じゅーぬ あてぃ、ゆとぅゆとぅっし よーんなー とぅどーん。おーるーびーとぅ あかびーぬ あてぃ、おーるーびーや っちゅだま やくとぅ っちゅぬ まーする しらし、あかびーや くゎじぬ うくいる しらしぬ たま やんでぃ。(火玉は丸くはない、メダカのように尻尾があって、ふわふわとゆっくり飛んでいる。青火と赤火があって、青火は人の霊魂なので人が亡くなる知らせ、赤火は火事が起こる知らせの玉だって) 963 ふぃー ちゃーさー 消防士 4270 わったー をぅじゃさーや ふぃーちゃーさー やん。(私のおじさんは消防士だ) 964 ふぃー らちゅん ひりひり痛む 〜らちゃん、〜らかん、〜らち 4271 まるふぃっちー うみんぢ あしどーたくとぅ、どぅーてー むる やちふぃーらち ゆるん にんだらんたん。(一日中海で遊んでいたので、体中日焼けしてひりひり痛んで夜も眠れなかった) 1750 ふぃー 陽、日 4272 ふぃーぬ さがてぃから ちゃーびーさ。(陽が落ちて/午後から来ますね) 4273 はるぬ しでーに ゆてぃちゃーに ちかぐろー たった ふぃーぬ ながく なとーんねー すん。(春がしだいに寄って来て近頃はだんだん日が長くなっている気がする) (参考)金城(1997, 26-28頁)に基づくと、一日の区分名称は、あこーくろー(薄暮、夜明け前)、ゆーあきがた(ほのかに明るくなってくる頃)、あかちち(暁、夜明け)、すとぅみてぃ(早朝)、あさ(朝)、まふぃる(正午の頃)、まふっくゎ(夏の陽が強い午後)、ゆさんでぃ(夕方)、ゆーいりがた(陽が沈む頃)、ゆまんぐぃ(薄暗くなる頃)、ゆくねー(宵、ゆくねーくらしん[暗闇])、ゆる(夜)、ゆなか(夜中)、まゆなか(真夜中、午前2時〜3時頃)のようになる 965 ふぃー かじ 日数 4274 わんねー するくとぅぬ あてぃ、ふぃーかじぬ たらーんくとぅ なまー っんぢゅからん。(私はすることがあって、日数が足りないので今は動けない) 966 ふぃー かたか 日除け てぃーだ かたか〈日除け〉 4275 あがりむてぃーんかい うふやーぬ たっち わったー やーや ふぃー/てぃーだ かたか なてぃ、なまー あさが やら、ふぃるが やら、ゆさんでぃどぅ なとーが わからん あたい なとーん。(東側に大きな家が建って私のうちは日陰になって、今は朝なのか、昼なのか、夕方になっているのか分からないほどになっている) 967 ふぃー じー 常日頃 4276 まるふぃーじーから なーちねーぢねーをぅてぃ しまくとぅば ちからんとー ならんでぃ うむてーをぅしが、いち やてぃん まーんぢ やてぃん ないんでぃーる くとぅん あらんくとぅ うむとーるぐとー ならん。(常日頃から各家庭でしまくとぅばを使わなくてはならないと思ってはいるが、いつでも何処でもできるということでもないので思っているようにはできない) 968 ふぃー どぅい 日取り 4277 やー うーちー、にーびち、うゆうぇー、やー ぢゅくい、はか ぢゅくい、ぢー こーたい する ばすねー、ふぃーどぅゑー かんぬーんでぃる ならーしぬ ちゅーさん。(引っ越し、結婚、お祝い、家造り、墓造り、土地購入する際には、日取りは大切だという慣わしが強い) 969 ふぃー びー 日々、日常 4278 ふぃーびー するくとぅぬ まんでぃ、ちゃー ちもー っわーっとーんねー すん。(毎日することが多くて、いつも心は追われているような気がする) 970 ふぃー むどぅい 日帰り 4279 くぬ ゆぬなーかー、いちゃびら、ちゃーびらんでぃいち ふぃーむどぅい ないる っちゅびけーのー あらん。(この世の中は、行って来ます、ただいまといって日帰りできる人だけではない) 971 ふぃ よー(さー) 日雇い(労働者) 4280 ふぃーいちにち はたらちゃーに じん ゐーゆしんかい ふぃよーさーんでぃ いーん。(一日働いてお金をもらうのを日雇い労働者と言う) 972 ふぃ じゅー 一日中 4281 ちゅーや なー ぬーん さんぐとぅ ふぃじゅー あふぁ なちょーちゅさ。(今日はもう何もしないで一日中だらだらしているね) (参考)「ふぃっちー」とも言う 1751 ふぃー くし 欠点 やな ぐし〈悪い癖〉 4282 ふぃーくし かちみやーや どぅーぬ っうぃーや みーらん。(人のあら探しをする人は自分のことは見えない) 4283 あらん ふぃーくし かきらってぃ ゐー ちもー さんたん。(ありもしない欠点をかけられて、いい気はしなかった) 1752 ふぃー 屁 973 ふぃー ふぃらー おならをよくする者 4284 きじむなーや ふぃーふぃらー いっぺー うとぅるさ すたんでぃ。(キジムナーはおならをよくする者をとても恐れていたとさ) 4285 んかしぇー まるふぃーじーぬ かみむのー っんむとぅ とーふ やたくとぅどぅ ふぃーふぃらーぬ うふさたがやー?(昔は通常の食べ物は、芋と豆腐だったのでおならをする人が多かったのかねえ) 974 ふぃーん 屁を放る ふぃっちゃん、ふぃらん、ふぃっち 4286 わたぬ ちゅーさくとぅ ふぃー ふぃーん。(胃腸が強いのでおならをする) 4287 はな ふぃーねー、やなむんが しがとーくとぅ くすくぇーんでぃ いやーに やなむん はんする まじねーくとぅばぬ あん。(くしゃみをすると、邪気がついているので「くすくぇー」と言って邪気を外すまじない言葉がある) (参考)過去形には、「ふぃたん」と「ふぃーたん」があるが、後者の場合には自分が屁をしたことにはならない;宮良 (2019a, 129--136頁) 1753 ふぃーうち 忌中 4288 ふぃーうちんでぃ いーしぇー、っちゅぬ ゆー しぢてぃから しじゅーくにちまでぃぬ くとぅ やん。(忌中というのは、人が亡くなってから49日間のことである) 1754 ふぃーさ 寒さ 975 ふぃーさ がたがた すん 寒さで震える 〜さん、〜さん、〜っし 4289 ばす ぬいる とぅくるをぅてぃ ふぃーさがたがた さがなー ばすぬ ちゅーし まっちょーたしが、ふしがらんたん。(バス乗り場で寒さで震えながらバスの来るのを待っていたが、耐えられなかった) 976 ふぃー ぐに 寒い地域 4290 あちぐにぬっちょー ふぃーぐにんかい いちゅるばすねー、なりてーをぅらんくとぅ ぬくばーてぃから すじょーしーが いちゅん。(暑い地域の人は寒いところに行くときには、慣れていないので暖かくなってから楽しみに行く) 977 ふぃーさ うみー 寒がり 4291 あれー ふぃーさうみー やくとぅ、ふぃーさるばすねー ふかねー っんぢらん、やーんかい をぅとーちゅしぇー ましんでぃ うむとーん。(あの人は寒がりなので、寒いときには外には出ない、家に居るほうがいいと思っている) 978 ふぃーさ ぬー 悪寒 4292 ふぃーさぬー する ばすねー、くるざーたーさーに そーがーゆー ちゅくてぃ ぬみーねー とぅまいさ。(悪寒がするときには、黒砂糖でショウガ湯をつくって飲むと止まるよ) 979 ふぃーさ まがい 寒さで縮こまること 4293 ふぃーさくとぅんち ふぃーさ まがい する っちょー ふゆーな むん やん。(寒いといって寒さで縮こまる人は怠け者だ) 1755 ふぃーじゃー 山羊 4294 ふぃーじゃー がんまり しーねー、わじやーに うーてぃちゅーん。(山羊にいたずらしたら、怒って追ってくる) 1756 ふぃーじゃー がー 湧き水場 4295 ふぃーじゃーがーぬ みじぇー ぬーぬ ゆぐりん ねーん、ちゅらみじ やてぃ ふぃじゅってーんっし まーさん。ぬーでぃーぬ あらーりーんねーっし ぬちみじどぅ やる。(湧き水場の水は何の汚れもない、清らかな水で冷たくておいしい。喉が洗われるようでまさに命の水だ) 4296 んかしぇー ふぃーじゃーがーをぅてぃ ぬみみじ くだい、まかいどーぐ あらたい、あらいむん さい、わらびんちゃーが あみたい さん。(昔は湧き水場で飲み水を汲んだり、炊事道具を洗ったり、洗濯をしたり、子どもたちが浴びたりした) 1757 ふぃーじんとー 遊びの一種 4297 ふぃーじんとーんでぃーる うやっくゎぬ あしびっし、ふぃーじんとー、みーみんめー、ちぶる てんてん、いーゆぬ みー、ぼーじゃーんかい ならーすん。(「ふぃーじんとー」という親子の遊びで、肘、耳、頭、(手のひらと人差し指で)魚の目を幼児に教える) 1758 ふぃーち ひいき ふぃーちゃー〈ひいきする者〉 4298 っくゎ びーちゃー(子煩悩、=どぅーぬ っくゎ いっぺー うむやー)、っちゅ びーちゃー(えこひいき)、かた びーちゃー(えこひいき) 4299 ありが うやー っくゎ びーちゃー やくとぅ、あまぬ わらびんちゃーや ぬらーらん どー。(あの子の親は子煩悩だから、あの家の子ども達は叱れないよ) 1759 ふぃーとぅ いるか 4300 いくさ うわてぃちゃーきー やんばるからぬ かみあちねーさーが 「ふぃーとー こーいみそーらに?」んでぃ っふぃーとぅ ういが なーふぁまでぃ ちゅーたん。(終戦直後はヤンバルから頭にたらいを乗せた売り子が「イルカを買ってくださいませんか」とイルカを売りに那覇まで来たんだよ) 1760 ふぃーふぃー ひゅーひゅー 4301 いーびさーに ふぃーふぃー ふちゃーに ゆだしが、っやーや とぅんけーらんたん。(指笛を吹いて呼んだんだが、あなたは振り向かなかった) 1761 ふぃーら へら 4302 ふぃーら からちくぃり。(へらを貸してくれ) 4303 ふぃーら かとーか? かれー。(へらを貸してね。どうぞ) 4304 ふぃーら からちょーかん なー?(へらを貸してもらえないかね) 1762 ふぃーらー ゴキブリ 4305 まっくーる そーる まぎふぃーらーんかい とーびーらー んでぃ いち、ぐまふぃーらーんかい アミリカふぃーらー んでぃ いちょーしが、たーがが あんし なー ちきたがやー?(真っ黒な大きなゴキブリにトービーラーと言って、小さなゴキブリにはアミリカフィーラーと言っているが、いったい誰がそのように名前をつけたのかなあ) 1763 ふぃがん/ふぃんがん 彼岸 4306 ふぃがんねー うやふぁーふじんかい うじゅー うさぎてぃ、やーにんじゅさーに うさんでー かでぃ どぅーがんじゅーさ にがいん。(彼岸には祖先に食べ物を供えて家族でお供えした物を食べて健康を祈願する) 1764 ふぃさ 足 4307 うふぇー ふぃさー ぐーに そーてぃ ねーぐねーぐっし あっちぐりさ そーん やー。(少しばかり足をびっこ引いていて、歩きにくそうにしているね) 4308 んかしぬ わらびんちゃーや からびさーどぅ やたくとぅ、ふぃさぬ わたー くふぁぱっちらー そーたん。(昔の子どもたちは素足だったので、足の裏は固くなっていた) 4309 あれー ふぇーぬぐとぅ てぃーふぃさ しりしりーっし あんだぐち たらたら そーん。(あの人は蝿のように手足をこすっておべっかを使っている) 4310 っやーや っちゅ うしぇーむにーっし どぅくから はな ふらちーねー ふぃさ とーさりーん どー。(おまえは人をバカにしていい加減にしないと足ごと倒されるぞ) 4311 あしてぃびち ちゅくいくとぅ っわーびさ こーてぃ くーわ。(「あしてぃびち」をつくるから豚足を買ってきなさい) (参照)ちまぐー(蹄の部分)、とぅむぐー(足の付根の部分) 980 ふぃさ うとぅ 足音 4312 ゆるゆなかに はしるぐちぬ めーをぅてぃ ふぃさうとぅぬ っし たーがなぬ さーし あきらんち そーたくとぅ、じこー うとぅるさたん。(夜中に玄関の前で足音がして誰かが鍵を開けようとしていたので、とても恐かった) 981 ふぃさ まんち すん 正座する 〜さん、〜さん、っし 4313 じー ならいぐとぅ する とぅくるをぅてー はじみから うわいまでぃ ふぃさまんちー そーん。(字を習う所でははじめから終わりまで正座している) 982 ふぃさ だかー すん つま先立ちする 〜さん、〜さん、っし 4314 みーむん んーぢーが っんぢゃしが、っちゅぬ ぐゎさぐゎさ をぅてぃ ふぃさだかー さしが んーだらんたん。(見物に出かけたが、人がたくさんいてつま先立ちしたが見えなかった) (参考)「とぅんたちー すん」とも言う 983 ふぃさ もー 足のない者 /ふぃさ むっこー(ふぃさ もーくー)〈足を失くした者〉 4315 いくさあとー てぃーふぃさむっこー なたる っちゅぬちゃーぬ をぅたしが、いくさ をぅてぃどぅ あん なたが やー?(戦後は手足の無くなった人たちがいたが、戦争でそうなったのかなあ) 1765 ふぃし 栓 4316 なま ぬだる さけー いーけーりらんぐとぅ、ふぃし そーけー。(今飲んだ酒はこぼれないように栓をしておけ) 1766 ふぃし/ふぃち すー 干潮 4317 ふぃちすーまでぃねー 2じかん かかいくとぅ、2じかんめーぬ なまじぶんから はまうり すしぇー まし。(引き潮までには2時間かかるので、2時間前の今頃から浜に降りる方がいい) 4318 っちゅにんぢのー みちすーぬ じぶんに っんまりてぃちゃーに ふぃちすーぬ じぶんに まーすんでぃ。(人間は満潮時に産まれて来て干潮時に亡くなるんだって) 4319 うちなーをぅてー かりーぐとぅ とぅいいりーる たみねー みちすーぬ じぶんに うにげーさーに、やなぐとぅ はんする たみねー ふぃちすーぬ じぶんに うにげーすん。(沖縄ではめでたいことを取り入れるためには満ち潮時分にお祈りして、悪いものを取り除くためには引き潮時分にお祈りする) 1767 ふぃしーん (厚み、濃さを)薄くする ふぃしたん、ふぃしらん、ふぃしてぃ 4320 ちゅーぬ えーむのー んーすぬ うふさくとぅ なまからー ふぃしり よー。(今日の和え物は味噌が多いのでこれからは薄くしなさいね) 984 ふぃし かーがー 透けて見える物陰 4321 ふぃろー みーらんしが、ゆろー でんき ちかいねー、ふぃしかーがーぬ みーゆん。(昼間は見えないが、夜は電気を点けると、透けて物陰が見える) 985 ふぃし やちー 薄焼き 4322 やまとぅしんびーや あんし ふぃしやちー さってぃ まーさる やー。(本土の煎餅は見事に薄焼きにされていておいしいね) 1768 ふぃじ 返事 4323 っちゅんかい えーじ さりーねー/なー ゆばりーねー、ちむから ふぃじふぃんとーや しー よー。(人に声をかけられたら/名前を呼ばれたら、快く返事しなさいよ) 1769 ふぃじゅいん 冷める ふぃじゅたん、ふぃじゅらん、ふぃじゅてぃ 986 ふぃじゅ らすん 冷たくする ふぃじゅらちゃん、ふぃじゅらさん、ふぃじゅらち 4324 むのー ふぃじゅらん まーどぅ かめー。あちらしけーさー しーねー、まーこー ねーん ないくとぅ やー。(食べ物は冷めないうちに食べなさい。暖め直してはおいしくないからね) 4325 にち ぱんぱんっし じこー あんまさ そーたしが、どぅー いっぺー さき なしてぃ ふぃじゅる あし はらちゃくとぅ、しでーに にちぬ さがたん/ねーん なたん。(高熱でたいへん気分が悪かったが、体中酒を塗り込んで冷や汗を出したのでしだいに熱が下がった/なくなった) 4326 しだかじ うくする せんぷーきや、れいぼーとー ちがてぃ、にんぢゅる みーねー あちかじぬ ちゅーん。(涼風を起こす扇風機は、冷房とは違って、眠るころになって熱風が来る) 4327 なまぐろー あさゆーや ふぃじゅいん どー やー。(今頃は朝夕冷えるよね) 987 ふぃじゅい 冷気 4328 ふぃじゅい いーくとぅ、にんぢゅるめーねー からじぇー あらいな よー。(冷気におかされるので、寝る前には髪は洗うなよ) 4329 ふぃじゅい いーねー、しーら いーん どー。(冷気におかされると、病気になるよ) 988 ふぃじゅってーん すん ひんやりする 〜さん、〜さん、〜っし 4330 くぬ ふぃじゅってーん そーる しーくゎうい かだくとぅ どぅーまでぃん しだく なとーさ。(このひんやりしたスイカを食べたので体までも涼しくなっているよ) 989 ふぃじゅるー 冷たいもの、冷たい者 4331 ふぃじゅるコーヒー(冷たいコーヒー)、ふぃじゅいかー(とても冷たいさま)、あち こーこー(湯気がでるほど熱いさま) 4332 ぬーでぃー かーきてぃ うぬ ビール よー、ふぃじゅってーんっし あんし まーさぬ、いちげーいんねー すさ/ぬちかんぱー やっさー。(のどが渇いてこのビールは冷たくてとてもおいしくて生き返るようだね/すっきりするね) 4333 ちゅくてぃ ちゃーきぬ ピザや いっぺー まーさるむんぬ、ふぃじゅいかー なてぃからー まーこーねーん。(作ったばかりのピザはおいしいのに、冷たくなってからはおいしくない) 4334 うしろー ふぃじゅるかー そーくとぅ、あちらち かめー。(おつゆは冷めているので、あたためて食べて) 4335 てぃーぬ わたぬ あちさる っちょー ちむふぃじゅるーんでぃ いらっとーしが、うれー ふんとー やみ?(手の内の熱い人は心が冷たい人と言われているが、それは本当か) 990 ふぃじゅる かんぢゃー 寒々としているさま、冷え冷えとしているさま 4336 あれー いっぺー ちゅらかーぎー やしが、ふぃじゅるかんぢゃー そーん やー。(あの人はたいそう美人だが、暖かさを感じないね) 4337 やまぬ かーま うくんかい ある やどぅんかい ちちゃしが、いっぺー ふぃじゅるかんぢゃーっし をぅらりーる むのー あらんたん。(山の奥深いところにある宿に着いたが、とても冷え冷えしていて居られるものではなかった) 4338 わったーどぅしぬ まっくらしん なてぃから はかぬ めー とぅーたくとぅ、あったに ふぃじゅるかんぢゃー すたんでぃ。(私の友人が真っ暗になってから墓地の前を通ったら、急に悪寒がしたそうだ) 991 ふぃじゅる むん 冷たい食べ物 4339 わたぬ やだい くす ふぃりー そーる ばすねー、ふぃじゅるむのー かむしぇー あらん。(お腹が痛かったり下痢をしている時には、冷たいものを食べるものではない) 992 ふぃじゅる みじ 冷たい水 4340 ぬーでぃーぬ かーきとーる ばすに ふぃじゅるみじ ぬみーねー、ぬち もーきたんねー すん。(喉が渇いているときに冷たい水を飲むと、命をいただいたような気がする) 1770 ふぃた 下手 4341 っやーや ふぃじゃいぬーでぃー なてぃ あんし うたー ふぃた やる。(あなたは音痴でどうしてあんなに歌は下手なのかね) 1771 ふぃだてぃーん 隔てる ふぃだてぃたん、ふぃだてぃらん、ふぃだてぃてぃ 4342 やーにんじょー ふぃだてぃてー ならん。(家族は隔てがあってはならない) 993 ふぃだてぃ 隔て 4343 いちゃりば ちょーでー ぬーぬ ふぃだてぃぬ あが?(出逢えば仲間、何の隔てがあろうか) 4344 っやーとぅ わんとー ぬーぬ ふぃだてぃぬ/ふぃぢゃみぬ あが、かたてぃ あしば。(あなたと私は何の隔てがあろうか、語って遊ぼう) 1772 ふぃぢ 髭 4345 っわー ふぃぢ(鼻ひげ)、しちゃ ふぃぢ(あごひげ)、ふぃじ もー(髭のない者、=うとぅげー なんどぅるー)、やま ふぃぢゃー(ひげの多い者) 4346 んかしぇー むぬぐとぅ をぅさみーる っちゅぬちゃーや んな っわーふぃぢ たてぃとーたん。(昔は物事を治める人たちは皆んな鼻ひげを生やしていた) 4347 んかしぇー うとぅすいぬどぅ ふぃーじゃーふぃぢ みーらちぇー をぅたしが、ちかぐろー わかむぬんかいん をぅん。(昔はお年寄りが山羊のような髭を生やしていたのだが、近頃は若者にも居る) 4348 あれー うぃきがどぅ やしが、ふぃぢもー はーもー やてぃ、はーめーぢら そーん。(あの人は男だが、髭もなくて歯もなくて、ばあさん顔している) 1773 ふぃぢゃい 左 4349 くぬ テレビんかい っんぢーる うぃなごー ふぃぢゃいから うちーる ちらやか にぢりから うちーる ちらぬどぅ ちゅらさんねー すっさー。(このテレビに出演する女性は左から映る顔よりも右から映る顔が美しい気がする) (参考)ふぃぢゃいぬーでぃー(音痴)、ふぃぢゃいぐん(飯椀と汁椀の配置を反対にすること)、ふぃぢゃいうちゃーしー(男子の着付けで右のおくみを左のおくみに重ねること) 994 ふぃぢゃい おーぢ めー 左うちわ 4350 どぅーなーや ぬーん さん、っちゅ ちかてぃ ゐーあんべー そーる っちゅんかい ふぃぢゃいおーぢーめーんでぃ いーん。(自分は何もしないで、他人を使って楽をしている人を左うちわと言う) 995 ふぃぢゃい まちゃー つむじが左巻きの者 4351 ふぃぢゃいまちゃーとぅ たーちまちゃーや うまくー/ぼーちらーんでぃ いらっとーたん。(つむじが左巻きと二つ巻きの者はやんちゃ/わがままと言われていた) 996 ふぃぢゃい みぐい 空回り 4352 あれー まくとぅな むん やしが、ぬーんち ふぃじゃいみぐい そーがやー?(あの人は誠実な人だが、どうして空回りしているのかね) 997 ふぃぢゃ やー/ふぃぢゃい がってぃ 左きき 4353 ふぃぢゃやーや ふぃぢゃいん にぢりん ちかいるくとぅぬ なてぃ うーぐとぅ やー。(左利きは左も右も使うことが出来てありがたいことだ) 998 ふぃぢゃるー 不器用、ばつが悪い 4354 わったー うぃなぐぬ うやー あみむんから のーいむんから いっぺー じょーじ やしが、わんねー うやんかい にらん、ふぃぢゃるー やん。(私の母親は編み物から縫い物から大変上手だが、私は親とは似ていなくて不器用だ) 4355 ぬーんくぃん どぅーくる かんげーてぃ すんでぃる くとー ならーさんねー、っくゎー ふどぅいーねー ふぃぢゃるー ないん どー。(何でも自分で考えてすることを教えないと、子どもは大きくなると困ってしまうよ) 1774 ふぃぢゃまいん 隔たる ふぃぢゃまたん、ふぃぢゃまらん、ふぃぢゃまてぃ 4356 わったー むらー むら てぃーち ふぃぢゃまとーん。(私たちの村とは村一つ隔たっている) 1775 ふぃぢゃみーん 隔てる ふぃぢゃみたん、ふぃぢゃみらん、ふぃぢゃみてぃ 4357 うむやーぐゎーやーとー かーま ふぃぢゃみとーん。(恋人の家とは遠く離れている) 1776 ふぃぢゅん 削る ふぃぢゃん、ふぃがん、ふぃぢ 4358 かちゅー/でーくに ふぃぢゅん/ふぃげー。(鰹節/大根を削る/削りなさい) 4359 どぅーくる かちゅー ふぃぢ、ちゅくたる しろー だしぬ っんぢてぃ いっぺー まーさたん。(自分で鰹節をけずって、作ったおつゆはダシが出てとてもおいしかった) 1777 ふぃち 親戚 4360 っやーや まーぬ ふぃち (や)が?(あなたはどこの親戚か) 4361 しじぇー まー やが?(血筋はどこか) (参照)っうぇーか、はら 1778 ふぃちゃい/ふぃちぇー 額 4362 っやー ふぃちゃえー ふじびちゃい なてぃ あんし ちゅらさる、ちのー ゆー うちゃいん てー。(あなたの額は富士のような額でなんとりっぱなことか! 着物はよく似合うね) 4363 んーもーこっこいんでぃ いーしぇー、うやぬ ふぃちゃいとぅ っくゎぬ ふぃちゃいとぅ あーち よーんぐゎー がんまかち あしぶし やん。(「んーもーこっこい」というのは、親と子の額とを合わせて軽くこつんとやる遊びだ) 1779 ふぃちないん 抜ける ふぃちなたん、ふぃちならん、ふぃちなてぃ 4364 んなが っうぃーりきぎさ あしどーる ばすねー どぅーちゅい ふぃちなてぃ びんちょーんかい うみはまとーたん。(みんなが楽しそうに遊んでいるときには自分一人抜けて勉強に精を出していた) 1780 ふぃちなすん とって置く ふぃちなちゃん、ふぃちなさん、ふぃちなち 4365 くぬ くゎっちーや うっとぅぬちゃーんかいん ふぃちなちょーき よー。(このごちそうは弟妹たちにもとって置きなさいよ) 1781 ふぃちゃいん 光る ふぃちゃたん、ふぃちゃらん、ふぃちゃてぃ 4366 っやー ちぶるぬ うっさ ふぃちゃとーくとぅ、いったー やーや あかがえー いらん てー。(あなたの頭はそんなに光っているので、あなたの家は明かりは要らないよね) 999 ふぃちゃい 光り 4367 わったー なーんかえー ちちぬ ふぃちゃいっし さちゅる ちゅらばなぬ あてぃ、ちゅゆるぬ ぬちどぅ やる。(私のうちの庭には月の光で咲く美しい花があって、一夜の命しかない) 1782 ふぃちゅん 引く、弾く、挽く 4368 うちなーぐゆみぬ 3ぐゎち3にちねー うすぬ ふぃちゅる じぶんねー、やーにんじゅ するてぃ どぅーがんじゅーにげー しーが はまうい すん。(陰暦の3月3日には潮が引く頃になると、家族揃って健康をお祈りしに浜に降りる) 4369 どぅー ふぃちゅる じぶん なとーしが、なまから あとぅ しーぶさるくとぅぬ まんでぃ、うぃーりきさっし まちかんてぃー そーん。(身を引く頃になっているが、これから後したいことがたくさんあり、楽しみに待ちかねている) 4370 まーみ ふぃちゃー(豆を挽く器械)、さんしん ふぃちゃー(三線弾く者) 1000 ふぃち あてぃーん 引き合わす 〜あてぃたん、〜あてぃらん、〜あてぃてぃ 4371 まちげーぬ ねーんが すら たげーに ふぃちあてぃてぃから っんじゃさ やー。(間違いがないのか、お互いに引き合わせてから出そうね) 1001 ふぃっ かかい むっかかい すん ひっかかる 〜さん、〜さん、〜っし 4372 なまぬ とぅくろー ふぃっかかい、むっかかいぬ ねーんくとぅ さーらない っんぢょーいびーん。(今のところはひっかることもなく、順調に行っている) 1002 ふぃっ かたんちゅん 熱中する ふぃっかたんちゃん、ふぃっかたんかん、ふぃっかたんち 4373 だいがく あがてぃから なまー をぅどぅいんかい ふぃっかたんちょーん。(大学を卒業してから今は踊りに熱中している) 1003 ふぃち くむん (人を)引き込む 〜くだん、〜くまん、〜くでぃ 4374 かみどぅくるぬ っちゅ ふぃちくどーしぇー、まーさるびけー あらん、やーぬ かじゃぬ ゆたさくとぅ うちゃくぬ うほーく ゆしらっとーん。(食事処が人を引き込むのは、おいしいだけではない、雰囲気がいいのでお客が引き寄せられている) 1004 ふぃち けーすん 引き返す 〜けーちゃん、〜けーさん、〜けーち 4375 ありとぅ いちぇーが いくけーん ちゃんてーまん をぅんでぃーる くとぅぬ ねーらんくとぅ またん ふぃちけーちゃん。(あの人に会いに何度来ても居るということもなくまたも引き返した) 1005 ふぃち さがいん (空腹で)元気がなくなる 〜さがたん、〜さがらん、〜さがてぃ 4376 ちゅーや してぃみてぃむぬん かでー をぅらん、やーさぬ ふぃちさがとーっさ。(今日は早朝食も食べてはいない、お腹がすいて元気がなくなっている) 1006 ふぃち しみーん 引き締める 〜しみたん、〜しみらん、〜しみてぃ 4377 むぬぐとー ちむ ふぃちしみてぃ すしどぅ じゅん やる。(物事は心を引き締めてするのが本当だ) 1007 ふぃち たちゅん 引き立つ 〜たっちゃん、〜たたん、〜たっち 4378 うりが すがいよーや、じんかじゃ する ちむん あらんしが、まーんぢ やてぃん ふぃちたっちょーん やー。(あの人の装いは、高級そうな服でもないが、どこででも目立っているね) 1008 ふぃち ちーん 引きつる 〜ちたん、〜ちらん、〜ちてぃ 4379 たかどぅくる うとぅるさするっちゅとぅ まじゅん ひこーき ぬたくとぅ、うりーるまでぃ ちらー ふぃちちーかーちー そーたん。(高所恐怖症の人と一緒に飛行機に乗ったら、降りるまで顔はひきつっていた) 1009 ふぃち とぅいん 引きとる 〜とぅたん、〜とぅらん、〜とぅてぃ 4380 うやぬ あちねーぐとぅ っくゎぬ ふぃちとぅてぃ ゆくん さけーとーん。(親の商売を子が引き継いでさらに繁盛している) 1010 ふぃち ぬぢゅん 引き抜く 〜ぬぢゃん、〜ぬがん、〜ぬぢ 4381 おーふぁや あまくまから ふぃちぬぢーねー、びちぬ ふぁーぬ ゆかいん。(若葉はあちこちから引き抜くと別の葉が育つ) 1011 ふぃち ぬばすん 引き延ばす 〜ぬばちゃん、〜ぬばさん、〜ぬばち 4382 くとぅしぬ みちじゅねーや うふかじ なてぃ ふぃちぬばさったん。(今年のパレードは台風になって引き延ばされた) 1012 ふぃち のーすん 再確認する、改める 〜のーちゃん、〜のーさん、〜のーち 4383 くぬ すーむん/じん うんじゅさーに なーちゅけーん ふぃちのーち くぃみそーり。(この書類/お金をあなた様でもう一度改めてください) 4384 どぅく くさみかんぐとぅ なーちゅけーん ちむ ふぃちのーしぇー。(あまり怒らないでもう一度心を落ち着かせなさい) 1013 ふぃち ゃーすん 引き合わす 〜ゃーちゃん、〜ゃーさん、〜ゃーち 4385 まーんかい をぅが すら わからんしが、かんなじ みちなかをぅとーてぃ ふぃちゃーち くぃみそーり。(どこにいるかさっぱり分からないが、必ず道中で引き合わせてください) 4386 ちんぬ くべー しかっとぅ ふぃちゃーち とぅらし よー。(襟はちゃんと引っ張り合わせてちょうだいね) 1014 ふぃち ゃーいん 引き合う 〜ゃーたん、〜ゃーらん、〜ゃーてぃ 4387 いふぃぐゎーどぅ もーけー あくとぅ、みーぶくるんかい むん いり−ねー じょーい ふぃちゃーらんでぃち、なまぬ あちねーさーぬ ねーさんたーや くめーきやー なてぃ みーぶくる くぃらんぱー すん。(少ししか儲けはないので、新しい袋にものを入れるととても引き合わないといって、今の商売人のお姐さんたちはケチって新しい袋をあげようとはしない) 4388 なーふぁんちょー まちぐゎーぬ ちかさくとぅ、あっちこーいむん ないくとぅ ふぃちゃーとーん。(那覇の人は市場に近いので、歩いて買い物できるので互いに助け合っている) 1015 ふぃち ゃぎーん 引き揚げる 〜ゃぎたん、〜ゃぎらん、〜ゃぎてぃ 4389 じん もーきんでぃち やまとぅんかい っんぢゃしが、ゆくん もーきららんたくとぅ ふぃちゃぎてぃ ちゃん。(お金を儲けるといって本土に行ったが、そんなに儲けられなかったので引き揚げて来た) 1016 ふぃち むん 差し押さえ 4390 ゐーっちゅ なれーやーんち っちゅぬ いーるまま ないねー、ふぃちむん さりーん どー。(善人になろうとして人の言いなりになると、差し押さえられてしまうよ) 1017 ふぃっ ちーん 引き切る 〜っちっちゃん、〜っちらん、〜っちっち 4391 くぬ たくぬ ふぃさ はーさーに かんくーてぃ ふぃっちれー。(このタコのゲソは歯で噛んで引きちぎりなさい) 4392 じん ふぃっちらちょーくとぅ、たーがな じん からしぇー。(お金を切らしているので、誰か金を貸してくれ) 1018 ふぃっ ちり びっちり すん 切れ切れにする 〜さん、〜さん、〜っし 4393 っやー むぬ いーよーや ふぃっちりびっちりっし ぬーんでぃが いちょーら むる わからん。(あなたのものの言い方は途切れがちで何と言っているのかまったく解らない) 4394 っうぇんちゅぬ かでーんねーっし むのー あまくま ふぃっちりびっちりっし かむな よー。(ねずみの食べたように食べ物はあっち噛んだりこっち噛んだりして食べるなよ) 4395 ふぃっちりびっちりっし じのー けーすな、すらーち むっちくーわ。(切れ切れにお金は返すな、そろえて持って来なさい) 4396 ちゅけーんなかいねー けーすんちぇー さん、ふぃっちりびっちりっし けーすくとぅ、なまから あとー ありんかえー じのー からさん。(一回で返そうとはしないで細切れに返すので、今後はあの人にはお金は貸さない) 1019 ふぃっ ぱい かっぱい すん 引きつっている 〜さん、〜さん、〜っし 4397 ちらぬ ふぃっぱいかっぱい そーくとぅ、ちらんかい くりーむ なしれー、かっぱやーや とぅりーっさ。(顔の皮膚が乾燥で引きつっているので、顔にクリームを塗れば乾燥はとれるよ) 1783 ふぃちゅん 干る、潮がひく ふぃちゃん、ふぃかん、ふぃち、 4398 なまじぶのー あんし あがとーまでぃ すーぬ ふぃちょーる やー。(今時分はあんなに遠くまで潮が干くんだね) 1020 ふぃち すー 干潮 (参照)ふぃし 1784 ふぃっすいふぃっすい すん ずきんずきんする 〜さん、〜さん、〜っし 4399 はーぬ ふぃっすいふぃっすいすん/ふぃっすいみかすん。(歯がずきんずきんする) 4400 ちぶるぬ ふぃっすいふぃっすいすん/ふぃっすいみかすん。(頭がずきずきする) (参考)ふぃっすいみかすん(ズキンと痛む、ぎくりとする)、んに だくだくーすん(胸がどきどきする)、ふとぅふとぅーすん(ぶるぶる震える) 1785 ふぃっちー いつも、一日中 4401 ちゅー ふぃっちー てぃがねー ないが やー?(今日終日手伝いできるね) 4402 ちら あーしーねー、ふぃっちーゆっちー ごーぐちびけー/ゆんたくびけー すくとぅ、ありからー ふぃんぎまーい そーん。(顔を合わすと、いつも文句ばかり/おしゃべりばかりするので、あの人からは逃げ回っている) 1021 ふぃっちー ぐーしー 一日おき まるふぃっちー〈一日中〉 4403 めーにち あらん、ふぃっちーぐーしー やーぬ めー あっちょーん。(毎日ではないが、一日おきに家の前を歩いている) 4404 やーんかい をぅる ばすねー、まるふぃっちー すむち ゆどーん。(家に居るときには、一日中本を読んでいる) 1786 ふぃっちゃてぃーん ひっぱり上げる ふぃっちゃてぃたん、ふぃっちゃてぃらん、ふぃっちゃてぃてぃ 4405 くるまぬ とぅーいる みちんかい にんとーる うぃっちゃー たいさーに ふぃっちゃてぃてぃ うかーこーねーん とぅくまんかい どぅきなちゃん。(車道に寝ている酔っぱらいを二人でひっぱり上げて安全なところに移した) 1787 ふぃっちぇーいん ひっくり返る ふぃっちぇーたん、ふぃっちぇーらん、ふぃっちぇーてぃ 1788 ふぃっちぇーらすん ひっくり返す ふぃっちぇーらちゃん、ふぃっちぇーらさん、ふぃっちぇーらち 4406 みーぬ かしまさたくとぅ、いさぬやーんかい っんぢゃれー、みー ふぃっちぇーらさってぃ、みーがーんかい はーい うたってぃ したたか はたはたー そーたん。(目がおもがゆくて病院に行ったら、まぶたをひっくり返されて、まぶたに注射されてがまんできないほど痛かった) (参考)はたはたー そーたん、=にじららんあたい やむたん、=にじららん にじー そーたん 1789 ふぃっちぇーすん ぶり返す ふぃっちぇーちゃん、ふぃっちぇーさん、ふぃっちぇーち 4407 やんめーや ふぃっちぇーすくとぅ、なー はしっとぅ ないるまでー にんたい ほーたいどぅ すん どー。(病気はぶり返すので、完治するまでは寝たり起きたり(無理せずに)することだよ) (参照)うくりーん(盛り上がる、起こる) 1790 ふぃっちょー/ふぃっちぇー 比較 4408 っうぇーきんちゅとぅ ふぃんすーむんとー ふぃっちょー ならんさ。(金持ちと貧乏人は比較はできない/話にならない) 1791 ふぃっとぅんがすん 飛び出す ふぃっとぅんがちゃん、ふぃっとぅんがさん、ふぃっとぅんがち 4409 わかむんぬ ずぼんぬ くさーぬ ポケットから さいふぬ っんぢゃしぢゅーさぬ、なまにん ふぃっとぅんがしぎさー そーし なーふぁぬ まちぐゎーをぅてぃ ゆー みーだちゅん。(若者のズボンの後ろポケットから財布が顔出し過ぎて、今にも跳び出してしまいそうなのが那覇の市場でよく目につく) 1792 ふぃないん、ふぃーん 減る、小さくなる ふぃなたん、ふぃならん、ふぃなてぃ 1793 ふぃならすん 減らす、小さくする ふぃならちゃん、ふぃならさん、ふぃならち 4410 ぬーが んーぢゅる うっぺー ふぃないる むのー あらんむんぬ みしてぃ とぅらしぇー。(なんで、見るだけでは減るものでもないのに見せてくれよ) 4411 「わたぬ ふぃなとーんねーすくとぅ ぬーがな かむみ?」「なー いふぃぐゎー わたぬ ふぃなてぃから かむさ」(「お腹がすいているようなので何か食べるか」「もう少しお腹が減ってから食べるよ」) 4412 あっちゃーあっちゃー そーくとぅ、いふぃぐゎー わたぶとー ふぃなとーん。(散歩をしているので、少しはお腹が小さくなっている) 4413 どぅー やんだんぐとぅ よーがりーる はなし やてぃん、わたぶとぅ てんてん そーる しんしーからー たーん ちかんさ。まじぇー、ならーちょーる しんしーぬ わたぶとぅから ふぃならさわどぅ やる。(健康に痩せる話であっても、お腹が出ているお医者さんからは誰も聴かないよ。まずは、教えている医者の出腹から小さくしないとね) 1794 ふぃにーん ひねる ふぃにたん、ふぃにらん、ふぃにてぃ 4414 ちむぬ ふぃにとーん。(心がひねくれている) (参照)「むでぃーん」とも言う 1795 ふぃばりーん ひび割れる ふぃばりたん、ふぃばりらん、ふぃばりてぃ 4415 せめんやーや ふるー ないねー、ふぃばりてぃ ちゅーん。(コンクリート建ての家は古くなるとひび割れてくる) 1796 ふぃま 暇 4416 いちゅなさる なーかをぅてぃん ふぃまー どぅーくる ちゅくいる むん。(忙しいなかでも暇は自分でつくるもの) 4417 ちゅちち ちゃー はたらち そーくとぅ、ふちかびけー ふぃま くぃーさ。みっちゃみーねー っちとぅらし よー。(ひと月ずうっと働いているから、二日ばかり休みをあげる。三日目には出て来てね) 4418 ゆくいる ふぃまん ねーん、ちゃー じぬんかい っわーっとーんねーっし、じん あわり そーん。(休む暇もない、いつもお金に追われているようで、お金の苦労をしている) 4419 ふぃま なてー ならんしがどぅ やー。どぅくから ふぃま なてぃ やっけー やさ。(暇になってはいけないんだが。あまりに暇で困ったことだ) 1022 ふぃま だーり 暇をつぶすこと ふぃま しー むん〈暇な人〉 4420 いちゅなしむん やたしが、しくち あがたくとぅ ふぃまだーり そーん。(忙しくしていたが、退職したら暇をつぶしている) 4421 くららんらー くららん どーんち でんわ しぇー しむるむんぬ、ぬーぬ くとぅん ねーん、ふぃさ くんだってぃ ふぃまだーり しみらさったん。(来れないなら、来れないよと電話すればすむのに、何の連絡もない、身動きがとれず暇つぶしをさせられた) 1797 ふぃみち すん 喘息でぜいぜいする 〜さん、〜さん、〜っし 4422 ふぃみちさーに いーちん しーぐるさぬ、くちさぎさ そーん。(喘息で息苦しそうである) 1023 ふぃみち 喘息 4423 ふぃみちゃー(喘息持ち) 4424 ふぃみち ぐすぐす そーん。(喘息でぜいぜいしている) 4425 ふぃみちゃー なてぃ ぐすぐす そーん。(喘息持ちになってぜいぜいしている) 1798 ふぃむん 碑文 4426 ハンドーグヮーぬ ふぃむんぬ めーをぅてー さしん ぬぢぇー ならん どー んでぃる はっとぅぬ あんでぃ。(ハンドーグヮーの碑文の前では写真をとってはいけないという注意書きがあるって) 1799 ふぃら 坂 4427 「っうぇーき ふぃんすーや ふぃらぬ ぬぶいくだい」んでぃーる いくとぅばぬ あくとぅ、っうぇーきんちょー ふぃんすーむん うしぇーてー ならん。まーぬ たーがが りっしん すら わからんくとぅ やー。(「富裕と貧乏は坂の上り下り」という伝えがあるので、金持ちは貧乏人をバカにしてはいけない。どこの誰が立身出世するのかまったくわからないからね) 4428 じゃーがるぬ さくふぃらをぅてぃ ぬぶいかんてぃー そーる そーべーぐるまー んーちゃん。(謝苅の急斜面の坂で上るのに四苦八苦しているポンコツ車を見た) 4429 うるくぬ やましちゃんかい がじゃんびらんでぃち うすまさる がじゃんぬ ブーンブーン そーたんでぃる とぅくるぬ あん。(小禄の山下に蚊坂という、たくさんの蚊がブーンブーンと音を出していたというところがある) 1800 ふぃら〜 平たい 1024 ふぃらー、ふぃら たっぺー、ふぃらべったー、ふぃらたー 平たいもの 4430 うしるくぶ がっぱやーや なちぶさー やてぃ、ふぃらたっぺーや うふやっさたんでぃ んかしぬ っちゅが ゆー いちょーみしぇーたん。ぬーんちがんでぃ いーねー、ふぃっちー なちゅくとぅ だちぐしぬ ちち ちぶろー まっくゎんかい うしちきらってー をぅらんくとぅ、がっぱい やんでぃ。(後頭部が尖っている者は泣き虫で、平たい者はおとなしかったと昔の人はよくおっしゃっていました。なぜかと言うと、よく泣くので抱き癖がついて頭は枕におしつけられていないので、尖っているんだって) (参考)たっぴーらー(後頭部の平たい者) 1025 ふぃら きーん ぺたっと座る、ぺっしゃんこになる ふぃらきたん、ふぃらきらん、ふぃらきてぃ 4431 をぅーじとーしぬ なかゆくいに ふぃらきてぃ くしゆくいっし、んなっし ぬだい かだい する むぬどぅ いちやかん まーさる。(砂糖キビ収穫の休憩時にあぐらをかいて腰を休めて、皆で飲んだり食べたりするものがいつもよりおいしい) 4432 きちぬ あしぇー がってぃん ならんでぃいち しまんちょー かなあみぬ めーんかい ふぃらきとーたん。(基地があるのは反対だと言って島の人々は金網の前に座り込んでいた) 4433 あぬ っちょー ぬーんくぃん みっち、あんしどぅ ちむぬ ふぃらきとーさ やー。(あの人はすべて満ち足りて、なんと心が座っていることか) (参考)「ふぃらく ないん」とも言う 1026 ふぃら かすん ぺっしゃんこにする ふぃらかちゃん、ふぃらかさん、ふぃらかち 1027 ふぃら ぐん 三つ編み 4434 んかしぇー うぃなぐがくしーや からじ ふぃぢゃいにぢりんかい わきてぃ ふぃらぐんっし ゆーとーたん。(昔は女学生は髪を左右に分けて三つ編みして結っていた) 1028 ふぃら ふぁー ぐさ オオバコ 4435 んかしぇー ふぃらふぁーぐさ とぅやーに あらてぃ ふぃーっし あんてぃから、てぃーさーに しりーしりーっし ちんぺー くゎーさーに っんべーとーる にーぶたー えーするたみに くすいがわいに ちかたん。(昔はオオバコを採って洗って火で焙ってから手で擦って唾をつけて化膿しているデキモノの膿を出すために薬代わりに使った) 1029 ふぃら やちー 沖縄風チヂミ 4436 ふぃらやーちーんでぃ いーしぇー むーじなくーんかい ちりびら ちっち いってぃ ふぃしふぃしーとぅ ふぃらやちー しぇーる かみむん やん。(「ふぃらやーちー」というのは小麦粉にニラを切って入れて薄く平焼きしている食べ物だ) 4437 いくさ うわてぃちゃーきー わらびんちゃーんかい うやぬ ふぃらやちー ゆー ちゅくてぃ かますたん。(終戦直後は子どもたちに親が「ふぃらやーちー」をよく作って食べさせた) 1801 ふぃらいん つき合う、仕える ふぃらたん、ふぃららん、ふぃらてぃ 4438 あれー っちゅ/どぅし/っうぇーかとぅ ゆー ふぃらとーん。(あの人は人/友人/親戚とちゃんとつき合っている) 4439 たーやかん たんかーまんかーぬ っちゅぬちゃーとー ゆー ふぃらり よー。(誰よりも隣近所の人とはちゃんとつき合いなさいよ) 4440 をぅとぅとぅ ゆー ふぃらとーん。(夫の面倒をよく見ている) 1030 ふぃれー つきあい 4441 っちゅ びれー(人づき合い)、ちゅけーとぅない びれー(隣近所づき合い)、っうぇーか びれー(親戚づき会い)、をぅとぅ びれー(夫づきあい)、どぅし びれー(友人づきあい)、しとぅ びれー(しゅうとづき合い)、ちょーでー びれー(兄弟づき合い)、えーじゅー びれー(同僚づきあい)、むとぅ びれーぐゎー(元恋人) 1802 ふぃらくむん しびれる ふぃらくだん、ふぃらくまん、ふぃらくでぃ 4442 ちんしんかい たまとーる みじぇー ぬぢぇー あしが、なーだ ふぃしふぃしーとぅ ふぃらくでぃ やむっさー。(膝にたまっている水は抜いてあるが、まだずきずきとしびれて痛い) 4443 どぅく ふぃーさぬ、いーびぬ ふぃらくでぃ うめーし かちみん ならん。(あまりに寒くて、指がしびれて箸のつかみもできない) 1803 ふぃらちゅん 開く ふぃらちゃん、ふぃらかん、ふぃらち 4444 みみん ふぃらち っちゅぬ はなしぇー ゆー ちき よー やー。(耳をすまして人の言うことはよく聞きなさい) 1804 ふぃり へり 4445 たたんぬ ふぃりぬ いるがらー いくちん あてぃ、うりっし でーん かわいん。(畳の縁の色柄はいくつもあって、それで値段も変わる) 1805 ふぃりーん 拾う ふぃったん、ふぃりらん、ふぃってぃ 4446 どぅーぬ うとぅちぇーる ちれー ふぃりれー。(自分が落としたゴミは拾いなさい) 4447 ふぃってぃ ちりばくんかい いりれー。(拾ってチリ箱に入れなさい) 1031 ふぃりー がみ つまみ食い 4448 でぱーとぅぬ かみむん うとーる とぅくまをぅてー まじ あじっし まーにんでぃち うかっとーる かみむん ふぃりーがみ さくとぅ、あとー ちゅふぁーら わた みっちょーたん。(デパートの食品売り場で試食のために置いてある食べ物をつまみ食いしたので、終いにはお腹いっぱいになった) 1806 ふぃり すー 干潮 4449 うちなーぐゆみぬ さんぐゎちさんにちに ふぃりすー ないねー、かわてぃ すーぬ かーままでぃ ふぃちゅくとぅ、はまんかい うりてぃ、あーさ とぅたい ちんぼーらー とぅたい がに とぅたい する っうぃーりきぐとぅぬ あん。(陰暦の三月三日には干潮になると、ことさら遠くまで潮が引くので、浜に下りて、アオサを採ったり巻貝を採ったりカニを採ったりする楽しみがある) 1807 ふぃる にんにく、蒜 4450 んかしぇー ふぃるぬ かー んーち さきぢきっし ふぃるじゃき ちゅくたん。どぅー あんまさる ばすねー、ふぃるじゃき ぬだいっし うぬ みーん かなーち かみーねー たでーま はしっとぅ なたん どー。(昔はニンニクの皮をむいて酒漬けにしてニンニク酒をつくった。気分の悪いときにはニンニク酒を飲んだりして、その実も噛んで食べるとすぐに元気になったよ) 1808 ふぃるがいん 広がる、繁栄する ふぃるがたん、ふぃるがらん、ふぃるがてぃ 4451 ちゅいんぐゎから っんまがぬ さけーてぃ おーぢ ふぃるぎーるぐとぅ ふぃるがてーっさ やー。(一人っ子から孫が栄えて扇を広げるように繁栄しているね) 1809 ふぃるぎーん 広げる、拡げる ふぃるぎたん、ふぃるぎらん、ふぃるぎてぃ 4452 ばんしるーぬ ふぁー、かきぬ ふぁー、くゎーぎぬ ふぁー とぅやーに、ちゃーぬ ふぁー ちゅくいんでぃち はしるぐちんかい うちゅくぃー ふぃるぎやーに かーらかちゃん。(グァバの葉、柿の葉、桑の葉をとって、茶葉を作るといって縁側に風呂敷を広げて乾燥させた) 4453 ありんかい はなし しーねー、かんだばーぬぐとぅ まーまでぃん ふぃるぎーん どー。(あの人に話をすると、芋の葉のようにどこまでも広げてしまうよ) 4454 あとぅさち かんげーらんくとぅ てぃー ふぃるぎやーに すんじぐとぅ なたん。(将来のことを考えないで手を拡げて損をした) 1810 ふぃん 変、すねること 4455 ふぃんな むん(変なもの、ひねくれ者) 4456 ふぃんさー(=ふぃん そーる っちゅ、ひねくれ者) 1032 ふぃん すん ひねくれる 〜さん、〜さん、〜っし 4457 ふぃん そーん。(ひねくれている) 4458 あれー ふぃんし やーんぢ にんとーたん。(あいつはひねくれて家で寝ていた) 1033 ふぃん まがいん ひね曲がる 〜まがたん、〜まがらん、〜まがてぃ 4459 ちむぬ/はりがにぬ ふぃんまがとーん。(心が/針金がひね曲がっている) 1034 ふぃん むでぃーん ねじれる 〜むでぃたん、〜むでぃらん、〜むでぃてぃ 4460 なまー ちむぬ ふぃんむでぃとーくとぅ、ありとー ちゅーごーや ならん どー。(今は心がねじれているので、あの人とは協議はできないよ) 1035 ふぃん ぬぎーん すり抜ける 〜ぬぎたん、〜ぬぎらん、〜ぬぎてぃ 4461 ふくるぬ すくぬ やりてぃ いっちょーる むのー むる ふぃんぬぎてぃ ねーらん。(袋の底が破れていて入っているものはみんなすり抜けてしまった) (参考)やんでぃゆん(壊れる)、やりゆん(破れる)、やりぢん(破れた着物) 1036 ふぃんじむん ひねくれ者 4462 =ふぃんさー 4463 あまー しくちびけーっし やーん っくゎん うっちゃんぎーっし ほーとーくとぅ うやぬ ふちゅくるんかい だかりらん わらべー ふぃんじむん ないさ。(あそこは仕事ばかりで家も子も放り出したままなので、親の愛情を感じさせていない子どもは非行少年になる) 1811 ふぃんぎーん 逃げる ふぃんぎたん、ふぃんぎらん、ふぃんぎてぃ 4464 ねーぬ ゆいねー、たかさる とぅくまんかい いっさんばーえー ふぃんぎり よー。(地震が来たら、高い所に一目散に逃げなさいよ) 4465 くぬよーな しーかた しーねー、とぅじぇー ふぃんぎーん どー。(このようなやり方をすると、妻は逃げてしまうよ) 1037 ふぃんがすん 逃がす ふぃんがちゃん、ふぃんがさん、ふぃんがち 4466 なーびかちかちーぬ ぬちぇー いんちゃさくとぅ、とぅっかちみてぃん あしだらー ふぃんがし よー。(蝉の命は短いので、捕まえても遊んだら逃がしなさいよ) 4467 ふぃんがちゃしぇー まぎー やたん。(逃がしたのは大物だった) 4468 いゆ ちっちゃしが、ぐまさたくとぅ ふぃんがちゃん。(魚を釣ったが、小さかったので逃がした) 1038 ふぃんぎ まーい 逃げ歩き 4469 むぬ じぶん ないねー、こーいむん いーちきらりーくとぅ、ふぃんぎまーい そーたん。(ご飯の時間になると買い物を言いつけられるので、逃げまわっていた) 1812 ふぃんぐ 皮膚に付いている垢、煤 4470 どぅー ふぃんぐ うとぅしぇー。(体の垢を落としなさい) 4471 ふぃんぐんでぃ いしぇー かーんかい ちちょーる ゆぐりぬ くとぅ やん。(「ふぃんぐ」というのは皮膚に付いている汚れのことである) 4472 ゆさんでぃ なてぃから あかんぐゎ ふかんかい っんぢゃさんとー ならん ばすねー、まじむぬんかい ふぃっかからんたみに、なーびぬ ふぃんぐ ふぃちゃいんかい ちきてぃ、そーてぃ あっちょーたん。(夜になってから幼子を外に連れ出さないとならないときには、悪霊が付かないために、鍋の煤を額に付けて連れ歩いていた) 1039 ふぃんがー まやー 汚れた猫 4473 ゆー わかちゃい むぬ にちゃい するとぅちねー ふぃーふちゃー ちかとーたくとぅ、ちらー しーし かんてぃ ふぃんがーまやーぬぐとぅ なとーたん。(湯を沸かしたり物を煮たりするときには、火吹きを使っていたので、顔は煤だらけになって汚れた猫のようになっていた) 1813 ふぃんすー 貧乏 ふぃんすーむん〈貧乏者〉 4474 ふぃんすーむのー ちもー ばーき、っうぇーきんちょー っうぇーき くまさん。(貧乏者の心はザルだが、金持ちは倹約する) 4475 ふぃんすーや そーてぃん、くくろー ゆちく。(貧乏はしても心は豊かに) 1814 ふぃんち 急に不機嫌になること 4476 ふぃんち すん。(不機嫌になって怒り出す) 1815 ふぃんとー 返答 4477 ちかりーるぐとぅ ふぃじふぃんとー しー よー。(聞こえるように返事しなさいよ) 1816 ふぃんぷん 前塀 4478 んかし うちなーやーや みちから やーぬ なーかぬ みーららんぐとぅ、やーぬ めーをぅてぃ あーいし ゐしたい、あかばなーぎー っうぃーたいっし ふぃんぷん そーたしが、なまー しだい さぎてぃ ふぃんぷんがーい そーん。(昔風の沖縄家屋は道から家の中が見えないように、家の前にあわ石を築いたりブーゲンベリアの木を植栽したりして前塀にしていたが、今は簾を下げてその代わりにしている) ふぇ 1817 ふぇー 南 4479 ふぇーむてぃー(南側)、ふぇーんけー(南向き)、ふぇーぬ ふぁー(南の方角、方位) 4480 っちゅけーん っんぢゃるくとー ねーらん くにんかいぬ たべー、まーぬ ふぇーが やら にしが やら むさっとぅ わからん。(一度も行ったことのない国への旅はどこが南か北かまったく分からない) 4481 ふぇーぬ かじぬ ふちーねー、いっぺー しださん やー。(南風が吹いたら、とても涼しいよね) 4482 ふぇーむてぃーや きー たっくゎーち っうぃーねー かじかたか なゆくとぅ、かじぬ とぅーいみち あきてぃ っうぃーゆし どー。(南側は木をくっつけて植えると風を遮るので、風通しの道をあけて植えるものだよ) 1040 ふぇー ない にし ない 定まっていない様 4483 あん いちょーがやーんでぃ うむれー なまー あねー あらん どーんでぃ いち、ありが ちもー ふぇーない にしない そ—ん。(そう言っているかと思ったら今はそうではないと言って、あの人の心は定まっていない) 4484 あれー あん いー かん いーっし ちもー ふぇーない にしないっし。 ぬーんでぃ いちょーが むさっとぅ わからん。(あの人はああ言ったりこう言ったりして心は定まっていなくて、何と言っているのかさっぱり解らない) (参考)あん いー かん いー っし(ああ言ったりこう言ったりして) 1041 ふぇー ぶちゃー 夏、南風のそよぐ季節 4485 ふぇーぶちゃーぬ しち ないねー、っうぃーりきどぅくるんかい ゆすぐにから すじょーさーぬ うほーく めんしぇーん。(夏になると、観光地に県外から観光客がたくさんいらっしゃる) (参考)すじょーさー=っうぃーりきどぅくるんかい っち すじょー する っちゅぬちゃー(観光地に来て楽しむ人たち)、ふぇーぶちゃー(早口の者) 1042 ふぇー まーい 南のなま暖かい風に変わること、雨の兆候 4486 ちゅーや かじぇー ふぇーまーい やてぃ、あみぬ ふいねー んでぃーくとぅ あらいむのー ふさんしぇー まし どー。(今日の風は南回りで、雨が降ったら濡れるので、洗濯物は干さない方がいいよ) 1818 ふぇー 灰 4487 ふぇー ちかいーねー なんどぅるこー ねーらん なてぃ しらぎぬ いんちゃーぐゎーん むる りっぱんぐゎー ぬがりーっさ。(灰を使うと滑りにくくなって白髪の短いのもみんなちゃんと抜けるよ) 1043 ふぇーぬ くすー そばかす 4488 アミリカーたーぬ ぐまわらびんちゃーや ふぇーぬ くすーぬ っんぢとーしが、うりが(あくとぅ)どぅ うじらーさる。(アメリカ人たちの幼い子たちはそばかすがあるが、それが(あるから)かわいい) 1819 ふぇー 蝿 4489 ふぇー ぶーぶー(蝿がたくさん飛び交っている様) 4490 おーべー(青蝿) 4491 すーまんぼーすー ないねー、しーべーぬ しでぃてぃ かみむぬんかい ゆー しがいくとぅ、ぬーがな さーに かんしとーけー/うーとーけー。(梅雨になると、小蝿が発生して食べ物によく停まるので、何かで被しておきなさい/覆っておきなさい) 1820 ふぇーい 流行 1044 ふぇーい うた 流行歌 4492 なまぬ うたさーや んかしとぅ ちがてぃ とぅんぢゃーもーやーっし どぅー っんぢゅかさなー うたいん。ふぇーいうたん ふぇーぐちっし うたいくとぅ、ぬーぬ ましが やら わったーんかえー むさっとぅ わからん。(今の歌手は以前とは違って跳んだり跳ねたりして歌う。流行歌も早口で歌うので、いったい何がいいのか私たちにはまったくわからない) 1045 ふぇーい くとぅば 流行語 4493 なまぬ わかむんぬちゃーぬ ふぇーいくとぅばー いんちゃく なとーしぬ うふさん。(今の若者たちの流行語は短くなっているのが多い) 1046 ふぇーい やんめー 流行病 4494 なまー ふぇーいやんめーぬ あくとぅ、っちゅぬ まじまっとーる とぅくるんかえー いちゅしぇー あらん どー。たーから やんめー とぅいが すら わからんくとぅ やー。(今は流行の病気があるので、人が集まるところには行くんじゃないよ。誰から病気をもらうかわからないからね) 1821 ふぇー〜 早 1047 ふぇー がってぃん 早合点 4495 むぬぐとー ふぇーがってぃん すな よー。っちゅぬ あん いちゃくとぅんち しぐ 「うー」んでぃち がってぃんさんぐとぅ、ゆー かんげーてぃから いれーたい ふぃじさい しーよー。(物事は早合点するなよ。人がああ言ったからといってすぐさま「はい」と承知しないで、よく考えてから返事しなさい) 1048 ふぇー にーびち 早婚 4496 ふぇーにーびちんでぃる くとぅばぬ あしが、なまー んかしとー ちがてぃ にーく なとーん。(早婚という言葉があるが、今は昔とは違って遅くなっている) 1049 ふぇー にんぢ 早寝 4497 ちゅーや なー くたんでぃとーくとぅ、そーまでぃー ゆーふる あみてぃ むぬ かみーねー ふぇーく ゆくいん。(今日はもう疲れているので、早めに風呂に入って食事したら早く休む) 1050 ふぇー まーし 早死に 4498 ゐーっちょー ふぇーまーしっし やなっちょー ながぬち んーぢゅんち ちちょーしが、うんなくとぅぬ あいどぅ するゐ んでぃち わんにんかい ちちゅる うとぅすいぬ めんしぇーたん。(いい人は早死にして悪い人は長生きすると聞いているが、そんなことがほんとにあるのかと私に聞いて来たお年寄りがいらっしゃった) 1051 ふぇー みーん 早める 4499 ゐーくとー ふぇーみり。(いいことは早めなさい) 1052 ふぇー っんまらー 早生まれの者 4500 ふぇーっんまらーや てぃーちぇー しーじゃぬちゃーとぅ がっこー っんぢーん。(早生まれの者は1歳上の者たちと学校を出る/学校に行く) 1822 ふぇーし 囃し 4501 っんまがぬちゃーぬ うんどーかいんかい っんぢ、はーえーすーぶー ふぇーし たてぃたくとぅ、ぬーでぃーや がらがら そーっさー。(孫たちの運動会に出て、かけっこを声援したので、喉はかれているよ) 4502 ばっぺーぐとぅんかえー ふぇーし たてぃーしぇー あらん。(間違っていることにははやし立てるものではない) 1823 ふぇーじぇー がち 処方箋、配剤書き 4503 ふぇーじぇーがち むちゃーに くすいやーをぅてぃ うきとぅみそーり。(処方箋を持って薬局で受け取ってください) 1824 ふぇーりんちゅん 入り込む ふぇーりんちゃん、ふぇーりんかん、ふぇーりんち 4504 っうぃーりきどぅくるをぅてー みーむんぬ ある ばすねー、いばさる なーかんかい わいくでぃ ふぇーりんち ちゅーる っちゅん をぅん。(観光地でイベントがあるときには、狭いところに割り込んで入ってくる人もいる) 4505 どぅーくる ふぇーりんち ちょーてぃ っちゅんかい ぶりーなくとぅ そーん。(自分勝手に入り込んで来ていて人に迷惑をかけている) 4506 やーぬ うちんかい とぅいぐゎーぬ ふぇーりんち ちーねー、やくぬ いっちょーんでぃち うみんかい っんぢゃーに やくばれー そーたん。(家の中に小鳥が入り込んで来たら、厄が入っているといって海に行って厄払いをしていた) 4507 くま あきーねー とぅいぬ ふぇーりんち ちゅーん どー。あみどー みちれー。(ここを開けると鳥が入り込んで来るよ。網戸を閉めなさい) 1053 ふぇーれー 追いはぎ 4508 たこーやまんかい ふぇーれーぬ たい くゎっくぃとーてぃ っちゅ うだーすたんでぃ。(多幸山に追いはぎが二人隠れていて人を脅したんだって) ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ 1825 ぱーぱー おばあさん 4509 すーやーぬ ぱーぱーや わらびぬくろー うぃきがんちどぅ うむとーたしが、うぃなぐどぅ やみしぇーたる。(塩屋のおばあさんは子どもの頃は男だと思っていたが、女でいらしゃったんだね) 4510 ぬーんち ふぁーふぁーや あらん、ぱーぱー やんでぃ いーしぇー わからんしが、すーやーぬ ぱーぱーや うちなーしばいをぅてぃ ゆー っんぢてぃ ちゅーん。(どうして「ふぁーふぁー」ではなくて「ぱーぱー」だというのは分からないが、塩屋のおばあさんは沖縄芝居ではよく登場する) (参考)平安時代の日本語の「は」行はp音だったということと関連するのか 1826 ぱったらげーやー すん 抵抗する 4511 じゅんさぬ うぃっちゅ とぅっかちみーんでぃ そーしが、ぱったらげーやーっし とぅいんちかみん ならん。(警官が酔っぱらいをとり押さえようとするが、抵抗して捕まえられない) (参考)てぃーんけーすん(手向かう)、ふぃんけーする(口答えする)、げー すん(反抗する) 1827 ぴーじゃー なすん ぺっしゃんこにする、こらしめる 〜なちゃん、〜なさん、〜なち 4512 なーふぁぬ うとぅるさる にーにーたーや くさみちーねー 「わんにんかい げー しーねー(じーぐいひゃーぐい しーねー) ぴーじゃー なさりーん どー」んでぃ いちょーたん。(那覇の怖いお兄さんたちは怒ると「俺に反抗すると(文句を言うと)こらしめてやるぞ」と言っていた) 1828 ぷちみかすん ぽきんと音をだす ぷちみかちゃん、ぷちみかさん、ぷちみかち 4513 ぬびー しーねー、あまくま ぷちみかち なとーっさー。(背伸びをしたら、あちこちぽきんと音を出して鳴っている) 1829 ぺーちん 親雲上、位階名 4514 ぺーちん ないねー うしゅがなしーめーから ちゅむら ゐーてぃ くーじぐとぅ そーたん。(親雲上になると国王から領地をもらって公務をしていた) 1830 ぽーぽー 小麦粉と油味噌をつかった料理名 4515 ぽーぽー ちゅくいる ばすねー むぢなくー あーち ふぃしやちー さーに うぬ なーかんかい あんだんすー いってぃ まちゅん。(「ポーポー」を作るときには小麦粉を混ぜて薄く焼いてその中に油味噌を入れて巻く) 1831 ぽんみかすん ポトンと音をだす ぽんみかちゃん、ぽんみかさん、ぽんみかち 4516 はしぬ っわーびから かーら んーぢゅんでぃ さーに ポケットから けいたいぬ しんでぃてぃ かーらんかい ぽんみかち うとぅちゃん。(橋の上から川を覗き込もうとしてポケットから携帯が滑り出て川にポトンと落としてしまった) 1832 ま〜 真 4517 またんかー/まむこー(真向かい)、まゆなか(真夜中)、まふぃるま(真昼間)、まふぇー(真南)、まにし(真北)、まあがり(真東)、まいり(真西) 4518 いったー やしちぬ まにしぇー まー なとーが?(あなたの家の真北はどこになっているの) 4519 あったー やーぬ またんかーや うみ なとーん。(あの人の家の真向かいは海になっている) 1833 〜まー 密生していること/もの 4520 きーまーとぅ あちぐにとー ぬーがな かかわいぬどぅ あが やー?(毛深さと南国とは何か関係があるのかなあ) 4521 きーまーや あちさ ふぃーさから どぅー まむらっとーくとぅ がんぢゅーむんぬ うふさんねー すん。(毛深い人は暑さ寒さから体を守られているので、丈夫な人が多いような気がする) 1834 まー 何処 1054 まー がな 何処か 4522 まるけーてぃーなーや まーがな とぅーさんかい いちぶしく ないん。(時々はどこか遠くへ行きたくなる) 4523 ぢー こーてぃ どぅーぬ やー ふかなやーんでぃ うむとーしが、まーがな ゐー とぅくろー ねーんがやー?(土地を買って自分の家を建てようと思っているが、何処かいいところはないかねえ) 1055 まー むてぃー どの方角 4524 アンテナや まーむてぃーんかい んかーしーねー テレビや ゆー うちーがやー?(アンテナはどの方角に向けたらテレビはよく映るのかねえ) 1056 まー りかー どの辺 4525 くしながねー まーりかーぬ うぃーごーさが?(背中はどの辺がかゆいの) 4526 あぬ まーさ すばやーや まーりかーんかい あが?(あのおいしいそば屋はどのへんにあるの) 1835 まーい 毬、球 4527 くぬ ぼーじゃーや みるくぬぐとぅ くぇーてぃ だちやっさん やー。(この赤ちゃんは弥勒のように太って抱きやすいね) 4528 なまぬ わらびんちゃーや まーいうちぇー さん、まーい なぎたい、とぅばちゃい、きっちゃい する スポーツんかい はまとーん。(今の子どもたちは毬つきはしない、毬を投げたり、飛ばしたり、蹴ったりするスポーツに夢中になっている) 1836 まーいん 回る、すっかり〜の状態になる まーたん、まーらん、まーてぃ 4529 きーむさーぬ なーぬ はーちぬ はんた いくけーん まーいあっちょーしが、んーぢゅる っちょー みーまーいんねー すさ。(毛虫が庭の鉢の縁を何度も歩きまわっているが、見ている人は目が回るようだ) 4530 くむぬ まっくーるー なてぃ あみぬ ふいぎさー/ふいがたー まーとーん。(雲が真っ黒くなって雨が降りそうな気配である) 4531 うやんかい ぬらーってぃ なちぎさー/なちがたー まーとーん。(親に叱られて泣きそうな気配である) 4532 うぃきがびけーぬ がっこーや ふぃじゅるかんじゃー まーとーてぃ、うぃなぐぬ しんしーや いちぶさー さんでぃ。(男子校は女っ気がなくて、女性の先生は行きたくないって) (参考)がまぬ なーかんかい いーんでぃ さくとぅ、ふぃじゅるかんぢゃー さーに ちむ いふなー なたん(洞窟に入ろうとしたので、寒さにぞくっとして気分がおかしくなった) 1057 まーい 周り 4533 はなりじまとぅか、いなかんぢぇー ふんしーとぅかぬ かかわいから むらぬ まーいや ふくぢっし かくどーん。(離島や田舎では風水などの関係で村の周りは福木で囲んでいる) 4534 ありとぅ わんとー とぅしぇー ちゅまーい ちがいん。(あの人と私は歳は一回り違う) 1837 まーおーふぁー けしあざみ 4535 まーおーふぁーや ふぃどぅみさちんかい ぐじゅぐじゅ みーとーしが、んぢぇー ちーちきらんねー てぃーふぃさ やますん。(けしあざみは辺戸岬に群生しているが、棘は気をつけないと手足をケガするよ) 1838 まーぐー 皺の寄ったもの 4536 とぅし とぅいねー んな まーぐー ないしが、うれー わっさる むのー あらん、っんぶらーさる むんどぅ やる。(歳をとると皆しわが寄ってしまうが、それは悪いものではない、重みのあるものである) 4537 ちんぬ まーぐー そーしが、アイロンっし ぬばちから ふかんかい っんぢらんねー ふーぢぇー ねーん どー。(服にシワができているが、アイロンで伸ばしてから外出しないとみっともないよ) 1058 まーぐー ぢら しわくちゃ顔 4538 ブルドックんでぃーる いのー まーぐーぢらっし いっぺー えーそーむち やん。(ブルドックという犬はしわくちゃ顔をしてとても愛嬌がある) 1059 まーぐー ふぃーぐー しわくちゃ 4539 あとぅから ゆむる っちゅん をぅくとぅ しんぶのー(=じーがめー) まーぐーふぃーぐー なすな けー。(後から読む人もいるので新聞はしわくちゃにするなよ) 4540 ちんぬ まーぐーふぃーぐー そーくとぅ のーしぇー。(着物がしわがよっているので直しなさい) 1839 まーじぇー くつわ虫 4541 やーぬ まーがなんかい まーじぇーぬ をぅしが、ゆなか ないねー まぎなち すくとぅ さーはごーさん。(家のどこかにくつわ虫がいるが、夜中になると大きな音で鳴くので気味が悪い) 1840 まーじゃーくーじゃー しわくちゃ 4542 くぬ とぅし なれーから ちらん まーじゃーくーじゃー ないさ。(この歳になってからは顔もしわくちゃになるよ) 4543 たーがなが わん てーしちな むん まーじゃーくーじゃーっし うっちゃんぎてーたん。(誰かが私の大切なものをしわくしゃにして投げ捨ててあった) 1841 まーす 塩 4544 あぐにぬ まーす ちかいーねー、ちゃぬ よーな むん やてぃん まーく ないんでぃ いらっとーん。(粟国の塩を使うと、どのようなものでもおいしくなると言われている) 1060 まーす みじ 塩水 4545 やなむん はんする ばーねー からまーす やかー まーすみじぇー まし やんでぃ。(邪気をはずす場合にはただの塩よりも塩水がいいって) 1061 まーす にー 塩煮 4546 なーびんかい まーすみじ いってぃ たぢーねー、いゆ まるまま いってぃ にち、まーすにーっし かみーねー いっぺー まーさん。(鍋に塩水を入れて沸騰すると、魚を丸ごと入れて煮て、塩煮にして食べるととてもおいしい) 1842 まーすん 死亡する、回す まーちゃん、まーさん、まーち 4547 あぬ っちょー けーまーちゃしが、っやーや わからんどぅ あてぃー? だべー っんぢー?(あの人は亡くなったが、あなたは知らなかったの。告別式は行ったのか) (参考)みーくーゆん(亡くなる)、みーうてぃーすん(亡くなる)、とーんかい はちゃん(亡くなった)、をぅらん ないん(亡くなる)、しぬん((動物が)死ぬ) 1843 まーたかだーかー 肩車 4548 うぃきがぬ うやんかい まーたかだーかー さってぃ すねー んーちゃるくとぅ なま ちきてぃ うびとーん。(父親に肩車されてパレードを見たことを今でも覚えている) 1844 まーち 松 4549 やんばろー まーちぬ うふさぬ、みちぬ ふぃぢゃい にぢれー まーちぬ みーてぃ、ちゅらむん やてぃ みーむん やん。(ヤンバルは松が多くて、道の両側は松が生えていて、美しく観ものだ) 4550 まーち たむん しーねー、あんだぬ うふさくとぅ ゆー めーいんでぃ。(松を薪にすると、油脂が多いのでよく燃えるんだって) 1845 まーぬ とんでもない 4551 「いったーや みーとぅんだわかり さんでぃ なー?」「まーぬ、っやーや。たーが いーたが?」(「あなた方は離婚したってね」「とんでもない、あんた。誰が言ったの」) 1846 まーふぁなちゃー 仰向けになる 4552 まーふぁなちゃー すん/そーん。(仰向けになる/なっている) 4553 まーふぁなちゃー な(い)みそーれー。(仰向けになってください) 4554 まーふぁなちゃー しみそーれー。(仰向けにしてください) 4555 まーふぁなちゃーっうぃーぢとぅ いんぐゎーっうぃーぢぇー ないしが、ふぃぢゃい にぢりぬ てぃー けーるーげーるーっし みじかち すしぇー ならん。(背泳ぎと犬かきはできるが、左手と右手を代わる代わる水かきする泳ぎはできない) 1847 まーみ 豆 4556 くるまーみ(黒豆)、ぢーまーみ(落花生)、ゐんどーまーみ(えんどう豆)、たきーまーみ(腎臓) 4557 あかまーみーや かりーな むん やてぃ うゆうぇーねー かしちーめー ちゅくてぃ かむん。(あづきは嘉例なものでお祝いにはおこわを作って食べる) 4558 くらさる とぅくるんかい とーふまーみ(=うふちじゃー) みじっし ふどぅっわーち、まーみなー ちゅくいん。(暗いところで大豆を水で育てて、もやしを作る) 4559 たきーまーみぬ わっさる っちゅんかえー しーくゎうえー いっぺー くすい ないんでぃ ちちゃる くとぅぬ あしが、ちゃーが やー?(腎臓の悪い人にはスイカがかなり薬になると聞いたことがあるが、どうかなあ) 1062 まーみ なー もやし 4560 よーがりふぃーがりっし、てぃーだんかい あたたる くとぅぬ ねーんぐとーる いるしるーぬ うぃきがんかい まーみなーぬ ぐとーんでぃ いーん。(痩せ細って、陽にあたったことのないような色白な男性にもやしのようだという) 1063 まーみな くー きな粉 4561 くじむちんかい まーみなくー ほーてぃ かみーねー まーさん どー。(葛餅にきな粉をふって食べるとおいしいよ) 1848 まーるー 順番 4562 くゎふーや まーるー、まっちょーしが いかなしとぅん わんにんかえー まーてー くーん。(果報はまわりもの、待っているがどうしても私には回ってこない) 4563 くねーだー っやー まーるー やた くとぅ、くぬ あとー わん まーるー やん。(この間はあなたの番だったから、次は私の番だ) 1849 まいん 大便、小便をする またん、まらん、まてぃ 4564 んかしぬ うぃなぐぬうやー っくゎすだてぃじょーじ やてぃ っくゎぬ まいーねー、みじっし あらてぃくぃーたん。なまぬ すいせんトイレぬ さちばい ゐ?(昔の母親は子育てが上手で子がウンチしたら、水で洗ってあげた。今の水洗トイレの先走りかな) 1850 まかい 碗 4565 しるまかい(お汁茶碗)、めーまかい(ご飯茶碗)、うふまかい(どんぶり) 1851 まがいん 曲がる まがたん、まがらん、まがてぃ 4566 くしながにぬ まがとーん。(腰が曲がっている) 4567 こーぐ まがとーん。(猫背である) 4568 あれー やーんぢ ちんまがとーたん。(あの人は家でちぢこもっていた) 4569 あん ぐとぅ いーねー あれー ふぃんまがいん どー。(そんなことを言うとあの人はひねくれるよ) 1064 まがやー ふぃぐやー すん 曲がりくねっている 4570 っやー ちんぬ くべー まがやーふぃぐやー そーくとぅ、だー、のーさ。(あなたの着物の襟は曲がっているので、どれ、直そう) 1852 まかすん 預ける まかちゃん、まかさん、まかち 4571 じぇーさのー むる ちゃくしんかい まかちゃん。(財産はすべて長男に預けた) 1853 まかねー すん 食事を作る 〜さん、〜さん、〜っし 4572 してぃみてぃむん、あさばん、ゆーばん、ちゅくいるむん かんげーらんとーならんくとぅ、まかねーさーやか あんまさる っちょー をぅらん。どぅーちゅいむん やれー、ぬくやー かむしが。(早朝飯、昼ご飯、夕ご飯、食事を考えないといけないので、食事を作る人ほど頭を悩ましている人はいない。独身であれば、残り物を食べるんだが) 4573 わんねー どぅーくるどぅ まかねー そーん どー。(私は自分で食事を作っているよ) 1065 まかねー やー 食堂 4574 やぐさみむん やれー、どぅーくる ちゅくてぃ かむしやかん まかねーやーんぢ かむしどぅ やしあがい すがやー? ふかんぢ かみーねー けーてー たかあがいどぅ すがやー?(独り者であれば、自分で作って食べるよりも食堂で食べるのが安くつくのかなあ。外食すれば、かえって高くつくのかなあ) 1854 まがら 内輪 4575 「まがら」んでぃ いーしぇー、ちょーでー、をぅじゃさー、をぅばまー、いちゅくぬちゃー、みーっくゎ、うぃーっくゎぬ くとぅ やん。(「まがら」と言うのは兄弟、伯叔父、伯叔母、従兄弟姉妹、姪、甥のことである) 4576 くんどぅぬ うゆうぇーや まがらびけーさーに ちゃーぐゎー わかしぇー っさ やー。(今度のお祝いは内輪だけで祝おうね) 1855 まがるーふぃぐるー ひねくれた者 4577 あれー まがるーふぃぐるー どー。(あの人はひねくれ者だよ) 1856 まきーん 負ける まきたん、まきらん、まきてぃ 1066 〜まき 〜負け 4578 かーぬ ふぃっさる っちょー かんすいまきん てぃーだまきん しー やっさん。(皮膚の弱い人はカミソリ負けも日焼けもしやすい) 4579 ちからまき すし やか くちんかい まきーしが、ちむ ふがん。(力で負けるのよりも口で押さえつけられるのが割り切れない) 4580 ふみちまき すくとぅ、なちぇー ちゃーん ならん。(暑さ負けするので、夏はどうにもならない) 4581 なちまき(夏負け)、ハジまき(ハゼにかぶれること)、くすいまき(薬負け)、なーまき(名前負け)、ふじょー まき(不浄負け、葬式などに行って体に異変が出ること) 1857 まぎーん 曲げる まぎたん、まぎらん、まぎてぃ 4582 っちゅぬ かんげー まぎーるくとー ならん どー。(人の考えを曲げることはできないよ) 4583 ありが っやー どぅし まぎてぃとぅらちゃん。(あの人があなたの友人を負かした) 1858 まく わんぱく 4584 わらばー そーいねー はてぃまく やたしが、なまー あんし うふやしく なてぃ やー。(子どもの頃は乱暴者だったが、今はあんなにおとなしくなってね) 1859 まぐいん (皮膚、着物、紙などの)しわがよる 4585 ちんぬ まぐとーくとぅ のーしぇー。(着物のしわがよっているので直しなさい) 1067 まぐい 顔のしわ 4586 ちらぬ まぐえー アイロンっし ぬばさりーる むのー あらん、とぅしぬ くーどぅ やくとぅ。(顔のしわはアイロンで伸ばされるものではない、年の功なのだから) 1860 まくとぅ 本当 4587 っやーや くとぅば はなさかちょーしが、なま いちゃる くとぅばー まくとぅ やみ? まちげー ねーん やー。(あなたはことばに花咲かしているが、今言ったことは本当か。間違いはないね) 4588 くれー まくとぅぬ くとぅ やいびーん。(これは本当のことです) 4589 まくとぅ そーる っちゅんかえー いやー たたん。(正直な人には悪いことは起こらない) 1068 まくとぅー 正直者 4590 ふり まくとぅー(お人好し) 4591 うぬ っちょーや まくとぅー/まくとぅな むん やいびーん。(その人は誠実な人です) 4592 まくとぅーや たから。うぬ っうぃーんかえー いやーや たたん。どぅーぬ っうぃーんかえー とぅこー まーてーくーんてぃん、ゆくゆこー っくゎっんまがんかえー いんとぅくぬ ちゅーん。(正直者は宝。その身には矢は立たない。自分の身には徳は廻って来なくても、そのうち子孫には陰徳が来る) 1861 まぐらー 道義をわきまえない者 4593 あれー ぬー からちん けーさん、ぬーっし とぅらちん っちゅぬ くとー さん、まぐらーどぅ やる。(あの人は何を貸しても返さない、何をしてあげても人の事はしない、道義をわきまえていない) 1862 まぐりーん (皮膚、着物、紙などが)しわくちゃになる、めくれる 1863 まさいん 勝る まさたん、まさらん、まさてぃ 4594 っうぃーぢぇー ありがどぅ まさとーる。(泳ぎはあの人がうまい) 1069 まさい うとぅるい 優劣 4595 まさいうとぅるいぬ あてぃどぅ っちょー うみはまいる くとぅん ないる。(優劣があってこそ人は努力することにもなる) 1070 まさい むん 優れもの 4596 んかしから くぬ メーカーや まさいむんでぃ いらっとーん。(昔からこのメーカーは優れものだと言われていた) 1864 まさかい 全盛期 4597 たー やてぃん んな まさかえー あしが、とぅし とぅてぃ しがたかたちぇー かわてぃん ちもー ちゃー わかわかーとぅ むちゅし やん。(誰でも全盛期はあるが、歳をとって姿かたちは変わっても、気持ちはいつも若くもつものだ) 1865 まし 一方よりまさること 4598 っやーが まし やしから てぃーち、たーち むっちょーけー。(あなたが好きなのから1つ2つ持って行きなさい) 4599 コーヒーや あちこーこーとぅ ふぃじゅるー じろー まし やが?(コーヒーは熱いのと冷たいの、どっちがいいか) 1866 まじくい 交わり 4600 んかしぇー とーぬ っちゅぬちゃーとぅぬ ふぃれーぬ あてぃ まじくいぬ ちゅーさたん。(昔は中国の人との付き合いがあって交流が盛んだった) 4601 「うぬ っくゎぬちゃーや そーちょーでーどぅ やる ゐ?」「あいびらん どー。たいや うぃきがぬ うやー ちがとーいびーん」「あん やん なー? たちーまじくいぬ をぅさ やー」(「その子ども達は両親を同じくする間柄なのか」「そうではありません。二人は父親は違います」「そうなのか。他からの血が混じっている者が居るんだね」) 1867 ましし/ましさー 赤肉 4602 まししから くぃみそーれー。(赤肉からください) 1868 まじむん 積む まじだん、まじまん、まじでぃ 4603 しらびむん すんでぃち しゅむち まじまりーる かぢり まじでぃ あとー しじみーんち あんましく なとーん。(調べものをするといって本を積めるだけ積んで後は片付けるのに煩わしくなっている) 1869 まじゅん 一緒に 4604 しちぐゎち、そーぐゎちねー とぅじとぅ まじゅん っうぇーかぬ やー まーいん。(旧盆、正月には妻と一緒に親戚の家をまわる) 1870 まじん 束 4605 たむん たまじん(=たたばい) とぅてぃっち とぅらしぇー。(薪二束取って来てくれ) (参考)普通は「たばい」を使う 1871 また〜 無傷な、完全な 4606 たまー ちゅくいむんとぅ またむのー(=そーむのー) てーげーぬ っちゅがー みーわけー むちかさん。(宝石は偽物と本物は普通の人には見分けがむずかしい) 4607 くぬ ゆーんかえー またっちょー をぅらんしが、ありやか なとーる っちょー んーちゃる くとぅぬ ねーらん。(この世には完全無欠な人間はいないが、あの人よりできている人は見たことがない) 1872 また また、再び 4608 また いちゃら やー。(また逢おうね) 4609 ちぬー まちぐゎーをぅてぃ どぅしとぅ いちゃたしが、ちゅーん また ゐぬ っちゅとぅ いちゃたん。(昨日市場で友人と出逢ったが、今日もまた同じ人と出逢った) 1071 また がらし 又貸し 4610 からしぇー からすしが、またがらし しぇー ならん どー。(貸すには貸すが、又貸ししてはだめだよ) 1072 また にーびち/また むち 再婚(主に女性に用いる) 4611 いく けーん またにーびち/またむち しん、しぇーうぇー ないんでー いららん。(何度再婚しても、幸せになれるとは言えない) 1073 また どぅめーい 再婚 4612 あぬ っちょー とぅじ をぅらん なさーに なげー しからーさぎさ そーたしが、ちかぐる またどぅめーい さんでぃ どー。(あの人は妻をなくして長いこと寂しそうにしていたが、近頃再婚したってよ) 1873 また 股 1074 また ぐし 股ぐら 4613 どぅく くぇーれーからー またぐしぇー しりやーに はぎてぃ やむんでぃ。(あまり太ると股ぐらは擦れてはげて痛いって) 1075 また ぬい またがって乗ること 4614 なまー うぃなぐぬ すばぬい すしぇー んーだらんくとぅ、うぃなぐぬ またぬえー ふーぢぇー ねーんでぃ たーがが いーたら?(現在は女性が片方に足をそろえて乗るのは目にすることはないので、女性のまたがって乗るのはみっともないっていったい誰が言ったのか) 1076 また ばし ごーやく 二股かける者 4615 あぬ っちょー ありんかい たっくゎい、くりんかい たっくゎい する またばしごーやく やくとぅ、ゆー くくりてぃ ふぃらり よー。(あの人はあの人にくっつき、この人にくっつくどっちつかずなので、気を付けてつきあいなさいよ) 1874 まち 市場 4616 やしぇーまち(野菜市)、ちぶやまち(陶器市)、っわーさーまち(屠殺市)、いゆまち(魚市)、そーぐゎちまち(正月市)、ぶんまち(旧盆市) 4617 なーふぁぬ まちぇー しちぐゎち、そーぐゎちねー こーいむんさーぬ まんでぃ いばやーしーちぇー そーてーくとぅ あとぅから いちゅしぇー まし どー。(那覇の市は旧盆、正月に買い物客が多くてごった返しているので、後で行くのがいいよ) 1077 まち がしらー 市の人気商品 4618 ぶんまちぬ まちがしらー なーくぬ マンゴー やん。(盆市の人気商品は宮古のマンゴーだ) 1078 まち がねー 場所使用料 4619 まちりぬ まちがねーや ちゃぬ あたい やが やー?(祭りの場所使用料はどのくらいかねえ) 1079 まち ばた 市場のそば 4620 いったー やーや まちばた なてぃ、あっちん いかりーくとぅ、こーいむぬん しーやっさぬ、うーぐとぅ やる むん なー。(あなたの家は市場のそばで歩いても行けるので、買い物もしやすいてよかったね) 1080 まち や 店 4621 ぬーから ぬーまでぃ ひゃくえんさーに こーらりーる まちやぬ なまー あまくまんかい あん。(何から何まで百円で買える店が今はあちこちにある) 4622 まぎまちやんかい さってぃ んかしから あたる まちやぐゎーぬ なまー ねーん なとーん。(大型店に潰されて昔から在る小売り店は今はなくなっている) 1875 まちーん 御霊を祀る まちたん、まちらん、まちてぃ 4623 うやふぁーふじぬ ぶちだん まちてぃ めーなち うちゃとぅーっし うさぎーん。(先祖の御霊を祀って毎日お茶湯してお供えする) 1876 まちうちゅん 裏切る まちうっちゃん、まちうたん、まちうっち 4624 ありんかい ちゅらーく まちうたったん。(あの人に完全に裏切られた) 1877 まちげー 間違い、過失 4625 わーが いーまちげー やてーくとぅ、くねーてぃ とぅらしぇー。(私の言い間違いだったので、許してくださいね) 1878 まちげー ぐとぅ 道徳的に間違ったこと 4626 うんぐとぅ しーねー ちゃー ないんでぃ いーるくとぅぬ わからん っちょー まちげーぐとぅ ないる ばーん あん。(そんなことをしたらどうなるのかというのも解らない人は不道徳なことになるときもある) 1879 まちぶいん からみつく、肉体関係をもつ まちぶたん、まちぶらん、まちぶてぃ 4627 いーちゅーぬ まちぶいねー ふとぅちぐりさくとぅ、はさんさーに たっちれー。(糸がからみつくとほどけ難いので、ハサミで切り取りなさい) 4628 たくぬ じゅーんかい いーちゅーぬ まちぶてぃ ちんぶるげーやー さがなー うてぃてぃ ちゅーっさー。(凧のしっぽに糸がからんでくるくる回りながら落ちてくるよ) 4629 わらびぬ まちぶてぃ ちゅーる ばすねー まじゅん あしでぃ うやっくゎちなぢ すし やん。(子が甘えてくっついてくるときには一緒に遊んで親と子の契りを果たす) 4630 わったーとー ちがてぃ、ちかぐるぬ うぃきがとぅ うぃなごー あとぅさちん ぬーん かんげーらん、まちぶてぃ あしどーしが。(私たちとは違って、最近の男と女は後先も何も考えないで、くっつきあっているが) 4631 まちぶい すん。(からまる) 4632 てぃー ふぃさ まちぶい そーん。(足手まといになっている) 1880 まちゃーすん 群がる、立ちこめる まちゃーちゃん、まちゃーさん、まちゃーち 4633 あみぐゎーんかい あいこーぬ まちゃーちょーぐとぅ、しじみれー。(飴にアリがたかっているので取りのぞきなさい) 4634 なーをぅてぃ かりくさ とぅいちゃめーてぃ めーちゃくとぅ、きぶしぬ まちゃーち みーぬ すんくゎてぃ あきららん。(庭で枯れ草をかき集めて燃やしたので、煙が立ちこめて目にしみて痛くて開けられない) 1881 まちゅん 蒔く、撒く まちゃん、まかん、まち 4635 うりずんぬ めーに ゴーヤーぬ さに まちーねー ゆー ないん。(うりずんの前にゴーヤーの種を蒔くとよくできる) 4636 あたいぐゎーぬ やしぇーんかい みじ まちょーけー。(菜園の野菜に水を撒いておきなさい) 1081 まち ほーいん まき散らす 〜ほーたん、〜ほーらん、〜ほーてぃ 4637 せつぶんねー とーふまーみ まち、うに うぃーほーいん。(節分には大豆をまき、鬼を追い払う) 1882 まちゅん 待つ まっちゃん、またん、まっち 4638 ちゃっさ まっちん くーんたくとぅ けーたん。(いくら待っても来なかったので帰った) 4639 まちゅしがどぅ うふいよー とぅいる。(あわてず焦らず機会を待つのが幸運を得る) 1082 まち あかすん 待ち明かす 〜あかちゃん、〜あかさん、〜あかち 4640 そーぐゎちぬ あがいてぃーだ んーぢゅんち まちあかすん。(初日を見るといって夜を待ち明かした) 1083 まち うきーん 待ち構える 〜うきたん、〜うきらん、〜うきてぃ 4641 たー めーんかい ぼーるぬ とぅでぃちゅーが すら わからんくとぅ、んな ちむわさみち さがなー まちうきとーたん。(誰の前にボールが飛んでくるのか分からないので、みんなドキドキしながら待ち構えていた) 1883 まちゅん 巻く まちゃん、まかん、まち 4642 かじまーいっし ふにん ぬみくむる あたい なみぬ したたか まちょーる うかーさる とぅくまぬ あん。(つむじ風が吹いて船も飲み込むほど潮も渦巻いている危険な場所がある) 4643 ちんなのー っんまりたる とぅちから がらー まちょーん。(カタツムリは生まれたときから殻は巻いている) (参考)がんしなーなみ(渦潮) 1084 まちゃー つむじ 4644 たーちまちゃーや うーまくーんでぃ いらっとーしが、あん やがやー?(つむじの2つ巻きはやんちゃと言われているが、そうなのかなあ) 1884 まっ〜 真 1085 まっかーら 真っ赤 4645 うちなーぬ はながしらー まっかーらっし さちょーる でぃーぐ やん。(沖縄の花の筆頭は真っ赤に咲いているデイゴだ) 1086 まっくーる 真っ黒 4646 がらさーや ぬーんち まっくーるっし あんし さーはごーさる。(カラスはどうして真っ黒でそんなに薄気味悪いのか) 1087 まっしーら 真っ白 4647 うちなーぬ しなー まっしーらっし ちゅらさん。(沖縄の砂は真っ白してきれい) 4648 あぬ まっしーらぬ らんぬ はなー ちゃっさが?(あの真っ白の蘭の花はいくらか) 1088 まっちーる 真っ黄色 4649 イッペーぬ はなー まっちーるー やてぃ、もーきーがんでぃ ゆすぐにんかい っんぢゃる っちゅぬちゃーが ブラジルから むっちちゃんでぃ どー。(イッペーの花は真っ黄色で、出稼ぎに外国に行った人たちがブラジルから持って来たってよ) 1089 まっとーばー 一徹者 4650 あれー まっとーばー やくとぅ むちかさん どー。(あれは一徹者だから難しいよ) 4651 まっとーばーや ふぃぢゃい、にぢれー ねーらん、うぬまま まっしーぐ いちゅん。(一徹者は左、右はなくて、そのまままっすぐ行く) 1885 まっくゎ 枕 4652 んかしぇー きーまっくゎ、むみがらまっくゎぬ あたしが、なまー はにまっくゎ なとーん。(昔は木枕、籾殻枕があったが、今では羽毛枕になっている) 1886 まったらー ツバメ 4653 まったらーや っちゅぬ やーぬ あまだいんかい しー ちゅくてぃ っくゎぐゎー ふどぅっわーすん。(ツバメは人の家の軒下に巣を作って子を養う) 1887 〜までぃー 無し 4654 くぬ くちゃぐゎーや いばさぬ、っんぢゅち むどぅるちん ならん。いーちまでぃー すんねー すさ。(この裏座は狭くて、伸び伸び動けない。窒息しそうだ) 4655 ねーさーに やーまでぃー そーる っちゅぬちゃーぬ ちむ かんげーいねー ちゃーん ならん ないん。(地震で家を失った人たちの気持ちを考えるとどうしようもなくなる) 4656 あぬ っちょー うやまでぃー そーくとぅ、ありぬ ちむ あきーるまでー さーてー ならん。(あの人は親を無くしているので、あの人が心を開けるまで刺激してはいけない) 4657 っくゎ までぃー(子無し)、そー までぃー(理性を失うこと) 1888 まどぅ 暇、隙間 4658 しくちぬ いちゅなさぬ、わんにんかえー なま あしぶる まどぅん ねーらん。(仕事が忙しくて、私には遊ぶ暇もない) 1090 まどぅ なんか 偶数目の法事 4659 まどぅなんかー っうぇーかぬちゃーびけーっし すくとぅ、どぅしぬちゃーや いかんてぃん しむん。(偶数目の法事は親戚だけでするので、友だちは行かなくてもよい) 1091 まどぅぬ むん 間食 4660 とぅく まどぅぬむん とぅいぢゅーさいねー わた みっち むのー かまらん ないん どー。(あまり間食をとり過ぎるとお腹がいっぱいになって食べれなくなるよ) 1889 まとぅまいん まとまる まとぅまたん、まとぅまらん、まとぅまてぃ 1890 まとぅみーん まとめる、統一する まとぅみたん、まとぅみらん、まとぅみてぃ 4661 なまからぬ わらびんちゃーんかい まちげー ねーらんぐとぅ うちなーぐち ならーさんねー ならんくとぅ うてぃふん うむんじてぃ まとぅみーしどぅ かんぬーな くとー あらんが やー。(これからの子どもたちに正しく沖縄語を教えないといけないので、手本を重んじてまとめるのが大切ではないのかなあ) 1891 まぶい 魂 4662 まぶい/たまし ぬぎーん。(びっくりする) 4663 まぶい/まぶやー うとぅすん。(魂を落とす) 4664 まぶゑー んかとーてーさ。(噂をすれば影) (参照)たまし 1092 まぶい うてぃ/ぬぎ 魂落ち 4665 くぶ わらべー まぶいうてぃ/まぶいぬぎ そーくとぅ、くみらんねー ましぇー ならん どー。(この子は魂落ちしているので、入れ込まないとよくはならないよ) (参考)宮良 (2019b, 55頁) 1093 まぶい ぐみ 魂込め 4666 くるまじこ あーたい、たかさる とぅくまから うてぃたい、うみかーらをぅてぃ っんぶっくぃたい、むぬかんげーぬ しーぢゅーさるたみに ちむんくくるん ちかりとーるとぅちに まぶいぐみ すん。(自動車事故にあったり、高いところから落ちたり、海川で溺れたり、ものを考え過ぎるために精神的にも疲れているときに魂込めをする) (参考)くたんでぃーん(重労働で疲れる)、をぅたいん(軽い労働で疲れる)、ちかりーん(精神的に疲れる) (参考)宮良 (2019b, 55頁) 1094 まぶい わかし 魂分かし 4667 しんじゅーくにちぬ ゆさんでぃに ぐそーとぅ いちみとぅ ちりわかする うぐゎん する くとぅ 「まぶいわかし」んでぃ いーん。(49日の夕方に浄土と現世とを切り離す拝みをすることを「魂分かし」と言う) 1892 まふっくゎ 真昼間 4668 まふっくゎねー どぅーてーぬ みじぇー むる ねーん なてぃ、ぶちくん ないくとぅ、ふかまーるーや さんしぇー まし。(真昼間には体内の水分がまったく不足して、気分が悪くなるので、外出はしない方がいい) 1893 まま 言いなり 4669 あまぬ みーとぅんだー とぅじまま/をぅとぅまま やさ やー。(あそこの夫婦は妻の言いなり/夫のいいなりだね) 4670 あったー うやっくゎー っくゎまま やん どー。(あちらの親子は子の言いなりだよ) 4671 っくゎまま しみーねー、あとー なー てぃーん ちきららん ないん どー。(子のわがままを通すと、後ではもう手がつけられなくなるよ) 1894 まま 一緒 4672 たーが ぬーんでぃ いちゃんてーまん、ぬーぬ あたんてーまん、うやっくゎー まーまでぃん まま やさ。(誰がなんと言っても、何があっても、親子はどこまでも一緒だよ) 4673 っやーとぅ わんとー まま ならんさ。(あなたと私は一緒になれないね) 4674 うむいる まま なてぃー?(思いのままになったか) (参考)ないるぐとぅ やさ。(なるがようにってことよ) 1895 まま 血縁関係のない、継〜 4675 ちょーでーや ぐにん やしが、そーちょーでーや みっちゃい やてぃ あとぅぬ たえー ままちょーでー やん どー。(兄弟姉妹は5人だが、一腹一生は3人で後の2人は血縁関係がないよ) 1896 ままっくゎーすん ごまかす ままっくゎーちゃん、ままっくゎーさん、ままっくゎーち (参照)ばばっくゎーすん 1897 まみぢゅん まちがえる まみぢゃん、まみがん、まみぢ 4676 にちょーるーぬ あくとぅ、どぅーぬ むんとぅ っちゅぬ むんとぅ さしわき さんねー まみぢゅる ばーん あん。(似ているのがあるので、自分のものと人のものとを区別しないとまちがえることもある) (参考)さしわき/みーわき(区別)、いるわき(差別)、いるみーわかすん(差別する) 1898 まむいん 守る まむたん、まむらん、まむてぃ 4677 うやふぁーふじからぬ ゆしぐとー いちいちまでぃん まむてぃ いちゅし やん。(祖先からの教えはいつまでも守って行くものだ) 1095 まむい がみ 守り神 4678 あまぬ まむいがめー いびどぅ やいびーる。(あちらの守り神は霊岩/霊木です) 4679 うちなーをぅてー くゎじ うくさんたみに しーさー、やなむん ぬきーる いしがんとーんでー むんぬきむん(=まむいがみ)に そーん。(沖縄では火事をおこさないためにシーサー、邪気を退ける石厳當を守りものにしている) 4680 うちなーや かみぬ しま やてぃ あまくまんかい むんぬきむん(=まむいがみ)ぬ まちらっとーん。(沖縄は神の島であちらこちらに守り神が祀られている) 1899 まむこー 真正面 4681 なかぐしくぐしくあとぅぬ まむこーうじょーや ふぇーぬ はたどぅ やんでぃる くとー なまぬ なままでぃん わからんたん。(中城城趾の正門は南端だということは今の今までわからなかった) 1900 まやー 猫 4682 まやーぬ ちら あらいんねー(猫が顔を洗うように) (参考)福州語の「まやーん」からの借用語か 1096 まやー ぐち 猫舌 4683 あれー まやーぐち やくとぅ、ありが むのー さち なち まかいんかい いってぃ うちきとーけー。(あの人は猫舌なので、あの人のものは先に碗に入れて置きなさい) 1901 まやーすん 惑わす まやーちゃん、まやーさん、まやーち 4684 あれー まくとぅなむんどぅ やたしが、ぬーにが まやーさっとーら、しきん さわがち あっち やー。(あの人は誠実な人だったのに、いったい何に惑わされたのか、世間を騒がしているね) 4685 うちなーをぅてー っちゅぬ やなぐとぅ しーねー、「あれー まやーさってーさ やー」んでー いーん。(沖縄では人が悪い事をしたら、「あの人は何かに惑わされているんだね」などと言う) 1902 まゆいん 迷う まゆたん、まゆらん、まゆてぃ 4686 っちょー まくとぅ そーけー なんくる ないぐとぅ ちむまゆいや すな。(人は誠実にしていればどうにかなるので、惑うことはするな) 1903 まるちゃ まな板 4687 んかしぇー はがまぬ ふたぬどぅ まるちゃ やたんでぃ。(昔は羽釜の蓋がまな板だったって) 1904 まる ばい お尻まるだし 4688 んかしぇー ちび すがすんでぃち ぐまわらびんちゃーや まるばい そーしぬ うふさたん。(昔はお尻に風を当てるということで小さい子たちはお尻まるだしが多かった) 1905 まるみーん 丸める、心服させる まるみたん、まるみらん、まるみてぃ 4689 うんけーねー うやふぁーふじんかい しるだーぐ うさぎてぃ、うーくいねー くるざーたーだーぐ うさぎーたん。(お迎え日には先祖に白だんごをお供えして、お送り日には黒砂糖入りだんごをお供えした) 4690 だいがくぬ しんしーんかい まるみらっとーてぃ なまー うみちとぅ がくむぬんかい うみはまとーん。(大学の先生に心服していて今はすっかり学問に夢中になっている) 1906 まるむん まるくなる まるだん、まるまん、まるでぃ 4691 うちなーぐゆみぬ じゅーぐにちねー うちちゅーめーや まるでぃ あかあかーとぅっし いっぺー ちゅらさん。(旧暦の15日にはお月様は円くなって明るく輝きとてもきれいだ) 4692 あれー わかさいねー、ぬーがやら むぬ いーねー しぐ とぅっくゎいむっくゎい むにーどぅ すたしが、なまねー あねー あらん なてぃ ちもー まるでぃちょーん。(あの人は若いときには、どうしたものか、ものを言うとすぐ言い返してきたが、今はそうではなくなって心がまるくなってきている) 1907 まんきーん 混ぜる まんきたん、まんきらん、まんきてぃ 4693 くりんかえー うさきーなーぬ やしぇーぬ まんきらってぃ/まんち あんし まーさる やー。(これにはそんなにたくさんの野菜が混ぜられて/混ざってほんとうにおいしいね) 4694 みじとぅ あんだー あたらんくとぅ、まんきーんな けー。(水と油は合わないので、混ぜるなよ) 4695 ぬーんくぃーん まんきれー。(何でも混ぜなさい) (参考)っんべーゆん(みそ汁とかが濃いときに湯水で薄める);んぢゃさる コーヒーんかい ゆー っんべーたくとぅ ゐー さくぐゎー なとーん(苦いコーヒーに湯を混ぜたのでちょうど良い加減になっている) 1908 まんぐら あたり 4696 「やくそー まーぬ まんぐらんかい あいびーが?」「こーえんぬ まんぐら やいびーん」(「役場はどのあたりですか」「公園のあたりです」) 1909 まんぐる 頃 4697 でぃーごー うりじんぬ まんぐるから さち はじみーん。(デイゴはうりずんのあたりから咲き始める) 4698 いちぬ まんぐる(いつ頃) 1910 まんぐゎすん 惑わす まんぐゎちゃん、まんぐゎさん、まんぐゎち 4699 いじ ちゅーく むっち っちゅんかい まんぐゎさってー ならん。(意思を強く持って人に惑わされてはならない) (参考)わちゃく さーに あり どぅまんぐゎちとぅらさ(いたずらしてあいつを驚かしてやろう) 1911 まんぐぃーん うろたえる まんぐぃたん、まんぐぃらん、まんぐぃてぃ 4700 をぅじゃさーぬ けーまーちゃんでぃる しらしぬ あてぃ じこー まんぐぃとーん。(叔父が急死したという知らせがあってかなりうろたえている) 1912 まんじゅーうぃー パパヤ 4701 うちなーをぅてー まんじゅーうぃーや ないむん やか かてぃむんっし かむん。(沖縄ではパパヤは果物よりおかずにして食べる) 1913 まん〜 全、万 1097 まん だち すん しっかり抱擁する 〜さん、〜さん、〜っし 4702 ゆすぐにから けーてぃ ちゃーきぬ どぅしとぅ みちなかをぅてぃ うむいん ゆらん いちゃてぃ、いちちょーる っうぇーだに いちゃーりーが すら やーんでぃ うむとーたくとぅ、あながちさぬ、まんだちさん。(外国から帰ってきたばかりの友人と道でばったり出逢って、生きている間に逢えるかと思っていたので、なつかしくて、しっかりと抱きしめた) 1098 まん だまし 魂のすべて 4703 あったに すーじぐゎーから っちゅぬ とぅんぢてぃちゃくとぅ まんだまし ぬぎたん。(急に脇道から人が飛び出して来てびっくり仰天した) 1099 まん でー 万代 4704 ゆーでーまんでーまでぃん さけーとぅらち うたびみしぇーびりんでぃ いちん にがとーん。(幾世万代栄えさせてくださいといつも祈っている) 1100 まん どーん 多い まんどーたん、いきらさん、まんどーてぃ 4705 じん/じんぶんぬ まんどーん。(お金/知恵が多い) 4706 うちなー やかー やまとー しくちぇー まんどーしが、なだやしこー ねーらん。(沖縄よりも本土は仕事は多いが、容易ではない) 4707 くぬ まかねーやーや いるかじぬ かみむんぬ まんどーん。(この食堂は食べ物のメニューが多い) 4708 なちぇー やまとぅからん、ゆすぐにからん すじょーする っちゅぬちゃーが まんどーん。(夏は本土からも外国からも観光客が多い) 1101 まん ぶり すん 完全に惚れてしまう 〜さん、〜さん、〜っし 4709 まんぶりさりやーに くんだってぃ まーんかいん っんぢららん、あとー いーちまでぃーっし かーまんかい ふぃんぎたん。(完全に惚れられてしまって拘束されてどこにも出られなくなり、しまいには息苦しくなって遠くに逃げ出した) 4710 あったー うぃなぐんぐゎー とぅじ をぅる うぃきがんかい まんぶりそーん。(あの家の娘は妻子ある男に浮かれている) 1914 まんちゃー ふぃんちゃー すん 混ぜる 〜さん、〜さん、〜っし 4711 くみんかい まーじん、くるまーみ、むぢ まんちゃーふぃんちゃーっし にち かみーねー まーさん。(米に粟、小豆、麦を混ぜて炊いて食べるとおいしい) 1915 まんちゅん 混じる まんちゃん、まんかん、まんち 4712 ぬーんくぃーん まんちょーん。(何もかも混じっている) 4713 ゆすぬ ちーぬ まんちーねー、たちーまじくい そーんでぃ いーん。(よその血が混じると、他血混入していると言う) 1916 みー 中、穴、ところ、時 4714 みーみーごーごー(穴) 4715 ふぃーふちぬ みーから てぃんとー をぅがまー(火吹きの穴から天道拝む人、視野の狭い人) 4716 いららん みーんかい いっち じゃーふぇー なとーさ。(にっちもさっちもいかなくなって大変なことになっているよ) 4717 ありが/あったー みーんかい いちゅみ?(あの人のところに行くの) 4718 はーいぬ みーんかい いーちゅー ぬちとぅらしぇー/とぅーちとぅらしぇー。(針の穴に糸を通してくれ) 4719 くさぬ みーから あっちゅる ばすねー、はぶぬ をぅいがすら わからんくとぅ ちー ちきり よー。(草のなかを歩くときには、ハブがいるかも知れないので気をつけなさいよ) 4720 にんぢゅる みーや にんぢゅるぐとぅ しーよー やー。(眠る時間は眠るようにしなさいよ) 4721 っやーや ふぃっちー てぃーだぬ みーから あっちょーら やー。ちらー やきてぃ あかー なとーん。(あなたはいつも陽の下を歩いているんだね。顔は焼けて赤くなっている) 1102 みー みー くーじー 根掘り葉掘り 4722 っちゅぬ やーぬ くとぅ みーみーくーじー ちちゅる むのー あらん。(よその家のことを根掘り葉掘り聞くものではない) 1103 みー くゎーすん 間に合わせる 〜くゎーちゃん、〜くゎーさん、〜くゎーち 4723 なまから とぅいが いからんくとぅ、うりさーに みーくゎーちょーけー。(今から取りに行けないので、それで間に合わせておきなさい) 4724 うくりらんぐとぅ くじまでぃねー みーくゎーし よー。(遅れないように9時には間に合わせなさいよ) 1917 みー いっぱい 4725 わたぬ みー かだん。(お腹いっぱい食べた) 1918 みー 実 4726 みーぬ いらー くび をぅーりり。(実るほどに頭を垂れる稲穂かな) 1919 みー 目 4727 みーはぎ(ただれ目)、みーぐるぐる(目をきょろきょろすること)、みーぶっくゎー(目が腫れていること) 4728 みーがー うくりーん。(元気になって、落ち込んでいたまぶたが盛り上がる) 4729 っやーや にんぢゅる みーや にんとーみ? みーこーがー いっちょーん どー。(寝るときはちゃんと寝ているか? 目がくぼんでいるよ) 4730 みーぬ そーぬ ねーらん なてぃ ぐぶりー なとーさ。(目の精気がなくなってしまって失礼しているよ) 4731 ふぃちみーぐゎーっし(ウィンクして) 4732 みーから ちーぬ っんぢゅるか はたらちゅん。(目から血が出るくらい働く) 1104 みー うすい 目隠し 4733 ちゃー うちゅる とぅくまんかい あたしがどぅ わんねー ちぬーや とぅめーうーさんたん。みー うすい さっとーてーさ やー。(いつも置いてあるところにあったのに、私は昨日は探し出せなかった。目くらましされていたんだね) 1105 みー うすいん 目をくらます 〜うすたん、〜うすらん、〜うすてぃ 4734 どぅーぬ さいふ みーぬ めーんかいどぅ あしが、どぅまんぐぃてぃ あま とぅめーい くま とぅめーいっし、みー うすいどぅ さっとーてーさ やー。(自分の財布は目の前にあるのに、びっくりしてあちらこちらを探したりして、きっと目をくらまされていたのだね) 1106 みー うち まばたき 4735 うむやー やれー、みーうちさーに うむい とぅーする くとぅん ないん。(恋人であれば、まばたきで思いを伝えることもできる) 1107 みー くち 表情 4736 ふぃるまさん やー。あまぬ みーとぅんだー みーくちまでぃ にちょーん でー。(ふしぎだね。あちらの夫婦は表情まで似ているね) 4737 うとぅすえー とぅしぬ くー やてぃ みーくち やふぁやふぁーとぅ むぬ いーん。(お年寄りは年の功で柔らかい表情でものを言う) 1108 みー くふぁくふぁー 寝つきの悪いさま 4738 ぬーやんくぃーやん かんげーてぃ さらゆながた みーくふぁくふぁーっし いかなしとぅん にんだらんたん。(あれこれ考えて一晩中寝つきが悪くてどうしても眠れなかった) (参考)さらふぃーっちー(一日中)、さらばんじ(働き盛り、真っ盛り)、さらまくとぅ(馬鹿正直) 1109 みー くふぁいん 目覚める 〜くふぁたん、くふぁらん、〜くふぁてぃ 4739 ゆなかぬ ちゃー ゐぬじぶんねー みーくふぁいん。(夜中いつも同じ時刻に目が覚める) 1110 みー くふぁやー お目覚 4740 わらび そーいに してぃみてぃ うきーねー うやぬ みーくふぁやー やさんでぃ あみぐゎー くぃーたん。(子どものときに朝早く起きるとお目覚だといって飴をくれた) 1111 みー くらがん めまい 4741 てぃーだ くゎらくゎら そーる ばすに 2じかんびけー ながあっち さくとぅ、あし はてぃ ぬーでぃー かーきてぃ みーくらがん そーたん。(太陽がかんかんしている時に2時間ばかり長歩きをしたので、汗をかいて喉が渇いてめまいがしていた) 1112 みー こーがー 疲れで目がくぼむこと 4742 わんねー みーこーがー そーら やー?(私は目がくぼんでいるでしょう) 1113 みー じーんじーん すん 目から火が出る思いをする 〜さん、〜さん、〜っし 4743 ちぶる はーやーんかい ばんみかさーに みー じーんじーん すん。(頭を柱にぶつけて目から火が出ているようだ) 1114 みーぬ くち 目がしら 4744 なだぬ っんぢぎさ そーたくとぅ、みーぬくち うしちきてぃ とぅみたん。(涙が出そうになったので、目頭を押さえて止めた) 1115 みーぬ しん 目つき、目の芯 4745 がくむん そーる っちょー ちらだまし(=ちらうちき)ぬ かわてぃ みーぬ しぬん かわとーん やー。(学問をしている人は表情が変わって、目つきも変わっているね) 4746 ありが くさみけーから/わじれーから/たんちしぇーから、みーぬしんまでぃ たっち、うとぅるさん やー。(あの人は怒ると、目つきまで変わって、怖いね) 1116 みーぬ ちび 目尻 4747 あちはてぃてぃ みーぬ ちびしん んーぢぶしこーねーん。(あきれ果ててもう見たくもない) 1117 みー とぅるばい 唖然としているさま 4748 まぎいゆぬ かかてぃ みーぬ めーまでぃ あぎとーたしが、ふぃっちりてぃ ふぃんがさーに みーとぅるばい そーたん。(大きな魚がかかって目の前まであげていたが、ひっ切れて逃がして愕然としていた) 1118 みー はい ぬすどぅ 目の前で盗みをはたらくこと、詐欺 4749 ぬすどぅんでぃ いーしぇー しらんふーなーっし すしが、みーはいぬすどー っちゅぬ めーをぅてぃ ぬすどぅ すん。(盗人は知らんふりしてするものだが、「みーはいぬすどぅ」は目の前で盗みをはたらく) 1119 みー ふぃちゃいん にらんで目を光らせる ふぃちゃたん、〜ふぃちゃらん、〜ふぃちゃてぃ 4750 っちゅぬ めーをぅてー ぬーん いらんたしが、みーふぃちゃてぃ わからすたん。(人前では何も言わなかったが、目でにらんで解らせた) 1120 みー まゆ 顔立ち 4751 わん どぅしぬ しーじゃー ふどぅん まぎさぬ、みーまゆん とぅとぅぬてぃ ちゅらにーしぇー やん。(私の友人のお兄さんは体も大きくて、顔立ちもよくてイケメンだ) 1121 みー むとぅ 目もと 4752 うぬ っちゅぬ ちむぬ でぃきとーしぇー みーむとぅんかい っんぢとーん やー。(その方の人間ができているのは目もとに出ているね) 1122 みー ふぁー ふぁー 呆然としているさま 4753 とぅじから あったに うみかきらんくとぅ いらってぃ、どぅしぇー みーふぁーふぁー なたんでぃ。(妻から急に思いがけないことを言われて、友人は呆然となったって) 1123 みー よー 目くばせ みー よー くち よー〈目と口で合図すること〉 4754 っちゅぬ めーをぅてー いららんくとー みーよーさーに とぅーすん。(人前では言えないことは目くばせで伝える) 1124 みー やみ 眼病 4755 ななじゅーぐれー ないねー、はくないしょーんでぃーる みーやみぬ っんぢてぃちゅーん。しゅじゅつや ちゅけーんなかい たーちぇー ならんくとぅ、てぃーちなーどぅ すんでぃ。(70歳ぐらいになると、白内障という眼病が現れてくる。手術は1回で2つはできないので、1つずつするんだって) 1125 みー いんでー ものもらい 4756 にぢりぬ みーぬ みーいんでー ないねー、ふぃぢゃいぬ うふいーびぬ ちみんかい はーいぬ さちさーに あじまーぬ しるし ちきーねー のーいんでぃ いらっとーたん。(右の目にものもらいができたら、左の親指に針の先で十字の印をつけると直ると言われていた) 1920 みー〜 新 4757 みーぢん(新しい服)、みーじん(新札)、みーじょー(新しい門)、みーやー(新築の家)、みーたたん(新しい畳)、みーぐち(商売の口開け)、みーゆみ(花嫁)、みーむく(花婿)、みーぐつ(新しい靴) (参考)あきまどぅし(新年) 1126 みー いり 新入り 4758 くとぅしぬ みーいりぬ くゎいいのー ぬーんくぃーんかい ちむ いってぃ すん。(今年の新会員は何でも心を込めてする) 1127 みー にし 新北風 4759 うちなーぐゆみぬ くんぐゎちぬ なかぐれーから じゅーぐゎちぬ はじみぐれーまでぃ みーにしぬ ふちゅん。(旧暦の9月中旬から10月の初旬まで新北風が吹く) 1128 みー むん 新品 4760 くぬ かばのー みーむん やさ。っやー ゐーみ(=ゐーゆみ)?(このカバンは新品だよ。お前もらうか) 1921 みーじーくーじー/ごーぐちはーぐち すん ぶつぶつ不平を言う 1922 みーとぅんだ 夫婦 4761 みーとぅんだー しぢん まじゅん ゐぬ かーみんかい いーるくとぅ、「みーとぅんだー かーみぬ ちび てぃーち」んでぃ いらっとーん。(夫婦は死んでも同じ骨壺に入るので、「夫婦は一つの甕の底」と言われている) 1129 みーとぅんだ おーえー 夫婦げんか 4762 わかさる うちにどぅ みーとぅんだおーえーや する。(若いうちにこそ夫婦げんかはするものだ) 1130 みーとぅんだ ぐゎー しぇー 夫婦ごっこ 4763 たー やてぃん くーさいねー みーとぅんだぐゎーしぇー さるくとぅぬ あゑー さに?(誰だって幼い頃に夫婦ごっこしたことがあるんじゃないの) (参考)がっこーぐゎーしぇー(先生・生徒ごっこ) 1923 みーばい めばる 4764 みーばいやか まーさる いよー ねーらんでぃ うむいさ。(めばるよりおいしい魚はないと思うよ) 1924 みー むん/みー むなー 雌 4765 わったー まやーぬ っくゎぐゎー なち、むる みーむなーどぅ やしが、いったー ゐーみ?(私の家の猫が子を産んで、みんな雌なんだけど、お前の家もらうか) 1925 みーゆん 生える みーたん、みーらん、みーてぃ 4766 っんまりてぃ ぐ、るっかげつびけー ないねー、めーばーぬ しちゃから みーてぃ ちゅーん。(生後5、6か月ばかりすると、前歯が下から生えてくる) 1131 みー かーい ばー 永久歯 4767 みーかーいばーや いちち、むーちびけーねー みーかーてぃ ちゅーん。(永久歯は5歳、6歳頃に生えかわってくる) 1926 みーゆん 見える みーたん、みーらん、みーてぃ 4768 きらまー みーゆしが、まちげー みーらん。(慶良間は見えるが、まつ毛は見えない、灯台もと暗し) 4769 みーたる かーぎん みーらん。(姿が見えない) 4770 みーぐゎっちー さびたん。(見ただけでお腹いっぱいになりました) 4771 みーぢたなさん。(見た目に薄汚い感じがする) 1132 みー あてぃーん 見つける 〜あてぃたん、〜あてぃらん、〜あてぃてぃ 4772 とぅめーとーたし みーあてぃたん。(探していたのを見つけた) 1133 みー うじー 見ただけで怖じ気づくこと 4773 かまん まーどぅ うっぴなーぬ まかいんかい いりらりれーからー、みーうじーっし なー わた みっちょーん。(食べる前からそんな大きな碗に入れられると、見ただけで怖じ気づいてもうお腹いっぱいになっている) 1134 みー うびーん 見覚えがある 〜うびたん、〜うびらん、〜うびてぃ 4774 あぬ っちょー みーうびーぬ ねーらん、(あの人は見覚えがない) 4775 くぬ あかぢん みーうびとーみ?(この赤シャツに見覚えがあるか) 1135 みー くんだー 見ても何だかわからないもの 4776 ピカソんでぃーる しけーをぅてぃ なー うっちょーる ゐーかちゃー やしが、わったーがー みーくんだー やん。(ピカソは世界的に有名な画家だが、私たちにはわけが分からない代物だ) 4777 じーぬーをぅてぃ なー うちょーる っちゅから サイン ゐーたしが、みーくんだー じー なてぃ ゆまらんたん。(芸能人からサインをもらったが、はっきりしない字で読めなかった) 1136 みー けーし げーし くり返し見ること 4778 しけんねー みーばっぺーしぇー をぅらんがやーんち みーけーしげーし すし やん。(試験には見間違えていないかとくり返し見返すものだ) 1137 みー くーめー にらめっこ 4779 「みーくーめー さな。わらてー ならん どー。あっぷっぷー」んでぃーる うやっくゎ あしびぬ あてぃ、うり んーぢーねー わんまでぃ っうぃーりきく ないさ。(「にらめっこしよう。笑ってはだめよ。あっぷっぷー」という親子の遊びがあって、それを見ると私まで楽しくなる) 1138 みー さぎーん 見下げる 〜さぎたん、〜さぎらん、〜さぎてぃ 4780 っちゅんかい みーさぎらりーしん どぅーぬ ゆい やさ。(人に見下げられるのも自分の所為だ) 1139 みー しーん 顔見知りになる、見知る 〜しっちゃん、〜しらん、〜しっち 4781 なまから あとぅん みーしっちょーてぃ うたびみしぇーびり。(今後ともお見知りおきください) 4782 っやーや うふぃなー なてぃ みちんぢ いちゃてぃん みーしららん なとーさ。(あなたはこんなに大きくなって道で逢っても見分けがつかなくなっている) 1140 みー してぃーん 見捨てる 〜してぃたん、〜してぃらん、〜してぃてぃ 4783 ちゃぬよーな くとぅぬ あたんてーまん なちぇーる っくゎ みーしてぃーる むのー あらん。(どういうことがあっても生んだ子を見捨てるものではない) 1141 みー ちーん 見切りをつける 〜ちっちゃん、〜ちらん、〜ちっち 4784 あれー ならんしが、わんねー なー みーちっちゃん。(あの人はどうもねえ、私はもう見切りをつけた) 1142 みー なり ちち なり 見たり聞いたりして自然に身につくこと 4785 とーきょーや っちゅぬ うふさる とぅくま やくとぅ、みーなりちちなり ふぃるみてぃ うむさん。(東京は人口が多いところなので、見聞を広められておもしろい) (参考)「なり」は「なりーん」(馴れる、慣れる)の名詞形 1143 みー ないん 見定める 〜なたん、〜ならん、〜なてぃ 4786 っちゅぬ すし みーなてぃから じょーじ ないん どー。(人がするのをよく見ることで上手になるんだよ) 1144 みー ぬがらすん 見逃してやる 〜ぬがらちゃん、〜ぬがらさん、〜ぬがらち 4787 なー わっさたんでぃ いちょーたくとぅ みーぬがらしぇー。(もう悪かったと言っていたので見逃してやれ) 1145 みー はてぃーん 見終わる 〜はてぃたん、〜はてぃらん、〜はてぃてぃ 4788 かたる ビデオ ぐじかんびけー かきてぃ みーはてぃたん。(借りたビデオを五時間ほどかけて見終わった) 1146 みー ばっぺーいん 見間違う 〜ばっぺーたん、〜ばっぺーらん、〜ばっぺーてぃ 4789 めーに ぐしんゐんぬーとぅ みーばっぺーたくとぅ、にしんゐんぬーや いってーくぃーんな よー。(前に5千円札と見間違えたので、2千円札は入れないでね) 1147 みー はんだー 期待はずれ 4790 ゐーっちゅぬ をぅくとぅんでぃ いらってぃ わかうぃなぐとぅ ちらあーし さしが、むぬかんげーぬ あーらんたくとぅ、みーはんだー なたん。(良い人がいるからといって若い女性とお見合いしたが、ものの考え方が合わなくて、期待はずれに終わった) 1148 みー まんぢゅん 見守る 〜まんたん、〜まんだん、〜まんてぃ 4791 たび さびーくとぅ、いちむどぅい みーまんとーてぃ くぃみそーり。(旅をするので、道中を見守ってください) 4792 たんかーまんかーぬ っちゅぬちゃーが がっこーんかい いちゅる わらびんちゃー みちなかをぅてぃ みーまんとーん。(隣近所の親たちが学校に行く子どもたちを登校中に見守っている) 4793 っくゎっんまがぬちゃー うやふぁーふじぬ ちゃー みーまんとーくとぅ ぬーぬ しわん ねーんさ。(子や孫たちを御先祖がいつも見守っているので、何の心配もないよ) 4794 まやーぬ いゆ みーまんとーくとぅ ぬくさーに あとぅから かましぇー。(猫が魚を物欲しそうにみているので、残して後で食べさせなさい) 4795 こーえんぬ いーすぐゎーをぅてぃ まーさむん かむんち されー、すばんかい みーちきてぃ みーまんとーる いんぐゎーぬ をぅてぃ かみん ならんたん。(公園のベンチで美味しいものを食べようとしたら、側で見つめて物欲しそうにしている犬がいて食べようにも食べられなかった) 1149 みー むん 催しもの 4796 ちゅーや みーむんぬ あしが、まじゅん いちゅみ?(今日は催しものがあるが、一緒に行くか) 1150 みー やんぢゅん 見損なう、見誤る 〜やんたん、〜やんだん、〜やんてぃ 4797 っちゅんかい みーやんだってぃん っちゅ みーやんぢゅる くとー しーぶしこーねーん。(人に見損なわれても人を見誤るようなことはしたくない) 1927 みうくいん 見送る みうくたん、みうくらん、みうくてぃ 4798 やまとぅからぬ どぅし みうくい さーに なま けーてぃ ちゃる とぅくる(=けーてぃ ちゃーき) やさ。(本土出身の友人を見送って帰って来たところだ) 1928 〜みかすん 〜という音をたてる 〜みかちゃん、〜みかさん、〜みかち 4799 あん すんでぃ ちわみれーからー いかな ぬーぬ あてぃん ひやみかち たちあがいどぅ する。(そうするって決めたからにはどんなことがあっても気合いを入れて立ち上がるのだ) 4800 っんぶにー かたみとーたくとぅ なー ふしがらんなてぃ どぅさみかち うるちゃん。(重い荷物を担いでいたので、もうたまらくなってどすんと下した) 4801 だっちょーぐゎー がさみかしみそーれー。(らっきょうをお召し上がりください) 1929 みぐいん 廻る みぐたん、みぐらん、みぐてぃ 4802 やーぬ すばふぃら みぐいん。(家の廻りをまわる) 4803 たかさる とぅくろー みーん みぐてぃ ふぃさはごーさん。(高所は目が回り足下がぞくぞくする) 1151 みぐ い めぐり 4804 ふぃーみぐい(日巡り)、ちちみぐい(月巡り)、にんみぐい(年巡り) 4805 っちゅぬ うくねーぬ ゆしあしぇー/ぢーふぢぇー ふぃーみぐい、ちちみぐい、にんみぐいっし まーてぃ ちゅーぐとぅ ちーちきらんとー ならん。(人の行いの善し悪しは/悪いこと弱いことは日ごと、月ごと、年ごとに廻って来るので気をつけないといけない) 1152 みぐ らすん 巡らす、回す みぐらちゃん、みぐらさん、みぐらち 4806 っやーん とぅやーに あまんかい みぐらしぇー。(あなたも取って向こうに回しなさい) 4807 せんぷーき みぐらしぇー。(扇風機をまわしなさい) 4808 なー いふぇー じんぶん みぐらしぇー。(もう少し頭を使いなさい) 4809 ちかぐろー じんぬ みぐいぬ わっさっさー。(近頃は金巡りが悪いね) 1930 みくち 御骨 4810 ふるばかから みーばかんかい みくち うんちけー すん。(古い墓から新しい墓に御骨をご案内する) 1931 みしーん 見せる みしたん、みしらん、みしてぃ 4811 「っやーや わんがー ならんでぃどぅ うむとーら やー?」「あんしぇー、しーみしり」(「あなたは私ができないと思っているのか」「それでは、やってみせろ」) 4812 うっとぅ みしてぃー? いくち ちげー やが?(二番目は生まれたか。いくつ違いか) 1932 みしげー しゃもじ 4813 うちなーぐちぬ みしげーや めーいりやー やてぃ、すいをぅてー 「いーじぇー」んでぃん いーん。(沖縄語の「みしげー」はご飯をよそうもので、首里では「いーじぇー」ともいう) (参考)なびげー(しゃくし) 1933 みしがら 身一つ 4814 ありんくりん ぬーんくぃーん してぃてぃ みしがら ないぶさー あしが、しきんぬ あくとぅ、しーぶさてぃん いぢぬ っんぢらん。(あれもこれも捨てて身一つになりたいが、世間の目があるので、したくても決心がつかない) 1934 みじ 水 4815 ぬすどー むっちいかりーる うっぴどぅ むっちいちゅる。やしが、みじん くゎじん やーしーてぃー むる むっちはいん。(盗人は持っていけるだけしか持っていかない。しかし、水も火事も家屋ごとすべて持ち去る) 1935 みし ちぢ 飯粒 4816 めーまかいぬ みしちぢぇー ぬくさんぐとぅ むる かめー。くみ ちゅくいる っちゅぬちゃーぬ ちゃーっし ちゅくとーが わかとーみ?(ご飯茶碗の飯粒は残さないように残らず食べなさい。お米を作る人たちがどのようにして作っているか分かっているか) 1936 みじゅん イワシ 4817 んかしぇー みじゅのー ゆー とぅらりーたしが、なまー いきらくなてぃ あんすかー かまん なとーん。(昔はイワシはよく捕れたが、現在は少なくなってそんなには食べなくなっている) 1937 みちーん 閉める、満たす みちたん、みちらん、みちてぃ 4818 いんぬ いっちちゅーくとぅ じょー みちれー。(犬が入ってくるので門を閉めなさい) 4819 はしる/たんす/びんぬ ふた/くるま/かばん/れいぞーこ みちれー。(雨戸/たんす/瓶の蓋/車のドア/鞄/冷蔵庫を閉めなさい) 4820 かーみ みちれー。(甕を満たしなさい) 1938 みちくみーん 閉じ込める みちくみたん、みちくみらん、みちくみてぃ 4821 うさぢ やーぐゎーんかい いってぃ みちくみとーけー。(ウサギを小屋に入れて閉じ込めておきなさい) 1939 みち ばっぺー 道で迷うこと 4822 まーが まー なとーがんちん わからん なてぃ、みちばっぺー すしぇー うぃなぐんかい うふさん。(どこがどこなのかわからくなって、道で迷うのは女性に多い) 1940 みちゅん 満つ みっちゃん、みたん、みっち 4823 ありが じんぶのー みっちあまとーん。(あの人の才能は満ち余っている) 4824 みたん からからーぬ うとぅぬ まぎさ。(満たない酒瓶がかえって大きい音がする、大言する者ほど内容が乏しい) 4825 あさばん ちゅふぁーら かだくとぅ、わたみっち ゆーばのー あんすかー かまらんたん。(昼はたくさん食べたので、お腹いっぱいで夜はそんなに食べられなかった) 1153 みち すー 満潮 (参照)ふぃち すー 1941 みっくゎー 盲人 =みーぬ ふじゆーな っちゅ 4826 みーぬ ふじゆーな っちょー いーびぬ さちとぅか むぬうとぅんかい かんぢゅーさん、みみぬ ふじゆーな っちょー ちからんくとぅ っちゅぬ みーくち ゆむしぇー ちゅーく ないん。(目の不自由な人は指先や物音に敏感で、耳が不自由な人は聞こえないので人の表情を読むのに敏感になる) 1942 みっくゎさ すん 憎い 〜さん、〜さん、〜っし 4827 っちょー みっくゎさ しぇー ならん どー。(人は憎んではいけないよ) 4828 っちゅんかい みっくゎさ むにー さん どー。(人には憎まれ口をたたくなよ) 4829 みっくゎさ むん(憎たらしい者) 1943 みっちゃ 三日 4830 うぬ くすいぬ ちちゅみ、ちかにんでぃ いしぇー みっちゃみーねー なんくる わかいさ。(その薬が効くか、効かないかは三日目には自然にわかる) 1944 みっちゃい 三人 4831 みっちゃい すりれー しきん。(三人集まれば世間) 4832 みっちゃいからー しきん。(三人からは世間) 1945 みっちゃかいん 満ちる みっちゃかたん、みっちゃからん、みっちゃかてぃ 4833 だむぬ みじぇー みっちゃかてぃ なまぬ とぅくろー みじぬ しわん ねーらん。(ダムの水はいっぱいになって今のところは水の心配もない) 1946 みみ 耳 4834 いちむしぇー くぃー かきーねー みみ ふぃくふぃくーっし たてぃーん。(動物は声をかけると耳をそばだてる) 1154 みみ がー (豚の)耳皮 4835 みみがーんかい ういぐゎー まんきてぃ、あまじゃきとぅ ぢーまーみー しりたっくゎーさーに あーち えーむん ちゅくいねー まーさん。(耳皮にキュウリを混ぜて、甘酒とピーナツを擦り潰して混ぜて和え物を作るとおいしい) 1155 みみ くじやー 耳かき 4836 あまんかい みみくじやーぬ あくとぅ とぅてぃ くぃれー。(あそこに耳かきがあるから取ってくれ) 1156 みみぬ ふぁー 耳全体 4837 みみぬ ふぁーぬ まぎさる っちょー ながぬち んーぢゅん、みみだいぬ まぎさる っちょー っうぇーき すんでぃ いらっとーしが、あん やが やー?(耳の大きい人は長命になり、耳たぶの大きい人はお金持ちになると言われているが、そうなのかねえ) 1157 みん くじらー 耳がわるい者 4838 わんねー みんくじらーや あらんくとぅ、くーくぐゎー あびてぃん ゆー ちかりーっさ。(私は耳が悪いわけではないので、小さな声でしゃべってもよく聞こえる) 1947 みみがに 理解力 4839 みみがにぬ ある っちゅ あらんだれー うぬ わじゃー じょーい ならん。(理解力のある人でないとその仕事はとてもできるものではない) 1948 みみじゃー ミミズ 4840 っやーが かちぇーしぇー ゆみん ならん どー。みみじゃー じー かち。(あなたが書いたのは読めないよ。ミミズのような字を書くから) 4841 みみじゃーや ちびん くちん ゐぬ かたー そーくとぅ、まーが ぬー なとーら わからん。(ミミズは尻も口も同じ形をしているので、どこが何になっているのかわからん) 1949 みみぢゅん 揉む みみぢゃん、みみがん、みみぢ 4842 むもー てぃーっし みみぢぇー くぃーんな、んーぢゅる うっぴ しーよーんでぃ ないむんやーぬ ぬーしが いちょーたん。(桃は手で揉まないで、見るだけにしてくださいと果物屋の主人が言っていた) 1950 みむち 身持ち 4843 あぬ っちょー くとぅばから すがいから みむちぬ ちゅらさん。(あの人は言葉や身なりから品がある) 1951 みるく 弥勒 4844 みるくぬ うかみがなしーめーや むらじゃけー、っくゎなしじゃけー、ちゅくいむぢゅくいじゃけー ゆばーに ゆがふー むたらすん。(弥勒の神様は地域の繁栄、健康祈願、豊作を呼んで、繁栄をもたらす) 1952 みゅんち お顔 4845 あやかいぶさいびーくとぅ、ひゃーく なとーる うんじゅなー たんめー/うすめーぬ みゅんち をぅがまちくぃみそーり。(あやかりたいので、百歳になったお宅のおじいさん/おばあさんを拝顔させてください) (参考)「ちら」の敬語 1953 みんぐぃーん 濁る みんぐぃたん、みんぐぃらん、みんぐぃてぃ 4846 うふあみぬ ふいねー うぬ かーらー たでーま しーりぬぐとぅ みんぐぃとーん。(大雨が降るとその川はたちまちどぶのように濁る) 1954 みんぐゎすん かき回す みんぐゎちゃん、みんぐゎさん、みんぐゎち 4847 りんご しぶてーしが、かしぇー しじみてぃ っわーじる とぅいんちどぅ やくとぅ、みんぐゎさんき よー。(リンゴを絞ってあるが、かすは沈めて上汁を取るので、かき回さないでよ) 1955 みんくゎーうー 作り顔 4848 わらびぬ うむっさっし わらいる みんくゎーうーや しむしが、やなぢら ちゅくてぃ うどぅるかする くとー さんしぇー まし。(子どもがおもしろがって笑う作り顔はいいが、恐い顔をして脅かすことはしない方がいい) 1956 みんさー 布の一種 4849 うーべー みんさーうーびぬ ゆー ちかーっとーん。(帯はみんさー帯がよく使われている) 1957 みんちゃむん 目に入ったゴミ 4850 みんちゃむなーぬ いっち やどーくとぅ ふーみかち まーに。(目にゴミが入って痛いので息を吹きかけてごらん) 1958 みんな るりはこべ 4851 ふぃーじゃーぬ まーさむのー わかみんな やん。(ヤギの好物は若いるりはこべだ) 1959 むいん 漏れる むたん、むらん、むてぃ 4852 ふるやー やくとぅ、うふあみぬ ふいねー あまむいっし なーびから、バケツから、びんだれーから うちきらっとーん。(古い家屋なので、大雨が降ると雨漏りするので、鍋、バケツ、洗面器が準備されている) 4853 たーんかいん わからってーならん くとぅ やたしが、いーなぬふぇーな/ちゅーちゃん むとーん。(誰にも知られてはいけないことだったが、知らぬ間に/あっという間に漏れている) (参考)情報は「むりーん」、「むりとーん」、「むりたん」を遣う 1960 むいん もぎ取る むたん、むらん、むてぃ 4854 めーにん そーぐゎち ないねー くにぶ むいが、いずみんかい っんぢょーん。(毎年正月になるとミカン狩りをしに、伊豆味に行っている) 1961 むいん 盛る むたん、むらん、むてぃ 4855 めーじょーぐー やくとぅ、かてぃむん やかー めーまかいんかい やまむいっし かむん。(ご飯好きなので、おかずよりはご飯茶碗を山盛りにして食べる) 1962 むいん 子守りをする むたん、むらん、むてぃ 4856 わらび そーいに、っくゎむやーでー、みじくまーでー、こーいむんでー、ほーちかちでー、すすいかちでーとぅっし あかじなー ゐーとーたん。(子どもの頃、子守り代、水汲み代、掃きそうじ代、雑巾がけ代として小銭をもらっていた) 1158 むい にんしーん 守りをして寝かせる 〜にんしたん、〜にんしらん、〜にんしてぃ 4857 むいにんしーる とぅちねー、っくゎむやーうた うたいがなー どぅー をぅーいねー にんてぃくぃーん。(守りをして寝つかせるときには、子守唄を歌いながら体をゆり動かしたら寝てくれる) (参考)をぅーいん(ゆすぶる)、をぅーてぃ(ゆすぶって) 1963 むーちー びーさ むーちー(鬼餅)寒さ 4858 むーちーびーさんでぃち あくとぅ じゅんに ふぃるまさん どー やー。(むーちー寒さというのはあるので実に不思議だよねえ) 1964 むえー 模合 4859 ちちむえーや ちゅちちに ちゅけーんなー すん。(月模合はひと月に1回する) (参考)「ゆれー」とも言う 1965 むくい 恩恵、報い 4860 あまぬ うやふぁーふじぇー っちゅぬ くとぅ ゆー そーてーくとぅ、いんとぅくとぅっし いちみんかい むくいぬ ちょーっさ。(あそこのご先祖は人のことをよくしていたので、陰徳として現世の人に恩恵が来ている) 4861 わかさる とぅちに しぇーる やなぐとぅぬ むくい なま かんとーん。(若いときにした悪いことの報いを今受けている) 1966 むげーいん 沸騰する むげーたん、むげーらん、むげーてぃ 4862 ゆーぬ むげーとーん/わちょーん。(湯が沸いている) 4863 むげーとーらー、かちゅーぶし いってぃ とぅらしぇー。(沸いているなら、鰹節を入れてね) 1967 むさげーいん にぎやかに騒ぐ むさげーたん、むさげーらん、むさげーてぃ 4864 わかむんぬちゃーぬ はまをぅてぃ ゆーる にっかまでぃ むさげーとーたん。(若い者たちが浜で夜遅くまで騒いでいた) 1968 むし もし 4865 ありんかい っしとぅらし んでぃち たぬめーすしが、むし ならんでぃ いーねー ちゃー すが?(あの人にしてくれるように頼みはするが、もしできないと言ったらどうするか) 4866 むし ゐーっわーちち やらー わんにん いちゅさ。(もしもいい天気なら私も行くよ) 1969 むし 虫 4867 ありんかえー にーぶやーむし/じんむし/おーやーむし/うぃなぐむし/うぃきがむしぬ たっくゎとーん。(あの人には居眠り虫/お金の虫/けんか虫/女好きの虫/男好きの虫がくっ付いている) 1159 むし くぇー ばー 虫歯 4868 むしくぇーばーぬ やでぃ ふしがらんくとぅ はーやーんかい いかんねーならん。(虫歯が痛くてがまんできないので歯医者に行かないといけない) 1970 むじ くじ ものの道理 4869 しめー しっち むじくじん わからん。(学問をしてもものの道理も分からない) 4870 あれー 「むじくじん わからん まちがーぬ ふぃむん」 どー。(あの人は何を言い聞かせても分からない人/何を言っているのかも分からない人だよ) (参考)「文字故事んわからん松川ぬ碑文」とは松川にあった碑文が長い年月で風化し、字が読めなくなったことに由来する 1971 むじゃらくゎじゃら すん うじゃうじゃする 〜さん、〜さん、〜っし 4871 くーさる みじたまいをぅてぃ くーがから しでぃたる あみなーぬ むじゃらくゎじゃら(=ぐゎさぐゎさー) さーに ぱったいぱったい そーたん。(小さな水溜りに卵からふ化したオタマジャクシがうじゃうじゃ跳ねていた) 1972 むじゅむじゅー すん むずむずする 〜さん、〜さん、〜っし 4872 くしながにぬ むじゅむじゅーさーに いふーなー やたくとぅ、てぃー いったれー きーむさー やたん。(背中がむずむずして変だったので、手を入れたら毛虫だった) 1973 むすび くーぶ 結び昆布 4873 むすびくーぼー にーびち、さきむい、しちぐゎち、そーぐゎち、とぅしびーぬ うゆうぇーぬ すーじぐとぅんかえー かかさらん。(結び昆布は結婚式、結納、盆、正月、生年のお祝いの祝事には欠かせない) 1974 むたぶん 遊びをする むただん、むたばん、むたでぃ 4874 なちぇー わらびんちゃーや みじ むたべーっし うっさ すん。(夏は子どもたちは水遊びをして喜ぶ) 1160 〜むたーん 〜遊び 4875 わらべー どぅるむたーん、みじむたーん、しなむたーんぬ しち やん。(子どもは泥遊び、水遊び、砂遊びが好きだ) 1975 むち 餅 4876 じゅーぐやーに あかまーみー たっくゎちぇーる 「ふちゃぎ」んでぃーる むち うさぎーん。(十五夜に小豆をくっ付けた「ふちゃぎ」という餅を供える) 1161 むちとぅ かーさ 男女の親密な関係 4877 いったー たいや むちとぅ かーさぬ ぐとぅどぅ あさ やー。(あなた方2人は餅とそれを包む葉のように離れられない関係だね) (参考)たっくゎいむっくゎいっし(くっ付いて) 1976 むち 漆喰 1977 むち ちちゃー 漆喰作りの職人 4878 ちかぐろー かーらぬ むちちちゃーん むちぬやーん いきらく なとーん。(近頃は瓦の漆喰作りも漆喰塗りの職人も少なくなっている) 1978 むちめー 独特 4879 うちなーぬ なーしまじま なーむらむらんかえー むちめーぬ んかしゆじりぬ くとぅばぬ あん。(沖縄の各地域や各村々には独特の伝統的なことばがある) 1979 むぢゅくいん (芽や蕾が)できかかる むぢゅくたん、むぢゅくらん、むぢゅくてぃ 4880 うりじん ないねー いるかじぬ きーんかい むっくーん むぢゅくてぃ ちむふくふく しみらさりーん。(春になるといろいろな木につぼみが出始めて心ゆたかにさせられる) 1162 むぢゅく い 農作物 4881 なちぬ ちゅくいむぢゅくえー ゴーヤーとぅ なーべーらー やてぃ たーやてぃん ゆー かどーん。(夏の農作物はゴーヤーとへちまで誰でもよく食べている) 4882 むぢゅくいや とぅいいりらんうちぇー どぅーぬ むのー あらん。(農作物は収穫しないうちは自分のものではない) 4883 むぢゅくいや てぃんぬ っうぇーむん。(農作物の出来は天候に支配されているので、農作物は天のお持ちもの) (参考)っうぇーむん(お持ちもの)、「っうぇーんす」(お召しもの)のように、「っうぇー」は敬語をつくる接頭辞 1980 むちゅん 持つ むっちゃん、むたん、むっち 4884 あみぬ ふいが すら わからんくとぅ かさ むっち いき よー。(雨が降るか分からないので、傘を持っていきなさいよ) 4885 やー むちゃー/やー むち じょーじ/やー むち むん(家事をしっかり切り盛りする者) 4886 ぬちぇー なげー むたんどー。(命は長くはもたない) 4887 なちぇー かみむのー なげー むたんどー。(夏は食べ物は長くはもたない) 4888 \expl 上記の例で代表されるように、「むちゅん」は単に〈持つ、所有する〉だけではなく、〈内から支える、維持する、保存がきく〉を意味する。 4889 \expl うぃなごー ななばち かんとーん。(女性は7つの難儀を抱え込んでいる)という言い伝えがあるように、生まれながらに「なんじ さー」(難儀をする者)として「7つの苦労」(出産、育児、夫をささえる、嫁としてのつきあい、など)を抱えていると考えられている。女性や妻の社会的役割をよく表わしている表現として、をぅとぅ たてーうーさんうぃなごー ゆーちらん ねーん。(夫をたてることができない女性は何の役にもたたない) 4890 をぅとぅぬ あがいしん とぅじぬ ゆい やさ。(夫が出世するのも妻のおかげだ) 4891 \expl ちゃー うぃきがー うふっちゅ どー。(幼くてもいつも男性はおとなだよ)の例では男女間の社会的役割の差をよく反映している。ところで、わったー をぅとー やーぬ くとー とぅんけーてぃん んーだん そーうぃきが やさ。(私の夫は家のことは顧みない。亭主関白だよ)「そーうぃきが」(真正の男性)が〈亭主関白〉を意味するところに、「うぃきが」(男性)に対する見方を反映されている。「じまま」(わがまま)や「どぅー がってぃー さー」(自分勝手な者)とは異なる。なーだ をぅとぅ むたに?(まだ結婚していないのか)は、〈まだ嫁に行かないのか〉という日本語的発想よりも、〈まだ所帯をもっていないのか〉を意味する。さらに、「っく;わ むっちょーみ?」(子を内に宿しているか)は「かさぎとーみ?」(妊娠しているか)と同意義なので、日本語の「子を持つ」は意味しない。また、「をぅとぅ むっちょーみ?」は言えるが、「*とぅじ むっちょーみ?」は言えないので、「むっちょーみ?」における「むちゅん」には単に〈所有する〉だけの意味ではないことが明らかである。もしそうであれば、夫を所有できても、妻は所有できないことになり、封建的な考えからするとむしろ逆だからである。それから、「むちゃー」が〈内から支える〉を意味することから、「やー むちゃー」における「やー」は多くの場合〈家〉そのものではなく、〈家計、所帯、家庭(夫、子)〉を意味するようになる。その結果、「やー むちゃー」は〈家庭を内から支える者、やりくり上手、主婦〉を意味し、女性を指す。それで、「をぅとぅ むっちょーみ?」は〈夫を内助する、結婚している〉の意味なので女性を対象とするが、「*とぅじ むっちょーみ?」における〈男性が妻を内助する〉のような意味は成立しない。当然ながら、「やー むちゃー」における「やー」が〈家〉そのものを表わす場合には、〈家の所有者〉を意味する。同様に、「っくゎ むちー」(妊婦)、「をぅとぅ むちー」(女性既婚者)はあるが、「*とぅじ むちー」(妻帯者)はない。そこから、「とぅじぇー かめーてぃー?」(妻は探したか)という表現が使われるようになったと思われる。日本語の「どの面下げて歩けるか」に対する沖縄語は「ちら むっちぇー あっからん」になるが、日本語に直訳した「*面を持っては歩けない」は成立しない。沖縄語の「ちら むっちぇー」は〈顔を内から支えては〉、すなわち〈面子を保っては〉を意味することになる。 1163 むち くゎいん 引きずり込む 〜くゎたん、〜くゎーん、〜っくゎてぃ 4892 しらびむん すんち むちくゎーってぃ むぬ かむしん にんぢゅしん わしとーん。(調べものをするといって没頭して寝食を忘れている) 4893 ありが をぅとー うしゅがなしーめー なてぃ、あれー むちくゎーしみらさっとーん。(あの人の夫は王様のようにふるまうので、あの人は引きずりまわされている) 1164 むち すく 位牌の守り主 4894 むちすこー たー やが?(位牌の守り手は誰なのか) 4895 いったー とーとーめーや たーが むちゅが?(あなた方の位牌は誰が守るのか) 1165 むち っくゎ 負担加重 4896 どぅーぬ めーぬ くとぅ やてぃん あがかん ばーん あくとぅ、っちゅぬ しわまでぃ かたみーねー むちっくゎ なてぃ ふしがらん ないん。(自分自身のことでもうまくいかない場合もあるので、人の心配事まで背負い込むと負担加重になってたまらなくなる) (参考)くゎー ないん(し過ぎる)、くゎー すん(多過ぎる) 1166 むち なし 手入れ 4897 んかしぬ でーあがやーぬ かじゃいむんぬ むちなしぇー ちゃーっし そーが やー? わたい かきたい しぇー ならんくとぅ じこー ちー ちかてぃ でーじ あらんがやー?(骨董品の手入れはどうしているかね。割ったり、欠けたりしてはならないので、大変じゃないのかね) 1167 むち にー 手荷物 4898 ひこーじょーをぅてぃ あじきーる むちにーんかえー ぬがーらりーる まぎさ、っんぶさとぅ ぬがーららん まぎさ、っんぶさぬ あん。(空港で預ける手荷物には大きさと重さに制限がある) 1168 むち のーすん 持ち直す 〜のーちゃん、〜のーさん、〜のーち 4899 わんにん いふぇー くとぅばぬ くふぁさてーさ。ちもー むちのーちとぅらし どー やー。(私も少しことばがきつかったね。気持ちを持ち直してくださいね) 1169 むち はんでぃーん 持ち崩す 〜はんでぃたん、〜はんっでぃらん、〜はんでぃてぃ 4900 どぅーぬ みあてぃん ぬーん みーらん なてぃ どぅー むちはんでぃとーん。(自分の目標も何もみえなくなって身を持ち崩している) 1170 むち ばんめー 弁当 4901 しくち ふぃちゅるまでぃ さんじゅーにんぬ っうぇーだー ちゅけーんちょーん かかさんぐとぅ とぅじぬ むちばんめー むたちくぃーたん。(定年まで30年間一回たりとも欠かすことなく妻が弁当を持たしてくれた) 1171 むち めー 負担額 4902 ちゅいなー ちゅいなーぬ むちめーや ちゃっさ なー やが?(個人負担はいかほどなのか) 1172 むち んちゅん 持ち込む 〜んちゃん、〜んかん、〜んち 4903 ふかをぅてぃ こーてーる むのー くまぬ かみどぅくるんかえー むちんちぇー ならん。(外で買ったものはこの飲食店に持ち込んではいけない) 4904 くまぬ ほんやーや どぅーぬ かばん むちんちぇー ならん。(この書籍店はカバンの持ち込み禁止だ) 1173 むち っんぶさ 気が重いこと 4905 っちゅぬ ちむがかい ちちゃーに わーがどぅ むちっんぶさ そーる。(人の心配事を聞いて私の方が気が重くなっている) 1981 むちりーん くっつき合う むちりたん、むちりらん、むちりてぃ 4906 ちかぐるぬ わかむのー っちゅぬ めーをぅてぃん はじかさん さん、たっくゎいむっくゎいっし むちりとーしが、ちゃー うむいが?(近頃の若者は人前でも恥ずかしくもなく、いちゃいちゃしてくっつき合っているが、どう思うか) 1982 むっくー 形状が小さいもの 4907 くまぬ マンゴーや むっくー やしが、まーさん どー。(ここのマンゴーは形は小さいが、おいしいよ) 1983 むっちゃかいん くっつく むっちゃかたん、むっちゃからん、むっちゃかてぃ 4908 くぬ かーさーむーちーや どぅく やふぁらさぬ、てぃーんかい むっちゃかてぃ かみん ならん。(このカーサー餅はあまりに柔らかくて、手にくっついて食べられない) (参考)むっちゃいくゎったい すん(ねばねばする、べとべとする) 1984 むっちょーふぃっちょー すん もたもたする 〜さん、〜さん、〜っし 4909 うれー こーらんらー、むっちょーふぃっちょー さんぐとぅ けーちくーわ。(それは買わないなら、もたもたしないで返しておいで) 1985 むてぃ 方角 4910 いったー やーや みつごしから まーむてぃ なとーが? にしむてぃ やいびーん。(あなたの家は三越からどの方角になっているの。北の方角です) 1986 むでぃーん ひねる むでぃたん、むでぃらん、むでぃてぃ 4911 ふぃぢゃいぬ ならんねー すいどーぬ くち にぢりんかい むでぃてぃ まーに。(左がだめなら水道の栓を右にひねってごらん) 4912 うやぬ いーし ちかんねー むでぃてぃ ちんちきらりーたんでぃ。(親の言うのを聞かないとひねって強くつねられたって) 4913 あれー よー がーぢゅー なてぃ ありが ちむ むでぃれーからー しぐねー のーらん どー。(あれは頑固で、あれがひねくれてからはすぐには直らないよ) 4914 むでぃやー(ひねくれ者) 4915 あれー ふぃんむでぃ とーん。(あの人はひねくれている) 1174 むでぃ けーらすん/むでぃ とーすん ひねり倒す むでぃけーらちゃん/むでぃとーちゃん、むでぃけーらさん/むでぃとーさん、むでぃけーらち/むでぃとーち 4916 むでぃけーらする わじゃー じゅーどーする っちゅぬちゃーぬ ゆー ちかいん。(ひねり倒す技は柔道する人たちはよく使う) 1987 むてぃわかすん 特別待遇する むてぃわかちゃん、むてぃわかさん、むてぃわかち 4917 うやぬ じんむちゃー やくとぅんでぃち うったーんかい むてぃわかする くとー さん どー。(親が金持ちだからといってその子たちに特別待遇することはしないよ) 1988 むてーいん 盛んになる むてーたん、むてーらん、むてーてぃ 4918 っちゅぬ あちまいねー むらー むてーいん。(人が集まると村は栄える) 1175 むてーい さけーい すん 栄える 〜さん、〜さん、〜っし 4919 しまぐゎーんかい はしぬ かきらってぃからー っんぢゃいちゃい する っちゅぬ うほーく なてぃ、しまー むてーいさけーい そーん。(島に橋が架けられてからは行ったり来たりする人が多くなって、島は栄えている) 1989 むとぅ もとで、元金、元 4920 やしうい すな よー、むとぅ かんぢゅん どー。(安売りしないでよ、損失をこうむるよ) 4921 あちねーさーや むとぅ とぅいけーすんでぃち あさん ふぃるん ゆるん むぬ かむる まどぅん ねーらん あたい ちゃー はまい そーたん。(商人はもとでを取り返すといって朝も昼も夜も食事する間もないほどずうっと一生懸命だった) 1990 〜むとぅ (生えている竹の)〜本 4922 ちゅむとぅ(1本)、たむとぅ(2本)、みむとぅ(3本)、ゆむとぅ(4本)、いちむとぅ(5本)、むむとぅ(6本)、ななむとぅ(7本)、やむとぅ(8本)、くくぬむとぅ(9本)、とぅーむとぅ(10本) 1991 むどぅいん 戻る むどぅたん、むどぅらん、むどぅてぃ 4923 あまぬ とぅじぇー みーとぅんだわかり さーに うやぬやーんかい むどぅとーん。(あそこの奥さんは離婚して実家に戻っている) 4924 ブーメランや かーまんかい なぎてぃん どぅーぬ めーんかい むどぅてぃちゅーしぬ ふぃるまさん。(ブーメランは遠くに投げても自分の前に戻ってくるのが不思議だ) 1992 むどぅすん 戻す むどぅちゃん、むどぅさん、むどぅち 4925 んなっし ちかいる どーごー ちかれーからー むとぅに むどぅさんねー ならん。(皆で使う道具は使ったら元に戻さないといけない) 1993 むどぅちゅん さからう むどぅちゃん、むどぅかん、むどぅち 4926 うやとぅ いさんかえー むどぅちん むどぅからん。(親と医者には逆らえない) 1994 むとぅーいん 長続きする むとぅーたん、むとぅーらん、むとぅーてぃ 4927 あぬ うぃきがとー むとぅーとーみ?(あの男とは長続きしているか) 1995 むとぅーすん 長続きさせる むとぅーちゃん、むとぅーさん、むとぅーち 4928 わかさいにから あぬ ふるぐるま むとぅーち ぬてぃ あっちょーん。(若いときからあの古い車をずっと乗りまわしている) 1996 むとぅ びれー(ぐゎー) 元恋人 4929 50にんめーぬ むとぅびれー やたる っちゅとぅ いちゃたしが、んかし うびっんぢゃち ちむぬ かーぬ わかげーんねー すたさ。(50年前の元恋人だった人と出逢ったが、昔を思い出して心の襞が若返るようだった) 1997 むどぅるちゅん 視力が衰える、ためらう むどぅるちゃん、むどぅるかん、むどぅるち 4930 みーぬ むどぅるち、はーいぬ みーんかい いーちゅーぬ とぅーさらん。(視力が衰えて針の穴に糸が通せない) 1998 むぬ もの、ことば 4931 むのー うさがみそーちー?(食事は召し上がりましたか) 4932 むぬ うさがいが めんそーちー?(食事をお召し上がりにいらっしゃいましたか) 4933 むぬ くぃーしどぅ わー うすー。(与えてくれる人こそが我が主人) 4934 むのー かどーてぃどぅ いくさー ないる。(腹が減っては戦はできない) 4935 かんげーてぃ むのー いり よー。(考えてものは言いなさいよ) 4936 いーっくゎいーぶすくぬ ねーんぐとぅ むぬ いーよー っんぢゃし どー やー。(言い過ぎや言い不足がないようにものの言い方をしなさいよ) 4937 っやーが むぬ いーしぇー、むぬ いー たなりぬ ねーらん、えーてぃん とぅーらんさ。(おまえのものの言い方はことばが足りなくて相手にも通じないよ) 4938 むぬ ゆむしどぅ しぐとぅ。(おしゃべりが仕事) 4939 むぬいーぢゅーさん。(ものの言い方がきつい) 4940 むぬかちゃー(物書き、作家)、いちんさー(批評家) 1176 むにー もの言い 4941 \expl 「むぬ いー」から3連続母音の回避により「むにー」が派生される。 (参照)ゆくし むにー 1177 むぬ いー ぐぃー 話し声 4942 まーからが やら わからんしが、 むぬいーぐぃーぬ ちかりーん。(何処からかはわからないが、話し声が聞こえる) 1178 むぬ いー じょーじ 話上手 4943 むぬいーじょーじぬ っちゅぬ めーんかえー っちゅぬ ゆてぃ ちゅーん。(話し上手な人の前には人が寄ってくる) 1179 むぬ いー たなり ものの言い方 4944 あれー むぬいーたなりぬ ねーん っちゅ なてぃ、っちゅおーえーぬ うふさん。(あの人はことば遣いがなっていない人なので、人とのけんかが多い) 1180 むぬ いー はじみ ことばを話始めること 4945 むぬいーはじめー うぃなぐわらびが ふぇーさん。(ことばを話し始めるのは女の子が早い) 1181 むぬ いりみ/っんぢり めー 収入/支出 4946 むぬいりみとぅ っんぢりめーぬ あーらん なてぃ じゃーふぇー やっさー。くばめー さんとー ならん。(収入と支出が合わなくなってやっかいなことだ。倹約しないといけない) 1182 むぬ うじ もの怖じ 4947 あれー まーんぢん たーとぅん むぬうじ する っちょー あらん どー。(あの人は何処でも誰とも物怖じする人ではないよ) 1183 むぬ うび 記憶力 4948 ちかぐろー むぬうび(=うびでー)ぬ ねーん なとーん。(近頃は記憶力がなくなっている) 1184 むぬ うみー 思いつめること 4949 あれー とぅるばいかーばい そーしが、ちむまゆいぬ あてぃ むぬうみーどぅ そーが やー?(あの人は心がうつろだけど、心の迷いがあって思いつめているのかねえ) 1185 むぬ くくん あびー ふくみ声 4950 むぬくくんあびーや さんぐとぅ くちぇー あきてぃ あびれー。(ふくみ声はしないで口を開けて話しなさい) (参考)「くくん」は、「くくむん」(口にふくむ)の名詞形「くくみ」の変異形 1186 むぬ じち もの好き 4951 うさきなーぬ びん まーから あちみたが? っやーや あんし むぬじち やてーる!(そんなにたくさんの瓶をどこから集めたのか。あなたはなんと物好きなことか) 1187 むぬ まいー 神隠し 4952 むぬまいー さってぃ まやーさっとーる っちょー、まーが あっちょーら? ぬーが そーら? むさっとぅ わからんでぃ。(神隠しにあって惑わされている人はいったい何処を歩いているのか、いったい何をしているか、まったくわからないって) 1188 むぬ ゆまー おしゃべり 4953 っやーや はてぃぬ むぬゆまー なてぃ くちからどぅ っんまりとーる。(あなたはたいへんなおしゃべりだからきっと口から生まれているんだね) 1189 むぬ わしー もの忘れ 4954 あれー むぬわしーする くしぬ あてぃ ぬーんくぃーん してぃてぃ あっちょーん。(あの人はもの忘れがあっていつも何もかも捨てている) 1190 むぬ われー もの笑い 4955 っちゅんかえー むぬわれー さらーんぐとぅ しー よー。(人には笑われないようにしなさいよ) 1191 むん ぬき むん 魔除け 4956 シーサーん いしがんとーん あじけーん げーぬん さぬん まーすん うちなーをぅてー むんぬきむん やん。(シーサーも石厳當もしゃこ貝もゲーンもサンも塩も沖縄では魔除けだ) 1999 むぬ 道理 4957 あれー むのー うまーん、はてぃまく やん どー。(あの人は道理をわきまえない、乱暴者だよ) 1192 むぬ あかしぇー 謎解き 4958 むぬあかしぇー やしが、はるぬ あかぢらーや ぬー やが? っやーや わかいみ? うれー ちでーくに やさ。(謎解きだが、畑の赤顔は何か。お前わかるか。それはニンジンだよ) 1193 むぬ かんげー 筋道をたてて考えること 4959 っやーや いふぇー むぬかんげー しーねー うふっちゅ ないさ。(あなたは少し筋道をたてて考えることをしたら大人になるよ) 1194 むん ならーし しつけること むん なれー〈しつけを受けること〉 4960 わらび そーいにから ゆー むんならーし そーかんねー あとぅから じゃーふぇー ないん。(子どものときからよくしつけをしておかないと後から手に負えなくなる) 4961 むんなれー ないっさ。(しつけになるね) 2000 むぬ 食べ物 4962 なげー くちにーさたしが、ちかぐるから むぬ かむるぐとぅ なとーん。(長いこと食欲はなかったが、近頃からものを食べるようになっている) (参考)「くちにーさん」の反意語は「くちまーさん」(食欲が出て何でもおいしい) 1195 むぬ くーい 物乞い むぬ くーやー〈乞食〉 4963 んかしぇー むぬくーい する っちゅぬ うふさたん。(昔は乞食が多かった) 1196 むぬ ぐし 食べ物の好き嫌い 4964 あれー くち くぇーとーくとぅ むぬぐしぬ うふさしが、ありが まーさむのー ぬーが やら やー?(あの人は口が肥えているので好き嫌いが多いが、あの人のおいしいものはいったい何なのかなあ) 4965 むぬぐしぬ うふさくとぅ、ありんかい ぬーん かましぶしこー ねーん。(好き嫌いが多いので、あの人には何も食べさせたくない) 4966 むぬぐしぬ ちゅーさいねー、っちゅんかい しかん さりーん どー。(好き嫌いががはげしいと、人に嫌われるよ) (参考)むんぢれー(治療のための食事制限) 1197 むぬ ぐし すん 食べ物の好き嫌いをする 〜さん、〜さん、〜っし 4967 っやーや ありん かまん、くりん かまんち、むぬぐし すさ やー。(あなたはあれも食べないこれも食べないといって、好き嫌いをするんだね) 4968 むぬぐし さー(好き嫌いのはげしい人) 1198 むぬ ふさ すん もの欲しそうにする 〜さん、〜さん、〜っし 4969 っうぃーりきどぅくるをぅてぃ むぬ かどーる ばすに まやーぬ むぬふさっし みーちきとーたん。(行楽地で食事しているときに猫が物欲しそうにして見つめていた) 1199 むぬ じぶん 食事時間 むぬ いみー〈ご飯を催促すること〉 4970 むぬじぶんに っちゅぬ やーんかい いちゅしぇー むぬいみー そーしとぅ ゐぬ むん。(食事時間に人の家に行くのはご飯を催促しているのと同じだ) 1200 むぬ すがい 食事の支度 4971 むぬすがい さんねーならんくとぅ さち ないん どー。(食事の支度をしないといけないので先になるね) 1201 むんぬ ごーぐち 食べ物の不平不満 4972 むんぬ ごーぐち さんぐとぅ、ぬーやてぃん かむる っちゅぬどぅ ながぬちぇー んーぢゅる。(食べ物の不平不満を言わないで、何でも食べる人が長寿になる) 1202 むんぬ ゆく 食欲 4973 なちぇー あちさまきっし むちゆく、いるゆく、むんぬゆくん ねーん ないん。(夏は暑さ負けして物欲、色欲、食欲もなくなる) 4974 むんぬ ゆこー はんさらんしが、むちゆく いるゆこー ちゃーがな ないる むん。(食欲は外せないが、物欲、色欲はどうにかなるもの) 2001 むむ 腿 4975 わかさる じぶのー むむまっくゎん、うでぃまっくゎん、わたまっくゎん っしくぃーたしが、なまー びちぬ じゃーんかいどぅ にんとーる。(若い時分は腿枕も、腕枕も、腹枕もしてくれたが、今は別室で寝ている) 2002 むむとぅ 百年、百歳 4976 っやーとぅ わんとー むむとぅ いちいちまでぃん やー。(あなたと私は百年もいつまでもよろしくね) (参考)ちゅとぅ/たとぅ ないねー(1年/2年すれば) 2003 むむん もめる むだん、むまん、むでぃ 4977 とぅないとぅ ぢーばーけーっし むどーん。(隣との土地の争いをしてもめている) 2004 むるさー げーやー すん ごろごろする 〜さん、〜さん、〜っし 4978 やまみちぇー いしぬ むるさーげーやーっし あっちぐりさたくとぅ をぅたたん。(山道は石がごろごろして歩き難くかったので疲れた) (参考)いしがっからーみち(石ころ道) 2005 むるし げーいん かたまりができる 〜げーたん、〜げーらん、〜げーてぃ 4979 むぢなくー やなあーし しーねー、むるしげーいん どー。(小麦粉をきれいに混ぜないと、かたまりができるよ) (参考)「むるさー ないん」とも言う 2006 むる のーい 全快 4980 どぅー あんまさぬ むるのーいっし なー ちゃーん ねーん。(体の不調が全快してもうどうもない) 2007 むん もの、道理、食べ物 4981 「むぬ 」の縮約形 4982 かみむん(食べ物)、かちむん(書き物)、あてぃ なし むん(思慮のない者)、むん かまー(食欲旺盛な者)、っちゅ くぇー/うしぇー むにー(人をバカにした言葉遣い) 4983 むん かみーが いか?(食事をしに行こうか) 4984 うれー っやー むんどぅ やみ?(これはあなたのですか) 4985 ある むん ねーむん むる かめー/むっち いけー。(何でも食べなさい/持って行きなさい) 2008 むん がたい じち 話好き 4986 わらびん うとぅすいん むんがたいじち やくとぅ、する っちゅん ゐぬ ちむ なてぃ っうぃーりきく ないん。(子どももお年寄りも話好きなので、する人も同じ気持ちになって楽しくなる) 2009 むん がりー 飼料 4987 っわーぬ くぇーむのー 「むんがりー」んでぃ いーん。(豚の飼料は「むんがりー」と言う) 2010 むん ぐん 文言 4988 むんぐん かちゅん/ちゅくいん。(文章を書く/作る) 2011 むん ざーい 蕁麻疹 4989 あったに うぃーごー かち、あかでぃちょーしが、むんざーいどぅ さがやー?(急にかゆみが出て、赤くなって来ているが、蕁麻疹にでもなったのかな) 2012 むん だに 餌食 4990 むんだにんかい だまさってぃ、いよー くゎいる ちむえー やしが、くゎーりーん。(餌食にだまされて、魚は喰うつもりだが、逆に喰われる) 2013 むん よ(終助詞) 4991 えーじ しーねー いちゅたる むん ぬ。(声をかけたら行ったのに) 4992 わんねー いちゅる むん。(私は行くよ) 4993 わんねー いかん むん。(私は行かないよ) 2014 むんちゅー じゅりー 一門の集まり 4994 うちなーぐゆみぬ ぐんぐゎち うまちーねー むんちゅーじゅりー すん。(陰暦の5月祭りには一門の集会をする) 2015 むんちゅー ばか 門中墓 4995 うしーみーねー むんちゅーばかんかい うさんみうじゅー むてぃ いちゅん。(清明祭には門中墓に御三味ごちそうの重箱を持って行く) 2016 むんどー 問題、けんか 4996 ありが またん むんどーふぃんどー うくちぇーん どー。(あの人がまたも問題を起こしたよ) 2017 めー 前 4997 いったー やーぬ めーんかえー ぬーぬ あが?(あなたの家の前には何があるの) 4998 めー しぇーきてぃ すば かむんな。(目の前のことをさっさと片付けて、周りのことは構うな) (参考)かむゆん、かむたん、かむらん(構う、構った、構わない) 1203 めー あが いん 増長する (参照)めー あがい すん 1204 めー あがい すん 増長する 〜さん、〜さん、〜っし 4999 あり ふみーねー めーあがい すん どー。(あれをほめると増長するよ) 5000 あれー なま くさみちょーくとぅ、ぬーん いらんしぇ まし どー。ゆくん めーあがい すん どー。(あの人は今怒っているので、何も言わない方がいいよ。さらに怒らせるよ) 5001 あれー じんぶぬん あてぃ ぬーんくぃーん ないや すしが、ちゃー めーあがい すくとぅ しからん。(あの人は知恵もあって何でもできはするが、いつも自惚れるので好きになれない) 1205 めー がい すん 前借りする 〜さん、〜さん、〜っし 5002 んかしぇー はたらちょーる とぅくるから めーがい さがなー やー たしきとーたんでぃ。(昔は働いているところから前借りしながら家を助けていたって) 1206 めー かに よーじょー 予防 5003 はなしちん あん やしが、やんめーや まるふぃーじーぬ めーかによーじょーぬどぅ てーしち やる。(風邪もそうだが、病気は日頃の予防が大切だ) 1207 めー ごーい 前もって買うこと 5004 しばいぬ きっぷ/ふだ めーごーい しーねー やしく ないん。(芝居の入場券を前もって買うと安くなる) 1208 めー しらし 前兆 5005 でぃーぐぬ はなぬ さちかんぢーねー うふかじぬ ちゅーんでぃーる めーしらし やんでぃ。(デイゴの花が咲き乱れると台風が来るという前兆だって) 1209 めー ちんたー すん 前につんのめること 5006 っくゎ だちょーる とぅちねー めーや ゆー んーち あっかんねー きっちゃき さーに めーちんたーっし わらび どぅー やましみーん どー。(子どもを抱いているときには前をよく見て歩かないとつまずいて前につんのめって子どもの体をケガさせてしまうよ) 1210 めーない ない すん でしゃばる 〜さん、〜さん、〜っし 5007 めーないない すしぇー あらんでぃ いーちきらっとーたしが、なまー うぬよーな しちきん さん なとーん。(でしゃばるものではないと戒められていたが、今はそのようなしつけもしなくなっている) 1211 めー ばー 前歯 5008 どぅく まーさぬ、めーばーん うすいかんてぃー そーっさ。(あまりにもおいしくて、前歯も抑えきれないでいるよ) 1212 めー ばれー 前払い 5009 てぃまー めーばれー する しくちばー なまー ねーらん。(給料を前払いする職場は今はない) 2018 めー 飯米 5010 めーぬ まーさる まかねーやーんかえー うちゃこー まんどーんでぃ。(飯米がおいしい食堂には客が多いって) 2019 めー 毎 5011 めーあさ ふぇーうきっし なーぬ ほーちかち そーん。(毎朝早起きして庭をほうきで掃いている) 2020 めー 枚(着物、紙、お札を数える単位) 5012 っやーや ちのー なんめー むっちょーが?(あなたは着物を何枚持っているか) 2021 〜めー お金 5013 ちゅいなー ちゅいなーぬ むちめーや ちゃっさ なー やが?(各自の負担分/持ち前はいくらほどか) 5014 はらい めー(支払い)、っんぢり めー(支出)、いり めー(収入) 2022 〜めー 尊敬辞 5015 んかしぇー をーんかえー うしゅがなしーめーんでぃ いちょーたん。(昔は王様は御主加那志前と言っていた) 2023 めーいん 燃える めーたん、めーらん、めーてぃ 5016 かーらちょーる ゆだー ゆー めーいくとぅ、うぬまま かーらかちょーけー。なんくる かーらちゅさ。(乾燥している枝はよく燃えるので、そのまま乾かしておけ。自然に乾燥するよ) 2024 めーすん 燃やす めーちゃん、めーさん、めーち 5017 どぅーなーっし きーぬ ゆだ あちみてぃちゃーに めーち、むぬ にち かむしぇー わらびんちゃーや っうぃーりきさ すん。(自分たちで木の枝を集めて燃やして、ものを煮て食べるのに子どもたちは楽しむ) 1213 めーさー 燃料 5018 めーさーや たむん、たんから しちたんゆー なてぃ、なまー でんき、ガス なとーん。(燃料は薪、木炭から石油になって、現在は電気、ガスになっている) 2025 めーさー おべっかを使う者 5019 うぃきがとぅびけー あしぶる うぃなごー 「うぃきがめーさー」んでぃ いやーに みーぬちはなぬち さっとーたん。(男の子とばかり遊ぶ女の子は男におべっかを使う女と言って意地悪されていた) 2026 めーうぃきが 紳士、殿がた めーうぃなぐ〈淑女〉 5020 めーうぃきが めーうぃなぐんでぃ みーなさりーしぇー ちちょーる ちんからん わかいん。(紳士淑女は着ている服装からもわかる) 2027 めーし/うめーし 箸 5021 てぃーん とぅどぅかんくとぅ、うめーしだてぃー っんまんかい なしぇー/ゆしれー。(手が届かないので、箸立てをそこに寄せてくれ) 2028 もー 野 5022 わったー はろー うっちゃんぎとーくとぅ なまー もー なとーん。(私の家の畑は放ったらかしてあるので、今は荒れ果てている) 5023 くさぬ みーとーる とぅくまんかえー もーんでぃ いーん。(草が生えているところは野原と言う) 1214 もー いちゅび 野いちご 5024 もーいちゅびぬ みーとーる とぅくまんかえー はぶぬ まち をぅてぃ うかーさくとぅ、とぅいが いくな よー。(野いちごの生えているところにはハブがとぐろを巻いていて危険なので、行くなよ) 2029 〜もー 無し 5025 てぃーもー(手がないこと)、ふぃさもー(足がないこと) (参考)てぃーむっこー(手を失った者)、ふぃさむっこー(足を失った者)、むっくー(つぼみ、小さい実)、ない(大きい実) 2030 もーいん (即興的に)踊る もーたん、もーらん、もーてぃ 5026 たかぬ もーれー がらさーん もーいん、(鷹が踊るとカラスも踊る、人の真似をする人に言う) 5027 うぬ しらし ちちゃーに どぅく うっさぬ あったもーい さん。(その知らせを聞いて嬉しくて即興的に踊った) (参考)正式に踊ることは「をぅどぅいん」と言う 2031 もーいん 行く、来る(敬語) もーちゃん、もーらん、もーち 5028 へい、にーしぇーたー なまどぅ もーちゃん なー?(青年諸君、今来たのか) 2032 もーきーん もうける もーきたん、もーきらん、もーきてぃ 5029 じん もーきてぃ やー ちゅくたん。(お金をもうけて家を造った) 5030 もーきーしやか あがねーり。(もうけるのよりも節約しなさい) 5031 もーきはんしぇー かみはんすん。(もうけそこなうと食べそこなう) 5032 っやーが ちゅくてーる むん かまーに、ぬち もーきーんねー すさ。(あなたが作ったものを食べて、命を救われたような気がするよ) 5033 っくゎ もーきーん。(子を授かる) 5034 あれー なーだ しくちぇー かちみてーをぅらんくとぅ、うぬ とぅし なてぃん もーきてー かみかみ そーん。(あの人はまだ定職に就いていないので、この歳になってもその日暮らしをしている) 1215 もーき じゅく アルバイト、儲け一本槍 5035 じんぬ いりゆー なとーくとぅ、まーがな もーきじゅこー ねーらんがやー?(お金が必要になっているので、どこかアルバイトはないかねえ) 2033 もーしゃぎ 告げ口 5036 もーしゃぎ すくとぅ ありんかえー ぬーん ちかさんしぇー まし どー。(告げ口するので、あの人には何も聞かさないほうがいいよ) (参考)「こーじん」とも言う 2034 もーどー 心が乱れるさま 5037 あったに くるま あーさってぃ ちむん もーどー なとーたん。(急に車をぶつけられて気が動転していた) 2035 やー 家、屋 5038 あしじゃやー(下駄屋)、かんじゃーやー(鍛冶屋)、くすいやー(薬局)、はーやー(歯科医院)、いさぬやー(医院)、くるまやー(自動車販売店)、だんぱちやー(床屋)、ゆーふるやー(風呂屋)、やしぇーやー(八百屋)、はなやー(花屋)、いゆやー(魚屋)、とーふやー(豆腐屋)、ないむんやー(青果店)、ししやー(肉屋)、むちやー(漆喰屋)、ちんやー(洋服店)、じゅんさぬやー(派出所)、っんむやー(芋屋)、やーちゅーやー(お灸診療処)、ぶーぶーやー(血を清める処) 5039 だんぱちやーんかい からじ ちみーが いちゅん。(散髪屋に髪を切りに行く) 5040 パーマやーんかい パーマ しーが いちゅん。(美容室にパーマをしに行く) 5041 みしんやーんかい のーしーが いちゅん。(洋裁店に直しに行く) 5042 あまぬ ししやーや ちりー やくとぅ、あまんぢ こーてぃくーわ。(あそこの肉屋は清潔だから、あそこで買って来なさい) 5043 ぐけーやー やてぃん、たかやーんでー いらん、あんし まぎやー ふちぇーるんでぃ いーん。(5階建てでも、高い家とは言わない、あんなに大きな家を建てたのと言う) 5044 屋敷の位置や形状を基にして、はんたやー(端っこの家)、まーちぬしちゃ(松の下の屋敷)、あじまーやー(十字路の家)、はまばたやー(浜端の家)、とぅんぐむい(鳥隠りの家敷)など。 1216 やー いぢゃー 内弁慶 5045 ふかんじぇー むぬん いらん、くーく なとーしが、やーをぅてー うふぬしぬ ぐとぅどぅ あんどー。うんな やーいぢゃーや むちかさん。(外ではものも言わなくて、小さくなっているが、家ではご主人様のようだ。こんな内弁慶は扱い難い) 1217 やー うーちー 引っ越し 5046 やくどぅしぬ ばすねー、うんちぬ よーさんでぃ いらっとーくとぅ、やーうーちーん やーぢゅくいん すしぇー あらん。(厄年のときには、運気が弱くなると言われているので、引っ越しも新築もするものではない) 5047 ふしぬ やーうーちーや またとー んーだらんくとぅ んーちゃる とぅちねー まぎ ふーび ゐーたんねー すん。(流れ星の二度見はないので、見たときには大きな褒美をもらったような気分だ) 1218 やー うち 内々の 5048 やーうちぬ はなしどぅ やくとぅ っちゅんかえー いちぇー ならん どー。(内々の話なので人には言ってはいけないよ) 1219 やー ぐなー 家族 5049 やーんかい なま まじゅん しまとーる っちゅ(現在一緒に家に住んでいる人たち)をさすが、やーにんじゅ(家族全員、たび いっちょーる っちゅん ふくまりーん)とは少し違う。 1220 やー ぐま やー 家にこもって出歩かない者 やー ぐまい〈家にこもること〉 5050 んかしぬ わらびんちゃーや やーんかい けーいねー ふかをぅてぃどぅ あしぶたしが、なまぬ わらびんちゃーや やーぐまやー なてぃ ゲームびけーん そーん。(昔の子どもたちは家に帰ると外で遊んだものだが、今の子どもたちは家の中にこもってゲームばかりしている) 1221 やー じしー 家に慣れないさま 5051 たびんぢぇー やーじしーっし にんぢゅる みー なてぃん むる にんだらん。(旅では宿に慣れなくて寝る時間になってもまったく眠れない) 1222 やー たちゃー/やー わかやー 分家した者 5052 じなん、さんなのー やーたちゃー/やーわかやー、ちゃくしぇー やー んーぢゃー。(次男、三男は分家し、長男は家をみる者) 1223 やー どぅい 都落ちをした士族の集落 5053 くりかーや やーどぅい なやーに たんかーまんかーや っうぇーかぬちゃーぬ まんどーん。(この辺りは都落ちをした者が集まっていて隣近所は親戚が多い) 1224 やー なれー 家でのしつけ 5054 やーなれーどぅ ふか なれーんでぃ いらっとーくとぅ、うやー っくゎんかい ゆー むぬ ならーし さねー ならん。ならーする うっぴどぅ っくゎん ないる。(家でのしつけは外でも自然に出るものだと言われているので、親は子どもによく物事を教えておかないといけない。教える分だけしか子どもはできないのだから) 1225 やーぬ ぬーし 家主 5055 まぎくーばー、やーどぅーぬ っんぢてぃちーねー、うったーや やーぬ ぬーし やさんでぃ うとぅすいぬ てーふぁ すん。(大クモ、ヤモリが出てくると、そいつらは家主だといってお年寄りが冗談を言う) 1226 やーぬ ばーん 留守番 5056 しらんちゅぬ ちーねー、あびてぃ っうぃーほーてぃ じょーぬ うちんかい いりらんくとぅ、やーぬばーん しみてー いのー まし やん。(知らない人が来たら、吠えて追い払って門の内に入れないので、留守番させるのは犬がいい) 1227 やー むちゃー しっかり家計を支えている女性 5057 =やー むち うぃなぐ=やー むち むん 1228 やー ん なー 屋号 5058 いったー やーんなーや ぬー やが?(あなたの家の屋号は何か) 5059 うむっさる やーんなーんかえー、うぃっちゃー まてーし、いちゃじち うふぐしく、っわーさーやー しまぶく、うさー ふぃぢゃ、むちぬやー あらかち、んでーぬ あん。(おもしろい屋号には、酔っぱらいの又吉、イカ好きの大城、養豚業の島袋、牛飼いの比嘉、漆喰塗りの新垣、などがある) 2036 やーさ ひもじいこと 5060 やーさ まーさん。(空腹時は何でもおいしい) 1229 やーさ がみー がつがつ食うこと 5061 むぬ かむる ばすねー、よーんなー かむし どー。やーさ がみーや ぬすどぅんかい っわーっとーんねーっし ふーじぇー ねーらん。(食事をするときには、ゆっくり食べるんだよ。がつがつ食うのはいかにも盗人に追われているようでみっともない) 1230 やーさ じに 飢え死に 5062 ゆぬなかー ゆちくなてー をぅしが、なまちきてぃ やーさじに する っちゅぬちゃーぬ あんでぃーる あたい をぅん。(世の中は豊かになっているが、今でも飢え死にする人たちが溢れるぐらい居る) 1231 やーさ のーし 空腹の一時しのぎ 5063 うちゃとぅ かってぃ ちゃわきん かでぃ やーさ のーし そーかな。(お茶と一緒に茶請けでも食べて一時しのぎしておこうかねえ) 2037 やーどぅー、やーるー ヤモリ 5064 うちなーぬ やーぬ くびんかえー やーどぅーぬ をぅてぃ、ふぃんぎーる ばすねー どぅーくる じゅー ちっち えーてぃぬ みーうすい すん。(沖縄の家の壁にはヤモリがいて、逃げるときには自分で尾を切って相手の目をくらます) 2038 やいん 破る やたん、やらん、やてぃ 5065 うれー ふかからちやー やくとぅ、ふぇーくなー ちのー けーらんねー ぬーがなんかい ふぃっかきーねー ちん やいん/やんぢゅん どー。(それは外出着だから、早く着替えないと何かに引っ掛けたら着物が破れる/着物を破ってしまうよ) (参照)やんぢゅん、やーからちやー 1232 やい ほーいん ずたずたに破る 〜ほーたん、〜ほーらん、〜ほーてぃ 5066 とぅしぬゆーるめー ないねー、うふほーちかち すしが、あかい はいけーする めーに やいほーいん。(大晦日前になると、大掃除するが、障子を張り替える前にずたずたに破る) 2039 やきーん 焼ける やきたん、やきらん、やきてぃ 5067 っやーや ふぃっちー てぃーだぬ めーから あっちょーら やー。ちらー やきてぃ あかー なとーん。(あなたはいつも陽の下で働いているのだね。顔も焼けて赤くなっている) 2040 やか より 5068 あり やか くれー まし。(あれよりこれはいい) 5069 あり やか くりどぅ まし やる。(あれよりこの方がずっといい) 2041 やから/やからむん しっかり者、頼りがいがある者 5070 っやーや やから やさ。(あなたはとてもしっかり者だね) 5071 うみから いゆ とぅいねー たんかーまんかーんかい はぢくぃたい むらぬ くとぅんかい いち やてぃん ちからかしー するぐとぅ やからむん やてぃ、「いちまん うみやからー」んでぃ ゆばっとーたる うぃきがぬ をぅたん。(海から魚を採ったら隣り近所に配ってくれたり、村のことにいつでも協力するようなしっかり者で、「糸満海やからー」と呼ばれていた男がいた) 2042 やく 厄 5072 やーぬうちんかい とぅびどぅいぬ ふぇーりんちーねー、うちなーをぅてー やくぬ いっちゃんでぃいち やくばれー するたみに、かみむん むっち はまをぅてぃ やーにんじゅさーに かだい、うすみじんかい てぃーふぃさ ちかてぃ やくばれー すんでぃる なれーぬ あたん。(家の中に飛ぶ鳥が入り込んだら、沖縄では厄が入ったといって厄払いするために、食べ物を持って浜で家族で食べて、潮水に手足を浸かって厄払いする習慣があった) 2043 やく 役 5073 くち ぱくぱくーや/くちがるーや ぬーんでぃーる とぅちねー ぬーぬ やくん たたん。(口軽者はいざというときには何の役にも立たない) 2044 やぐさみむん 未亡人 5074 やぐさみむん なてぃ なまー どぅーぬ しーぶさたる くとぅっし いちゅなさ そーん。(独りになって今は自分がしたかったことで忙しくしている) 2045 やぐみさ 恐れ多いこと 5075 やぐみさん しらん いちん うんぬきーし ぐぶりー なとーいびーん。(恐れを知らない意見を申し上げて申し訳ありません) 2046 やゑーさに? 〜ではないか(確認) 5076 あんどぅ やゑーさに?(そうじゃないのか) 5077 ちちぇー んかしから かわいる くとー ねーのー あらに? かわいやっさる むのー っちゅぬ くくる。(月は昔から変わることはないではないのか。変わりやすいのは人の心) 2047 やしぇー 野菜 5078 むぬ かむる ばすねー ししん やしぇーん まんちきてぃ かまんとー むし わちゅん。あんすぐとぅ、むぬ かむる ばそー かたじーや さんぐとぅ、しし かみーねー やしぇー かでぃ、やしぇー かむる ばすにん ししん かってぃ かむし やんでぃ どー。(ものを食べる際には肉も野菜も混ぜて食べないと腹の虫が湧く。それで、食べるときには片一方だけはしないで、肉を食べたら野菜を食べ、野菜を食べるときにも肉も一緒に食べるものだってよ) 2048 やし がるー 痩せてほっそりしている子、人 5079 くぬ わらべー やしがるー やくとぅ、だちやっさん やー。(この子は痩せてほっそりしているので、抱きやすい) 5080 ふどー まぎさー あしが、やしがるーぐゎー やん やー。(体は大きいが、痩せてほっそりしているね) (参考)反意語は、くぇーたー(デブちん) 2049 やし ごーい 安く買うこと 5081 たーがん たーがのー むっちぇーをぅらん ちぶ しっちょーるーから やしごーい さん。(誰とて持ってはいない骨董の壷を知り合いから安く買った) 2050 やしないん 養う やしなたん、やしなーん、やしなてぃ 5082 なちゃる うややか やしないる っちゅぬどぅ うや やる。(産んだ親よりも養う人こそ親なのだ) 1233 やしない んぐゎ 養子 5083 うちなーをぅてー やしないんぐゎー ちーかーから/まがらから とぅいん。(沖縄では養子は血族から/一族から取る) 2051 やしむん 休む やしだん、やしまん、やしでぃ 5084 やーぬ ゆーじゅぬ あてぃ、ちゅーや しくちぇー やしだん。(家の用事があって、今日は仕事は休んだ) 2052 やすんじーん 許してあげる、あきらめる やすんじたん、やすんじらん、やすんじてぃ 5085 なー わじらんぐとぅ、やすんじてぃ とぅらし よー。(もう怒らないで、許してあげてね) 5086 ゆすたにぬんかい ぬーんでぃ いらったんてーまん わんねー やすんじぇーうーさん。(誰に何と言われたとしても私はあきらめきれない) 5087 いちまでぃん なちぇー/なちぐぇーぐぇー さんぐとぅ やすんじり よー やー。(いつまでも泣きはしないで/泣いてばかりいないで、あきらめさいよ) 5088 やすんじてぃ とぅく とぅり。(許してやって自分に返ってくる徳を取れ) (参照)くねーいん 2053 やちゅん 焼く やちゃん、やかん、やち 5089 かてぃむんぬ ねーんくとぅ、くーが(ぐゎー) やち かってぃ かまな。(おかずがないので、卵焼いて一緒に食べようか) 5090 やまとぅんちょー あちさる なちに うったーてぃ どぅーやちーが うちなーんかい ちゅーん。(本土の人は暑い夏にわざわざ体を焼きに沖縄に来る) 1234 やち むん 陶器 5091 んかしぬ やーむちどーごー やちむんぬ うふさたしが、なまー やちむんさーん いきらく なてぃ うちなーぬ やちむのー でーぬ うすまさ あがとーん。(昔の日用品は陶器が主だったが、現在は陶工も少なくなって沖縄の陶器は値段がすごく上がっている) 2054 やちりーん やつれる やちりたん、やちりらん、やちりてぃ 5092 しわぐとぅぬ まんでぃ、わんねー やんめー かかいるひまん ねーらん、ちむ ゐしーる ふぃーん ねーらん、よーがりてぃっち やちりとーさ。(心配事が多くて、私は病気する暇もない、心が休まる日もなくて、痩せて来てやつれているよ) 2055 やっくゎ 高木の上の物見やぐら 5093 なちやしみ なてぃ やっくゎをぅてぃ にんとーしが、ちゆんかい うたりーねー、しーら いーん どー。(夏休みになって物見やぐらで寝ているが、夜露にうたれると、体に悪いよ) 2056 やっくゎん やかん 5094 ちび あちらさってぃ ふぃーふぃー なちゅしぇー ぬー やが? うれー やっくゎん やさ。(お尻を熱くされてピーピー泣くのは何か。それはやかんだよ) 2057 やっけー 世話、困ったこと 5095 っちゅぬ やっけーびけー なてぃ、やっけー なとーっさ。(人の世話ばかり受けて、やっかいなことになっているよ) 5096 やーぬ ふるく なてぃ あまむいっし やっけー なとーっさ。(家が古くなって雨漏りして困ったことになっている) 5097 くるまぬ はーがーぬ ぱんくっし っちゅぬ やっけー なたん。(車のタイヤがパンクして人のお世話になった) 5098 あったーや くにぬ やっけー なてぃどぅ かどーん どー。(あの人たちは生活保護を受けているよ) 2058 やっちー 兄さん(士族) 5099 あまぬ やっちー(あそこの兄さん)、わったー やっちー(私の家の兄さん) 5100 まーぬ やっちー?(どこの兄さんか) 5101 いったー やっちー(あなたの家の兄さん) 2059 やっぱいん 踏ん張る やっぱたん、やっぱらん、やっぱてぃ 5102 っちょー ぬーぐとぅんかいん まきらんぐとぅ、やっぱてぃ いちち いちゅし やん。(人は何事にも負けないように、踏ん張って生きて行くものだ) 5103 いちからん いちち そーる ばすにどぅ やっぱいし やん。(どん底の生き方をしている時にこそ踏ん張るものだ) (参照)くんぱいん 2060 やとぅ〜 特大な〜 5104 やとぅ むち(特大な餅)、やとぅ っわー(特大な豚) 5105 やとぅがち/うふがち(大変な食いしん坊) 5106 やとぅ むん/やとぅー(大男) 1235 やとぅ まぎさん 巨大である 1236 やとぅ まぎー 巨大なもの 2061 やどぅいん 宿泊する やどぅたん、やどぅらん、やどぅてぃ 5107 たびする ばすねー、あまぬ どぅしぬ やーんかい にんぢゅし やかー ホテルんかい やどぅいしぇー どぅーぐりさ さんてぃん しむくとぅ まし やん。(旅するときには、そこの友人の家に泊まるよりもホテルに泊まるのは気兼ねしなくてもすむのがいい) 1237 やどぅ ちん 宿泊代 5108 やどぅちん やしが、ちゅいがむのー/ちゅーふぃっちーや ちゃっさが?(宿泊代ですが、1人あたり/1泊はいくらですか) 2062 やな〜 嫌、悪 5109 やなー(上等ではないもの) 5110 やなあびー(気味の悪い叫び)、やないみ(悪い夢)、やなだくみ(悪だくみ)、やなふーじ(悪い風習)、やなぐくる=やなぢむ(悪い心)、やなぐち(悪口)、やなぐちゃー(悪口を言う者)、やなかじゃ(悪臭)、やなかじ(邪悪な風)、やなかーぎー(不細工)、やなみち(歩きにくい道)、やなむぬいー(悪口を言うこと)、やなでぃくち(ずるい考え)、やなっちゅ(悪い人)、やなっわーちち(悪天候)、やなうぃー(悪酔い)、やなぢん(質や柄がよくない着物) 1238 やな がたー 悪い形のもの 5111 うれー やながたー やくとぅ、やしみーっさ。(それは形が悪いから安くするからね) 1239 やな がんまり すん ふざける 5112 やながんまり しーねー、めーごーさー くゎーさりーん どー。(ふざけると、げんこつをお見舞いするよ) 1240 やな むん 嫌なやつ、悪霊 5113 とぅいん ちかみん ならん あたいぬ やなむん なてぃ、んなから ちらっとーん。(煮ても焼いても食えないほどの嫌なやつなので、皆から嫌われている) 5114 ゆるゆなかに あったに にちぬ っんぢたくとぅ、やなむんぬ たっくゎたがやーんでぃち あんまーんかい まーす はんかったん。(夜中に急に熱が出たので、悪霊がくっついたのかねえといって母親に塩をまかれた) (参考)くんちゃきゆん(水などの液体をひっかける)、くんちゃきらったん(ひっかけられた) 2063 やにーん 竹を細く削る やにたん、やにらん、やにてぃ 5115 だき やにーん。(竹を削る) 5116 くー やにーん。(カゴを作る) (参考)ふぃぢゅん(削る)は〈作る〉までは意味しない 2064 やびりーん 体が弱くなる、衰弱する やびりたん、やびりらん、やびりてぃ 5117 わかさる とぅちぇー あっさ がんぢゅーむん やてぃん、とぅし とぅいしんでー っちょー やびりてぃっち ちむ しからーしく ないん。(若いときにはあれほど元気者でも、年をとるにつれて人は体が弱くなって来てむなしくなる) 1241 やびり むん/やびらー 体が弱い者 5118 やびりむん/やびらー やしが、なまん がんじゅーさ そーくとぅ、やふぁらがんじゅーむんでぃる くとー あさ やー。(体が弱いんだが、今でも元気でいるので、病弱ものの長生きってことはあるのだね) 2065 やふぁた ぐさ 紫カタバミ 5119 んかしわらびんちゃーや やふぁたぐさ ちでぃ あらやーに けーうちんかい をぅーてぃ いってぃ まーす いふぃぐゎー ほーてぃ かむたん。(昔の子どもたちは紫カタバミを摘んで洗って小皿に折って入れて塩を少し振りかけて食べたものだよ) 2066 やふぁらちゅん やわらくなる、体が弱る、穏やかになる やふぁらちゃん、やふぁらかん、やふぁらち 5120 くー さる ばすねー やふぁらー やたしが、あんし がんじゅーむん なとーる。(幼いときは病弱だったが、あんなに健康になっている) 5121 いっぺー ぼーちりむん やたしが、とぅしぬ ゆたくとぅ、やふぁらちゃーに うふやしく なたん。(とても強情者だったが、歳をとって穏やかで温和になった) 5122 くーぼー みじんかい ちきてーたしが、やふぁらちょーみ?(昆布は水につけてあったが、やわらくなっているか) 5123 くふぁらちぇーたしぇー やふぁらちちょーみ?(凍らせてあったのは解けてきているか) 2067 やふぁらきーん やわらくする、和解させる やふぁらきたん、やふぁらきらん、やふぁらきてぃ 5124 あったーや いんとぅ まやー なてぃ めーがめーなち いりわいびけーっし、たーがな なかんかい いっち やふぁらきらんとー ならんさ やー。(あの人たちは犬と猫の仲で毎日口論ばかりして、誰か仲に入って和解させないとならないね) 2068 やま1 森林 5125 やま あっちゃー(林業従事者) 5126 やま あっちゅん。(林業に従事する) 2069 やま2 逸脱した状態 5127 \expl (人に対して)非嫡出、乱暴;(物に対して)非認可;(状況に対して)混雑、混乱>を表わす。 5128 やまんぐゎ/やまなしんぐゎ(非嫡出子)=「やまーぐゎー」=「いなよーぐゎー」=「っちゅんかい いちぇーならん っくゎ」(人に言ってはいけない子) 5129 やま ちり ぐとぅ(大変な事態)、やまがっこー(学校をさぼって遊ぶこと) 5130 あれー やまがっこー そーたんどー。(あの子は学校をさぼって遊んでいたよ) 5131 うふやま(=うーやま) ちらかちぇーん。(めちゃくちゃ散らかしている) 5132 あんし やま ちらかち。(あんなにさんざん散らかして) 5133 あきさみよー やま ちっちょーさ やー。(あれ大変なことになったね) 5134 やま ちっち うすまさ あーさむーさ なとーさ。(散らかってびっくりするほど荒れているね) 5135 やま ちやーに じゃーふぇー なとーさ。(大変なことになって困っている) 5136 わじやーに やま ちっちょーん。(怒って大変なことになっている) 5137 わじやーに じゃーふぇーてぃーふぇー なとーん。(怒ってにっちもさっちも行かなくなっている) 5138 あん しーねー やま ちーん どー。(そんことしたら大変なことだよ) 5139 あん しーねー やま ちりーん どー。(そんなことしたら大変なことになるよ) 5140 やまがーみー(陸亀)、やまがじゃん(やぶ蚊)、やまふぃぢゃー(髭もじゃの者)、やましし(イノシシ)、やまじさー(イノシシの肉)、やまぐゎー(やぶ)、やまししとぅやー(イノシシ穫りの者)、やままやー(野良猫)、やまいん(野良犬) 1242 やま んかぢ サソリ 5141 やまんかぢぇー どぅく むっちょーくとぅ、ささりーねー でーじ ないん。(サソリは毒をもっているので、刺されると大変なことになる) 1243 やま かーがー 人見知りの者 5142 =っちゅ うとぅるー、っちゅ はじかさー 1244 やま ぐー 乱暴者 5143 =ぼーちらー、しむち わるー 5144 あぬひゃーや やまぐーどぅ やん どー。(あいつは乱暴者だよ) 1245 やま あったみ イノシシの肉 5145 「いなむどぅち」や「やまあったみ」ちかてぃ ちゅくたしが、なまー っわーしし なとーん。(「いなむどぅち」(肉汁の一種)はイノシシの肉使って作ったが、現在は豚肉になっている) (参考)ちぬ あったみ(牛肉)、うしぬ しし(牛の肉) 2070 やますん ケガをする、傷つける やまちゃん、やまさん、やまち 5146 てぃー/ふぃさ/どぅー やまちゃっさー。(手/足/体をケガしたよ) 5147 やまぬぶい そーる っちゅぬ ゆかい しんでぃてぃ どぅー やまちゃくとぅ、ヘリコプター ゆだん。(登山者がかなりすべって負傷したので、ヘリコプターを要請した) 5148 わん うしぇー ふぃさ やまち のーてぃから うふぃどぅ ないしが、くんどぅぬ すーぶねー にばん なてぃ ゆー ちばたん。(私の牛は足をケガして治ってから間もないが、今度の試合では2番になってよく頑張った) 5149 やくしこー まむいるぐとぅ さんだれー、やんぢーねー えーてぃぬ ちむ やますん。(約束は守るようにしないと、破ると相手の心を傷つける) 2071 やまとぅ 大和、本土日本 5150 やまとぅんちゅ、やまとぅー(本土日本人)、やまとぅたび(本土日本への旅)、やまとぅむん、やまとぅー(本土日本製の商品) 1246 やまとぅ ぐゆみ 新暦 5151 うちなーや うちなーぐゆみっしどぅ をぅいめー すくとぅ、しちぐゎち、たなばたー やまとぅとー あたらん。(沖縄は陰暦で行事をするので、お盆、七夕は本土とは合わない) 1247 やまとぅ じふぇー 本土日本人の気の早さ 5152 やまとぅじふぇーんでぃ ちちゃるくとぅ あしが、うちなーじふぇーや ちちゃるくとー ねーらん。(日本人の気の早さって聞いたことはあるが、沖縄人のせっかちって聞いたことはない) 2072 やみーん やめる やみたん、やみらん、やみてぃ 5153 さき/たばく/しくち やみーん。(酒/タバコ/仕事をやめる) 2073 やむん 痛める、病む やだん、やまん、やでぃ 5154 くぬ にさんにち どぅー っんぢゅかちぇー ねーんくとぅ、くしぶに/どぅーぶにぬ やどーん。(この2、3日体を動かしていないので、腰骨/体中のあちらこちらが痛くなっている) 5155 あり かんげー くり かんげーっし ちぶる やどーっさ。(あれこれ考えて頭が痛いよ) 5156 ありが はなし ちちゃーに わんまでぃ ちむ やどーっさ。(あの人の話を聞いて私まで心痛めているよ) 5157 っやー はなしぇー あちらし/たぢらし けーさーびけーっし みみ やでぃ ふしがらん。ちちぶしこーねーらん。(あなたの話は人の話を暖め直すことばかりで聞く耳が持てないほどだ。聞きたくもない) 1248 やみ ち 病み気 5158 どぅーぬ いふなー やっさーんち いさぬやー っんぢゃくとぅ ちゅーしゃさーに ふつかびけーっし まし なてぃ やーんかい けーてぃ ちゃん。が、うぬまま うっちゃんぎとーちーねー、やみち とぅてぃ やんめーむん ないる とぅくる やたん。(体調がおかしいと病院に行ったら注射して二日ぐらいで良くなって家に帰ってきた。そのまま放っておいたなら、病み気を取り込んで病人になるところだった) 1249 やん 痛み 5159 \expl 金城(1997, 71-72頁)には、次のような痛みの表現がある。 5160 ちぶるぬ がんない がんない すん。(頭ががんがんする) 5161 わり やん(頭が割れるように痛むこと)、ひっちり やん(ひきちぎられるように痛むこと)、うぃーごー やん(むず痒い痛み)、くぢり やん(えぐられるような痛み)、なまちぶる やん(陽に照らされたときなどの痛み)、ひっすい ひっすい(ズキンズキンする痛み)、ふぃーらちゅん(ひりひり痛む)、あちびーらちゅん(やけどや腫れ物が熱をもって痛む)、わた ぐちぐち(おなかがじくじく痛むこと)、わた ぐるぐる(おなかがごろごろして具合悪いこと) 2074 やむん 止む やだん、やまん、やでぃ 5162 みちのーしぬ うとぅぬ やだくとぅ、いっぺー ちむ さーじゃーとぅ なとーん。(道路工事の音が止んだので、とても気持ちがすっきりしている) 2075 やらすん 遣らす、行かせる やらちゃん、やらさん、やらち 5163 くじょー うぃなぐ いかちゃしが/やらちゃしが、くとぅしぇー うぃきが やらすさ。(去年は女性を行かせたので、今年は男性を行かせるよ) 2076 やりーん (着物や紙が)破れる やりたん、やりらん、やりてぃ 5164 っやー ちのー やりとーん どー。(あなたの服は破れているよ) 5165 ありが っくゎ よー、ちびやりやー/ちびやりかー ちち あっちょーたん どー。(あの人の子はねえ、お尻の破れてるのを着て歩いていたよ) 5166 やりちん(破れ着) 2077 やんぢゅん こわす、だめにする、破る やんたん、やんだん、やんてぃ 5167 あんし ちかさをぅてぃ テレビ んーぢーねー、みー やんぢゅん どー。(あんなに近くでテレビを観ると目が悪くなるよ) 5168 ありが ちゅくとぅばさーに ちゅらーさ ちむ やんだったん。(あの人の一言でひどく心を傷めつけられた) 5169 んかしんちょー ちのー いっぺー あたらさ そーてぃ やリやー うぬまま うちきーいんでぃる くとー さんたん。ちん ふとぅち びちぬ むぬんかい ちゅくいけーすたん。(昔の人は着物はとても大切にしていて破れものをそのままにしなかった。着物をほどいて別のものに作り替えたんだよ) 2078 〜やんぢゅん 〜そこなう 〜やんぢゃん、〜やんだん、〜やんてぃ 5170 ちゅくいやんぢゃー(失敗作、できそこないの物)、ちゅくいやんぢ(作るのに失敗していること) 5171 くぬ ちゅくいやんとーる ごーやーや かーぎぬ わっさぬ、うららんぬー なとーしが、こーいらー こーれー、やしみーさ。(この作り損ないのゴーヤーは見かけが悪くて、商品価値がないが、買うなら買って、安くするよ) 5172 っちゅんかい ちゅふぁーら しーやんだってぃ うっちゃんぎらったん。(人にひどい仕打ちをされて放り出された) 5173 かちやんぢぬ あいびーらー、のーちくぃみそーらんがやー?(書き損じがあるのでしたら、直してくださいませんか) 5174 かちやんだっとーる とぅくるぬ あいびーらー、のーちくぃみそーり。(書き足りないところがあるのでしたら、直してください) 5175 えーてぃぬ いーやんたらー、ちちのーしぇー。(相手が言い間違ったら、(聞く側で)聞き直してあげなさい) 2079 やんでぃーん (物、道具が)壊れる、破れる、できそこなう やんでぃたん、やんでぃらん、やんでぃてぃ 5176 ちゅくいやんでぃやー(失敗作、できそこないのもの) 5177 にーびちぬ やくしくぐとぅぬ やんでぃてぃ ならん なたん。(婚約が破談になってできなくなった) 5178 やんでぃむのー やしが、まーさー あさ。(できそこないではあるが、味は悪くない) 2080 やんばる ぶに ヤンバル船 5179 いくさあとぅ なんにんぐれーが やたら、やんばるぶにさーに たむん、やんばるだき、かや なーふぁんかい むっちちょーたん。(戦後何年ぐらいだったか、ヤンバル船で薪、ヤンバル竹、茅を那覇に持って来ていた) 2081 やんむち 鳥モチ 5180 やんむちぇー きーぬ かー ひらべったーいしんかい うちきてぃ、げんのーさーに わっくゎさーに どぅるどぅる ないるあたい ちゃー ちちちっし ちゅくいん。(鳥モチは木の皮を平たい石に置いて、金槌で解きほぐしてどろどろになるまでずうっと突っついて作る) 5181 んかしぇー やんばるだきぬ すーらんかい やんむち たっくゎさーに、くりっし さんさなー、なーびかちかちー、しぇーぐゎー、はーべーるー、そーみなー、ある うっさぬ いちむしぇー とぅとーたん。(ヤンバル竹の先に鳥モチくっ付けて、それでクマゼミ、アブラゼミ、バッタ、蝶、メジロ、すべての昆虫を採っていた) 2082 やんめー 病気 やんめー むん〈病人〉 5182 わんねー やんめー かかてぃ いさぬ やーんかい にゅーいん そーたん どー。(私は病気になって病院に入院していたよ) 5183 ぬーが っやーや いる ぬがー そーてぃ、やんめー むんぬ ぐとぅっし むぬん かまん。(どうしてなのか、あなたは青白くて病人のように食事もしない) 5184 ぬーが っやーや ちゅくち かまーに 「わんねー なー わた いらん さー。なー うっさっし しむん」んち やんめーむんぬ ぐとぅっし あんし むんぬ いきらさる。くちにーさどぅ ある ゐ?(どうしてあなたは一口食べて「私はもうお腹に入らない。もうこれだけでいい」と言って、病人のように食が細いのか。食欲がないのか) っや 2083 っやー お前、君 5185 っやー むのー わー むん、わー むのー っやー むん。(お前の物は僕の物、僕の物はお前の物) 1250 っやー くる/っやん くる あなた自身で 5186 っやーくる しぇー/かんげーれー。(あなた自身でしなさい/考えなさい) 2084 ゐー 結い 2085 ゐー まーるー 助け合い 5187 んかしぇー ゐーまーるーぬ ちむぐくる むちゃーに っちゅぬ っくゎん どぅーぬ っくゎぬぐとぅ たげーに ちむ ゆるち ふどぅっわーちょーたん。(昔は助け合いの心を持って人の子も自分の子のように互いに心を許して育てていた) 2086 ゐー〜 良い 5188 ゐーばー(良い機会)、ゐーどぅし(親友)、ゐーかんげー(良い考え)、ゐーくとぅ(良い事)、ゐーむん(良いもの)、ゐーくくち(良い心地)、ゐーふぃー(佳い日)、ゐーあんべー(良い具合)、ゐーっちゅ(良い人)、ゐーそーぐゎち(めでたい正月) 1251 ゐー ぐくち いい心地 5189 むいぬ っうぃーんかい たっちょーる いったー やーや きーくさん まんでぃ、ゐーかじん ふち、まーんくぃーん みーてぃ いっぺー ゐーくくち やん やー。(高台に建っているあなたの家は緑も多くて、いい風がそよぎ、あちらこちらが見えてとてもいい心地だね) 2087 ゐぬ 同じ 5190 \expl いも(同妹)、いもせ(同背)における「いも」〈母親が同じ〉に対応か。 5191 ゐぬ むん/っちゅ/なー/みち(同じもの/人/名前/道)、ゐぬ かんげー/なぎ(同じ考え/長さ)、ゐぬー(同じもの)、ゐぬ ちるみー(同級生) 5192 ゐぬ とぅし やん。(同じ歳です) 5193 いーな ゐぬい なとーみ?(はや〈一年後の〉同じ時節になっているのか) 2088 ゐーん 坐る ゐちゃん、ゐらん、ゐち 5194 まじぇー ゐやーに はなしぇー さな。(まずは坐って話しをしよう) 5195 くぬ わらべーや ゐちゃい たっちゃいっし うてぃちちぬ ねーらん。(この子は立ったり坐ったりして落ち着きがない) 5196 くぬ ソファーや あんし ゐーぐくちぬ ゆたさる。ぬーんでぃ いちゃんてーまん でーぬぐとぅどぅ あっさー。(このソファーはなんと坐り心地のよいことか。何と言っても値段がものを言うね) 5197 しわぐとぅぬ むる ねーん なてぃ うみなーく なてぃ なまねー いっぺー ちむぬ ゐちょーさ。(心配事がなくなって安堵して今はとても心が落ち着いている) 1252 ゐー ちちゅん 適応して落ち着く 〜ちちゃん、〜ちかん、〜ちち 5198 うちなーんかい っちから なー 3にん なてぃ かむしん まーさぬ、ふぃーさ あちさんかい なりやーに なー ゐーちちょーん。(沖縄に来てからもう3年なって、食べ物もおいしくて、暑さ寒さにも慣れてもう落ち着いている) 5199 ゆみ なてぃ いけーからー をぅとぅぬ やーどぅ やー やくとぅ、ゐーちち ゆー ちとぅみり よー。(嫁に行ってからは夫の家が自分の家だから、心落ち着けてよく尽くしなさいよ) 5200 ちむ まゆい さんぐとぅ うやふぁーふじぬ うすばんかい ゐーちち ぢゅらさ しみそーり よーんでぃ しんじゅーくにちに とーとーめーんかい うにげー さびたん。(心迷いしないように祖先のそばに心落ち着けて暮らさせてくださいと7回忌に仏壇にお祈りしました) 5201 どぅしから ゐーたる まやーや なー ゐーちちょーん。(友人からもらった猫はもう落ち着いてきている) 1253 ゐー にーぶい 座ったままの居眠り 5202 ばすぬ なーかをぅてぃ ゐーにーぶい さーに、とぅないぬ っちゅぬ かたんかい うっちゃかとーたん。(バスの中で坐ったまま居眠りして、隣りの人の肩に寄りかかっていた) 2089 ゐーゆん もらう、もてあそぶ ゐーたん、ゐーらん、ゐーてぃ 5203 っちゅから むぬ ゐーねー、むっちけーさー しみてー ならん どー。わしたる じぶんに えーてぃんかい ちむ みしり。(人から物をもらったら、お返しを持たせてはいけない。忘れた頃に相手に感謝を見せなさい) 5204 ゐーたる じのー ちじに かみやーに しぐ ちかれー。(もらったお金は感謝してすぐに使いなさい) 1254 ゐーり むん 玩具、もらい物 5205 ゆっかぬ ふぃーねー うやから ゐーりむんぐゎー ゐーしぇー ぬーやか うっさたん/っうぃーりきぐとぅ やたん/まちかんてぃー やたん。(旧暦5月4日には親から玩具をもらうのが何より嬉しかった/楽しみだった/待ち遠しかった) 5206 っちゅからぬ ゐーりむのー にんしらんぐとぅ ちかいし やん。(人からのもらい物は放ったらかさないで使うものだ) 2090 ゐしーん 据え置く/落ち着かせる  ゐしたん、ゐしらん、ゐしてぃ 5207 やっくゎん ゐしてぃ ゆー ふかしぇー。(やかんを置いてお湯を沸かしなさい) 5208 しきてーくとぅ ゐしれー/ふぃー ちきれー。(炊く準備はしてあるので、スウィッチを入れなさい/火をつけなさい) 5209 ゐしてーみ?(火をつけてあるか、スウィッチを入れてあるか) 5210 ゐしてぃー?(火をつけたか、スウィッチを入れたか) 5211 ちもー ゐしらちから なーちゅけーん みぐてぃ くーわ。(気持ちを落ち着かせてからもう一度まわっておいで) 5212 ふぃむのー んかしぇー くまどぅ やたしが、なまー あまんかい ゐしらっとーん。(碑文は昔はここだったが、今はあちらに置かれている) 2091 ゐん 縁故、ゆかり 5213 っやーとぅ わんとー ゐんぬ ふかさくとぅどぅ、ふぃちゃーさっとーさ やー。(あなたと私は縁故が深いからこそ引き合わされているんだね) 5214 っやーとぅ わんとー ゐんぬどぅ ふかさら? いか ゐー? いか ゐー?んでぃ いちぇーをぅしが、いかなしとぅん けーららん さー。(あなたと私とは縁故が深いのか。行こうね、行こうねと言ってはいるが、帰ろうにも帰れない) 2092 ゆい ユリ 5215 めーにん いーじまをぅてー ゆいまちりぬ あてぃ しまぬ まーまでぃん かばさ そーん。(毎年伊江島ではユリ祭りがあって島のどこまでも香りが漂っている) 2093 ゆいん 地震が起こる、寄る ゆたん、ゆらん、ゆてぃ 5216 ねーぬ ゆてぃちょーたしが、わかゆてぃー?/ちゃーん ねーん てぃー?(地震が起こったが、気づいてたか/どうもなかったか) 5217 うちなーんかえー わーが をぅくとぅ うとぅるさっし うふねーや ゆてーくーんどぅ ある はじ。(沖縄には俺がいるので怖じけずいて大地震は起こらないことになっているはずだ) 5218 わーが ちーねー ちびなーりー うちゃくぬ ゆてぃちゅーくとぅ っうぃーりきさ さっとーん。(私が来ると続いてお客が来るので、歓迎されている) 2094 ゆー 世 5219 ゆーや してぃてぃん みーや してぃんな。(世は捨てても我が身は捨てるな) 2095 ゆー 湯 5220 ゆーんかい ちかいねー、をぅたいのーし ないん。(湯に浸かると疲れ直しになる) 1255 ゆー ふる 風呂 5221 してぃみてぃ ゆーふる いーねー、ちゅばちに みーぬ くふぁてぃ いっぺー ゐー あんべー やん。(早朝風呂に入ると、ぱっと目が覚めてとても快い気持ちである) 1256 ゆー げーら すん 火傷する 〜げーらちゃん、〜げーらさん、〜げーらち 5222 「ぬーが っやー てぃーや みじぶっくゎー そーる?」「ゆーげーらさーに、みじぶっくぇー なとーっさー」(「なぜあなたの手は水脹れしているの」「火傷して水脹れになってるよ」) 5223 うんな ばすねー どぅぐゎい たーちんかい あかさーに ゆーげーらちゃる とぅくまんかい たけーん みけーん しりなしーねー  みじぶっくゎーねー ならんさ。(そんな時にはアロエを2つに割いて火傷したところに2、3度擦りつけると水脹れにはならない) 2096 ゆー 夕、夜 1257 ゆー がらさー 夜ガラス 5224 がらさーよー がらさー やな なちぇー すな よー。やなくとー っやー っうぃー どー。ゐーくとぅ かたれー。ゐーくとぅ かたれー。(カラスよ、カラス、嫌な鳴き方はするなよ。嫌なことはお前の身の上にだよ。善いことを語んなさい。善いことを語んなさい) 1258 ゆーき 夜更かし 5225 わかさる うちぇー ゆーきん ないたしが、なまんぢぇー なー じょーい ならん。(若いうちは夜更かしもできたが、今ではもうとてもできない) 1259 ゆー まんぐぃ、ゆまんぐぃ 夕暮れ時 5226 てぃーだぬ さがてぃ いちゅる ゆーまんぐぇー ぬーが やら しからーさぬ。(太陽が下がって行く夕暮れ時はなぜか寂しくてならない) 1260 ゆっくゎすん 夜を明かす ゆっくゎちゃん、ゆっくゎさん、ゆっくゎち 1261 ゆっくぃーん 夜が暮れる ゆっくぃたん、ゆっくぃらん、ゆっくぃてぃ 5227 とぅしぬ ゆーるに あきまどぅしぬ あがいてぃーだ んーぢゅるたみに ふぃどぅみさちをぅてぃ ゆー ゆっくゎちゃん。(大晦日に初日の出を見るために辺戸岬で夜を明かした) 1262 ゆさんでぃ 夕方暗くなる頃 5228 ゆさんでぃ なてぃから くーわ。(夕方なってからおいで) 5229 あこーくろー(暗くなりかける直前、マジムンの出る時間帯と言われ不安感がともなう) 5230 ゆさんでぃ/ゆまんぐぃ なてぃん なーだ ふかんぢ あしどーる わらびんちゃーや やーんかい けーらさな。(暗くなってもまだ外で遊んでいる子どもたちは家に帰らせようね) 1263 ゆさんでぃ あけーい 夕焼け 5231 ゆさんでぃあけーいさーに っちゅぬ ちらん、やーん、きーくさん むる あかー なてぃ ちゅらさん。(夕焼けで人の顔も、家も、植物も赤く染まってきれいだ) 1264 ゆながた/ゆながたさながた 夜通し 5232 ゆながた さっくぃーっし にんだらんたん。(夜通し咳をして眠れなかった) 5233 ゆながた たんかーぬ いんぬ あびてぃ にんだらんたん。(夜通し向かいの犬が吠えて眠れなかった) 5234 ゆながたさながた まやーぬ やななちっし かしまさぬ、にんだらんたん。(夜通し猫が気味の悪い泣きかたをしてうるさくて、眠れなかった) 2097 ゆーいん 結う ゆたん、ゆらん、ゆてぃ 5235 からじ ゆーら。(髪を結おうか) 5236 からじ ゆーとーけー。(髪を結っておきなさい) 2098 ゆーちら 徳、役 5237 っやーや ゆーちらん ねーらん。(おまえはどうしようもない) 5238 ゆーちらー ねーん=ちゃーん ならん。(どうしようもない) 5239 ちゃーん ならん ぬー(どうしようもない者) 2099 ゆーな オオハマボウ 5240 ゆーなぬ はなー いっぺー ちゅらさしが、ふぁーや ちびぬぐやー なたんでぃ。(ゆうなの花はとてもきれいだが、その葉はお尻拭きになったって) 2100 ゆーゆー 鶏(小児語) 5241 ゆーゆーぐゎーぬ ちょーくとぅ、ぬーがな かましぇー。(鶏がくるので、何かやりなさい) 5242 にわとぅいぐゎーんかえー 「ゆーゆーゆー」っし ゆぶたん。(鶏に「ゆーゆーゆー」と呼んだものだ) 2101 ゆかいん 作物がよくできる、生い茂る ゆかたん、ゆからん、ゆかてぃ  5243 いったー ごーやーや ゆー ゆかとーん やー。くぇーや ぬー ちかとーが?(あなたの家のゴーヤーはよくできているね。肥料は何を使っているのか) 5244 かんだばーぬ ゆかとーくとぅ、ゐーゆる うっさ むっちっんぢゃーに かめー。(芋の葉が茂っているので、もらうだけ持って行って食べなさい) 5245 ゆー ないる ばさないぬ っくゎぐゎー どぅーぬ なーんかい っうぃーたしが、ぬーん ゆからん。んーちゃぬ あたらんばー やさ やー。(よく実ができるバナナの株を自分の庭に植えたのだが、何も茂らない。土が合わないわけだね) 5246 んーちゃぬ あーとーくとぅ なーぬ ばさなえー ゆー ゆかいん。(土壌があっているので庭のバナナはよく育つ) 5247 ゆかい ごーやー/まんごー/っんむ/しぶい(りっぱなゴーヤー/マンゴー/芋/冬瓜) 2102 ゆかさ 床下 5248 んかしぇー からゆかんかいどぅ にんとーたしが、ゆかさぬ みーから しだかじぐゎーぬ いっちっち なちぇー にんぢやっさたん。(昔は板間に寝ていたが、床下の隙間から涼しい微風が入って来て夏は眠りやすかった) 2103 ゆがふー 豊年満作の年、世果報 5249 しでぃがふー やん どーんでぃ いーる ちむにどぅ ゆがふー/みるくゆーぬ たっくゎーてぃ ちゅーさ。(感謝の気持ちにこそ豊年はくっついてくるよ) 2104 ゆがみーん ゆがめる ゆがみたん、ゆがみらん、ゆがみてぃ 5250 あれー ちら ゆがみとーてーくとぅ たぬまんしぇー まし どー。(あの人は顔をゆがめていたので、頼まない方がいい、=あれー わじゃんかー そーてーくとぅ たぬまんしぇー まし どー) 2105 ゆかる 佳き 5251 とぅしびー やくとぅ、ちゅーぬ ゆかる ふぃー、まさる っふぃーに どぅーぢゅーさ くぃみそーりよーんでぃ かみにげー さびたん。(厄年なので、今日の最良の日に健康をくださいと神願いしました) 2106 ゆく/ゆーく 欲 ゆくぬ また〈欲の股〉 5252 どぅー むちゅる たみねー、むちゆく、いるゆく、むんぬ ゆこー あたいめーぬ みーちぬ ゆく やん。(生きて行くためには、物欲、性欲、食欲は自然な3大欲である) 5253 ゆーく しーねー、むる ねーん ないん どー。(欲張ったら、全部失うよ) 5254 っやーや ゆーく すくとぅ、すんじぐとぅ ないさ。(あなたは欲張るので、損をするのさ) 5255 っちゅぬ また はっぱいしん まーまでぃん はっぱらりーる むのー あらん。あん やくとぅ、ゆくぬ またん どぅく ちゅーく はっぱいねー さきてぃ、まぎすんじぐとぅ ないん。(人が股を張るのもどこまでも張れるものではない。それで、欲の股もあまりにも強く張ると裂けて、取り返しのつかないことになる) 2107 ゆくいん 休む ゆくたん、ゆくらん、ゆくてぃ 2108 ゆくゎーすん 休ませる ゆくゎーちゃん、ゆくゎーさん、ゆくゎーち 5256 ちゅーや にちよー なてぃ どぅーゆくゎーしぬ とぅくる ぐぶりー ないしが。(今日は日曜で御休息のところ不躾ではありますが) 1265 ゆくい どぅくる 休憩所 5257 やんばるんかい いちゅる みちなかぬ あまくまんかい ゆくいどぅくるぬ ちゅくらっとーん。(ヤンバルに行く途中のあちらこちらに休憩所が造られている) 2109 ゆくし 嘘 5258 あかゆくさー/そーゆくしむなー/うふゆくしむなー(まったくの嘘つき)、ゆくし むに/ちゅくい むに(嘘) 5259 ある くとぅん ねーんくとぅん むる(=だんだんぬ くとぅ/あらざらんくとぅ) たっくゎーっし むっくゎーっし さーに いーたてぃらっとーん。(あることもないこともすべてくっつけて言い立てられている) 1266 ゆくし むにー 嘘つき(行為) 5260 ゆくしむにーや ぬすどぅぬ はじまい。(嘘つきは泥棒の始まり) 5261 ゆくしむにーや じょーまでぃん とぅーらんさ。(嘘は門までも通らない、すぐばれるもの) 1267 ゆくし むにー さー 嘘つき(者) 5262 おれおれさぎとぅ ゐぬむん、ゆくしむにーさーや っちゅん うちくゎいん。(オレオレ詐欺と同様、嘘つきは人をもおとしいれる) 2110 ゆく 横 1268 ゆく ぬーでぃー 気管 5263 むぬぬ ゆくぬーでぃーんかい いやーに いーちまでぃーっし くちさたん。(食べ物が気管に入って息が詰まって苦しかった) 1269 ゆく むにー 横から口出すこと、はぐらかすこと 5264 っやーや わん はなし ちちょーみ? ゆくむにーや すな けー。(あなたは私の話を聞いているのか。はぐらかしはするなよ) 1270 ゆく ばい すん 逸れる 5265 あれー ゆくばい そーん。(あの人は逸れている) 2111 ゆくすん 誘う ゆくちゃん、ゆくさん、ゆくち 5266 わん うむやーや ゆくさりーが しちゃら? ちかぐろー わん めーんかい くーん なとーん。(私の恋人は誘惑されてしまったのか、近頃は私のところに来なくなっている) 2112 ゆくねー 夜中 5267 ゆくねー ぐらしん(夜中の闇) 5268 ゆくねーや/ゆるゆなかや きーくさん にんとーくとぅ、まぎぐぃーっし あびんな よー。(夜中は木草も寝ているので、大声を出すなよ) 2113 ゆくらすん 休ませる ゆくらちゃん、ゆくらさん、ゆくらち 5269 うふぃなーや どぅー ゆくらさんねー なー むたん ないん どー。(少しは体を休ませないともう持たなくなるよ) 2114 ゆぐすん 汚す ゆぐちゃん、ゆぐさん、ゆぐち 5270 てぃー ゆぐすくとぅ てぃーぶくる さしどぅ なーぬ わじゃー すん どー。(手を汚すので手袋をはめて庭仕事をするんだよ) (参照)宮良(2019a, 31頁)に「さすん」の用法がある 2115 ゆぐりーん 汚れる ゆぐりたん、ゆぐりらん、ゆぐりてぃ 5271 くるまぬ いちむどぅいぬ うふさる みちばたぬ やーや やーから、まどがらすから、あんしから なーぬ きーくさから むる ふくい かんてぃ いっぺー ゆぐりべーさん。(車の往来の多い道端の家は家屋、窓ガラス、それに庭の花木もみんな埃をかぶってとても汚れるのが早い) 1271 ゆぐり むん 汚れ物 5272 ゆぐりむのー たみらんぐとぅ ちゃーきなー あらり よー。(汚れ物は溜めないでその都度洗いなさいよ) 2116 ゆし あし 善し悪し 5273 むぬぐとぅぬ ゆしあし わからんだれー いちかー みち ばっぺーいん。(物事の善し悪しを知らなかったら、いつかは道を誤る) 2117 ゆしーん 諭す、忠告する ゆしたん、ゆしらん、ゆしてぃ 5274 うや ゆし、っくゎ ゆし すん。(親子で諭し合う) 5275 うっさー わーが ゆしとーちゅさ。(それだけは私が忠告しておくよ) 1272 ゆし ぐとぅ 諭すことば、教訓 5276 うやぬ ゆしぐとー ゆー ちち ちむに すみてぃ、っくゎ っんまがぬちゃーんかい ちてーし やん。(親の諭すことばはよく聞いて子どもや孫に伝えるものだ) 2118 ゆしーん 寄せる ゆしたん、ゆしらん、ゆしてぃ 5277 がねー まぎはさんっし すー ゆしとーる ちむえー やる はじ。(カニは大きなハサミで潮を招いているつもりだろう) 5278 うふかじめーや うみんかい いくな よー。あらなみぬ ゆしてぃちゅーくとぅ うかーさん どー。(台風前には海に行くなよ。荒波が寄ってくるので危ないよ) 1273 ゆし どーふ おぼろ豆腐 5279 ちゅくてぃ ちゃーきぬ ゆしどーふ こーてぃ けーいる ばすに、なーびをぅてぃ ゆたゆた するかーじ まーさかばさぬ ふしがらんたん。(作ったばかりのおぼろ豆腐を買って帰るとき、鍋で揺れ動くたびにおいしい香りがたまらなかった) 2119 ゆじーん 譲る ゆじたん、ゆじらん、ゆじてぃ 5280 ありんかい ゆじとーけー。(あの人に譲っておけ) 5281 くるま はしらする ばすねー、ちゅいゆじーゆじー する ちむぐくる むたな。(車を運転する際には互いに譲り合う心を持とう) 2120 ゆしぢゅん ゆすぐ ゆしぢゃん、ゆしがん、ゆしぢ 5282 むぬ かだらー くち ゆしぎ よー。(ものを食べたら口をゆすぎなさいよ) 2121 ゆしむん 立ち止まる、思いとどまる ゆしだん、ゆしまん、ゆしでぃ 5283 みーぬ めーんかい ハブ んーち たましー ぬぎてぃ あったに ゆしだん。(目の前のハブを見てびっくりして急に立ち止まった) 5284 すーじぐゎーから あったに っちゅぬ っんぢてぃ ちゃくとぅ、あたいが すらんでぃ うむてぃ ゆしだん。(路地から急に人が出て来たので、ぶつかると思って立ち止まった) 2122 ゆしみーん 立ち止まらせる、思いとどませる ゆしみたん、ゆしみらん、ゆしみてぃ 5285 っやーや ぬーんち ゆしみらんたが?(あなたはどうして引き止めなかったか) 2123 ゆしりーん 寄って来る ゆしりたん、ゆしりらん、ゆしりてぃ 5286 いち やてぃん っちゅぬ ゆしりてぃ ちゅーる ちねーや いっぺー かりーな むん やん どー。(いつでも人が寄って来る家庭は福があるよ) 5287 ちゅーん ゆしりてぃ/ゆらりてぃ/ゆらりーが ちゃーびたん。(今日も参りました) 5288 ちゅーん ゆしり あぎやびら。(今日もあがります) 2124 ゆす 他所 5289 ゆすたにん やてぃん いちゃりば ちょーでー やくとぅ、んーだんふーなーや すな けー/うっちゃんぎんな けー。(他人であっても出逢えば仲間なのだから、見ないふりはするなよ/放ってはおくなよ) 1274 ゆすぬ みー/ゆすみ 他人の目 5290 ゆすぬみー ちむねー かきんな よー。ぬーん ならん ないん どー。(他人の目は気にかけるなよ。なにもできなくなるよ) 5291 ゆすみに かかいくとぅ/ゆすぬみーぬ しぢさくとぅ、いったー やーぬ まし あらに?(人目に触れるので/人目がかなりあるので、あなたの家がいいではないか)) 2125 ゆだ 枝 5292 \expl 大和古語の「よ」と、「万朶の桜」や「四五朶の山」のような `かたまりを数える単位'「朶(だ)」との組み合わせに対応し、〈葉や花房のついた節々〉を意味するのか。 5293 さくらぬ さちーねー、っちゅゆだ とぅてぃ むたさな。(桜が咲いたら、一枝取って持たせよう) 5294 ゆだ ふぁー(枝葉) 2126 ゆだい よだれ 5295 くさりむんぬ ゆだい/いーちゅー ふぃちょーん。(腐れものが糸を引いている) 1275 ゆだい じーじー 生唾が出てきているさま 5296 まーさむん みーぬ めーんかい あくとぅ ゆだい じーじー そーん。(おいしいのを目の前にして生唾が出てきている) 2127 ゆたみちゅん 揺れ動く ゆたみちゃん、ゆたみかん、ゆたみち 5297 ぬーぬ くとぅぬ あたんてーまん、ちもー ゆたみちゅな よー。あん さんねー、どぅー あがち ならん ないん どー。(何事があったとしても、動揺するなよ。そうしないと、自立できなくなるよ) 2128 ゆっかぬ ふぃー 旧暦5月4日 (参照)ハーリー 2129 ゆったいくゎったい すん だぶんだぶんする 〜さん、〜さん、〜っし 5298 ちぶるんかい をぅーき かみてぃ あっちゅる かーじ みじぬ ゆったいくゎったいっし いっちょーる みじぇー あんでぃてぃ みじがーめー いかなしとぅん みっちゃかー なしぇーうーさんたん。(頭に桶を乗せて歩くたびに水がだぶんだぶんとして入っている水は溢れ出て水甕はどんなにしても一杯にできなかった) 2130 ゆてぃーん こぼす ゆてぃたん、ゆてぃらん、ゆてぃてぃ (参照)いーけーらすん 2131 ゆてぃりーん こぼれる ゆてぃりたん、ゆてぃりらん、ゆてぃりてぃ 5299 あま みー くま みーっし ちゃー ちぢーねー ゆてぃりーん どー。(あちこち見ながらお茶を注ぐとこぼれるよ) 2132 ゆでぃーん ゆでる ゆでぃたん、ゆでぃらん、ゆでぃてぃ 5300 なちぇー なまじしぇー ゆでぃてぃどぅ かまりーさ。(夏は生肉はゆでて食べるものだよ) 2133 ゆにぬ うゆうぇー 米寿(88歳)のお祝い (参考)とーかちぬ うゆうぇー(85歳のお祝い)、かじまやーぬ うゆうぇー(97歳のお祝い) 2134 ゆぶん 呼ぶ ゆだん、ゆばん、ゆでぃ 5301 ありんかい ゆーじゅぬ あくとぅ、ゆでぃくぃれー。(あの人に用事があるので、呼んでくれ) 2135 ゆみ 嫁 ゆみ どぅい むく どぅい〈婿取り嫁取り〉 5302 うちなーをぅてー ゆみどぅい むくどぅい すんでぃ いち、ゐーんでー いらん。(沖縄では婿取り嫁取りすると言うが、もらうとは言わない) 5303 むくどぅい ゆみどぅい すんだれー うや んーでぃ。(婿取り嫁取りをするのであれば、親を見なさい) 5304 ゆみ なすん。(嫁にする) 1276 ゆみ いびらー 嫁いびりする姑 5305 あまぬ うぃなぐしとー っくゎびーちゃー なてぃ ゆみいびらー やしが、くまー ゆみぬどぅ あたらさ さっとーる。(あちらの姑は自分の息子に味方して嫁いびりするが、ここは嫁が大切にされている) 2136 ゆむん 読む、数える、詠む ゆだん、ゆまん、ゆでぃ 5306 むぬ かむしん わしてぃ ふぃっちー しゅむち ゆどーん。(食事するのも忘れて一日中本を読んでいる) 5307 うやぬ ゆしぐとぅや ゆみん ならん。(親の教えは数えることもできない) 5308 あれー いち やてぃん まーをぅてぃん うた ゆむん。(あの人はいつでもどこでも歌を詠む) 2137 ゆむん 悪口を言う ゆだん、ゆまん、ゆでぃ 5309 んかしんちゅぬ いくとぅばー あじくーたー やてぃ、「かじぬ むぬ ゆむん」でぃ いーねー、「うわさ」ぬ くとぅ やん。(昔の人の語り口は味わい深くて「風が言いふらす」というと「うわさ」のことだ) 5310 あれー むぬゆまー やくとぅ ちー ちきり よー。(あの人は言いふらすから気をつけなさい) 5311 ありが っやー くとぅ ふしがらん あたい ゆどーたん どー。(あの人があなたのことをさんざん言いふらしていたよ) 5312 ありが わじゃー あま はい くまはいっし っちゅぬ むぬ ゆでぃ あっちょーん。(あれがやることと言えばあちこちで他人の悪口を言いふらしてばかりいる) (参考)ゆんたかー(おしゃべり)、ゆんたくー(おしゃべり好き)、っちゅぬ ふぃーくし かちみやー(他人のあら探しをする人)、っちゅ ぬらやー(他人のあら探しをする人) 2138 ゆゆ/ゆい 節から節までの間 5313 大和語では死語の「よ」に対応する。 5314 ゆちく なてぃ なまぬ わらびんちゃーや ゆゆぬ ながさん やー。(豊かになって今時の若者たちは手足の関節が長いね) 5315 なまぬ わらびんちゃーや ゆゆぬ ながさくとぅ ふぃさー ちゅらさん。(今時の若者たちは手足の関節が長いので、足はすらっとしている) 2139 ゆらいん 分け合う ゆらたん、ゆらーん、ゆらてぃ 5316 やーにんじゅぬ かじ うめーし うちょーてぃ、いってーる むんから ゆらてぃ かめー。(家族の人数分箸を置いておいてから、入れてあるものから分け合って食べなさい) 2140 ゆらりーん 集まる ゆらりたん、ゆらりらん、ゆらりてぃ 5317 ふじんかいんかい ゆらりーが いちゅん。(婦人会の集まりに行く) 5318 でぃっか ゆらりーが いか。(では集まりに行こうか) 2141 ゆるじな くとぅ 余計なこと 5319 ゆるじなくとー すな よー。(余計なことはするなよ) 2142 ゆるじな むん 間食 5320 っやーや ゆるじなむんぬ うふこー ねーらに?(あなたは間食が多くないか) 5321 どぅく ゆるじなむん かみぢゅーさいねー、しぐ くぇーてぃ じゃーふぇー すん どー。(あまりに間食を食べ過ぎると、すぐ太って厄介なことになるよ) 2143 ゆるみーん 緩める、放す ゆるみたん、ゆるみらん、ゆるみてぃ 5322 あんすかなー わじてー くぃーんな。ちむ ゆるみてぃとぅらさん なー?(そんなには怒らないでくださいよ。許してもらえませんか) 2144 ゆれー 模合い 5323 わんねー くじ やふぁらー なてぃ、ゆれーぐゎーねー くじ ふぃちゅし ちゃー たぬまっとーたん。(私はくじ運が強くて、模合いにはくじ引きするのをいつも頼まれていた) 5324 じのー とぅてぃ ふぃんぎーる っちゅん をぅくとぅ、あちはてぃてぃ わんねー ゆれーや てぃーちんちょーん いっちぇー をぅらん。(お金を取って逃げる人もいるので、うんざりして私は模合い一口さえも入ってはいない) 1277 ゆれーいん 寄り合う、集まる ゆれーたん、ゆれーらん、ゆれーてぃ 5325 ちゃぬ ゆーに しーねー まちげーねーんぐとぅ わらびんちゃー すだてぃーるくとぅ ないがやーんでぃち たんかーまんかー ゆれーてぃ はなし さん。(どのようにすれば正しく子どもたちを育てることができるのかと隣近所寄り集まって話をした) 2145 ゆんかんしーん/ゆみかんしーん しゃべりまくる ゆんかんしたん、ゆんかんしらん、ゆんかんしてぃ 5326 ありんかい ゆんかんしらちょーけー。(あの人にずっとしゃべらせておけ) 2146 ゆんたー うぃなぐ、ゆんたー ふぃんたー うぃなぐ おしゃべり女 2147 ゆんたく おしゃべり 1278 ゆんたくー おしゃべり好き (参考)ゆんたかー(おしゃべりな人) 2148 よーいん 弱る よーたん、よーらん、よーてぃ 5327 あったー やーや よーとーしが、ちゅくてぃ ちゃぬ あたい なとーが?(あそこの家は弱っているが、造ってどのくらいなっているか) 5328 ちかぐろー あしくしぬ よーとーくとぅ、めー さこー なげーや あっからん/ながあっちぇー ならん なとーっさー。(近頃は足腰が弱っているので、前ほどは長くは歩けない/長歩きはできなくなっているよ) 5329 やーん っちゅぬ しまらんねー たでーま よーいんでぃ、ちぬん てぃー とぅーさんねー よーてぃ いちゅん どー。(家も人が住まないとすぐに弱るって、服も袖を通さないと弱っていくよ) 1279 よーい むん 弱ったもの 5330 くぬ やしぇー/いよー/ししぇー よーいむん なとーくとぅ うっちゃんぎれー。(この野菜は/魚は/肉は弱っているので捨てなさい) 2149 よーがー 歪んだもの、まがったもの 5331 っやーや むぬ いーる ばそー まっとーば いれー。よーがーむにーや すな けー。(あなたはものを言うときには単刀直入に言いなさい。遠回しな言い方はするな) 1280 よーがー ふぃーがー すん 曲がっている 〜さん、〜さん、〜っし 5332 っやーや くしぬどぅ やむる ゐ? あっちよーぬ よーがーふぃーがー そーん どー。(あなたは腰が痛いのか。歩き方が曲がっているよ) 2150 よーか びー 旧暦8月8日の厄よけ 5333 よーかびーねー やしちぬ うがみん うさぎてぃ、やなむん ばれー するたみに しばさし すん。(旧暦8月8日には屋敷の拝みをして、悪霊払いのために柴差しをする) 2151 よーがりーん 痩せる よーがりたん、よーがりらん、よーがりてぃ 5334 いったー いのー っくゎぐゎー なちから よーがりとーん どー。(あなた方の犬は子犬を産んでから痩せているよ) 1281 よーがり むん 痩せっぽち 5335 あれー よーがりむんぬ うふがみさー どー。(あの人は痩せの大食いだよ) 2152 よーし 様子、容態 5336 ちゃぬ ふーじー なとーんでぃ よーしぇー いちから くすい ゐーてぃ くー よー やー。(どういう具合になっていると症状を言ってから薬をもらって来なさいよ) 5337 ちゃー なとーが? よーし みーが っんぢんーぢゅみ?(どうなっているか、様子を見に行ってみるか) 2153 よーそーいん かまわずにいる よーそーたん、よーそーらん、よーそーてぃ 5338 あとぅから なんくる わかいくとぅ よーそーたん。(後から自然にわかるから、かまわないでおいた) 2154 よーそーちゅん やめておく よーそーちゃん、よーそーかん、よーそーち 5339 よーそーけー しむる むんぬ。(やめておけばいいのに) 5340 よーそーき。(やめておけ) 5341 よーそーかん。(ほうってはおかない) 2155 よーばー 弱虫 5342 ゐぬ っちゅどぅ やん どー。ゐぬ っちゅんかい まきーみ? よーばー なてー ならん どー。(同じ人間だよ。同じ人間に負けるのか。弱虫になってはいけないよ) 2156 よーみ 弱いところ 5343 わん くるまー あっかんぱー そーしが、よーみぬどぅ いっちょーがやー?(私の車は動こうとしないが、どこか悪いのかなあ) 5344 とぅすい なてぃどぅ やがやー? あま やみ くま やみっし よーみぬ いっち、じゃーふぇー やっさー。(年とったせいなのかなあ。あちらこちら痛くておかしくなって大変だ) 2157 〜らーさ らしさ 5345 うちなーらーさぬ ねーらん なとーん。(沖縄らしさがなくなっている) 5346 あれー うぃきが/うぃなぐらーさぬ ねーらん。(あの人は男/女らしくない) 5347 うや/うふっちゅらーさぬ ねーん。(親/大人らしくない) 5348 わらびぬ くさぶっくぃてぃ/うふっちゅむにーっし わらびらーさぬ ねーん やー。(子どもがませて/大人ぶって、子どもらしさがないね) 5349 いったーや うやっくゎらーさぬ ねーん やー。うやっくゎ なとーてぃ あんし ふぃっちー おーえーびけーっし、まくとぅ っやーが なちぇーる っくゎ やみ?(あなたたちは親子らしくないね。親子なのにいつもけんかばかりして、ほんとにあなたが生んだ子なのか) (参照)形容詞「〜らーさん」 2158 りー 利息 5350 たかりーとぅやーぬ じんからさーや いちぬ ゆーをぅてぃん をぅさ やー。(高利貸しはいつの世でもいるんだね) 5351 たかりーとぅやーから じん かいねー、りーぬ ほーてぃ はらいかんてぃー すんでぃ。(高利貸しからお金を借りると、利息が増えて支払いに四苦八苦するって) 2159 りー 霊 1282 りー じん/ぐ りー じん 御霊前 5352 ぶちだのー とーとーめーんでぃん いーしが、うやふぁーふじんかえー ぐりーじんぬ めーをぅてぃ てぃー あーすん。(仏壇は「とーとーめー」ともいうが、祖先には御霊前の前で手を合わす) 2160 りーち 茘枝 5353 りーちぇー とーからぬ ないむん やしが、よーきひん いっぺー しち やたんでぃ。(茘枝は中国産の果物だが、楊貴妃も大好きだったって) 2161 りーぢ 礼儀 5354 なまぬ わかむのー がくむのー ちゅーさしが、りーぢぇー わかてーをぅらん。(今時の若者は学はあるが、礼儀は分かってはいない) 1283 りーぢ げーし 贈り物のお返し 5355 りーぢげーしぇー やまとぅぬ なれー やしが、うちなーをぅてー むっちけーさーや ぐぶりーやくとぅ ふぃー まっちから すん。(贈り物のお返しは本土の習慣で、沖縄ではその場のお返しは失礼にあたるので日を置いてからする) 1284 りーぢ さふー 礼儀作法 5356 まちげーでんわぬ ゆー あしが、ぐぶりー さびたんでぃーる ちゅくとぅばぬ ねーらん、りーぢさふーぬ なてーをぅらん。(間違い電話がよくあるが、失礼しましたという一言がなくて、礼儀作法がなっていない) 2162 〜りかー 〜のあたり 5357 いゆまちぇー まーりかー(=まーむてぃー) やが? ありかー てー。(魚市場はどのあたりか。あの辺だよ) 5358 くりかーんかい ししまちぇー あいびーみ?(このあたりに肉市場はありますか) 5359 ありかー(あのあたり)、うりかー(そのあたり) 2163 りくち ずる賢いこと 5360 さき ぬまーに じん はらいるとぅち ないねー にんたんふーなーっし はな ふちょーしが、じん はらてぃ ちーねー わからん ふーなーっし うきーん。あれー ちゃー うんぐとぅーっし りくち くゎとーん やー。(酒を飲んでお金を払うときになると寝ているふりをしていびきをかいているが、支払いして来ると分からないふりをして起きる。あいつはいつもこんなことをしてずる賢いね) 5361 あれー たんちゃー やくとぅ、りくち しーねー うかーさん どー。(あの人は短気者なので、理屈をこねると危ないよ) 1285 りくちゃー ずる賢い人 5362 あれー あん いーねー かん いーっし はてぃぬ りくちゃー やくとぅ、ならん/しからん さー。(あの人はああ言うとこう言う、大変なずるい人なので、どうしようもない/気にくわない) 2164 〜りば、〜れー 条件、已然 5363 ちゃーしん いからんむん やれー、でんわ しー よー。(どうしても行けないのであれば、その時は電話しなさいよ) 5364 まちかんてぃー そーれー、さき ぬでぃ ちゃんでぃー?(ずうっと待っていたのに、酒を飲んで来たって) 2165 〜りわ、〜らー 条件、未然 5365 ちゃーしん いからんだらー、でんわ しー よー。(どうしても行けないのであれば、前もって電話しなさいよ) 5366 いゆらー むっち いけー、いらんどぅん やらー むっちぇー いくな。(要るなら持って行け、要らないのであれば持っては行くな) (参考)「行からんどぅん あらー」「要らんどぅん あらー」の短縮形式はそれぞれ「行からんだらー」「要らんだらー」になる 2166 りんち 嫉妬 5367 どぅーやか すぐりたい、ちゅらさたい そーる っちゅんかい りんち する っちゅんかい 「りんちゃー」んでぃ いーん。(自分より優れたり、きれいだったりする人に嫉妬する人に「焼きもちや」と言う) (参考)「りんち」は主に男女間の嫉妬に使う。っわーない 2167 りんくゎー 防寒用の着物の一種 5368 うちなーぬ うとぅすえー ふぃーく ないねー、やーをぅてー りんくゎー ちちょーん。(沖縄のお年寄りは寒くなると、家では「りんくゎー」を着ている) 2168 るー/どぅー 龍 5369 るーや るーぐーぬ うかみがなしーめー やてぃ、うちなーをぅてー 「るーぐしん」でぃち いらっとーん。(龍は竜宮の神様で、沖縄では「竜宮神」と言われている) 2169 るーか 琉歌 5370 るーかー るーちゅーぬ うた やてぃ さんぱちるくさーに うたーらっとーん。(琉歌は琉球の短歌で8-8-8-6で歌われている) 2170 るーちゅー/どぅーちゅー 琉球 5371 んかしゆじりぬ るーちゅーぬ くとぅばー ちゃー ちかりわどぅ ぬくてぃ いちゅる。(伝統的な琉球のことばはいつも遣えば残っていく) 2171 るぐゎい/どぅぐゎい アロエベラ、竜舌欄 5372 るぐゎえー くすいむん やてぃ わたぬ やだい、てぃー やちゃい、ふぃーに やちゃい、ふぃさぬ やだい さる ばすに ちかいん。(アロエは薬草でお腹が痛くなったり、手を火傷したり、日焼けしたり、足が痛くなったりした時に使う) 2172 ろー ロウソク 5373 うふかじに でんきぬ ちゃーりてぃ ろー ちかーんねーならん なてぃ、まるふぃーじーぬ くらしをぅてー ちゃーしん あかがえー ねーんとーならんでぃーる くとぅぬ ゆー わかたん。(台風の時に電気が消えてロウソクを使わないといけなくなって、常日頃の暮らしではどうしても灯りはないといけないということがよく分かった) 2173 ろーま もうろく 5374 っちょー むる ゐぬ みちどぅ あっちゅくとぅ、ろーま そーる うとぅすい わらたい、ぬらたい する むのー あらん。(人はみんな同じ道を歩むので、もうろくしているお年寄りを笑ったり、叱ったりするものではない) 2174 わー/わん 私 5375 わんにんかい(私に)、わんねー(私は) 5376 具志川では「わーみが」(私が)、「わーみぬ」(私の)、「わーみがる」(私こそが)、「わーめー」(私は)のようになる。 5377 わんがどぅ わっさる。(悪いのは私の方だ) 5378 わー むのー わーむん、っちゅぬ むぬん わーむん。(私のものは私のもの、人のも私のもの) 1286 わー どぅー 我が身 5379 ぬちぇー たから やくとぅ、わーどぅーぬどぅ あたらさる。(命は宝なので、我が身こそ大事だ) 1287 わん くる 私自身で 5380 どぅーぬ くとー わんくる ないくとぅ しむさ。(私のことは私自身でできるので大丈夫) 2175 わーきー 分け前 5381 ちゅくい わーきー(一緒に作って利益を分け合うこと) 5382 たんかー わーきー(山分け) 5383 わんが じん っんぢゃすくとぅ、っやーが やしぇー ちゅくてぃ たいっし わーきー さな。(私がお金を出すので、お前が野菜を作って二人で分け合おう) 2176 わか〜 若 (参考)「わかさん」(若い)からの派生 1288 わか げー いん 若返る わかげーたん、わかげーらん、わかげーてぃ 5384 そーぐゎちねー わかみじ かみてぃ わかげーいん。(正月には若水をいただいて若返る) 5385 そーぐゎちねー っんぶがーぬ みじ ぬだい ふぃちぇーんかい みじなでぃーっし わかげーいん。(正月には神聖な井戸(産ぶ泉)の水を飲んだり額に水撫でをして若返る) 1289 わかさ い に 若い時 5386 わかさいにぬ なんぢくんぢぇー こーてぃん っし。(若いときの苦労は買ってでもしなさい) 1290 わか じーら 産後の浅いからだ 5387 よーみぬ いーくとぅ、わかじーらねー ちゅちちびけーや みじ ちかてー ならんでぃ いらっとーたしが、うれー んかしぬ はなしどぅ やる。(病み気が入るので、産後の浅いからだには一ヶ月ほどは水を使ってはいけないと言われていたが、それは昔の話だ) 1291 わか しらぎ 若白髪 5388 わかしらげー くぬ やーぬ たっくぃー やんでぃ どー。(若白髪はこの家の血統だってよ) 1292 わか なち 若夏 5389 すーまんぼーすーん あがてぃ、しださる ふぇーかじん ふちょーしが、くぬうち うちなーや わかなち んけーいん。(梅雨もあがって、涼しい南風も吹いているが、まもなく沖縄は若夏を迎える) 1293 わか みじ 若水 5390 そーぐゎちねー わかみじ かみてぃ しでぃがふーっし、っくゎ なしーねー うぶみじさーに あみしみてぃ どぅーがんじゅー にげー すん。(正月には若水をいただいて感謝し、子を産むと初水で浴びせて健康願いをする) (参考)「わかみじ」とは元旦の邪気払いための水 1294 わか むん 若者 5391 なまぬ わかむんぬちゃーや しまくとぅば ならいぶさ そーしぬ うふく なてぃちょーん。(現代の若者たちはしまくとぅばを教わりたいと思っている人が多くなって来ている) 1295 わか うぃなぐ 若い女性 わか うぃきが〈若い男性〉 5392 うぃなぐぬ わかうぃきがぐゎー をぅとぅ しーねー、「にーしぇーぐゎー ばーちー」んでぃ いらりーしが、うぃきがぬ わかうぃなぐぐゎー とぅじ さんてーまん たーが ぬーんでぃん いらん。(女性が若い男性を夫にしたら、「姉さん女房」と言われるが、男性が若い女性を妻にしたとしても誰も何とも言わない) 2177 わかいん わかる わかたん、わからん、わかてぃ 5393 ぬー しぇー しむんでぃ いしぇー りくちしぇー ゆー わかてー をぅしが、どぅーぬ うーてー くーん。(何をしたらいいかというのは理屈ではよくわかってはいるが、からだが追いついて来ない) 2178 わかいん 分かれる わかたん、わからん、わかてぃ 5394 っくゎぬちゃーや にーびちっし やー わかとーん。(子どもたちは結婚して分家している) 5395 参考:やーかやー そーん(借家住まいをしている) 2179 わかすん 沸かす わかちゃん、わかさん、わかち 5396 あん すらー ゆー わかすみ?(それならお湯を沸かすか) 5397 なーだ わかんさ やー。(まだ沸かないね) 5398 なー わちょーさ。(もう沸いたよ) 5399 ちゃーぬ わちょーん。(お茶が沸いている) 5400 ちゃー わかすくとぅ めんそーり よー。(お茶を沸かすのでいらっしゃい) 5401 ちゃー わかしーぐゎー すくとぅ ちゃー ぬみーが くーわ。(お茶を沸かすから飲みにおいで) (参考)「ふかすん」とも言う 2180 わかすん 分ける わかちゃん、わかさん、わかち 5402 いちゅびぬ まぎー、ぐまー わかする くとー、なまー っちゅのー さん、やーまさーに すん。(イチゴの大きいのと小さいのを分けることは、今は人はしない、機械でする) 5403 たいが なーか ちりわかすん。(二人を仲違いさせる) 5404 なちぬ あめー っんまぬ くらん くんわかすん。(夏の雨は馬の鞍の濡れたところとそうでないところをはっきり分ける) 2181 わかりーん 別れる わかりたん、わかりらん、わかりてぃ 1296 わかり 別れ 5405 わかりぬ しからーさー たー やてぃん あたてぃちゅーん。(別れの寂しさは誰でも経験するものだ) 1297 わかり あちさ 最後の暑さ 5406 ちぬーや ふしがらん あたい あちさたしが、ちゅーや しだく なとーんねーっし、ちぬーや わかりあちさどぅ やてーさ やー。(昨日は我慢できないほど暑かったが、今日は涼しくなっているようで、昨日は最後の暑さだったんだね) 1298 わかり びーさ 余寒 5407 うちなーぬ ふよー いんちゃさしが、みけーんぐれーぬ かんぬ ちゅーさる とぅちぬ あてぃ、「むーちー びーさ」、「とぅんじー びーさ」、「そーぐゎち びーさ」んでぃ いらっとーん。うちなーぐゆみぬ にんぐゎちから うりじんぬ しち ないるまでぃねー ぬくばーたい、ふぃーく なたい すしぬ、たけーん、みけーん あしが、うぬ くとぅんかい「わかり びーさ」んでぃ いちょーん。(沖縄の冬は短いが、3回ほどの寒さの厳しいときがあって、「鬼餅寒さ」、「冬至寒さ」、「旧正月寒さ」と言われている。旧暦の2月から春の季節になるまでには暖かくなったり、寒くなったりすることが2、3回あるが、そのことに「余寒(別れ寒さ)」と言っている) 5408 わかりびーさぬ ばすねー、またん にじららん ふぃーさぬどぅ むどぅてぃちゃがやー んでぃーるあたい ふぃーく ないん。(余寒の折は、またしても耐えられない寒さが戻って来たのかというほど寒くなる) 2182 わごー、まるみ 和 5409 おーえーむんどーや さんぐとぅ、えーじゅーわごー とぅれー。(けんかはしないで、仲間との和をとりなさい) 2183 わさわさ すん がやがやする 〜さん、〜さん、〜っし 5410 くまー わらびんちゃーぬ わさわさそーくとぅ、むぬかんげーん はなしん ならん。(ここは子どもたちががやがや騒ぐので、ものを考えることも話もできない) 2184 わさみちゅん 騒ぐ わさみちゃん、わさみかん、わさみち 5411 ぬーが やら んにぬ わさみちゅくとぅ、ちゅーや かーまんかえー いかんしぇー まし。(何かしら胸騒ぎがするので、今日は遠くには行かない方がいい) 2185 わしーん 忘れる わしたん、わしらん、わしてぃ 5412 わしてー ならんくとぅ ちかぐろー ゆー わしーくとぅ なー うぬ とぅし なとーがやー。しわ やさ。(忘れてはいけないことを近頃はよく忘れるので、もうそういう歳になっているのかねえ。心配だ) 2186 わじーん 腹をたてる、怒る わじたん、わじらん、わじてぃ 2187 わじわじ すん 腹をたてる、怒る 〜さん、〜さん、〜っし 5413 あれー うふぃぐゎー わじとーたん どー。(あの人は少し怒っていたよ) 5414 っやーや ぬーぬ くとぅんかい わじとーる ばーが?(あなたは何の事に怒っているのか) (参照)わたむげーゆん 2188 わした 我々(強調) 5415 うやふぁーふじぬ ちむぐくる うきちぢ わした しま うちなーぬ みるくゆがふー にがゆん。(祖先の精神を受け継いで我々地元の沖縄の繁栄を願う) 2189 わじゃ 仕事、職業 5416 ちかぐろー じんぬ みぐいぬ わっさる たみなかい わじゃ ねーん ないる っちゅぬちゃーぬ うふく なてぃ、ぬーぬ わじゃ やてぃん さねーならん なとーん。(最近は不景気のために失業する人々が多くなって、どんな仕事でもしないといけなくなっている) 2190 わじゃうぇー 災い 5417 くちぇー わじゃうぇーぬ むとぅ やくとぅ、くちぇー くぐにーてぃ ちかり よー。(口は災いのもとなので、ことばは慎重に使いなさいよ) 2191 わじら わじら すん 今にも怒りそう 〜さん、〜さん、〜っし 5418 あれー わじらわじら そーくとぅ、あぬくとー ぬーん あびらんしぇー まし どー。(あの人は今にも腹をたてそうなので、あのことは何も言わない方がいい) 2192 わじゃむん しわがよる、しかめっつらになる わじゃだん、わじゃまん、わじゃでぃ 5419 どぅく ふぃーさぬ、ちらまでぃ わじゃどーん。(あまりに寒くて顔までしかめっ面になっている) 5420 っちゅぬ めーんぢぇー わじゃむな けー。(人前ではしかめっ面をするな) 2193 わじゃみーん しわをよせる わじゃみたん、わじゃみらん、わじゃみてぃ (参考)わじゃんくぇー(しかめ食い) 2194 わじゃんかー すん しかめっ面をする 〜さん、〜さん、〜っし 5421 っちゅぬ めーんぢぇー わじゃんかー すなけー。(人前ではしかめっ面はするな) 5422 んぢゃなばーじるとぅか、フーチバーじるとぅか、ゴーヤージュースとぅか ぬみーねー、どぅく んぢゃさぬ、ちらまでぃ わじゃんかー ないん。(苦菜葉汁やヨモギ汁やゴーヤージュースを飲むと、あまりに苦くて、顔までしかめっ面になる) 2195 わた 腹 わた びない〈腹が減ること〉、っうぇーき わた〈出腹〉 5423 なーだ わたびないん さんくとぅ、むのー なー うふぃぐゎーっしから かむさ。(まだお腹は減っていないので、食事はもう少ししてから食べるね) 1299 わた うち 腹のなか 5424 くちしぇー あん いちょーしが、わたうちまでー わからん。(口ではそう言っているが、腹の中まではわからない) 1300 わたぬ みー 腹一杯 わた なから〈腹半分〉 5425 むのー わたぬみー かむし やかにん わたなから かむしぬどぅ まし やん。(食べ物は腹一杯食べるよりも腹八分食べるのがいいのだ) 1301 わた でー 腹持ち 5426 むちぇー わたでーぬ あてぃ、まーさん。(餅は腹持ちがよくて、おいしい) 1302 わた ぶたー 出腹の者 5427 くぬぐろー ちゃー ぬだい かだいっし っんぢゅちゅるくとぅん さんくとぅ、ちゅらーさ わたぶたー なとーん。(この頃はいつも飲んだり食べたりして体を動かすこともしないので、すっかりお腹が出てきている) 1303 わた ふっくぃー お腹が張ること 5428 かみぢゅーさぬ、わたふっくぃーっし ちむいふなー そーっさー。(食べ過ぎてお腹が張って気分が悪くなっているよ) 5429 はらいる じのー ちゅいぶん やしが、かむしぇー ちゃっさ やてぃん かまりーくとぅ わたふっくぃー そーっさー。(払うお金は一人分だが、食べるのはいくらでも食べられるので腹一杯になっている) 1304 わた ぼんぼん すん お腹がだぶだぶする 〜さん、〜さん、〜っし 5430 ちゃー ぬみぢゅーさぬ、わた ぼんぼん そーん。(お茶を飲み過ぎて、お腹がだぶだぶしている) 1305 わた むげーゆん はらわたが煮えくり返る 〜むげーたん、〜むげーらん、〜むげーてぃ 5431 =みーぬ みーらん ないる あたい わじとーん。(目が見えなくなるほど怒っている) 5432 =たっくるすがやーんでぃ うむいる あたい わじとーん。(ぶん殴ってやろうかと思うほど怒っている) 5433 あれー ゆくしむにーっし しらん ふーなー そーくとぅ、わんねー わたむげー そーっさー。(あいつは嘘をついて知らんふりしているので、私ははらわたが煮えくり返っている) 2196 わたいん 渡る わたたん、わたらん、わたてぃ 5434 かじまやーぬ うゆうぇーに ななちぬ あじまー とぅーてぃ やくばれーっし どぅー ちゆみーる くとぅんかい 「ななちぬ はし わたいん」でぃ いーん。(数え98歳のお祝いを7つの十字路を通って厄払いして体を清めることに「7つの橋[13、25、37、49、61、73、85の厄年]を渡る」という) 2197 わたすん 渡す わたちゃん、わたさん、わたち 5435 てぃまー いち わたすが?(手間賃はいつくれるの) 5436 くぬめー はたらちゃる ばすぬ てぃまー ちゃー なとーが?(この前働いたときの手間賃はどうなっているのか) 2198 わたくし へそくり 5437 わたくしぐゎーや うふぃぐゎーぬ くとぅしぇー ちかいぶしこー ねーらんくとぅ、たまい しんでー ゆくん ちかいぶしこー ねーらん ないん。(へそくりはちょっとしたことでは使いたくないので、たまるにつれて余計に使いたくなくなる) 2199 わたんぢ 船着き場 5438 わたんんぢぇー ちゅーん あみ やてぃ、たーん をぅらんたん。(船着き場は今日も雨で、誰も居なかった) 2200 わち ぎー 脇毛 5439 わちぎーや うぃきがー みーらってぃん ぬーんちぇー うまーんしが、うぃなごー ふーじぇー ねーらん。(脇毛は男性は見られても何とも思わないが、女性はみっともない) 2201 わちゃくいん からかう わちゃくたん、わちゃくらん、わちゃくてぃ 5440 っちゅ わちゃくてぃ ぬーぬ とぅくぬ あが?(人をからかって何の得があるか) 5441 っやーや っちゅびかー わちゃくてぃ あっちょーしが、なまに まぎく わちゃくらりーん どー。(あなたは他人をからかってばかりいるが、今にすごくいたずらされるよ) 1306 わちゃく すん からかう 〜さん、〜さん、〜っし 5442 あぬ たえー ちゃー っうぃーりきさ そーくとぅ、いふぇー わちゃくっしとぅらさ。(あの二人はいつも楽しんでいるから、少しばかりからかってやろう) 1307 わちゃく からかうこと 5443 あれー わん わちゃくそーる/わちゃくとーる ちむえー やさ やー。(あの人は私をからかっているわけだね) 2202 わちゃらいん わずらう わちゃらたん、わちゃらーん、わちゃらてぃ 5444 いちゅなさんかい わちゃらーってぃ とぅじとぅ かながなーっとぅ はなしする まどぅん ねーらん。(忙しさにわずらわされて妻とむつまじく話をする間もない) 1308 わちゃれー わずらい 5445 わちゃれーぐとー ないるかぢり はんさーに とぅーいぶさん。(煩わしいことはできるだけ外して歩みたい) 2203 わちゅん 湧く わちゃん、わかん、わち 5446 みじぬ わちゅる いじゅのー 「ふぃーじゃー」んでぃ いち、うちなーをぅてー ぬみみじ さい たーぶっくゎ なたい そーん。(水が湧く泉は「樋川」といって、沖縄では飲料水にしたり田んぼになったりしている) 2204 わっくゎすん ほぐす わっくゎちゃん、わっくゎさん、わっくゎち 5447 まーみなーちゃんぷるーんかえー とーほー ほーちゃー いりーしやかにん てぃーさーに わっくゎすしどぅ まーさん。(もやしチャンプルーには豆腐は包丁で切るよりも手でほぐすのがおいしい) 2205 わっくぃーん ほぐれる、分解する わっくぃたん、わっくぃらん、わっくぃてぃ 5448 やまとぅをぅてぃ でーだかー くゎーし こーてぃちゃしが、あきてぃ んーちゃくとぅ わっくぃとーてぃ まーこー かまらん なとーたん。(本土で高級菓子を買って来たが、開けてみるとばらばらになっていて美味しくは食べれなくなっていた) 2206 わったー 私たち 5449 わったーんかえー あかーとぅ しるーぬ ちゅらくーいゆぬ をぅしが、んーちんーぢゅみ?(私の家には赤と白のきれいな鯉がいるが、観てみるか) 1309 わったー くる 私たち自身で 5450 わったーくる さびーくとぅ、うんじょー しわー しみしぇーびーんな よー。(私たちでしますので、あなた様はご心配なさらないでくださいよ) 2207 わび 詫び 5451 どぅーぬ わっさんでぃ うむいねー、しぐ しかっとぅ わび すん。(自分が悪いと思ったら、すぐにきちんとあやまる) 2208 わらいん 笑う わらたん、わらーん、わらてぃ 5452 をぅかさる くとぅびけーんかい わらいしぇー あらん、うしぇーわれーん あん。(おかしいことだけに笑うのではない、人をバカにした笑いもある) 5453 っくゎとー わらーりーしが、じんとー わらーらん。(子とは笑い合えるが、お金とは笑い合えない) 5454 たか われー(声に出して笑う)、なち われー(泣き笑い)、みー われー(ほほ笑み)、さー われー(うす笑い)、かたくち われー(せせら笑い)、うふ われー(大笑い)、くー われー(くすくす笑い)、なま われー(にやにやする笑い)、んぢゃ われー(苦笑い)、あった われー(急に笑うこと)、なまじゃー われー(生意気な笑い)、なまじら われー(おどけた笑い)うびっんぢゃし われー(思い出し笑い)、あじゃむち われー(あざ笑い) 1310 わらーらん われー 無理な笑い 5455 うむこー ねーんむんぬ、わらーらん われー すしぇー ちむ ふがん。(おもしろくもないのに、無理な笑いをするのは気持ちがすっきりしない) 1311 われー かんぢゅん にこにこ笑う 〜かんたん、〜かんだん、〜かんてぃ 5456 あまぬ まちやぬ ぬーしぇー いちゅる かーじ われーかんてぃ んけーいくとぅ いちやっさん。(あちらのお店のご主人は行くごとににこにこ笑って迎えるので行きやすい) 1312 われー ばなし 笑い話 5457 いちちょーる うちぇー くちさたる くとぅん あとぅあとー われーばなし ないる くとぅん あん。(人生においてはつらかったことも後では笑い話になることもある) 1313 われー ふくい 喜び笑い 5458 うっさっし われーかんとーるくとー 「われーふくい すん」でぃ いーん。(喜んで笑いころげていることを「喜び笑いする」と言う) 2209 わらび 子ども 5459 わらび しかすんねーっし しぇーくぃーんな けー。(子どもをあやすようにしてはくれるな) 5460 わらびあちけーや しぇーくぃーんな けー。(子ども扱いはしてはくれるな) 5461 うとぅすえー わらび ないけーいくとぅ くめーきてぃ ふぃらてぃ いちゅし やん。(お年寄りは子どものようになり変わるので注意を払ってつき合って行くべきだ) 5462 わらべー ならーし むん。(子どもはしつけ次第だ) 1314 わらばー ぐぃー 子どもの声 5463 わらばーぐぃーや くぃーだかさくとぅ、なちどぅ をぅが、わらてぃどぅ をぅが、わかいぐりさん。(子どもの声は泣いているのか、笑っているのか、判りにくい) 1315 わらび がみ 童神 5464 わらびぬ くくろー ちゅらみじぬ ぐとぅ しどーくとぅ、「わらびがみ」んでぃーる くとぅばぬ あん。(子どもの心は清水のように澄んでいるので、「わらびがみ」ということばがある) 1316 わらび ぐぃー 子どものような声 5465 ちらー んーぢーねー とぅし っんぢょーんねー すしが、くぃーや わらびぐぃー そーん やー。(顔を見ると歳が行っているようだが、声は子どものような声をしているね) 1317 わらび ぢむ 童心 5466 んかしぇー、うぃなごー ちねーんかい くんだっとーたくとぅ、どぅーぬ しーぶさる くとぅん うむいる ぐとー ならんたしが、うぃきがー いちちょーる かぢり わらびぢむ むっち どぅーぬ しーぶさる くとぅ ちゃーしん さん。(昔は、女性は家庭に縛られていたので、自分のしたいことも思うようにはできなかったが、男性は生涯童心を持って自分がしたいことを追求した) 1318 わらび なー 童名 5467 あやかりよーんでぃち うやふぁーふじからぬ なー わらびなーとぅっし ちきとーたん。(あやかりなさいといって祖先からの名を童名として付けていた) 1319 わらび なち 子どものように大泣きすること 5468 ふぃさん しりしりーっし わらびなち そーたる うふっちゅぬ はなし ちちー?(地だんだを踏んで子どものように大泣きしていた大人の話を聞いたか) 1320 わらび んちゃー 子どもたち 5469 むんならーし しーねー、ぬーやてぃん ないくとぅ、わらびんちゃーや ならーしな むん。(ものを教えると、何でもできるので、子どもたちは教え育てるもの) 2210 わいん 割る わたん、わらん、わてぃ 5470 たむん わてぃ、やっくゎん ゐしてぃ ゆー ふかちゃい、ゆーふる わかちゃい する くとぅん ねーん なとーん。(薪を割って、やかんを置いてお湯を沸かしたり、風呂を沸かしたりすることもなくなっている) 2211 わりーん 割れる わりたん、わりらん、わりてぃ 1321 わり がーみ 大酒飲み 5471 あれー わりがーみぬぐとぅ さけー ちゃっさ やてぃん ぬむん。(あの人は割れ甕のように酒はいくらでも飲む) 1322 わり むん 割れ物 5472 わりむん やくとぅ っんぢゅかする とぅちねー ゆー っし よー。(割れ物なので動かすときにはよく注意しなさいよ) 2212 わんちゃめーいん (物品で)弁償する わんちゃめーたん、わんちゃめーらん、わんちゃめーてぃ 5473 かたる プレーヤー やんぢゃーに みーむん こーてぃっち わんちゃめーたん。(借りたプレーヤーを壊して新品を買って来て弁償した) (参考)はちゅん(お金で弁償する);かたる みーぐるまー やんぢゃーに なかなかーする あたいぬ じんさーに はちゃん(借りた新車を壊して泣きたくなるほどのお金を弁償した) 2213 わんぶー どんぶり 5474 わんぶーや ほーちゅー する とぅちに ちかいる まぎまかい やしが、すんかんや すば、てぃびち、そーき かむる ばすに ちかいる まかい やん。(「わんぶー」は料理の際に使う大きなどんぶりだが、「すんかん」はソバ、てびち、ソーキを食べるときに使うどんぶりだ) (参考)すんかん(磁器の小さいどんぶり) うぃ 2214 うぃー 柄 5475 ほーちゃーぬ うぃーぬ ゆるどーくとぅ うかーさん。(包丁の柄がゆるんでいるので危ない) 2215 うぃーゆん 酔う うぃーたん、うぃーらん、うぃーてぃ 5476 めーや そーぐゎちねー うぃっちゃーぬ うふさたしが、ちかぐろー あんすかー みーらん。(以前は正月には酔っぱらいが多かったが、近頃はそんなに見ない) 5477 っちゅぬ まんどーる とぅくまー っちゅうぃーっし ならん さー。(人がたくさんのところは人酔いしてたまらない) 1323 うぃー なち 酔い泣き うぃー にんぢ〈酔い寝〉 5478 いるんな さきぐしぬ あてぃ、うぃーなちゃーん、うぃーにんぢゃーん、たーんかい やてぃん じん くぃーる うぃーふりむぬん をぅん。(いろいろな酒癖があって、酔って泣く人も、酔って寝る人も、誰にでもお金をくれる酔っぱらいバカもいる) 1324 うぃっちゃー、うぃっちゅ 酔っぱらい 5479 うぃーとーる っちょー 「うぃっちゅ」 やしが、「うぃっちゃー」んでぃん いーん。(酔っている人は「うぃっちゅ」だが、「うぃっちゃー」とも言う) (参考)「うぃっちゃー」は「うぃっちゅ」からの派生で、「わらび」から派生した「わらばー」や「ゆんたく」から派生した「ゆんたかー」とは同類 1325 うぃー ばちゅん 吐き気を催す 〜ばちゃん、〜ばかん、〜ばち 5480 うぃーばちゅくとぅ、なるびちぇー ふにんかえー ぬいぶしこーねーん。(吐き気を催すので、なるだけ船には乗りたくない) 5481 バス ぬてぃん うぃーばちゅん、っくゎ むちはじみーん うぃーばちゅん。(バスに乗っても吐き気を催す、つわりも吐き気を催す) 1326 うぃー ばち かーかー すん 吐き気を催す 〜さん、〜さん、〜っし 5482 ふに ぬてぃ うぃーばちかーかー そーん。(船に乗って吐き気を催す) 5483 なーふぁぬ まちぐゎーや っちゅぬ うふさぬ、っちゅうぃーさーに うぃーばちかーかー そーん。(那覇の市場は人が多くて、人酔いで吐き気を催している) 1327 うぃー ふりーん 酔って正体を失う 〜ふりたん、〜ふりらん、〜ふりてぃ 5484 うぃーふりーる さこー さけー ぬむな けー。(酔って正体を失うほどは酒は飲むなよ) 2216 うぃきー 男兄弟、男の子 5485 わんねー うぃきーぬ たい をぅん。(私は男兄弟が二人いる) 5486 わんねー くゎー みっちゃい をぅしが、たいや うぃきー、ちゅいや をぅない やん。(私は子が三人だが、二人は男の子、一人は女の子だ) 5487 わんねー くゎー たい をぅしが、をぅない うぃきー やん どー。(私は子が二人いるが、女の子と男の子ですよ) 2217 うぃきが 男 5488 うぃきがー そーきぶに てぃーち ふすくんでぃ いちん、うぃきがぬ ちゅくとぅばー すーむんがーいんでぃん いらっとーん。(男は肋骨が1つ不足と言っても、男の一言は証文代わりとも言われている) 5489 うぃきがとぅ うぃなごー むちとぅ かーさんねー。(男と女は餅とそれを包む広葉のように、夫婦はいつも仲良く) 1328 うぃきが ふぁーふじ 祖父 うぃなぐ ふぁーふじ〈祖母〉 5490 すいをぅてー うぃきがふぁーふじぇー 「たんめー」、うぃなぐふぁーふじぇー 「っんめー」んでぃ いーん。(首里では祖父は「たんめー」、祖母は「っんめー」と言う) 1329 うぃきが ふーじー 男のような女 うぃなぐ ふーじー〈女のような男〉 5491 うぃきがふーじーぬ うぃなぐんでぃ いーしぇー うぃなぐらーさぬ ねーらん うぃなぐ やてぃ、うぃなぐふーじーや うぃきがらーさぬ ねーらん うぃきが やん。(「うぃきがふーじー」と言うのは女らしさがない女性で、「うぃなぐふーじー」は男らしさのない男性だ) 1330 うぃきが やぐさみ 男やもめ うぃきが まさい〈男勝り〉、うぃきが んぐゎ〈男の子〉、うぃきがぬ うや〈父親〉、うぃきが しーじゃ〈兄〉、うぃきが しとぅ〈しゅうと〉、うぃきが うっとぅ〈弟〉、うぃきが わらび〈男の子〉 2218 うぃなぐ 女 5492 うぃなごー っんまりや っちゅくに、すだちや ななくに。(女性は産まれの国は1つだが、育つ国は7つ) 5493 うぃなごー やーぬ かじとぅい。(女性は家庭の舵取り、家庭内のことは女性に任せて家庭円満) 5494 うぃなごー いくさぬ さちばい。(女性は戦の先駆け、いざという時には女性の方が強い) 1331 うぃなぐ だち 女所帯 5495 うぃなぐだちんでぃ いーしぇー、うぃきがぬうやぬ をぅらん ちねー やん。(女所帯といのは、父親のいない家庭である) 1332 うぃなぐ ぬーし 女主人 5496 でーでー うきちがっとーる やどぅねー ぬーが やら うぃきがぬーし やかにん うぃなぐぬーしぬ うふさん。(代々受け継いでいる旅館にはどうしてなのか男主人よりも女主人が多い) 1333 うぃなぐ むちり 女狂い 5497 うぃきがぬ うぃなぐんかい むちりーる くとぅんかい、うぃなぐむちり そーんでぃ いーん。(男が女に夢中になっていることを、女狂いという) 1334 うぃなぐ めーさー 女の子におべっかを使う者 5498 うぃなぐめーさーん をぅくとぅ ちー ちきり よー。(女の子におべっかを使う者もいるので、気を付けなさいよ) 1335 うぃなぐんぐゎ 女の子 うぃなぐぬ うや〈母親〉、うぃなぐ しーじゃ〈姉〉、うぃなぐ しとぅ〈しゅうとめ〉、うぃなぐ うっとぅ〈妹〉、うぃなぐ わらび〈女の子〉 をぅ 2219 をぅー 苧 5499 をぅーんでぃ いーしぇー ばさーぬ ふに やてぃ、っわーがー、なかがー、うーくがーから なとーん。っわーがーや はぢゃーに をぅーあたいぬ くぇー なすん。なかがーとぅ うーくがーや にじかん びけー にやーに しださる とぅくまんかい かーぎぶし すん。うーくがーや まっしーるーぬ じょーとぅー いーちゅー ないん。をぅー ちんぢゅてぃ ばさーぢん ちゅくいん。(苧というのは糸芭蕉の茎で、上皮、中皮、奥皮からなっている。上皮は剥いで苧畑の肥料にする。中皮と奥皮は2時間ほど煮て涼しいところに陰干しをする。奥皮は真っ白い上質の糸になる。苧を紡いで芭蕉布をつくる) 2220 をぅー 緒 5500 わらびんちゃーぬ ふすぬ をぅー あたらさっし かじみてーん。(子どもたちのヘソの緒を大切にしまってある) 2221 をぅー 雄 1336 をぅー ぢる 雄弦 5501 さんしぬんかえー をぅーぢる、なかぢる、みーぢるぬ あてぃ、をぅーぢろー あらさくとぅ っんぶらーさる うとぅぬ っんぢーん。(三線には雄弦、中弦、雌弦があって、雄弦はどの弦よりも太いので重々しい低い音が出る)  1337 をぅーどぅい 雄鶏 1338 をぅー むなー、をぅー むん 雄 5502 ないむん ないる きーや をぅーむんとぅ みーむん っうぃーねー ゆー みーぬ ちちゅんでぃ。(果物がなる木は雄木と雌木を植えるとよく実が付くんだって) 2222 をぅいみ/をぅゆみ 四季折々の祝日 5503 うちなーぬ をぅいめー たーがん ならーちゃる むのー あらん、まーいぬ うみ、やま、あみ、かじ、ぢー、きーくさ、いちむしんでーからぬ ならーしさーに をぅいみぬ はじまたん、まくとぅ ふぃるましーむん やー。(沖縄の祝日は誰が教えたものでもない、周囲の海、山、雨、風、地、植物、動物などからの教えで祝日は始まった、本当に不思議なことだね) 1339 をぅいみ しちび 年間行事 5504 うちなーや をぅいみしちべー うちなーぐゆみさーに うさぎてぃ、っちゅぬ くらしがた まむたい、ゆがふー にがたい そーん。(沖縄は年間行事は陰暦でお供えをして、人々の暮らしを守ったり、豊年を願ったりしている) 2223 をぅーいん 折る をぅーたん、をぅーらん、をぅーてぃ 5505 きーぬ かりゆだ をぅーてぃ たむん さん。(木の枯れ枝を折って薪にした) 5506 あみふいに しんでぃてぃ くるばーに てぃー をぅーたん。(雨降りに滑って転んで手を折った) 1340 をぅーりーん 折れる、我を折る をぅーりたん、をぅーりらん、をぅーりてぃ 5507 みーぬ いらー くび をぅーりり。(実れば首を垂れる稲穂かな) 2224 をぅーいん 揺り動かす をぅーたん、をぅーらん、をぅーてぃ 5508 んかしぇー っくゎむやーや っくゎ をぅーてぃどぅ しかすたしが、なまー あかんぐゎぬ ちぶる あんすか をぅーてー ならんでぃ いらっとーん。(昔は子守りは子を揺れ動かしてなだめたが、今は赤ん坊の頭をそんなに揺れ動かしてはいけないと言われている) (参考)っうぃーちゅん(地震で揺れ動く) 1341 をぅーい わっくゎすん 揺すぶってばらばらにする 〜わっくゎちゃん、〜わっくゎさん、〜わっくゎち 5509 とーふ をぅーいわっくゎちぇー ならん どー。ちーちきてぃ よーんなー むっちくー よー。(豆腐を揺すぶってばらばらにしてはいけないよ。気をつけてゆっくり持って来なさいよ) 2225 をぅーじ 砂糖きび 5510 をぅーじぬ しる にやーに ちゅくてーる くるじゃーたーさーに いるかじぬ まーさぐゎーしぬ なまー みーくに っんぢとーん。(砂糖きびの汁を煮詰めて作ってある黒砂糖でいろいろなおいしいお菓子が今は出てきている) 2226 をぅーじーん 応じる、承諾する をぅーじたん、をぅーじらん、をぅーじてぃ 5511 あれー んーぱする くとー わからん、っちゅぬ いーしぇー いちん 「うー、うー」っし をぅーじてぃ、あとー うっちゃんぎやーに ふぃんぎまーい すん。(あの人は断ることは知らない、人が言うのはいつも「はい、はい」と応じて、終いには投げだして逃げ回っている) 2227 をぅがむん 拝む をぅがだん、をぅがまん、をぅがでぃ 5512 だきだきみやみや をぅがでぃ うにげーさくとぅどぅ なしむぬっくゎに みぐまりやびたる。(あちらこちらの御嶽やお宮を拝んでお願いしたから子宝に恵まれたんでしょう) 5513 「ちゅー をぅがまびら!」や やーぬ ふかをぅてぃぬ えーさち やたんでぃ いーしが、なまー やーぬ なかをぅてぃん ちかいる っちゅぬちゃーん うふく なとーん。(「こんにちは!」は屋外での挨拶だったというが、現在は屋内でも使う人たちも多くなっている) 5514 うんじゅが かなさ そーる ちぶやぬ やちむん ちゅけーん やてぃん をぅがまち うたびみそーり。(あなた様がとても大事にしている壺屋の陶器を拝見させてください) 5515 なげーさ をぅがまん、うがんじゅー あみしぇーてぃー?(お久しぶりですが、お元気でいらっしゃいましたか) 5516 うなーや をぅがだる うびぬ あいびーん。(お名前は聞いた覚えがあります) 5517 けんちじぬめーとぅ っうぃーちぇー をぅがますくとぅ しわー しみそーんな。(県知事とお会いさせますからご心配はなさらないで) 2228 をぅがりーん 飢える をぅがりたん、をぅがりらん、をぅがりてぃ 5518 なまぬゆー やてぃん かみむぬん ねーらん をぅがりじに する わらびんちゃーん まんどーんでぃ。(現在の世でも食べるものもなく飢死する子どもたちがたくさんいるって) 5519 あれー じぬんかい をぅがりてぃ、むぬんかいん をぅがりてぃ、あとぅあとー ちゃー ないが すら?(あの人はお金に飢え、物にも飢えて、終いにはいったいどうなることか) 2229 をぅさまいん 収まる をぅさまたん、をぅさまらん、をぅさまてぃ 5520 ふぃーぬ ちゃーりてぃ くゎじん をぅさまとーしぇー。(火も消えて火事もおさまっているじゃないか) 5521 うふかじん ふぃんぎてぃ をぅさまとーん やー。(台風も行ってしまっておさまっているね) 5522 たんかーぬ みーとぅんだおーえーん しじか なてぃ をぅさまとーさ やー。(向かいの夫婦喧嘩も静かになっておさまっているね) 2230 をぅさみーん 収める、しつける をぅさみたん、をぅさみらん、をぅさみてぃ 5523 あまぬ うやー っくゎぬちゃー ゆー をぅさみとーん やー。(あそこの親は子どもたちをよくしつけているね) 2231 をぅじゃさー 叔父 をぅんちゅー〈叔父〉 5524 いったー をぅじゃさーや まーんかい くらちょーみしぇーが?(あなたの叔父さんはどこに住んでいらっしゃいますか) 5525 をぅんちゅーや いくたい をぅが?(叔父さんは何名いるか) 2232 をぅたいん 疲れる をぅたたん、をぅたらん、をぅたてぃ 5526 かぎぬん わからん、まるはんにち なーぬ ほーちかち さーに いっぺー をぅたたん。(加減することなく、半日も庭の掃除をしてとても疲れた) 5527 たびから けーてぃちゃしが、をぅたとーたくとぅ ふぇーく にんたん。(旅行から帰って来たが、疲れていたので早く寝た) 2233 をぅってぃー おととい 5528 をぅってぃーや をぅどぅいぬ ちーく そーたん どー。(おとといは踊りの練習をしていたよ) 2234 をぅとぅ 夫 5529 うぃなぐんかえー をぅとぅ むちゅんでぃ いーしが、うぃきがんかえー とぅじ とぅめーいんでぃ いーん。(女性には夫を支える[=結婚する]というが、男性には妻を見つけるという) 5530 をぅとぅ ゆし とぅじ ゆし。(夫と妻は助け合い、譲り合う) 2235 をぅどぅいん 踊る をぅどぅたん、をぅどぅらん、をぅどぅてぃ 5531 をぅどぅいぬ んすとぅ ありが をぅどぅいぬ ゆー うちゃてぃ いっぺー みーむん やたん。(踊りの衣装とあの人の踊りがよく合ってとても見応えがあった) 1342 をぅどぅい 踊り 5532 をぅどぅいんかえー にーしぇーをぅどぅい、わかしゅーをぅどぅい、うぃなぐをぅどぅいぬ あしが、をぅどぅえー むとぅむとぅ うぃきがぬ する むん やたん。(踊りには、青年踊り、若衆踊り、女踊りがあるが、踊りは元来男性がするものであった) 1343 をぅどぅい さー 舞踊家 しばい しー/しばい さー〈役者〉 5533 をぅどぅいさーとー ちがてぃ、うちなーぬ しばいしー/しばいさーや うた、をぅどぅい、しばいぬ みーち なりわどぅ やる。(舞踊家とは違って、沖縄の役者は歌、踊り、芝居の3つができないといけない) 1344 をぅどぅい にんじゅ 舞踊団、劇団 5534 ちかぐろー わらびんちゃーぬ をぅどぅいにんじゅぬ をぅどぅいする ひょーしぬ うふまてぃちょーん。(最近は児童舞踊団が踊りをする機会が多くなって来ている) 2236 をぅない 姉妹 5535 をぅなえー うぃきがぬ まむいがみ なとーるぐとぅ、をぅないとぅ うぃきが ならびーる ばすねー、「をぅない うぃきが」んでー いーしが、「うぃきが をぅない」んでー いらん。(姉妹は兄弟の守り神になっているように、姉妹と兄弟を並べる際には、「姉妹 兄弟」とは言うが、「兄弟 姉妹」とは言わない) 1345 をぅない げーい 兄弟の二人で姉妹の二人を妻にすること 5536 をぅないげーい んでぃしぇー、うぃきがちょーでーさーに をぅないぬ しーじゃ、えーねー うっとぅ とぅじ する くとぅ やん。(`をぅないげーい'というのは兄弟の二人で姉妹のいずれかを妻にすることである) 2237 をぅばまー 伯母 5537 いったー をぅばまーや がんぢゅー そーみ?(あなたの伯母さんは元気か) 2238 をぅん 恩 をぅんぢ〈恩義〉 5538 をぅんぬ ある っちゅぬ をぅんぢ わしーねー、やみぬ ゆー やん。(恩のある人の恩義を忘れたのなら、世は闇) 2239 をぅん 居る をぅたん、をぅらん、をぅてぃ 5539 はぶぬ をぅいが すら わからんくとぅ、ゆー くくりり よー。(ハブがいるかどうか分からないので、よく注意しなさいよ) 2240 をーじ 王子 5540 うしゅがなしーめーぬ うぃきぐゎんぐゎ、さちうすがなしーめーぬ うぃきぐゎんぐゎんかい をーじんでぃ いーん。あんしから、うしゅがなしーめーんかい ちぢゅる くれーんかいん をーじんでぃ いーん。(王様の息子、先王の息子に王子という。それから、王に次ぐ位にも王子という) っわ 2241 っわー 豚 っわー じし〈豚肉〉 5541 しまっんまりぬ あぐーんでぃーる っわーぬどぅ まーさんでぃ いらっとーん。(原産のアグーという豚がおいしいと言われている) 5542 っわーじしぇー うちなーをぅてー をぅいみしちびぬ かみむん ちゅくいる ばすねー かんなじ ちかいる むん やん。(豚肉は沖縄では年間行事の料理を作る際には必ず使うものだ) 2242 っわー〜 上 1346 っわーび がー 表面の皮 5543 りんごぬ っわーびがー んち じょーじぇー はじみから なー ないるまでぃ ちらさんぐとぅ んちゅん。(リンゴの皮剝き上手は始めから終わりまで切らさないで剥く) 1347 っわー しば 上唇 5544 っわーしばぬ ふぃっさる っちゅん をぅれー、ぶったらー そーしん をぅん。(上唇が薄いひともいれば、厚ぼったいのもいる) 1348 っわー ぢ 外出着 5545 ふかから けーいねー、っわーぢ はぢてぃ ちのー けーりわどぅ ゆくらりーる。(外から帰ると、外出着を脱いで着替えてからがくつろげる) (参照)ふかからちやー 1349 っわー ぢらー うわべだけの面構え 5546 くちしぇー ちゅらむにー そーしが、ちもー あねー あらん、っわーぢらーどぅ やる。(口では飾った言葉を使っているが、心はそうではなく、うわべだけの面構えだ) 1350 っわー ふぃじ 口ひげ 5547 しんにんぬ ぐとぅ っわーふぃじん、しちゃふぃじん みーらちょーしが、てぃーいりすしぇー あんましこー ねーん がやー?(仙人のように口ひげもあごひげも生やしているが、手入れをするのは面倒ではないのかねえ) 2243 っわーぎーん 追う、追いはらう っわーぎたん、っわーぎらん、っわーぎてぃ 5548 あれー いちん やながんまりっし あんまーんかい っわーぎらっとーたん。(あの人はいつもいたずらをしてお母さんに追われていた) 5549 いちん なんどぅちん ねーん っちゅぬ やーんかい ふぇーりんちちゅーくとぅ、ありが ちーねー っわーぎり よー。(いつ何時でも人の家に入り込んでくるので、あの人が来たら追い払いなさいよ) 2244 っわーすん 成長させる、増やす っわーちゃん、っわーさん、っわーち (参照)ふどぅっわーすん 2245 っわーち おしゃれ っわーちゃー/っわーちな むん〈おしゃれな者〉 5550 うぃきが やてぃん、ちゃっさ とぅし っんぢん、っわーち すし やん。(男性でも、いくら年をとっても、おしゃれするものだ) 2246 っわーちち 天候 5551 ちきゅーぬ いふぃぐゎーなー たった あちく なてぃ ちょーくとぅ、ちかぐろー っわーちちぬ いふなー なてぃちょーん。(地球が少しずつだんだん暖まってくるので、近頃は天候がおかしくなってきている) 2247 っわーちみしぇーん お元気でいらっしゃる っわーちみそーちゃん、っわーちみそーらん、っわーちみそーち 5552 「うんじょー っわーちみしぇーみ?」「っやーん あっちゅてぃー?」(「貴方はお元気でいらっしゃいますか」「お前も元気だったか」) 2248 っわーない やきもち、嫉妬 5553 ちょーでーどぅーさーぬ っわーなえー まーんかい やてぃん あしが、どぅくから やいねー ましぇー あらん。(兄弟姉妹同士のやきもちは何処の家でもあるが、度が過ぎるのはよくない) 2249 っわーば 余計 5554 っわーば ぐとぅ さー/っわーばー(余計なことをする人) 5555 っわーばー さん けー。(余計なことはするな) 1351 っわーば ぐとぅ 余計なこと 5556 いーる くとー ゐーくとぅ やしが、っわーば ぐとぅ ゆまーに しめーねー ゆーちらー ねーん ないん。(言っていることは好い事なのだが、余計なことをしゃべって終いには何のかいもなくなる) 5557 えーてぃぬ たみ うむてぃ っしとぅらちょーしぇー わかえー すしが、っわーばぐとぅ さりーねー やっけー やん。(相手のためを思ってしてくれているのは分かりはするが、余計なことをされると迷惑だ) 1352 っわーば じん 無駄なお金 5558 ぬーんくぃーん でーぬぐとぅどぅ あくとぅ、っわーばじん してぃ すな よー。でーあがやーから こーてぃくーわ。(何でも値段通りだから、無駄に金を捨てるようなことをするなよ。値段の高いのから買っておいで) 1353 っわーば しわ 余計な心配、とりこし苦労 5559 くれー わったー ちねーぬくとぅどぅ やくとぅ、っやーまでぃ しわ しーねー っわーばしわどぅ ないん どー。(これは自分たち家族のことなので、あなたまで心配したらとりこし苦労になるよ) (参考)「っわーば うみー」とも言う 1354 っわーば ぢけー 無駄使い 5560 ちかいる むんどぅ こーいる、ぬーやーくぃーやー ふさくとぅんち こーいねー、っわーばぢけー ないん どー。(使う物こそ買うのであって、何でもかんでも欲しいからといって買うと、無駄使いになるよ) 1355 っわーば ぢむ 余計な考え 5561 りんち すしぇー、どぅーなーが じしんぬ ねーんくとぅ、うぬ よーに っわーばぢむ むちゅん。(ねたむのは、自分が自信がないので、そのような余計な考えをもつ) 2250 っわーび 表面 1356 っわーび ぢゅらー 外見をつくろう者 5562 「っわーびぢゅらーが うちくんじょー」ん あくとぅ、かーぎんかい まんぶりー しーねー、あとー でーじ ないん どー。(「外見は美しくても内心は根性悪」ということもあるので、容姿にぞっこん惚れ込んだら、終いには困ったことになるよ) 1357 っわーび なんどぅるー 表面はつるつるしているもの 5563 んなぢぇー っわーびなんどぅるー やてぃ、とぅいんちかみん ならん。(ウナギは表面がぬるぬるしていて、とっつかめない) 2251 っわーりーん 追われる っわーりたん、っわーりらん、っわーりてぃ 5564 なまー しくちんかい っわーっとーてぃ どぅく いちゅなさぬ。(今は仕事に追われてあまりにも忙しい) っうぃ 2252 っうぃー 上 1358 っうぃー むてぃ 川上 5565 かーらぬ っうぃーむてぃから うすまさ まぎむむぬ ゆったいくゎったい ながりてぃ ちゅーたん。(川上からすごく大きな桃がゆらりゆらりと流れてきた) 5566 かーらぬ っうぃーむてぃぬ みじぇー しんちりてぃ ふぃじゅってーんっし まーさん。(川上の水は澄んで冷たくておいしい) 2253 っうぃーちぇー をぅがむん お会いする 〜をぅがだん、〜をぅがまん、〜をぅがでぃ 5567 しまくとぅば ふぃるみーる はなし するたみに けんちじんかい っうぃーちぇーをぅがむん。(県知事にしまくとぅばを普及する話をするためにお会いする) 2254 っうぃーちゅん 揺れ動く 5568 ぢーぬ っうぃーちょーしが、まぎねーどぅ やがやー?(地面が揺れているが、大きな地震なのかねえ) 2255 っうぃーぢゅん 泳ぐ っうぃーぢゃん、っうぃーがん、っうぃーぢ 5569 やまとぅぬ わかむんぬ っうぃーぢゃーんかえー しけーをぅてぃん いーびんかい いーるあたいぬ むんぬ をぅん どー。(日本本土の若者の水泳選手には世界でもトップの者がいるよ) 2256 っうぃーちょー ウイキョー 5570 っうぃーちょーや くすいむんとぅっし なまー ゆー ちかーっとーん。(ウイキョーは薬草として現在はよく使われている) 2257 っうぃー ぬぢゅん 追い抜く 〜ぬぢゃん、〜ぬがん、〜ぬぢ 5571 どぅーぬ めーんかい なとーる っちゅ みっちゃい っうぃーぬぢ いちばん なたん。(自分の前になっている人を三人追い抜いて一番になった) 2258 っうぃー ほーいん 追い払う 〜ほーたん、〜ほーてぃ、〜ほーてぃ 5572 むぬ うやー っうぃーほーいしぇー ちゃー しぇー まし がやー?(物売りを追い払うにはいったいどうすればいいのかねえ) 2259 っうぃー まーすん 追い回す 〜まーちゃん、〜まーさん、〜まーち 5573 わんが にぢりんかい っんぢん、ふぃぢゃいんかい っんぢん、うーやーからからっし あんすか なー っちゅ っうぃーまーすな けー。(私が右に行っても左に行っても人を追っかけて来て、そんなにもう人を追い回すな) 2260 っうぃーゆん 老いる っうぃーたん、っうぃーらん、っうぃーてぃ 5574 くぬ やーしぇーや っうぃーとーくとぅ まきてぃくぃみそーれー。(この野菜は成長し過ぎているので安くしてください) 1359 ふどぅ っうぃーゆん 成長する 〜っうぃーたん、〜っうぃーらん、〜っうぃーてぃ 5575 いったー とぅいぐゎーや ふどぅっうぃーとーん やー。(あなたのうちの雛は大きくなっているね) 1360 っうぃっちゅ お年寄り 5576 っうぃっちゅ あたらさ さわどぅ ながぬち んーぢゅる くとぅぬ ないる。(お年寄りを大切にしてこそ長生きしてもらうことができる) (参考)うぃっちゅ(酔っぱらい) 2261 っうぃーゆん 植える っうぃーたん、っうぃーらん、っうぃーてぃ 5577 ないむんぬ きー っうぃーてぃ みーぬ ないし まちかんてぃー そーん。(果物の木を植えて実がなるのを楽しみに待っている) 1361 っうぃー やんぢゅん 成長し過ぎて悪くなる 〜やんたん、〜やんだん、〜やんてぃ 5578 っちゅん、いちむしん、ないむぬん っうぃーやんてぃちゅーしぇー しかたー ねーらん。(人も動物も果物も成長し過ぎると悪くなってくるのは仕方がないことだ) っうぇ 2262 っうぇーか 親戚 っうぇーかー/っうぇーかんちゅ〈親戚の者〉 5579 かーま っうぇーかどぅ やる ゐ?(遠い親戚なのか) 5580 いふぃぐゎーぬ っうぇーかどぅ やる ゐ?(ちょっとした親戚なのか) 5581 ちかさる っうぇーかどぅ やる ゐ?(近い親戚なのか) 5582 まぎっうぇーかどぅ やる ゐ?(大きな屋敷の親戚なのか) 1362 っうぇーか はろーじ 親類縁者 5583 あったーや わったーとぅ っうぇーかはろーじ なとーん。(あの家の人たちは私たちの親類縁者になっている) 1363 っうぇーか びれー 親戚付き合い 5584 なまから あとー なーふぃん っうぇーかびれー さ やー。(これからはもっと親戚付き合いをしようね) 2263 っうぇーき 富裕 5585 くみ あちねー さーに っうぇーき すん。(米屋の商売で裕福になる) 5586 っうぇーきふぃんすーや ふぃらぬ うりぬぶい。(貧乏金持ちは坂の上り下りのようにいつもそうだとは限らない) 1364 っうぇーきー/っうぇーき んちゅ 金持ち 5587 あったーや うすまさ っうぇーきー どー。(あのうちはすごい金持ちだよ) 2264 っうぇーく 櫂 5588 っうぇーくさーに くーぢゅる ふにん なまー いきらく なとーん。(櫂で漕ぐ舟も今は少なくなっている) 2265 っうぇーだ 合間 5589 はなしぬ っうぇーだなかい うきふぃんとーぬ じかぬん いってぃ うむっさ しみーん。(話の合間に質問に答える時間も入れておもしろくさせる) 2266 っうぇーま 間 5590 くぬ まちやー あさぬ じゅーじから ゆさんでぃぬ ごじまでぃぬ っうぇーまー あちょーん。(この店は朝の10時から夕方の5時までの間は開いている) 5591 いちにんぬ っうぇーまなかい いくけーんぬ やしみぬ あが?(一年の間に何回の休みがあるのか) 2267 っうぇんちゅ ネズミ 5592 なまぬ まやーや っちゅなり そーくとぅが やら、かみむぬん まんどーくとぅが やら、っうぇんちょー とぅらん なとーん。(今の猫は飼い慣れているからなのか、食べ物が多いせいなのか、ネズミを捕らなくなっている) 1365 っうぇんちゅ やーまー ネズミ捕り 5593 ちかぐろー っうぇんちゅやーまーや んーだらん なとーん。(近頃はネズミ捕りは見えなくなっている) 2268 っうぇんみ 降参 5594 「なー っうぇんみ すみ?」「ゐーゐー、なーだ」(「もう降参か?」「いいや、まだ」) 2269 んかし んちゅ 昔の人 5595 んかしんちゅぬ じんぶのー んかしばなしとぅか んかしぬ いくとぅばんかい うほーく ちまーっとーん。(昔の人の知恵が昔話や昔の格言にたくさん詰まっている) 2270 んかぢ ムカデ 5596 ぬーんち んかぢぇー うっさきーぬ ふぃさぬ ねーんねー ならん がやー?(どうしてムカデはそんなにたくさんの足がないといけないのかなあ) 2271 んけー はな 会うなり 5597 んけーはなから あっく する むのー あらんしが、ふしがらん あたい またさってぃ、にじららん なてぃ うすまさ ぬらたん。(会うなり怒鳴りつけるものではないが、いやというほど待たされて、がまんできなくなって激怒した) 2272 んじ 刺 5598 ちゅらばなんかえー んじぬ あん。ちゅらかーぎーんかけー うちくんじょーぬ あんでぃ。(きれいな花には刺がある。美人には変なプライドがあるって) 2273 んかいん 向かう んかたん、んかーん、んかてぃ 5599 ぬーが やら わからんしが、ちむぬ んかいる とぅくるとぅ んかーん とぅくるぬ あん。(どうしてかわからないが、気持ちが向かうところと向かわないところがある) 2274 んきーん 向ける んきたん、んきらん、んきてぃ 5600 やーぢゅくい する ばすねー じょーや ふぇーとぅか あがりんかい んきーん。(家造りするときには門は南や東に向ける) 2275 んきーん 剥ける んきたん、んきらん、んきてぃ 5601 はまをぅてぃ なげー てぃーだぶーい そーたくとぅ、かーぬ んきてぃ ふぃーらちやんっし にんだらんたん。(浜で長いこと日向ぼっこしたので、皮がむけてひりひり痛くて眠れなかった) 5602 はぼー まぎー ないる かーじ かーぬ んきーん。(ハブは大きくなるたびに脱皮する) 2276 んけーいん 迎える んけーたん、んけーらん、んけーてぃ 5603 ゆすぐにから ちゅーる どぅし んけーが ひこーじょーんかい っんぢゃん。(外国から来る友を迎えに空港に行った) 2277 んじゅ/んーじゅ 溝 5604 なまぬ んーじゅぐゎーや ふたぬ ちちょーくとぅ ちゃーきなーや されーるくとー ならん なたん。(現在の溝は蓋が付いているので、すぐにはさらうことはできなくなった) 2278 んす 味噌 5605 やーうーちー する ばすねー、まじぇー んす、まーすから しむんかい うちきとーちゅん。(引っ越しするときには、まずは味噌、塩から台所に置いておく) 2279 んす 御衣 5606 ぢのーんぬ むいぬかーんかえー とぅびんすはにんすぬ ちてーばなしぬ あん。(宜野湾の杜の涌泉には羽衣伝説がある) 2280 んぞ 恋人 5607 うぃきがぬ うむやーぐゎーんかえー んぞんでぃ いち、うぃなぐぬ うむとーる っちゅんかえー さとぅんでぃ いーん。(男性の恋人に「んぞ」言って、女性が心を寄せている男には「さとぅ」と言う) 2281 んだ どれ、こら 5608 んだ、みしれー。(どれ、見せなさい) 5609 んだ、んーち んーだ。(どれ、見てみよう) 5610 んだ、あんしぇー かでぃ んーだ。(どれ、それでは食べてみようか) 5611 んだ、くまんかい ちまーに。(こら、ここに来い) 2282 んだすん 濡らす んだちゃん、んださん、んだち 5612 ぬみむん いーけーらさーに ゆどーる しゅむち んだち ねーらん。(飲み物をこぼして読んでいる本を濡らしてしまった) 2283 んち くーが 剥き卵 5613 やまとぅから ちゃる あぬ うぃなごー いるん まっしーらっし はだん んちくーがぬ はだ そーん。(本土から来たあの女性は色も真っ白で肌も剥き卵の肌をしている) 2284 んちゃ/んーちゃ 土 5614 うふあみぬ ふいねー、あかんーちゃぬ うみんかい ながりてぃ ちゅらうめー ゆぐさってぃ ならんさ やー。(大雨が降ると、赤土が海に流れて美しい海は汚される、しょうがないね) 5615 やんばるぬ んーちゃー ないむぬん ゆーできてぃ はなん ゆー さかすん やー。(山原の土壌は果物がよくでき、花もよく咲かすね) 2285 んちゃ なるほど 5616 んちゃ、あん やさ。(なるほど、そうだ) 2286 んぢゃ〜 苦 (参考)「んぢゃさん」(苦い)からの派生 1366 んぢゃ ゆー 凶年 (参考)あま ゆー(豊年) 1367 んぢゃ われー 苦笑い 5617 うぬ っちゅぬ めーをぅてぃ ふみたっくゎーちゃくとぅ、んぢゃわれー そーたん。(本人の前で褒めちぎったので、苦笑いしていた) 1368 んぢゃ がみ まずそうに食べること 5618 んぢゃがみ そーしが、まーこーねーんどぅ あみ?(まずそうに食べているが、おいしくないのか) 1369 んぢゃ むん 苦い食べ物、飲み物 5619 ゴーヤー、んぢゃな、フーチバーや んじゃむん やしが、んぢゃさくとぅどぅ くすいむん やる。(ゴーヤー、苦菜、よもぎは苦いものだが、苦いからこそ滋養なのだ) 1370 んぢゃり むん 根性悪い者 5620 あれー したたか んぢゃりむん やくとぅ、どぅしぇー さんしぇー まし どー。(あの人はかなりの悪なので、友人にはしない方がいいよ) 2287 んぢゃちゅん 磨く んぢゃちゃん、んぢゃかん、んぢゃち 5621 かがんぬ ゆぐりとーくとぅ んぢゃけー。(鏡が汚れているので、磨きなさい) 2288 んぢゃりーん 乱れる、散らかる んじゃりたん、んじゃりらん、んじゃりてぃ 5622 うふかじぬ あとー、なーぬ きーぬ ゆだん をぅーりてぃ、あっちゅる みち はばかてぃ、ちゃーっし しじみれー しむが わからん あたい んぢゃりとーたん。(台風一過、庭の木の枝も折れて、歩く道もふさがって、どのようにして片付ければいいのか分からないほど散らかっていた) 2289 んちゅ おととし 5623 っやー っくゎー んちゅなてぃぬ なちんちゅなてぃぬ なちどぅどぅ  いちゃたしが、あったに うふっちゅ なとーんねー すさ やー。(あなたの息子に会ったのはおととしの夏だったが、急に大人になったようだね) (参考)「んちゅ」(3年)はその年から数えて3年なので、実際は〈一昨年〉を意味する 2290 んちゅん/んーちゅん 剥く んちゃん、んかん、んち 5624 でーくに/しぶい/じゃがいも/くにぶぬ かー んちゅん。(だいこん/冬瓜/じゃがいも/みかんの皮をむく) 5625 くにぶぬ かー んち うむやーぐゎーんかい かまちゃくとぅ、ぬー やかにん くゎっちー ないさんでぃる いるぬ みーとーたん。(恋人にミカンの皮を剥いて食べさせたら、何よりの御馳走だと言わんばかりの顔つきをしていた) 2291 〜んちゅん 〜込む 〜んちゃん、〜んかん、〜んち 5626 なぎんちゅん(投げ込む)、うしんちゅん(押し込む)、ふぇーりんちゅん(入り込む)、さしんちゅん(差し込む) 5627 ふくるんかい いーる うっさっし 100ゑん やくとぅ、まーみなー なーふぃん ちみんけー。(袋に入るだけ100円なので、もっともやしを詰め込みなさい) 5628 うちなーすがいんかえー ふかから うーび ちかーんぐとぅ うしんちーっし ちーる しーよーぬ あん。(琉装には外側から帯を使わないで押し込む着付けもある) 2292 んぢゅん/んーぢゅん 見る んーちゃん、んーだん、んーち 2293 んでぃーん 濡れる んでぃたん、んでぃらん、んでぃてぃ 5629 みち あっちょーるばすに あったに あみぬ ふやーに んでぃたくとぅ、しぷーとぅ なとーたん。(道を歩いているときに急に雨が降って濡れたので、びしょぬれになった) 2294 んでー でも、など 5630 やーしく なてぃ むぬんでー かでぃんーだ。(お腹がすいて食べ物でも食べてみるか) 5631 コーヒー、ちゃーんでーぬ あしが、じろー まし やが?(コーヒー、お茶などがあるが、どれがいいか) 2295 んな 皆 5632 んなっし わたれー、うとぅるしこーねーらん。(皆で渡れば、恐くはない) 2296 んな〜 空っぽな 1371 んな うっさ ぬか喜び 5633 いっとーしょー あたたしが、くりんかえー いふぇー じんぬ かかいんでぃ わかてぃ んなうっさ しみらさったん。(一等賞当たったが、これにはお金が少しかかると分かってぬか喜びさせられた) 1372 んな くち 何も食べさせないさま 5634 ちゅーらー ちゅーんどー んでぃち くれー しむるむんぬ、あったに ちゃくとぅ んなくち しみてぃ ちむ やどーん。(来るなら来るよといって来ればいいのに、不意に来たので何も食べさせないで気にしている) (参考)んなくち しみてぃ=かますしん ねーらんくとぅ(食べさせるのもないので) 1373 んな ぐるま 空車 5635 こーこーやきゅーぬ ぜんこくたいくゎいぬ うふみーむんぬ ばすねー、すーぶぬ うわいるまでぃ たくしーや んなぐるまっし あっかちょーんでぃ。(高校野球の全国大会の大きな対戦の際には、試合の終わるまでタクシーは空車で走らせているんだって) 1374 んな たるがき 空頼み 5636 じんむちゃー うや やてぃん いちまでぃん たるがきらりーる むのー あらん、いちかー んなたるがき ないるくとぅん あん。(金持ちの親であってもいつまでも頼れるものではない、いつかは空頼みになってしまうこともある) 1375 んな でぃー から でぃー 手ぶら 5637 たびから んなでぃーからでぃーっし けーいしぇー ちむがかいん すしが、どぅーぬ にーん あくとぅ、なーぎむん こーてぃ むっちちゅーしぇー あんまさん。(旅行から手ぶらで帰るのは気が引けるが、自分の荷物もあるので、お土産を買って持ってくるのは面倒だ) 1376 んな どぅー 身一つ 5638 んかしぇー じんぬ ねーらんたくとぅ にーびち しん んなどぅーっし をぅとぅぬ とぅくるんかい っんぢゃん。(昔はお金がなかったので、結婚しても身一つで行った) 1377 んな なんぢ 徒労 5639 たーからん うしちきらってぃ そーる むのー あらん、どぅーぬ しーぶさ あてぃどぅ そーくとぅ、ボランティアんかい んななんぢんでぃ いーしぇー あたらん。くれー じんしぇー こーららん くとぅどぅ やる。(誰から押しつけられてしているものではない、自分がしたくてしているのだから、ボランティアに徒労というのは適当ではない。これはお金では買えないことなのだ) 1378 んな まち むなしく待つこと 5640 いくさ あとー いちちが をぅら、しぢが をぅら わからん をぅとぅ んなまち そーる とぅじぬちゃーが まんどーたん。(戦後は生きているのか、死んでいるのか分からない夫をむなしく待っている妻たちがたくさん居た) 1379 んな ばい ぼんやり目を見開いていること 5641 あれー ちゃー みーん んなばい そーてぃ まーん んちぇーをぅらん、どぅしぬ みーぬ めーから とぅーてぃん わからん、っちゅぬふぃさ くんぴたい、まやーぬ じゅー くんぴたい そーん。(あの人はぼんやりしていてどこも見てはいない、友人が目の前を通っても分からない、他人の足を踏んづけたり、猫のしっぽを踏みつけたりしている) 1380 んな ゐー ただ座っていること 5642 ふぃさ やでぃ あっからんくとぅ、んなゐー そーてぃ っちゅぬ とぅーいし んーちゃい、くるまぬ とぅーいし んーちゃいっし ゆくとーん。(足が痛くて歩けないので、ただ座っていて人が通るのを見たり、車が通るのをみたりして休んでいる) 1381 んな わた 空腹 5643 んなわた やれー ぬー やてぃん かむん。やーさぬどぅ まーさる。(空腹であれば何でも食べる。お腹がすいているから何でもおいしい) 2297 〜んなーら 〜のそんなに早く 5644 ぶかりー ないくとぅ、あさんなーらから っちゅぬ やーんかい じん いみーが ちゅーる むのー あらん。(縁起が悪いので、朝早くから人様の家に集金に来るものではない) 5645 あかちちんなーらから(夜明けから)、そーぐゎちんなーらから(正月早々から) 2298 んに 胸 5646 むとぅびれーとぅ あちゃー いちゃらりーくとぅ んに だくみかち にんだらんたん。(元カノと明日会えるので胸をときめかして眠れなかった) 5647 ちゃっさ たぬまってぃん ならんくとー あいどぅ すくとぅ、くとぅわてぃ けーてぃちゃしが、なま なてぃ んに やどーん。(いくら頼まれてもできないことはあるので、断って帰って来たが、今になって胸を痛めている) 1382 んに ぎー 胸毛 5648 うちなーをぅてぃ うぃきがぬちゃーぬ んにぎーや ふぃるましーくとー あらん。(沖縄では男性の胸毛は珍しいことではない) 1383 んに ぐち みぞおち 5649 んにぐち ふぃじさーに ちかりやーに いーちまでぃー っし しなーしなー そーたん。(みぞおちを肘で突かれて息が止まって死にそうになった) 5650 ちかぐろー んにぐち やだい、ながにぬ やだい するとぅちぬ あしが、やんめー やがやー?(最近はみぞおちが痛かったり、背中が痛むときもあるが、病気なのかなあ) 1384 んに じーら 心労、心痛 5651 っやー はなし ちちゃーに わんまでぃ んにじーら いっちょーんねー すさー。(あなたの話を聞いて私までも心が締め付けられるようだ) 2299 〜んねー 〜のよう 5652 っやー ちのー ぬーじんねーぬ いるがら やん やー。(あなたの着物は虹のような色柄だね) 5653 はぶぬ ぐとぅ そーる なーぬ みちんかい あたくとぅ たましぬぎたん。(ハブのような縄が道にあったのでびっくりした) 5654 ありが どぅー っんぢゅかしよーや みじぬ ながりーんねーどぅ やっさ やー。(あの人の体の動かし方は実に水が流れるようだね) 2300 んぱ/んーぱ いや、否 5655 くり しぇー。んぱ!(これをしなさい。いや!) 5656 んぱんぱ そーん。(いやがっている) 5657 「ぬーが っやーや ふぃじふぃんとーぬ ねーんしが、しーぶしこーねーんどぅ ある ゐ?」「をぅーをぅー、んぱー あいびらん どー」(「どうしてあなたは返答がないが、したくはないのか」「いいえ、いやではありませんよ」) 2301 〜んぱー 〜を嫌がるさま 5658 ぬーが っやーや いかんぱー/かまんぱー すが/する?(どうしてあなたは行く/食べるのを嫌がるのか) 5659 ぬーんち っやーや こーらんぱー/ちからんぱーどぅ そーみ?(どうしてあなたは買う/使うのを嫌がっているの) 5660 いちゅんでぃ いちから、なー ないねー いかんぱー そーん。(行くと言っていたのに、いざとなって行くのを嫌がっている) 5661 なーぬ ほーちかち しぇーんでぃ いちゃしが、んぱーんぱー さがなー そーん。(庭の掃除をしなさいと言ったが、嫌々ながらしている) 2302 んぱな ぐみ 御花米 5662 うぐゎんぬ ばすねー、んぱなぐみとぅ うじゃきさーに うかみがなしーんかい うとぅーし かきーん。(祈願の際には、御花米と御酒で神様に申し立てる) 2303 んもー こっこい/んもー がっくい ごっつんこ 5663 「んもーこっこい」 んでぃいーしぇー、わらびとぅ たんかー なてぃ ふぃちぇーとぅ ふぃちぇー あーする あしび やん。(「んもーこっこい」というのは、子どもと向き合っておでことおでこを合わせる遊びだ) 2304 んーぢゅん 見る んーちゃん、んーだん、んーち 5664 っちゅぬ じゃーふぇー そーしぇー んーだんふーなーや すな けー。(人が困っているのを見ないふりはするな) 5665 ありが くとー んーちゃい ちちゃいっし ゆー しっちょーん。(あの人のことは見たり聞いたりしてよく知っている) っん 2305 っんがーっんがー おぎゃーおぎゃー 5666 うちなーぬ あかんぐゎー っんがーんっがーんでぃ なちゅん。(沖縄の赤ちゃんはッンガーッンガーと泣く) 2306 っんぢ ほんとか?(確認) 5667 っんぢ、あん やみ?(そうなのか) 5668 っんぢ、いったーや にーびち さんでぃ なー?(あなた方は結婚したって、ほんとか) 5669 っんぢ、いったーや ぼーぢゃー なちゃんでぃ なー?(あなた方は赤ん坊が産まれたって、ほんとか) 5670 っんぢ、いったーや まぎやー ふちゃんでぃ なー?(あなた方は大きな家を建てたって、ほんとか) 2307 っんぢーん 出る っんぢたん、っんぢらん、っんぢてぃ 1385 っんぢ いり 出入り 5671 くんちちぇー じんぬ っんぢいりぬ うふさん。(今月はお金の出入りが多い) 1386 っんぢてぃ/っんぢとーてぃ 〜のくせに/〜でありながら 5672 わらびぬ っんぢてぃ くさむにーっし っちゅんかい わらーりーん どー。(子どものくせに偉そうな口をきいて人に笑われるよ) 5673 ゆちゃぬむんぬ っんぢとーてぃ ゆー うんなくとぅ いらりーたる。ふぃるまさっさ。(いい歳をした者がよくそんなことを言えたものだ。解せないことだ) 1387 っんぢ たちゅん 出発する 〜たっちゃん、〜たたん、〜たっち 5674 っんぢたちゅる ふぃー やしが、うふかじさーに ちゅらーさ あしどぅみ かかたん。(出発する日だが、台風ですっかり足止めをくらった) 1388 っんぢ たち 出発 5675 っんぢたちぬ 20ぷん めーねー ひこーきんかい ぬいるくとぅ なとーん。(出発の20分前には搭乗することになっている) 1389 っんぢ しこーい 出発準備 5676 ひこーきぬ っんぢたちぬ 40ぷん めーねー っんぢしこーいぬ はじまいん。(飛行機の出発の40分前には出発準備が始まる) 1390 っんぢ すがい 外出支度 5677 とぅじぇー っんぢすがいぬ ふぇーさん。(妻は外出支度がはやい) 1391 っんぢり めー/っんぢふぁ 出費、支出 5678 わったーや いりめーや いきらさしが、っんじりめーや どぅく うふさぬ、なー ちーちー すさ。(私の家は収入は少ないが、支出はあまりに多くて、もう動きがとれない) (参考)「いり めー/いりふぁ」の反義語 2308 っんぢゃい ちゃい すん 行ったり来たりする 〜さん、〜さん、〜っし 5679 うぬ とぅし なれーからー いさぬ やーとぅ どぅーぬ やーとぅ っんぢゃいちゃいびけーどぅ そーん。(こんな歳になってからは病院と家を行ったり来たりばかりしている) 2309 っんぢゃすん 出す っんぢゃちゃん、っんぢゃさん、っんぢゃち 5680 じんぬ たらーんくとぅ、っやーさーに たしめーとーてぃ っんじゃちょーき よー。(お金が足りないので、あなたで立て替えて出しておいてね) 5681 すびゆーうぇー(=やーちゅくい うゆうぇー)ぬ うすでー っんぢゃちゃしが、しむさんでぃち とぅらんたん。(新築祝いの祝儀を差し出したが、いいよと言って受け取らなかった) 2310 っんぢゃに/っんぢゃなー どもり/どもる者 5682 あれー っんぢゃに すん やー。(あの人はどもるね) 2311 っんぢゃる 去る 5683 っんぢゃる ぐんぐゎちぐにちに はじみてぃ いちまんぬ ハーリー みーが っんぢゃん。(去る5月5日に初めて糸満ハーリーを見に行った) 2312 っんぢゅちゅん 動く、行動する っんぢゅちゃん、っんぢゅかん、っんぢゅち 5684 なまー っちょー っんぢゅかん、ちぶるん ちかーん なてぃ、きかいぬどぅ っんぢゅちょーくとぅ、ながぬちぇー しーうーさん ないん どー。(現代は人は動かない、頭もつかわなくなって、機械が動いているので、長生きはできなくなるよ) 5685 くちから っんぢゃしーねー しぐ っんぢゅちゅん。(有言実行) 5686 わん とぅちーや こーてぃから なー 50にん なとーしが、なま ちきてぃん ちゃーん さん、っんぢゅちょーん。(私の時計は買ってから50年なっているが、今でもどうもしなくて、動いている) 5687 っちょー ゐぬ じんぶんどぅ やん どー。ないみ、ならんしぇー ちゃぬ あたい っんぢゅちゅみ、っんぢゅかに、さーに わかいさ。(人の頭の働きは一緒だよ。できるか、できないのはどの程度積極的に動くのか、動かないのか、で分かるものだよ) 1392 っんぢゅち 行動的 5688 っんぢゅちぬ あん。(行動的である) (参考)うぐちむち(積極的な人) 2313 っんなびー 砕け米 5689 んかしんちょー っんむ かだい っんなびー かだい っしどぅ ふどぅっうぃーてぃ ちゃる。(昔の人は芋を食べたり砕け米を食べたりして大きくなってきた) 2314 っんに 稲 5690 たまぐしくぬ うきんじゅはいんじょー うちなーんぢ はじみてぃ っんにぬ っうぃーらったる とぅくま やん。(玉城村の受水走水は沖縄で初めて稲が植えられた場所だ) 2315 っんば クジラの油脂 5691 っんばー くじらぬ あんだ やしが、そーぐゎちぬ くゎっちーぬ てぃーち やん。(「っんば」はクジラの油脂だが、正月のごちそうの1つである) 2316 っんばし クワズイモ 5692 っんばしぇー かまらんしが、くすいむん ないん。ふぁーや しちぐゎちぬ うーくい するばすに ちとぅ ちちむる うちゅくぃーとぅっし ちかいん。(クワズイモは食べられないが、薬草になる。葉は盆の送りをするときにみやげを包む風呂敷として使う) 2317 っんびーん 怯える っんびたん、っんびらん、っんびてぃ 5693 まちりぬ はなびぬ まぎさとぅ うとぅぬ まぎさんかい ぐまわらびが っんびーてぃ なちょーたん。(祭りの花火の大きさと音の大きさに幼い子どもが怯えて泣いていた) 2318 っんぶっくぃーん 溺れる っんぶっくぃたん、っんぶっくぃらん、っんぶっくぃてぃ 5694 さけー ぬむしどぅ やる。さきんかえー っんぶっくぃーてー ならん。(酒は飲むものだ。酒には溺れてはならない) 2319 っんぶすん 煮物にする っんぶちゃん、っんぶさん、っんぶち 5695 ナーベーラーや っんぶち どぅーじるぐゎー っんぢゃさーに かめー。(ヘチマは煮物にして野菜のエキスを出して食べなさい) 1393 っんぶさー 煮物、野菜炒め 5696 「っんぶさー」や どぅーじるぬ っんぢーる やーしぇーぬ いっちょーてぃ、とーふとぅ っわーじし ぐー なち ちゅくいる かみむん やん。(「っんぶさー」は元汁が出る野菜が入っていて、豆腐と豚肉を混ぜて作る食べ物だ) 5697 ふーりんなーっんぶさー/かんだばーっんぶさー/うんちぇーっんぶさー しぇー。(ほうれんそう/芋の葉/空心菜の炒め物にしなさい) 2320 っんぶ〜 重 (参考)っんぶさん(重い)からの派生 1394 っんぶ し 重し 5698 ちきむんぬ っんぶしぇー っんぶいしぬ ちかーっとーん。(漬け物の重しは重い石が使われている) 1395 っんぶ にー 重荷 5699 っちゅぬ いちちゅる みちぇー っんぶにー かたみてぃ あっちゅるぐとぅ やん。(人生は重荷を担いで行く如し) 2321 っんぶりーん 蒸れる っんぶりたん、っんぶりらん、っんぶりてぃ 5700 くぬ あちさー っんぶりーるぐとぅどぅ ある。(この暑さは蒸れるような暑さだ) 2322 っんぶらすん 蒸らす、暖める っんぶらちゃん、っんぶらさん、っんぶらち 5701 ぬくいむんぬ っんむ、むち、めーや っんぶらちから かむしが、うりんかい っんぶらしけーさーんでぃ いーん。しろー あちらちから/たぢらちから かむん。(残り物の芋、餅、飯は蒸らしてから食べるが、それに蒸らしかえしという。おつゆは暖めてからから食べる) 2323 っんべーいん 化膿する っんべーたん、っんべーらん、っんべーてぃ 5702 とぅいぬ ししとぅ ぱいのー さくいぬ っんべーいくとぅ かまんしぇー まし。(鶏肉とパインは切り傷が化膿するので、食べない方がいい) 2324 っんべーいん ぬるくする っんべーたん、っんべーらん、っんべーてぃ 5703 くぬ ゆーや どぅく あちさくとぅ みじ いってぃ っんべーり よー。(この湯はあまりに熱いので水を入れてぬるくしなさい) 2325 っんま 馬 5704 っんまー んかしぇー くるまがーい やたん。(馬は昔は車代わりだった) 1396 っんまぬ うやっくゎ お馬の親子 5705 1.っんーまぬ うやっくゎ かながなーとぅかなとぅ いちやてぃん まーじゅーん パッカイ パッカイ あっちゅんどー 2.っんーまぬ あんまー ちむぢゅらさる あんまー っんまぐゎー とぅんけー みーみー パッカイ パッカイ あっちゅんどー(玉那覇朝子訳)  1397 っんま すーぶ 競馬 5706 うちなーをぅてー うしおーらしぇーや あしが、っんますーぼー ふぇーてー をぅらん。(沖縄では闘牛はあるが、競馬は流行っていない) 1398 っんま むちゃー 馬主 5707 んかしとー かわてぃ、っんまむちゃーや じんむちゃー、っんま ぬやーん すくぶん なとーてぃ なー あぎれー まぎじんぬ いっちちゅーん。(昔とは変わって、馬を持っている者は金持ち、騎手は職業になっていて有名になると大金が入って来る) 1399 っんま っうぃー 馬場 5708 あやじょーうふみち、さちやま、うふなー、なちじんなかばるぬ っんまっうぃーや なー うっちょーたん。(綾門大路、崎山、大名、今帰仁仲原の馬場は有名だった) 2326 っんま 午 5709 っんまぬ ふぁーや ふぇー やん。(午の方角は真南である) 2327 っんま そこ 5710 っんまー まー やが?(そこはどこか) (参考)っやーや まーぬ が?(あなたはどこ出身か) 1400 っんまり かー その辺り (参考)うりかー(その辺り)、あまりかー/ありかー(あの辺り)、くまりかー/くりかー(この辺り) 2328 っんまが 孫 5711 っんまがー やまとぅをぅてー みーんかい いってぃん やまんでぃ いらっとーしが、うちなーをぅてぃん っんまがんかえー ちゃー ふとぅきぢら ないん。(孫は本土では目に入れても痛くないと言われているが、沖縄でも孫にはいつも仏顔になる) 2329 っんますん 熟ます、熟させる っんまちゃん、っんまさん、っんまち 5712 まんじゅーういんかえー ないむんとぅ やーしぇーぬ あしが、ないむのー とぅてぃちゃーきやか、いふぇー うちきとーてぃ っんまちからどぅ  かまりーる。(パパヤには果物と野菜用があるが、果物は採ったばかりより、しばらく置いて熟させてからの方が食べられる) 2330 っんまりーん 生まれる っんまりたん、っんまりらん、っんまりてぃ 5713 っんまりらん っんまり そーん。(不遇の生まれをしている) 1401 っんまり じま 故里 5714 っんまりじまぬ くとぅば わしーねー くに わしゆん。っんまりじまぬ くとぅばん わからん わかむんぬちゃーや ぬーぬ あてぃが あら?(故里のことばを忘れると故郷も忘れる。故里のことばも知らない若者たちはいったいどういう当てがあるのか) 1402 っんまり ぢむ 生まれつきの心根、天性 5715 うふっちゅ なてぃん いちまでぃん むちめーぬ っんまりぢむ みーらん なてー ならん。(大人になってもいつまでも独自の生まれつきの心根を見失ってはいけない) 1403 っんまり びー 誕生日 5716 っやー っんまりびーや いち やが?(あなたの誕生日はいつか) 1404 っんまれー 生まれ 5717 っやー っんまれー まー やが?(あなたの生まれはどこか) 2331 っんみー ねえさん 5718 うぃなぐしーじゃ みっちゃいぬ なかをぅてぃ しーじゃ ないしんでー うふっんみー、っんみー、っんみーぐゎーんでぃ なとーん。(三人の姉のなかで、年上順に大姉、中姉、小姉となっている) 2332 っんむ 芋 5719 っんもー はるさーやーをぅてー かかさらん かみむん やたしが、なまー まどぅぬむん なとーん。(芋は農家では主食だったが、現在はおやつになっている) 5720 っんむからー っんむにー、っんむくじぷっとぅるー、っんむじゃきぬ ちゅくらりーん。(芋からは芋練り、芋くず湯、焼酎が作られる) 1405 っんむ うふ すー 芋大公 5721 ぬぐにそーくゎんや、1605にんに とーから っんむぬ ねー むっちっち、ぢーましんじょーが うちなーんかい っんむぢゅくい ふぃるみたくとぅ、やーさ する っちゅぬちゃーぬ いきらく なたんでぃ。やくとぅ、っんむうふすーんでぃーる なーぬ たっちょーん。(野国総管は、1605年に中国から芋の苗を持ってきて、儀間真常が沖縄に芋の栽培を広めたので、ひもじい思いをする人が少なくなったって。それで、芋大公という俗称が生まれている) 1406 っんむ くじ 芋くず 5722 うちなーをぅてー っんむくじっし っんむくじあんだぎー、っんむくじぷっとぅるー ちゅくてぃ ゆー かむん。(沖縄では芋くずで芋くずてんぷら、芋くず練りを作ってよく食べる) 1407 っんむ くじ ぷっとぅるー 芋料理の一種 5723 っんむくじぷっとぅるー ちゅくいる ばすねー、っんむぬくーんかい かちゅー だしじる いってぃ ちりびらーとぅ かまぶく ぐまぢりっし かちゃーち ふらいぱぬんかい あんだ しち ふぃらやーちー すん。(「っんむくじぷっとぅるー」を作るときには、澱粉に鰹出し汁を入れてニラとかまぼこを小さく切ってかき混ぜてフライパンに油を敷いて平たく焼く) 2333 っんめー おばあさん(士族) 5724 っんめーや てぃーぬ なーとぅ いーびんかい はじち いっとーてぃ、からじんかえー じーふぁー さち、いちん ちゅらすがい そーたん。(ばあちゃんは手の甲と指に入れ墨をしていて、髪にはかんざしを挿して、いつも着飾っていた) 5725 っんめーや まるけーてぃなー ながからじ さばちゃい、ふゆぬ しち ないねー さっくぃーん さっこーびん さい すたん。(おばあさんは時々長い髪を梳いたり、冬の季節には咳もしゃっくりもしたりした) (参考)「はんしー」とも言う。はーめー(平民のおばあさん) 2334 あちさん 熱い、暑い 5726 そーなち なてぃ うすまさ あちさん。(本格的な夏になってとても暑い) 2335 あちさん 厚い 5727 あちあちーとぅ そーし(厚いもの、=あちぶったらー) 2336 あたらさん 大切である 5728 むのー あたらさっし ちかいねー、いちまでぃん ちかーりーん。(物は大切に使うと、いつまでも使える) 5729 っちょー たーんでぃ いらんぐとぅ あたらさ しー よー。(人は分け隔てなく大切にしなさいよ) 5730 ゐんぬ あてぃどぅ どぅしん なとーる はじ やくとぅ、どぅしぇー あたらさっし ふぃらてぃいちゅし やん。(縁があってこそ友になっているはずなので、友は大事にしてつき合っていくものだ) 2337 あらさん 太い、荒い、粗い 5731 あまー ふにぬ あらさる たっくぃー やさ やー。(あの家は骨が太い家系だね) 5732 うんちぇーぬ しん あかさーに くーく ちっち いりちゃー しーねー かまりーくとぅ、むぬ かみーよーぬ あらさん。(空心菜の芯を裂いて小さく切って炒めれば食べられるので、食に対する考えが粗雑だ) 2338 あんまさん 気分が悪い、やっかいな、面倒な 5733 にち っんぢてぃ あんまさ そーてぃ にんとーたん。(熱が出て気分を悪くして寝ていた) 5734 わん すばふぃらをぅてー はなしち かかとーる っちゅぬ をぅたしが、うちーが さら うふぇー あんまさん。(私の周囲には風邪をひいている人がいたが、うつったのかすこし気分が悪い) (参考)うちーが すらんち しわそーん(うつるのかと心配している);とぅるばとーしが、まーがな あんまさどぅ ある ゐ?(ぼんやりしているが、どこか悪いの);むんどーぐとぅぬ あやーに ひっかかいむっかかいっし あがかん なてぃ うむいぬぐとぅ ならん。あんまさる くとぅ なとーっさー(面倒な事があってじゃまして前に進まなくて思っているようにならない。やっかいなことになっているよ);どぅく をぅたとーくとぅ、むぬ いーしん あんましく なとーん(あまりにも疲れて、ものを言うのも面倒になっている);みーぬめーぬくとぅ てーげーしー しーねー、あとー あんましく ないん どー(当座を簡単にすますと後でやっかいなことになるよ) 2339 いーだたーさん 大げさである 5735 うれー いーだたーさん やー。(それは大げさだね) 2340 いきらさん 少ない 5736 ちかぐろー しわ する あたい っくゎぬ いきらく なとーくとぅ、っくゎなさーんかい かかいる じぬん むる いちゃんだ ないる くとぅん かんげーらりーん。(近頃心配するほど子どもが少なくなっているので、妊婦にかかる診察代は全部無料になることも考えられる) 5737 あれー むぬいーぬ いきらさぬ/うふさぬ やー。(あの人は口数が少ない/多いね) 2341 いちがたなさん 行きにくい 5738 ゆめー をぅとぅぬ うやぬ やーんかえー ぬーがやら いちがたなさん。(嫁は夫の親の家にはどういうわけか行きにくい) 2342 いちぢらさん 息苦しい 5739 れいぼーぬ っんぢてぃから はしるぐちん たかまどぅん まーんくぃー みちくみてぃ いちぢらさぬ。(冷房機が出てから出入り口も高窓も密閉して息苦しくてならない) 2343 いちゃさん 惜しい 5740 てーげーむんびけー こーてぃ じのー いちゃこー ねーらに?(価値のない物ばかり買ってお金は惜しくないのか) (参照)いちゃさ すん 2344 いちゅなさん 忙しい いちゅなさ〈忙しさ〉 5741 しくちぬ たみに やまとぅんかい いかんねーならん なてぃ、ありくり しじみかち すんでぃち いちゅなさ そーん。(仕事のために本土に行かなくてはならなくなって、あれこれ整理するといって忙しくしている) 5742 ふぃま すし やかー いちゅなさ しぇー ましどぅ やる。ふぃっちー やーぐまい しーねー どぅー よーいん。(暇するより忙しくするのがいい。一日中家にばかりいると体が弱る) 2345 いばさん 狭い 5743 くぬ ちのー どぅーくる(=どぅーっし) あらたくとぅ うすまさ いばく なてぃ じゃーふぇー そーっさー。(この服は自分で洗ったのでだいぶ縮んで困っているよ) (参照)いばいばーとぅ、ふぇーりんちゅん 2346 いふーな 変わった 5744 っちゅぬ いーしぇー むる ちかん、いふーな っちゅ やん やー。(人の言うことはすべて聞かない、変わった人だね) 5745 あれー しまんちゅ なとーてぃ、アミリカーぬ すんねーっし いふーな しーよー すん やー。(あの人は地元なのに、アメリカ人のするような変わった仕方をするね) 2347 いみがしまさん 夢見が悪い 5746 ちかぐろー いふーな いみびかー んーち いみがしまさっさー。(近頃は変な夢ばかり見て夢見が悪い) 2348 いるぢゅらさん (人、花、器が)色が美しい 5747 んかしぇー いるぢゅらーや ちゅらかーぎーんでぃち はん うさっとーたしが、なまー んーぢゅる みーぬ かわとーてぃ ぬーぬ ちゅらさんでー いららん。(昔は色白は美人だと決まっていたが、現在は見る目が変わっていて何がきれいとは言えない) 2349 いるみーやっさん 喜怒哀楽が顔に表れやすい 5748 あれー まっとーばー やてぃ、いっぺー いるみーやっさん やー。(あの人は正直者だから、喜怒哀楽がすぐに顔に表れやすいね) 2350 いんちゃさん 短い いんちゃく〈短く〉 5749 うぃきがぬ うやぬ ふどぅ いんちゃー やくとぅ、っやーん ふどー いんちゃさん やー。(父親の背が低いので、あなたも背は低いね) 5750 からじぇー いんちゃく しん うちゃとーしぇー。(髪は短くしても似合っているさ) 2351 うかーさん 危ない 5751 っちゅびけーん あっちゅる みちはたから ぶーるない じてんしゃ はらしーねー うかーさん どー。(歩道を勢いよく自転車を走らせると危ないよ) 5752 うかーさたくとぅ、うびらじに うふあびーさん。(危なかったので、思わず大声を出した) 5753 ありんかい かむらしーねー、ちゃー ないが すら わからんくとぅ うかーさん どー。(あの人にまかすと、どうなるのかわからないので危険だよ) 5754 ありんかい じん みしーねー/むたしーねー、うかーさん どー。(あの人にお札を見せると/持たせると、危ないよ) 2352 うじらーさん かわいい 5755 くぬ ぼーじゃーや あんし うじらーさる!(この幼児はなんとかわいいことか) 2353 うじらーさぎさん きれい、かわいい 5756 アナウンサーや むる うじらーさぎさしが、っちゅんかい んーだっとーんでぃーる ちむぬ あくとぅどぅ あん なとーがやー?(アナウンサーはみんなきれいだが、人に見られているという意識があるのでそうなっているのかねえ) 2354 うすまさん ものすごい うすまさ〈すごく〉 5757 やーん くるまん むる うーみじんかい ながさってぃ うぬ ちからー うすまさる むん やっさー。(家も車もみんな洪水に押し流がされてその力はものすごいね) 5758 しまくとぅば ふぃるみーる たいくゎいんかいぬ にんじゅぬすなわいや うすまさたん。(しまくとぅばを普及する大会の人数はものすごかった) 5759 あぬっちょー うすまさ ぬーでぃー まぎさん やー。(あの人はとても声が大きい) 2355 うっさぎさん 嬉しそうだ 5760 わらびぬ ぬーやかん しちゅる むん にぢやーに うっさぎさ そーん。(子どもが何よりも好きなものを握って嬉しそうにしている) (参照)にじやーに(我慢して) 2356 うっさん 嬉しい 5761 っちゅぬ いちちょーしぇー うっさ なちかさぬ くいけーし やん。(人が生きているのは悲喜こもごもだ) 2357 うとぅるさん 恐い、怖い 5762 うとぅるさむんぬ みーぶさむん。(恐いもの見たさ) 2358 うびちかなさん よく思い出せない 5763 んかしぬ はなし やくとぅ、ありが なーや ぬーんでぃ いちょーたが うびちかなさん。(昔の話なので、あの人の名前はなんと言っていたかよく思い出せない) 2359 うふさん 多い うふうふーとぅ〈たっぷりと〉 5764 まちりねー、っうぃーりきぐとぅぬ うふさくとぅ、あまくまから うほーくぬ っちゅぬちゃーが あちまいん。(祭りには楽しいことが多いので、あちらこちらから多くの人々が集まる) 5765 ぬー やてぃん うふされー ましんでぃーる くとー あらん、むぬんかい ゆいん どー。じん してぃーぐとぅ ないしぇー こーてーくぃーんな。(何でも多ければいいということではない、ものに依るんだよ。お金を捨てることになるようなものは買ってはくれるな) 5766 うふさに かたじきるー、(多数決で決める場合の遊びのルール) 5767 うふ どぅんもーい(びっくり仰天)、うふ げー(豚の胃)、うふ やーにんじゅ(大家族)、うふ われー(大笑い)、うふ そー(むん)(まぬけ)、うふ むにーさー(ほら吹き)、うふ まーるー(どっしりかまえた人) (参考)まぎー(大きい物、者)はあるが、「うふー」とは言わないように、後者には一般的に抽象的なニュアンスがともなうので、親族や格式などを表わす際によく遣われる。それで、まぎっちゅ(大男、大女)/うふっちゅ(大人)、まぎみち(大きな道)/うふみち(大通り)、まぎいーび(大きな指)/うふいーび(親指)、まぎやー(大きな家)/うふやー(本家)のように対比される 2360 うふやっさん おとなしい、やさしい 5768 うふやっさる っちょー、むぬかんげーぬ ちゅーさぬ、そーわじー しーねー はてぃー ないん。(おとなしい人は、物事をよく考えているので、本当に怒ると止められなくなる) (参考)「っうぇんださん」とも言う 2361 うむっさん おもしろい 5769 ちかぐる ぬーがな うむっさる はなしぬ あみ?(近頃何かおもしろい話があるか) 2362 うるさん 足りない、不充分である 5770 じんぶんぬ うるさいねー、ぬーぐとぅん てーげーしー ないん。(知恵が足りないと、何事も中途半端になる) 2363 うれーまさん 羨ましい 5771 っちゅ うれーまさ すしやかん どぅーん はまてぃ はたらちゅる むん やん。(人を羨ましく思うよりも自分も努力して働くものだ) 2364 おーさん 青い、緑色をしている 5772 うちなーぬ うみん すらん おーさくとぅ、あまくまから すじょー しーが ちゅーる っちゅぬちゃーぬ まんどーん。(沖縄の海も空も青いので、あちこちから観光に来る人たちが多い) か、が 2365 かしまさん うるさい 5773 うぃなぐぬ みっちゃい すりーねー、かしまさんでぃ。(女性が三人揃えば、うるさいってよ) 5774 なーふぁぬ まちぇー いち やてぃん っちょー まんでぃ かしまさん。(那覇の市場はいつでも人は多くて騒々しい) 5775 いったー やーや うふみちぬ はた なてぃ、きゅーきゅーしゃから パトカー、しょーぼーしゃんでー くるまぬ うとぅぬ かしましこーねーらに?(あなたの家は大通りの側で、救急車からパトカー、消防車など車の音がうるさくないのか) 5776 っちゅぬ ゆくいる じぶん なてぃから きちぬ なーかをぅてぃ ひこーき いちむどぅやー しみてぃ かしまさぬ にんだらん。(人が寝る頃になってから基地の中で飛行機を離着陸させて、うるさくて眠れない) 2366 かたさん 中身がある、濃い 5777 かたぢゃー ぬでぃ みーぐふぁい そーん。(濃い茶を飲んで目が醒めている) 5778 みーまゆぬ かたさん。(まゆげが濃い) 5779 んーすぬ かたさん。(味噌が濃い) 5780 かたしーっちゅ(堅い人、実直な人) 2367 〜がたー まさに〜しようとしている 5781 しにがたー なとーん。(まさに死のうとしている) 5782 のーいがたー やん どー。(まさに治ろうとしている) 5783 なちがたー まーとーん/なとーん。(まさに泣こうとしている) 5784 あみぬ ふいがたー まーとーたしが/やたしが、はりたん やー。(まさに降ろうとしていたが、晴れたね) 5785 うぬ やーや ふるく なとーてぃ てぃんじょーぬ うてぃーがたー なーとーん/そーん。(その家は古くなって天井がまさに落ちそうになっている/である) 2368 かぢょーさん 風が強い 5786 なまどぅ パーマやーんかい っんぢっち りっぱんぐゎー っしちぇーるむんぬ、ふかんかい っんぢたくとぅ かぢょーさぬ、わん からじぇー あーさむーさ なとーさ。(今さっき美容室に行って来てきれいにしてきたのに、外に出たら風が強くて、私の髪はぐしゃぐしゃになっているよ) 2369 がちらーさん 食いしん坊そうに見える 5787 がちらーさくとぅ、くちぬ まーいんかい ふぃぢ ぬばすしぇー やみれー。(食いしん坊そうに見えるので、口の回りに髭を伸ばすのはやめなさい) 2370 かっさん (お産、病気などが)軽い 5788 うんじゅなーたー ゆめー っくゎなしがっさいびーん やー。(あなたの家の嫁はお産が軽いね) 5789 やんめーや かっさくとぅ、あんすか しわー さんき よー。(病気は軽いので、そんなに心配はしないでね) 5790 あれー くちぇー かっさん/くちがるー どー。(あの人は口が軽いよ) 2371 がっさん (重量が)軽い 5791 うぬ にーや いっぺー がっさん やー。(この荷物はとても軽いね) 2372 かなさん 愛らしい 5792 わー かなしんぐゎ(愛しい我が子) 5793 わったー たいや かなしーぐゎー やさ。(私たち2人は親しい仲だよ) 2373 かばさん 香りがある 5794 みじぬ まーさる とぅくまからぬ ちゅくいむぢゅくい やくとぅ、いっぺー かばさん やー。(水がおいしいところからの農作物なので、とても香りがいいねえ) 5795 たー かば やさ やー、ぬーぬ かば やさ やー、んでぃーるくとぅ あてぃうーする はなぬ ちゅーさる っちゅぬ をぅんでぃ どー。(誰の匂いだ、何の香りだということを当てることができる鼻の効く人が居るんだってよ) 5796 あらてぃ ちゃーきぬ からじぇー かばさん。(洗ったばかりの髪は良い匂いだ) (参考)あらてぃ ちゃーきぬ からじぇー ほろほろーっし/するするーっし ゐーあんべー やー(洗ったばかりの髪はほぐれて良い感じだね) 2374 かまらさん 気難しい 5797 あれー どぅく かまらさくとぅ ふぃれーぐりさん。(あの人はあまりにも気難しくて付き合いにくい) 2375 かみぐりさん 食べにくい 5798 いりばーぬ あたらん なてぃ むのー かみぐりさくとぅ、はーやーんかい いかんとー ならん。(入れ歯が合わなくなって食べ物は食べにくいので、歯医者に行かないといけない) 5799 なりらん っちゅぬ めーんぢぇー ゐんる さーに かみぐりさん。(慣れない人の前では遠慮して食べにくい) (参考)うけーいうみー(遠慮)、うけーいうみー すん(遠慮する、ためらう) き、ぎ 2376 〜ぎさん/〜ぎさー 〜らしい、〜しそうだ(外見からの判断) 5800 うぃきがぎさん(男らしい)、うぃなぐぎさん(女らしい)、しんしーぎさん(先生らしい)、がちぎさん(食い意地が張っていそう) 5801 ふくふくーとぅ/くぇーぐぇーとぅっし っうぇーきぎさー やん やー。(まるまるとしてお金持ちのようだね) 5802 まーさぎさる マンゴー(おいしそうなマンゴー)、うとぅるさぎさん(怖そう)、ちりーぎさん/ゆぐらーぎさん/くささぎさん(清潔そう/汚そう/臭そう)、あちさぎさー そーん(暑そうにしている) 5803 ばさーじん やくとぅ しださぎさん やー。(芭蕉布なので涼しそうだね) 5804 くぬ うもーぶとんや いっぺー ぬくさぎさん やー。(この羽毛布団は実に暖かそうだね) 5805 くまぬ そーきすばー まーさぎさっさー。(ここのソーキそばはおいしそうだね) 5806 をぅらんぎさん(居なそう)、ねーらんぎさん(無さそう)、やみぎさー そーん(痛そうにしている)、のーとーいぎさん(直っていそう) 5807 なまにん あみぬ ふいぎさー やっさー。(今にも雨が降りそうだね) 5808 なまにん 笑いぎさー そーん。(今にも笑いだしそうだ) 5809 なまにん ふぃんぎぎさー そーん。(今にも逃げそうだ) 5810 なまにん しーぎさー そーん。(今にもしそうだ) 5811 なまにん ちーぎさー そーん。(今にも来そうだ) 5812 のーとーいぎさー やたん どー。(なおっていそうだったよ) 5813 あん やいぎさー やたん どー。(そのようだったよ) 5814 はなしち かかいぎさー やくとぅ ふぇーくなー けーてぃ ゆくらな。(風邪をひきそうだから早く帰って休もう) 2377 きぶさん 煙い 5815 んかしぇー たむん めーすくとぅ しもー ちゃー きぶさたん。(昔は薪を燃やすので台所はいつも煙かった) 5816 めーらんめーい そーくとぅ ふぃーふち ちかてぃ ふぃー うくすんでぃ すしが、どぅく きぶしぬ きぶさぬ、みーなだん っんぢとーん。(燃えないでくすぶっているので火吹きを使って火をおこそうとするが、あまりにも煙たくて、涙が出ている) く、ぐ 2378 くーさん 小さい、幼い 5817 くーく あびれー。(小さい声でしゃべって) 5818 あれー あんし ふどー くーさる やー。(あの人はそんなに体は小さいんだね) 5819 くーてーんぐゎーや わんにんかいん くぃり よー。(少しは私にもくれよ) 5820 うっぴぐゎーぬ くとぅっし くさみち すくとぅ、あれー ちもー くーさん やー。(それだけのことで腹立てるので、あの人は心は小さいんだね) 5821 くーさいにから まがいる きーぬどぅ まがいる。(幼い時から曲がる木ほどよく曲がるもので、幼児期のしつけが大切) 5822 くーさ がなさ。(小さいのはかわいい) (参考)うっぴなー/うふぃなーぬ いゆ/っんむ(そんなに多くの魚/イモ)に対して、うっぴぐゎー/うふぃぐゎーぬ いゆ/っんむ(数量の小さい魚/イモ) 2379 くーすーらーさん 小さくてかわいらしい 5823 っんまりてぃ ちゃーきぬ いちむしぬ っくゎぐゎーや くーすーらーさん。(産まれたばかりの生き物の子は小さくてかわいらしい) 2380 くささん 臭い 5824 いゆ じょーぐー やしが、いゆ かじゃー くささぬ、ちゃーん ならん。(魚好きだけど、魚の匂いは臭くて、どうしようもない) 2381 くしふぃじゅるさん 背筋が寒くなる 5825 ひこーきぬ とぅだい、うりたい するばすねー くとぅに くしふぃじゅるさん。(飛行機が離陸したり、着陸したりする際には特に背筋がぞくぞくする) 2382 くしよーさん 心細い 5826 たいぬ うやぬ をぅらん なてぃ くしよーさぬ、うやぬ っしとぅらちゃる くとぅぬ まぎさー なまどぅ わかいる。(両親が居なくなって心細くて、親がしてくれてきたことの大きさは今になってわかる) 2383 くちさん 苦しい 5827 いーぶさる くとぅ いららんし やか くちさるくとー ねーらん。(言いたいことを言えないことより苦しいことはない) 5828 うっさー いーぶさー あしが いららん くとぅ やてぃ、ちもー ちまてぃ くちさ そーん。(とても言いたくはあるが言えないことなので、心は張り裂けそうになって苦しんでいる) 5829 てーふぃー にがいる うむいぬ くにぬ っうぃーぬっちゅぬちゃーんかい とぅーらんくとぅ、ちむん ちーぢーとぅ なてぃ さっこー/じこー くちさ そーん。(平和を願う思いが国の要人に通らないので、心も消え消えになって深く苦しんでいる) 5830 っちょー ぬーんくぃーん くちさ しわどぅ にんぢん ないさ。(人はあれこれ苦しんでから人間になるんだ) 5831 ひこーきぬ なーかをぅてー なげー ゐち まーにん っんぢららんくとー くちさん。(飛行機の中で長く座ってどこにも出られないのは苦しい) 5832 ゆくぬーでぃーんかい むち ちまらしーねー くちさぬ いーちん ならん。(気管に餅を詰まらせると苦しくて息もできない) 2384 くちさびっさん 口の中が寂しい くちさびしく〈口の中が寂しくて〉 5833 くちさびっさくとぅ ぬーがな ぬむみ/かむみ?(口の中が寂しいので、何か飲むか/食べるか) 5834 あみぬ ふいねー まーにん っんぢららんくとぅ、ぬーが やら くちさびしく ないん。ふぃらやーちー やてぃん かまな。(雨が降るとどこにも出られないので、なぜか何かを口にしたくなる。チヂミでも食べるか) 2385 くちにーさん 食欲がなくておいしくない 5835 どぅーぬ あんまさる ばすねー むぬ かめーやーんでぃん うまーらん。くぬくとー 「くちにーさん」でぃ いーん。(体調不良のときにはものを食べようとも思わない。そのことは「くちにーさん」という) 2386 くちはごーさん 口汚い 5836 やなぐち する っちゅんかい くちはごーさんでぃーる くとぅば ちかいん。(悪口を言う人に口汚いという言葉を遣う) 2387 くちべーさん 早口である 5837 あれー くちべーさくとぅ/ふぇーぐち やくとぅ、 ゆー ちちょーかんねー ちちはんすん どー。(あの人は早口なので、よく聞いていないと聞きもらすよ) 2388 くちまーさん 食欲が出て何でもおいしい 5838 どぅー っんぢゅかちゃる あとー ぬー やてぃん くちまーさん。(体を動かした後は何でも食欲が出ておいしい) 2389 くちやかまさん 口うるさい 5839 ごーぐちひゃーぐち する っちゅんかい くちやかまさんでぃ いーん。(不平不満を言う人に口うるさいと言う) 2390 くちうぃーごーさん 口がえぐい 5840 かみぶしこー ねーらん むん っちゅんかい ししみらってぃ かだしが、くちうぃーごーさぬ ふしがらんたん。(食べたくない物を人に勧められて食べたが、口がえぐくてたまらなかった) 5841 いよー あんだんかい あぎねー ぬーん あらんしが、につけっし かみーねー くちうぃーごーく ないん。(魚は油で揚げるとなんともないが、煮付けにすると口がえぐくなる) 2391 くふぁさん 硬直しているさま 5842 くぬ いちゃー/たこー くふぁさん。(このイカは/蛸は硬い) 5843 コーヒー ぬだくとぅ みーぐふぁい そーっさ。(コーヒーを飲んだので目が冴えている/醒めている) 5844 うやっくゎ/みーとぅんだ/ちょーでー ぐふぁさん。(親子/夫婦/兄弟姉妹の仲が悪い) 5845 とぅんじーじゅーしーねー ちでーくに、ちぬく、っわーじしんでー くーくぐゎー ちっち くふぁじゅーしー ちゅくてぃ、うやふぁーふじんかい うさぎーん。ふーちばーん いりーねー まーさん。(冬至雑炊にはニンジン、しいたけ、豚肉を細かく切って、固めの雑炊をつくって先祖に差し上げる。ヨモギも入れたらおいしい) 5846 くふぁちぶるー/くふぁむん やてぃ ふぃれーぐりさん。(頑固者でつきあいにくい) 5847 くふぁぐちゃー なてぃ むぬん いららん、はなん ふぃららん。(きつい言葉の人なのでものも言えない、くしゃみもできない) 5848 くふぁ むにー(きつい言いかた)、くふぁ むにー さー(きつい言いかたの人)、くち ぐふぁー(ことばのきつい人) 5849 がんじゅーむんぬ くふぁどーり。(元気者が突然倒れること) 5850 ふぃれー ぐふぁさん(つき合いにくい、→ふぃれーやっさん) 5851 ふぃれー ぐふぁー(付き合いにくい人、→ふぃれーやしー) 2392 くまさん つつましい 5852 っうぇーき くまさん。(お金持ちほどつつましい) 5853 ふぃーじーや くまさ そーてぃ、うゆうぇーんかえー うみちっとぅ ちかいん。(いつもは節約して、お祝いには思いっきり使う) 2393 ぐまさん 小さい、細かい 5854 バスぬ なーかをぅてぃん ぐまむにー さん っちゅん をぅん。(バスの中でも小声で話さない人もいる) 2394 くらさん 暗い 5855 むぬぐとー かんげーよーどぅ やくとぅ、ちゃー まし ないるぐとぅ、めーんかい あがちゅるぐとぅ さんねー、ちらまでぃ くらく ないん どー。(物事は考え方しだいだから、常によくなるように、前に進むようにしないと、顔まで暗くなるよ) 2395 〜ぐりさん 〜し難い 5856 ふぃさぬ やでぃ あっちぐりさん。(足が痛くて歩きにくい) 5857 ぬーでぃーぬ やでぃ ぬみうとぅしぐりさん。(喉が痛くて飲み落としにくい) 5858 どぅく あちさぬ、にんぢぐりさん。(あまりに暑くて寝にくい) 5859 ありが はなしぇー わかいぐりさん。(あの人の話は解りにくい) 5860 なまー むる じんがかいびけー すくとぅ、くらしぐりさん。(現在はすべてお金で解決するので、暮らしにくい) 2396 くるさん 黒い 5861 うみあっちゃーや てぃーだぬ しちゃをぅてぃ わじゃ そーくとぅ、いるぬ くるさん。(漁師は陽のもとで仕事をしているので、色が黒い) こ、ご 2397 こーいうじらーさん 買い物上手である 5862 いりゆーな むんぬ ふすくぬ ねーんぐとぅ、じん してぃぐとぅん さんぐとぅ、こーいむん ないる っちゅんかい 「こーいうじらーさん」でぃる くとぅばん ちかたしが、なまー 「こーいじょーじ」んでぃ いちょーん。(必要なものに不足がないように、お金を捨てるようなことをしないように、買い物ができる人に「こーいうじらーさん」という言葉も遣ったが、現在は「こーいじょーじ」と言っている) (参考)うじらーさん(かわいい、賢い) 2398 さーだかさん 神通力がある さー〈霊力〉 5863 さーだか(さる)っんまりぬ っちょー くとぅぬ うきーる めーに かんとぅいる くとぅぬ ないん。(神通力のある生まれの人は事が起こる前に感じ取ることができる) 2399 さーはごーさん うす気味悪い さー〜〈すこしばかり〉 5864 うりかーや きーぶりだちゃーっし ぬーがな さーはごーさん やー。(この辺は鳥肌が立って何だか気持ちが悪いね) 5865 あこーくろー そーる ばすに がらさーぬ なちーねー あんし さーはごーさる やー。(薄暗くなる時に、カラスが鳴いたらなんともうす気味が悪いね) (参考)\ruby{毛}{きー}\ruby{群}{ぶ}り\ruby{立}{だ}ちゃー(鳥肌が立つこと) 2400 さくさん もろい、壊れやすい 5866 んーちゃぬ さくさくとぅ、うふあみぬ ちぢちーねー やーしーてぃー むる ながさりーん。(地がもろいので、大雨が続くと家ごとすべて流される) し、じ 2401 しーさん 酸っぱい 5867 シークァーサーや しーさしが、たんかのー いっぺー しるん うふさぬ あまさん。(シークァーサーは酸っぱいが、タンカンはとてもジューシーで甘い) 2402 しーびーさん 薄ら寒い 5868 ちかぐろー しーびーく なてぃ やー。ちーねー あちさんねーっし、はぢーねー ふぃじゅるさんねーっし いふーな むん やさ。(近頃は薄ら寒くなっているね。着ると暑くて、脱ぐと冷えて変な具合だね) 2403 しかさん 臆病である 5869 っやーや しかさぬ。いふぃぐゎーぬ うとぅんかいん しかみどぅ すくとぅ やー。(あなたは臆病だ。少しの物音にも怖じ気づくからね) 2404 しからーさん 寂しい、わびしい 5870 どぅし やたる っちゅぬちゃーぬ をぅらん なてぃ どぅーちゅいぐゎー ぬくさってぃ いっぺー しからーさん。(友人だった人たちが居なくなって独り残されてとても寂しい) 5871 いったーが やーうーちーっし っんぢゃくとぅ なまー しからーしく なとーん どー。(あなたたちが引越してしまったので、今は寂しくなっているよ) 5872 やぐさみむのー あんし しからーさる!(独り者はなんとわびしいことか) 5873 しんぶぬんかい ぬとーる だびぬ しらし んーぢーねー、ゐぬちるみーぬ うふさんねー すくとぅ、わんまでぃ しからーしく ないっさー。(新聞に掲載されている死亡欄をみると、同年代が多いようなので、私まで侘しくなるよ) 2405 しじだかさん/しーだかさん 神聖な、霊高い 5874 うぐゎんじゅ、うたきぬ あるとぅくろー しじだかさくとぅ、いーる ばすねー いさーかーいる むのー あらん。(拝所、御嶽があるところは霊高いので、入所の際にははしゃぐものではない) 2406 しださん 涼しい 5875 ばさーぢのー/あさぢのー ぬい いってぃどぅ ちーくとぅ しださん。たっくゎらんくとぅどぅ ちーやっさる。(芭蕉着/麻の着物は糊づけして着るので涼しい。くっつかないので着やすい) 5876 いったー やーや ふぇーぬ はたんかえー かたか そーる むんぬ ねーんくとぅ しださん やー。(あなたの家は南側に遮っているものがないので涼しいね) 2407 したなさん 不浄である 5877 やしちぬ をぅがめー したなむん、したなかじ(=ふじょーまき) ぬきーるたみに すん。(屋敷の拝みは不浄のものや不浄の邪気を取り除くためにする) 2408 しぷさん 粘り強い、弾力がある 5878 くぬ ししぇー しぷさぬ、かみん/かなーしん ならんさ。(この肉は弾力性があって、食べられない/噛めない) 2409 しぷからさん 塩辛い 5879 くれー しぷからー やくとぅ うほーこー かまらん さー。(これは塩辛いので、たくさんは食べれないよ) 5880 からすぐゎーや しぷからさしが、とーふとぅ かってぃ かみーねー いっぺー まーさん。(塩辛は塩辛いが豆腐に添えて食べるととてもおいしい) 2410 しぷたいあちさん 蒸し暑い 5881 かたぶい そーがやー? しぷたいあちさん やー。(片降りしているのかねえ。蒸し暑いね) 5882 しぷたいあちく なとーっさー。あみぬどぅ ふいがやー?(蒸し暑くなっているね。雨がふるのかねえ) 2411 しんじちらーさん 模範的である 5883 あれー ちらー うとぅるさぎさ そーしが、ちむくくるぬ でぃきてぃ しんじちらーさん どー。(あの人は顔は恐そうだが、心持ちができていて模範的だよ) 2412 じんみーやっさん 金回りがよい、暮らしやすい 5884 ちゃー そーみんとぅ っんむびけー かどーしが、わったーんかいん じんみーやっさる しちん ちゅーが やー?(いつも素麺と芋ばかり食べているが、私のうちにも金回りがいい時が来るのかねえ) 2413 すーぢゅーさん 塩辛い 5885 うぬ かてぃむのー すーぢゅーさぬ かまらん。(このおかずは塩辛くて食べられない) (参考)「しぷからさん」とも言う 2414 すーらーさん かわいらしい、きれい、品がある 5886 すーらーさる うぃなぐんぐゎ そーとーる うとぅすえー たー やみしぇーが?(かわいらしい女の子を連れているお年寄りはどなた様ですか) 5887 すがいちゅらーぬ うぃなごー すーらーしく みーん。(着付けの美しい女性はきれいに見える) 2415 そーらーさん しっかりしている 5888 ゆみどぅい、むくどぅいや そーらーさる っちゅから。(嫁取り、婿取りはしっかり者から) 5889 かにはんでぃーらー、そーらーしくどぅ はんでぃーる。はんぶん はんでぃーっし なー?(ぼけるならしっかりぼけるものよ。半ぼけなのか) た、だ 2416 だるさん だるい 5890 っんぶにー むっち てぃーだるく なとーっさー。(重い荷物を持って手が疲れている) 5891 しゅむち うっちんとぅーっし ゆどーたくとぅ くびだるく なとーん。(本をうつむいて読んでいたので、首が疲れている) 5892 ちゃー あっち さーに ふぃさだるく なとーん。(ずうっと歩いて足が疲れている) 5893 みーだるさん(眼が疲れている) 5894 だるー=やなだるーぐゎー(役立たず) ち、ぢ 2417 ちびがっさん 気軽に動く、無節操な (参考)ちびっんぶさん(なかなか動こうとしない)、みむちぢゅらさん(節操のある) 2418 ちびらーさん 素晴らしい 5895 ちびらーしく うちなーぐち ちかいる うらんだーぬ をぅてぃ くくる うっちゃん。(素晴らしい沖縄語を使う西洋人がいて感動した) 2419 ちむあささん 浅はかである 5896 まちがたをぅてー っちゅびれーぬ あささくとぅ、ちむまでぃん あさく ないさ。(都会では人付き合いが浅いので、心までも浅くなるよ) 2420 ちむあんまさん 心が落ち込んでいる 5897 ありがくとぅ うむいぢゅーさぬ、ちむあんまさそーん。(あの人のことを思い過ぎて、心が落ち込んでいる) 2421 ちむいちゃさん 心苦しく思う 5898 まるふぃーじーぬ はなしむぬがたい そーる ばすに、えーてぃぬ ちむ やまちゃる くとぅぬ あとぅから わかてぃ、なま ちむいちゃさ そーん。(普段のおしゃべりしているときに、相手の心を傷つけたことが後でわかって、今心苦しく思っている) 2422 ちむがなさん 愛しく思う 5899 まー をぅてぃん、いち やてぃん、っやー くとー ちむがなさくとぅ ちむがかい そーん どー。(どこでもいつでも、あなたのことが愛しくて気掛かりだよ) 2423 ちむぐーさん 小心者である 5900 ありが ちもー はーいぬ みーんちょーん ねーん、したたか ちむぐーさん どー。(あの人の心は針の穴ほどもない、とても小心者だよ) 5901 ちむ ぐまー(小心者) 2424 ちむぐりさん かわいそうである 5902 ありが くとー ちむぐりさぬ、わんまでぃ ちむん ちーぢーとぅ なてぃ ちむやどーん。(あの人のことはかわいそうで、私までも胸が詰まって心の痛みを感ぜずにいられない) 2425 ちらはごーさん 面映ゆい 5903 うほーくぬ っちゅぬちゃーぬ めーんかい っんぢーんでぃーる くとー んなんかい んーだりーくとぅ、ちらはごーさん やー。(多くの人たちの前に出るということは皆から見られることなので、面映ゆいね) 2426 ちむふぃじゅるさん 心が冷え冷えする ちむふぃじゅるく〈心が冷え冷えして〉 5904 っちゅにんぢんぬ ちむぐくる むたん っちゅぬ むぬ いーよーや わんまでぃん ちむふぃじゅるく なたんねー すん。(人の心を持たない人のものの言い方は私までも心が冷えたような気がする) 5905 みーぬ めーをぅてぃ くるまぬじこ んーぢゃーに ちむふぃじゅるく ないたん。(目の前で車の事故を見て肝を冷やした) 2427 ちむべーさん 機敏である 5906 あれー ちむべーさくとぅ、しくち しみてぃん ふぇーさん。(あの人はきびきびしていて、仕事をさせても早い) 2428 ちらみっくゎさん 顔を見るだけで憎らしい 5907 しばいどぅ やしが、ままうやぬ ままっくゎ ちらみっくゎさっし しちきーし んーぢーねー わじわじーすん。(芝居なのに、継母が継子を憎んでいじめるのを見たら腹立たしくなる) 5908 ありが くとー ちちぶしくん ねーん、ちらー わらとーてぃん ちむうちぇー ぬーが かんげーとーら わからん。ちらみっくゎさどぅ やる。(あいつのことは聞きたくもない、顔は笑っていても心の中ではいったい何を考えているのか分からない。顔を見るだけで憎たらしい) (参考)ちら みーぶしくん ねーん(顔も見たくない) っち 2429 っちゅちむぐりさん 人情がある 5909 あぬっちょー っちゅちむぐりさっし ゆくん あくん ねーん。(あの人は人情があって欲も悪もない) てぃ、でぃ 2430 てぃーあらさん ものの扱い方が荒っぽい 5910 あれー てぃーあらさぬ、ぬー やてぃん からしぶしこーねーらん。(あの人は扱い方が荒っぽくて、何であっても貸したくはない) 2431 てぃーだるさん 手がだるい 5911 っんぶにー むっち さーし あきらんでぃ さくとぅ、なげー かかてぃ てぃーん ふしがらん あたい だるく なとーたしが、にじてぃ ちゃーがな しむまでぃ はくだん。(重い物を持って鍵を開けようとしたが、長くかかって手も我慢できないほどだるくなっていたが、我慢してどうにか台所まで運んだ) 2432 てぃーにーさん 仕事が遅い 5912 っやーや あんし てぃーにーさぬ、はーぎしぎしーっし ならんさ。なー しむさ。わんが すさ。(お前はあまりにも仕事が遅くてがまんできない。もういいよ。僕がするよ) 2433 てぃーはごーさん もどかしくて手出しをせずにはおられない 5913 しくち すしぬ どぅんなさいねー、「っやーが すしぇー、てぃーはごーさぬ。だー、わーが すさ」んでぃち ぬらーったん。(仕事をするのが遅いと、「おまえがするのはもどかしくて。どれ、私がする」といって叱られた) 5914 どぅく にーさぬ、てぃーはごーさく なてぃ わんが さん。(あまりにも遅くて、手をださずにおられなくなって私がした) 2434 てぃーべーさん 手早い 5915 あれー てぃーべーさくとぅ、たぬまー まんどーん。(あの人は手早いので、依頼者はたくさんいる) 5916 っやー うぃなぐぐゎー みしーねー、あれー てぃーべーさくとぅ けーとぅらりーん どー。(あなたの恋人を紹介したら、あの人は手が早いのですぐに取られるよ) 5917 てぃーべーさ ぢゅらさ。(手早く仕上がりもきれい) とぅ、どぅ 2435 とぅーさん 遠い 5918 とぅーさる っうぇーかやか ちかさる ちゅけーとぅない。(遠くにいる親戚よりも近い他人) 2436 どぅーがんぢゅーさん 健康である 5919 いしぬ ぐとぅ、かにぬ ぐとぅ、どぅーがんぢゅーく しみらちくぃみそーり よー。(石のように鉄のように健康な体にしてください) 2437 どぅーむちぐりさん 自活し難しい、自己統制できない 5920 とぅすい ないねー、ねんきんびけー やくとぅ、どぅーむちぐりさぬ。(年寄りになったら、年金だけなので、自活するのがむつかしくて) 5921 さちざちん かんげーらんぐとぅ、ぬーんくぃーん てぃー っんぢゃさーに あとー じゃーふぇー なてぃ どぅーむちぐりさ そーん。(先々のことも考えないで、何もかも手を出して、後は始末に終えなくなって自分を持てあましている) 2438 どぅーむちぢゅらさん りっぱに自活している 5922 やぐさみむのー やしが、あんし どぅーむちぢゅらさる やー。(独り者だが、なんとりっぱに自活していることか) 2439 どぅーやふぁらさん 体が弱い 5923 どぅーやふぁらーぬ がんじゅーむん。(体が弱い者の長生き) 5924 がんじゅーむんぬ くふぁどーり。(元気者の急死) 2440 どぅーっんぶさん 体が重い 5925 どぅーっんぶさたくとぅ、みちあっちゃーあっちゃー そーる っうぇーだに どぅーがるく なとーたん。(体が重かったので、散歩しているうちに体が軽くなっていた) 2441 とぅるさん のろい 5926 ぬー しみてぃん とぅるさぬ、かしーかしー ならん。(何をさせてものろくて、てきぱきできない) 5927 とぅるさぬ、ぬー しみてぃん にーさん、なま ないしん あちゃ—までぃ かかいん。(のろくて、何をさせても遅い、今できることも明日までかかる) ちゅ 2442 ちゅーいべーさん/ちゅーいにーさん 発育が早い/遅い 5928 くぬ わらべーや ちゅーいべーさん/ちゅーいにーさん。(この子は成長が早い/成長が遅い) 2443 ちゅーさん 強い 5929 にんりち/うんち/にーたさ(=うらはごーさ)/やちぬ ちゅーさん。(気力/運気/妬み/嫉妬が強い) 2444 ちゅらさん 美しい 5930 っやーや いち んーちん、まーから んーちん ちゅらさん やー。(あなたはいつ見ても、どこから見てもきれいだね) 5931 っやーや やまとぅんちゅぬ ぐとぅ はだぢゅらさん やー。(あなたは本土の人のように肌がすべすべしているね) 2445 ながさん 長い 5932 びんだれーんかい みじ いってぃ うふいーちっしから ちら うしんち いーちながーすーぶっし あしだん。(洗面器に水を入れて大きな息をしてから顔を突っ込んで息の長さの勝負をして遊んだ) 2446 なだやっさん 容易い 5933 むちかしこーねーらん どー。ちゃーん ねーんさ、なだやっささ。(難しくはない。何でもないよ、簡単だよ) 5934 なだやしこー がってぃのー さんくとぅ、ちゃぬ よーに っんぢーねー まし やが やー?(簡単には承諾しないので、どのように出たらいいのかねえ) 2447 なだよーさん 涙もろい 5935 とぅし とぅいねー なだよーく ないん。(歳をとると涙もろくなる) 2448 なちかさん 悲しい 5936 うちなーぐち はなする っちゅぬ いきらくなてぃ いっぺー なちかさん。(沖縄語を話す人が少なくなってとても悲しい) 2449 なまさん 無神経だ 5937 あれー なまさん どー。(あの人は無神経だよ) 2450 なんどぅるさん 滑りやすい、いい加減 5938 あれー なんどぅるさくとぅ、ありんかえー たぬまんしぇー まし どー。(あの人はいい加減だから、あの人には頼まない方がいい) 5939 あみ ふいねー、みちぇー やんでぃてぃ なんどぅる みち なてぃ、あっちゃがなー しんでぃとーたん。(雨が降ると、道は壊れて滑りやすくなるので、歩きながら滑っていた) 2451 にーさん 遅い、まずい 5940 ありんかい ぬー にらちん どぅく にーさぬ、やーしこーねーん なてぃ ふしくん ねーん ないん。(あの人に何を料理させてもあまりにも遅くて、ひもじくなくなり欲しくもなくなる) 5941 はなしち かかとーいねー くちにーさぬ ぬーん かまらん。(風邪を引いている時は食欲がなくて何も食べられない) 5942 ゐぬ しくち しみてぃん っちゅんかえー にーさふぇーさぬ あん。(同じ仕事をさせても人には遅い速いがある) 5943 わんねー ちかぐろー っんぢゅちしん あっちゅしん にーく なとーさ。(わたしは近頃は動くのも歩くのものろくなっているよ) 2452 にーたさん 恨めしい 5944 っわーない、りんちぇー あとぅあとー にーたさ ないん。(嫉妬、ねたみは後々恨めしくなる) 2453 にんぢぶさん 眠たい 5945 にんぢぶさしが、んーぢぶさん あん。(眠たいが、見たくもある) 5946 にんぢ たらーんくとぅ、ちゅーや ぬーん さんぐとぅ、にんだりーる かぢり にんぢぶさん。(寝不足なので、今日は何もしないで、眠れるだけ眠りたい) 2454 ぬくさん 暖かい 5947 てぃーだぬ みーや ぬくさくとぅ、っんまから はなりぶしこー ねーらん。(陽のあたるところは暖かいので、そこから離れたくない) 2455 ぬるさん ぬるい 5948 しろー あちこーこーどぅ まーさしが、くぬ しろー ぬるさぬ、まーこーねーん。(おつゆは熱いのがおいしいのに、このおつゆはぬるくて、おいしくない) 2456 はがなさん 足りない 5949 ちゃー もーきぐゎーぬ/くぇーむんぬ はがなさたん。(いつも稼ぎが/食べ物が足りなかった) 2457 はごーさん 汚れている、汚い 5950 っんまー さーらん けー、はごーさん どー。(そこは触るな、汚いよ) 5951 くまんかえー ふぃらきらん けー、はごーさん どー。(ここには座り込まないで、汚れているよ) 5952 ありが アパートー ほーちかちん さんくとぅ はごーさん。(あの人のアパートは掃除もしないので汚い) 5953 んかしぬ っわーぬやーや はごーさたしが、なまー まーん ちりー なとーん。(昔の豚小屋は汚かったが、今はどこも清潔になっている) 5954 はごー むん(心が汚れている者) 2458 はじかさん 恥ずかしい 5955 はじかさ うみー(恥ずかしがりや) 5956 あれー はじかさうみー なてぃ うちゃくぬ めんそーちん っちゅぬ めーんかえー っんぢてーくーん。(あれは恥ずかしがりやでお客さんがいらっしゃっても人前には出て来ない) 2459 はちこーさん くすぐったい、ごわごわしている 5957 ふぃさわたー はちこーさくとぅ、さーらん けー。(あしの裏はくすぐったいので、触らないで) 5958 わんねー はちこーうみー やくとぅ、さーらん けー。(私はくすぐったがりやなので、触らないで) 5959 ばさーぢのー はちこーさん。(芭蕉着はごわごわする) 2460 びなさん (知力、体力が)弱い 5960 びなー(病弱者) 5961 あれー びなさくとぅ、あたいめーぬ っちゅぬぐとー ならん どー。(あの人は虚弱体質なので、普通の人のようにはできないよ) ふ、ぶ 2461 〜ふーぢー 〜みたい(な) 5962 しんしー ふーぢー(先生みたい)、うぃきが ふーぢー(男みたい、うぃなぐ ふーぢー(女みたい) 2462 ふかさん 深い 5963 うぃなぐぬうやぬ っくゎ うむいる ちもー うみやかにん ふかさん。(母親が子を思う気持ちは海よりも深い) 5964 うとぅん たてぃらんぐとぅ ながりとーる とぅくまー ふかさくとぅ、ゆー くくりり よー。(音も立てないで流れている所は深いので、用心しなさいよ) 2463 ふくらさん 嬉しい 5965 わん うむいぬ かなてぃ ふくらさん。(自分の望みがかなって嬉しい) 2464 ふさん 欲しい 5966 ふさらー、むっち いけー。(欲しければ持って行きなさい) 5967 はだふさしぇー あらん、ちゃーぬみどぅしぬどぅ ふさる。(情欲ではなくて、茶飲み友だちが欲しいのだ) 5968 うぃきがんぐゎ ふさ さしが、またん うぃなぐんぐゎ やたん。(男の子を欲しがっていたが、またも女の子だった) 5969 うぃなぐんぐゎ ふさたしが、なしぇーうーさんたん。(女の子が欲しかったが、産めなかった) 2465 〜ぶさん 〜たい 5970 くとぅしぇー ニューヨークんかい いちぶさん。(今年はニューヨークに行きたい) 5971 あちぶったーぬ ステーキどぅ かみぶさる。(厚々のステーキでも食べたい) 2466 ふるさん 古い ふる〜〈古〜〉 5972 くれー わーが くーさる ばすに/わーが わらび そーいに ぬぢぇーる さしんぬ いっちょーる アルバム やん どー。あんしぇー、うれー かーま ふるさっさ やー。(これは私が小さい頃に/私が子どものときに写した写真が入っているアルバムだよ。それでは、かなり古いんだね) 5973 とぅえー ふるしーねー またとー しまらん。(鳥は古巣には二度とは棲まない) 5974 いったーとぅ ちがてぃ ふるっちゅ どー。(あなたたちと違って昔の人(=物知り)だよ) ふぃ 2467 ふぃーさん 寒い 5975 ちゅーや ふぃーく なとーさ やー。(今日は寒くなっているね) 5976 ちゅーや ふぃーさっさ やー。(今日は寒いね) 2468 ふぃさだるさん 足がだるい 5977 ながあっち さーに ふぃさだるく なとーん。(長歩きして足がだるくなっている) 5978 むい うりたいぬぶたい さくとぅ ふぃさぬ だりやん そーん。(山を登ったり降りたりしたので、足がだるくて痛くなっている) 2469 ふぃさはごーさん 足下がぞくぞくする 5979 たかどぅくる をぅてぃ うかーさ わじゃ そーる かーらふちゃーぬ っちゅぬちゃーや ふぃさはごーこーねーんがやー?(高所で危険な仕事をしている瓦職人は足下がぞくぞくしないのかね) 5980 ぐしちぬ ふちゃーてぃ、ハブぬ をぅいがすら わからんくとぅ、ふぃさはごーく ないん。(ススキが茂って、ハブが居るのかも知れないので、足下がぞくぞくする) 5981 まーんくぃーん みーてぃ ちびらーさー あしが、どぅく たかさぬ、しちゃ んぢーねー ふぃさはごーく ないん。(どこもかも見えて素晴らしいが、あまりに高くて、下を見ると足下がぞくぞくしてくる) (参照)てぃーはごーさん、ちらはごーさん 2470 ふぃじゅるさん 冷たい、冷えている ふぃじゅるく〈冷たく〉 5982 ちゅーや ふぃじゅるさっさー やー。(今日は冷えているね) 5983 ちゅーや ふぃじゅるく なとーさ やー。(今日は冷えるね) 2471 ふぃっさん 薄い 5984 っやー ちゃーや ふぃっさくとぅ かたがたーとぅ いってぃとぅらしぇー。(あなたの入れるお茶は薄いので、濃めにしてくれ) 5985 うしぬ ししぇー ふぃっさし やかにん あちあちーとぅ そーしどぅ まーさん。(牛肉は薄いのよりも厚めにしたのがうまい) 5986 からじぬ/かびぬ ふぃっさん。(髪が/紙が薄い) 5987 んーそー ふぃっさんねー すん。(味噌は薄い気がする) 5988 きー びすー(髪の毛が薄い者) 5989 ふぃしーぐゎー(=ふぃしふぃしーとぅ そーし) ちーん。(薄着をする) (参考)あちぶったらー(厚着)。「かたさん」、「あちさん」の反意語 2472 ふぃらさん 平たい 5990 ふぃらく(平たく) (参照)ふぃらきーん 2473 ふぃりぐささん 生臭い 5991 あばさーじる にーねー、いっぺー まーさしが、やーぬ ふぃりぐさく なてぃ ふしがらん あたい やん。(アバサー汁を煮ると、とてもおいしいが、家が生臭くなってがまんできないほどだ) 5992 あばさー よー、 あばさー! っやーや いっぺー まーさー あしが、ぬーんち あんし ふぃりぐささる やー。(針千本さんよ! お前はあんなにおいしいのに、どうしてこんなに生臭いのかねえ) 5993 いゆ にちゃくとぅ やーぬ うちぇー ふぃりぐさく なてぃ まーんくぃーん あきてぃ かじゃ ふぃんがちゃん。(魚を煮たので家の中も生臭くなって、何処もかも開けて匂いを逃がした) 2474 ふぃれーぐりさん 付き合いにくい 5994 ふぃれーぐりー(付き合いにくい者) 5995 あれー ふぃれーぐりさん どー。(あの人は付き合いにくいよ) ふぇ 2475 ふぇーさん 早い 5996 むのー ふぇーがみ さんぐとぅ ゆー かなーち よーんなー かみ よー。(ものは早食いしないでよく噛んでゆっくり食べなさいよ) 5997 っやーや ぬすどぅんかい っわーっとーんねーっし ふぇーがみっし、よーんなー かめー。(あなたは泥棒に追われているかのように早食いして、ゆっくり食べなさい) 2476 まーさん おいしい 5998 やーさどぅ まーさる[=やーさいねー ぬー やてぃん まーさん](お腹がすいていれば何だっておいしい) 5999 いっぺー/じこー/でーじな/したたか まーさたん。(とってもおいしかった) 6000 ちかぐろー むぬぬ まーさぬ、わた っんぢてぃ くぇーてぃちょーくとぅ、むぬ かみよー ちー ちきてぃ ふぃならする かんげー さんとー やー。(近頃は食欲があって、お腹が出て太ってきているので、食事に気をつけて減量することを考えないとね) 2477 まぎさん 大きい 6001 むのー まぎさしぇー ゐーくとぅどぅ やしが、まぎされー しむる むのー あらん。(ものは大きいのはいいことだが、大きければ済むものではない) 6002 くちぬ まぎさる っちょー さたん ならん。(大げさに言う人には話もできない) 6003 まぎぐぃー やかん ぐまぐぃーぬどぅ ちちやっさる くとぅん あん。(大きい声よりも小さい声が聞き取りやすいこともある) 2478 またさん/またしー 完全である 6004 あぬ っちょー まちげーねーらん またしーむん やん どー。(あの方はまちがいなく信頼のおける人だよ) 2479 まちなげーさん 待つのが長い 6005 まぎいさぬやーや かかとーる っちゅぬちゃーぬ どぅく まんでぃ、どぅーぬ なーぬ ゆばりーるまでぃ まちなげーさん。(大きな病院は通院している人があまりにも多くて、自分の名前が呼ばれるまで待つのが長い) 2480 みーさん 新しい 6006 くるまー みーさしどぅ こーたる。(車は新車を買った) 6007 やーや みーやーどぅ こーたる。(家は新築を買った) 2481 みーどぅーさん 久しく逢っていない 6008 みーどぅーさいびーたしが、がんぢゅーさ そーいびーたん なー?(久しく逢っていませんが、お元気でしたか) 2482 みーふぃちゃらさん まばゆい 6009 ちゅーぬ っわーちちぇー ゐーっわーちち やしが、みーふぃちゃらさる あたい やっさー。(今日の天気はいい天気だが、まばゆいばかりだ) 2483 みーやっさん 見るにたえれる 6010 ちかぐるんでー いるぬがーっし よーがりてぃん をぅたしが、なまねー くぇーてぃっち いるぐゎーん っんぢてぃ みーやしく なとーっさ。(近頃は顔色も青ざめてやせてもいたが、今は体重も増えて来て血色もよくて見られるようになっているよ) 2484 みっくゎさん 憎い みっくゎしく〈憎く〉 6011 どぅーくる あん いやーに さん っちょー みっくゎしく ないん。(自分でそう言ってしない人は憎くなる) 6012 うっさ すんでぃち めーどぅい そーてぃ ぬーん しぇー ねーらん っちょー みっくゎしく ないん。(あんなにするといって前金を取っていながら何もしていない人は憎たらしくなる) 2485 みねーぢゅらさん 身ぎれいだ 6013 あぬ っちょー ちゃー ちゅらすがいっし みねーぢゅらさん やー。(あの人はいつも着飾って身ぎれいだね) 2486 みみがしまさん うるさい 6014 ばすぬ なかをぅてぃ わかむんぬちゃーが うふあびー さい、たかわらい さいっし みみがしまさたくとぅ、うんてんしゅんかい あびらっとーたん。(バスの中で若者たちが大声を出したり、高笑いしたりしてうるさいので、運転手に怒られていた) (参考)「みんちゃさん」とも言う 2487 むちかさん 難しい 6015 うとぅすえー あさ わらとーてぃん、ゆさんでぃ ないねー にちぬ っんぢてぃちゅーる くとぅん あくとぅ、やーにんじょー とぅんじゃくぬ いっぺー むちかしく ないん。(お年寄りは朝笑っていても、夜になると熱が出てくることもあるので、家族の介護がとても難しくなる) 2488 むちさん 粘っこい 6016 ちぬんかい ぬいぢき すんでぃ そーしが、ちゅーぬ むのー あんすかー むちこーねーん さー。(衣類に糊付けしようとしているが、今日のはそんなに粘っこくない) (参照)むち 2489 むちのーしぇーうーさん 回復はできない 6017 むちのーしぇーうーしみそーらんてーさ やー。(ご愁傷さまでした) 2490 むぬうみーぎさん 思いつめているようだ 6018 むぬうみーぎさっし みーとーる はじ やしが、わんねー ぬーん かんげーてー をぅらん どー。(思いつめているようにみえるかも知れないが、私は何にも考えていない) (参考)むぬうみー そーんねー すん(物思いをしているようだ) 2491 むぬはちぶさん 吐き気がする 6019 ちぬーぬ ゆろー さき ぬみぢゅーさぬ むぬはちぶさん。(昨日の夜は酒を飲み過ぎて吐き気がする) 6020 あれー むぬはちぶさ そーん どー。(あの人は吐き気を催しているよ) (参考)「むぬ はかーはかー すん」とも言う 2492 むぬふさぎさん もの欲しそうにする 6021 あれー っちゅぬ むん ぬーんくぃーん うれーまさっし むぬふさぎさっし ふーぢぇー ねーん やー。(あの人は人のもの何でも羨ましくてもの欲しそうにしているようでみっともないね) 2493 むぬよーぎさん 弱々しい、きゃしゃである 6022 あぬ っちょー よーがりかーっし むぬよーぎさる っちゅ やしが、はなしちん かからん がんぢゅーむんどぅ やる。(あの人は痩せ過ぎてきゃしゃな人だが、風邪もひかない元気者だ) 2494 やがまさん 面倒だ 6023 やくばんかい っんぢゃする むのー ちゅけーんねー とぅーらん、ふぃっかかいむっかかいぬ あてぃ あまはいくまはい しみらさってぃ やがまさん。(役場へ提出するものは一回では通らない、あれこれあってあちらへ行ったりこちらへ行ったりさせられて面倒だ) 2495 やふぁらさん 柔らかい、病弱である 6024 やふぁら むち(柔らかい餅)、やふぁら むん/やふぁらー(病弱者)、やふぁらがんじゅー(病弱なのに重い病気にもかからなくてそれなりに不自由なく暮らしている者) 6025 ちんぬくじゅーしー、かんだばーじゅーしーや やふぁらじゅーしー しーねー まーさん。(里芋雑炊、芋の葉雑炊は柔らか雑炊にすればおいしい) 6026 ありが むぬ いーよーや やふぁってーんぐゎー そーくとぅ、たー やてぃん ちちゅん。(あの人のことば遣いは柔らかいので、誰だって耳を傾ける) 6027 やふぁらむんにどぅ ちりんあくたん たっくゎーてぃちゅーんでぃち あん どー。(病弱な者にこそどんなものもくっついてくるんだってよ) 6028 あれー にんぢのー いっぺー やふぁらさん どー。(あの人の人間性はとてもやさしいよ) (参照)どぅーやふぁらさん。反意語は「くふぁさん」 2496 やっさん 安い 6029 でーぬ やっされー しなむぬん わっさくとぅ、やっさくとぅんでぃち こーいる むのー あらん。(値段が安いと品物も悪いので、安いからといって買うものではない) 2497 〜やっさん 〜易い 6030 ばさーむのー/あさぢのー しださぬ、ちーやっさん。(芭蕉着/麻着は涼しくて着やすい) 6031 なまー くるまぬ あてぃ あっかんてぃん しむくとぅ、じかぬん かからん、いっぺー くらしやしく なとーん。(現代は車があって歩かなくてもよいので、時間の短縮にもなって、とても暮らしやすくなっている) 2498 やなみっくゎさん とても憎たらしい 6032 あれー いふーな っちゅ なてぃ、やなみっくゎさん。(あの人は変な人で、ほんとに憎たらしい) 2499 ゆたさん 良い、善い、よろしい 6033 っやーが そーる くとー ゆたさみ?(あなたがしていることは正しいか) 6034 ゆたさ わっさ(善し悪し) 2500 ゆゆぢゅらさん 手足がすらっとしている 6035 モデルぬちゅぬちゃーや てぃーふぃさん ながさい、ふどぅん まぎさぬ、ゆゆぢゅらさくとぅ、ぬー ちちん うちゃてぃ ちゅらさん。(モデルの方たちは手足が長くて、体も大きくて、すらりとしているので、何を着ても似合って美しい) 6036 うちなーぢゅらーぬ っちゅぬちゃーや ちぶるん ちち、ふどぅたきん あてぃ、ゆゆぢゅらさん あてぃ、かーぎん まんでぃ、ゐー っんまり そーん やー。(沖縄美人の人たちは頭もよくて、身長も高くて、手足もすらっとしていて、顔立ちもよくて、良い生まれをしているね) 2501 ゆるさん 緩い 6037 っやー むのー しーよーぬ なーだ ゆるさん/よーさん。(あなたの物事はやり方がまだ手ぬるい/弱い) 2502 ゆんがしまさん とても(忌み)うるさい 6038 あれー っちゅ ぬらいる やなぐしぬ あてぃ ゆんがしまさぬ、くーんしぇー まし。(あの人は人を叱る悪い癖があってとてもうるさくて、来ない方がいい) 2503 ゆんはごーさん とても(忌み)汚い 6039 こーえんぬ トイレんでーぬ ゆんはごーさいねー、ちかいる っちゅぬちゃーまでぃん やなくくち ないん。(公園のトイレなどがとても汚いと、使用する人たちまでも嫌な気持ちになる) 2504 よーさん 弱い 6040 なー いふぇー ちゅーく いれー まし やる むんぬ。いーよーぬ よーさくとぅ ちかんさ。(もう少し強く言えばいいのに。言い方が弱いので聞かないさ) 2505 〜らーさん 〜らしさが出ている 6041 あぬ っちょー みみたいん まぎさぬ、ちらん ふくふくとぅっし んーちん っうぇーきんちゅらーさん やー。(あの方は耳たぶも大きくて、顔立ちもふくよかで見ただけでもお金持ちらしいね) 6042 ちわまてぃ っちゅぬ っうぃーんかい たちゅる っちゅぬちゃーや まるふぃーじーぬ っちゅぬちゃーとー ちがてぃ ちらん くゎんくゎんっし あんし っんぶらーさみしぇーる!(決まって人の上に立つ人たちは一般の人とは違って顔つきも重々しくなんと品格が備わっていらっしゃることか) 6043 うぃきがらーさる うぃきがぬ いきらく なとーんねー すん。(男らしい男が少なくなっている気がする) 6044 しんしーらーしこーねーん むぬいーよー やん やー。(先生らしくない発言だね) 6045 うちなーんちゅらーさん(沖縄の人らしい)、うぃきがらーさん(男らしい) (参照)〜ぎさん 2506 わたうふさん お腹いっぱい 6046 わたうふく なてぃ なー かみゆーさん どー。(お腹いっぱいでもう食べられない) 6047 わたうふくなてぃ うふぇー あっかんとーならん。(満腹で少し歩かないといけない) 2507 わっさん 悪い 6048 くーさる ばすから うやー ゆたさわっさー ゆー ならーすし やん。(小さいときから親は善し悪しはよく教えておくべきだ) 6049 ゆたさわっさー ちゅい たれーだれーっし ふぃらてぃ いちゅるむん やん。(善し悪しはお互い補い合いながらつき合って行くものだ) 6050 あれー したたか しむちぬ わっさん どー。(あの人はとても性格が悪いよ) うぃ 2508 うぃーごーさん かゆい 6051 がに かまーに あたてぃが をぅら、まーんくぃーん うぃーごーく なとーん。(カニを食べてあたっているのか、どこもかもかゆくなっている) をぅ 2509 をぅかさん おかしい 6052 っちゅぬ をぅかさし わらとーる っちゅぬどぅ をぅかさる。(人のおかしいのを笑っている人こそおかしい) 2510 をぅがんどぅーさん ご無沙汰をしている 6053 \expl 「みーどぅーさん」(久しぶりである)の敬語 6054 をぅがんどぅーさ そーいびーたしが、うあちみしぇーびてぃー?(ご無沙汰しておりましたが、お元気でいらっしゃいますか) っうぃ 2511 っうぃーらーさん 老けて見える 6055 あぬ っちょー っうぃーらーしく みーしが、じちぇー みーふぁぬ ぐとー とぅしぇー っんぢぇー をぅらん。(あの人は老けてみえるが、実は見かけほど歳はとってはいない) 2512 っうぃーりきさん おもしろい 6056 あぬ っちゅぬ はなしぇー いっぺー っうぃーりきさ あてぃ たみ ないん。(あの人の話はとてもおもしろくてためになる) 6057 っうぃーりきさっし まっちょーん どー。(楽しみにして待っている) 2513 っうぃーりきぎさん おもしろそうである、楽しそうである 6058 あぬ っちょー っうぃーりきさぎさ そーたん どー。(あの人は楽しそうだったよ) 6059 あぬ ゑいがー いっぺー っうぃりきさぎさっさー。(あの映画はとてもおもしろそうだよ) 2514 んじょーさん 愛しい、(子供が)かわいい 6060 どぅーぬ っくゎぬ ぐとぅ かなさる っちゅんかい 「んじょーさん」でぃ いーん。(自分の子どものように愛しい人に「んじょーさん」と言う) 6061 うぃなぐぬ うやー どぅーぬ なちぇーる っくゎぬちゃーや ゐぬぐとぅ んじょーさん どー。(母親は自分が産んだ子どもは分け隔てなくかわいいんだよ) (参照)かなさん、うじらーさん っん 2515 っんぶらーさん 品格がある 6062 っちゅぬ っうぃーんかい たちゅる っちょー っんぶらーさ ありわどぅ やる。(人の上に立つ者は品格もないといけない) (参考)「っんぶ(さん)」と「〜らーさん」の合成か 2516 っんぶさん 重い 6063 わったーが わらび そーいに かみあちねー そーる っちゅぬちゃーや たーれーんかい ういむん いってぃ っんぶさぎさーっし あっちょーたん。(私たちが子どものときに頭に乗せて行商している人たちはるタライに売り物を入れて重そうにして仕事していた) 2517 っんまりだかさん 尊い生まれである 6064 んかしぇー っんまりだかさる っちょー っちゅぬ っうぃーんかい たちゅしぇー まちげー ねーらんたしが、なまぬ ゆーや あねー あらん。(昔は尊い生まれの人は立身出世していくのは約束されていたが、現代はそうではない) 2518 あがとー/うがとー あんなに遠く/そんなに遠く 6065 っやーや あがとー/うがとーまでぃ ちゅーる ばー なー?(君はあんなに/そんなに遠くまで来るのか) 6066 あがとー/うがとー までー いかん どー。(あんなに/そんなに遠くまでは行かないよ) 2519 あからくゎーら 豪華で派手なさま 6067 ありが ちのー ちゃー あからくゎーら そーん やー。(あの人の服はいつも派手だね) 6068 をーさまぬ っうぇーんそー あからくゎーら そーん。(王様のお召し物は豪華絢爛たるものだ) 2520 あたい くらい(程度) か〈ほど〉 6069 うぬ/あぬ/くぬ あたい なちかさる ばー ゐ?(それ/あれ/これほど悲しいのか) 6070 うぬ/あぬ/くぬ あたい くちさどぅ ある ゐ?(それ/あれ/これほどつらいのか) 6071 わた くふぁいる か/あたい わらたん。(お腹が痛くなるほど/くらい笑った) 6072 くぃーかさー ないる か/あたい うた うたたん。(声がかれるほど/くらい声を歌ったよ) 2521 あちだん なかなか 6073 ちゅーやんめー かかてぃ ありくり ちくちん あちだん ましぇー ならん。(重い病気にかかってあれこれ尽くしてもなかなか良くならない) 2522 あったに 急に あった〜〈急な〜〉 6074 あったに(*ちゅーちゃん) っちゅ うどぅるかち、たまし ぬぎーさ。(急に人を驚かせて、びっくりするじゃないか、「*ちゅーちゃん」はここでは使えない) 6075 くすい ぬだくとぅ、あったに まし なとーさ。(薬を飲んだので急によくなっている) 6076 あったあびーっし っちゅ どぅまんぐゎち なー?(急に大声を出して人をびっくりさせてねえ) 6077 むぬん あったがみっし っやーや やーさどぅ ある ゐ?(急いだ食べ方をしてお前は腹でもすかせているのか) 6078 くぬわらべー あったなちっし まーがな やみどぅ すがやー?(この子は急に泣き出してどこが痛いのかねえ) 6079 くまんかい ちぇー をぅたしが、あったに をぅらん なとーん。(ここに来てはいたが、急に居なくなっている) 6080 ゆーじゅ うびっんぢゃさーに あったに けーたん。(用事を思い出して急に帰った) (参照)ちゅーちゃん(すぐに) 2523 あるうっさ/あるうっぴ ありったけ 6081 あるうっさ むる むっち っんぢ ぬーん ぬくてー をぅらん。(ありったけ持って行って何も残ってはいない) 2524 あるかしるか いっさいがっさい 6082 くぬめーぬ とーほくぬ しがりなめー ふにん、やーん、くるまん、きーん あるかしるか むる むっちはち ねーん。(この前の東北の津波は船も家も車も木もいっさいがっさいすべて持ち去ってしまった) 2525 ありかー/くりかー あのあたり/このあたり 6083 うりかーんかい ちゅーる ばすねー(このあたりに来る際には) 6084 「うりかーんかい ふぃがさんでぃる っちゅぬ めんしぇーびーがやー?」「うりかーをぅてー をぅらんさー」(「このあたりに比嘉さんという人がいらっしゃいますか」「このあたりにはいないよ」) 6085 ありかー あらに?(あのあたりじゃない) 6086 ありかーんかい っんぢ まーに?(あのあたりに行ってごらん) 2526 あん そう 6087 あんどぅ やてぃー?(そうだったの) 6088 いーな あん なとーみ?(もうそうなっているか) 2527 あんすか そんなに 6089 あんすか でーじ やみ?(そんなに大変なの) 6090 あんすかなー なちかさる ばー ゐ?(それなにも悲しいのか) 6091 あんすかー やまん どー。(そんなには痛くないよ) 6092 あんすかー ふぃーこーねーん。(そんなには寒くない) 6093 あんすかー あらんさ。(それほどではないよ) 6094 あんすかー まーこーねーらん。(そんなにはおいしくない) 2528 いーばーしーちぇー 所狭しと 6095 ゐーりむんぬ はくんかい みっちゃかーっし/いーばーしーちぇーっし いっちょーん。(おもちゃが箱にいっぱい/所狭しと入っている) 6096 くーこーぬ っんぢぐちぬ みーんかい いーばーしーちぇーっし ならでぃ ちじぬ けーてぃちゅーし まっちょーたん。(空港の出口付近に所狭しと並んで知事が帰って来るのを待っていた) 2529 いーなぬふぇーなー/いーなー そんなに早く/もう 6097 いーなぬふぇーなーや くーんけー。(そんなに早くは来ないで) 6098 ふぇーぶに やくとぅ、いーなぬふぇーなー/たでーま ちちぇーさ やー。(快速船なので、そんなに早く/もう着いたんだね) 6099 っうぇーかぬちゃーんかえー いーなー っんぢ ちー?(親戚の家にはもう行って来たの) 6100 くゎいしゃー しんぐゎちにどぅ いっちゃる むんぬ、いーなー やみたんでぃー?(会社は4月に入社したばかりなのに、もう辞めたんだって) 2530 いかな いかに 6101 いかな/ちゃっさ ゴーヤーや しかん てーまん、っちゅぬ やーんぢ っんぢゃさりーねー、いふぃ やてぃん くちぇー ちきーっし やんでぃ。(いかにゴーヤーは好きでなくても、人の家で出されると少しでも口はつけるものだよ) 2531 いかなしん どうしても 6102 いかなしん/ちゃーしん うむいぬぐとぅ ならん。(どうしても思いのままにならない) 2532 いっぺー/じこー/したたか/でーじな/さっこー とても、ひどく 6103 いっぺー/じこー/したたか をぅたとーん。(とても疲れている) 6104 いっぺー/じこー/したたか うぃーとーん。(ひどく酔っている) 6105 いっぺー/じこー/したたか ぬらーったん。(ひどく怒られた) 6106 いっぺー/じこー/したたか すぐらったん。(ひどく叩かれた) 6107 じこー/したたか/*いっぺー っんでぃたん。(ひどく濡れた) 6108 いっぺー/じこー/したたか やなかーぎー(ひどい不細工) 6109 いっぺー/じこー/したたか/でーじな/さっこー よーさん。(とても弱い) 6110 さっこー とぅーさっさー。(とても遠いね) 6111 いっぺー/じこー/さっこー やむん。(とても痛い) 6112 いっぺー/じこー/さっこー いちゅなさん。(とても痛い) 6113 いっぺー/じこー/さっこー まーさん。(とてもおいしい) 6114 いっぺー/じこー/さっこー うとぅるさん。(とても怖い) 6115 さっこー をぅたてぃ よー。(とても疲れてねえ) 6116 さっこー なんぢ やたん。(とても大変だった) 6117 さっこーな すがい そーさー。(みすぼらしい格好しているよ) 6118 さっこー ふぃーさん。(とても寒い) 6119 さっこー んぢゃさたん。(とても苦かった) (参考)あれー さっこー やっさー(あいつはひどいよ) 2533 いちゃいちゃーとぅ/っんぢゃっんぢゃーとぅ こっぴどく 6120 くぬ わらべー/うーまくーや/ふりむのー/ふらちなむん/ぶらげー、いちゃいちゃーとぅ/っんぢゃっんぢゃーとぅ いーちきてぃ ならーさわどぅ やる。(この子は/このわんぱくは/バカは/不埒な者は/役立たずは、手厳しく言って教えないといけない) (参考)あてぃなしむん(あどけない者、無邪気な者) 2534 いちゅたー ちょっと、しばらく 6121 いちゅたー っんまが んーちょーてぃ とぅらさに?(ちょっと孫をみていてくれないか) 6122 っやーや いちゅたー じん からちくぃらんなーんでぃ いちょーしが、っやー いちゅたーや ちゃぬ あたいぬ いちゅた やが?(あなたはしばらくお金を貸してくれないかと言っているが、あなたのしばらくとはどの位のしばらくなのか) 2535 いばいばーとぅ こじんまりと 6123 やーぬ どーぐぬ うちよーに ゆてー、くーくぐゎー そーる やーん ふぃるびるーとぅ なたい、まぎやーん いばいばーとぅ なたい すさ。(家具の配置しだいで、狭い家も広々となったり、大きな家も狭く感じたりする) 2536 いふぃ 少し 6124 いふぃどぅ わかいる。(少しはわかる) 2537 うーしぇーくるばしぇーっし 押し合いへし合いして、押しつけ合って 6125 うーしぇーくるばしぇーっし すりたる うまんちゅぬ なーかから ちゅいびけーん いらばったん。(押し合いへし合いして集まった人々の中から1人だけ選ばれた) 2538 うしうしに 無理に 6126 わんねー しーぶしこー ねーらんたしが、じんがみー うしうしに しみらったん。(私はしたくなかったが、会計を無理にさせられた) 2539 うっさ それだけの量 6127 ちゅーや さけー うっさどぅ ないる。(今日は酒はそれだけしか飲めない) 2540 うちゃたいかなたい 似合っているさま 6128 あぬ たえー いっぺー うちゃたいかなたい そーん やー。(あの二人はとてもお似合いだね) 2541 うびらじに 思わず 6129 たんかーぬ っちゅぬ はなしぐぃーぬ ちかりてぃ ちちゅんちぇー あらんたしが、くぃーぬ まぎさぬ、はなしん うむさたくとぅ、うびらじに わらたん。(隣の人の話し声が聞こえて聞くつもりはなかったが、声が大きくて、話がおもしろかったので、思わず笑ってしまった) 2542 うふうふーとぅ たっぷり 6130 ゐんる さんぐとぅ、うふうふーとぅ いってぃ かめー。(遠慮しないで、たっぷり入れて食べなさい) 6131 いびらーいりー さんぐとぅ、うふうふーとぅ いってぃ かめー。(ケチケチしないで、たっぷり入れて食べなさい) 2543 うみちっとぅ 強く 6132 うぬ わかむんぬちゃーや ぐてーぬ ねーんどぅ あがやー? なーふぃん うみちっとぅ どぅーぬ めーんかい ゆしれー しむるむんぬ。(あの若者たちは体力がないのか? もっと自分の前に寄せればいいのに) 6133 くぬ わらばー ちゃっさ いちん ちかんくとぅ、うみちっとぅ ぬられー/しちきれー/ならーし よー。(この子はいくら言っても聞かないので、強く叱りなさい/躾けなさい/教えなさいよ) 2544 うみなーく ほっと安堵するさま 6134 しーかきとーたる むんぬ むる なー なてぃ うみなーく なとーん。(手がけていたものがみんな終わってほっとしている) 2545 うん そんなに 6135 うん にんてぃん なーだ にんぢ たらーんどぅ ある ゐ?(そんなに寝てもまだ眠り足りないのか) 6136 うんなくんな そーちーねー、じゃーふぇーてぃーふぇー そーん どー。(そんなことをしていると、大変なことになるよ) 2546 うんなげー そんなに長く 6137 どぅーぬ くとぅ やるむんぬん、うんなげー かんげーてぃん わからん なー?(自分ことなのに、そんなに長く考えてもわからないの) 6138 うんなげー にんてぃ ゆろー にんだらんさ。(そんなに寝て夜は眠れないよ) 6139 うんなげー かんげーてぃん わからに?(そんなに長く考えてもわからないのか) 6140 うんなげー あみ ふとーる やー。(こんなにも長く雨が降っているね) 6141 うんなげー みーらんたん/くーんたん やー。(こんなにも久しぶりだった/長く来なかったね) か、が 2547 か ほど、程 6142 わたぬ くふぁいるか わらたん/かだん。(お腹が痛くなるほど笑った/食べた) 6143 げんのーさーに いーび たっぴらかちゃくとぅ、しぬるか やむたん。(ハンマーで指を叩き付けので、死ぬほど痛かった) 6144 しぬるかぬ あわり しみらさったん。(死ぬほどの難儀をさせられた) 6145 っやーや どぅく ふぃさぬ(=あっちゅしぬ) ふぇーさぬ、っちゅぬ うふさる とぅくまをぅてぃ みーらんかみーらんか そーたくとぅ とぅめーうーさんたん。(あなたはあまりにも足が速くて、人が多いところで見えなくなったりしていたので探せなかった) 2548 〜かー 程度のはなはだしいさま 6146 しったいかー そーる かさー(=しったい がさー) かさいりやーんかい いっとーちみそーれー。(びしょぬれの傘は傘立てに入れておいて下さい) 6147 くぬ ふるぐるまーや どぅしから ゐーたしが、やんでぃかー そーん。(この中古車は友人からもらったのだが、あちこち壊れている) 2549 かしーかしー さっさと 6148 わじゃ さがなー ゆんたくふぃんたくびけー さんぐとぅ、かしーかしー さんだれー、ちゅー ないしん あちゃー ないん どー。(仕事しながらおしゃべりばかりしないで、さっさとしないと、今日できるのも明日になるよ) 6149 かしーかしー しこーれーんでぃち あわてぃらかすくとぅ、むぬん うまーらん なとーさ。(さっさと準備しなさいといってせき立てるので、物事をちゃんと考えられなくなっている) (参考)「よーんなー」の反義語 2550 かじてぃ 決まって 6150 あぬ っちょー やくすく しーねー、かじてぃ ちゅーん どー。(あの人は約束したら間違いなく来るよ) 6151 っやーや くちぬ ぐとぅっし かじてぃ っちくぃーん やー。(あなたは口にしたようにちゃんと来てくれるね) 2551 かたがた たまたま 6152 わんにん いっぺー いちぶさー あたしが、かたがた しくちぬ あてぃ いからんたん。(私も行きたかったが、たまたま仕事で行けなかった) 2552 かながなーとぅ 仲むつましく 6153 あったーや みーとぅんだぬ ぐとぅ かながなーとぅ そーん やー。(あの人たちは夫婦のように仲むつまじくしているね) 6154 たえー ちーそー/えーそーぬ あーてぃどぅ かながなーとぅ そーん やー。(二人は気質/相性があって仲むつましくしているね) 2553 がふぁがふぁ かくしゃくと 6155 あまぬ うとぅすえー がふぁがふぁ そーみしぇーん。(あちらのお年寄りはかくしゃくとしていらっしゃる) 2554 がさっとぅ げっそりと 6156 あれー がさっとぅ なてぃ なまにん とーりぎさ そーん。(あいつはげっそりして今にも倒れそうだ) 2555 かるーがるーとぅ 軽く 6157 みしげーさーに うしちきらんぐとぅ かるーがるーとぅ いってぃ とぅらし よー。(しゃもじで押し付けないで軽く入れてくださいね) 6158 かるーがるーとぅ むっちゃくとぅ どぅーぬ にーやかー がっさんでぃ うむてぃ けーるー さくとぅ わーむん やかん ゆくん っんぶむん やたん。(軽々と持ったので自分の荷物より軽いと思って換えたら私のよりも余計重いものだった) 2556 かわてぃ 格別に 6159 なちぇー かわてぃ ぬーでぃーぬ かーきーっさ やー。あんすくとぅ、ぬみむのー はなさらん。(夏は格別に喉が渇くね。だから、飲み物は離せない) 2557 かんなじ 必ず 6160 かんなじ しー/くー よー。(必ずしなさいよ/来なさいよ) き、ぎ 2558 きっさ さっき、もう 6161 うんじゅなーたーや きっさ めんそーちぇーさ やー。わんやか さち なとーみそーてーさ やー。(あなた方はもういらっしゃっていたんですか。私より先にみえていらっしゃたんですね) く、ぐ 2559 くーてーんなー 少しずつ 6162 むぬ かむるくとぅ なとーる わらびんかえー くーてーんなーどぅ かますん どー。っちゅけーんなかい うほーく かましーねー わたやんぢゅん どー。(食べ物を食べられるようになった子どもには少しずつ食べさせるんだよ。一度でたくさん食べさせるとお腹をこわすよ) 2560 くじゃ 粉々に 6163 でーだかーぬ ちぶ やたしが、ばっぺーてぃ うとぅち くじゃ なち、かなさるむんぬ ねーん なてぃ なまー ちむしからーしく なとーん。(高価な壷だったが、間違って落として粉々になって、大切なものを失くして今は悲しい) 2561 くさきー こんなにたくさん うさきー〈そんなにたくさん〉、あさきー〈あんなにたくさん〉 6164 いりみー/っんぢりみーぬ くさきー はやがとーん/しぢとーん。(収入/支出がこんなにたくさんある) 6165 っうぃーりきどぅくるんかい くさきーぬ っちゅぬちゃーや まーから ちゃがやー?(イベント会場にどこからこんなにたくさんの人たちは来たのかなあ) 2562 〜くとぅ 〜ので 6166 さけー しかんくとぅ ぬまん。(酒は好きでないので飲まない) 2563 くとぅかじ ことごとに 6167 ちゅーる くとぅかじ んなでぃーからでぃーしぇー くーんくとぅ、ちゃー すがんでぃ うむとーん。(来ることごとに何かを持ってくるので、どうしようかと思っている) 2564 くりーぐりー 狂わんばかりに悩んで 6168 わんねー どぅーくる かんげーてぃ さな やーんでぃ うむてー をぅたしが、ちゃーん ならん、ちぶろー くりーぐりー しーがたー まーとーくとぅ、っやー じんぶぬん からち とぅらさに?(私は自分で考えようと思ってはいたが、どうしようもない、頭が今にもおかしくなりそうなので、あなたの知恵も貸してくれないか) け、げ 2565 けーてー かえって、むしろ 6169 けーてー うれー さんしぇー まし やてーん やー。(かえってそれはしなかったほうがよかったんだね) 6170 けーてー うれー さんしどぅ やたる。(むしろそれはしてはいけないことだった) 6171 けーてー あまぬどぅ まし やてーっさー。(むしろあちらがよかったんだね) くゎ、ぐゎ 2566 くゎたくゎた ぐつぐつ 6172 「うーにー」ぬ くゎたくゎた たぢてぃ にーかじゃ そーくとぅ、でぃー かまな。(煮物がぐつぐつ煮えて匂いがしているので、さあ食べようか) (参考)うーにー(お祝いの煮込み料理) 2567 くゎーらくゎーら ゴロゴロ 6173 かんないぬ くゎーらくゎーら ないねー、ふす とぅらりーくとぅ、どぅまんぐぃてぃ わた くゎっくゎちゃん。(雷がゴロゴロなるとへそを取られるので、びっくりしてお腹を隠した) 2568 くゎらくゎら ギラギラ照りつける様子 6174 てぃーだぬ くゎらくゎら そーん。(陽がかんかんと照りつけている) 2569 くゎんくゎん 威厳で輝いている様子 6175 あぬ ぎんこーぬ うふぬーしぬ ちらー くゎんくゎんっし っんぶらーさん やー。(あの銀行の頭取の顔は威厳で輝いて見えるね) 2570 ぐゎんぐゎん (ドラ、鉦、太鼓で)にぎやかな様子 6176 ハーリーがにぬ ぐゎんぐゎん ないねー ちむん うてぃちかん。(ハーリー鉦がガンガン鳴ると心がはやる) くぃ、ぐぃ 2571 くぃーりくぃーり ぎいぎいときしんでいるさま 6177 はーやぬ くぃーりくぃーり すしが、なーかんかい むしぬどぅ いっちょーがやー?(柱がぎいぎいときしんでいるが、中に虫でも入っているのかねえ) くぇ、ぐぇ 2572 くぇーぐぇーとぅ でっぷり 6178 あれー ぬーぬ まーさむん かどーが すら、しまとぅやーぬ ぐとぅ くぇーぐぇーとぅ そーん やー。(いったいどんなおいしい物を食べているのか、あの人はでっぷり太っているね) 2573 くぇんくぇん ゆらゆら 6179 うちなーぬ なちぬ うめー てぃーだぬ あたいねー ふぃちゃてぃ くぇんくぇんとぅっし ちゅらさん。(沖縄の夏の海は陽があたると光がゆらゆらとしてきれいだね) 2574 さーじゃーとぅ さっぱりと 6180 みっちゃぬ っうぇーだどぅ やしが、ありんくりん うさぎらんとー ならんくとぅ、しちぐゎちん うわれーからー ちむん さーじゃーとぅ ないん。(3日間だけだが、あれもこれもお供えしなければならないので、旧盆が終わると気持ちもさっぱりする) 6181 なちぇー あしはい みじはい すくとぅ、てぃーさーじっし ぬぐいねー いっぺー さーじゃーとぅ ないん。(夏は汗をかくので、タオルで拭うととてもさっぱりする) 6182 なま さんねー ならんくとぅぬ なー うわてぃ さーじゃーとぅ なとーん。(今すべきことがもう終わってしまって、すっきりしている) 6183 ゆーふる いっちゃくとぅ、さーじゃーとぅ なてぃ ゐー あんべー そーっさー。(風呂に入ったので、さっぱりして気持ちがいい) 6184 やなぐち しーぶさる とぅちねー うみんかい んかてぃ まぎぐぃーっし はちっんぢゃしーねー ちむさーじゃーとぅ ないんでぃ。(悪口を言いたいときには海に向かって大声で吐き出すと気持ちがすっきりするんだって) 2575 さこー 〜するくらいなら、ほどには 6185 あびーる さこー (ごーぐち ひゃーぐち する さこー) さん けー。(文句を言うぐらいならするな) 6186 くさらち してぃーる さこー うほーく なー こーらん けー。(腐らせて捨てるぐらいならこんなにたくさんは買うな) 6187 おーいる さこー(ちゅーる かーじ おーえーむんどー うくする さこー) くまんかい くーん けー。(けんかするぐらいなら(来るたびにけんか事を起こすぐらいなら)ここには来るな) 6188 さんぱー する さこー しぇーくぃーんな けー。(したくないのならしないでくれ) 2576 〜っさ 数量の程度(一般的に) 6189 うっさなー(そんなに多い)、うっさぐゎー(そんなに少ない) 6190 くっさなー(こんな多い)、くっさぐゎー(こんなに少ない) 6191 あっさなー(あんなに多い)、あっさぐゎー(あんなに少ない) 6192 ちゃっさなー(どれほど)、*ちゃっさぐゎー 6193 ちゃっさん わたんかい いーん。(いくらでもお腹に入る) 6194 ちゃっさん ふさん/くぃーん。(いくらでも欲しい/くれる) 6195 うっさぬ くるま/さき/むぬ よー。(こんなにたくさんの車/酒/ものがあるなあ) 6196 うっさぬ さき よー。くれー いくたい しんかっし ぬむが やー。(こんなにたくさんの酒があるな。これは何人の仲間で飲むのかね) 6197 うっぴぬ さきだろー んーちぇーんーだん やー。(こんなに大きい酒樽は見たことはないね) 6198 うっさきなーぬ くるまぬ ちまとーてぃ なー うれー やーんかい けーいねー ゆなかさなか ないんどー。(こんなに車が渋滞しているから、もうこれは家に帰ったら夜中になるね) 6199 ちゃっさきーぬ/ちゃっさなーぬ っちゅ/むぬ やたが?(どんなに多くの人/ものだったのか) 6200 くっさ/あっさ たかく とぅどーる やー。(こんなに/あんなに高く飛んでいるね) 6201 くさきーなー/あさきーなー たかく(こんなに/あんなに高く) 6202 くっさなー/あっさなー みーぬ なとーる やー。(こんなにも/あんなにも実がなっているね) 6203 ちゃっさ たかく とぅどーが?(どれほど高く飛んでいるの) 6204 ちゃっさきーなー たかく(どれほど高く) 6205 ちゃっさなー みーぬ なとーが?(どれほど実がなっているの) 6206 ちゃっさなー あたが?(どれほどあったか) 6207 ちゃっさんかっさん こーてぃあとー むちうーさん なとーん。(どれもこれも買った後には持てなくなる) (参考)ちゃぬあたい みーぬ なとーが?(どのくらい実がなっているのか);ちゃぬあたい あたが?(どのくらいあったのか);うっぴ よー(それっぽちだよ);くっぴ よー(これっぽちだよ) 2577 さららんしー 嫌々ながら 6208 さららんしー する さこー さん けー。(嫌々するぐらいならするな) 2578 さんじゃんくんじゃん めちゃくちゃ 6209 ぬすどぅんかい さってぃ たんしぬ ふぃちっんぢゃしーや さんじゃんくんじゃん なとーん。(盗人に入られて、タンスの引き出しはめちゃくちゃになった) (参考)「あーさむーさ」とも言う 2579 しーてぃ 無理に 6210 しーてぃまでぃ っやーや いちぶさ すしが、ぬーがな ゆーじゅぬ あいどぅ する ゐ?(無理にでもあなたは行きたがるが、何か用事でもあるのか) 6211 っちゅぬ かまんぱー すしぇー しーてぃまでぃ かめー かめー すな けー。(人が食べたくないと言っているのを無理に食べなさい食べなさいと言わないで) 2580 〜しーてぃー 〜ごと、〜ぐるみ 6212 っんむじょーぐーや かーしーてぃー かむん どー。(芋好きは皮ごと食べるよ) 6213 ぐるくのー ちゅーく あぎーねー、ふにしーてぃー かまりーくとぅ、どぅーぬ ふにん ちゅーく ないん。(グルクンはよく揚げると、骨ごと食べられるので、体の骨も強くなる) 2581 しかっとぅ しっかりと、ちゃんと 6214 いち やてぃん、ぬー やてぃん、するくとー しかっとぅ すし やん。(いつでも、何でも、することはちゃんとすべきだ) 6215 はたちからー うふっちゅ やくとぅ、しかっとぅ かんげーてぃ っし いちゅし やん。(二十歳からは大人なのだから、しっかりと考えて行くべきだ) 2582 しぐ すぐ 6216 うわいねー、しぐ けーてぃくー よー。(終わったら、すぐ帰っておいでよ) (参照)ちゃーき 2583 じこー ずいぶんと 6217 じこー あみぬ ふてぃ んでぃーぶしこー ねーんたくとぅ いかんたん。(ずいぶんと雨が降っていて濡れたくなかったので行かなかった) 2584 しでー(しでー)に 次第(しだい)に 6218 しまぬ くらしぇー しでーしでーに まし なとーん。(村の生活は次第しだいによくなっている) 2585 じふぃ 是非 6219 ちゅちちびけー やまとぅんかい やくとぅ、に、さんにち うちねー じふぃ っちくぃり よー。(一ヶ月ほど内地なので、二三日のうちには是非来てくださいよ) 2586 しぷしぷーっとぅ びっしょり 6220 はーえー さくとぅ あし はてぃ しぷしぷーっとぅ なとーん。(走ったので汗をかいてびっしょりしている) 2587 じゅんに ほんとうに 6221 じゅんに ちむ どぅまんぐぃたん。(ほんとうにびっくりした) 2588 じょーい とうてい 6222 っやーが ちゃっさ さんてーまん ありんかえー じょーい うゆばん。(あなたがどうやってもあの人にはとうてい及ばない) 6223 ぬーんでぃ いちん なま じょーい わらびどぅ やる。(何といってもまだとても子どもだ) 6224 たーが たぬまわん ありがー じょーい さん どー。(誰がどんなに頼んでもあの人はやらないよ) 6225 ありがー じょーい ならん。(あの人にはとてもできない) 2589 〜しん ちょーん  〜のさえも、動詞に付属 〜ん ちょーん 〈〜さえも、名詞に付属〉 6226 むぬ かむしんちょーん わしとーん。(食事をするのさえも忘れている) 6227 みーぬ めーぬ くとぅんちょーん ならんむんぬ、っちゅぬくとー じょーい ならん。(目の前のことさえできないのに、他人のことはとてもできない) 2590 〜しんでー 〜次第 6228 っやーや とぅし とぅいしんでー がーぢゅー なてぃ やー。(あなたは歳をとるごとに強情なってるねえ) 6229 はなぎぬ ちーしんでー、はげー。(花木が来次第、配りなさい) 6230 しくち うわいしんでー、けーてぃ しむん どー。(仕事を終わり次第、帰っていいよ) 2591 すそーん 粗末にするさま 6231 うやんかい すそーん さったる っくゎ やてぃん、うやー うや なち あたらさ すしぬ しじ やさ。(親に邪険にされた子でも、親は親だとして大切にするのが道理だ) 2592 するするー ざらざらとしている様 6232 するするー ふぃぢぐゎーん みーてぃっち、なー うふっちゅ なとーさ やー。(ざらざらとした髭も生えてきて、もう大人になっているね) 2593 そーそー じゃーじゃー、だくだく 6233 なーぬ きーくさんかい みじ そーそー かきーん。(庭の植物に水をじゃーじゃーかける) 6234 なちかさぬ なだ そーそー はたん。(悲しくて涙が溢れ出した) 6235 どぅー っんぢゅかちゃくとぅ あし そーそー はたん。(体を動かしたので汗がだくだく流れた) 2594 そーぬぎてぃ 急いで、一刻も早く 6236 あまたっち くまたっち さんぐとぅ、そーぬぎてぃ くーよー やー。(あちらこちら歩き回らないで、一刻も早く来なさいよ、あまたっち くまたっち=あまみー くまみー) 6237 ねーん なてー ならんくとぅ、そーぬぎてぃ っんぢ くーわ。(なくなってはならないので、一刻も早く行って来なさい) 2595 そーるそーる するする、淀みなく 6238 ハブぬ そーるそーる ほーいん。(ハブがするすると這う) 6239 あんし はなしぬ そーるそーる っんぢてぃ ちゅーる むん なー。(あんなに話がよどみなく出てくるものなんだねえ) た、だ 2596 たった だんだん、ますます 6240 ありが しーよーや たった ちじ なとーん。(あの人のやり方はますます悪くなっている) 6241 とぅし かさないしんでー からじぎーぬ たった いきらく なとーん。(年を重ねるごとに髪がだんだん少なくなっている) 2597 たでーま すぐに、とっさに、急ぎの、もう 6242 たでーま けーてぃちゅーさ。(すぐに帰ってくるよ) 6243 たでーま ちょーさ。(もう来ているよ) 6244 たでーま っんぢちー?(もう行ってきたの) 6245 くゎっちーぬ たでーま ねーらん なとーん。(ご馳走がすぐになくなった) 6246 っんぢたる ふにぬ たでーま みーらん なとーん。(出航した船がすぐに見えなくなった) 6247 ぬーが やー、なまさちどぅ はじみーたる むんぬ、たでーま うわたん なー?(どうしたの、今さっき始めたのに、もう終わったの) 6248 をぅたとーるばすねー/あんまさるばすねー むぬ かまーに にんとーけー。たでーま まし ないさ。(疲れているときには/気分のすぐれないときにはなにかを食べて寝ていなさい。すぐに良くなるよ) 6249 たでーまぬ じんぶん(とっさの知恵)、たでーまぬ しくち(急ぎの仕事) (参照)ちゅーちゃん 2598 だてーん うんと、大きく 6250 あれー だてーんなー あびとーたん どー。(あの人は大声で叫んでいたよ) 6251 とぅてーる むん だてーんなー はぢゃん。(穫ったものをたくさん配った) 6252 だてーん あみ?(たくさんあるか) (参考)反義語は、「いふぃぐゎー/くーてーん」 2599 だらだら 垂らしているさま 6253 くぬ あかんぐゎー ゆだい だらだらっし ゆだいかきー しみそーれー。(この赤ん坊はよだれをたらしているので、よだれかけをしてください) 2600 だんじゅ まことに 6254 だんじゅ かりゆしや いらでぃ さしみしぇーる ふにぬ ちな とぅりば かじや まとぅむ 6255 (まことにめでたい日を 選んでお導きになる 船の綱を取れば 風は順風) ち、ぢ 2601 ちむぐりぎーなー かわいそうに 6256 ゆる まちなーかんぢ ちむぐりぎーなー みっちゃいゆったいさーに っちゅ すぐいくるばち そーたん。(夜、街中で、かわいそうなことに三、四人で人を殴り倒していた) て、で 2602 でーじな ひどく 6257 でーじな やむん/わじとーん/むちかさん。(ひどく痛む/怒っている/難しい) とぅ 2603 とぅっそーはっそー そわそわ、落ち着かないさま 6258 っんまがー あちゃーぬ ゑんそくびけーんかい ちむ とぅらってぃ とぅっそーはっそー そーん。(孫は明日の遠足のことをあれこれ考えてそわそわしている) 2604 とぅるばいかーばい しょげているさま、ぼんやりしているさま 6259 たーりーが あたらさ そーたる ちぶ わやーい、いーんいららん とぅるばいかーばい そーん。(父親が大切にしている壷を割ってしまい、言うに言えなくてしょげている) 6260 まぶやーが うとぅちゃら とぅるばいかーばい そーん。(魂でも落としたのかぼんやりしている) 2605 とぅるとぅる うとうと 6261 をぅたとーたくとぅ、つくえぬ めーをぅてぃ とぅるとぅる そーたん。(疲れていたので、机の前でうとうとしていた) ちゃ 2606 ちゃー どう、如何 6262 ちゃーが?(どうか、どうだ) 6263 ちゃーが さい/たい?(いかがですか) 6264 ちゃーが やら?(いったいどうなのか) 6265 ちゃーん ねーらん。(どうもない、何ともない) 6266 ちゃーん ならん。(どうにもならない) 6267 ちゃー すが?(どうするか) 6268 だー、ちゃー なたが?(それで、どうなったか) 6269 ちゃー しん いちゅん/すん/ならん/わからん/にんだらんたん/とぅめーららん/かちぇーうーさん。(どうしても行く/する/できない/解らない/眠れなかった/探せない/書けない) 6270 ちゃーしんかーしん ならん。(どうしてもできない) 6271 ちゃー(=いかな) しん うむいぬぐとぅ ならん。(どうしても思うようにならない) 6272 ちゃーっし すが?(どのようにするか) 6273 ちゃーる ばーが?/ちむえーが?/くとぅが?/っちゅが?(どういうわけか/意味か/ことか/人か) 6274 だー、なー、ちゃーする ばーが?(それで、どうするつもりか) 6275 ちゃーしぇー しむが?(どうすればよいのか) 6276 ちゃんぐとーる あんべーが?(どういう具合か) 6277 ちゃんぐとーる くとぅ なとーが?/ちゃんぐとぅー なとーが?(どういうことになっているか、ちゃんぐとーる=ちゃーる) 6278 ちゃんねーるー (や)が?(どういうものか) 6279 ちゃんねーるーぬ あが?(どういうのがあるか) 6280 ちゃぬ よーな くとぅ/むぬ/っちゅ やいびーが?(どういうこと/物/人なのか) 6281 っやーや ちゃぬむん(=ぬー さる むん)(や)が?(おまえは何様か) 6282 ちゃぬ あたい あが?(どれほどあるか) 6283 ちゃなぎ あが?(どの長さあるか) 6284 ちゃぬ さくぬ くとー あらん。(どうってことはない) 2607 ちゃーき すぐ、〜してすぐ 6285 ちゃーきちゃーき しー よー。(さっさとしなさいよ) 6286 くれー なま むてぃちゃーき やさ。(これは今もいだ(=もぎりとった)ばかりだよ) 6287 にんてぃちゃーき うくさりやーに みーぐふぁいっし ありから にんだらんたん。(寝入ってすぐ起こされてあれから眠れなかった) 6288 なま にんぢゅがやーんでぃ ふとぬんかい いっちちゃーき やたん。(今寝ようかと布団に入ったところだったよ) 6289 なま こーてぃっちちゃーき どー。(いま買って来たばかりだよ) 6290 なま かでぃちゃーき やくとぅ、なー わたー いらん。(今食べたばかりなので、もうお腹に入らない) 6291 っしちゃーきどぅ やくとぅ、なーだ うわてーをぅらん。(し始めたばかりなので、まだ終わってはいない) 6292 わんにん なま っちちゃーきどぅ やん どー。(私も今来たばかりだよ) 6293 っんぢてぃちゃーきどぅ やくとぅ、ぐ、るくじかのー けーてぃ ちゃーびらん どー。(出たばかりなので、5、6時間は帰って来ませんよ) 6294 うれー なま さーんな よー。かちちゃーき どー。(これは今触るなよ。書いてすぐだから) 6295 みー かじゃぐゎー すん やー。なま ちゅくてぃちゃーき やいびーん どー。(作りたてのにおいがするね。今作ったばかりです) 6296 ふくちちぇー ちゃーきなー かじゃ すん。(ゴミはすぐに臭う) ちゅ 2608 ちゅーくねーん 強く、きつく 6297 またん ゐぬくとぅ そーさ やー。ちゅーくねーん いらん むんぬ。(またも同じことをしているね。きつく言わないとね) 2609 ちゅーちゃん すぐに 6298 わたぬ やむしぇー くすい ぬみーねー、ちゅーちゃん(*あったに)/たでーま まし ないさ。(お腹が痛いのは薬を飲めば、すぐに/たちまち良くなるよ) 6299 ちゅーちゃんなかい(*あったに) かむたん どー。(またたく間に食べてしまったよ) 6300 ちゃがやーんでぃ うむたれー、ちゅーちゃん(=しぐ) けーたん。(来たかと思ったらすぐに帰った) (参照)たでーま 2610 ちゅばちに いっきに、一撃で、一発で、一投で 6301 うふあみ ふいねー、ちゅばちに みじんかい うちくゎーりーくとぅ、ふかんかい っんぢーしぇー あらん。(大雨が降ったら、あっという間に水に飲み込まれてしまうので、外には出るものではない) 6302 しがりなめー ちゅばちに やーから っちゅから むる ぬみくむん どー。(津波はいっきに家も人もみんな飲み込んでしまうよ) 2611 ちゅふぁーら 腹一杯、充分 6303 なー ちゅふぁーら んーちぇーくとぅ けーら。(もう充分観たので帰ろう) 6304 ちゅーや なー ちゅふぁーら たいきょくけんぬ ちーく しぇーくとぅ、ちゅらーさ をぅたとーん。(今日はもうずいぶん太極拳の練習をしたので、すっかり疲れた) 2612 ちゅらーく、ちゅらーさ みごとに、すっかり、きれいさっぱり 6305 っやー たんじょーび ちゅらーさ わしとーたさ。(あなたの誕生日をすっかり忘れていたよ) 6306 ちゅらーく ちゅらーく ぬらーったん。(ひどく怒られた) 6307 ちゅらーく ゆぐさってぃ よー。(すっかり汚されてしまってね) 6308 ちゅらーく あびらってぃ よー。(すごく大声を出されてね) 6309 ちゅらーく ぬすまってぃねーん。(すっかり盗まれてしまった) 6310 ちゅらーさ うちかでぃねーん。(すっかり食べてしまった) 6311 ちゅらーく ねーんなたん。(きれいさっぱり無くなった) 2613 なー もう(限定詞) 6312 なー なてぃー?/うわとーみ?(もうできたか) 6313 なー なとーみ? なー やさ。(もうできているか。もうすぐだよ) 6314 なまんぢぇー なー んかしぬ くとぅ やしが。(今ではもう昔のことだが) 6315 なー うっさっし なとーん どー。(もうすこしでできるよ) 6316 「いち まんぐれーぬ はなし やが?」「うれー なー にじゅーにんびけー ないん どー」(「いつぐらいの話なのか?」「それはもう20年ばかり前になるよ」) 6317 なー ちゅけーん(もう一度) 6318 なー ちゃーん ならん。(もうどうにもならない) 6319 なー っんぢ くー?(もう行ってくるね) 2614 なー ずつ、ほど 6320 ゐんさ なー(同量ずつ)、くーてーん なー(少しずつ)、てぃーち なー(1つずつ) 2615 〜なー 副詞表現を強める 6321 よーんなー(ゆっくり)、くーてーん/いふぃぐゎーなー(ほんの少し) 6322 ふぇーくなー くーわ。(早く来い) 6323 あみぬ うてぃてぃちゅーくとぅ、ふぇーくなー かさ はれー。(雨が降ってくるので、はやく傘を差しなさい) 6324 うさきーなー あたいみ?(そんなにたくさん配分があるの) 6325 ちゃっさなー やいびーが?(どれほどですか) 6326 しこーいむこーいぬ あくとぅ、うぬ ふぇーさなーや くーんてぃん しむさ、ふぃー さがてぃから くーわ。(準備があるので、そんなに早くは来なくてもいいよ。陽が下がってから来なさい) 2616 なー 確認の終助詞 6327 「うれー たーがな っしとぅらさんがやー?」「たーとぅ よー。わー ちゅいさーに なー? っやーがー ならに?」(「誰かそれをやってくれないか」「誰と。私一人でなのか。あなたではできないのか」) 6328 っやーん いちゅん なー?(あなたも行くのか) 6329 くり なー?(これなのか) 2617 なーだ まだ 6330 くぬ わじゃー なーだ とぅじみらってー をぅらん。(この仕事はまだ終了してはいない) 2618 なーふぃん さらに 6331 じのー もーきしんでー なーふぃん もーきぶしく ないん。(お金は儲ければ儲けるほどもっと儲けたくなる) 6332 ありやかー くぬ  らんぬ  はなぬどぅ なーふぃん ちゅらさる。(あれよりはこの蘭の花がもっと美しい) 2619 なーやー もはや 6333 なーやー かん なれーからー ちゃーん ならんさ。やすんぢれー。(もはやこうなってからはどうしようもない。気持ちを切り替えなさい) 2620 〜なぎー 頃、あたり 6334 ちゅーなぎー(今日あたり)、やーんなぎー(来年あたり) 6335 あちゃーなぎー/あちゃーまんぐれー/あちゃーねー ぬくく ないさ。(明日あたり暖かくなるよ) (参照)まんぐれー 2621 なげー 長く 6336 「ちゃんなげー まっちん くーんたが?」「なー ちゅーや くーんさ」(「どんなに長く待っても来なかったのか」「もう今日は来ないよ」) 6337 なげー しまとーくとぅ くまからー っんぢゅちぶしこー ねーらん。(長く住んでいるので、ここからは移りたくない) 2622 なるびち なるだけ 6338 いちゅなさる ばすねー ならんてぃん しむしが、なるびちぇー っし とぅらし どー。(忙しいときにはできなくてもいいですが、なるべくしてくださいね) 2623 などぅってーん なめらか 6339 あぬ っちゅぬ くぃーや などぅってーんぐゎーっし ちちやっさん。(あの人の声はなめらかで聞きやすい) 2624 なんくる ひとりでに 6340 くぬ ないむんぬ きーや わんが っうぃーたる むのー あらんしが、とぅいぐゎーぬ まやーに さに うとぅちゃるあとぅ、なんくるみーっしどぅ ふどぅっうぃーとーる。(この果物の木は私が植えたものではないが、小鳥が糞をして種を落とした後、自生して成長している) 6341 ちゃーしが しむら わからんなてぃ うっちゃんぎてーたくとぅ、なんくる なとーたん。(どうしたら良いか分からなくなって放っておいたら、なんとかなっていた) 6342 っんまー ぬてぃどぅ わかいる、っちょー ふぃらいーねー なんくる わかいさ。(馬は乗ってこそ分かる、人はつき合えば自然に分かる) 2625 なんじゅ 大して 6343 っんまぬ すばやーや なんじょー あらん さー。(そこのそば屋は大したことないよ) 6344 ありが うたー なんじょー あらん。(あの人の歌は大したことない) 6345 あぬ っちょー イギリスぐちぇー なんじょー でぃきらん。(あの人は英語は大してできない) 2626 にっか 遅く 6346 いちゅなさたくとぅ いれーふぃじぬ にっか なとーん。(忙しかったので返事が遅れている) 6347 なー にっか なとーくとぅ けーら やー。(もう遅いので帰るね) 2627 ぬーいちんくぃーいちん 何を言おうと 6348 っやーが ぬーいちんくぃーいちん わんが しーぶさる くとー すん。(あなたが何を言おうと私はしたいことをする) 2628 ぬーぬくぃーぬんでぃ 何やかんや 6349 っやーや ぬーぬくぃーぬんでぃ いちん ちゃーん ならんさ。(あなたが何やかんや言ってもどうにもならない) 2629 ぬーとぅんがなし ふとしたはずみに 6350 ぬーとぅんがなし わかさるとぅちぬ アルバム うびっんぢゃち んーぢゅるくとぅん あん。(ふとしたはずみに若い時のアルバムを思い出して見ることがある) 2630 ぬーとぅんくぃーとぅん 何とでも 6351 っちゅぬ くとぅ やれー ぬーとぅんくぃーとぅん いらりーっさ。(人のことであれば何とでも言えるさ) 2631 ぬーぬくぃーぬんでぃち 何のかんのといって 6352 ぬーぬくぃーぬんでぃち くーららんでぃ いーたん どー。(何のかんのといって、来られないと言ってたよ) (参考)「ぬーやんくぃーやんでぃち」とも言う 2632 ぬーやてぃんくぃーやてぃん 何だって 6353 ぬーやてぃんくぃーやてぃん しむさ。わんが いーし ちち そーちーねー まちげー ねーんさ。(何だっていいさ。私が言うことを聞いておれば間違いはないよ) 2633 ぬーやんくぃーやん 何だかんだ 6354 ぬーやんくぃーやん いち っやーや みった かしまさん。(何だかんだ言うあなたは実にうるさい) 2634 ぬーん なにも 6355 ぬーん ねーん。(何もない) 6356 ぬーん あらん。(何でもない) 6357 ぬーん うとぅるしこーねーらん。(何も怖くはない) 2635 ぬーんくぃーん 何もかも 6358 みーとぅんだー ぬーんくぃーん にち ちゅーん。(夫婦は何でも似てくる) 2636 ぬとぅぬとぅ ぬるぬる 6359 みじんかい ちきてーる くーぼー ぬとぅぬとぅっし あらいぐりさん。(水に浸けた昆布はヌルヌルして洗いにくい) 6360 っんなぢぇー ぬとぅぬとぅ そーくとぅ くしれーぐりさん。(ウナギはヌルヌルしているのでさばきにくい) 2637 ぬるんとぅるん うとうと 6361 あれー ぬるんとぅるん そーしが、っちゅぬ はなしぇー しかっとぅ ちちょーがやー?(あの人はうとうとしているが、人の話をちゃんと聞いているのかねえ) は、ば 2638 ぱーぱー 短気なさま ぷーぷー〈嫉妬深いさま〉 6362 あれー たんちぇー ぱーぱー、りんちぇー ぷーぷーっし、っわーない ぢゅーさる っちゅ やん。(あの人は短気で、嫉妬深くて、大変なやきもちやきだ) 2639 はしっとぅ 元気なさま、しゃんと 6363 やんめーぬ まし なてぃ、みーがーん うくりてぃ なー はしっとぅ なとーん。(病気が良くなって、まぶたもふっくらしてもうすっかり元気になっている) 6364 んぢゃさてぃん ぬみわどぅ はしっとぅ ないん。(苦くても飲めば元気になる) ひ、ぴ、び 2640 ぴーぴー(かーかー) 貧しくて困り果てているさま 6365 あぬ みーとぅんだー っくゎなしはんじょー そーしが、じんぬ ふしがらんくとぅ ちゃー ぴーぴーかーかー そーん。(あの夫婦は子宝に恵まれているが、出費が多くていつも困窮している) 2641 ひーひーとぅー/なーなー なし崩し 6366 ありんかい じん からちぇーしが、ちゃっさ いみてぃん しらんふーなーっし、うぬまま ひーひーとぅー/なーなー なする さんみん やがやー?(あの人にお金を貸したが、いくら催促しても知らん顔をして、そのままなし崩しにするつもりなのかねえ) 2642 ぴりんぱらん ぺちゃくちゃ 6367 いち やてぃん、まーんぢ やてぃん、たーとぅ やてぃん うちなーぐちさーに ぴりんぱらん ないるぐとぅ ないぶさん やー。(いつでも、どこでも、誰とでも沖縄語でぺちゃくちゃおしゃべりできるようになりたいねえ) っぴ 2643 〜っぴ 数量の程度 6368 うっぴなー、うっぴぐゎー(それっぽち) 6369 くっぴなー、くっぴぐゎー(これっぽち) 6370 あっぴなー、あっぴぐゎー(あれっぽち) 6371 ちゃぴなー、*ちゃっぴぐゎー(どれほど) 6372 ちゃっぴなーぬ くぃー やたら?(どれほどの大きい声だったのか) 6373 ちゃっぴなーぬ しぶい/でーくに やたくとぅ。(どんなに大きい冬瓜/大根だったから) 6374 ちゃっぴ やが?(どれほどなのか) 6375 ちゃっぴ あが?(どれほどあるのか) 6376 っんもー むる こーいくとぅ、ちゃっぺー あが?(芋は全部買うので、どれほどあるのか) 6377 ちゃっぺーるーぬ むん やが?(どれほどのものなのか) 6378 ぴーちゅーぐゎー どー。(ほんのちょっぴりだよ) 2644 ぷーるぷーる ぶくぶく空気が抜けるさま 6379 すいそーぬ なかをぅてぃ さんそ っんぢゃする むんぬ ぷーるぷーるっし あー ふちょーる なーか いるかじぬ いゆぬ っうぃーぢょーし んーぢゅしぬ しちゅん。(水槽の中で酸素を出す機械がぶくぶくと泡を吹いている中を色々な魚が泳いでいるのを観るのが好きだ) 2645 ぷとぅぷとぅ 団子状 6380 そーみんぷっとぅるーや にーくたー なてぃ、ぷとぅぷとぅ さーに まーこーねーん。(そうめん炒めを煮過ぎて、団子状に固まっておいしくない) (参照)むるさー ふぃ 2646 ふぃっすいふぃっすい ずきんずきん 6381 ゆながた はーぬ ふぃっすいふぃっすいっし やでぃ にんだらんたん。(夜中歯がずきんずきんと痛み眠れなかった) 6382 はーぬ ふぃっすいふぃっすいっし ふしがらん やむくとぅ、はーやーんかい っんぢゃん。(歯がずきんずきんとがまんできないほど痛むので、歯医者に行った) 2647 ふぃたに ひたすら 6383 ふぃたに じんもーき するびけーい かんげーいねー どぅー うしないしん みーらん ないん どー。(ひたすら金儲けすることだけを考えると自分を見失うよ) 2648 ふぃっちー 始終 6384 くーさいにから ふぃっちー やーぬ てぃがねーっし にーびちん にっか なとーん。(幼少の頃からずっと家の手伝いをして結婚が遅くなっている) 2649 ふぃらってーん/ふぃらたー/ふぃらたっぺー 平たく、ぺしゃんこに 6385 ふぃらさん(平たい)、ふぃら やーちー(平焼き、チヂミ) 6386 ふぃらたー/ふぃらたっぺー/ふぃらー そーしぇー(ぺしゃんこになっているさま/もの) 6387 てぃんぴらまんじゅーや ふぃらってーんぐゎーっし まーさん どー。(天妃前饅頭は平たくておいしいよ) 6388 なーこー たきむいん ねーん、ふぃらたー/ふぃらたっぺー そーん。(宮古は山もなくて、平たい) 6389 ふぃらく ならな。(あぐらをかこう) 6390 ふぃらく ゐーん。(あぐらをかいて座る) ふぇ 2650 ふぇーく 早く 6391 なー いふぇー ふぇーく ならに?(もう少し早くできないか) 6392 なー いふぇー ふぇーく うきれー/くーわ。(もう少し早く起きなさい/来なさい) 6393 ふぇーく いか やー。(早く行こうね) 6394 ふぇーくなー ふぇーくなー しーねー、とぅすえー どぅまんぐぃてぃ きっちゃき しみーん どー。(早く早くとせかすと、年寄りはあわててつまずくよ) 2651 ふぇーべーとぅ 早々と 6395 しこーいむこーいぬ うふさくとぅ、ふぇーべーとぅ っちとぅらし よー。(準備がたくさんあるので、早めに来てくれよ) 2652 まーくまーく おいしく 6396 むぬぐし さんぐとぅ まーくまーく かみわどぅ どぅーぢゅーく ないん どー。(好き嫌いせずおいしく食べてこそ健康になるのだよ) 2653 まーどぅ 〜の前に 6397 くむぬ まっくーるー なてぃ ふしむのー いりらんとー ならんくとぅ、あみぬ ふらん まーどぅ けーらな。(雲が黒くなって洗濯物を入れないといけないので、雨が降らないうちに帰ろう) 6398 ありが くーん まーどぅ そー けー。(あの人が来ないうちにしておけ) 6399 しゅむち かれーからー ぬーしから いみららん まーどぅ けーし よー。(本を借りたなら持ち主から催促されないうちに返しなさいよ) 2654 まーんくぃーん どこもかも 6400 たーちゅーや まーんくぃーん にちどぅ をぅがやー?(双子はどこもかも似ているのかねえ) 2655 まぎまぎーとぅ 大きく 6401 ぬじゅめー どぅーぬ ないる うっぴどぅ むたりーしが、ちゃー まぎまぎーとぅ むちゅる むん どー。(望みは自分ができる範囲でしか持てないが、いつも大きく持つものだよ) 2656 まじ まず 6402 をぅいが すら をぅらんが あら わからんくとぅ、まじ でんわ いってぃから いき よー。(居るか居ないのかわからないので、まず電話をしてから行きなさいね) 2657 まったち まったく 6403 あぬ うぃっちょー がにぬ あっちよーんかい まったち にちょーん やー。(あの酔っぱらいはカニの歩き方に本当に似ているね) 2658 まってーん まるまると 6404 うぬ うぃなごー しまとぅやーぬぐとぅ どぅーん ちびん まってーん そーん どー。(その女性は相撲取りのように体もお尻もまるまるとしているよ) 6405 うぬ はなし そーたくとぅ、うどぅるちゃーに みーん まってーん なとーたん。(その話をしたら、驚いて目をまるくしていた) 2659 〜まま まるごと 6406 はくまま むっちくーわ。(箱ごと持ってきなさい) 6407 くんだっとーるまま むっちくーわ。(括られた分まるごと持ってきなさい) 6408 いっちょーるまま むっちくーわ。(入っている分まるごと持ってきなさい) 2660 まるけーてぃ たまに 6409 まるけーてぃぬ やしみねー どぅーぬ っんまりじまんかい っんぢ うやとぅ かたれー すん。(たまの休みには故郷に帰って親と語り合う) 6410 まるけーてぃなーや にんじふりてぃ ゆさんでぃ みーくふぁいる ばーん あん。(たまには寝過ごして夕方目が覚めるときもある) 6411 あれー がっこーんかい めーにちぇー あらん、まるけーてぃどぅ いちゅる。(あいつは学校には毎日ではなく、ときたましか行かない) 6412 まるけーてぃ いちゃいる どぅしとぅぬ はなしぇー っうぃーりきさん。(たまに逢う友人との話は楽しい) 2661 みーく(に) 新しく 6413 くぬ かてぃむのー みーくに ちゅくてーし やさ。まじゅーん かまな。(このおかずは新しく作ったものだよ。一緒に食べようか) 6414 ちのー みーく みーく、ぬちぇー ながながーとぅ。(着物は新しく、命は長く) 2662 みーさげーねーらん ひっきりなしに 6415 みーさげーねーらん すーまんぼーすーぬ ふいちぢちゅんねーっし うすめーとぅ はーめーが ゆんたくふぃんたく そーん。(ひっきりなしに梅雨が降り続くようにお爺さんとお婆さんが語り合っている) 2663 みーらんか みーらんか かすかに見えるさま 6416 んぞが ぬたる ひこーきぬ みーらんか みーらんか そーたしが、みーらん なてぃあとー なだぬ うてぃーたん。(恋人が乗った飛行機がかすかに見えていたが、見えなくなった後には涙で頬が濡れていた) 2664 みしかってーん 密かに 6417 っちゅんかい しらりーねー ならんくとぅ、みしかってーん わんにんかい いちくぃーたん。(人に知られてはならないので、密かに私に言ってくれた) 2665 みしがみし わかっていながら 6418 あん ねーるーんでぃ わかとーてぃ わんにん みしがみし まちうたったん。(そういう人だとわかっていながら私はみすみす裏切られた) 2666 みった めったに 6419 あれー ちむぬ ふぃるさくとぅ、みったな くとぅしぇー わじらん どー。(あの人は心が広いので、めったなことでは怒らないよ) 2667 みっちゃかーん いっぱいに 6420 さかぢちんかい さきぬ みっちゃかーん いりらってぃ あんでぃらくんでぃら そーっさ。(酒盃に酒がいっぱいに入れられて溢れそうになっている) 2668 みるみる みすみす 6421 ぬすどぅ みるみる ふぃんがちゃん。(泥棒をみすみす逃がした) 6422 わらばー みるみる どぅー やましみたん。(子どもにみすみすケガさせた) 2669 めーかにてぃ 前もって 6423 めーかにてぃ いちょーけー しむる むんぬ。(前もって言っておけばいいのに) 2670 もーい くゎんくゎん 髪が乱れて 6424 うふかじぬ めー なてぃ かじぬ ちゅーさぬ りっぱんぐゎー しぇーる からじん もーい くゎんくゎんっし ふーじぇーねーん なとーさ。(台風前の風が強くて、きれいにした髪が乱れてみっともなくなっているよ) 2671 やがてぃ やがて、もう少しで 6425 みち わたとーる ばすに くるまぬ うしんちちゃーに やがてぃ(=なー いふぃぐゎー しーねー) しぬたん。(道を横断しているときに車が突っ込んで来てあやうく死ぬところだった) 2672 やしってーん 簡単に 6426 ちゅばちに ないさ。やしってーんぐゎー やさ。(あっという間にできるよ。簡単さ) 2673 やしやしーとぅ やすやすと 6427 しわー ねーんさ。やしやしーとぅ なさりーん どー。ふどぅっわーすしどぅ でーじ どー。(心配はないさ。呆気なく産めるよ。育てるのが大変だよ) 2674 やふぁやふぁーとぅ/やふぁってーん やわらかに、やさしく 6428 っやーや むぬ いーよーぬ ちゅーさくとぅ やふぁやふぁーとぅ/やふぁってーんぐゎー むのー いり よー やー。(あなたはものの言い方がきついので、おだやかにものを言いなさいね) 2675 ゆー よく 6429 っちゅんかえー ゆー しー よー やー。(人にはよくしなさいよ) 6430 ちもー ねーん っちゅぬ ゆーさー ふーなー そーん。(心がない人が好い人ぶっている) 6431 ゆー しーねー あちゃー わかいさ。(もしかしたら明日分かるかもよ) 6432 ゆー さんだれー ししぇー くさりとーん どー。(ひょっとすると肉は腐っているかもしれない) 2676 ゆかい/ゆかいに よほど、思ったよりもさらに 6433 じん ゆかいうっさ たぶとーっさ/たぶてーっさ。(お金をよっぽど貯め込んでいるのだね) 6434 あれー ゆかいねー ふぃまぬ あさ やー。(あの人はよほど暇なんだねえ) 6435 あまー みーぐるま こーてぃあとぅ、いふぃぐゎーっしから やーん ちゅくいのーちょーしが、ゆかいに じんむち やてーさ。(あの人は新車を買った後、少ししてから家も改築してしているが、よほどお金持ちだったんだね) 6436 くぬ なまちゃーや むぬ いーよーから しーよーまでぃ、ゆかいに  っちゅ うしぇーとーる ばー やさ やー。(この生意気な奴は口のきき方から仕草にいたるまで、よっぽど人をばかにしているつもりだね) 6437 ゆかいに あんまさん やー。(結構わずらわしね) 6438 ゆかいに とぅーさてーん やー。(よほど遠かったんだね) 6439 あれー ゆかいに かにはんでぃとーん やー。(あの人は思ったよりももうろくしているね) 6440 ゆかいに よーとーん やー。(思ったより弱っているね) 6441 ゆかいに あちさん やー。(思いのほか暑いね) 6442 だむぬ みじぬ ゆかいうっさ ふぃなとーん。(ダムの水がかなり減っている) 2677 ゆくゆく よくよく 6443 こーいむん する ばすねー まーんぢ ちゅくらっとーる むん やがやーんち、ゆくゆく んーちから こーいし やん。(買い物をする際にはどこで作られているものなのかをよくよく見てから買うものだ) 2678 ゆくん さらに、もっと 6444 「っやーや ちゅらさん やー」「あん やいびーみ ふー? うんじゅがどぅ ゆくん ちゅらさどぅ あいびーん どー」(「あなたはきれいだね」「そうですかねえ? あなたの方がもっとおきれいですよ」) 6445 あっちぢゅーさくとぅ、やむたる ふぃさー ゆくん ちじ なとーん。(歩き過ぎて、痛かった足がさらに悪くなっている) 6446 くんちりみち さーに いちゅる ちむえー やたしが、くるまぬ くでぃ けーてー(=ゆくん) にっかどぅ なたる。(近道して行くつもりだったが、渋滞でかえって遅くなった) 2679 ゆるっとぅ ゆるりと 6447 あぬ しくちん なー しーなちゃくとぅ、いっぺー ゆるっとぅ なたん。(あの仕事はもう仕上げたので、とてもほっとしている) 2680 ゆるゆるーっとぅ 締め付けないさま 6448 にんじゅるばすねー いばむん ちーねー、ちーぬ まーいぬ わっさくとぅ、ゆるゆるーとぅぐゎー そーる ちん ちり よー。(寝るときにはきついのを着ると血のめぐりが悪くなるので、締め付けない服を着なさいよ) 2681 よーがーふぃーがー よたよたと 6449 あまぬ おじーや さき ぬでぃ ぶーらーさっさいっし なぐぬ ななまがいぬぐとぅっし よーがーふぃーがーあっち そーたん どー。(あそこのお爺さんはお酒を飲んでふらふらと名護の七曲がりのような千鳥足になっていたよ) 6450 よーがーふぃーがーがち そーん。(ミミズのような字で書いている) 2682 よーん(ぐゎー) 軽く、そっと、やわらかく 6451 ぼーじゃーや くさーんかい うーふぁどぅ する。めーんかい だち きっちゃきする ばすねー、ぼーじゃーや よーんぐゎー うちきてぃから っやー くるべー ひー。(乳児は後ろにおんぶするものだ。前に抱いてつまずくときには、乳児をそっと置いてから転ぶことだね) 6452 ありんかえー よーんぐゎー いり よー やー。(あの人にはやわらかく言いなさいね) 2683 よーんなー ゆっくり 6453 けーすしぇー よーんなーっし しむさ。(返すのはゆっくりでいいよ) 6454 むのー よーんなー かめー。(食べ物はゆっくり食べなさい) 6455 くるまー よーんなーどぅ あっかすし どー。(車はゆっくりと走らせるのだよ) 2684 わかってーん 若々しく 6456 くぬ むらぬ うとぅすえー はるしくち さい むえー さいっし わかってーん そーん。(この村のお年寄りは畑仕事をしたり模合をしたりして若々しい) 2685 わじゃっとぅ 故意に 6457 あれー わかとーてぃ わじゃっとぅどぅ あん そーがやー? えーねー、わからんぬどぅ そーがやー? わからんぬどぅ あん しぇーる むん やらー、ぬびり よー。(あの人は分かっていて故意にそうしているのか。それとも分からなくてそうしているのか。わからなくてそうしているのなら、斟酌しなさいよ) 2686 わじゃわじゃ わざわざ 6458 いらんてぃん しむるむんぬ、わじゃわじゃ いーっんぢゃち むんどー なとーん。(言わなくてもいいのに、わざわざ言い出して問題を起こしている) うぇ 2687 うぇーうぇー わーわー 6459 まーがなぬ わらびぬ うぇーうぇー なちょーん やー。(どこかの子がわーわー泣いているね) 2688 んじゃんじゃーとぅ 思いっきり、ずけずけと 6460 うっくるび んじゃんじゃーとぅ ふぃさぬ かー はぢゃん。(転倒して思いっきり足の皮を擦りむいた) 6461 ゆくしむにーっし すーんかい んじゃんじゃーとぅ ぬらーったん。(嘘をついて父親に思いっきり叱られた) 2689 んちゃ 本当に、なるほど 6462 んちゃ っやーや うんなくとぅ すてーさ やー。(本当にあなたがそんなことをしでかしたんだね) 6463 んちゃ あん やさ。(本当にそうだよ) 2690 〜んなーら 早く 6464 あさ んなーら(朝早く)、あかちち んなーら(夜明け前の早く)、してぃみてぃ んなーら(早朝早く) っん 2691 っんぢはなに 出たとたんに 6465 っんぢはなに でんわぬ なてぃ、まーからがやーんでぃ うむてぃ あわてぃてぃ むどぅたん。(出かけようとしているところに電話が鳴って、どこからかと思い急いで戻った) 2692 っんまがさがさくまがさがさ あちこちを忙しく 6466 にーけーんかい しまとーる っちょー っうぇんちゅとぅ ゐぬむん。ゆる にっかまでぃ っんまがさがさくまがさがさ ほーちかち そーん。(二階に住んでいる人はネズミと一緒。夜遅くまであちこちを忙しく掃除をしている)